カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:6つのヴュルテンベルク・ソナタ Wq49

カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ:6つのヴュルテンベルク・ソナタ Wq49

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=2uvtuogDLRE )。カール・フィリップ・エマヌエル・バッハは、1740年に即位したフリードリヒ2世にチェンバロ奏者として長く仕えました。このとき、フリードリヒ2世の宮廷では未成年であったヴュルテンベルク公カール・オイゲン(1728 - 1793)が教育を受けており、カール・フィリップ・エマヌエルは彼の音楽教育を担当しました。そして1742~43年に彼は6つのクラヴィーア・ソナタ集を作曲して1744年に出版し、カール・オイゲンに献呈します。これが「6つのヴュルテンベルク・ソナタ」Wq49です。2年前の1742年には「6つのプロイセン・ソナタ」Wq48が出版されていましたが、この作品では更にバロック音楽の枠組みを超えようとする試みがなされており、本作によって彼の名はヨーロッパ音楽界で知れ渡ることとなりました。カール・フィリップ・エマヌエル・バッハはバロック音楽から古典派音楽に移行する中間期に活躍したため、その死後はどっちつかずの音楽として軽視される傾向がありましたが、最近ではバロック音楽と古典派音楽の橋渡し役として再評価の機運が高まっており、彼の出世作である本作も、バッハ後期作品とハイドン・モーツァルトの初期作品が融合したかのような、独特の音楽となっています。ボブ・ファン・アスペレン(チェンバロ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40450508