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③CMG春節恒例番組「春晩」 3回目のリハーサル実施
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中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)は25日、旧暦の大晦日に放送する毎年恒例の特別番組「春節聯歓晩会(春晩)」の3回目のリハーサルを行った。
中国の伝統的な旧正月にむけてお祝いムードが広がる中、世界で最も視聴者数の多い待望の祝祭番組への出演者はパフォーマンスに磨きをかけた。
「春晩」は旧正月の春節前夜、1月31日に放送される。曲芸、コント、相声(漫才)、歌や踊り、京劇など多彩なプログラムが目白押しだ。
今年の「春晩」は、舞台と日常の生活を結び、視聴者の「共感」を呼び起こす様々な趣向が凝らされる。伝統文化の継承を喚起するプログラムのほかにも、農村振興、エコロジー文明、ウインタースポーツ、冬季五輪といった話題のテーマに焦点を当てた内容も見所だ。
毎年生放送されている「春晩」は、海外でも人気を誇る番組として、中国の旧正月を祝う行事として欠かせないものとなっている。多くの人が大晦日の夜、家族そろって年越し料理を食べながら「春晩」を満喫するのを心待ちにしている。
CMGの統計によると、昨年の「春晩」視聴者は11億4000万人に達した。また、ニューメディアプラットフォームのクリップ再生回数は10億回を超えている。
今年は2月1日に春節を迎える、中国の伝統的な祝祭日として、一家団らんの時を過ごすのが伝統となっている。
習近平国家主席、2022年の新年挨拶を発表
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2022年に向けて、習近平国家主席は中央広播電視総台(CMG/チャイナ・メディア・グループ)とインターネットを通じて新年の挨拶を発表した。
習主席は挨拶の中で、以下のように述べた。
2022年が近づいている。私は北京から皆さんに新年の祝福を申し上げる。
この1年を振り返ると、非常に意義深い。われわれは党と国家の歴史において一里塚的意義を持つ大事を自ら経験した。「2つの百年」の奮闘目標の歴史が交わり、われわれは社会主義現代化国家を全面的に建設する新たな道のりを開始し、中華民族の偉大な復興を実現する道を堂々と行進している。
年の初めから終わりにかけて、農村、企業、町、学校、病院、軍隊、科学研究機関など、皆さんは1年間忙しく働き、尽力し、奉仕し、収穫した。過ぎ去った時間の中で、私たちが目にし、悟った中国は粘り強く、繁栄している中国である。ここには親しみやすい人民がいて、日進月歩の発展があり、永続して受け継がれる事業がある。
7月1日、われわれは中国共産党創立百周年を盛大に祝った。天安門の城楼に立って感慨深く、歴史の道のりに風雲激動し、中国共産党は何億何万の人民を率いて、ありとあらゆる困難と危険を乗り越えても志を変えず、百年の大きな党の壮大な情景を成就した。初心を忘れず、終始心得るべし。われわれは意気軒昂とし、熱心に行動してこそ、歴史に背かず、時代に背かず、人民に背かないことができる。
第19期6中全会では、党の第3の「歴史決議」を採択した。百年の成果は人を奮い立たせ、百年の経験は人を啓発する。かつて毛主席と黄炎培先生との「窯洞対(ヤオトンでの会話)」について話したことがある。私たちは勇敢に自己革命をしてこそ、歴史の主導権を勝ち取ることができる。中華民族の偉大な復興は、決して簡単に実現するものではなく、平穏無事であっという間にできるものでもない。われわれは常に未来思考を抱え、安危を案じて戦略的不動心と忍耐力を保ち、「広大をもって精緻を尽くす」ようにしなければならない。
大国の大きさもあれば重さもある。すべてのことはあくまで千万世帯のことだ。私は地方の何か所で調査研究をし、色々な状況を見たり聞いたりして、非常に啓発されて、いろいろと考えさせられた。皆さんの家を訪ねるたびに、「何か困ったことあるか」とよく尋ねたが、父兄・郷里の言葉はすべて心がけている。
皆さんの関心事は、必ず心がけている。皆さんの望むことなら、必ず実行を移す。私も田舎から出た者だ、貧困を肌で感じていた。代々努力を続けてきた結果、以前は貧しかった人々も今は、腹いっぱい食べ、暖かい服を着るようになり、学校も住宅もあり、医療保険もあるようになった。全面的な小康社会と貧困からの脱却は、わが党の人民への回答であり、世界への貢献でもある。皆さんがより良い生活を送れるように、私たちは目の前の成績に満足してはいけない。まだまだ先は長い。
黄河流域の安全確保は中国の人々にとって千年にわたる宿願だ。 近年、私は黄河上流・中流・下流域にある9つの省・自治区に足を運んできた。黄河や長江のような「母なる川」、青い波が光る青海湖、曲がりくねった雄大なヤールンザンボ川、南水北調という画期的なプロジェクト、塞罕壩(さいかんは)造林地の「緑の地図」、雲南省を北上したり南下したりするゾウの群れ、繁殖と大移動を繰り返すチベットカモシカなどなど。これらすべてが「人間が自然を大事にすれば、自然も人間を守ってくれる」ということを物語っている。
この1年間に誕生したたくさんの「中国の声」「中国の瞬間」「中国の物語」はまだ記憶に新しい。「党よ安心して、国を強くするために私はここにいる」という青春の誓い、「澄んだ愛、ただ中国のために」という心からの告白、「祝融」による火星探査、「羲和」による太陽探査、「天和」による宇宙の旅、情熱と勇気に溢れるアスリートたち、全国で展開されてきたパンデミックとの戦い、互いに支持し合い、家の再建に励む被災者たち、軍の強化と国を守る決意を示す人民解放軍と武装警察部隊の将兵たち......数え切れないほどの平凡な英雄たちが奮闘してきたことで、新しい時代に中国が力強く進むような激流がどんどん形成されていくのだ。
祖国は一貫して香港、マカオの繁栄と安定を気にかけてきた。心を合わせて助け合い、共に努力してこそ、「一国二制度」は安定的に遠くまで進むことができるのだ。祖国の完全なる統一の実現は、両岸同胞の共通の願いだ。すべての中華民族の人々が手を携えて前進し、中華民族の美しい未来を共に築くことを心から願っている。
私が海外の指導者や国際組織の責任者と電話やビデオを通じて話をした際に、彼らは中国の自国におけるコロナ対策と、世界の感染症対策への貢献を幾度も称賛した。中国は現在までに累計120以上の国および国際機関に20億回分の新型コロナワクチンを提供している。世界各国が風雨を共にし、団結・協力することでこそ、人類運命共同体構築の新たな一章を綴ることができるのだ。
あと1か月余りで、北京冬季五輪・パラリンピックが開幕する。より多くの人をウィンタースポーツに参加させることは、オリンピック運動のキーポイントでもある。私たちは誠意を尽くして世界のためにオリンピックの盛大な大会を捧げる。世界は中国に期待し、中国は準備を整えている。
もうすぐ新年の鐘が鳴る。われわれの3人の宇宙飛行士は広大な宇宙空間に「出張」している。海外の同胞は今も懸命に働いている。大使館・領事館、中国系企業などの海外駐在員と多くの留学生は今も勇敢に守り続けており、多くの夢追い人が奮闘して貢献している。皆様、お疲れ様だった。皆様に、新年のご挨拶を心から申し上げる。
一緒に未来へ向かおう。国と人民の安泰を祈る!
中国チーム 東京オリンピックで38個の金メダル 総数88個のメダルを獲得【字幕付き】
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東京オリンピックは8日で全試合が終わり、東京の国立競技場で閉会式が行われた。今回のオリンピックで、中国選手団は金メダル38個、銀メダル32個、銅メダル18個を獲得し、金メダル数とメダル総数で2位につけた。
米国は113個のメダルでトップに立っており、そのうち金メダルは39個だった。日本は27個の金メダルを含むメダル58個で3位になった。
東京オリンピック最終日、ボクシング女子75キロ級の決勝戦で、李倩選手は中国チームのためにもう一枚の銀メダルを獲得した。7日夜、龔莉選手は空手・女子組手61キロ超級の試合で銅メダルを獲得し、シンクロナイズドスイミング団体決勝で、中国チームは総成績195.531点で銀メダルを獲得し、孫亜楠選手はフリースタイルレスリング女子50キロ級決勝で準優勝した。
今回のオリンピックで、中国選手団は海外で出場種目も最多で、30競技225種目に出場した。飛び込み、ウェイトリフティング、卓球、射撃、バドミントン、体操などの伝統的な種目では、中国は引き続き優位を示した。これらの種目で計28個の金メダルを獲得し、金メダル総数の74%を占めた。
その中で、「夢之隊」(ドリームチーム)中国の飛び込み代表チームは完璧な表現で審判員と観衆を征服して、金メダル7個、銀メダル5個を獲得した。中国ウェイトリフティングチームは男女4人ずつ出場し、出場した8種目で金メダル7個、銀メダル1個という素晴らしい成績を収め、オリンピック記録と世界記録を何度も刷新し、中国の力を世界に完璧に解釈した。
また、卓球チームはほぼ完璧なメダルのスイープでその優位性を維持し、中国の国技の名誉を擁護した
<中国卓球協会 劉国梁会長>
「国技の栄光を守るためにみんなは5年頑張ってきた。今回のオリンピックは平凡ではなく、特殊なオリンピックだ。私達は極めて困難な時に、祖国の人に、世間に中国人の戦闘力、団結力、心を1つにする精神を見せた。困難を恐れず、このような成果を収めた出場選手を心から誇りに思っている」
今回のオリンピックで、中国チームは陸上競技と水泳の二つの基礎競技に大きな突破があった。鞏立姣選手が女子砲丸投げで優勝、劉詩穎選手が女子やり投げで金メダルを獲得し、中国チームにとって、いずれも陸上競技と水泳の五輪初の金メダルとなった。
また、初めて男子100メートルの决勝に進出した蘇炳添選手は9秒83でアジア記録を刷新し、歴史的な6位を獲得した。これは中国のスピードだけでなくアジアの栄光だ。
<中国の男子陸上競技 蘇炳添選手>
「100メートル(決勝戦)のトラックに立って、自分の夢がかなったと思う。中国短距離競走の歴代の先輩たちが私たち若い世代に与えた言いつけも守った。今後も中国の国旗を高く掲げ、中国夢を続けていかなければならない」
最大の驚きは競泳位のプールからだ。23歳の張雨霏選手が1時間で2つの金メダルを獲得し、汪順選手が200メートル個人メドレーで17年間の米国支配を打破した。
目覚ましい成果のう背後には、平均年齢25.4歳の若い競泳チームがあり、その7割が初の五輪出場だった。14歳の飛び込みの全紅蝉選手から52歳の馬術家、李振強選手まで、オリンピックの友情、連帯、団結の精神を体現している。
中国の宇宙飛行士 宇宙で東京五輪を観戦【字幕付き】
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宇宙ステーション「天宮」で活動中の宇宙飛行士たちは、リアルタイムで東京五輪の試合を楽しんでいる。中国有人宇宙事業弁公室によると、地上波の番組を衛星を使って宇宙ステーションに送信している。
宇宙ステーション「天宮」に滞在中の宇宙飛行士3人、聶海勝氏、劉伯明氏、湯洪波氏は、宇宙科学実験と技術テストなど一連のオペレーションを行うほか、日常生活では適度な運動も欠かさず健康管理を行っている。
<宇宙飛行士 湯洪波氏>
「宇宙での生活は毎日忙しいが、休息時にテレビでオリンピックを観戦するのは宇宙での生活の大きな楽しみになっている」
<宇宙飛行士 劉伯明氏>
「オリンピックの試合はすべてが素晴らしいが、特に中国人選手の試合に関心を持って見ていた。選手たちは自分に挑戦し、優れた成績を多く収め、新記録を多く樹立し、国民の誇りと栄誉を奮い立たせてくれた。私たちは心から中国人選手の活躍を祝福している」
<宇宙飛行士 聶海勝氏>
「今回のオリンピックは『より速く、より高く、より強く、ともに』という新たな五輪モットーが打ち出された。競争あり、交流あり、努力あり、奮闘あり、笑いあり、涙もある。これこそがオリンピックの魅力だ。選手たちの素晴らしい試合からも、一人一人が自分の持ち場で奮闘・努力してこそ、より素晴らしい人生を過ごすこと、より良い自分になることができるということを深く感じた」
宇宙船「神舟12号」に搭乗した3人の宇宙飛行士は、9月まで宇宙ステーション「天宮」のコアモジュールに滞在予定。
東京五輪公式マスコットのミライトワロボット、観客席から中継し選手の応援も【字幕付き】
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東京2020オリンピックとパラリンピックの公式マスコットキャラクターのミライトワ(Miraitowa)は、会場で選手を応援する唯一の観客となっている。
新型コロナウイルスの感染拡大で延期となった東京五輪は、7月23日に開幕した。感染拡大を食い止めるために、東京都内と首都圏3県(埼玉県、千葉県、神奈川県)の競技会場では無観客での開催となった。ミライトワは、会場に来られない観客のために、観客席からの中継役を担っている。
それだけではない、ミライトワは人間と同じような動作で選手たちを応援している。鼻に搭載されているカメラで対面する人の表情を読み取り、ジェスチャーで反応すると同時に、スクリーンになっている両目で「好き(ハート)」「笑い」「泣き」「リラックス」など、喜びや悲しみといった感情を表現することができる。
<トヨタ自動車 未来創生センター 小坂雄介氏>
「カメラはミライトワの鼻に搭載されている。障害のある子どもたちもこのロボットを通じて学校で試合を観戦することができる。無観客開催となり、子どもたちは会場に来られないが、ロボットを通して学校で試合を観戦することができる。また、応援ボタンを押せば、選手を応援することもできる」
東京五輪には205の国・地域、難民選手団を合わせたおよそ1万1000人の選手が参加し、8月8日まで開催中。
東京五輪公式ライセンス商品 売り上げ上昇【字幕付き】
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第32回夏季オリンピック競技大会が7月23日に東京で開幕されて以来、公式ライセンス商品の売り上げが右肩上がりになっている。
東京スカイツリーにある、東京2020オリンピック競技大会公式ライセンスショップは買い物客でにぎわっている。店のスタッフによると、東京五輪が開幕してから、売上は開幕前の20倍から30倍に増えた。
<東京2020オリンピック競技大会公式ライセンスショップの店員>
「私は2019年7月、この店がオープンした時から、ずっと働いている。最初の頃は、(オリンピック開幕まで)1年前ということで、すごく盛り上がっていた。延期になったことで、(売れ行きが)ちょっと落ちついてしまったが、今はもう開会になって、すごく盛り上がっている。やっぱり、皆様ご来店をたくさんいただき、忙しい」
東京2020オリンピック競技大会公式ライセンスショップが日本全国に67店舗あり、7700種以上の製品を販売している。
<地元住民 佐藤里奈氏>
「チケットはあたっていて、父と見に行く予定だったが、見に行けなくなった。せめて何か物だけでも買いたいと思って来ました。これはタオルで、両方とも野球のもの。もともと野球を見に行く予定だったから」
商品の中では、開催国日本に関連する商品が最も売れている。海外からの観客が観戦に来られないため、もともと外国人観光客向けに設計された商品はあまり人気がない。公式ライセンスショップは東京五輪終了後の9月まで営業する。
<東京2020オリンピック競技大会公式ライセンスショップの店長 馬霄飛氏>
「基本的には人気商品の在庫補充を急いでいる。来店客数は予想をはるかに超えている。目標を達成できると思う」
オリンピック難民選手「夢は実現できる」 自らの経験で人々の励みに【字幕付き】
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今回のオリンピックでも難民選手団が参加している。難民選手団は2016年のリオ大会で史上初めて結成された。
選手数はリオ五輪の10人から、東京五輪では29人に拡大。紛争や迫害などにより母国から参加できないアスリートに、最大の舞台で競技する機会を提供している。
2015年にシリアに家族を残してオランダに逃れたバドミントンのアラム・マハムード選手もその一人だ、難民選手団の先陣を切って晴れの舞台に登場した。
<難民選手団 アラム・マハムード選手>
「シリアの状況はあまりよくない。安全ではなかったので国を出ることにした。決断するのは難しかった。レバノンやトルコ、ギリシャを経由する決して楽な旅ではなかった。国外に出ればより良い生活を送れる、安全な場所で暮らすことができると思った」
マハムード選手は最終的にオランダに移住することになった。幼い頃、シリアで姉とバドミントンをしていた彼は、新天地とのつながりを求め、長年親しんだバドミントンを再び始めた。
グループリーグの2試合に敗れたことで東京オリンピックの暑い夏は終わった。しかし彼は、自分の経験が同じ境遇にいる人々の励みになることを願っている。
<難民選手団 アラム・マハムード選手>
「バドミントンをやっていたおかげで、私は異文化の社会に溶け込むことができた。外国語を学び、新しい友達もできた。私にできたことは他の人もできるはずだ。だからこそ世界中の難民の皆さんに、そして多くの国の子どもたちに、夢や目標があるなら、実現するために努力しなければならないと伝えたい。誰もが夢を実現することができると思っている」
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、紛争などで母国を追われた難民や国内で避難を続ける人々は、昨年は約8240万人にのぼり過去最多になった。
孔鉉佑駐日中国大使「東京五輪は北京冬季五輪の発信場に」【字幕付き】
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東京五輪の開幕まで1週間を切る中、孔鉉佑駐日中国大使は「東京五輪は1つの舞台であるとともに、中国が2022年の北京冬季五輪を世界中に広めるためのプラットフォームでもある」と述べた。
孔大使は「感染症封じ込め、団結、持続可能」という3つの言葉で、東京五輪に関する見解を示した
<孔鉉佑駐日中国大使>
「第1は感染症封じ込め(という言葉)だ。『感動で、私たちは一つになる』という東京オリンピック・パラリンピックのスローガンは、感染症が広がる中で国際社会の期待を示している。東京五輪がオリンピック精神を発揚し、感染症が広がる世界に勇気・自信・希望をもたらすことができると確信する。第2は団結(という言葉)だ。北京では来年初めに冬季五輪が開催される。中日が支持し合い、夏季五輪と来年はじめの冬季五輪を成功に開催するよう希望する。第3は持続可能(という言葉)だ。東京五輪を『簡素』なものとする方針が決まり、オリンピック事業の持続可能性が強調されている。日本側は、豊かなオリンピックの無形遺産を次世代に残す方針を提出した」
孔大使は、「スポーツ愛好者として、運動は体力の増進だけでなく、思考を広げ、他人との交流機会を増やすことができる」と話し、「そういう面におけるオリンピックの役割を果たすべきだ」と述べた。
<孔鉉佑駐日中国大使>
「試合のほか、我々は様々な形で東京五輪に参与する。多くの中国企業が東京五輪と各国代表団のスポンサーとなっている。多くのオリンピックスポーツ施設と関連グッズも含めて『メイド・イン・チャイナ』だ。今回の東京五輪は中国にとって競技場だけでなく、重要な発信の場ともなると思う。来年の北京冬季五輪を予定通り開催し、成功させる自信に満ちている。東京五輪を機に世界に向けて、来年初めに開催される北京冬季五輪を発信し、東京五輪に次いで成功させる」
東京五輪に参加する中国選手代表団は次々と現地入りしていることについて、孔大使は「中国選手が順調に試合に参加するよう確保するのは、在日本中国大使館の責任だ」と述べた。
<孔鉉佑駐日中国大使>
「中国選手の試合参加をしっかりと確保することは、今の在日本中国大使館にとって最優先任務で、我々の責任だ。日本国内、特に競技場が所在する地域、東京の感染状況を追跡し、迅速に国内と共有している。中国選手代表団が安全かつ順調に任務遂行できるよう全力を尽くしていく」
中国代表団 総勢777人の史上最大規模で東京五輪へ【字幕付き】
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中国国家体育総局は14日、東京五輪に派遣する選手431人を含む中国代表団777人の名簿を発表した。国外で開かれる大会としては過去最大規模となる代表団だ。
中国代表団はサーフィン、野球・ソフトボール、ハンドボールを除く30競技225種目に参加する。選手のうち24人が五輪金メダリストという経歴を持ち、リオデジャネイロ五輪の金メダリスト19人も含まれている。
国家体育総局の高志丹副局長は、海外に派遣する最大規模の代表団だと指摘した。外国人コーチ30人を含む777人の代表団メンバーのほとんどがワクチンを接種している。
最年少のメンバーは女子飛込に出場する14歳の全紅嬋選手で、最高齢は馬術競技に出場する52歳の李振強選手。
<東京五輪中国代表団 劉国永秘書長>
「全競技チームの準備は万全だ。中国選手は必ず皆さんの期待に応え、東京オリンピックの参加目標と任務を達成し、優れた技術を発揮し良好な風格を示す」
中国代表団は卓球、バドミントン、体操、重量挙げ、射撃、飛込など伝統的に強い競技で金メダルを獲得する狙いだ。中国卓球チームはリオ五輪で、競技の4つの金メダルを総なめにしたが、今回の目標はその栄誉を守ることだとしている。
サーフィンやスポーツクライミングなどの東京五輪で追加された新競技もある。20歳のクライマー、宋イ齢選手は五輪の大舞台のデビューを飾る。
習主席、青海省海北チベット族自治州を視察【字幕付き】
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青海省を視察中の習近平国家主席は8日、海北チベット族自治州剛察県を訪れた。
青海湖仙女湾では、祁連山と青海湖の生態環境保護などについて聴取し、青海湖の環境総合的整備、生物多様性保護活動の成果を現地で視察した。
その後、習主席は沙柳河鎮の果洛蔵貢麻村を訪れ、チベット族の人々をねぎらい、現地の家庭を訪問したほか、生産や生活の状況を視察した。
習主席、青海省を視察【字幕付き】
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習近平国家主席は7日、中国北西部の青海省を視察した。
省都の西寧市にある青海聖源絨毯グループ有限公司を訪問した習主席は、企業が現地の原材料資源の優位性を拠り所に設計理念を革新して、製品の競争力を高め、雇用創出と収入増加を促進していることなど、現状について説明を受けた。
その後、習主席は文匯路町の文亭巷コミュニティを訪れ、コミュニティの末端党建設の強化、末端ガバナンスの改善、民族団結・進歩の推進などの状況を視察した。
8.「平語近人-習主席の好きな典故、(浅い穴を掘り続ければ万仞の井戸となる)」【字幕付き】
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「浅い穴を掘り続ければ万仞の井戸となる」という、1500年前に書かれた古書『劉子・崇学』から出たこの言葉は、今も若い世代がたゆまぬ積み重ねと努力を通じて人生の遠大な目標を達成するよう励ましている。
習近平国家主席は、北京大学教師学生座談会に出席した際、この言葉を引用し、「社会主義の建設者と後継者は、高尚な人徳と真の才能・学識をもたなければならない」と指摘した。
1995年に福州市共産党委員会書記を担当していた習近平氏が、より多くの学校の建設を援助するよう地元企業に奨励したことで、当初は窯洞8棟・平屋7棟だった楊家嶺福州希望小学は、新しく建設された。
習主席は2015年10月16日、2015貧困削減・発展ハイレベルフォーラムで演説し、「貧困対策には教育対策が欠かせず、貧困地区の子どもたちに良い教育を受けさせることは、貧困対策開発の重要な任務であり、貧困の世代を超えた継承を断ち切る重要なルートだ」と強調した。
中国は2013年以降、貧困地区における小学校(義務教育学校)を累計10万8000校改造した。800万人以上の貧困家庭からの中・高校卒業生が専修学校で修業し、9年制義務教育の普及がほぼ達した2020年、貧困県における普及率も94.8%に達した。
中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)制作による特別番組「平『語』近人——習近平氏の好きな典故」では、習近平国家主席が演説や論文、講演などで引用した中国の古典からの名言や故事を紹介する。そして中国伝統文化の奥深さとその中から政権運営の知恵を汲み取る。
CMG傘下の中国国際テレビ(CGTN)のニューメディア・プラットフォームでは、国際版の第1シーズンが6日から公開され、CMGの各オンライン・プラットフォームでは44の言語でも続々と公開されている。
国際版の第1シーズンは全9話で、「グリーン発展」「生態文明」「革新」「新型コロナとの闘い」「反腐敗対策」「教育による貧困扶助」などをテーマにしたエピソードが展開される。また、8人の外国人ゲストを招き、対話を通じて理解を共有する。
7.「平語近人-習主席の好きな典故「苟(まこと)に日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり」【字幕付き】
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「苟(まこと)に日に新たに、日々に新たに、また日に新たなり」。中国人は何千年もの間、この格言のように日々たゆまぬ前進に励んでいる。
千年以上前からの中国の発明、印刷術、羅針盤、火薬などは欧州に伝わり、その後、西暦や天文学が中国に伝来した。科学技術の発展の歴史は、発明の歴史だけでなく、東西交流の歴史でもある。
2013年5月4日、習近平国家主席は各界優秀青年との座談会で「革新は民族の進歩を駆動する魂であり、国家の繁栄の尽きることない源泉であり、中華民族の最たる天賦の素質でもある」と指摘。この格言を引用し「今日一新できたなら、日々新たに、日々進歩となる」と青年たちを励ました。
中国は科学研究の深化を重視し、より深いレベルの技術駆動型起業を推進するなど、良好な進展をいくつかの分野で遂げている。中国には多くの奨励措置がある。基礎研究を奨励し、また人々がより容易に大学の技術許可を生産に応用できるよう支援。大学の科学研究成果が机上の空論にとどまらないようにしている。
2020年、中国社会全体の研究開発への投資額は3740億米ドル相当で、科学技術進歩への貢献率は60%を超えている。また、「世界イノベーション指数」ランキングで中国は、2015年の29位から2020年には14位に躍り出た。
変化は活力を生み出す。個人のイノベーションへの取り組みは、世界を変えることにつながる。イノベーションから先端技術まで、中国は試験場だけでなく、成果がより多くの人に利益をもたらすように力を入れている。
中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)制作による特別番組「平『語』近人——習近平氏の好きな典故」では、習近平国家主席が演説や論文、講演などで引用した中国の古典からの名言や故事を紹介する。そして中国伝統文化の奥深さとその中から政権運営の知恵を汲み取る。
CMG傘下の中国国際テレビ(CGTN)のニューメディア・プラットフォームでは、国際版の第1シーズンが6日から公開され、CMGの各オンライン・プラットフォームでは44の言語でも続々と公開されている。
国際版の第1シーズンは全9話で、「グリーン発展」「生態文明」「革新」「新型コロナとの闘い」「反腐敗対策」「教育による貧困扶助」などをテーマにしたエピソードが展開される。また、8人の外国人ゲストを招き、対話を通じて理解を共有する。
6.「平語近人-習主席の好きな典故(不能勝寸心、安能勝蒼穹)自らの心をうまく管理できない者は勝利なんて手に入れない」【字幕付き】
Storyline
中国共産党第18回全国代表大会(2012年)以来、中国は汚職・腐敗現象を取り締まり、紀律・原則を守るための「反腐敗」運動に取り組んできた。
1827年、思想家である龔自珍は「不能勝寸心、安能勝蒼穹」(自らの心をうまく管理できない者は勝利なんて手に入れない)という詩句を書いた。
2016年、習主席はこの詩を引用し、「『全面従厳治党(全面的な厳しい党内統治)』には、規範化・懲罰に力を入れるとともに、紀律の最低ラインを厳守しなければならない。更に人々が前向きに前進するように導き、理想や信念、道徳の面でリーダーシップの役割を果たすべきだ。『身之主宰便是心(人の行いは心によって導かれる)』『不能勝寸心、安能勝蒼穹(自らの心をうまく管理できない者は勝利なんて手に入れない)』」と強調し、厳しい党内統治の必要性を説明した。
腐敗現象を取り締まるには、思想の根源から手を入れなければならない。更に重要なのは、どうやって実行に移すかである。
今回の番組では、「反腐敗」運動をテーマにし、清華大学のアレッサンドロ・テシェラ教授と話してみた。
<清華大学 アレッサンドロ・テシェラ教授>
「『腐敗』という言葉は、ラテン語の『corruptus』から由来し、『賄賂を受け取る人』を意味する。だからこれはいつまでも時代遅れのない言葉だ。様々な腐敗現象があるが、基本的に私利を得るため公権力を使うことに関係している」
アレッサンドロ・テシェラ教授から見れば、懲罰と威嚇が官吏や庶民の腐敗を防ぐのに十分ではないという。
<清華大学 アレッサンドロ・テシェラ教授>
「社会全体を教育するプロセスが必要だと思う。これも中国人がずっと努力してきたことだと思う。党員・幹部だけでなく、全国民に対しても道徳教育を行うべきだ」
2012年から、特に習近平総書記が就任して以来、2015年と2016年には、中国は腐敗の問題を系統的に解決するには100以上の措置が取られ、中国政府と政治制度の腐敗を取り締まる方法を見せてくれた。
第一に、社会に対する教育。政府に対するだけではない。社会を教育するには、将来政府で働く人を教育し、心を清らかにさせる。それは彼らが受けるべきものだ。
第二に、党員に対する教育。
第三に、公務員に対する教育。
第四に、責任制。
また中国は、腐敗の本質的な問題を研究するには、多くの研究投資を増やした。国際協力も加えることで、中国はますます「反腐敗」分野で世界をリードしている。
そして、異なる文化で、国際協力のチャンスがあるのかどうかは、腐敗の取り締まりが直面する課題となっている。どの国の政府も腐敗のマイナス影響を理解している。これは協力の良いチャンスであり、非常に重要なアジェンダでもある。特に途上国間の「南南協力」を通じて、このアジェンダを改善する。
腐敗の取り締まりは、様々な面で中国の経済と社会に役立っている。
まず、社会的には、清廉潔白な政府であれば、民衆は政府を支持する傾向に立つ。経済的な観点から見ると、中国は先進的な経済体で、清廉潔白な政府であれば、すべてが技術とエリート管理の下でうまくやっていく。
更に重要なのは、信頼できる存在であれば、他国の対策改善と制定・透明性の向上に助言することができる。
民心を勝ち取ることは一番重要な政治課題であり、常にそして永遠に正しいやり方である。腐敗現象を根絶することで、政府は国民の信頼と支持を得ることができる。清廉誠実な政府があることで、中国を国際舞台で信頼できるパートナーに変身させるだろう。
<公務員 蘇喬華氏>
「腐敗は社会にとってガンのような存在で、人類社会の発展が直面する共通の敵だと思う。私たち民衆にとって、腐敗現象を取り締まるだけで、社会に公平・公正を与え、皆に平等な発展チャンスを与えることができる」
<小学校校長 岳偉傑氏>
「国が腐敗現象を取り締まることは、私たち民衆に大きな自信を与え、自分の努力で人生の目標を実現することができる」
<グローバル・ビジネス・マネージャ ジェレミー・タイ氏>
「中国の『反腐敗』運動は高官にとどまらず、全体の行政システムの全面的な改善も含まれている。行政手続きの効率化、市場化改革への支援など、過去10年間の進展は驚くものだった。中国が今後、関連サービスを更に改善し、腐敗の取り締まり分野で更なる進展を遂げるよう期待している」
<習主席>
「人民は腐敗を最も痛恨している。『反腐敗』の抑止力を強化し、制度の檻をしっかりと引き締め、腐敗しようともしない自覚を強め、たゆまぬ努力によって良好な政治環境を作り出し、公平・公正な世の中を築いていこう」
中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)制作による特別番組「平『語』近人——習近平氏の好きな典故」では、習近平国家主席が演説や論文、講演などで引用した中国の古典からの名言や故事を紹介する。そして中国伝統文化の奥深さとその中から政権運営の知恵を汲み取る。
CMG傘下の中国国際テレビ(CGTN)のニューメディア・プラットフォームでは、国際版の第1シーズンが6日から公開され、CMGの各オンライン・プラットフォームでは44の言語でも続々と公開されている。
国際版の第1シーズンは全9話で、「グリーン発展」「生態文明」「革新」「新型コロナとの闘い」「反腐敗対策」「教育による貧困扶助」などをテーマにしたエピソードが展開される。また、8人の外国人ゲストを招き、対話を通じて理解を共有する。
5.「平语近人-習主席の好きな典故-境界のない大海原で、風に任せ帆を上げよう(浩渺行無極,揚帆但信風)」【字幕付き】
Storyline
習近平国家主席は2013年11月、バリで開催されたAPEC・CEOサミットにて唐詩を引用して演説を行い、開放こそが成長と富をもたらすとの信念に基づき、中国と世界各国に対して協力を拡大し、人類運命共同体を構築するよう呼びかけた。
習主席は、「中国は太平洋両岸を結ぶ全当事者に恩恵をもたらす地域協力の枠組み構築に力を入れる。太平洋は自然の障壁がなく広大だ。人為的な障壁を設置してはならない。『浩渺行無極,揚帆但信風(境界のない大海原で、風に任せ帆を上げよう)』」と述べた。
「浩渺行無極,揚帆但信風」は晩唐の詩人、馬戴の五言律詩「送朴山人帰新羅」から引用されたもので、「遠方の友人との再会を妨げる地理的制約がない」ことを意味している。現在の中国では、この言葉に新たな意味が加えられた。
習主席は2012年に中国共産党中央総書記となった直後、広東省を訪れた。習主席はまず最初に、国家改革開放の最前線である「深セン前海深港現代服務業合作区」で新時代における更なる改革開放を呼びかけた。
2018年10月24日の中国改革開放40周年記念大会で、習主席は再び前海区を訪れた。
<習主席>
「(改革開放からの)40年間、いかに速く物事が発展し変化したのかを我々は目撃した。期待された通りだが、経験するとやはり嬉しい」
1978年の改革開放政策がもたらした大きな変化は、「開放こそが成長と富をもたらす」という信念の偉大な力を示している。この政策のもとで、中国は農業を中心とした国から世界第2位の経済体へと変化した。
2020年、中国の貨物輸出入総額は前年比1.9%増の32兆1600億元(約4兆9700億ドル)に達し、過去最高を更新した。世界の出荷量が減少するなか、貨物貿易のプラス成長を実現した世界唯一の主要経済体となった。1978年の206億ドルという数値を考えれば、なおさらこれが尋常ではないことがわかる
中国は市場アクセスの拡大やビジネス環境の改善を通じて、より多くのグローバル投資家を巨大な国内市場に呼び込むよう努力してきた。
中国商務省による最近の調査によると、外資企業の96.4%が中国での経営見通しに楽観的な見方を示している。世界銀行による2020年の研究報告によると、強力な改革アジェンダのおかげで、中国は2年連続でビジネス利便性が最も改善された世界10大経済体の一つに選ばれている。同時に、2013年に「一帯一路」イニシアチブが提起されて以来、中国はすでに140カ国と31の国際機関と協力協定に調印した。
<ソーシャルメディア・インフルエンサー リー・バレット氏>
「中国は外国投資に対し、開放的な姿勢を示し続けている。中国には巨大な市場があり、現代的で自動化された方式を採用しているメーカーも多い。中国では質のより高い製品が製造できるだけでなく、中国市場への参入や低コストでの生産推進もできる」
<ソーシャルメディア・インフルエンサー リー・バレット氏>
「国々が協力すれば、一般の人々は恩恵を受けることになるだろう。しかし今、アメリカは閉鎖的な方向に進んでいる。それは国民の利益にはならないことだと思う。ファーウェイの米国での実情は見ての通りだ。米国人はファーウェイ製品の使用を妨害されている。米政府が競争を恐れるあまり、人々は最先端技術を使うことが出来ない」
リー・バレット氏の意見は中国以外のビジネス関係者にも認められている。
<米国人起業家 デレク・カウバーン氏>
「実際に中国に来て自分の目で見ると、中国は多くの分野でリーダーだとわかる。さらに非常に謙虚な姿勢でリーダーシップを発揮し、外国に支援を提供して機会を広げている。こうしたことを行うには時間がかかる」
<シンガポール人経営者 マヌエル・ピント氏>
「制限政策など全くなかった。多くの外国企業が中国に投資し、ビジネスもスムーズに展開できている。特に修理業界では、部品サプライヤーと各サービス機関が様々に連携している」
中国は「第14次五カ年規画」(2021-2025年)を通じて社会主義現代化建設の新たな征途に就くのに伴い、対外開放は依然として中国の新ロードマップのカギとなっている。新型コロナによる経済の急速な減速を乗り切り、国際協力を促進するため、今後5年間で中国市場をさらに開放することを約束し、「国内大循環を主体として、国内外の双循環が互いに促進する」という経済の新発展モデルが同規画で明らかにされている。
昨年新しく発表された3つの自由貿易区を含め、中国には現在21の自由貿易試験区がある。中国はまた、世界最大の自由貿易グループとなる地域的な包括的経済連携(RCEP)協定に署名している。
習主席はこれまで「中国の開放のドアは閉ざされることなく、ますます大きく開かれるだけだ」と約束し、グローバルな協力を強化する意向を明確に示してきた。
中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)制作による特別番組「平『語』近人——習近平氏の好きな典故」では、習近平国家主席が演説や論文、講演などで引用した中国の古典からの名言や故事を紹介する。そして中国伝統文化の奥深さとその中から国家統治の知恵を汲み取る。
CMG傘下の中国国際テレビ(CGTN)のニューメディア・プラットフォームでは、国際版の第1シーズンが6日から公開され、CMGの各オンライン・プラットフォームでは44の言語でも続々と公開されている。
国際版の第1シーズンは全9話で、「グリーン発展」「生態文明」「革新」「新型コロナとの闘い」「反腐敗対策」「教育による貧困扶助」などをテーマにしたエピソードが展開される。また、8人の外国人ゲストを招き、対話を通じて理解を共有する。
4.「平語近人-習主席の好きな典故(天候や地利に応じれば、省力かつ高報酬)」【字幕付き】
Storyline
中国は古くから人類社会と自然との調和の実現に取り組んでおり、四川省成都市に位置する戦国時代の水利施設「都江堰」はその生き生きとした具体例の1つに挙げることができる。岷江の増水パターンと成都平原の低い地勢を利用した大規模な生態水利プロジェクトで、2000年以上の歴史を有している。
北魏の賈思勰が著した農業・牧畜・衣食住技術に関する総合的農書『斉民要術』には、「順天時 量地利 則用力少而成功多」(天候や地利に応じれば、省力かつ高報酬)という記述がある。
習近平国家主席は、2018年5月に開かれた環境保護大会でこの古典を引用し、「文明の盛衰は自然生態系の保全と深くかかっている」としたうえで、「順天時 量地利 則用力少而成功多」という言葉には「天地人合一」の概念、生態系と人類文明の結びつき、自然の法則に従うことの重要性が強調されていると述べた。
中国は、自然との調和の実現を現代化の重要な内容として位置づけており、「第14次五カ年規画」は、GDP単位当たりのエネルギー消費量を13.5パーセント、GDP単位当たりの二酸化炭素排出量を18パーセント削減することを目標としている。 また昨年9月には、2030年までにCO2排出量をピークアウトさせ、2060年までにカーボンニュートラルの実現を目指すと発表した。
中山大学教授であり、中国鉱業大学特別招聘教授も務めるジェイソン・ブレーク・コーエン博士は、2003年に初めて中国を訪れて以来、環境が改善される過程を見てきた一人として、「大気視程が良くなり、エアロゾルの光学的厚さが減少するなど積極的な変化が続出している。自然を尊重すれば共存は可能だ」との見解を示した。
中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)制作による特別番組「平『語』近人——習近平氏の好きな典故」では、習主席が演説や論文などで引用した中国古典からの名言や故事を紹介する。そして中国伝統文化の奥深さから、国家統治の知恵を汲み取る。
CMG傘下の中国国際テレビ(CGTN)のニューメディア・プラットフォームでは、国際版の第1シーズンが6日から公開され、CMGの各オンライン・プラットフォームでは44の言語で続々と公開されている。
国際版の第1シーズンは全9話で、「グリーン発展」「生態文明」「革新」「新型コロナとの闘い」「反腐敗対策」「教育による貧困扶助」などをテーマにしたエピソードが展開される。また、8人の外国人ゲストを招き、対話を通じて理解を共有する。
3.「平语近人-習主席の好きな典故(言必信 行必果)と五ヵ年規画」 【字幕付き】
Storyline
習近平国家主席は2018年5月2日、北京大学で、『論語』の『言必信 行必果』(言必ず信あり、行い必ず果たす)という古典を引用し演説を行った。
習主席は「中華文明は脈々と数千年続いており、独特な価値体系を持っている。『言必ず信あり、行い必ず果たす』『人にして信なくんば、その可なるを知らざるなり』を重んじてきた。こうした思想と理念は、過去も現在もその鮮明な民族的特色を持っており、いつまでも色あせない時代的価値を持っている」と強調した。
「言必信 行必果」は、2千年以上前の儒教の経典『論語』に書かれた言葉。言ったからには約束を守り、行なう以上はやり遂げるという意味だ。個人にとっては言ったことを実行するのが最低ラインであり、国にとっては執政能力の試練である。中国での例としては「五カ年規画」の策定と実行を挙げることができる。
「五カ年規画」は国の成長、社会的、経済的成長のための計画で、共和国が建国されたときから始まっている。第13次五カ年規画(2016-2020年)の期間中、中国は経済と民生の改善等で長足の進歩を遂げた。中国経済は15兆ドル近く成長し、1人当たりのGDPは1万ドルを超えたほか、2020年の都市・農村部住民1人当たり所得は、予定通り2010年の2倍という目標を達成した。現行基準の農村貧困人口9899万人は全て貧困から脱却し、中国は絶対的貧困をなくした。
政治経済学者であるローレンス・ブラーム氏は「ビジネスには計画が不可欠、同様に政府にとっても不可欠なものだ」と指摘した上で「中国政府は巧みに計画を実行している。中国政府の仕組みによるところが大きく、中国古代哲学で論じられた一致性と連続性にも関係している。実際、中国には共通認識を作る過程がある。代々の指導層は秩序ある新旧交替を行い、順を追って一歩一歩進んでいくのだ」と自らの理解と解釈を示した。
中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)制作による特別番組「平『語』近人——習近平氏の好きな典故」では、習近平国家主席が演説や論文、講演などで引用した中国の古典からの名言や故事を紹介する。そして中国伝統文化の奥深さとその中から国家統治の知恵を汲み取る。
CMG傘下の中国国際テレビ(CGTN)のニューメディア・プラットフォームでは、国際版の第1シーズンが6日から公開され、CMGの各オンライン・プラットフォームでは44の言語でも続々と公開されている。
国際版の第1シーズンは全9話で、「グリーン発展」「生態文明」「革新」「新型コロナとの闘い」「反腐敗対策」「教育による貧困扶助」などをテーマにしたエピソードが展開される。また、8人の外国人ゲストを招き、対話を通じて理解を共有する。
習総書記、河南省南陽市を視察【字幕付き】
Storyline
習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席は12日、河南省南陽市を視察した。
習総書記は同日午後、まず「医聖」と称えられる後漢末期の医師・張仲景を祭った「医聖祠」を訪れ、張仲景の生涯や漢方薬の発展への功績についての説明を受けた。さらにコウシンバラ(月季)の栽培基地である「南陽月季博覧園」とお灸に使われるモグサの薬用的な開発を行う企業「南陽薬益宝艾草製品有限公司」に足を運び、南陽市がコウシンバラやモグサなど地元の特色ある資源を活かして産業を振興させ、雇用創出に取り組む状況を視察した。
②【古典から学ぶ】第2回: 衆を得れば国を得、衆を失えば国を失う
古き時代の先人の知恵が凝縮されている古典が今日まで伝わり、世の人々に親しまれています。その1つ1つのことばを読み解いていくと、感動的な物語や生き生きとした人物像が目の前に現れるようでインパクトがあり、今もなお現代の人たちに感動をもたらします。これはまさに「ことばの力」。シリーズ番組「古典から学ぶ」で、日本語部のアナウンサーと一緒にその世界を体験してみませんか。
2.「平语近人-習主席の好きな典故(得衆則得国 失衆則失国) 人民本位は感染症対策の根本」【字幕付き】
Storyline
習近平国家主席は2016年7月1日、中国共産党創立95周年大会で、『礼記』大学篇の『得衆則得国 失衆則失国』(衆を得れば則ち国を得、衆を失えば則ち国を失う)という古典を引用し、「民本(人間本位)」理念への堅持と、中国共産党が常に人民に寄り添っていることを強調した。
習主席は「党と人民が風雨を共にし、生死を共にし、終始血肉のつながりを保つことが、党による一切の困難と危険の克服を根本的に保証する。所謂『衆を得れば則ち国を得、衆を失えば則ち国を失う』だ」と述べた。
中国における「民本」思想の歴史は長く、中華文化の中で持続的な影響力を持つ一種の哲学・政治思想を形成している。
こうした理念の指導のもと、中国人民は、この百年余りで世界の公衆衛生緊急システムが直面した最大の試練と言われる新型コロナウイルス感染症による危機から抜け出した。
新型コロナウイルスの突如発生は、中国人民の生活に強い衝撃、かつてない激変をもたらした。しかし、ウイルスの猛威にもかかわらず、中国でコロナの影響が最も深刻だった武漢市は今、回復しつつあり急速に活気を取り戻している。
中国人民によるコロナとの戦いを目撃してきた武漢大学情報科学学部顧問、スティーブン・マクルーア氏は、CGTNの取材に対し、「武漢の人々を支援するために、国家レベルでは様々な措置が打ち出され、現場では居住区も積極的に対応した。大勢の人々がこの戦いに参加しなかったら、有効的に感染を抑制し、人々の命と安全を確保することはできなかっただろう」と指摘した上で、「人民を最優先せずその需要を無視したら、何もできないだろう」と強調した。
中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)制作による特別番組「平『語』近人——習近平氏の好きな典故」は、習近平国家主席が演説や論文、講演などで引用した中国の古典からの名言や故事を紹介し、中国伝統文化の奥深さとその中から国家統治の知恵を汲み取る。
CMG傘下の中国国際テレビ(CGTN)のニューメディア・プラットフォームでは、国際版の第1シーズンが6日から公開され、CMGの各オンライン・プラットフォームでは44の言語でも続々と公開されている。
国際版の第1シーズンは全9話で、「グリーン発展」「生態文明」「革新」「新型コロナとの闘い」「反腐敗対策」「教育による貧困扶助」などをテーマにしたエピソードが展開される。また、8人の外国人ゲストを招き、対話を通じて理解を共有する。
①【古典から学ぶ】第1回:“取るに度あり 用うるに節あり”
古き時代の先人の知恵が凝縮されている古典が今日まで伝わり、
世の人々に親しまれています。その1つ1つのことばを読み解いていくと、
感動的な物語や生き生きとした人物像が目の前に現れるようでインパクトがあり、
今もなお現代の人たちに感動をもたらします。これはまさに「ことばの力」。
シリーズ番組「古典から学ぶ」で、日本語部のアナウンサーと一緒にその世界を体験してみませんか。
1.「平语近人-習主席の好きな典故-(取之有度 用之有節)」人と自然の更なる調和を呼びかけ」【字幕付き】
Storyline
習主席は2019年4月28日、北京世界園芸博覧会での基調講演で、『取之有度 用之有節』(節度をもって取り、使うこと)という典故を引用し、グリーン発展を追求することの重要性を強調した。
習主席は、「『取之有度 用之有節』は生態文明の真理である。簡素で適度な、そして低炭素でグリーンな生活様式を提唱し、贅沢と浪費に反対し文明的で健康な生活文化を育成しなければならない」と述べた。
習主席のことばを読み解く中南大学の楊雨教授は、『取之有度 用之有節』とは北宋の司馬光(1019~1086)が編纂した『資治通鑑』からの引用で、「自然資源の節約」の重要性を強調したものだと述べた。
政治経済学者のローレンス・ブラム氏はCGTNのインタビューで、「すぐにグリーンエネルギーの新時代に突入するなか、法律を始め、エンジニアから都市計画、産業利用、廃棄物管理に至るまで、あらゆる側面を見直し、教育システムに組み込む必要がある。コミュニティレベルまで理念は既に行き渡っており、人々の認識も更に高まっている。幸いなことに、五千年におよぶ中華文明は、人間は常に自然の一部であると考えている。こうした理解において共通認識を得ることは難しくない」と述べた。
中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)制作による特別番組「平『語』近人——習近平氏の好きな典故」は、習近平国家主席が演説や論文、講演などで引用した中国の古典からの名言や故事を紹介し、中国伝統文化の奥深さとその中から国家統治の知恵を汲み取る。
CMG傘下の中国国際テレビ(CGTN)のニューメディア・プラットフォームでは、国際版の第1シーズンが6日から公開される。また、CMGの各オンライン・プラットフォームでは44の言語でも続々と公開される予定だ。
国際版の第1シーズンは全9話で、「グリーン発展」「生態文明」「革新」「新型コロナとの闘い」「反腐敗対策」「教育による貧困扶助」などをテーマにしたエピソードが展開される。また、8人の外国人ゲストを招き、対話を通じて理解を共有する。
18.「天山南北」砂漠を流れる生命の川、引き継がれる漁師の生活歌
Storyline
砂漠の中での「水上生活」は、想像できないことのようだが、中国北西部・新疆ウイグル自治区には代々にわたる調和のとれた暮らしを楽しむ漁師がいる。その生活とはどんなものだろうか。
これは、中国国際テレビ(CGTN)が16日に公開した新しいドキュメンタリー「天山南北~新疆での生活」で語られた数々の物語の一つだ。この80分間のドキュメンタリーは、新疆ウイグル自治区に住む24人の感動的な物語を取り上げ、社会経済が変化する中で彼らの生活がどのように変化してきたかに着目し、地域内外の固定観念を打ち破り、誤解を解くことも目的としている。
新疆南部に広がる広大なタクラマカン砂漠。唯一の生命線として葉爾羌河(ヤルカンド川)は、天山の南にあるタリム盆地に流れ込む。川沿いのオアシスでは多くの命がその水に育まれている。
この地に暮らす人々の間では「砂漠で死ぬか、水辺で生きるか」という言葉が代々伝わっている。
マラルベシ県では、Memet Mehsumさんのような漁師が、伝統的な生活様式を続けている。
<Memet Mehsumさん>
「まだ幼かった頃は、漁獲に行く父がよく、私たちを船へ連れていってくれたりした。船の上で魚を焼いて食べたり、川で泳いだりしていた。生活は苦しくもあったが、幸せだった。私たちも父の後を継ぎ、漁師として生計を立てている」
川や大自然に恵まれた「水上生活」を満喫できる幸せを語るMemetさん、父親から美味しい魚の焼き方も教わった。
<Memet Mehsumさん>
「漁師としての技が代々引き継がれていく。それで満足している」
ここの漁師たちは、水辺で暮らすことができる幸せを感じながら、穏やかな生活を続けている。
生活は素朴だ、そして水辺で暮らす地元の人々の幸せで綴られた生命のリズムは、これからも川の流れとともに伝わっていく。
17.「天山南北」環境保護に力を入れる新疆の大手鉄鋼会社
Storyline
新疆ウイグル自治区は国の計画に基づいて汚染や炭素排出の削減目標を設定している。新疆の鉄鋼会社は、経済的利益と環境保護のバランスを取る取り組みを強化中だ。
これは、中国国際テレビ(CGTN)が16日に公開した新しいドキュメンタリー「天山南北~新疆での生活」で語られた数々の物語の一つだ。この80分間のドキュメンタリーは、新疆ウイグル自治区に住む24人の感動的な物語を取り上げ、社会経済が変化する中で彼らの生活がどのように変化してきたかに着目し、地域内外の固定観念を打ち破り、誤解を解くことも目的としている。
「第14次5カ年規画」(2021-2025年)は今後5年間ないしそれ以上の期間のトップレベル政策の青写真だ。今後数年間で産業構造を改善し、GDP当たりの二酸化炭素排出量を18%削減する目標を打ち出している。
新疆中部の和静県にある大手鉄鋼会社の環境保護部門責任者・朱科旭氏は、どう炭素排出削減政策を堅持するか、そして同時にどう発展目標を追求するかを詳しく語った。
<鉄鋼会社の環境保護部門責任者 朱科旭氏>
「鉄鋼業はエネルギー消費量が多い。現在、鉄鋼業界の炭素排出量を超低レベルに維持するために、国は全面的で規模の大きい整備を実施している。窒素酸化物、二酸化硫黄、粒子状物質の3つのパラメータの監視測定はオンラインモニタリングに入れる。5年後、全面的な超低排出の任務を遂行するために、我社は詳細な5か年規画を立てた。この5年間で約6億元(約9100万米ドル)を投資し、主に集塵設備、脱硫脱硝設備の改善に重きを置く計画だ」
朱科旭氏の会社は急速な進歩を遂げており、廃水のリサイクル率はすでに100%に達したという。
<鉄鋼会社の環境保護部門責任者 朱科旭氏>
「私たちは1万立方メートルの廃水処理能力を有していて、すべての水をリサイクルしている。1日に約6000トンの廃水を処理することができる。廃水の排出について国には厳しい基準があり、その基準を満たさない水は絶対に排出してはならない。今では業界全体で廃水の排出口はない。全ての廃水は処理後に再利用されている」
業界の他の多くの企業が政府の環境保護規定に適合しない場合、閉鎖されるリスクにさらされる可能性があると朱科旭氏は付け加えた。
<鉄鋼会社の環境保護部門責任者 朱科旭氏>
「企業が基準を満たしていないと初めて判断された場合は政府の関係部門が処罰を下す。しかし、もし何度も基準を満たさず、しかも改善していない場合、企業は閉鎖される可能性がある」
16.「天山南北」白鳥の世話に人生を捧げる 新疆のベテランレンジャー
Storyline
中国北西部新疆ウイグル自治区のバヤンブラク草原国立自然保護区で30年間にわたり白鳥の世話をしてきた保護区管理員のラグワさんは、その生涯を白鳥に捧げたベテランだ。
これは、中国国際テレビ(CGTN)が16日に公開した新しいドキュメンタリー「天山南北~新疆での生活」で語られた数々の物語の一つだ。この80分間のドキュメンタリーは、新疆ウイグル自治区に住む24人の感動的な物語を取り上げ、社会経済が変化する中で彼らの生活がどのように変化してきたかに着目し、地域内外の固定観念を打ち破り、誤解を解くことも目的としている。
バヤンブラク草原国立自然保護区には多くの野鳥が生息しており、中国で最大の白鳥保護区として機能している。伝統的な牧畜民の多くは白鳥を「天使」または「幸せな鳥」とみなしている。ラグワさんのような保護区管理員が優雅な鳥の世話をすることに大きな誇りを持っている理由でもある。
<保護区管理員 ラグワさん>
「白鳥は天国の鳥だ。かなり知的な種であり人間とコミュニケーションすることができる。白鳥に餌をやることから世話をするようになった。彼らは私の子供のようだ。姿が見えないと不安になる。頻繁に会えない時は本当に恋しくなる。ここにはたくさんの種類の野鳥がいる。70種以上になる。向こうに見えるのは白鳥の群れ、家族だ」
1400平方キロメートル近くの面積をカバーする自然保護区は、白鳥にとって良好な生息地だ。通常は3月初めに飛来し、10月末頃まで滞在する。
バヤンブラクの地形は変化に富んでいるため、白鳥を保護することは簡単な仕事ではない。困難な地形のパトロールは、公園を散歩するようなわけにはいかないとラグワ氏は言う。
<保護区管理員 ラグワさん>
「パトロールは白鳥の安全確保を目的としている。 私たちは定期的に生息数を調べる。また、人的危害の有無や鳥の負傷もチェックしている。湿地は非常に危険だ。泥や水は多くのトラブルを引き起こす。沼では溺れる恐れもあるので、2、3人のグループでパトロールする必要がある。1人でそこに入ることはできない。人知れず沼に吸い込まれるかもしれない。パトロールは長くても10日間程度続く」
62歳のラグワさんは白鳥を保護して30年になる。パトロールは孤独だが、彼はこの仕事を愛しているという。
<保護区管理員 ラグワ氏>
「白鳥のいない環境は静かで寂しい。ここで生まれ育った私たちは、素晴らしい自然と広大な草原が大好きだ。私たちは鳥を守り、環境を保護するためにこの仕事をしている。毎年3月になると、白鳥が飛来するまでの日数を数えてしまう。子供たちも白鳥が戻ってくるのを楽しみにしている。私たちは白鳥をとても愛している」
15.「天山南北」新疆天山 融合する現代の水源保全と地元仏教僧の信仰
Storyline
中国北西部・新疆ウイグル自治区にそびえる天山、その奥深くに位置するバヤンブラク(巴音布魯克)草原では、近代的な水の保全という概念と、水の神聖性に対する地元仏教僧の信仰が天衣無縫に融合している。
これは、中国国際テレビ(CGTN)が16日に公開した新しいドキュメンタリー「天山南北~新疆での生活」で語られた数々の物語の一つだ。この80分間のドキュメンタリーは、新疆ウイグル自治区に住む24人の感動的な物語を取り上げ、社会経済が変化する中で彼らの生活がどのように変化してきたかに着目し、地域内外の固定観念を打ち破り、誤解を解くことも目的としている。
地元の仏教僧たちは水の清浄さを崇拝している。すべての川にはそれぞれの命があり、仏が宿っていると信じている。僧侶にとって、仏を拝むには清らかな水をたむけることが必要不可欠であり、それによって仏の恩恵に感謝し、命の調和を祈る。
<巴潤庫熱(Balun Kure)寺 Tiemerbat Darimzhan住職>
「小さい頃、山々は氷雪に覆われていたが、今はほとんど溶け始めている。こうした変化は、人口増加や環境汚染、地球温暖化によるものだ」
地元政府は、人々の環境保護意識の向上に取り組んでいる。バヤンブラクは国家級自然保護区に指定されたほか、家畜の放牧を制限する「退牧還草」や定住促進など一連の政策措置の取り組みが進んでいる。
Tiemerbat Darimzhan氏は、水源を守る環境保護策が宗教的信仰に合致していると考えているとして政府による取り組みを評価している。
<巴潤庫熱(Balun Kure)寺 Tiemerbat Darimzhan住職>
「動物であろうと人類であろうと、水がなければすべての生き物も生きられない。だから水を特に大切にし、しっかりと守ることが大事だ。先祖伝来の信仰によれば、大地が母親で、天が父親であるという。これがずっと守ってきた教えだ。故に水はある意味で、母なる大地のミルクのようなもので、大切にして守るべきものだ」
14.「天山南北」天山は宝の山 故郷の生物多様性を探る植物学者
Storyline
中国北西部の新疆ウイグル自治区に聳える広大な天山は、楊宗宗氏のような植物学者にとっては天国だとも言われる。彼は、この地域の多様性豊かな生物を発見して研究するために、天山をトレッキングしてまわることを愛してやまない。
これは、中国国際テレビ(CGTN)が16日に公開した新しいドキュメンタリー「天山南北~新疆での生活」で語られた数々の物語の一つだ。この80分間のドキュメンタリーは、新疆ウイグル自治区に住む24人の感動的な物語を取り上げ、社会経済が変化する中で彼らの生活がどのように変化してきたかに着目し、地域内外の固定観念を打ち破り、誤解を解くことも目的としている。
ボランティア環境保護活動家でもある楊氏の使命は、自分が発見したすべての生物種を分類することだ。他人から見れば奇妙な趣味にも思えるが、この土地を歩きながら美しい景色を堪能することが彼の最大の喜びでもある。
<ウルムチ市環境保護ボランティア 楊宗宗氏>
「自然の中で植物を探す時には、特別な感動がある。これまで、新疆北部で1~2万の標本を採集してきた。植物は自然界のどこにでもあるが、最も美しい色を加えている。それぞれの標本には、形態から遺伝子、更に環境の変化など、植物に関する情報が満載され、1つの標本から学ぶことが多い」
季節ごとに異なる花が咲き、どの植物にも存在する理由が隠されている。そして、天山の北側と南側では植生が大きく異なり、独自の特徴があると楊氏は言う。
<ウルムチ市環境保護ボランティア 楊宗宗氏>
「実は、植物の成長が一番環境の影響を受けている。気候や自然条件の変化など、植物の成長によって黙々と記録されている。だから、一見何の変哲もない植物であっても、科学的価値と食物連鎖における重要な意義がある。自然は完全なる食物連鎖であり、どの生物もその中に独特で重要な役割を果たしている。植物はみな、その種の固有の独自の遺伝情報を蓄積している」
この情熱的な植物学者は、植物は私たちが理解することさえできないぐらい人々の生活に不可欠だと考え、どんなに小さな変化も取り返しのつかない損失を招くと言った。
<ウルムチ市環境保護ボランティア 楊宗宗氏>
「植物は人間の生命を支えている。植物資源をよりよく保護し、持続可能な発展を実現してこそ、資源の枯渇を避けることができる。実は、植物を守ることは、私たち自身を守り、人間の根幹を守ることでもある。植物がなければ、動物や昆虫は食べていけない。生態学的な連鎖は相互作用の中で影響を受けることになる」
植物の研究は非常に体系的なプロセスが必要なため、実際には困難な作業だ。標本を適切に採取して保存するには通常2週間かかるが、乾燥しにくい場合、このプロセスは1、2ヶ月かかることもある。
<ウルムチ市環境保護ボランティア 楊宗宗氏>
「新疆の山間部では、季節的な封林と過放牧禁止によって、野生の植生がとても良く回復している。新疆地域の植生は非常に豊富だと気づいた。だから天山に行くと、本に載っているすべての植物を見てみたいと思う。彼らがどのように自然の中で生きているのか、生物学的な特徴を含めて研究したいと思う」
ここ数年、楊氏は新種を発見し続けている。自分の故郷は宝の山であり、まだたくさんの大きな門が開かれていないと言う。
<ウルムチ市環境保護ボランティア 楊宗宗氏>
「新しい発見をするたびに、この土地をいっそう好きになる。これらの標本がちゃんと保存できることを願っている。私がいなくなっても、たとえ100年経っても、人々はこの標本から何かの情報を得ることができるだろう」
13.「天山南北」天山氷河を見つめる科学者 気候変動に対応し生態を守る
Storyline
中国北西部の新疆ウイグル自治区ウルムチ郊外の天山を、30年間にわたり観察してきた科学者は、壊滅的な影響をもたらす氷河の融解を防ぐために力を尽くしてきた。彼は今、気候変動の脅威に警鐘を鳴らしている。
これは、中国国際テレビ(CGTN)が15日に公開した新しいドキュメンタリー「天山南北~新疆での生活」で語られた数々の物語の一つだ。この80分間のドキュメンタリーは、新疆ウイグル自治区に住む24人の感動的な物語を取り上げ、社会経済が変化する中で彼らの生活がどのように変化してきたかに着目し、地域内外の固定観念を打ち破り、誤解を解くことも目的としている。
李忠勤氏は天山氷河観測研究ステーションの所長として、ウルムチ市の重要な水源であり巨大な氷河を抱く天山の気候変動による影響を観測してきた。
李所長によると、1962年に観測を始めて以来、天山1号氷河は20%融解し、毎年5、6メートルのペースで後退し続けている。
<天山氷河観測研究ステーション所長 李忠勤氏>
「これはすべて地球温暖化によるものだ。地球上で広く排出される炭素や温室効果ガスが、氷河の後退を引き起こす可能性がある。ここはウルムチ川の源流で、最大の河川だ」
<天山氷河観測研究ステーション所長 李忠勤氏>
「結果として水量が減少することになり、流れが止まるかもしれない。この水の恩恵を受けているウルムチの住民たちの生活と生産活動に影響を与え、周辺の生態環境にも影響を与える」
李所長の研究チームは、氷河のわずかな変化にも反応する高度なレーザースキャン技術を使って、毎月氷河の融解速度を観測している。
今は科学者の訪問だけが許可されている。李所長は氷河にも意識が存在すると考え、人々は氷河を他の生き物と同じように扱わなければならないと言う。
李所長とチームはこの氷河は今世紀末に消滅すると予測しているが「非常に残念なことだ」と示した。
<天山氷河観測研究ステーション所長 李忠勤氏>
「これが自然の摂理だ。私たちは氷河を守ると同時に、変化に対応するための戦略を立てなければならない。例えば、天山の北斜面にはウルムチを含む多くの都市がある。そのため、社会発展と水資源を調和させる研究をしなければならない。新疆南部では、様々な状況における氷河の変化と、開発の影響も予測すべきだ」
李所長はまた、マクロ的にもミクロ的にも氷河の融解速度を低下させる方法を提案する。
<天山氷河観測研究ステーション所長 李忠勤氏>
「マクロ的にいうと、気候変動の傾向を緩和する研究をしなければならない。氷河表面の反射率は、過放牧や道路工事による粉塵などの原因で下がり、融解を加速させる。だから、環境保護は氷河を保護するための鍵である」
12.「天山南北」革アーティスト 絶妙なデザインで新疆の多様な文化を世界と共有
Storyline
ウルムチを拠点とする革アーティストは、中国北西部の新疆ウイグル自治区の多民族文化を世界と共有することを目指して、複雑なデザインを巧みにカットし、見事な一連の革作品を制作している。
これは、中国国際テレビ(CGTN)が16日に公開した新しいドキュメンタリー「天山南北~新疆での生活」で語られた数々の物語の一つだ。この80分間のドキュメンタリーは、新疆ウイグル自治区に住む24人の感動的な物語を取り上げ、社会経済が変化する中で彼らの生活がどのように変化してきたかに着目し、地域内外の固定観念を打ち破り、誤解を解くことも目的としている。
孟璐璐という才能ある芸術家は、自身の独特な革作品を誇りに思い、新疆ウイグル自治区の豊かな文化的構造に人々の注目を集めることを望んでいる。
<孟璐璐氏>
「特定の民族グループとして自分自身を主張するのは嫌だ。私は新疆ウイグル自治区出身と言う。私は新疆の『民俗文化の百科事典』のような役割を担い、より多くの人々に紹介したいと思っている。自分の作品を通して新疆の民俗文化を紹介し、民俗文化からインスピレーションを得て、さらに多くの作品を製作していく。私が作るのは窓のようなものだ。人々はその窓を開けて、宝の山である新疆の民俗文化の眺めを鑑賞することができる」
新疆ウイグル自治区で生まれ育った孟氏は、身の回りの暮らしから創作の要素を抽出し、現代の技術を通して民俗文化を提示している。
孟氏によれば、新疆ウイグル自治区の民俗文化はそれ自体が非常に膨大であるため、彼女でさえ一生のうちにそれをすべて掘り下げることができないという。
革の芸術家になった後、孟氏は民族について学ぶことがたくさんあることを発見したが、異なる民族文化の間に多くの相互関係が存在することも見出している。
<孟璐璐氏>
「各民族の雑居により、誰もが自分の文化の中には他の民族のものを持っていることに気づいた。そのため、特定の民族衣装や日常生活にも他の民族のトーテムイメージやパターンを見つけることができる。その中に含まれる美しさへの求めやより良い生活への憧れも同じなのだ。それはとても面白い。すべての民族が独自のいわゆるコードを持っているように思われる。しかし実際に掘り下げてみると、各民族の文化、料理、地元の伝統、そして野生生物と自然に対する理解は、相互に関連していることがわかる」
孟氏は、一部の人々がまだ新疆に対して特定の偏見を持っていることを悲しく思い、多くの人々がこの地域の真の全体像を見たり評価したりしていないと言う。
そのため、孟氏は自分の作品を「グローバル化」して、新疆の多様な文化を世界に紹介できるようにしたいと考えている。
<孟璐璐氏>
「新疆ウイグル自治区には深い思いがある。多くの人が新疆の民族文化や人文科学をある種の偏見で認識し、特定の特徴しか見ることができなかったので、時々私は少し失望していた。より多くの人に優れた特徴を見てもらうために、自分の作品をより高い国際舞台にのせられることを常に望んでいた。私の作品は、さまざまな文化的宝石をたくさん収納できるトレイだと思う。そうすれば、より多くの人に見てもらえるようになる」
11.「天山南北」音楽の力を融合し偏見を無くす 新疆ミュージシャンの挑戦
Storyline
中国北西部の新疆ウイグル自治区、ホータン地区のケリヤ(于田)県に住む才能あるミュージシャンのMemetjan Metqasim氏は、そのメロディーを通して新疆文化の普及と偏見の払拭に力を尽くしている。
これは、中国国際テレビ(CGTN)が16日に公開した新しいドキュメンタリー「天山南北~新疆での生活」で語られた数々の物語の一つだ。この80分間のドキュメンタリーは、新疆ウイグル自治区に住む24人の感動的な物語を取り上げ、社会経済が変化する中で彼らの生活がどのように変化してきたかに着目し、地域内外の固定観念を打ち破り、誤解を解くことも目的としている。
Memetjan Metqasim氏にとって、音楽は苦しいときに自分を癒してくれる薬のようなもので、故郷はインスピレーションの源だ。音楽を作るときには、子供の頃の記憶を思い出し、それがメロディーになっていくことが多いという。
<Memetjan Metqasim氏>
「すべての曲にとって、一番大事なのは感情だと思う。メロディーを作るのではなく、感情を表現するのだ。世界にないものを作り出すわけだから、とても幸せだ。お金で買えない幸せだ」
彼にとって音楽の美意識とは、現代的なものと伝統的なもの、民族のスタイルと世界のスタイルが融合し、矛盾せずに調和して共存することだと考えている。
<Memetjan Metqasim氏>
「私の音楽観は、私の美意識を反映している。美しいメロディーを作れば、それを世界に向けて歌いたい。多くの人は、現代のものと伝統のもの、民族のものとグローバルなものは衝突すると言うが、私はそうは思わない。インスピレーションの源であり、それらを融合させるものが今の時代にある」
北京から故郷に戻ったMemetjan氏は、慣れ親しんだ環境を再認識し、新たなインスピレーションを得ようとしている。そしてまた、若者や地域全体に対して持たれている偏見を払拭したいと考えている。
<Memetjan Metqasim氏>
「新疆の若者は現代のものを拒絶し、閉鎖的だと外部の人は思いがちだ。しかし、そんなことはない。今すべての若者が、発展する新疆を変え、大切にしようと努力している。新疆に対する理解不足がこうした偏見を生んでいると思う。この土地には、たくさんの民族がいて、たくさんのメロディーがある。水のようなものだ。水をいろいろな容器に入れると、いろいろな形になれるよね。また、光の当たり方によって、水はさまざまな色に変わる。それが私の新疆に対する印象だ。虹のように変化に富んでいる」
音楽家として多くの民族文化に触れてきたMemetjan氏は、その影響を自分の作品にも反映させている。彼は、自分が作った民族色豊かな音楽が、そのような偏見を打ち砕き、人々に新疆についてもっと知ってもらうことになればいいと願っている。
<Memetjan Metqasim氏>
「私の願いは、伝統を継承すると同時に革新的であるというものだ。自分の解釈で、私たちの民族音楽を世界の舞台で輝かせたい」
9.「天山南北」新疆の女性起業家 純白ウェディングドレスへの憧れを現実に
Storyline
中国北西部・新疆ウイグル自治区カシュガル地区の女性起業家は、あえて世間の常識をうちやぶり、地元の女性に純白のウェディングドレスを紹介するブライダルショップを始めた。
これは、中国国際テレビ(CGTN)が16日に公開した新しいドキュメンタリー「天山南北~新疆での生活」で語られた数々の物語の一つだ。この80分間のドキュメンタリーは、新疆ウイグル自治区に住む24人の感動的な物語を取り上げ、社会経済が変化する中で彼らの生活がどのように変化してきたかに着目し、地域内外の固定観念を打ち破り、誤解を解くことも目的としている。
ウェディングドレスを扱うショップを経営オーナーのSamira Arkinさんは、女性はみな生まれながらのダイヤモンドで輝きたいと思っている。そしてウェディングドレスの夢を求める権利を持っていると考えている。
Samiraさんは2003年に大学に入学、そして2010年にカシュガル地区に戻ってきた。特に旧市街地を歩く女性の服装を見て、彼女たちにファッションを楽しんでもらいたいと決意したという。
<Samira Arkinさん>
「好きな格好で出かけることはできなかった。女性はみんな美しくなりたがっているのに、私にとってとても受け入れがたい光景だった。古びた格好を変えることで考え方の変化にもつなげたいと思った」
結婚した時に、白いウェディングドレスが欲しかったというSamiraさんは「あなたがこの世で見たいと願う変化に、あなた自身がなりなさい」というガンジーの名言を思い出した。
<Samira Arkinさん>
「2010年に結婚した時、どうしてもウェディングドレスが着たいと言ったら両親が認めてくれた。ほかの親戚からは反対の声があがったが、結局は着た。店を開いた時も、なぜ服飾店なのかとさんざん聞かれ、家族も反対した。公共の場でのファッションや化粧を楽しむことは認められていなかった。当然、花嫁が純白のウェディングドレスを着るのも許されなかった。少なくとも私は若い花嫁たちの考えを変えた。彼女たちは自分の好きな服を着て、白いウェディングドレスやメイクも受け入れるようになっている」
また「人々はウイグル族の女性をステレオタイプでとらえ、新しいものは受け入れず、歌ったり踊ったりすることだけが得意で、ウイグル語でしか交流ができないと思い込んでしまう人も多かった」と語った。
<Samira Arkinさん>
「しかし今、私たちは本当に変わったのだ。女性自立して自分が何を望みどう主張するかもわかっている。結婚式では、純白のウェディングドレスと民族的要素がうまく融合し、さらに美しく輝いていると思う。東西の文化を融合させてこそ、民族文化を守り発展させることができる。私はそう信じるている」
店を開くと決意した当時、全国婦人連合会から無利子融資としてスタートアップ資金3万元(4500米ドル)を受けた。
<Samira Arkinさん>
「政府の資金援助を思い出すとすぐに涙がでるほど感謝している。資金の援助があって本当に助かった」
まだまだ成功にはほど遠く浅い経験しかないが、と謙遜しながらも、この女性起業家は若者の手本になれたらといいなと言った。
<Samira Arkinさん>
「後悔することはなにもない。ただただ地元カシュガルの女性たちの、ウェディングドレスという美しい夢を実現する手伝いをしたい」
2.「天山南北」、社会経済発展に伴う出産意識の進歩を描く
Storyline
中国国際テレビ(CGTN)による新たなドキュメンタリー「天山南北~新疆での生活」が16日に初公開された。80分間の映像は、新疆で暮らす24人が活気に満ちた社会経済的変化をどう享受しているのかにフォーカスすることで、地域内外の固定観念を打ち破って誤解を解くことも目的としている。
カシュガル地区ヤルカンド県出身の母と娘の出産経験に関するストーリーには、時代の変化と女性に求められる役割の進歩が映し出されている。
母のアティハン・ヤクップさんは、地域の発展に恵まれた娘がより整備された環境で出産し、育児ができることを喜ばしく思うと述べた。
<母のアティハン・ヤクップさん>
「娘は2人の子供を病院で出産した。今はとても恵まれている。出産手当、無料の健康検査、予防接種など多くの優遇措置を享受できる。私の場合は出産状況が非常に酷くて、食事すら満足にできない状態だった」
娘のミナワー・ミメットさんは「今の時代は妊娠後の健康検査はすべて無料になっている」と付け加えた。
アティハン・ヤクップさんは「ほぼ小学校、せいぜい中学校までしか通わなかった。かなり無知で、自分で考えることができなかった。子供を産むことに対する理解が間違っていた」として、子供を多く産めば産むほどいいと思っていたのは教育が届いていなかったからだ述べた。貧しい暮らしで病院の費用をとても払えないアティハン・ヤクップさんは4人から5人の子を生んでも、生き残ったのは2~3人しかいないと嘆いた。
<娘のミナワー・ミメットさん>
「母の時代は女性に仕事がなくて、家で農業をやるしかなかった。料理も子供の世話も一人でこなすしかなかった。現在は男女問わずともにやっている」
夫婦で共働きをしているミナワー・ミメットさんは、子供2人で十分だと思っている。新時代を生きる娘の幸せを願うアティハン・ヤクップさんは「もう昔のことだ。彼女が子供たちを大学に入れて、もっと良い暮らしができるよう願っている」と述べた。
地域の発展に伴い、出産に関する意識も進化しつつある。これもまた、地域の将来につながっている。