【聖戦の系譜】#11琴葉姉妹が聖戦に巻き込まれるようです。【ファイアーエムブレム】

【聖戦の系譜】#11琴葉姉妹が聖戦に巻き込まれるようです。【ファイアーエムブレム】

sm37170342   mylist/68640421  次 sm37236419 ノディオンの城下を一望できる部屋で琴葉姉妹は優雅なティータイムを楽しんでいた。エルトシャン王が捕縛されている今指揮を執るものは妹姫であり王妃である。魔剣を有する国だが剣を持って斬り合うだけが戦いではない。情報をやりとりし戦況を見極め友好を深める。戦いは過程であり手段にすぎない。政治こそが結果なのだ。もはやアグストリアはシャガール派で占められノディオンだけが孤立している状態だ。グランベルに属するシグルドに助けを求めなければいけなくなった時点でノディオンに与えられた選択肢は多くはない。グランベルと手を組むことになった以上シグルドにはうまく立ち回ってもらわねばならない。「グラーニェ様はそんな風にお考えなんですよね」ゆっくりとカップを置きながら葵は言った。向かいに座った王妃グラーニェはこわばった面持ちで落ち着かない様子だった。「そんなに緊張せずとも大丈夫ですよ。私たちは――」その時赤ん坊の泣き声が部屋を満たした。部屋の隅で赤子を抱いていた乳母が慌てたようにあやす。「ごめんなさい。気を散らしてしまいましたわね」「いえ、私たちもここに外交に来たわけじゃないですから。シグルド様はそんなに難しく考えていないですよ。きっと不安であろうグラーニェ様とラケシス様の話し相手に、くらいのつもりだと思います」「うちな、赤ちゃんあやすの得意やねん。見ててな」茜が小走りに寄ると乳母は戸惑いながらそっと赤ん坊を差し出した。「うちとにらめっこして勝ったやつおらんからな。くらえ、かべがおの真似!」だが赤ん坊は泣きやむどころか恐怖にとらわれたように勢いを増して泣いてしまった。「おい泣くな、男やろ。あれ、男の子やったよな?」「ええ。アレスといいますの。抱いてみますか?」「ええんか、っておい、なんでお前うちが近づくと泣くねん!」「あはは、お姉ちゃんすっかり怖がられちゃったね。ほらアレス、葵お姉ちゃんですよ」葵の腕の中でどこを見ているのかわからない瞳を瞬かせて赤子は泣きやんだ。「もしかして同じ顔が二人いるからびっくりして泣き止んだんか。こっちが葵でこっちが茜やからな。しっかり見てちゃんと覚えとくんやでー?」という一幕はたぶんなかったと思うので忘れてください。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm37217006