タグ マルトゥッチ が登録されている動画 : 2 件中 1 - 2 件目
種類:
- タグ
- キーワード
対象:
マルトゥッチ:ピアノ協奏曲第2番 変ロ短調 作品66
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=02DJl5fA6EU)。
幼少時から神童と評価され、若くしてピアニスト・作曲家として活躍していたたジュゼッペ・マル
トゥッチ(1856 - 1909)は1875年にピアノ協奏曲第1番を作曲していました。しかし、その出来
に満足できなかった彼は、7年後の1885年にピアノ協奏曲第2番 変ロ短調 作品66を作曲しました。
マルトゥッチは若いころにワーグナーやブラームスなどのドイツ音楽に強い影響を受けており、本
作は伝統的な3楽章構成であるものの、その4年前に作曲されたブラームスのピアノ協奏曲第2番に
強く影響されたことがよくわかる作品となっています。しかし、イタリア人作曲家らしく美しい旋
律が作品全体を通して満ちており、ピアノの技巧と大規模な管弦楽の競演もすばらしく、マルトゥ
ッチの個性が最良の形で示された作品ともいえます。
本作は初演後、ほどなくしてヨーロッパ音楽界で広く受け入れられ、後世においては最も有名なマ
ルトゥッチの代表作と評価されました。例えばアントン・ルビンシテインがレパートリーに加えた
他、マーラーが1911年にニューヨーク・フィルハーモニックの常任指揮者を辞任する告別演奏会を
カーネギー・ホールで開いた際のプログラムにも本作が含まれており、マーラーが生涯最後に指揮
した作品となりました。
カルロ・ブルーノ(ピアノ)
リッカルド・ムーティ指揮
スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
マルトゥッチ:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品40
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=Nuy86Kcry5s)。
ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856 - 1909)はイタリアの作曲家・指揮者・ピアニスト・
教育者で、指揮者としてはワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」のイタリア初演
を指揮するなど、イタリア音楽界にドイツ音楽を紹介した功績で知られるほか、歌劇が
主流であった当時のイタリアにおいて、レオンカヴァッロ、プッチーニ、マスカーニと
同世代でありながら歌劇を1つも作曲せず、シューマン、ワーグナー、ブラームスなど
のドイツ・ロマン派に影響された純器楽作品(交響曲、ピアノ協奏曲等)の作曲を追及
しました。
そんなマルトゥッチの作風を決める最初の作品になったのが、1878年(22歳)に作曲さ
れたピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品40です。同年にはブラームスやチャイコフスキーが
ヴァイオリン協奏曲を作曲しており、それらと比べて構成力はやや劣るものの、イタリ
ア人作曲家らしく流麗な旋律が全体を通して流れており、大規模ながら耳に心地よい音
楽となっています。
ただし、マルトゥッチは本作を生前に出版しなかった(出版されたのは作曲から95年後
の1973年)ことから、作品の出来に満足はしていなかったと思われ、その後ほどなくし
てピアノ協奏曲第2番を作曲することとなります。
フランチェスコ・カラミエッロ(ピアノ)
フランチェスコ・ダヴァロス指揮
フィルハーモニア管弦楽団