ヨハン・ヴィルヘルム・ヘスラー(Johann Wilhelm Hässler)はJ.S.バッハの孫弟子で世界的にも無名な作曲家、オルガニスト、チェンバリスト、ピアニスト、教育者です。ドイツのエアフルト出身で、後にロシアに移住し、そこで没しました。知名度が低い彼ですが、1789年にドレスデンでモーツァルトとオルガンの競演をしたことは有名かもしれません。モーツァルトはその時の様子をコンスタンツェ宛の手紙に書いています。(1789年4月16日)この手紙でモーツァルトは、ヘスラーの音楽家としての能力について、なかなかボロクソに述べています。一方ヘスラーは、モーツァルトの輝かしい才能に感動し歓喜のあまり跳んだり跳ねたり、接吻を求めたりしたそうです。そんなこんなで、モーツァルトは陽気なヘスラーを飲み屋?に誘ってごちそうしたんだとか。ヘスラーは特にオルガン演奏、足鍵盤の演奏に秀でていたようで、ある批評家はヘスラーのオルガン演奏について以下のように書いています。“両手は天使のように、両足は悪魔のように”ロシアに行ってからのヘスラーの評価は割と高かったようです。西欧音楽をロシアに紹介し、教育的な楽曲を多数書いた功績が残っています。自作品全集を自費出版したりもしていたようです。ペテルブルク時代は大公の宮廷楽長を務めた経歴もあります。(なぜかその職を数年で手放してモスクワに移住したが、原因は研究者の間でも不明らしい)* * *このソナタは時々、J.S.バッハの長男、フリーデマン・バッハの作とされていることがあります。間違えてフリーデマンの作品として出版されたことがあったようです。これはあまりいい演奏ではありませんが、演奏されることが稀なので、布教のために置いておきます。 mylist/62454182 【収録日】2020年2月20日 もくようび【カメラ】Canon IXY 420F【マイク】ZOOM H6 XYH-6【ピアノ】YAMAHA C3Xさん