クラシック女性音楽家シリーズVol.8 小林愛実

クラシック女性音楽家シリーズVol.8 小林愛実

若きショパンが出世のための意欲作として2つのピアノ協奏曲を書いていた頃、練習曲といえば機械的な反復音型で埋め尽くされているようなものが一般的であった。しかも人間の手の自然な動きに逆らうような運指を強要するものもあった。原則として黒鍵は長い指、白鍵は短い指で弾かれるべきと考えていたショパンは、技巧的なパッセージがちりばめられていたピアノ協奏曲の技術的な助けとなるような練習課題を作る事を考えた。こうして生まれたのが『12の練習曲 作品10』であり、ショパンの友人でもあった不世出の天才ピアニスト、フランツ・リストに献呈された。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm11812412