ヨハン・クリスティアン・バッハ:歌劇「心の磁力」序曲

ヨハン・クリスティアン・バッハ:歌劇「心の磁力」序曲

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=IM-bpdp7VpM )。ヨハン・セバスティアン・バッハの末の息子であるヨハン・クリスティアン・バッハ(1735 - 1782)は、若くして渡英し、ロンドンで数多くの歌劇を作曲・上演して成功した、バッハ一族でほぼ唯一の歌劇作曲家として知られています。彼は自作の他に、他の作曲家による歌劇の序曲を作曲することがありました。その1つが、ヴェネチアの作曲家バルダッサーレ・ガルッピ(1706 - 1785)の歌劇「心の磁力」(1752年)で、1763年にロンドンで上演するにあたり、追加の序曲を作曲しています。この序曲は3部構成になっており、ハイドンの初期の交響曲が3楽章構成だったように、小規模ながら古典派の交響曲に近い作品といえます。この序曲は神童と呼ばれたころのモーツァルトに強い印象を与えており、後の1782年にヨハン・クリスティアン・バッハが死去したときに、モーツァルトはその死を悼んで自作のピアノ協奏曲第12番の第2楽章の主題に「心の磁力」序曲の第3部のメロディを引用したといわれています。アンソニー・ハルステッド指揮ハノーヴァー・バンド

http://www.nicovideo.jp/watch/sm40866831