バッハ:幻想曲 ハ短調 BWV562

バッハ:幻想曲 ハ短調 BWV562

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=09NpI_KHecM )。1708年、バッハはザクセン=ヴァイマル公国の領主ヴィルヘルム・エルンスト公の宮廷オルガニスト兼宮廷楽師となります。それから契約上のトラブルで解任される1717年までの間に、バッハは数多くのオルガンのための作品を作曲しました。そういった作品の1つが「幻想曲 ハ短調」BWV562です。知名度は他の有名な作品の陰に隠れがちですが、曲全体を覆う静謐な響きは本作の美点であり、教会のオルガンで演奏されるにふさわしい作品となっています。そのためか、本作は2022年9月22日のエリザベス2世の国葬において、ウエストミンスター寺院のオルガンによって演奏されました。なお、本作は後の1745年になって、おそらくバッハの親族か弟子の筆写によってフーガ( sm41145290 )が追加されましたが、そのフーガは27小節で途切れて未完となっています。このため、この動画のように完成している幻想曲のみを演奏するのが一般的ですが、フーガを補筆して「幻想曲とフーガ」の形にして演奏する事例もあります。マルティン・リュッカー(オルガン)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm41144565