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【超実験音楽】かみさまみたいにかわいいね。地獄みたいにかわいいね。 Cute as heaven, cute as hell - Name【ウィスパーコア】
♡可愛さ余って憎さ百倍♡
The strength of feelings only means that the feelings are strong.
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「十二音技法」~悪魔の音列~ 音楽を一瞬にしてカオスにしてしまう方法解説
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=HeXEzMWi2EI)。
シェーンベルクなどによって現代音楽の作曲技法として作られた「十二音技法」については、書物やネットのサイトなどで様々な説明がなされていますが、なかなか感覚的にわかりにくいのが正直なところだと思います。そんな中で「カエルの歌」を題材にしたアレンジを駆使して説明したこの「ぜろいち」氏の動画は、個人的に最もわかりやすい十二音技法の説明だったので、転載してみました。
【音楽の歴史(後編)】中世〜現代音楽「ジャズ」「ブルース」「ロック」
【現代音楽へ繋がる「ジャズ」】
・19~20世紀、アメリカ南部の都市を中心に盛んになる。
・「西洋音楽」と「アフリカ音楽」が組み合わされた音楽。
・黒人音楽でありながら、白人ミュージシャンも。
「音楽的特徴」
・シンコペーション
・ブルーノート
・スウィング
・コール&レスポンス
・インプロヴィゼーション(即興)
・ポリリズム(複合リズム)
「有名アーティスト」
・ルイアームストロング
・デュークエリクソン
・エラフィッツジェラルドなど
→ディズニーのレトロ映画のBGMがそんなイメージ!?
【なぜ「ジャズ」は生まれたのか?】
・欧州ルーツのクラシック音楽への対抗
・人種差別への抵抗
・自由を求めて。多様性を表現。
・欧州音楽から分離=ブルースジャズ
・ジャズロックなど
【ジャズおすすめ】
・SoWhat(マイルス・デイビス)
・Waltz For Debby(ビル・エヴァンス)
・My Faborite Things(ジョン・コルトレーン)
【すべての音楽の原点「ブルース」】
・19世紀後期より盛んになる。
・「黒人霊歌」「フィールド・ハラー」「ワークソング」などとも。
・ジャズが楽器主役。ブルースは「ギター」が主役。
・孤独感、悲しみを(blue)を歌に乗せる。
・身近な出来事感情を歌う。
~様々なスタイルのブルース~
「デルタブルース(アコギ)」
「カントリーブルース」
「シカゴブルース(エレキ)」
☆ブルース「A・A・B形式」
☆ペンタトニックスケール
☆シャッフル、ウォーキングベースなどが特徴。
「主なアーティスト」
・レイチャールズ
・エルヴィス・プレスリー
・ビートルズ
【ブルースロックへ繋がる】
・1960年以降
・代表アーティスト「BBキング」
・歌よりも即興ギターによる演奏が魅力!
「ブルースロックの酒場には」
・ミックジャガー
・ブライアン・ジョーンズ
・スティーブ・マリオット
・エリック・クラプトン
→現代のビックアーティストを生み出す。
「アニマルズ」
「ローリング・ストーンズ」
「ジミ・ヘンドリックス」
「デヴィッド・ボウイ」
「ブルースロック」をルーツにし、
「ハードロック」「ヘヴィメタル」「パンク」「エレクトロニカ」など
幅広いジャンルへと広がる。
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 作品122
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=aFjOHfIobsc)。
ショスタコーヴィチは弦楽四重奏曲を15曲作曲しましたが、そのうち第2~14番は、モスクワ音楽院の卒業
生たちが結成したベートーヴェン弦楽四重奏団によって初演されました。彼らはショスタコーヴィチと長年
にわたって親交を深めましたが、1965年に第二ヴァイオリン奏者を務めていたヴァシリー・ペトロヴィッ
チ・シリンスキーが死去します。彼の死に衝撃を受けたショスタコーヴィチは、翌1966年に追悼のための
弦楽四重奏曲を書き上げ、同年の5月28日にレニングラードで、新たな第二ヴァイオリン奏者を迎えたベー
トーヴェン弦楽四重奏団によって初演されました。これが、弦楽四重奏曲第11番 ヘ短調 作品122です。
本作は、大曲として知られるベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番と同じ全7楽章構成ですが、1つの楽章
は2~3分程度と短く、これらが切れ目なく演奏されるため、演奏時間は約16分程度と比較的に短くなって
います。シリンスキーの追悼という目的に沿って作曲されたため、暗く、厳粛な曲想が曲全体を覆っている
一方で、複雑な合奏や難しい技巧をあえて避け、追悼の気持ちを込めた静かで深い思索を誘うような音楽が
展開されています。
今作はショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲としては、例えば有名な第8番などの陰に隠れてあまり知られて
いませんが、これ以降の彼の弦楽四重奏曲は「複雑な合奏や難しい技巧」を避ける傾向が顕著に表れるよう
になっており、その作風の分岐点として重要な作品と言えます。
エルサレム弦楽四重奏団
ショスタコーヴィチ:24の前奏曲 作品34
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=30gJoDUYuns)。
ショスタコーヴィチはペテルブルク音楽院で作曲とピアノを学び、作曲家としてのみならずピアニストとしての活動も目指していました。しかし、1927年の第1回ショパン国際ピアノ・コンクールに出場したショスタコーヴィチは盲腸の痛みに悩まされたためか、4位までの入賞を逃すという不本意な結果に終わり、以降はピアニストとしての演奏活動は低調になりました。
それから5年を経た1932年、歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」作品29を完成させたショスタコーヴィチは、12月30日から1日約1曲のペースで前奏曲を作曲し、翌1933年3月2日に24曲の前奏曲を完成させました。これが「24の前奏曲」作品34で、同年5月24日にショスタコーヴィチ自身の演奏で初演されました。
彼のピアノ独奏曲の最高傑作が「24の前奏曲とフーガ」作品87であることは衆目の一致するところですが、こちらの前奏曲集もショスタコーヴィチの特徴が充分に表れており、さらに本作は彼が自作を中心とするピアノの演奏活動に復帰したきっかけとなったという点で重要な作品と言えます。
エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ)
バーバー:交響曲第2番 作品19(1947年改訂版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=EHXnnBykrCU)。
第二次世界大戦の最中であった1943年、アメリカ陸軍航空軍は「弦楽のためのアダージョ」などの作品で頭角を現した作曲家サミュエル・バーバーに対して「飛行機乗りを扱った交響的作品(symphonic work about flyers)」の作曲を依頼しました。バーバーは1942年にアメリカ陸軍に徴兵されていましたが、この新作の作曲に際して軍の全面的な協力を受け、航空軍基地の中で暮らしてパイロット達に飛行の経験について聞いたり、自ら飛行訓練に加わったりするなどしました。また軍からの要請により、夜間飛行の誘導のためのビーコンを表現する電子楽器(electronic tone-generator)を編成に追加しました。こうした事情から、バーバーは複調やオスティナート、不協和音といった様々な技法を可能な限り駆使した野心的な交響曲を作曲し、全3楽章の交響曲第2番 作品19として完成させました。
本作は1944年に初演され、一部評論家から批判はあったものの、意欲的な現代音楽作品として成功を収めました。バーバーは本作の出来をかなり高く評価しており、1947年には電子楽器のパートをEs管クラリネットに変更した改訂版を作り、1950年には自らの指揮により録音も残しました。しかし作曲から20年を過ぎた1964年、バーバーは「軍のプロパガンダ作品でしかない」との理由で本作の楽譜を破棄し、長らく演奏機会が失われました。その後、バーバーの死後の1984年にイギリスで破棄を免れた楽譜が発見され、現在では再評価が進んでいます。
個人的には、この交響曲は同時期に作曲されたショスタコーヴィチの交響曲(第7番など)と同程度のプロパガンダ性があるものの、バーバーが気に病むほどではなく、むしろ現代音楽における交響曲としてかなり優れた作品であることに注目するべきだと思います。
ネーメ・ヤルヴィ指揮
デトロイト交響楽団
【ダーク・アンビエント】洒涙雨【オリジナル曲】
世界一無意味な5分間
やんでるときにつくったら やんだきょくになりました
ロービットなサンプラーや風鈴とかを使った 質の低い具体音楽に ピアノの即興を くわえました
ミキス・テオドラキス:交響曲第1番
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=ActG7NHtwpo)。
ギリシャの作曲家ミキス・テオドラキス (1925 - 2021)はクラシックから映画音楽、ポピュラー音楽に至る幅広い分野において活躍し「ギリシャにおける20世紀最大の音楽家」と高く評価されました。一般に、彼の最も注目された作品は映画音楽で「その男ゾルバ」「Z(1969年)」「セルピコ」などが知られていますが、正統的なクラシック音楽様式に基づく作品も多数残されています。
そうした作品の1つである交響曲第1番は、テオドラキスがギリシャ内戦に参加していた1948~54年に作曲されました。作品様式としてはショスタコーヴィチの影響を受けつつも、ギリシャの民族音楽との融合を試みた、新古典主義に基づく全3楽章構成の交響曲となっています。
ただ、彼は生涯を通して左翼系の活動家・政治家として活動しており、本作の作曲期間にもしばしば政府によって逮捕・拘禁されていました。その経験による苦悩は本作にも色濃く反映されており、単なる「ショスタコーヴィチとギリシャ音楽の折衷音楽」というくくりにとどまらない作曲者の個性がにじみ出た作品となっています。
ミキス・テオドラキス指揮
サンクトペテルブルク・カペラ交響楽団
[AMV] Higi IV “March” [The Saga of Tanya the Evil]
作曲:西村朗
演奏:PRIEM WIND ENSEMBLE / 指揮:隠岐徹
シリーズ:series/70809
拙作リスト:mylist/56463677
マルク=アンドレ・アムラン - サーカス・ギャロップ(自筆楽譜)
作曲ーマルク=アンドレ・アムラン - (CND/平成三-平成六)
MIDIークリスティアン・「ア」・イヴァン - (PHP/令和二)
MIDI - https://drive.google.com/file/d/1Ue2g76DntrFPCQ3nzAZ-IniUb8crrVar/view?usp=sharing
【ラブライブ!×モーレスター】ラブライブ!クレイジー!第8話「絢瀬絵里、狂う」【現代音楽風】
なんとなんと、現代音楽祭が音ノ木坂学院で開催されてしまった!?
ラブクレ第8話です。音楽を楽しむ動画です。ひと昔の動画によくあった、背景1枚貼り付けてテロップつけるだけというシンプルイズベストな動画づくりをラブライブ!クレイジー!風に再現して目指しました。
作業用BGMとしてご利用ください。
モーレスターって時々こういう恐ろしく抽象的な動画ってあるよね。
0:15 第1部「シンセサイザーと雪国」作:Hanayo Koizumi aka SixParks
4:03 第2部「49鍵盤のピアノファンタジーⅠ」作:Maki Nishikino
ラブライブ!クレイジー!シリーズに関するアカウントのフォローもよろしくお願いします!
Twitter Links
<ラブクレ公式>
ラブライブ!クレイジー!公式(@lovelive_crazy)
https://twitter.com/lovelive_crazy
<サウンド担当>
Hanayo Koizumi aka SixParks(@SixParks_Crazy)
https://twitter.com/SixParks_Crazy
<動画担当>
Kotori Minami@ラブクレ映像(@Kotori_Crazy)
https://twitter.com/Kotori_Crazy
<参考動画>
松平頼暁「モルフォジェネシスII」Morphogenesis II (1992) by MATSUDAIRA Yori-Aki
https://www.youtube.com/watch?v=GA_XsNMJ_aA
三上絵里香 現代音楽(クルターグ:8つのピアノ小曲作品3)、クラシック(ショパン:即興曲第1番変イ長調作品29)
https://www.youtube.com/watch?v=pCg4JABu1d8
[AMV] An Alpine Little Girl [Magical Girl Raising Project]
作曲:田村文生 / 演奏:ヤマハ吹奏楽団浜松 / 指揮:渡部謙一
シリーズ:series/70809
拙作リスト:mylist/56463677
バイオリンを山手線にする方法。【特殊奏法】
『バイオリンで「山手線」を弾いてみた。』(sm39625894)の動画で使用した奏法の一部を、ユーモレスクに乗せてまとめました。
左手側のテクニックは普通に使うものさえおさえてれば、世の中大体の物は再現できます。
みんなも挑戦してみてね。
後半は、プロコフィエフに乗せて、弦楽器と現代音楽に興味無ければ読まなくていい補足です。
【自作曲】「七の瞑想」【オーケストラ】
(現代音楽は)初投稿です。
オリヴィエ・メシアンの「移調の限られた旋法」を、24平均律に拡張してみました。完全にメシアンのオマージュ曲ですが、旋律の作り方が微妙に古典的になってしまいました。
YouTubeにも同じものを投稿しています。
YouTube:https://youtu.be/WiR9F3lbwsc
使用DAW:Cubase
使用音源・プラグイン:Vienna Symphonic Library
This is my first post (of contemporary music).
I tried to extend Olivier Messiaen's "mode of limited transposition" to 24 equal temperament. It's a complete homage to Messiaen, but the way I created the melody is slightly more classical.
I also posted the same one on YouTube.
YouTube:https://youtu.be/WiR9F3lbwsc
DAW:Cubase
plug-in:Vienna Symphonic Library
クレバノフ:交響曲第1番「バビ・ヤールの犠牲者の思い出に」
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=nh5q3mGLTj4)。
ハリコフ(ハルキウ)出身で、ハリコフを中心に精力的な音楽活動を行っていたウクライナの作曲家ドミトロ・ルヴォヴィチ・クレバノフ(1907 - 1987)は、第二次世界大戦(独ソ戦)中の1941年9月にキエフのバビ・ヤール峡谷で約3万人のユダヤ人がナチス親衛隊により虐殺されたことを知りました。彼は戦争中はユダヤ人難民とともにタシュケントに避難しており、虐殺されたユダヤ人を追悼する目的で、1945年に交響曲第1番「バビ・ヤールの犠牲者の思い出に」を作曲します。
4楽章構成の本作はユダヤ人に伝わる伝統的な楽曲をいくつか引用しており、特に第4楽章は「会葬者(喪主)のカッディーシュ」による変奏曲となっていて、虐殺を追悼すると同時に、ユダヤ人が虐殺に屈しないことを音楽的に示しています。この交響曲は1947年に初演されて熱狂的な賞賛を浴び、1949年にはスターリン賞の候補にまで挙げられました。
しかし、当時のソ連の最高権力者であったスターリンは、建国されたばかりのイスラエルが西側諸国に接近したことから反ユダヤ主義に転じており、その意を受けた評論家たちから、この交響曲は「(ユダヤ人の称賛に偏っているため)ブルジョア民族主義とコスモポリタニズムの精神が込められている」と批判され、非愛国的と弾劾されました。クレバノフはかろうじて収容所送りは免れたものの、本作は演奏の機会を失って封印され、本作の再演奏がかなうのは、クレバノフが没した後の1990年のことでした。
なお、第二次世界大戦後のソ連における反ユダヤ主義はスターリン没後も長く続いており、同じくバビ・ヤール虐殺事件を扱ったショスタコーヴィチの交響曲第13番「バビ・ヤール」は、本作の15年後になる1962年に作曲されたにもかかわらず、初演に際してソ連当局から様々な妨害工作を受けることとなります。
イーゴリ・ブラジュコフ指揮
管弦楽団不明
【オリジナル曲】Particles【アンビエント】
現代音楽風の曲です。
映像素材はAMAIMASKさんからお借りしました。
オリジナル曲マイリスト http://www.nicovideo.jp/mylist/58589632
こちらもどうぞ。
http://musictrack.jp/index.php?pid=user&uid=20456
https://soundcloud.com/kzz-musique
シェーンベルク(ウェーベルン編):室内交響曲第1番 ホ長調 作品9(五重奏版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=czRGMUvv6Xc)。
シェーンベルクが1906年に作曲した室内交響曲第1番 ホ長調 作品9は、交響曲の演奏規模が拡大し続けていたことに対するアンチテーゼとして、わずか15人で演奏する「室内」交響曲として作曲されました。この時点でも演奏規模はかなり少ないものでしたが、1922年にウェーベルンはさらに人数を少なくして、5人で演奏可能な編曲版を作成しました。
編曲にあたってウェーベルンが想定していたのはフルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノの五重奏で、この編成で演奏されるのが普通ですが、フルートかクラリネットのどちらかのパートをヴァイオリンやヴィオラに変更して「ピアノ四重奏+管楽器」の五重奏として演奏することもしばしば行われています。
この動画ではフルートがヴァイオリンに置き換えられ、ピアノ、ヴァイオリン2、クラリネット、チェロの5人で演奏されています。
Assaff Weisman(ピアノ)
David McCarroll、Yonah Zur(ヴァイオリン)
Tibi Cziger(クラリネット)
Michal Korman(チェロ)
クレバノフ:4つの前奏曲とフーガ
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=RPPQdx7L58A)。
ウクライナ出身の作曲家ドミトロ・リヴォヴィチ・クレバノフ(1907 - 1987)は、第二次世界大戦まではソ連国内で広く演奏されたものの、1945年に作曲した交響曲第1番「バビ・ヤールの犠牲者の思い出に」(sm40159256)がスターリニストたちから反愛国的であるとの批判を受け、その後は社会的リアリズムに沿った作品を作曲するようになりました。
1975年に作曲された管弦楽のための「4つの前奏曲とフーガ」はそういった作品の1つで、題名の通りウクライナの民族的な旋律に基づいて前奏曲とフーガの様式に忠実な4つの曲から構成されており、現代音楽としては社会主義リアリズム特有の平明な作風による、一種の組曲となっています。
ヴァフタング・ジョルダニア指揮
ハリコフ・フィルハーモニー管弦楽団
ブリテン(コリン・マシューズ編):歌劇「ポール・バニヤン」作品17 序曲
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=-_z5eHCmslY)。
1941年、ブリテンは詩人W・H・オーデンが書いた台本に基づき、歌劇「ポール・バニヤン」作品17
を作曲しました。これが、ブリテンが初めて手掛けた歌劇となります。
題名の「ポール・バニヤン」とは、アメリカやカナダの民話に登場する、伝説上の木こりの巨人の名
前です。アメリカ開拓期において、彼は数多くの森林を切り開いてアメリカ発展の礎になったと伝え
られており、本作はそんなポールの活躍を伝える複数の民話をつなぎ合わせ、2幕ものの歌劇に編集
されています。音楽的には、アメリカの民謡(フォーク・ソング)やブルース、讃美歌が盛り込まれ
ており、大学に所属する管弦楽団などのセミプロの音楽団体が演奏する目的のため、わかりやすく平
易な様式で作況されています。
1941年5月5日にコロンビア大学で「ポール・バニヤン」は初演されましたが、反応は良いものではな
く、作品はそのまま忘れられました。ブリテンは1975年に本作の改訂を行い、これにより演奏や録音
の機会が徐々に増えていきますが、それでも彼の歌劇の代表作とされる「ピーター・グライムズ」や
「カーリュー・リバー」に比べると評価・知名度が劣る習作という評価は払拭されていません。
なお、この歌劇には序奏部はあるものの「序曲」は存在しておらず、後にイギリスの作曲家コリン・
マシューズが作品中の旋律を抜き出して演奏会用序曲に編曲しています。
スチュアート・ベッドフォード指揮
ロンドン交響楽団
【オリジナル楽譜動画】「スクールアイドルの休日」【現代音楽】
ジョン・ケージの「ウォーター・ウォーク」へのリスペクトがこもった作品に仕上がりました。
よかったら実際にモノを用意して演奏してみてね。
プーランク(レノックス・バークリー編):フルートソナタ(フルート協奏曲版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=Bs1ePSIdxh8)。
プーランクの代表作の1つとして名高いフルートソナタには、ピアノパートを管弦楽用に
編曲してフルート協奏曲の形にした版があります。
この編曲版は、イギリスの作曲家でプーランクの友人でもあったレノックス・バークリー
(1903 - 1989)が、フルート奏者ジェームズ・ゴールウェイの依頼を受けて編曲したも
ので、1973年に出版されました。
エミリー・バイノン(フルート)
ブラムウェル・トヴェイ指揮
BBCウェールズ交響楽団
ケクラン:セヴン・スターズ・シンフォニー(7人のスターの交響曲)作品132
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=YW-1uigZ-14&t=1654s)。
シャルル・ルイ・ウジェーヌ・ケクラン(1867 - 1950)はパリ出身でマスネやフォーレなどに
作曲を学び、作曲家として200曲以上の作品を作曲した多作家であり、パリの音楽学校スコラ・
カントルムの教授にも就任した音楽教師でもありましたが、音楽史においてはドビュッシーの
バレエ「カンマ」やフォーレの劇音楽「ペレアスとメリザンド」の管弦楽版への編曲を担当し、
両者に有能な編曲者として認められたことで歴史に名を残しています。
ケクランは1920~30年代に映画というメディアに夢中になって、それらに触発された作品をい
くつか作曲しています。その中で最も大規模な作品が「セヴン・スターズ・シンフォニー(7人
のスターの交響曲)」作品132です。この作品は7人の映画俳優・女優にちなんだ7つの楽章で
構成されており、ケクランはフランス人作曲家でありながらハリウッドに敬意を表してわざわ
ざ英語の題名「The Seven Stars' Symphony」を採用しています。
この曲で採り上げられたのはダグラス・フェアバンクス、リリアン・ハーヴェイ、グレタ・ガ
ルボ、クララ・ボウ、マレーネ・ディートリヒ、エミール・ヤニングス、そしてチャーリー・
チャップリンの7人で、特に最終楽章「チャーリー・チャップリン」は全曲の演奏時間の3分の
1を占める大規模な変奏曲となっています。
ジェームズ・ジャッド指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団
カゼッラ:ピアノと小管弦楽のための「スカルラッティアーナ」作品44
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=JTmE8gmRzmA)。
イタリアの作曲家アルフレード・カゼッラ(1883 - 1947)は、伝統的に歌劇偏重の傾向が強かっ
たイタリア音楽界において、レスピーギらと同じく器楽曲の作曲に力を注ぎ、ストラヴィンスキー
に影響されてイタリア新古典主義音楽の旗頭となりました。
そんな彼の立ち位置を明確にした作品が、1926年に作曲されたピアノと小管弦楽のための「スカル
ラッティアーナ」作品44です。これはドメニコ・スカルラッティの多数のチェンバロのためのソナ
タから80個以上(一説では88個)のフレーズを抜き出して編曲したもので、全5楽章の作品です。
本作が作曲される6年前の1920年に、ストラヴィンスキーはペルゴレージ等の音楽作品を編曲した
バレエ音楽「プルチネルラ」を作曲・初演しており、カゼッラが触発されて「スカルラッティアー
ナ」を作曲したと推測されます。
ただ、本作は楽しい作品ではあるものの、単純にスカルラッティの作品を称賛しているわけではな
く、パロディとしての意味合いが強いといえます。このため発表当時はふざけた作品として物議を
醸したようで、例えばシェーンベルクは「もし音楽が凍結した建築だとすれば、ポプリ(音楽の寄
せ集め)は凍結した茶卓のゴシップ、動作の中に捉えられた不安定性、すべての論理的思考のパロ
ディである」と述べており、真っ当な音楽作品ではない「寄せ集め」とみなしていたようです。
ブルーノ・カニーノ(ピアノ)
アントニオ・バリスタ指揮
イ・ポメリッジ・ムジカーリ
バルトーク:44のヴァイオリン二重奏曲 Sz.98
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=8Twqrhz8B6M)。
1930年、ドイツのヴァイオリニスト・教育者であったエーリヒ・ドフラインは、ヴァイオリン
初級者向けの教本とヴァイオリン曲集の編纂を計画します。ドフラインは「初心者向けの教則
用の作品であっても芸術的なレベルが低くてはいけない」との信念から、バルトークに協力を
要請し、バルトークはそれに応じてヴァイオリン二重奏のための曲を数多く作曲しました。そ
の数は最終的に44曲に達し、その一部はドフラインの教本(1931年刊)と曲集(1932年刊)
に収録される一方、全曲は2冊に分かれて1933年に刊行されました。これが「44のヴァイオリ
ン二重奏曲」Sz.98です。
ドフラインは作曲に向けてバルトークに趣意書を送り、その中で「簡単に弾ける」「短く、形
式的に簡潔」といった要望を出しており、本作はその趣旨に沿って、演奏時間1分程度の短く
簡単な形式の曲で構成され、全44曲を続けて演奏しても演奏時間は50分弱で収まるようになっ
ています。
なお、バルトークは1936年に本作から6曲を選んでピアノ編曲を行い、「小組曲」Sz.105とし
ています。
アンドレ・ジェルトレル、ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)
無理数拍で作った音楽。
Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/@novelknown3913
音源を利用させていただいた魔王魂さん
https://maou.audio/
無理数拍音楽「カンパニュラ」
Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/@novelknown3913
ドラム音源を利用させていただいた魔王魂さん
https://maou.audio/
ドラム以外の音源は自作です。
カンパニュラの花言葉は感謝・誠実・共感・節操・思いを告げるだそうです。
バーンスタイン:前奏曲、フーガとリフ(1955年10月16日 テレビ放映)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=T3JYlHS5KHw)。
1940年代、ジャズ・クラリネット奏者のウディ・ハーマンは、自ら組織したビッグバンド・ジャズの
楽団(通称ウディ・ハーマン楽団)の演奏レパートリーを増やすために多くの作曲家に新作の委嘱を
行いました。そうした作曲家の1人がレナード・バーンスタインで、1949年にハーマンの依頼を受けた
彼は「前奏曲」「フーガ」、そしてジャズ用語で短い旋律の繰り返しを意味する「リフ」の3楽章が切
れ目なく演奏される作品を作曲します。これが「前奏曲、フーガとリフ」です。
しかし作品が完成したとき、依頼者ウディ・ハーマン楽団は解散しており、いったん作品は演奏される
ことなくお蔵入りとなりました。本作が初演されたのは1955年10月16日、バーンスタインが司会を務
めたテレビ番組「The World of Jazz」でのことで、その時の演奏がこの動画となります。バーンスタ
イン自身が指揮したこの演奏により、作品は広く知られることとなります。
8年後の1963年5月、バーンスタインはクラリネット奏者にベニー・グッドマンを迎えて本作のセッショ
ン録音を行い、これにより作品の知名度・評価はさらに高まりました。そして現代では、ジャズとクラ
シックが高レベルで融合した、バーンスタインの愛すべき小品との評価が確立しています。
なお、この「The World of Jazz」の演奏におけるクラリネット奏者については「ベニー・グッドマン」
「アル・ガロドロ」という2つの情報が混在しており、動画を見る限りでは、クラリネット奏者はアル
・ガロドロのように思われます。
オネゲル(ショスタコーヴィチ編):交響曲第3番「典礼風」H.186(4手ピアノ版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=cKdJEUoD0bc)。
アルテュール・オネゲルの代表作の1つである交響曲第3番「典礼風」H.186は1946年に初演され、多くの
作曲家・音楽家たちの注目を浴びました。そして、そんな作曲家の1人がショスタコーヴィチで、翌1947
年に彼は本作を4手ピアノ演奏用に編曲しました。当時、ショスタコーヴィチはレニングラード音楽院の
教授であり、この編曲版は学生たちに教育を行うための教材として作成されました。
オネゲルは本作(原曲)について「私がこの曲に表そうとしたのは、もう何年も私たちを取り囲んでいる
蛮行、愚行、苦悩、機械化、官僚主義の潮流を前にした現代人の反応なのです」と述べていますが、そう
いった本作の本質はショスタコーヴィチの編曲版にも充分現れています。
なお、この動画で演奏しているアドリエンネ・ショオーシュとイヴォ・ハアグは、アンドラーシュ・シフ
とクルタークにピアノを学んだハンガリー出身の夫婦ピアノ・デュオで、現在はスイスで演奏活動を行っ
ているとのことです。
アドリエンネ・ショオーシュ、イヴォ・ハアグ(ピアノ)
Swampman
無調やリバース(逆再生)などを使ったリリースカットピアノのソロです。この曲も泥から発生したのかもしれませんね。
石井歓 シンフォニカ「アイヌ」 初演
1959年9月28日、東京交響楽団の第100回定期演奏会にて公開初演された石井歓作曲のシンフォニカ「アイヌ」。
演奏は上田仁指揮、東京交響楽団、ソプラノ独唱は奥村淑子、森正指揮合唱団によるコーラス
伊福部に焦点当てすぎなTYCE-60014には情報がほとんどなかったため、提供してもらった初演時のプログラムに載っている資料を用いてこの作品の紹介・解説を試みた。
分量が多かったため、時間配分がめちゃくちゃなのはご了承。一時停止しながら読んでください。
東響所有の自筆譜には「シンフォニア」と書いてあるようですが、ここでは作曲者の発言やプログラム、対談文の記載の通り「シンフォニカ」表記を採用。ちなみに放送初演は1958年11月25日(TBSラジオ)
合唱団についての詳細はプログラムに記載がないため実態は不明。森正指揮東響盤の録音(sm22808546)では二期会合唱団なので同合唱団かも…?
解説#00:00 第1楽章#04:51 第2楽章#12:33 第3楽章#18:01
25:00以降いいぞ~これ
無理数拍で作った音楽「星空」
Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/@novelknown3913
モートン・グールド:ウェスト・ポイント交響曲(交響曲第4番)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=WFdyvCx2aN4)。
モートン・グールド(1913 - 1996)といえば、日本ではテレビ朝日系の「日曜洋画劇場」のエンディング
テーマ曲として長らく使われた「ソー・イン・ラヴ」 (コール・ポーター作曲) の編曲者として知られてい
ますが、彼は映画音楽・テレビ音楽・バレエ音楽・ジャズ音楽・ミュージカル音楽、そして純粋なクラシッ
ク音楽など、幅広いジャンルの作品を手掛けた作曲家でした。
1952年、グールドはアメリカ陸軍士官学校(ウェスト・ポイント)から150周年を記念する作品の委嘱を受
け、「バンドのための交響曲(Symphony for Band)」を作曲しました。これは題名の通り吹奏楽での演奏
を前提とした作品で、グールドの4番目の交響曲にあたりますが、委嘱の経緯から「ウェスト・ポイント交
響曲(West Point Symphony)」とも呼ばれています。当時、吹奏楽のために作曲された交響曲はヒンデミ
ットの交響曲 変ロ調やヴィンセント・パーシケッティの交響曲第6番くらいしかなく、草創期の吹奏楽のレ
パートリーを広げるのに貢献したとして高く評価されました。
作品は「墓碑銘」と「行進曲」の2楽章構成で演奏時間は約20分と、クラシック音楽の交響曲と比較すると
やや小ぶりですが、内容は「全体的な性格は悲しげな」第1楽章と「たくましく、陽気な性格」の第2楽章
(いずれもグールド自身の説明)の2つの楽章が好対照をなしており、現代では吹奏楽分野におけるグール
ドの代表作とされるのも納得の作品です。
モートン・グールド指揮
ウェスト・ポイント・バンド