人から非難されない言動 『徒然草 気まま読み』#73

人から非難されない言動 『徒然草 気まま読み』#73

今回扱うのは、第二百三十三段。全文を紹介すると… 萬の科(とが)あらじと思はば、何事にも誠ありて、人を分かず恭(うやうや)しく、言葉すくなからんには如かじ。男女・老少、みなさる人こそよけれども、ことに若くかたちよき人の、言うるはしきは、忘れがたく、思ひつかるゝものなり。よろづのとがは、馴れたるさまに上手めき、所得(ところえ)たるけしきして、人をないがしろにするにあり。兼好法師の人生哲学がよく表れているといえる段。物事に対して、人と接するに際してどうあるべきか。若い人に向けた眼差しも注目すべきところ。さらに、「言葉すくなからんには如かじ」という自制の勧めは、今日こそ肝に銘じるべきことではないだろうか?

http://www.nicovideo.jp/watch/so36542421