プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ第2番 ニ長調 作品94bis

プロコフィエフ:ヴァイオリンソナタ第2番 ニ長調 作品94bis

Youtubeからの転載です( https://www.youtube.com/watch?v=CRiO-GMA138 )。1943年、プロコフィエフは「優れたフルート作品を作ろう」という意志の元、 「フルートソナタ」作品94( sm33304600 )を完成させ、12月に行った初演の評判も上々でした。このときの初演の観客の中に、名ヴァイオリニストのダヴィッド・オイストラフがいました。彼はフルートソナタの出来栄えに感動したのみならず、この作品を自分も演奏したいと考えて、プロコフィエフにフルートのパートをヴァイオリン用に編曲したヴァイオリンソナタを作ってほしいと熱心に説得しました。フルートのために作った作品をヴァイオリン用に編曲することに、当初はプロコフィエフは乗り気でなかったようですが、初演以降はフルート奏者がソナタを演奏する様子がなく、作品が埋もれることを恐れた彼は、最終的には編曲に同意します。ピアノパートは原曲のまま、ヴァイオリンパートはオイストラフの助言を容れて音形や音域の変更を加えて、1944年に「ヴァイオリンソナタ第2番」ニ長調 作品94bisとして完成させました。同年6月にオイストラフのヴァイオリン独奏で行われた初演は原曲以上の大好評を博したのみならず、他のヴァイオリニストもこぞって演奏するようになり、本作はプロコフィエフの代表作の1つとしての評価が定着しました。一方、フルートソナタは1970年代までは埋もれた存在となり、一部では「フルートソナタはヴァイオリンソナタ第2番の編曲版」という誤解すら生じることとなります。ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン)ヴラディミール・ヤンポリスキー(ピアノ)

http://www.nicovideo.jp/watch/sm33304756