『ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調』は、チェコの作曲家アントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)が1893年11月19日から12月3日にかけてニューヨーク市で作曲した室内楽曲。ドヴォルザークが米国滞在中に書き上げた最後の室内楽である。我が子の音楽的能力を徐々に育て上げていく目的で作られた。各楽章は短く単純ながらも、それぞれ明晰な楽曲構造を示している。(それゆえソナタではなく縮約形でソナチネと呼ばれている)アメリカ時代の他の室内楽曲に既に表れていたような、アメリカ先住民族の民謡や黒人霊歌に霊感を受けた旋律主題が使われており、シンコペーションやペンタトニックが主題の特徴となっている。