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(4/4)亀山郁夫×東浩紀 司会=上田洋子「『悪霊』が世界を徘徊している——ドストエフスキーで読む現代」【2015/7/17収録】 @hazuma @yuvmsk
昨年12月に開催された亀山郁夫と東浩紀の対談「『カラマーゾフの兄弟』からチェルノブイリへ」では、ドストエフスキーの作品を通して、文学の力・危険性・魅力が熱く語られた。
今回のテーマは、亀山がもっとも力を入れて研究している『悪霊』。亀山による新訳(光文社)には、主人公スタヴローギンの「告白」が3つの版にわたって掲載されている。倫理が欠如した主人公、スタヴローギンによる神への挑戦の物語は、作家の生前には出版することができなかった。この箇所の全文はロシアでは死後40年を経て1920年代に出版されるも、30年代には『悪霊』それ自体が禁書となる。『悪霊』がふたたび書籍化されるには1956年から58年に刊行された10巻本を、スタヴローギンの告白の章「チーホンのもとで」が活字化されるには1972年から74年の全集を待たなければならない。そもそも『悪霊』は、1861年の農奴解放後のロシアで革命を準備した地下活動家たちの物語だ。この時代のロシア帝国は「大改革」の時代と呼ばれ、地方自治制度の改正、司法制度の近代化、教育改革が実施されている。大きく見ると、時代はよくなっていたはずだ。
いっぽうこの小説で描かれるのは、当時の急速な近代化・自由化のなかで、神・理想・規範を失った人々の姿である。入念に形作られた登場人物は強烈な印象を与えるが、その多くが最後には死んでしまう。ドストエフスキーのなかでも、もっとも死者の多い作品かもしれない。
なぜ『悪霊』は禁書になっていたのか。「告白」の危険性はどこにあるのか。そもそもドストエフスキーが描いた、神や理想、規範が失われた世界は、そのまま現代につながるのではないか。
ゲーテやルソーの影響も強いと言われるこの小説を、亀山郁夫が東浩紀とともに徹底検証。司会はゲンロンのロシア文学者上田洋子。
(3/4)亀山郁夫×東浩紀 司会=上田洋子「『悪霊』が世界を徘徊している——ドストエフスキーで読む現代」【2015/7/17収録】 @hazuma @yuvmsk
昨年12月に開催された亀山郁夫と東浩紀の対談「『カラマーゾフの兄弟』からチェルノブイリへ」では、ドストエフスキーの作品を通して、文学の力・危険性・魅力が熱く語られた。
今回のテーマは、亀山がもっとも力を入れて研究している『悪霊』。亀山による新訳(光文社)には、主人公スタヴローギンの「告白」が3つの版にわたって掲載されている。倫理が欠如した主人公、スタヴローギンによる神への挑戦の物語は、作家の生前には出版することができなかった。この箇所の全文はロシアでは死後40年を経て1920年代に出版されるも、30年代には『悪霊』それ自体が禁書となる。『悪霊』がふたたび書籍化されるには1956年から58年に刊行された10巻本を、スタヴローギンの告白の章「チーホンのもとで」が活字化されるには1972年から74年の全集を待たなければならない。そもそも『悪霊』は、1861年の農奴解放後のロシアで革命を準備した地下活動家たちの物語だ。この時代のロシア帝国は「大改革」の時代と呼ばれ、地方自治制度の改正、司法制度の近代化、教育改革が実施されている。大きく見ると、時代はよくなっていたはずだ。
いっぽうこの小説で描かれるのは、当時の急速な近代化・自由化のなかで、神・理想・規範を失った人々の姿である。入念に形作られた登場人物は強烈な印象を与えるが、その多くが最後には死んでしまう。ドストエフスキーのなかでも、もっとも死者の多い作品かもしれない。
なぜ『悪霊』は禁書になっていたのか。「告白」の危険性はどこにあるのか。そもそもドストエフスキーが描いた、神や理想、規範が失われた世界は、そのまま現代につながるのではないか。
ゲーテやルソーの影響も強いと言われるこの小説を、亀山郁夫が東浩紀とともに徹底検証。司会はゲンロンのロシア文学者上田洋子。
(1/4)海猫沢めろん×佐藤健寿 司会=徳久倫康「ダークツーリズムと想像力──チェルノブイリ・廃墟の現在」【2015/8/5収録】 @uminekozawa @x51 @tokuhisan
写真集『奇界遺産』や、『世界の廃墟』(監修・解説)、『諸星大二郎 マッドメンの世界』(撮影・執筆)など、自身の取材を元にした多くの著作を発表しているフォトグラファー・佐藤健寿。
他にもマンセル要塞、共産党ホールなど世界各地の辺境・秘境や廃墟をめぐる旅の様子は、テレビ番組『クレイジージャーニー』でも取り上げられたばかり。チェルノブイリ取材では、原発周辺だけでなく、いままでほとんど取り上げられてこなかったソ連時代の軍事都市「チェルノブイリ2」を紹介し、独自の視点で幅広い探求を続けている。
数多くの辺境・廃墟をめぐってきた佐藤の目に、チェルノブイリはどのように映ったのか。現代に残る辺境・秘境とはどのようなものなのか。SNSやドローンの登場が加速させる「都市探検」とは。日本にダークツーリズムの概念が持ち込まれる以前から、世界各国の廃墟を旅してきた第一人者と、『零式』(ハヤカワ文庫JA)、「ディスクロアニアの鳩時計」(『ゲンロン』連載中)など、作品中で「荒れ果てた近未来」を描いてきた作家・海猫沢めろんが、廃墟の歩き方、そしてそこから私たちが何を読み取るべきかを語る。
(1/3)前田司郎×九龍ジョー「演じることと書くこと:前田司郎が見る、過去のない未来 ――エッセイ集・小説集・戯曲集連続刊行記念対談 」【2015/6/24収録】 @maeda1977 @wannyan
劇作家、演出家、小説家、脚本家、映画監督、俳優、と多方面で活躍する前田司郎は、五反田に活動拠点を持つ劇団「五反田団」の主宰であり、1997年の旗揚げ以来40作品以上を発表している。脱力系で笑える作風でありながら、「生」と「死」という普遍的なテーマを扱い、そのどこまで計算しているのか分からない巧妙な構成と何気ない台詞の中で語られる前田の人間感が、多くの人の心を掴んでいる。
2008年に岸田國士戯曲賞受賞、2009年に三島由紀夫賞受賞、そして2015年、優れたドラマ脚本に贈られる向田邦子賞を受賞した。今、各業界で注目を集める彼の「未来」は何処へ向かい、そこでは何が起きるのか。
作・演出を手掛ける<シティボーイズ ファイナル part.1『燃えるゴミ』>の公演真っ只中に、ゲンロンカフェに初登場!
(2/3)前田司郎×九龍ジョー「演じることと書くこと:前田司郎が見る、過去のない未来 ――エッセイ集・小説集・戯曲集連続刊行記念対談 」【2015/6/24収録】 @maeda1977 @wannyan
劇作家、演出家、小説家、脚本家、映画監督、俳優、と多方面で活躍する前田司郎は、五反田に活動拠点を持つ劇団「五反田団」の主宰であり、1997年の旗揚げ以来40作品以上を発表している。脱力系で笑える作風でありながら、「生」と「死」という普遍的なテーマを扱い、そのどこまで計算しているのか分からない巧妙な構成と何気ない台詞の中で語られる前田の人間感が、多くの人の心を掴んでいる。
2008年に岸田國士戯曲賞受賞、2009年に三島由紀夫賞受賞、そして2015年、優れたドラマ脚本に贈られる向田邦子賞を受賞した。今、各業界で注目を集める彼の「未来」は何処へ向かい、そこでは何が起きるのか。
作・演出を手掛ける<シティボーイズ ファイナル part.1『燃えるゴミ』>の公演真っ只中に、ゲンロンカフェに初登場!
(3/3)前田司郎×九龍ジョー「演じることと書くこと:前田司郎が見る、過去のない未来 ――エッセイ集・小説集・戯曲集連続刊行記念対談 」【2015/6/24収録】 @maeda1977 @wannyan
劇作家、演出家、小説家、脚本家、映画監督、俳優、と多方面で活躍する前田司郎は、五反田に活動拠点を持つ劇団「五反田団」の主宰であり、1997年の旗揚げ以来40作品以上を発表している。脱力系で笑える作風でありながら、「生」と「死」という普遍的なテーマを扱い、そのどこまで計算しているのか分からない巧妙な構成と何気ない台詞の中で語られる前田の人間感が、多くの人の心を掴んでいる。
2008年に岸田國士戯曲賞受賞、2009年に三島由紀夫賞受賞、そして2015年、優れたドラマ脚本に贈られる向田邦子賞を受賞した。今、各業界で注目を集める彼の「未来」は何処へ向かい、そこでは何が起きるのか。
作・演出を手掛ける<シティボーイズ ファイナル part.1『燃えるゴミ』>の公演真っ只中に、ゲンロンカフェに初登場!
(2/4)須田和博×東浩紀 司会:廣田周作「〈広く告げる〉をやめた「広告」の新しい形 #2――変わるテクノロジーと変わらない人間の間で」【5/29収録】 @ksdkjp @shusaku @hazuma
市場の飽和や、新しいテクノロジーの台頭により、今、広告業界は大変革期にある。大手の新聞社や出版社が売り上げの減少で苦戦する一方、新興のIT企業勢が業績を伸ばしている。今後の広告業界やメディア業界内の競争は、ますます過酷を極め、様々な淘汰が進むことが予想される。
そのような中、広告のクリエーターにも、時代にあった表現技術の刷新が求められるようになっている。従来、広告クリエーターはCMや新聞の広告欄といった形で、あらかじめメディアの形態が決められた場所で、いかに魅力的な表現をするかが勝負だったが、デジタル時代となり、クリエーティブには、前提として与えられるメディアスペースが霧散してしまった。誰でもyoutubeに作品を投稿でき、アプリをappstoreで販売できる時代、広告クリエーティブは、枠からの自由を手にしたと同時に、メッセージが相手に届かない不安にも晒されている。広告とコンテンツの境界がどんどんと曖昧になっていく中で、広告クリエーターはどこへ向かうのか?広告が広く告げることをやめた時代の、新しい広告の可能性はどこにあるのか?
新鮮な衝撃と震撼を与えた14年10月17日「〈広く告げる〉をやめた新しい広告の形」第1弾(ゲスト:菅野薫/電通)に引き続き、今回の第2弾では新たなゲストとして博報堂からトップクリエーター須田和博が登壇。2014年に須田が博報堂内に立ち上げた次世代型クリエイティブ開発プロジェクト「スダラボ」の作品第1弾「ライスコード」が、カンヌ、アドフェストなど世界の広告賞でグランプリ他合計50以上の賞を受賞したのは記憶に新しい。須田の作品とその解題を行いながら、「新しい時代の広告の役目は何か?新しい広告に何ができるか?」「広告は偶然の気づきや出会いをデザインできるか?」「変わらない人間に変わるテクノロジーはどのように向き合うのか?」「広告は文化になり得るのか」などのテーマを、思想家・作家の東浩紀とともに激論。司会は電通のコミュニケーションデザイナー廣田周作。
(3/4)須田和博×東浩紀 司会:廣田周作「〈広く告げる〉をやめた「広告」の新しい形 #2――変わるテクノロジーと変わらない人間の間で」【5/29収録】 @ksdkjp @shusaku @hazuma
市場の飽和や、新しいテクノロジーの台頭により、今、広告業界は大変革期にある。大手の新聞社や出版社が売り上げの減少で苦戦する一方、新興のIT企業勢が業績を伸ばしている。今後の広告業界やメディア業界内の競争は、ますます過酷を極め、様々な淘汰が進むことが予想される。
そのような中、広告のクリエーターにも、時代にあった表現技術の刷新が求められるようになっている。従来、広告クリエーターはCMや新聞の広告欄といった形で、あらかじめメディアの形態が決められた場所で、いかに魅力的な表現をするかが勝負だったが、デジタル時代となり、クリエーティブには、前提として与えられるメディアスペースが霧散してしまった。誰でもyoutubeに作品を投稿でき、アプリをappstoreで販売できる時代、広告クリエーティブは、枠からの自由を手にしたと同時に、メッセージが相手に届かない不安にも晒されている。広告とコンテンツの境界がどんどんと曖昧になっていく中で、広告クリエーターはどこへ向かうのか?広告が広く告げることをやめた時代の、新しい広告の可能性はどこにあるのか?
新鮮な衝撃と震撼を与えた14年10月17日「〈広く告げる〉をやめた新しい広告の形」第1弾(ゲスト:菅野薫/電通)に引き続き、今回の第2弾では新たなゲストとして博報堂からトップクリエーター須田和博が登壇。2014年に須田が博報堂内に立ち上げた次世代型クリエイティブ開発プロジェクト「スダラボ」の作品第1弾「ライスコード」が、カンヌ、アドフェストなど世界の広告賞でグランプリ他合計50以上の賞を受賞したのは記憶に新しい。須田の作品とその解題を行いながら、「新しい時代の広告の役目は何か?新しい広告に何ができるか?」「広告は偶然の気づきや出会いをデザインできるか?」「変わらない人間に変わるテクノロジーはどのように向き合うのか?」「広告は文化になり得るのか」などのテーマを、思想家・作家の東浩紀とともに激論。司会は電通のコミュニケーションデザイナー廣田周作。
(4/4)須田和博×東浩紀 司会:廣田周作「〈広く告げる〉をやめた「広告」の新しい形 #2――変わるテクノロジーと変わらない人間の間で」【5/29収録】 @ksdkjp @shusaku @hazuma
市場の飽和や、新しいテクノロジーの台頭により、今、広告業界は大変革期にある。大手の新聞社や出版社が売り上げの減少で苦戦する一方、新興のIT企業勢が業績を伸ばしている。今後の広告業界やメディア業界内の競争は、ますます過酷を極め、様々な淘汰が進むことが予想される。
そのような中、広告のクリエーターにも、時代にあった表現技術の刷新が求められるようになっている。従来、広告クリエーターはCMや新聞の広告欄といった形で、あらかじめメディアの形態が決められた場所で、いかに魅力的な表現をするかが勝負だったが、デジタル時代となり、クリエーティブには、前提として与えられるメディアスペースが霧散してしまった。誰でもyoutubeに作品を投稿でき、アプリをappstoreで販売できる時代、広告クリエーティブは、枠からの自由を手にしたと同時に、メッセージが相手に届かない不安にも晒されている。広告とコンテンツの境界がどんどんと曖昧になっていく中で、広告クリエーターはどこへ向かうのか?広告が広く告げることをやめた時代の、新しい広告の可能性はどこにあるのか?
新鮮な衝撃と震撼を与えた14年10月17日「〈広く告げる〉をやめた新しい広告の形」第1弾(ゲスト:菅野薫/電通)に引き続き、今回の第2弾では新たなゲストとして博報堂からトップクリエーター須田和博が登壇。2014年に須田が博報堂内に立ち上げた次世代型クリエイティブ開発プロジェクト「スダラボ」の作品第1弾「ライスコード」が、カンヌ、アドフェストなど世界の広告賞でグランプリ他合計50以上の賞を受賞したのは記憶に新しい。須田の作品とその解題を行いながら、「新しい時代の広告の役目は何か?新しい広告に何ができるか?」「広告は偶然の気づきや出会いをデザインできるか?」「変わらない人間に変わるテクノロジーはどのように向き合うのか?」「広告は文化になり得るのか」などのテーマを、思想家・作家の東浩紀とともに激論。司会は電通のコミュニケーションデザイナー廣田周作。
(2/2)【大森望のSF喫茶 #14】大森望×田丸雅智 「人気作家が即興実演! ショートショートのつくり方」 【2015/4/23収録】 @nzm @star_crew
4月のSF喫茶は、ショートショート作家の田丸雅智さんをゲストにお迎えします。田丸さんは「江坂遊の弟子、星新一の孫弟子」にあたり、ピースの又吉直樹さんが推薦文を寄せた第2作品集『海色の壜』がTwitter文学賞で2位に選ばれるなど、いまもっとも注目される若手ショートショート作家のひとりです。超ショートショートをつくる「出張授業」を行うなど、ショートショートの魅力を伝えるための普及活動にも尽力しています。そんな田丸さんに、大森さん、そして観客のみなさんからのアイデアをもとに、舞台上で即興で超ショートショートを創作していただきつつ、創作の秘密、ショートショートへの思い、その魅力など、存分にお話しいただきます。
(1/3)大森望×堺三保×東浩紀【祝】『スタートレック・イントゥ・ダークネス』公開! 3人のSFオタクが今、改めて語り尽くす「スタートレック」【2013/8/30収録】@nzm @Sakai_Sampo @hazuma
1966年 アメリカにて、テレビドラマシリーズとして放送を開始した「スタートレック」。
以後およそ半世紀に渡り、世界中のSFファンを魅了し続けている。今回、そんな「スタートレック」シリーズ最新作となる映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』が満を持して公開される!
これを受け、いてもたってもいられない日本SF界の3人の重鎮がついに動いた……!
SFを中心に翻訳家、書評家として活躍する大森望。
多数のSFアニメで設定・脚本を手がける堺三保。
そして「クォンタム・ファミリーズ」で三島由紀夫賞を受賞した、作家で思想家の東浩紀。
いわば生粋のSFオタクである3人が今宵、ゲンロンカフェに集結!
エンターテイメントからの文化考証やプロパガンダの考察、そして何より、現代にいたるまで決して色褪せることのない「スター・トレック」の魅力を、存 分 に 語 り 尽 く す !
……見逃し厳禁の一夜に、集え、SFオタク共よ!!!
(1/3)本田晃子×上田洋子「全体主義とユートピア建築――『天体建築論 レオニドフとソ連邦の紙上建築時代』サントリー学芸賞受賞記念トークショー」 【2015/04/28配信】@yuvmsk
建築の空間からユートピア社会を構成しようとしたソ連の建築家たち。なかでもイワン・レオニドフは、ガラス建築、俯瞰の視点、グリッド、有機体の形態、太陽のメタファーなど、現実の世界からは少し離れた独自の視点で、新しいユートピアを作ろうとしました。構成主義時代の研究所や労働者クラブ案、社会主義の理想都市として構想されたマグニトゴルスク・プロジェクト、スターリン建築の黎明期に構想された重工業人民部ビル、クリミア半島のリゾート開発での有機体のフォルムへの傾倒、全連邦農業博覧会と「太陽の都」―—レオニドフの代表作はいずれもあまり実現性がありません。しかし、彼が描いた建築・都市は、まさにユートピアとして、理想の社会や空間を提示しています。
レオニドフは日本の建築家にも大きな影響を与えています。たとえば「マグニトゴルスク・プロジェクト」は、丹下健三の「東京計画1960」の線形平行射状の都市構造のモデルとなりました。また磯崎新ら多くの日本の建築家が、その活動を参照しています。
レオニドフの建築を斬新な視点で読み解く『天体建築論』でサントリー学芸賞を受賞した本田晃子さんをお迎えし、建築とユートピアについて議論します。
■
革命後のロシアで生まれた前衛建築運動は、新しい建築を通じて新しい人間、新しい社会をつくり出ことを目指しました。このユートピア的運動の中心に位置していたのが、イワン・レオニドフでした。建築家でありながら、生涯にわたって一度も「建てる」ことのなかったレオニドフ。その彼の考える建築=社会像とはいかなるものだったのか。そして1930年代に弾圧の対象となったとき、彼の建築思想はどこへ向かったのか。レオニドフの創作の軌跡から、激動の時代のソ連建築を論じます!(本田晃子)
(2/3)市川真人×大澤真幸「〈近代〉以後としての〈現在〉とは?――経済・政治・文化そしてコンテンツ」【2015/01/28配信】
選挙では起きない暴動が、限定Suicaが買えないだけで起きるのはなぜか。コンテンツが人気を博したとたんに退屈に堕すのはなぜか。吉野家の牛丼が380円になる(戻る)ことが大声で嘆かれ、オークションのペヤングが5000円の値段をつける、そんな時代の貨幣価値とは何なのか?
2000年代に入って15年が経過した今日。かつて想像上で言われた「ポスト・モダン」ではない、現実の「ポスト近代」と呼ぶべき時代の訪れが誰もに実感され、あらゆる側面で「近代」の制度疲労があらわになりつつある。
近代的市民社会の誕生とともに「民衆」としてうまれた理念的存在が、資本主義社会とネットワーク・テクノロジーの爛熟によって変化し実体化した「消費し発信する大衆」は、社会を、そして私たちの存在をどう変えてゆくのか。そこでのコンテンツのありようとは。
社会学・哲学・文学と領域を横断して思考を続ける大澤真幸と、大学と情報番組を通じて大衆性の変化を眺める市川真人による、政治・経済・文化の三側面から混迷する「近代以後の現代」を議論し予測する120分。
(1/3)市川真人×大澤真幸「〈近代〉以後としての〈現在〉とは?――経済・政治・文化そしてコンテンツ」【2015/01/28配信】
選挙では起きない暴動が、限定Suicaが買えないだけで起きるのはなぜか。コンテンツが人気を博したとたんに退屈に堕すのはなぜか。吉野家の牛丼が380円になる(戻る)ことが大声で嘆かれ、オークションのペヤングが5000円の値段をつける、そんな時代の貨幣価値とは何なのか?
2000年代に入って15年が経過した今日。かつて想像上で言われた「ポスト・モダン」ではない、現実の「ポスト近代」と呼ぶべき時代の訪れが誰もに実感され、あらゆる側面で「近代」の制度疲労があらわになりつつある。
近代的市民社会の誕生とともに「民衆」としてうまれた理念的存在が、資本主義社会とネットワーク・テクノロジーの爛熟によって変化し実体化した「消費し発信する大衆」は、社会を、そして私たちの存在をどう変えてゆくのか。そこでのコンテンツのありようとは。
社会学・哲学・文学と領域を横断して思考を続ける大澤真幸と、大学と情報番組を通じて大衆性の変化を眺める市川真人による、政治・経済・文化の三側面から混迷する「近代以後の現代」を議論し予測する120分。
(1/4)【さやわか式☆現代文化論 #15】さやわか×中森明夫「AKB商法は音楽を救ったのか――『僕たちとアイドルの時代』刊行記念(仮)」【2015/2/21配信】 @someru @a_i_jp
今やサブカルチャーはアイドル頼み!?音楽だけでなく、漫画、アニメ、映画、ドラマ、演劇、テレビバラエティなどあらゆるジャンルにアイドルと名乗る者たちが進出している。こうした状況をいち早く予測していた者として、もちろんアイドル評論家として名高い中森明夫の名は欠かすことができない。2014年には『午前32時の能年玲奈』を上梓し、音楽カルチャーに終始しがちなアイドル論に対して広い視野から提言を行った。
他方、さやわかは新刊『僕たちとアイドルの時代』の中で音楽カルチャーに対してアイドルが何を行ったのかを詳細なチャート情報とともに分析、「アイドルが音楽を救った」とまで述べて、「アイドルの時代」の到来を喧伝している。
だがその一方、両者は2014年のアイドル状況を踏まえて、ジャンル全体に大きな変化が起きていると語っている。いったい今、アイドルはどうなっているのか。この先なにがおこるのか。
BABYMETALやT-PalleteLなどの盛況が感じさせる楽曲派の台頭、ももクロ「幕が上がる」などが感じさせる新しいムーブメント感、さらには東京女子流のアーティスト宣言、仮面女子に集まる注目、続発するスキャンダル、そして浅田真央まで!とかく話題の尽きない「アイドル」という言葉で語れるあるジャンル、その可能性をどこまでも果てしなく追い求めていく必見のガチ対談!
(3/4)【さやわか式☆現代文化論 #15】さやわか×中森明夫「AKB商法は音楽を救ったのか――『僕たちとアイドルの時代』刊行記念(仮)」【2015/2/21配信】 @someru @a_i_jp
今やサブカルチャーはアイドル頼み!?音楽だけでなく、漫画、アニメ、映画、ドラマ、演劇、テレビバラエティなどあらゆるジャンルにアイドルと名乗る者たちが進出している。こうした状況をいち早く予測していた者として、もちろんアイドル評論家として名高い中森明夫の名は欠かすことができない。2014年には『午前32時の能年玲奈』を上梓し、音楽カルチャーに終始しがちなアイドル論に対して広い視野から提言を行った。
他方、さやわかは新刊『僕たちとアイドルの時代』の中で音楽カルチャーに対してアイドルが何を行ったのかを詳細なチャート情報とともに分析、「アイドルが音楽を救った」とまで述べて、「アイドルの時代」の到来を喧伝している。
だがその一方、両者は2014年のアイドル状況を踏まえて、ジャンル全体に大きな変化が起きていると語っている。いったい今、アイドルはどうなっているのか。この先なにがおこるのか。
BABYMETALやT-PalleteLなどの盛況が感じさせる楽曲派の台頭、ももクロ「幕が上がる」などが感じさせる新しいムーブメント感、さらには東京女子流のアーティスト宣言、仮面女子に集まる注目、続発するスキャンダル、そして浅田真央まで!とかく話題の尽きない「アイドル」という言葉で語れるあるジャンル、その可能性をどこまでも果てしなく追い求めていく必見のガチ対談!
(1/4)佐々木敦×柴那典×南波一海 「J-POP IS OVER?――佐々木敦『ニッポンの音楽』刊行記念」【2015/2/4配信】 @sasakiatsushi @shiba710 @kazuminamba
佐々木敦さんの新刊『ニッポンの音楽』(講談社現代新書)の刊行を記念し、
トークイベントを開催します。
ゲストに『初音ミクはなぜ世界を変えたのか』の柴那典さん、
アイドル評論を中心に活躍中の南波一海さんをお招きします。
【出演者紹介】
佐々木敦(ささき・あつし)
1964年生まれ。批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。早稲田大学文学学術院教授。映画美学校批評家養成ギブス主任講師。
『ex-music(L)』『同(R)』(アルテス・パブリッシング)、『「4分33秒」論』(Pヴァイン)、『シチュエーションズ』(文藝春秋)、『批評時空間』(新潮社)、『未知との遭遇』(筑摩書房)、『ニッポンの思想』(講談社現代新書)、など著書多数。
2015年1月、『ニッポンの音楽』(講談社現代新書)を刊行。
柴那典(しば・とものり)
1976年神奈川県生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。出版社ロッキング・オンで『ROCKIN’ON JAPAN』『BUZZ』『rockin’on』の編集に携わり、その後独立。雑誌、WEB、モバイルなど各方面にて編集とライティングを担当し、音楽やサブカルチャー分野を中心に幅広くインタビュー・記事執筆を手掛ける。2014年4月3日『初音ミクはなぜ世界を変えたのか』(太田出版)刊行。
https://twitter.com/shiba710
南波一海(なんば・かずみ)
音楽ライター。近年はアイドルをはじめとするアーティストへのインタビューを多く行い、その数は年間100本を越える。タワーレコードのストリーミング・メディア「タワレボ」で放送中のアイドル応援&紹介番組『南波一海のアイドル三十六房』でナヴィゲーターを務めるほか、 CDジャーナルWEBにてアイドル・ソング作家に話を訊くインタビュー企画『ヒロインたちのうた。』を連載中。
(4/4)永山薫×久田将義×東浩紀「エロマンガは政治的に正しいか――『増補 エロマンガ・スタディーズ』発刊記念」【2014/4/18配信】 @Kaworu911 @masayoshih @hazuma
エロマンガは「不適切」なのか。
たびたび浮上するマンガやアニメへの表現規制。なかでも、オタクたちの欲望をストレートに表現する「エロマンガ」は槍玉に挙げられやすく、作家や出版社が摘発された事例もある。東京オリンピックの開催も決まり、よりクリアで透明な社会を作ろうとする機運が高まるいま。今後さらに風当たりが強まることが予想される。
しかし、いま持てはやされる「クールジャパン」を支えるオタク的な感性は、そもそもが生々しい欲望と切り離せないものではなかったか?
1970年代以降のエロマンガ史を一望し、ロリコン、巨乳、近親相姦といった「特殊性癖」が、じつは決して一部のものではないことを明らかにした記念碑的著作『エロマンガ・スタディーズ』。その増補版刊行を記念し、著者であり、また近年はマンガの表現規制に反対する言論でも知られる永山薫と、その盟友でアンダーグラウンドに精通する『東京ブレイキングニュース』編集長、久田将義をゲストに迎えて、『動物化するポストモダン』の著書でありオタク評論第一人者の東浩紀が挑む、エロとマンガをめぐる徹底討論!
エロマンガは反社会的なのか。 性は政治的に正しくありうるのか。
そもそも社会と欲望は折り合うことができるのか。
キレイ事から遠く離れた、本当のエロマンガ論がここにある!
(2/4)永山薫×久田将義×東浩紀「エロマンガは政治的に正しいか――『増補 エロマンガ・スタディーズ』発刊記念」【2014/4/18配信】 @Kaworu911 @masayoshih @hazuma
エロマンガは「不適切」なのか。
たびたび浮上するマンガやアニメへの表現規制。なかでも、オタクたちの欲望をストレートに表現する「エロマンガ」は槍玉に挙げられやすく、作家や出版社が摘発された事例もある。東京オリンピックの開催も決まり、よりクリアで透明な社会を作ろうとする機運が高まるいま。今後さらに風当たりが強まることが予想される。
しかし、いま持てはやされる「クールジャパン」を支えるオタク的な感性は、そもそもが生々しい欲望と切り離せないものではなかったか?
1970年代以降のエロマンガ史を一望し、ロリコン、巨乳、近親相姦といった「特殊性癖」が、じつは決して一部のものではないことを明らかにした記念碑的著作『エロマンガ・スタディーズ』。その増補版刊行を記念し、著者であり、また近年はマンガの表現規制に反対する言論でも知られる永山薫と、その盟友でアンダーグラウンドに精通する『東京ブレイキングニュース』編集長、久田将義をゲストに迎えて、『動物化するポストモダン』の著書でありオタク評論第一人者の東浩紀が挑む、エロとマンガをめぐる徹底討論!
エロマンガは反社会的なのか。 性は政治的に正しくありうるのか。
そもそも社会と欲望は折り合うことができるのか。
キレイ事から遠く離れた、本当のエロマンガ論がここにある!
(3/3)法月綸太郎×東浩紀「ふたたび謎解きの世界――名探偵と愛のゆくえ」【2014/3/14配信】 @hazuma
『ノックス・マシン』で2014年度の『このミス』1位を獲得。
理論・実作の両面で新本格ミステリの中核を担ってきた法月綸太郎が、ゲンロンカフェに初登場!!!
雑誌『現代思想』への寄稿など、評論家としての側面を持ち、とくに名探偵の存在意義について問う「後期クイーン問題」を主題としてきた法月。
この呪縛は作品の中にも色濃く投影され、「名探偵・法月綸太郎」を悩ませてきた。
東は、後期クイーン問題に対する回答は、すでに法月の作品中に提示されている、という(『セカイからもっと近くに』)。
そしてその鍵は「恋愛」にあるのだ、と東は指摘する。名探偵はガールフレンドと出会い、惹かれていくことで、呪縛から逃れることができた。
小説は、ひとがひとを愛するがゆえに存在するのだ――と。
東の指摘に対し、法月はどう答えるのか。
ポストモダンの社会において、ミステリは、そして小説はなぜ書かれ、読まれるのか。
『不過視なものの世界』に収録された対談「謎解きの世界」から14年。
評論と小説を往還する2人による、縦横無尽の対話を見逃すな!
(1/3)法月綸太郎×東浩紀「ふたたび謎解きの世界――名探偵と愛のゆくえ」【2014/3/14配信】 @hazuma
『ノックス・マシン』で2014年度の『このミス』1位を獲得。
理論・実作の両面で新本格ミステリの中核を担ってきた法月綸太郎が、ゲンロンカフェに初登場!!!
雑誌『現代思想』への寄稿など、評論家としての側面を持ち、とくに名探偵の存在意義について問う「後期クイーン問題」を主題としてきた法月。
この呪縛は作品の中にも色濃く投影され、「名探偵・法月綸太郎」を悩ませてきた。
東は、後期クイーン問題に対する回答は、すでに法月の作品中に提示されている、という(『セカイからもっと近くに』)。
そしてその鍵は「恋愛」にあるのだ、と東は指摘する。名探偵はガールフレンドと出会い、惹かれていくことで、呪縛から逃れることができた。
小説は、ひとがひとを愛するがゆえに存在するのだ――と。
東の指摘に対し、法月はどう答えるのか。
ポストモダンの社会において、ミステリは、そして小説はなぜ書かれ、読まれるのか。
『不過視なものの世界』に収録された対談「謎解きの世界」から14年。
評論と小説を往還する2人による、縦横無尽の対話を見逃すな!
(2/4)浅子佳英×今村創平×鈴木紀慶「日本インテリアデザイン史とその後」【2015/2/12配信】 @asaco4
日本のインテリアデザインは1960年代、商業空間から誕生し、建築、ファッションなどともに発展していく。 日本ではじめてインテリアデザインの歴史をまとめた書籍『日本インテリアデザイン史』(オーム社)の著者、今村創平氏と鈴木紀慶氏、そしてコンテクチュアズ創設メンバーの浅子佳英氏による本格インテリアデザイントーク。 1950年代までのインテリアデザイン前史としての室内装飾から、60年代の商業空間の発展、70年代のファッションの台頭、そして現代へ、それぞれの時代の鍵となる作品を画像とともに紹介しつつ、インテリアデザイン史の全体像を論じる。 これからのインテリアデザインはどうなっていくのか。ジャンルを横断しながら、インテリアデザインの歴史と未来を考える、知的セッション!
(4/4)浅子佳英×今村創平×鈴木紀慶「日本インテリアデザイン史とその後」【2015/2/12配信】 @asaco4
日本のインテリアデザインは1960年代、商業空間から誕生し、建築、ファッションなどともに発展していく。 日本ではじめてインテリアデザインの歴史をまとめた書籍『日本インテリアデザイン史』(オーム社)の著者、今村創平氏と鈴木紀慶氏、そしてコンテクチュアズ創設メンバーの浅子佳英氏による本格インテリアデザイントーク。 1950年代までのインテリアデザイン前史としての室内装飾から、60年代の商業空間の発展、70年代のファッションの台頭、そして現代へ、それぞれの時代の鍵となる作品を画像とともに紹介しつつ、インテリアデザイン史の全体像を論じる。 これからのインテリアデザインはどうなっていくのか。ジャンルを横断しながら、インテリアデザインの歴史と未来を考える、知的セッション!
(1/3)【大森望のSF喫茶 #1】 大森望×東浩紀「火星のプリンセスは日本沈没の夢を見るか?」【2013/8/28配信】 @nzm @hazuma
ジャーナリスト・佐々木俊尚氏、ついにゲンロンカフェに登場!
先日発売となった話題の新刊『レイヤー化する世界』では、 テクノロジーの文明史をふまえながら、来るべき新しい世界の構造について解説した佐々木氏。
巨大なプラットフォームと個人とが、それぞれに利用し、利用されながら、共犯関係のもとで生きていく社会。著書の中ではそれを「強者と弱者が逆転し続ける世界」とも表しており、 一見、あらゆるチャンスに満ちた希望あふれる楽園が待っているようにも受け取れる。
しかし一方で、これまで一部の地域や組織が独占していた富は今後、ボーダレスに拡散され、 先進国で暮らす私たちに「レイヤー化した世界」がもたらすものは、必ずしも恩恵だけとは言いがたい。
<帝国>とも呼び得るプラットフォーム上で、 個としての私たちはこれからどう生きていけばいいのか?!
来るべき世界は戦場なのか、あるいは楽園なのか?!
個の力を遺憾なく発揮し、Twitterというプラットフォーム上で約12万フォロワーを集める思想家・東浩紀が、 約18万フォロワーの佐々木俊尚氏と激論を繰り広げる!
-----------「レイヤー化する世界」を、俺たちはこう生き抜く!!
(4/4)【さやわか式☆現代文化論 #13】さやわか×金田淳子「聖夜のボーイズラブ講座」【2014/12/24配信】 @someru @kaneda_junko
※収録時のトラブルにより冒頭の数分が切れています。ご了承ください。
聖夜と言えばもちろんBL。ですよね。
ボーイズラブ表現は今や日本のポップカルチャーにおいて見逃すことのできないものとなった。最近も『美術手帖』12月号でBL特集が組まれるなど、分析的なアプローチも活発になされている。BL作品も多様化し、ファン活動も限りなく加熱。ジャンルとして果てしない発展を続けている。
だがファンにとってどこまでも耽溺できる魅力的な世界であるからこそ、門外漢には少しわかりにくい世界であることも確か。結果、BLって何が面白いの?どんな作家がいるの?どういう鑑賞ポイントがあるの?という観点を抜きにして、すぐに「要するに腐女子が男×男に萌えているだけだ」と短絡させてしまう人も多いのではないか。しかし、そんなのつまらない。
ということで今回は、やおい・BL研究のトップランナーである金田淳子をゲストに迎え、聖夜にBLの醍醐味をじっくり教えていただこう。これさえ聞けば初心者からコアな人まで、改めて「BLって何が面白いんだろう?」という魅力を再確認でき、さらにはなぜ今BLが盛り上がっているのか、BLがどのように語られているのかまですべてわかる。もちろん『美術手帖』特集での執筆裏話もたっぷりお聞きしたい!
(2/2)【大森望のSF喫茶 #11】大森望×柴田勝家×神々廻楽市×高山羽根子「いま<SFを書く>とは?」 【2014/12/16配信】 @nzm @qattuie @Reich4Siva
今年、第2回ハヤカワSFコンテストにおいて、『ニルヤの島』で大賞を受賞した柴田勝家さんと、
最終候補に選出され、12月19日に『鴉龍天晴』でデビュー予定の神々廻楽市さんをお招きし、
いま「SFを書く」ということの意味、「SF作家としてデビューする」ということへの思いについてうかがいます。
(3/3)奥泉光×市川真人「『批評空間』以降に文学は?:市川真人の現代文学講座 #1ーージャンルを超えること、文学であること」 【2014/5/17配信】 @okuizm
【ゲンロンカフェ入場券はこちら http://peatix.com/event/33682/ 】
1991年から2002年にかけて刊行された雑誌「批評空間」。思想シーンを牽引した同誌は、同時にもっとも先鋭的な文学誌でもあった(東浩紀が「ソルジェニーツィン試論」でデビューしたのもその雑誌である)。
現代日本において「小説」は生産され続け、毎日毎週のように単行本が、毎月何冊もの文芸雑誌が生産されつづけている。一方、大学生の毎月の読書時間アンケートには4割がゼロと回答し、大学生協の文芸書の販売数は十数年前と比べて半減している。
ふたつの相反して見える事象の狭間で、かつて柄谷行人と連帯した、あるいはその影響下にあったり、その手で選び出された小説家たちは、いま、なにをどのように考えているのだろうか。
それは「近代文学の終り」のあとに/以前から以後まで、「文学」はいかにありうるか、という問いにほかならない。「批評空間」時代や近畿大学などを通じ「近代文学の終り」を直近で目撃してきた奥泉光を皮切りに、現代日本文学の理論派や国際派を招いて彼らの「文学の現在」を問う連続講座。
(3/3)【大森望のSF喫茶 #2】瀬名秀明×大森望×東浩紀「SFと復興――小松左京から考える」【2014/1/11配信】 @nzm @hazuma
『日本沈没』、『復活の日』などの骨太な作品群を残した、日本SFを代表する作家小松左京。
彼のキャリアは、戦後日本の復興の歴史と重っている。
小松は当代一の流行作家であると同時に、大阪万博や花博の主要なプロデューサーのひとりでもあり、
レギュラー番組を持つテレビ知識人でもあった。
3.11を経て、再び復興の過程にあるこの国で、SFが果たすべき役割とはなにか。
作家としての小松左京、プロデューサーとしての小松左京、知識人としての小松左京……。
いまでは忘れ去られたその多面性を再検討し、新たなる小松像を語り尽くす。
この3人だからこそできる、ディープでコアなトーク!
(日本SF界の闇について裏話が聞けるという噂も飛び交っております)
(1/3)【さやわか式☆現代文化論 #5】さやわか×もふくちゃん(福嶋麻衣子)「アイドル/運営の現在」【2014/3/8配信】 @someru @mofuku
「地下」で密かに輝いていた時代を経て、今やポップカルチャーの中心に台頭しているアイドル。一部からはブームはいつ終わるとか、アイドル戦国時代はもう終わりだとか、「さっさと終われ」感を臭わせる言説を浴びつつも、ますます存在感は増し続けており、アイドルブームに素知らぬ顔をしていた人たちも口を挟まずにはいられない状況になっている。
しかし、では当のアイドルは実際のところどうなっているのか?それだけ世間から注目されるようになって、何が変わり、何が変わっていないのか。そしてファンの盛り上がりからやや遅れて周囲からも反響を受け始めたこの状況を、どう思っているのか。
さらに今やローカルアイドルも珍しくないし、皮茶パパから濱野智史まで様々な人が思い思いのアイドルをプロデュースする時代。そんな中で、アイドル自体の運営のされ方は、全体として変化したと言えるのか?
なぜ今、アイドルだったのか。そしてアイドルはどこに行くのか?
さやわかを相手に語るのは、長きにわたってアイドルを見つめ続け、アイドルプロデューサーとしても辣腕を振るうもふくちゃん。アイドルシーンの見方で、今の時代が何を求めてきたかがわかる!
(3/3)【さやわか式☆現代文化論 #5】さやわか×もふくちゃん(福嶋麻衣子)「アイドル/運営の現在」【2014/3/8配信】 @someru @mofuku
「地下」で密かに輝いていた時代を経て、今やポップカルチャーの中心に台頭しているアイドル。一部からはブームはいつ終わるとか、アイドル戦国時代はもう終わりだとか、「さっさと終われ」感を臭わせる言説を浴びつつも、ますます存在感は増し続けており、アイドルブームに素知らぬ顔をしていた人たちも口を挟まずにはいられない状況になっている。
しかし、では当のアイドルは実際のところどうなっているのか?それだけ世間から注目されるようになって、何が変わり、何が変わっていないのか。そしてファンの盛り上がりからやや遅れて周囲からも反響を受け始めたこの状況を、どう思っているのか。
さらに今やローカルアイドルも珍しくないし、皮茶パパから濱野智史まで様々な人が思い思いのアイドルをプロデュースする時代。そんな中で、アイドル自体の運営のされ方は、全体として変化したと言えるのか?
なぜ今、アイドルだったのか。そしてアイドルはどこに行くのか?
さやわかを相手に語るのは、長きにわたってアイドルを見つめ続け、アイドルプロデューサーとしても辣腕を振るうもふくちゃん。アイドルシーンの見方で、今の時代が何を求めてきたかがわかる!
(3/4)境真良×斎藤環×松井孝治「アイドル論の臨界点~アイドル×日本×経済――境真良『アイドル国富論』刊行記念」【2014/11/07配信】 @sakaima @pentaxxx @matsuikoji
世界の「ガールズグループ」のなかで、日本独自のものとして異彩を放つ「アイドル」。
それは、バブル前の「日本型資本主義」の時代から、バブル後の「グローバル資本主義」の現代まで変質しつつ生き延び、NHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」も示すように、今や日本戦後史を貫く軸ともいえる存在感を発揮しています。
この「アイドル」から「日本社会が求めるもの」を抽出し、そこにグローバル資本主義の日本的あり方を重ね見る試論『アイドル国富論』。
その発刊を機に、アイドルの国・日本の肖像と、日本人が求める経済社会の姿と、それを支える政策のありかたについて、考えてみたいと思います。
(境真良)
(1/3)加藤賢策×上田洋子「デザインによるユートピアとポスト・ユートピア――ロシア・アヴァンギャルドから現在へ」【2014/10/15配信】 @katokensaku @yuvmsk
20世紀は「デザイン」の時代でした。デザインによって世界を豊かにする、世界を作り変えるということが信じられていた時代です。その発想の根源にあるロシアアヴァンギャルドは、写真や映画といったニューメディアの登場、未来派やキュビズムといった新しい芸術運動やロシア革命、第一次世界大戦などが平行して起こる混沌とした時代を背景に1910年代に突如現れました。例えばエル・リシツキーはニューメディアの登場を受け、オールドメディアとしての「本」を再解釈します。「途切れなく連続するページ」や「電子図書館」といったキーワードを出していて、そのまま現在につながるような発想を数多く持っていました。
20年代後半にはロシア国内で形式主義として批判され運動自体は縮小しましたが、ヨーロッパではバウハウスやデステイルなどに展開し、またそこで学んだひとたちが大戦中にアメリカに亡命したり、国やイデオロギーを超えてばらばらと受け継がれていったのはご存知の通りです。
一方20世紀を経た今、彼らのように楽観的に純粋にデザインについて語ることが難しくなってきます。1980年代からZONE BOOKSやレム・コールハースとの仕事で注目されていたカナダのデザイナー、ブルース・マウは2005年の展覧会『MASSIVE CHANGE』で、「デザイン」に覆い尽くされた我々の環境を「新しい自然」としてとらえます。「自然」というのはつまり目に見えなくなっているということです。本質的にデザインは不可視であることを求めますよね。例えば、私たちが意識せずに道具やシステムを使えるというのはデザインの力に他なりません。もちろんその中にはバイオテクノロジーや原子力も含まれてきます。20年代初頭、バウハウスのマルセル・ブロイヤーは「人間は将来空気の椅子に座る」と予言したそうですが、SFめいたその言葉通りの世界になったのかもしれません。気づけば「デザインによるユートピア」はそんなふうにぼんやりと成し遂げられてしまいました。「デザインによるユートピアとポストユートピア」というテーマは、そのような時間軸をイメージしています。今回は特にブックデザインやその周辺の話をメインにしようかと思っています。リシツキーから考えるデザインは本当に面白いので是非ご参加ください。(加藤賢策)