チャイコフスキー:ピアノソナタ 嬰ハ短調 遺作 作品80

チャイコフスキー:ピアノソナタ 嬰ハ短調 遺作 作品80

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=CHqoANSNLAY )。1865年、ペテルブルク音楽院の学生で卒業を目前にしていた25歳のチャイコフスキーは、最初のピアノソナタを作曲しました。しかし彼の生前に発表することはありませんでした。この作品の楽譜が「遺作」として出版されたのはチャイコフスキーが没してから8年後の1901年で、この出版の遅さから作品番号はチャイコフスキーの番号付き作品の中で最も遅い「80」となっています。若いころのチャイコフスキーは、ピアノ曲に交響的な響きを積極的に取り入れたシューマンに大きな影響を受けていたとされており、その影響は本作においてもはっきりと表れています。そして、本作の第3楽章は翌1866年に半音下がったハ短調に移調したうえで管弦楽版に編曲され、交響曲第1番「冬の日の幻想」の第3楽章に転用されました。エミール・ギレリス(ピアノ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm36578548