マルトゥッチ:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品40

マルトゥッチ:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品40

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=Nuy86Kcry5s )。ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856 - 1909)はイタリアの作曲家・指揮者・ピアニスト・教育者で、指揮者としてはワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」のイタリア初演を指揮するなど、イタリア音楽界にドイツ音楽を紹介した功績で知られるほか、歌劇が主流であった当時のイタリアにおいて、レオンカヴァッロ、プッチーニ、マスカーニと同世代でありながら歌劇を1つも作曲せず、シューマン、ワーグナー、ブラームスなどのドイツ・ロマン派に影響された純器楽作品(交響曲、ピアノ協奏曲等)の作曲を追及しました。そんなマルトゥッチの作風を決める最初の作品になったのが、1878年(22歳)に作曲されたピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品40です。同年にはブラームスやチャイコフスキーがヴァイオリン協奏曲を作曲しており、それらと比べて構成力はやや劣るものの、イタリア人作曲家らしく流麗な旋律が全体を通して流れており、大規模ながら耳に心地よい音楽となっています。ただし、マルトゥッチは本作を生前に出版しなかった(出版されたのは作曲から95年後の1973年)ことから、作品の出来に満足はしていなかったと思われ、その後ほどなくしてピアノ協奏曲第2番を作曲することとなります。フランチェスコ・カラミエッロ(ピアノ)フランチェスコ・ダヴァロス指揮フィルハーモニア管弦楽団

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41326365