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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第57回「球磨川河口干潟の自然」ゲスト:高野茂樹さん(八代野鳥愛好会)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2020年3月22日に放送した第57回では、八代野鳥愛好会の高野茂樹さんにゲストとしてご出演いただきました。
有明海の隣の海、八代海に注ぐ球磨川の河口には、豊かな底生生物が生息し多くの野鳥が飛来する球磨川河口干潟があります。高野さんはこの干潟の保全やラムサール条約登録に向けた活動を長年続けていて、今回の番組は、ちょうど球磨川河口干潟の保全に関するシンポジウムが終わったばかりの夜に収録しました。高野さんには当日のシンポジウムの内容などもご紹介いただきながら、球磨川河口干潟の豊かな自然やラムサール条約登録への意義についてお話しいただきました。
また、2019年の夏に元ラムサール条約事務局次長のニック・デイビッドソンさんが来日し、球磨川河口干潟や、その上流にあって近年撤去された荒瀬ダムの現場を視察した際に、高野さんとともに漁民ネットの柏木実さん、菅波完さん、陣内隆之さんが同行しましたので、その時の様子などをそれぞれの方に報告してもらいました。
番組後半のニュースコーナーでは、3月10日に長崎地裁が漁業者側を敗訴とした、諫早湾内の漁業者による開門訴訟(第2・3陣)の判決などをご紹介しました。
なお、当日の通信の不具合で全般的に音声の状態が悪くなってしまったことをお詫びします。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第56回「かつての諫早湾干潟と現在」ゲスト:富永健司さん(諫早住民)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2020年2月23日に放送した第56回では、諫早市在住の富永健司さんにゲストとしてご出演いただきました。
小さい頃から諫早市内の本明川で遊んでいた富永さんは、その後、干拓事業で失われることになる諌早湾干潟の風景や生き物、そこで暮らす人々の姿を撮影し、1985年に「有明海 諫早湾の干潟と生活の記録」という写真集を出版されました。1997年の堤防閉め切りで全国に知られるようになった諌早湾干拓問題ですが、富永さんは干拓事業開始前から、故・山下弘文さんなどとともに、干潟保全の市民運動を担ってきた一人です。
そんな富永さんに、諫早湾の干潟生態系の素晴らしさや、堤防閉め切り前の市民運動の様子、干拓事業に対する現在の思いなどを語っていただきました。諫早湾干拓問題は、漁業問題のみならず地球環境問題であり、干潟の生物生産性、防災、財政、営農など総合的な検証が必要であると、富永さんはおっしゃっていました。これからも一人でも多くの人にこの問題を訴えていきたいとのことです。
なお、当日の通信の不具合で、番組の後半に雑音が多くなってしまったことをお詫びします。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第55回「2019年の動きを振り返る」
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2019年12月22日に放送した第55回では、いつもの有明海漁民・市民ネットワーク東京事務局の4人と現地事務局の時津良治さんで、今年1年の動きを振り返りました。
2019年は最高裁が係属中の3件の開門訴訟に対して判断を行いました。諫早湾内の漁業者による開門訴訟と、漁業者の独立当事者参加による開門差し止め訴訟の上告は、漁業者側の敗訴となりました。また、漁業者側が開門しない国に対して課している制裁金をめぐる請求異議訴訟では、漁業者側を敗訴とした福岡高裁判決が破棄され、高裁に差し戻しとなりました。長崎地裁では最高裁で独立当事者参加が認められなかった諫早湾内の漁業者による開門訴訟(第4陣)や、干拓地から撤退した営農者による開門訴訟も始まっています。
農水省の動きとしては、新しい農水大臣と九州農政局長が就任早々現地を視察しましたが、開門しないという頑なな姿勢に終始しています。一方で有明海の漁業環境は以前として深刻な状況が続いていて、佐賀県・福岡県のタイラギ漁は8年連続の休漁となってしまいました。諫早湾内や周辺のカキ養殖も壊滅的な被害が発生しています。こうした2019年の出来事を取りまとめ、レギュラーメンバーでトークしました。ぜひお聴きください。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第54回「長崎地裁での新たな開門訴訟」ゲスト:高峰 真さん(よみがえれ!有明訴訟弁護団)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2019年11月24日に放送した第54回では、よみがえれ!有明訴訟弁護団の高峰真弁護士にゲストとしてご出演いただきました。
長崎地裁での諫早湾内の漁業者による開門訴訟は、第2陣・第3陣が結審し、2020年3月に判決が言い渡されます。その一方で、開門差し止め訴訟で「独立当事者参加」が認められなかった漁業者による、第4陣の開門訴訟が長崎地裁で始まりました。さらに諫早湾干拓地での営農から撤退した農業者が損害賠償や開門を求める新たな裁判も始まりました。
今回は第4陣の開門訴訟の担当弁護士である高峰真さんに、これらの裁判の経緯を説明していただき、被害が続いている漁業の実態や、漁業者と農業者の双方が長崎地裁で開門を求めていることの意義など、11月12日の公判で陳述した内容についてお話いただきました。
また、放送日の前日に佐賀県や長崎県の漁業者と会ってきた漁民ネットの吉川多佳子さんに、最近の有明海の漁業の状況や漁業者の想いなど、現場の人たちから聞いてきた話を報告してもらいました。
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COP25なんて離脱しちまえ
N国党を応援してたら、見えてきた。
京都市が騙されてるんじゃないか?
https://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000260383.html
地球温暖化防止は正義なのか?
エセ科学に注意しましょう。
CO2排出量上昇と気温上昇との因果関係なんて誰がわかるんだ?わかった人はペテン師じゃないのか?
参考:武田邦彦先生のVBLOG
科学:勝負がついている温暖化問題
https://www.youtube.com/watch?v=zWrcGEPv3oQ
諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第53回「島原での漁と海の異変」ゲスト:中田猶喜さん(島原漁協、有明海漁民・市民ネットワーク副代表)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2019年10月27日に放送した第53回では、島原の漁業者で有明海漁民・市民ネットワーク副代表の中田猶喜さんにゲストとしてご出演いただきました。
中田さんは島原の海で50年以上、漁船漁業を営んできました。クルマエビは適度に海が濁っているときに、クツゾコ(シタビラメ)は月が明るくない冬の大潮の日によく獲れると教えていただきました。魚の状態は分からないから、自然の変化を見ながら漁をするという中田さん。諫早湾の調整池から大量の排水があると、2、3日後に島原沖でそれが分かるそうで、干拓堤防の閉め切り後は潮の流れ方が変わって、網が汚れるようになったとのことです。誰よりも敏感に海の変化を感じ取りながら仕事をしてきた中田さんの証言をぜひお聴きください。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第52回「高裁判決を棄却した最高裁」ゲスト:堀良一さん(よみがえれ!有明訴訟弁護団事務局長)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2019年9月22日に放送した第52回では、よみがえれ!有明訴訟弁護団事務局長の堀良一弁護士にゲストとしてご出演いただきました。
2019年9月13日、最高裁は漁業権の更新により開門の請求権が失われたとする福岡高裁の判決を破棄して、審理を高裁に差し戻しました。堀さんはこの判決について、確定判決の効力は消えることがないという当然の判決であると語っています。また、この判決文の後半に、差し戻し審での事実認定が必要な論点に関し、その判断の枠組みを示すような裁判官個人の補足意見がつけられたことに対しては、世論をミスリードするものであると強く批判しました。
このほか、長崎地裁では干拓地での営農から離脱した2人の農業者が裁判を起こしたことや、最高裁から移送された開門裁判が始まったことなど、開門訴訟をめぐる新たな動きを報告していただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第51回「野鳥と湿地、春国岱と諫早湾」古南幸弘さん(日本野鳥の会保全プロジェクト推進室チーフレンジャー)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2019年7月28日に放送した第51回では、日本野鳥の会の古南幸弘さんにゲストとしてご出演いただき、北海道の春国岱や諫早湾についてお話しいただきました。
古南さんは日本野鳥の会のスタッフとして、諫早湾干拓事業の見直しを求める運動、その後の藤前干潟や愛知万博会場の海上の森の保全活動などで精力的に活動されました。現在は春国岱のネイチャーセンターで仕事をされています。
春国岱・風蓮湖はラムサール登録地で干潟が豊富にあり、2000〜3000羽ものシギ・チドリ類が訪れる場所です。一昔前はもっと多く飛来したようですが、大きな開発がなかったことから、近年の野鳥の飛来数は比較的安定しているそうです。諫早湾の干潟にもかつては1万羽ものシギ・チドリ類が渡ってきました。特にダイシャクシギやチュウシャクシギといった大型のシギ・チドリ類が多かったことが特徴だったそうです。しかし、1997年の干拓堤防閉め切りでその広大な干潟は失われてしまいました。
現在の春国岱や風蓮湖では、漁業やバードウォッチングなどが自然の恵みとして漁業者や市民に理解され、享受されています。諫早でも自然を回復し、その恵みを人々が分かち合えるような形にしていかなければならないと、古南さんはおっしゃっていました。
番組後半の「ニュースコーナー」では、7月26日に行われた開門をめぐる請求異議訴訟の最高裁口頭弁論について、法廷内の様子や国側の弁論内容の問題点などを、レギュラーの吉川多佳子さんや陣内隆之さんに報告してもらいました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第50回「有明海を守る若者たちと水族館」ゲスト:小宮春平さん(やながわ有明海水族館館長)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2019年6月23日に放送した第50回では、やながわ有明海水族館の小宮春平さんにゲストとしてご出演いただきました。
諫早湾の堤防が閉め切られた1997年の翌年に生まれた小宮さんは、今年で21歳。故・近藤潤三さんが有明海再生の思いで設立した福岡県柳川市にある水族館の運営を引き継いで、館長を務めています。この水族館では有明海や周辺の河川にすむ魚介類、有明海の伝統漁具などが展示されていて、生態系保全のための活動を行う若者たちのグループの拠点にもなっています。
大陸系遺存種が多い有明海は、日本の中にあって異国のような生態系がある場所だそうです。生物学的にも、水産業においても重要であり、そうした有明海の本来の姿であったとも言える諫早湾の干潟が失われてしまったことを、小宮さんはとても残念に思っています。長期のきちんとした開門調査で、環境がどう変化するかを見てみたいとおっしゃっていました。若い世代が有明海の環境保全や再生をどのように考え、実践しているか、ぜひお聴きください。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第49回「長崎地裁での漁業者の証言」ゲスト:桑原義浩さん(よみがえれ!有明訴訟弁護団)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2019年5月26日に放送した第49回では、よみがえれ!有明訴訟弁護団の桑原義浩さんにゲストとしてご出演いただきました。
長崎地裁では諫早湾内の漁業者が開門を求めて提訴した裁判が行われています。5月13日には漁業者4人に対する尋問が行われ、桑原さんは瑞穂漁協の室田和昭さんの尋問を担当しました。諫早湾の排水門の一番近くでノリ養殖を行っている室田さんは、堤防閉め切りで潮流が弱くなりノリの生育に必要な栄養分が十分に流れてこなくなったこと、排水門からの汚濁水によって網が汚れ、ノリが流れてしまうといった被害が発生していることなどを証言したそうです。また今回は、5月22日に最高裁が開門をめぐる請求異議訴訟の弁論期日を指定したことから、急遽、桑原さんにその意味合いなどを解説していただきました。漁業権の更新を理由に開門請求権の消滅を認めた福岡高裁の判決が、過去の判例と食い違うという漁業者側弁護団の上告受理申し立てを最高裁は認めたとのことです。最高裁が高裁判決を破棄して差し戻し、判決文で問題解決に向けた公正なメッセージを発するよう、弁護団は7月26日の弁論に向けて取り組んでいくそうです。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第48回「和白干潟の保全活動と諫早」ゲスト:松本悟さん(ウエットランドフォーラム)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2019年4月28日に放送した第48回では、ウェットランドフォーラムの松本悟さんにゲストとしてご出演いただきました。
松本さんはウエットランドフォーラムという会を立ち上げて、博多湾にある和白干潟の保全活動を続けています。和白干潟は沖合いの埋め立てによって環境の悪化が心配されていますが、大都市のすぐ近くにあって市民が気軽に自然と触れ合うことができる貴重な場所です。その価値を周辺の人々に伝えるために松本さんが取り組んでいる、子どもたちとの干潟の調査やパンフレットの作成、ビデオや絵本の制作などといったさまざまな活動についてお話しいただきました。
また、松本さんは以前より諫早湾干拓問題にも関わりが深く、今年4月に諫早で開催された「干潟を守る日」のシンポジウムでもディスカッションのコーディネーターを務めました。干拓地の入植農家である松尾公春さんや、諫早湾内の若手漁業者である植木勇次さんといった、新しい顔ぶれからの訴えもあった今回のシンポジウムの様子を、松本さんから報告していただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第47回「長崎地裁での開門訴訟」ゲスト:紫藤拓也さん(よみがえれ!有明訴訟弁護団)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2019年3月24日に放送した第47回では、よみがえれ!有明訴訟弁護団の弁護士、紫藤拓也さんにゲストとしてご出演いただきました。
現在、長崎地裁では諫早湾内の漁業者が開門を求めて提訴した訴訟の第2陣・3陣の審理が行われています。
1月28日、2月26日には熊本県立大学教授の堤裕昭さんと、熊本保健科学大学教授の高橋徹さんの証人尋問、3月18日には有明海・八代海等総合調査評価委員会が2017年の報告書を取りまとめた際の環境省の責任者、根木桂三さんの証人尋問が行われました。
今回の番組では、諫早湾閉め切りによる漁業環境悪化のメカニズムや現状などを明らかにした2人の科学者の証言内容や、評価委員会の報告書を巡るやりとりなどについて、漁業者側の尋問を担当した紫藤弁護士や、裁判を傍聴した漁民ネットの陣内隆之さんに報告してもらいました。
また後半のニュースコーナでは、3月22日に行われた評価委員会の審議内容についても取り上げました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第46回「大型複式干拓による自然や社会の分断」ゲスト:鬼頭秀一さん(星槎大学副学長・教授)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2019年2月24日に放送した第46回では、星槎大学副学長・教授の鬼頭秀一さんにゲストとしてご出演いただきました。
境倫理学がご専門の鬼頭さんは、諫早湾の閉め切り以前からこの問題に取り組んでこられました。最近では、2018年9月に開催されたシンポジウムで「自然と共生する技術とは何か─有明海の再生に向けて」という講演を行い、諫早湾での干拓が、干潟を少しずつ干拓していく「地先干拓」から、大規模な潮受け堤防と調整池の造成による「大型複式干拓」に移行したことが、生態系だけでなく人間の精神文化や社会の分断をもたらし、今日の「対立」を生み出したという考察を発表されました。今回の番組ではその要点をお話しいただき、問題解決のための考え方などを伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第44回「大学生による諫早問題の調査研究」ゲスト:福島茉那さん・宮原睦実さん(福岡女子大学3年生)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2018年12月23日に放送した第44回では、福岡女子大学3年生の福島茉那さんと宮原睦実さんに、ゲストとしてご出演いただきました。
福岡女子大学の環境経済学研究室で勉強している福島さん、宮原さんは、諫早湾干拓と有明海の問題を研究テーマに選んで、開門調査に賛成する研究者、営農者、漁業者や、反対する地元住民、諫早市・長崎県の担当職員などに聞き取り調査を行い、これまでの成果を12月に発表しました。双方の聞き取り調査ではそれぞれに確からしい主張があって、問題の複雑さと難しさを実感したそうです。諫早湾閉め切りの年に生まれたという若いお二人が、地元の関係者からどんな話を聞き、この問題の解決に向けてどのように考えたかを語っていただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第43回「長崎での開門訴訟支援活動」ゲスト:本田純一さん(「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2018年11月25日に放送した第43回では、「よみがえれ!有明海訴訟」を支援する長崎の会の事務局長、本田純一さんにゲストとしてご出演いただきました。
本田さんたちの会では、ニュースの発行や街頭宣伝、報告集会などを通して、干拓事業や開門訴訟の情報を長崎県民に伝える活動を行っています。年月の経過でこの問題に対する県民の関心は薄れてきていましたが、今年になって干拓地の農家が開門を主張して訴訟を起こしたことが、新たな関心を呼んでいて、長崎市内での街頭宣伝の反応も良いそうです。地元、諫早市では、かつての大水害のトラウマから開門には反対の意見が多いものの、話し合いの場を作ろうという署名には賛同する人が多く、解決すべき問題であるという意識は共有されているようです。
本田さんからは、2018年12月1日、午後1時半から長崎市立図書館多目的ホールで開催するシンポジウムについてもお話を伺いました。環境、司法、公共事業という3つの視点から改めて諫早湾干拓事業の問題点を問い直そうという内容で、このシンポジウムや今後の活動の中で、干拓事業の破綻による付けを長崎県民に回すなという声を上げていきたいとのことです。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第42回「諫早湾干拓地の農業の実情」ゲスト:松尾公春さん(マツオファーム)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2018年10月28日に放送した第42回では、諫早湾干拓地の入植農家であるマツオファームの松尾公春さんにゲストとしてご出演いただきました。
当初、松尾さんは国や県から開門したら農業ができなくなると言われて、調整池への海水導入に反対していました。しかし、干拓事業で餌場を失った野鳥による農作物の食害や、調整池の水温の影響による冷害などが発生し、水門を開けて海水を入れるべきだという考え方に変わりました。また、そうした被害を放置し、農地のリース契約において一方的な条件の同意書を求める農業公社の姿勢にたまりかね、現在は県を相手に損害賠償と開門を求める訴訟を起こしています。今回の番組では、そうした諫早湾干拓地での厳しい営農の実情について、松尾さんに語っていただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第40回「開門命令を無効化した高裁判決」ゲスト:堀良一さん(よみがえれ!有明訴訟弁護団)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2018年8月26日に放送した第40回では、よみがえれ!有明訴訟弁護団の弁護士、堀良一さんにゲストとしてご出演いただき、7月30日に福岡高裁が言い渡した、諫早湾の開門をめぐる請求異議訴訟の判決について、お話を伺いました。
この判決で福岡高裁は、漁業者が開門を請求する権利は漁業権の更新によって消滅したとの国側の主張を認め、事実上、国に開門を命じた2010年の確定判決を取り消しました。
堀さんは、今回の漁業権に関する判断は漁業の実態とはかけ離れたものであり、また、再審でもないのに一旦確定した判決を覆すことは、請求異議訴訟の範疇を超えた、民事訴訟手続きの原則を逸脱するものであると批判しています。原告・弁護団は8月10日に上告しましたが、最高裁に対して国民的な監視の目、全国からの批判の声を結集していくことが重要であると堀さんは強調されました。
このほか、諫早湾干拓農地の入植者が開門を求めて起こした訴訟の進展などについても、堀さんに説明していただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第38回「諫早湾の漁業を引き継ぐ」ゲスト:植木勇次さん(長崎県小長井漁協)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2018年6月24日に放送した第38回では、長崎県小長井漁協の若手の漁業者、植木勇次さんにゲストとしてご出演いただきました。
諫早湾の北部排水門から一番近いところにある小長井漁協の漁師の家に生まれた植木さんは、有明海漁民・市民ネットワークの初代代表で、2017年に亡くなった森文義さんの甥御さんです。1997年に諫早湾の潮受け堤防が閉め切られた時、植木さんは中学生でした。
高校卒業後は会社に就職しましたが、今年退職され、ご両親とともに漁業に専念することになりました。そんな植木さんに、森文義さんの思い出や、漁師を継ぐことを決心した理由、諫早湾干拓による海の変化や開門問題に対する思いなどについて伺いました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第37回「対立の構図と、もやいの心」ゲスト:永尾俊彦さん(ルポライター)
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2018年5月27日に放送した第37回では、ルポライターの永尾俊彦さんにゲストとしてご出演いただきました。
永尾さんは「干潟の民主主義」(現代書館)、「諫早の叫び」(岩波書店)といった単行本のほか、朝日新聞社の「WEBRONZA」でも継続的に諫早湾干拓問題のルポルタージュを発表されています。泥干潟の自然の素晴らしさや、諫早湾沿岸の「もやう」(みんなの心と力をあわせる)という文化にひかれて、取材を続けてこられたそうです。今回の番組では、かつての旧干拓地での農民の苦労や、新干拓地で入植者が直面している厳しい営農の状況などについてお話を伺いました。漁民と農民は事業を進めたい農水省によって、わざわざ対立させられているのであり、問題解決に向けて「もやいの心」で話し合える場を作ることが重要であるというのが、永尾さんのご意見です。
番組の後半では、4か月ぶりの放送ということで、2〜5月の関連ニュースをレギュラーメンバーで振り返りました。50分を超える長い番組となってしまいましたが、ぜひ最後までお聞きください。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第34回「アジア湿地シンポと諫早湾干拓」
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年11月26日に収録した第34回では、いつもの有明海漁民・市民ネットワーク(漁民ネット)の東京事務局メンバーに加え、現地事務局の時津良治さんにも参加してもらい、11月に佐賀で行われたアジア湿地シンポジウム(AWS)での漁民ネットの取り組みについて報告しました。
今回は特別に放送時間を延長して約1時間の番組となっています。ぜひ最後までお聞きください。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第33回「諫早湾周辺での漁業被害」
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年9月24日に収録した第33回では、長崎県有明漁協の宇土勉さんにお話を伺いました。宇土さんは、諫早湾の干拓工事が始まる前、1985年頃から諫早湾の沖合で、カニ、クルマエビ、クツゾコ(シタビラメ)などの漁に従事してきました。当時に比べると、クツゾコは1/10の水揚げとなり、エビやカニの漁もやめてしまった人が多く、今の漁獲高は昔なら漁を休むかどうかというレベルだそうです。農水省が100億円をつぎ込むという有明海再生策についても、石ころだらけの畑に種をまいても育たないのと同じで、意味がないとおっしゃっていました。
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新しい地球のうた☆
みんなで、この地球を、よりよい星にしていこう。
今、生きているこの場所を、よりよい場所にしていこう。
水晶でできた楽器『クリスタルボウル(クリスタルシンギングボウル)』と
一緒に歌い、奏でました。
地球の上で。
ご視聴ありがとうございました。
響=クリスタルボウル=
http://kyo-crystalbowl.net/
http://ameblo.jp/kyo-crystalbowl/
諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第32回「森里海連環からの有明海再生」
諫早湾干拓問題の動向や関連した話題をお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年8月27日に収録した第32回では、京都大学名誉教授の田中克さんにお話を伺いました。田中さんは森から海までの多様なつながりと、その再生を目的とする「森里海連環」の学問を提唱されています。有明海の環境悪化の主要な原因は、筑後川からの採砂、筑後大堰の建設、そして諫早湾干拓であるとし、いずれも森里海の連環を断ち切ってしまった問題であると指摘されました。
なお、今回は本番直前に通信環境に不具合が発生したため、ニコニコ生放送での配信を取りやめ、当日は番組の録音だけを行いました。ゲストの田中さん、そしてニコニコ生放送にアクセスしていただいた皆さんに、お詫び申し上げます。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第30回「有明海の漁獲量と評価委員会報告」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年6月25日にニコニコ生放送で配信した第30回では、元中央水産研究所室長の佐々木克之さんに、有明海の漁獲量減少の実態と、それに関連する評価委員会2017年報告の問題点などについて伺いました。
2017年3月に評価委員会が公表した報告では、有明海の漁獲量減少の理由として、貧酸素水塊の影響を指摘しているものの、その発生原因については明らかにしていません。農水省は有明海の漁獲量の減少は、全国の海域と同様な傾向であると主張しています。しかし、魚種や海域ごとに漁獲量を細かく分析して比較していくと、諫早湾干拓の影響がはっきりと見えてくることを、佐々木さんに教えていただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第29回「諫早湾の漁業と干拓による被害」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年5月28日にニコニコ生放送で配信した第29回では、長崎県小長井漁協の松永秀則さんをゲストに迎えてお話を伺いました。松永さんは諫早湾の北部排水門から一番近い小長井漁協で、タイラギ漁を中心に長年、諫早湾で漁業を営んできました。高級な二枚貝のタイラギは、かつては諫早湾の漁業者の生活を豊かに支えるものでしたが、潮受け堤防の建設が始まると、海の濁りでタイラギが死滅し、休漁に追い込まれる事態となってしまいました。また、潮受け堤防の閉め切り後は、潮流が遅くなり、赤潮や貧酸素水塊によって魚介類が大きな被害を受け、かつてのような水揚げは全くなくなってしまったそうです。mylist/48084459
読書するには環境を整えることが必要!
ブロマガで進行中の「ヘイヨーさんの人生」
そのインターネットラジオ版!
世の中のいろいろなコトについて語っていくつもりです。
今回のテーマは「読書」
言葉づかいは荒くなっても構わないので、思ってるコトを自由にコメントしていってね♪
ブロマガの記事は、こちら。
http://ch.nicovideo.jp/Heiyou/blomaga/ar1274126
諫早湾干拓問題ラジオAIネット第27回「想定問答問題と和解協議打ち切り」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年3月28日にニコニコ生放送で配信した第27回では、3月27日の和解協議打ち切りに至るまでの1カ月間の動きについて、レギュラーメンバー4人で話しました。
諫早湾の開門をめぐる和解協議で、2月24日に長崎地裁は開門を前提とした協議も並行して行うことを提案しましたが、開門反対派は拒否。国も開門を前提とした協議に消極的な姿勢でした。3月8日には朝日新聞のスクープで、開門に代わる基金案の受け入れを誘導するような想定問答集を、国が作成して漁連幹部を指導していたことが明らかになりました。農水省に対する批判が高まる中、長崎地裁は和解協議を打ち切り判決を出すことを3月27日に通告しました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット第26回「開門をめぐる和解協議の最新動向」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2017年2月26日にニコ生で配信した第26回では和解協議の最新動向をレビュラーメンバーでお伝えしました。
「基金案」については、福岡、熊本、長崎の3県の漁業団体が受け入れに同意したものの、佐賀県の漁業団体は拒否しました。そこで長崎地裁は1月27日に新たな和解勧告を提示しましたが、この勧告は「基金案」に金額の上乗せを求めるだけの国側の意向に沿ったものでした。漁業者側がこの基金案を拒否したことから、2月24日に長崎地裁は基金案と並行して開門についても協議することを提案しました。こうした和解協議の一連の流れについて、その問題点や課題などを議論しながらレポートしました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第25回「緊迫する基金案をめぐる情勢」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年12月25日にニコニコ生放送で配信した第25回では、開門をめぐる長崎地裁の和解協議で国が提示した100億円の基金案に関連する動向などを中心に、レギュラーメンバー4人でお届けしました。11月30日に国は、諫早湾開門の代替策である基金案の最終案として、有明海沿岸の漁業団体などに対し、10年間で100億円の拠出を行うことを発表しました。佐賀県の漁協はいち早く、基金案の受け入れ拒否を表明しましたが、福岡有明海漁連は受け入れの方針を決定しました。最終的には年明けに漁連会長レベルの会合で、3県の統一方針が取りまとめられる予定です。こうした基金案をめぐる最新の情勢について4人で語り合いました。mylist/48084459
諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第23回「有明海の底生動物の減少」
今回は静岡大学理学部の佐藤慎一さんにご出演いただきました。佐藤さんたちの有明海保全生態学研究グループは、有明海の底生動物(ベントス)の定点調査を、19年間にわたって継続しています。1997年の諫早湾の閉め切り以降、有明海の底生動物は減少傾向が続いていますが、2002年の短期開門の直後だけは、ドロクダムシ類などを中心に底生生物がそれまでの5.6倍に急増したそうです。開門による効果(裏を返せば、諫早湾の閉め切りの悪影響)は、私たちの想像を越えるものがあるようです。
佐藤さんは、韓国の干潟調査も続けており、諫早湾干拓の10倍もの規模であるセマングム干拓の現状についてもお話しいただきました。
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諫早湾干拓問題ラジオAIネット 第22回「佐賀沖のノリ養殖と漁業」
諫早湾干拓問題の動向や関連したニュースをお伝えする、ラジオAIネット(AI:有明・諫早)。2016年9月25日にニコニコ生放送で配信した第22回では、佐賀県のノリ漁師、川崎賢朗さんにご出演いただきました。
川崎さんは優れたノリ漁場となっている佐賀市の沖合で、長年ノリ養殖を営んできました。周辺には広大な干潟が広がり、かつてはアサリやアゲマキなどもたくさん採ったそうです。2000年のノリ大不作の後は、佐賀有明の会を結成してノリ漁業者として諫早湾の開門を求める活動を始め、有明海漁民・市民ネットワークで行った国会前の座り込みにも参加されました。番組では長崎地裁の和解協議での「基金案」や、佐賀へのオスプレイの配備の問題についてもご意見を伺いました。
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