2月12日は「ペニシリンの日」

2月12日は「ペニシリンの日」

1941(昭和16)年のこの日、イギリスのオックスフォード大学付属病院で、世界で初めてペニシリンの臨床実験に成功しました。ペニシリンとは、世界で最初に実用化された抗生物質です。日本人が広くその存在を知ったのは、1944(昭和19)年1月「肺炎を起こしたイギリスのチャーチル首相がペニシリンで命を救われた」という内容の新聞記事だったといわれています。ペニシリンはイギリスのフレミングという細菌学者がアオカビから発見しました。研究のためにブドウ球菌というけがの化膿(かのう)や食中毒などの一因となる細菌をペトリ皿で培養していましたが、それを培養している液にアオカビが生えてしまいました。しかし、そのペトリ皿をよく見ると、アオカビの周囲にはブドウ球菌が生育していませんでした。これを調べた結果、アオカビがブドウ球菌の生育をさまたげる物質を分泌していることがわかり、この物質をアオカビの学名(Penicillium notatumペニシリウムノタツム)にちなんで「ペニシリン」と名付けたのでした。

http://www.nicovideo.jp/watch/so22870340