形から心へ 『徒然草 気まま読み』#71

形から心へ 『徒然草 気まま読み』#71

今回扱うのは、第百五十七段。最初の部分を紹介すると… 筆をとれば物書かれ、樂器(がくき)をとれば音(ね)をたてんと思ふ。杯をとれば酒を思ひ、賽をとれば攤(だ)うたむ事を思ふ。心は必ず事に觸れて來(きた)る。仮りにも不善のたはぶれをなすべからず。現代人の感覚だと、ものを書こうという心が先で筆を執り、音楽を奏でようという心が先で楽器を持つという順番なのだが、ここで兼好が言っているのはその逆。これは、近代的人間像をひっくり返す考え方であり、現象と心理は別ではないのである。そして話は、ミス日本ファイナリストへのレクチャーについても及んでいくのだが、その関連は?

http://www.nicovideo.jp/watch/so36463665