キーワード 禅宗 が含まれる動画 : 135 件中 1 - 32 件目
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【講義アーカイブ】「思想」から考える日本仏教の歴史 第二十九回「中世日本の禅」(講師:亀山隆彦)[2022年6月15日]
この番組は「思想」という視点から、日本の各時代(各地域)の仏教の特徴を解説する入門講義です。末木文美士、ベルナール・フォール、阿部龍一等、国内外の最新の研究成果を踏まえ、古代、中世、近世、そして現代日本のそれぞれで展開した仏教思想について分かりやすくお話しするつもりです。
第二十九回の講義では、講師が編集に参加した『中世禅の知』(二〇二一年、臨川書店)を取り上げ、古代日本における禅の受容と、中世における展開についてお話したいと思います。
第一に、最澄を中心に、奈良から平安初期日本における禅の動向を確認します。その上で、栄西を中心に、平安後期以降の展開をお話します。
(この動画は、「上七軒文庫チャンネル in シラス」 https://shirasu.io/c/kami7kenbunkoshirasu で開講している連続講義「「思想」から考える日本仏教の歴史」の講義アーカイブです。毎月1日、15日に1回分ずつアップロードしていく予定です。)
【講義アーカイブ】真言密教の哲学 第2回(講師:亀山隆彦)[2020年6月3日]
※ この講義のレジュメを配信しておりますので、適宜ダウンロードしてください。
歴史学者の黒田俊雄が、顕密体制(けんみつたいせい)と名づける宗教・政治の複合システムの研究を通じて明らかにしたように、いわゆる中世と呼ばれる、平安時代末期から室町時代にかけての日本仏教界の主流は、浄土教でも禅宗でも日蓮宗でもなく、平安初期の空海・最澄・円仁・円珍等により請来された密教であった。
より正確にいえば、中世期の仏教のもっとも一般的な形態は、先行する奈良の諸仏教思想に複雑な密教の儀礼、さらに即身成仏(そくしんじょうぶつ)や法身説法(ほっしんせっぽう)のような密教教学が結びついたものであった。それこそが、前述の「顕」(顕教=南都仏教)と「密」(密教=真言・天台密教)の複合システム、顕密体制である。黒田も強調するように、顕密のそれぞれの教えを一つに編み上げた中世独特の仏教は、国家の護持から皇族・貴族の個人的な祈願に至る様々な局面で、大きな影響力を発揮した。
このような黒田の問題提起は歴史学を越えて、仏教学や日本宗教学にも大きなインパクトを与え、近年は末木文美士を筆頭に、このテーマにアプローチする研究者も増えた。その成果として、平安末~鎌倉~室町期の政治・科学・哲学と深く結びついた、中世日本に独自の密教思想の存在も徐々に明らかになりつつある。このような中世日本仏教に関する最新の研究動向を紹介することが、本講義の第一の目的である。
さらに、中世日本密教に特徴的な思想・哲学として、五蔵曼荼羅(ごぞうまんだら)や胎内五位(たいないごい)といった教えに集約される、独特の身体論が挙げられる。この身体論に関しても、近年研究者の注目を集めているが、その全貌はいまだ詳らかではない。本講義では、中世密教僧の即身成仏、縁起、瑜伽の哲学的言説に加えて、灌頂や修法といった密教儀礼の解釈学を合わせて検討することで、その構造の解明に取り組む。
【講義アーカイブ】真言密教の哲学 第1回(講師:亀山隆彦)[2020年5月27日]
※ この講義のレジュメを配信しておりますので、適宜ダウンロードしてください。
歴史学者の黒田俊雄が、顕密体制(けんみつたいせい)と名づける宗教・政治の複合システムの研究を通じて明らかにしたように、いわゆる中世と呼ばれる、平安時代末期から室町時代にかけての日本仏教界の主流は、浄土教でも禅宗でも日蓮宗でもなく、平安初期の空海・最澄・円仁・円珍等により請来された密教であった。
より正確にいえば、中世期の仏教のもっとも一般的な形態は、先行する奈良の諸仏教思想に複雑な密教の儀礼、さらに即身成仏(そくしんじょうぶつ)や法身説法(ほっしんせっぽう)のような密教教学が結びついたものであった。それこそが、前述の「顕」(顕教=南都仏教)と「密」(密教=真言・天台密教)の複合システム、顕密体制である。黒田も強調するように、顕密のそれぞれの教えを一つに編み上げた中世独特の仏教は、国家の護持から皇族・貴族の個人的な祈願に至る様々な局面で、大きな影響力を発揮した。
このような黒田の問題提起は歴史学を越えて、仏教学や日本宗教学にも大きなインパクトを与え、近年は末木文美士を筆頭に、このテーマにアプローチする研究者も増えた。その成果として、平安末~鎌倉~室町期の政治・科学・哲学と深く結びついた、中世日本に独自の密教思想の存在も徐々に明らかになりつつある。このような中世日本仏教に関する最新の研究動向を紹介することが、本講義の第一の目的である。
さらに、中世日本密教に特徴的な思想・哲学として、五蔵曼荼羅(ごぞうまんだら)や胎内五位(たいないごい)といった教えに集約される、独特の身体論が挙げられる。この身体論に関しても、近年研究者の注目を集めているが、その全貌はいまだ詳らかではない。本講義では、中世密教僧の即身成仏、縁起、瑜伽の哲学的言説に加えて、灌頂や修法といった密教儀礼の解釈学を合わせて検討することで、その構造の解明に取り組む。
【神道シリーズ】第69回・六郷満山信仰【後編】六郷満山の天台寺院(神道無関係w)
前回は国東半島の六郷山天台寺院の西半分の主要な寺院を紹介しましたので、今回は残りの東半分の主要な寺院(雲仙寺・清浄光寺・千灯寺・成仏寺・大嶽山神宮寺など)を紹介し、さらに国東半島北部から北東部に見られる、朝鮮半島から伝わったとされる独特な祭りのケベス祭や姫島のきつね祭・あや祭、そして、道教の陰陽思想に基づく男女生殖器(陰と陽)の麦だんごを作って食べるホーヤク祭など、国東半島独特のお祭りも紹介したいと思います。
国東半島を含め、北九州から中部九州にかけては一大天台大国ですが、その国東半島にも禅宗(臨済宗・曹洞宗)や浄土宗のお寺なども混じり、一大密教修験道地域を形成しています。
【2022年3月13日大愚道場(録画)】桜プロジェクト/大愚和尚の一問即答/自らを癒す瞑想法
【2022年3月13日大愚道場(録画)】桜プロジェクト/大愚和尚の一問即答/自らを癒す瞑想法
【2021年9月12日大愚道場(録画)】修行道場とは何か?人格を向上させるための仕組みとは?
【2021年9月12日大愚道場(録画)】修行道場とは何か?人格を向上させるための仕組みとは?
【2022年7月10日大愚道場(録画)】大愚和尚の一問即答
【2022年7月10日大愚道場(録画)】大愚和尚の一問即答
【神道シリーズ・シーズン2】第18回・ 姜沆(カンハンきょうこう)(日本朱子学の祖となった朝鮮人朱子学者)
豊臣秀吉の指揮のもとに行われた朝鮮出兵、1592年の文禄の役、および1597年の慶長の役を通じて日本軍はおよそ10万人にもおよぶ朝鮮人捕虜を日本に連れ帰ったが、その多くが日本での農業などの労働力として供給されたり、あるいはルソンや中国、印度などへの人身売買に回される中、慶長の役の時、朝鮮半島南部の全羅道で拉致された朝鮮人朱子学者であるカンハンは
日本人がよく理解してなかった朱子学の宇宙哲学部分や陽明学への走りとなるような陸象山などの宋代以降の朱子学を熟知する者として重宝され、拉致した伊予の藩主・藤堂高虎は日本の将来の治世思想として役立つことを見据え、他の拉致朝鮮人たちとは区別して丁重に扱い、やがて豊臣秀吉が関白の職を甥の秀次に譲り、住居を聚楽第から伏見城に移した際、藤堂高虎ら諸大名も京都屋敷を伏見に移し、その際、秀吉からの要望でカンハンも伏見に移動することとなった。
京都伏見に移ったカンハンを待っていたのは熱心に儒学の研究をしていた禅宗の僧侶らや医師らで、その中に、のちにカンハンから学んだ朱子学理論を後世の日本に伝えていくバトンやくをした藤原惺窩もいた。
江戸時代に入ると朝鮮との国交回復を目指していた徳川家康の友好外交政策のもとでカンハンは帰国を許され、およそ3年間に渡る日本抑留滞在を終え朝鮮へ帰国の途についた。
日本におけるカンハンの歴史的役割は、その後の江戸時代の儒学を築く基盤となり、数多くの日本の儒学者たちを輩出し、幕藩体制を支える武家の基本理念にまで発展し、そしてその儒学研究はやがて急進的な陽明学へとシフトし、やがては皮肉にもその幕藩体制を倒す革命のエネルギーにまで昇りつめていくことになったのである。
【日本哲学シリーズ】田辺元とフッサール現象学およびハイデガー【前編】
フッサール現象学およびハイデガーとヘーゲル弁証法という矛盾する二つの近代西洋哲学の潮流の影響を強く受け、一方で仏教的(禅宗・浄土教)の方向に自らの論の帰結を求めた田辺元について超分かりやすく解説します。
【神道シリーズ・シーズン3】第2回・廃仏毀釈②(佐渡・隠岐・富山)
廃仏毀釈は、慶応4年1868年3月8日の吉田神道配下と日吉社社司ら40名による日吉社の仏壇仏具の破壊焼却に始まり平田国学の影響を強く受けた一部の藩主藩士や庄屋豪農らにより明治元年より明治4年の終わりぐらいまでの間に全国5か所ぐらいの地域で過激な仏教排撃、寺院破壊と僧侶の強制還俗と帰農、そしてぶっそうさい火葬の禁止と神葬祭土葬の強要が実施され、やがて寺院や民衆の方から政府や朝廷に抗議の請願が出され、実地調査をした新政府がその惨状に驚き、事件関係者を処罰し明治4年の後半頃より収束をみることとなった。明治以前より廃仏寺院統合や廃仏毀釈が行われてきた水戸藩、薩摩藩、岡山藩、津和野藩、土佐藩などを除くと明治以降に平田国学の影響を強く受けて過激で破壊的な廃仏毀釈が行われたのは、松本、苗木、佐渡、隠岐、富山の5地域であるが、これらの地域に共通している点は、いずれも浄土真宗の強力な勢力圏であり、真言宗や
天台宗や浄土宗、禅宗の寺院が次々と破壊され、僧侶たちには還俗が強制される中、浄土真宗だけは民衆門徒やtouzai本願寺の政治力も含め、実に根強い抵抗を見せ、この力がやがてこうした一連の過激な廃仏毀釈活動を終息させていくこととなった。
結局一連の過激な廃仏毀釈活動が齎したものは、実行犯たちの思惑に反していかに仏教が国民にとって切り離せない唯一の信仰になっていたかを改めて証明した結果になったのだ。
中国仏教シリーズ0-48-1明 朱元璋と白蓮教
明代の仏教
明代になると、洪武帝朱元璋は「般若心経」「金剛般若経」「楞伽経」の試験に合格した者を僧侶と認め、禅寺(修行 禅宗)、講寺(学問 天台・華厳・法相教学)、教寺(法事・祈祷)という三種類に分ける、また明代初期は北元の影響が残っており、国家財源確保の為に度牒の売買がされ、僧籍が売買され僧侶の質が落ちて行く。
『ミュータント タートルズ:シュレッダーの復讐』プレイ生放送!再録4
この動画は、いい大人達ch生放送「『ミュータント タートルズ:シュレッダーの復讐』初見プレイ長時間生放送SP!
」の、再アップロードをしたものとなります。
※この放送は、株式会社ハピネット様より許諾をいただいて配信しました。
『ミュータント タートルズ:シュレッダーの復讐』
公式ページ⇒https://tmnt-shredders-revenge.happinet-games.com/
登場人物:いつも愉快なタイチョー、癒し系大動物マッツァン、歳はみんなと同じだけどオッサン。
これまでの実況【1】→mylist/17828031 【2】→mylist/38856455
ラジオ→mylist/28752088
【ゆっくり実況】ゆっくり『と』雑談しながらソウルハッカーズ2 #10【SOUL HACKERS2】
禅宗の人に怒られないかビクビク。
オロバスの時にWIKI調べってつけるの忘れちゃった。
普通にソウルハッカーズ2をダラダラプレイしていきたいと思います。
難易度はハード。
使用ソフト
ゆっくりムービーメーカー4
【無能唱元】人生最大の秘密
★文字起こし: https://aokikenji.com/muno-shogen-jinseisaidainohimitsu
【OCTOPATH TRAVELER】冒険?否、旅にでる。8人の物語【第1章】4歩【実況】
★ぼぼぼボス戦きてぁぁ!!いや曲かっこよすぎん?
結果やいかに…!?
★この先の実況にも、聖火のお導きがありますように!(ウチ禅宗)
※ほぼ全パート、「ネタバレあり」となっています。自己責任で♪
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【3歩】→sm33723785 【5歩】→sm33730959
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【鎌倉仏教シリーズ】特別会・仏教関係者座談会6-6
約2年間、特別会を含めば100回近くとなったこのシリーズも今夜の仏教関係者座談会をもって完全に終わりとなりますが、今回は鎌倉仏教系および密教系の現役の僧侶さんたちを迎えて日本仏教全般についてのトークショウーとなります。日本仏教が日本人の気質に与えた絶大な影響から、今日および将来の日本にとって日本仏教はどう関わっていくのかを多方面から中身の濃い話し合いをします。何が飛び出すかは放送の中でのお楽しみです。
【鎌倉仏教シリーズ】特別会・仏教関係者座談会6-4
約2年間、特別会を含めば100回近くとなったこのシリーズも今夜の仏教関係者座談会をもって完全に終わりとなりますが、今回は鎌倉仏教系および密教系の現役の僧侶さんたちを迎えて日本仏教全般についてのトークショウーとなります。日本仏教が日本人の気質に与えた絶大な影響から、今日および将来の日本にとって日本仏教はどう関わっていくのかを多方面から中身の濃い話し合いをします。何が飛び出すかは放送の中でのお楽しみです。
【鎌倉仏教シリーズ】特別会・仏教関係者座談会6-2
約2年間、特別会を含めば100回近くとなったこのシリーズも今夜の仏教関係者座談会をもって完全に終わりとなりますが、今回は鎌倉仏教系および密教系の現役の僧侶さんたちを迎えて日本仏教全般についてのトークショウーとなります。日本仏教が日本人の気質に与えた絶大な影響から、今日および将来の日本にとって日本仏教はどう関わっていくのかを多方面から中身の濃い話し合いをします。何が飛び出すかは放送の中でのお楽しみです。
【鎌倉仏教シリーズ】第46回・黄檗宗(華厳、天台、浄土混淆禅)2-1
日本の臨済宗は鎌倉時代初期に栄西が宋へ行って臨済義玄の臨済宗黄檗派の禅宗を日本に持ち帰ったのが始まりですが、江戸時代になると、臨済宗黄檗派とは流れを異にする臨済宗楊岐(ようき)派の流れを汲む臨済禅を明代末期の禅僧・隠元が来日し、日本で黄檗宗を名乗る新たな禅宗の宗派を開きます。この宗派は、混淆禅と言って、臨済禅に華厳や天台や浄土などの信仰を採り入れ、独特の中国風の禅宗の様相をなし、宗派のお寺や読経、祭祀はまるで中国の仏教であるかのような錯覚を起こさせます。しかし、4代将軍徳川家綱や御水尾天皇らの帰依を得て、今日に続く法統を築きます。
【鎌倉仏教シリーズ】第72回・日蓮宗②日蓮宗の根本教義2-2
日蓮が始めた日蓮宗は、法華経の三大思想(一乗真実・久遠実成・菩薩行道)と、法華経の三大秘教(本門本尊・本門題目・本門戒壇)と五綱教判(教・機・時・国・序)から成っています。努力をして悟りを開けば誰でも仏になれる(成仏)というのは大乗仏教各派の共通した考え方ではありましたが、その「努力」の仕方において、日蓮宗は、妙法蓮華経(法華経)というお経のタイトル(題目)を唱えてえお願いする(南無妙法蓮華経)こと以外の努力(密教の荒修行とか浄土教系の念仏<波阿弥陀仏)を唱えるとか、禅宗で座禅を組んだり、禅問答<公案禅>をしたりとか)は一切してはいけない、もししてしまったら天罰が下るとまで言い切って、他宗への宣戦布告をしました。
【鎌倉仏教シリーズ】第72回・日蓮宗②日蓮宗の根本教義2-1
日蓮が始めた日蓮宗は、法華経の三大思想(一乗真実・久遠実成・菩薩行道)と、法華経の三大秘教(本門本尊・本門題目・本門戒壇)と五綱教判(教・機・時・国・序)から成っています。努力をして悟りを開けば誰でも仏になれる(成仏)というのは大乗仏教各派の共通した考え方ではありましたが、その「努力」の仕方において、日蓮宗は、妙法蓮華経(法華経)というお経のタイトル(題目)を唱えてえお願いする(南無妙法蓮華経)こと以外の努力(密教の荒修行とか浄土教系の念仏<波阿弥陀仏)を唱えるとか、禅宗で座禅を組んだり、禅問答<公案禅>をしたりとか)は一切してはいけない、もししてしまったら天罰が下るとまで言い切って、他宗への宣戦布告をしました。
【鎌倉仏教シリーズ】第71回・日蓮宗①日蓮と日蓮宗3-2
法華経をベースにした天台宗は、内に抱えていた三要素である、念仏、禅、密教がそれぞれ独立した宗派を形成するようになり、念仏から浄土宗や浄土真宗、禅から臨済宗、曹洞宗のような禅宗、そして残りの部分が天台密教を形成し、大きく三つの流れに分かれて行きました。この流れはいずれも中国仏教を模したものだったのですが、これらの流れがいずれ時の権力に媚びたり、権勢を競うようになる中、こうした流れに抗して日本独自の法華経解釈する日蓮宗が誕生します。今回は日蓮宗を生んだ日蓮にスポットを当ててみます。
【鎌倉仏教シリーズ】第70回・曹洞宗⑭曹洞宗の葬儀・年中行事2-1
この鎌倉仏教シリーズも最重点を置いてきたのが禅宗(臨済宗・曹洞宗)で、日本のありとあらゆる伝統文化と言われるもので禅宗の影響を受けてないものはほとんどない(禅宗9割・密教1割・念仏全体的ベースで神道ゼロ割という影響率)と言えるほど日本人という気質を形成した重要要素であると思われます。曹洞宗の葬儀は、「受戒」と「引導」に重点が置かれてますが、今回は各宗派(曹洞宗以外)との比較において、その浄土観(宇宙観)の違いに重点を置きながら説明していきたいと思います。
【鎌倉仏教シリーズ】第49回・臨済宗⑫茶道と臨済宗2-1
日本人の伝統文化で現在にも伝わり、世界中で認知されているものと言えば、茶の湯(茶道)、生花(華道)、和食(懐石料理・煎茶料理・会席料理)、和菓子などですが、そのすべてが禅宗(臨済宗・黄檗宗)から生まれてることは銘記すべきだと思います。(「神道」の影響はゼロです)能、狂言、日本庭園(石庭、造園)、水墨画、枯山水、漢詩文、俳句など日本を代表する文化もすべて禅宗(臨済宗)から誕生し、盆踊り(時宗)、歌舞伎(浄土真宗)、漫談・漫才(時宗)、地方信仰(密教系修験道)から生まれたことを考えると日本の精神文化の100パーセントは仏教からということになります。
【鎌倉仏教シリーズ】第46回・黄檗宗(華厳、天台、浄土混淆禅)2-2
日本の臨済宗は鎌倉時代初期に栄西が宋へ行って臨済義玄の臨済宗黄檗派の禅宗を日本に持ち帰ったのが始まりですが、江戸時代になると、臨済宗黄檗派とは流れを異にする臨済宗楊岐(ようき)派の流れを汲む臨済禅を明代末期の禅僧・隠元が来日し、日本で黄檗宗を名乗る新たな禅宗の宗派を開きます。この宗派は、混淆禅と言って、臨済禅に華厳や天台や浄土などの信仰を採り入れ、独特の中国風の禅宗の様相をなし、宗派のお寺や読経、祭祀はまるで中国の仏教であるかのような錯覚を起こさせます。しかし、4代将軍徳川家綱や御水尾天皇らの帰依を得て、今日に続く法統を築きます。
【鎌倉仏教シリーズ】第37回・臨済宗①栄西と臨済宗3-1
比叡山で天台密教を学んだ栄西は、日本での天台密教の荒廃ぶりに失望し南宋を目指して入宋し、天台山に上るが、中国では既に天台密教は凋落し、天台山も南宋禅宗の拠点となっていた。五か月間禅宗を学んだ栄西は18年後に再度入宋し、虚庵懐敞に就いて5年間臨済宗を学び日本へ持ち帰る。日本のあらゆる伝統文化の9割以上は禅宗由来という禅宗を最初に日本へ伝えたのがこの栄西でした。(およそ日本独特とされる日本の精神文化のほとんどと言って良いほどのものが臨済宗や曹洞宗などの禅宗から由来してます)
【鎌倉仏教シリーズ】第六回・法華経の世界とその後への影響について1
法華経は、その後の大乗仏教に絶大な影響を与え、密教以外の大乗仏教各派(顕教という言い方もする)の形成に結び付きました。日本では、天台法華経(最澄)から行基や源信、空也らの浄土教思想、そして法然の浄土教、親鸞の浄土真宗、あるいは禅宗の臨済宗(栄西)や曹洞宗(道元)、そして専修題目の日蓮宗(日蓮)を含む鎌倉仏教を生みます。では、その法華経には何が書かれていたかのダイジェスト説明を行います。
【鎌倉仏教シリーズ】第一回・ブッダの思想(後の仏教とは別のもの)2
鎌倉仏教がいかに現代の日本人の気質に影響を与えたのか?私の見解では、現在の日本人の気質の9割は禅宗、1割は密教、あとはベースとしての阿弥陀信仰(浄土思想)があるが、それ以外の要素(「神道」など)は皆無であると見てます。今回は、前段階の仏教自体の成立過程を分かりやすく解説していきたいと思います。
【鎌倉仏教シリーズ】第71回・日蓮宗①日蓮と日蓮宗3-3
法華経をベースにした天台宗は、内に抱えていた三要素である、念仏、禅、密教がそれぞれ独立した宗派を形成するようになり、念仏から浄土宗や浄土真宗、禅から臨済宗、曹洞宗のような禅宗、そして残りの部分が天台密教を形成し、大きく三つの流れに分かれて行きました。この流れはいずれも中国仏教を模したものだったのですが、これらの流れがいずれ時の権力に媚びたり、権勢を競うようになる中、こうした流れに抗して日本独自の法華経解釈する日蓮宗が誕生します。今回は日蓮宗を生んだ日蓮にスポットを当ててみます。