深井史郎:交響的映像《ジャワの唄声》

深井史郎:交響的映像《ジャワの唄声》

深井史郎は近代フランス音楽の影響を受け、その中でもとりわけラヴェルの音楽が持つ明晰な人工美にあこがれました。彼の代表作「パロディ的な四楽章」でも「ラヴェル」と題された一章があります。この作品はそんなラヴェルの名刺ともいうべき「ボレロ」に強く感化された作品です。「ジャワの唄声」の主題はスンダ地方の「エス・リリン(アイスキャンディー)」という民謡からとられていますが、この旋律は日本民謡に酷似していたことから日本とジャワが民族的に同祖の存在であるという論説にも利用されました。戦後も深井は「エス・リリン」のような南方の旋律を好んで使い、ある映画では架空の日本民謡として登場させました。昭和十八年、朝比奈隆指揮日本交響楽団による演奏。 今まで投稿した動画→ mylist/34165070

http://www.nicovideo.jp/watch/sm20278916