マイリスト 楽譜3
chafall7 さんの公開マイリスト 楽譜1⇒mylist/12142190 楽譜2⇒mylist/31627033
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B.Goltz - Scherzo in E minor
[201] ウズベキスタンの作曲家 ボリス・ゴルツによるピアノ作品『スケルツォ ホ短調』
ウズベキスタンの作曲家 ボリス・ゴルツ(1913 - 1942) のピアノ作品『スケルツォ ホ短調(1937)』ですー彼は1913年12月29日, 帝政ロシア(現・ウズベキスタン)のタシケントで生まれますやがて音楽を本格的に学ぶためレニングラードに移り, 複数の音楽院でピアノの技術を叩き込まれました卒業後はピアニストとして, また自身の興味から作曲家としても活動し始め、後年バルチック艦隊所属の芸術家集団の一員になります当時 レニングラードはドイツ軍の包囲下にあり, ゴルツは軍歌を多く作曲しましたが過労がたたりバルト海洋上の船で28年の短い生涯を閉じました← 前 ダマーズ sm22556345 | sm22659798 カサドシュ 後 →演奏:#0:05 Sergei Podobedov / #4:03 Vladimir Sofronitsky[rec.1954] / #8:09 Vladimir Sofronitsky [rec.1938]
12:05|2013年12月29日 23:56:59 投稿
R.Casadesus - Piano Sonata No. 1, Op. 14: 1st mvt. Scorrevole
[202] フランスの作曲家 ロベール・カサドシュによるピアノ作品『ピアノソナタ 第1番』より第1楽章
フランスの作曲家 ロベール・カサドシュ(1899 - 1972) のピアノ作品『ピアノソナタ 第1番 作品14 (1930)』より第1楽章ですー本作を書いた時点でヴァイオリンソナタやヴィオラソナタ、弦楽四重奏を完成していたためソナタ形式の扱いに長けていたカサドシュ流麗なメロディとガラス細工の和声で出来た第一主題と6/8拍子で舟を漕ぐ第二主題それらを違和感なく結ぶよう3のリズムの符割が効果的に配置されているのは彼の独創性だと言えるでしょう← 前 ゴルツ sm22561151 | sm22732637 グァスタヴィーノ 後 →演奏:Jean-François Bouvery mylist/452602952014年も宜しくどうぞー 投稿順は意味があったりなかったりするのでそういうのも気にしてみてくれると嬉しいです
4:40|2014年01月13日 08:44:25 投稿
C.Guastavino - Piano Sonata in C sharp minor: 1st mvt. & 2nd mvt.
[203] アルゼンチンの作曲家 カルロス・ビセンテ・グァスタヴィーノによるピアノ作品『ピアノソナタ 嬰ハ短調』より第1楽章・第2楽章
アルゼンチンの作曲家 カルロス・グァスタヴィーノ(1912 - 2000) のピアノ作品『ピアノソナタ 嬰ハ短調(1947)』より第1楽章&第2楽章ですー当時は小都市であったサンタフェ生まれの彼は12歳で地元の音楽院に入るものの科学者の道を志し大学へ進学しますその間 ピアノの技術研鑽も並行し最終的には作曲家 兼 ピアニストとして国内外を活躍の舞台としていきます20世紀の音楽からすれば時代錯誤と取られかねない堅牢な和声構造ながら、彼にしか書けない音の煌きが作品に込められています← 前 カサドシュ sm22659798 | sm22739787 ガリーニン 後 →演奏:Martin Jones mylist/45260295
7:50|2014年01月24日 00:02:38 投稿
G.Galynin - Sonata Triad: Sonata in B minor (Piano Sonata No. 1)
[204] ロシアの作曲家 ゲルマン・ガリーニンによるピアノ作品『ソナタ三部作』より「ピアノソナタ ロ短調(ピアノソナタ 第1番)」
ロシアの作曲家 ゲルマン・ガリーニン(1922 - 1966) のピアノ作品『ソナタ三部作(1939-41 rev.1963)』より「ピアノソナタ ロ短調」ですー← 前 グァスタヴィーノ sm22732637 | sm22768935 シマノフスキ 後 →演奏: mylist/45260295
4:40|2014年01月25日 02:02:19 投稿
K.Szymanowski - Piano Sonata No. 1 in C minor, Op. 8: 3rd mvt. & 4th mvt.
[205] ポーランドの作曲家 カロル・マチェイ・シマノフスキによるピアノ作品『ピアノソナタ 第1番 ハ短調』より第3楽章・第4楽章
ポーランドの作曲家 カロル・シマノフスキ(1882-1937) のピアノ作品『ピアノソナタ 第1番 ハ短調 作品8(1903-04)』より第3楽章・第4楽章ですー現在のウクライナ中部にある人口 1300人の小村 ティモシュフカの大地主の家庭に生まれたシマノフスキ音楽を愛する両親の元 彼は充実した幼少期に恵まれた音楽教育を享受します後年は家財の略奪、内部対立による音楽院辞任、困窮・肺結核など彼を取り巻く環境はあまり良かったとはいえません本作は音楽院の学生だった頃の作品 のちにショパン生誕100周年コンクールに出品され見事一等賞を受賞した若きシマノフスキの秀作です← 前 ガリーニン sm22739787 | sm22824468 ハイドン 後 →演奏:Rafal Blechacz mylist/45260295
13:40|2014年01月29日 01:40:56 投稿
J.Haydn - Sonata for piano No. 38 in F major, Hob. XVI No.23, Op. 13-3: 3rd mvt.
[206] オーストリアの作曲家 フランツ・ヨーゼフ・ハイドンによるピアノ作品『ピアノソナタ 第38番 ヘ長調』より第3楽章
オーストリアの作曲家 ヨーゼフ・ハイドン(1732 - 1809) のピアノ作品『ピアノソナタ 第38番 ヘ長調 (1773)』より第3楽章ですー← 前 シマノフスキ sm22768935 | sm24136132 ジーグマイスター 後 →演奏:Farkhad Badalbeily mylist/45260295
3:50|2014年02月06日 16:52:27 投稿
E.Siegmeister - American Sonata (Piano Sonata No. 1): 1st mvt. Fast, with fiery energy
[207] アメリカの作曲家 エリー・ジーグマイスターによるピアノ作品『アメリカン・ソナタ (ピアノソナタ 第1番)』より第1楽章
アメリカの作曲家 エリー・ジーグマイスター (1909 - 1991) のピアノ作品『アメリカン・ソナタ (1944)』より第1楽章ですー彼はコロンビア大学やジュリアード音楽院など生地 ニューヨークでアカデミックな研鑽を積んでいきますV.トムソンやA.コープランド同様, パリ留学の際には名教師 ナディア・ブーランジェに学んでいますが, アメリカ人らしいジャズやブルース, フォーク音楽といった語法が息づいた作品を残しています生まれも育ちもニューヨーク, 晩年は市内の高級住宅街 マンハセットで暮らした彼の陽気な音楽が聞こえてくるようです← 前 ハイドン sm22824468 | sm24139808 ダイアモンド 後 →演奏:Kenneth Boulton mylist/45260295
5:00|2014年08月01日 18:04:15 投稿
D.Diamond - Sonata for piano No. 1: 3rd mvt. Allegramente - Fuga - Coda
[208] アメリカの作曲家 デイヴィッド・レオ・ダイアモンドによるピアノ作品『ピアノソナタ 第1番』より第3楽章
アメリカの作曲家 デイヴィッド・ダイアモンド (1915 - 2005) のピアノ作品『ピアノソナタ 第1番(1947)』より第3楽章ですー彼はニューヨーク州の生まれ, 地元音大などで学んだ後, ブーランジェの門を叩きます40, 50年代は広く知られましたが, 早くから同性愛者を公言し, 当時の反同性愛・反ユダヤ主義の風潮によって次第に忘れられていきます保守的な作風である反面, 本人は気まぐれでぶっきらぼう, 直情的な性格であることを自認しており, 自身の作品を指揮していたロジンスキをとあるレストランで殴ってしまうなど暴力的な一面も持っていました← 前 ジーグマイスター sm24136132 | sm24148632 モソロフ 後 →演奏:Rosalyn Tureck名前がカッコいい作曲家ベスト10くらいには入りそう…
7:50|2014年08月02日 01:26:07 投稿
A.Mosolov - Piano Sonata No. 2 in B minor, Op. 4: 3rd mvt
[209] ソ連の作曲家 アレクサンドル・モソロフによるピアノ作品『ピアノソナタ第2番』より第3楽章
ソ連の作曲家 アレクサンドル・モソロフ (1900 - 1973) のピアノ作品『ピアノソナタ第2番 作品4(1923-24)』より第3楽章ですー1925年, 実験的・革新的手法を用いてソビエト音楽界の発展を促そうとした現代音楽協会(ACM)にモソロフは加入します後にこの路線は国から否定され, 所属していた作曲家たちは知遇を得るどころか, 形式主義者として糾弾されたり, 作風の転換を余儀なくされたり, 国を追われたり, (所属していたことが直接の理由でないにしろ)逮捕・投獄・強制労働に処される者もいたほどでした彼本来の作風である初期作品に共通する金属を思わせる無機質な冷たさは夏にぴったり!…だと思うんですけどどうでしょう← 前 ダイアモンド sm24139808 | sm24156846 マクダウェル 後 →演奏: Anton Batagov
7:18|2014年08月03日 07:38:07 投稿
E.MacDowell - Piano Sonata No. 4 'Keltic' in E minor, Op. 59: 3rd mvt. Very swift and fierce
[210] アメリカの作曲家 エドワード・アレクサンダー・マクダウェルによるピアノ作品『ピアノソナタ 第4番 "ケルト風"』より第3楽章
アメリカの作曲家 エドワード・マクダウェル (1860 - 1908) のピアノ作品『ピアノソナタ 第4番 "ケルト風" 作品59(1901)』より第3楽章ですー『野ばらに寄す』で知られる彼は, スコットランドやアイルランドにその出自を持つ音楽宿を営む移民の家庭に生まれました6歳年上のチャドウィックが提唱したアメリカ国民楽派に共感を覚え, 自分の作品にもその要素を多く取り入れるなど影響を受けました4作あるピアノソナタはすべて副題つき 本作は彼の血に流れる古の故郷か, 或いは第二の故郷と考えた かの地を音楽の形で表現したものだと考えられます← 前 モソロフ sm24148632 | sm24163431 カーター 後 →演奏:Peter Seivewright mylist/45260295
7:20|2014年08月04日 05:30:08 投稿
E.Carter - Piano Sonata: 1st mvt. Maestoso
[211] アメリカの作曲家 エリオット・カーターによるピアノ作品『ピアノソナタ』より第1楽章
アメリカの作曲家 エリオット・カーター (1908 - 2012) のピアノ作品『ピアノソナタ(1945-46)』より第1楽章ですーハーバード大学, ロンギー音楽院(米ケンブリッジ), エコールノルマル音楽院の最終学歴を持つ彼はアメリカ現代音楽会の重鎮として長く座していました生涯にわたって対位法を作曲の要としてきましたが, その表現法は80年に亘る作曲家人生の中で流動的に変化し続けていきましたピアノソナタは彼の初期から中期への過渡期に書かれた大作で, ハーモニーとテクスチャの集積化やリズムの複雑性に依拠しています← 前 マクダウェル sm24156846 | sm24173186 ムチンスキ 後 →演奏:Charles Rosen mylist/45260295
10:20|2014年08月05日 02:10:33 投稿
R.Muczynski - Second Piano Sonata, Op. 22: 2nd mvt. Con moto, ma non tanto
[212] アメリカの作曲家 ロバート・ムチンスキによるピアノ作品『ピアノソナタ 第2番』より第2楽章
アメリカの作曲家 ロバート・ムチンスキ (1929 - 2010) のピアノ作品『ピアノソナタ 第2番 作品22(1965-66)』より第2楽章ですーアル・カポネが幅を利かせて取り仕切っていた頃, そのシカゴの街に生まれた彼は地元私大であるデ・ポール大学に進学します作曲を師事したアレクサンドル・チュレプニンの影響を強く受け, 癖のある楽曲を残しましたとりわけ管楽器の作品群に秀で, 『フルート・ソナタ』『アルトサックス・ソナタ』『タイム・ピース(cl&pf)』は器楽専攻の奏者から人気があります← 前 カーター sm24163431 | sm24178576 カプースチン 後 →演奏: Robert Muczynski mylist/45260295
2:00|2014年08月06日 16:06:06 投稿
N.Kapustin - Piano Sonata No. 8, Op. 77
[213] ウクライナの作曲家 ニコライ・カプースチンによるピアノ作品『ピアノソナタ 第8番』
ウクライナの作曲家 ニコライ・カプースチン (1937 - ) のピアノ作品『ピアノソナタ 第8番 作品77(1995)』ですー← 前 ムチンスキ sm24173186 | sm24188622 スヴィリドフ 後 →演奏: Carlo Levi Minzi mylist/45260295
13:30|2014年08月07日 09:01:11 投稿
G.Sviridov - Sonata for piano, Op. 4: 3rd mvt.
[214] ロシアの作曲家 ゲオルギー・スヴィリドフによるピアノ作品『ピアノソナタ』より第3楽章
ロシアの作曲家 ゲオルギー・スヴィリドフ (1915 - 1998) のピアノ作品『ピアノソナタ(1944)』より第3楽章です5000人が暮らすロシア最西部の小さな町 ファテジ出身の彼は地元音楽学校を卒業し, レニングラード音楽院でショスタコーヴィチに師事します声楽曲から管弦楽まで幅広い作品を残し, 国内では現在も人々に広く親しまれていますニュース番組のOPに使われている「時よ、前進!」はソチ五輪の開会式シーンでも使われ, 時代に色褪せない音楽の力を見せつけてくれました本作は若書きの作品ですが, 3本の腕奏法に支えられた鐘の音を模したような力強いメロディや運命動機に魅せられること必至です← 前 カプースチン sm24178576 | sm24231560 シチェドリン 後 →演奏:Margarita Fedorova mylist/45260295
4:40|2014年08月08日 18:44:07 投稿
R.Shchedrin - Piano Sonata No. 1: 3rd mvt. Rondo - Toccata
[215] ロシアの作曲家 ロディオン・シチェドリンによるピアノ作品『ピアノソナタ 第1番』より第3楽章「ロンド=トッカータ」
ロシアの作曲家 ロディオン・シチェドリン (1932- ) のピアノ作品『ピアノソナタ 第1番(1962)』より第3楽章「ロンド=トッカータ」ですーモスクワ音楽院を卒業して7年 調性や構成が明瞭であった初期作品から徐々にスタイルを変えつつある頃の作品ですこの年, 彼は初来日を果たした際にソ連に於ける作曲家の使命, 作曲家の関心事について語っており, その中で「(今後の)音楽の可能性はリズムと旋律法にある」と証言していますトッカータ的な楽章はよく彼の諸作品の最終楽章に用いられていますが, ここでは執拗なアクセントの合間に浮き出るメロディが印象的に配されています← 前 スヴィリドフ sm24188622 | sm24411539 シチェドリン 後 →演奏:Marina Lomazov mylist/45260295
3:50|2014年08月13日 23:39:05 投稿
R.Shchedrin - Concerto No. 1 for piano and orchestra: 1st mvt. Maestoso con moto
[216] ロシアの作曲家 ロディオン・シチェドリンによる協奏作品『ピアノ協奏曲 第1番』より第1楽章
ロシアの作曲家 ロディオン・シチェドリン (1932- ) の作品『ピアノ協奏曲 第1番 ニ長調 (1954 rev.1974)』より第1楽章です現時点で6作品のピアノ協奏曲を著しているシチェドリン 1作目にあたる本作は作曲者 22歳のモスクワ音楽院卒業制作として書かれました彼のピアノ協奏曲の様式はそのまま 彼の時代とともに移り変わる作風を表していますが, ここではハーモニーと色彩を重要視していた頃の響きを感じることができます1962年に来日した際にも作曲者本人のピアノで演奏されましたが, その頃の考えでは既に 旋律とリズムに重きを置くようになっていたとされます← 前 シチェドリン sm24231560 | sm24416983 コルンゴルト 後 →演奏:Nikolai Petrov(pf), State Academic Symphony Orchestra of the USSR, Evgeny Svetlanov(cond) mylist/45260295
8:40|2014年09月06日 23:44:36 投稿
E.W.Korngold - Concerto for violin and orchestra in D major, Op. 35: 1st mvt. Moderato nobile
[217] オーストリア出身の作曲家 エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルトによる協奏作品『ヴァイオリン協奏曲』より第1楽章
オーストリア出身の作曲家 エーリッヒ・コルンゴルト (1897 - 1957) の作品『ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35 (1945)』より第1楽章ですー音楽評論家の息子に生まれた彼は, 幼い頃から神童の名をほしいままに, 9歳の頃の作品をマーラーに絶賛されたなど多くの逸話が残されていますオペラ作曲家として不動の地位を確立したものの, ユダヤ人の血からその地を追われ, 亡命先のアメリカで映画音楽分野に進出しましたハリウッド映画音楽の礎を築いたとも言われる偉業は, 自身の純音楽作品にも転用され, 彼の代表作たる本作もその形跡を見ることができます← 前 シチェドリン sm24411539 | sm24422709 ラコフ 後 →演奏: Anne-Sophie Mutter (vn), London Symphony Orchestra, Andre Previn (cond)
8:50|2014年09月07日 17:48:07 投稿
N.Rakov - Concerto No. 2 for piano and orchestra
[218] ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフによる協奏作品『ピアノ協奏曲 第2番』
ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフ (1908 - 1990) の作品『ピアノ協奏曲 第2番 (1969)』ですーラコフのピアノ協奏曲は1969-77年の間に書かれた4作品がありますが, いずれも単一楽章で演奏時間が短く, ソリストに求められる技術もあまり高度なものではないことを特徴としています2つあるヴァイオリン協奏曲と規模を比べるとあまりに簡素で, これは恐らく学習過程の演奏者を想定しているからだと考えられます7度や9度音程が耳に心地よいこの第2番は展開部代わりに挿入される第3主題を含んだロンドソナタ形式で書かれています← 前 コルンゴルト sm24416983 | sm24432495 R.ハジエフ 後 →演奏: Alexei Nasedkin (pf), All-Union Radio Symphony Orchestra String Group, Nikolai Rakov (cond) mylist/45260295
8:00|2014年09月08日 09:56:06 投稿
R.Hadjyev - Concerto for violin and orchestra: 1st mvt. Allegro
[219] アゼルバイジャンの作曲家 ラウフ・ハジエフによる協奏作品『ヴァイオリン協奏曲』より第1楽章
アゼルバイジャンの作曲家 ラウフ・ハジエフ(1922 - 1995)の作品『ヴァイオリン協奏曲 (1952)』より第1楽章です彼は生後3年ほど目が見えない時期がありました そのことが影響したのか定かではないものの, 彼の音楽的才能の開花は早かったといいます16歳, モスクワ音楽院でニコライ・ラコフから高等教育を受け始めますが, 翌年にアゼルバイジャン音楽院に籍を移し, 1953年 カラ・カラーエフの作曲科を卒業します卒業後 派遣先のアルジェリアで, 舞踏・音楽・劇場のアカデミーを設立するなど任地の活動に尽力しましたそのほかオペレッタや映画音楽の分野で優れた功績を残しています← 前 ラコフ sm24422709 | sm24436545 アディゴーザル 後 →演奏:Azad Aliyev(vn), Symphony Orchestra of the Azerbaijan SSR, Niyazi(cond)
9:30|2014年09月09日 19:44:10 投稿
V.Adigozal - Concerto No. 3 for piano and orchestra: 2nd mvt. Andante
[220] アゼルバイジャンの作曲家 ヴァシフ・アディゴーザルによる協奏作品『ピアノ協奏曲 第3番』より第2楽章
アゼルバイジャンの作曲家 ヴァシフ・アディゴーザル (1935 - 2006) の作品『ピアノ協奏曲 第3番 (1985)』より第2楽章ですー民謡歌手だった父を持ち, アゼルバイジャン伝統音楽の魂を受け継いだ彼はその精神を自作に色濃く反映させています彼のピアノ協奏曲は4つあり, 師 カラ・カラーエフに捧げられた第1番(1961), 伴奏に民族楽器を据えた点が面白い第2番(1964), 近年 音源が入手しやすくなって広く受け入れられるようになった第4番(1994-95), と"四者四様"のバラエティを聞かせてくれます優れたピアニストでもあった彼のピアノ書法は, 緩徐楽章であっても遺憾なく発揮されています← 前 R.ハジエフ sm24432495 | sm24442178 ババジャニアン 後 →演奏:Teymur Shemsiev(pf), Moscow Symphony Orchestra, Veronika Dudarova(cond)
8:30|2014年09月10日 07:54:07 投稿
A.Babazhanian - Concerto for violin and orchestra: 1st mvt. Allegro
[221] アルメニアの作曲家 アルノ・ババジャニアンによる協奏作品『ヴァイオリン協奏曲』より第1楽章
アルメニアの作曲家 アルノ・ババジャニアン (1921 - 1983) の作品『ヴァイオリン協奏曲 (1949)』より第1楽章ですー彼の作品中, タイトルに"協奏曲"の名のあるものは3つあり, ピアノ協奏曲(1944), チェロ協奏曲(1962)に挟まれる形で本作品が位置しています時期的には, 母国アルメニアから離れモスクワ音楽院に留学するような形で作曲・ピアノの更なる研鑽に励んでいた頃に作られていますそれを反映してか, 民謡風の旋律も彼の作品に見られる匂い立つようなアルメニア臭が薄めでどことなく最大公約数的なロシアンエッセンスにとどまっているような気がします …しませんかね?← 前 アディゴーザル sm24436545 | sm25045991 ファイン 後 →演奏: Willy Mokatsyan (vn), State Symphony Orchestra of the Armenian, Mikhail Maluntsyan (cond)
13:50|2014年09月11日 01:17:06 投稿
I.Fine - Music for piano
[222] アメリカの作曲家 アーヴィング・ギフォード・ファインによるピアノ作品『ピアノのための音楽』
アメリカの作曲家 アーヴィング・ファイン(1914 - 1962) のピアノ作品『ピアノのための音楽 (1947)』です100年前の12月3日, ボストンで生まれた彼はハーバード大学へ進学, ウォルター・ピストンの下でピアノを学び学士・修士課程を修めます卒業後はそのまま母校で音楽理論の講師をしたり, 合唱団指導やピアニストとしての活動に奔走しました20世紀中頃のアメリカ新古典主義の中核を担った所謂「ボストン六人組」のメンバーとして活躍するものの, 心臓病により47年の短い生涯を閉じました本作はパリ留学時の師 N.ブーランジェに捧げられたもの. 組曲形式の小品集ですが動機や主題に統一性があり一続きの音楽と考えたほうがいいのかもしれませんね← ババジャニアン sm24442178 | sm25234136 ザウアー →
14:20|2014年12月03日 17:35:15 投稿
E.v.Sauer - Concert Studies: No. 7 "Flammers de Mer" in E minor
[223] ドイツのピアニスト エミール・フォン・ザウアーによるピアノ作品集『演奏会用練習曲集』より第7番「海の焔」
ドイツのピアニスト エミール・フォン・ザウアー (1862-1942) のピアノ作品集『演奏会用練習曲集(1895-1921)』より第7番「海の焔(1899)」ですー彼はリスト最晩年の弟子のひとりで, リストをはじめとしたロマン派の演奏・録音から作品校訂までこなした名ピアニストでした教育者としても名を馳せ, アルゲリッチや内田光子を指導したステファン・アスケナーゼらを自らの弟子に採っています本作は26年に亘って少しずつ出版された30もの技巧練習曲集から. ほかの作品同様, 口ずさみやすいようなメロディが彼の精緻な技巧によって彩られていきます← 前 ファイン sm25045991 | sm25250886 アルチュニアン 後 →演奏: Martin Jones 海のほむほむ…?
3:20|2014年12月30日 00:01:30 投稿
A.Arutiunian - Impromptu for cello and piano
[224] アルメニアの作曲家 アレクサンドル・アルチュニアンによるチェロとピアノのための作品『即興曲』
アルメニアの作曲家 アレクサンドル・アルチュニアン (1920 - 2012) のチェロとピアノのための作品『即興曲 (1942)』ですー1934年, 14歳にしてエレバン音楽院に入学を許されピアノと作曲を学び, 38年に生涯の友となるババジャニアンに出逢い, 41年に卒業その後は院の推薦でモスクワ音楽院に進学する予定でしたが, 激しさを増す世界大戦から学業を一時中断せざるを得ない状況に陥りますこの作品は丁度その頃に書かれたもので, 運よくアルメニアに出向してきたモスクワ音楽院のイグムノフと知己を得ることに繋がっていきます← 前 ザウアー sm25234136 | sm25250998 パヌフニク 後 →演奏: Heather Tuach (vc), Patil Harboyan (pf)
4:30|2014年12月31日 23:33:05 投稿
A.Panufnik - 12 Miniature Studies: I & IV & IX & XII
[225] ポーランドの作曲家 アンジェイ・パヌフニクによるピアノ作品集『12の小練習曲』(抜粋)
第1番 嬰ハ短調
第4番 ホ短調
第9番 ヘ短調
第12番 変イ短調
ポーランドの作曲家 アンジェイ・パヌフニク (1914 - 1991) のピアノ作品集『12の小練習曲 (1947)』(抜粋)ですー去る9月24日 生誕100年を迎えた20世紀を代表するポーランド人作曲家のひとり, アンジェイ・パヌフニク標題音楽とも言える10の交響曲を著しましたが, 演奏出版活動の政的弾圧により後半生はイギリスに帰化して過ごしました消失した戦前の作品を除けば, 本作は彼の初期作品で12の短調を網羅するちょっと不気味な小品集に仕上がっています← 前 アルチュニアン sm25250886 | sm25251034 アルチュニアン 後 →演奏: Raymond Clarke
5:20|2014年12月31日 23:44:33 投稿
A.Arutiunian - Concert Scherzo for trumpet and piano
[226] アルメニアの作曲家 アレクサンドル・アルチュニアンによるトランペットとピアノのための作品『演奏会用スケルツォ』
アルメニアの作曲家 アレクサンドル・アルチュニアン (1920 - 2012) のトランペットとピアノのための作品『演奏会用スケルツォ (1954-55)』ですー日本では「アルチュニアン=トランペット協奏曲(1950)」というくらい人気が一極に集中していますが, その影に隠された秀逸な作品がカタログに存在することはあまり知られていません本作は快速なスケルツォ. メリハリある歌心感じさせる旋律とダブルタンギングの妙をお愉しみください← 前 パヌフニク sm25250998 | sm25308684 アブラミアン 後 →演奏: Jouko Harjanne (tp), Kari Hanninen(pf) / Timofei Dokshitser (tp), Sergei Solodovnik (pf)今年は投稿期間が空いたり詰まったり…と定期的に投稿できませんでしたが, 来年もよろしくお願いいたします では, よい年を~
5:20|2014年12月31日 23:49:04 投稿
E.Abramian - Concert Scherzo for trumpet and piano
[227] ジョージア(グルジア)の作曲家 エドゥアルド・アブラミアンによるトランペットとピアノのための作品『演奏会用スケルツォ』
ジョージア(グルジア)の作曲家 エドゥアルド・アブラミアン (1923 - 1986) のトランペットとピアノのための作品『演奏会用スケルツォ(1956)』ですートリビシ音楽院やアルメニア文化施設で作曲を学んでからの後半生, 彼はエレバン音楽院 ピアノ科で亡くなるまでの25年間を教職に捧げていますそのせいもあってか, 彼の作曲活動は1950~60年代に集中しがちであり, 本作もその一番多作な時期に作られた作品のひとつです彼の名は, 去年 バグダサリアンの作品とともに『24の前奏曲』が全曲揃って世界初録音され(一部の間で)話題になりましたね← 前 アルチュニアン sm25251034 | sm25337351 ラコフ 後 →演奏: Alexei Tokarev (tp), 井口真由子 (pf)あけまし…た!今年は50前後投稿できたらいいなぁ…
4:50|2015年01月09日 16:22:03 投稿
N.Rakov - Suite for trumpet and piano: IV. Humoresque
[228] ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフによる室内楽作品『トランペットとピアノのための組曲』より第4番「ユーモレスク」
ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフ (1908 - 1990) の作品『トランペットとピアノのための組曲 (1957)』より第4番「ユーモレスク」ですー音楽教育家としてのラコフの顔は, ひとつは楽器法(管絃楽法)を専門とするものと, 早期音楽教育指導(子どものための初等音楽教育)に関するものがありますしたがって, 彼の書く音楽は"技巧に先行した芸術的な一品"というよりは, "技巧的にあまり難しくないが, 初中級者が楽しく演奏し学べるもの"が多いことも特徴のひとつとして挙げられます彼の遺した管楽器のための作品は, 概してその類のものであり, ロシアでは今も学習者のレパートリーとして愛奏されているようです← 前 アブラミアン sm25308684 | sm25418822 ラコフ 後 →演奏: Timofei Dokshitser (tp), Sergei Solodovnik (pf)
2:10|2015年01月13日 02:19:05 投稿
N.Rakov - Sonata No. 2 in G major for violin and piano
[229] ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフによる室内楽作品『ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ト長調』
ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフ (1908 - 1990) の作品『ヴァイオリン・ソナタ 第2番 ト長調 (1974)』ですー1974年, ひとりの名ヴァイオリニストがロシアから離れたアムステルダムで亡くなります彼はラコフと同い年, 同じヴァイオリン弾きでともにモスクワ音楽院で学び, のちに同僚となり…など多くの接点がありましたラコフの名を確固たるものにした第1協奏曲を献呈されたダヴィッド・オイストラフの菩提を弔うかのように, この曲は静かでありながらいろんな感情に溢れています← 前 ラコフ sm25337351 | sm25450013 ラコフ 後 →演奏: David Fruhwirth(vn), Milana Chernyavska(pf)
12:00|2015年01月24日 23:56:07 投稿
N.Rakov - Concerto No. 2 in A minor for violin and orchestra
[230] ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフによる協奏作品『ヴァイオリン協奏曲 第2番 イ短調』
ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフ (1908 - 1990) の作品『ヴァイオリン協奏曲 第2番 イ短調 (1954-63)』ですー2分に亘るヴァイオリンソロから始まるこの作品は, 一作品の作曲に多くを費やすことのないラコフにしては珍しく9年もの歳月を経て完成されました恐らく, 第1協奏曲(1944)が協奏曲形式の作品として処女作でありながら, なまじっか「スターリン賞」に輝き, 当時の聴衆に広く受け入れられてしまった事象と不可分だと思われます作曲中 行き詰まりを感じたのか, 事実, 後から書き始めた『ヴァイオリン小協奏曲 ニ調(1960)』が先に陽の目を浴び, そこで実践・実験した手法を踏襲する形で本作はお披露目されました← 前 sm25418822 | sm25509071 後 →演奏: Oleg Kagan (vn), All-Union Radio Symphony Orchestra, Neeme Järvi(cond)
18:10|2015年01月30日 00:00:11 投稿
N.Rakov - Aquarelles (Watercolors): II. Mazurka & IV. Legende & VII. Scherzo
[231] ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフによるピアノ作品集『水彩画』より
第2番「マズルカ」
第4番「寓話」
第7番「スケルツォ」
ロシアの作曲家 ニコライ・ラコフ (1908 - 1990) のピアノ作品『水彩画 (1946)』より「マズルカ」「寓話」「スケルツォ」ですー現存するラコフのピアノ作品は古くは1929年まで遡ることが出来ますが, どの時代についても共通して言えることは口ずさめる旋律があることと, (教育用小品に限らず)技巧的に難しすぎることがないという点です本作は9曲から成る中級者用の小品集ですが, 題は曲集中の第1番「水彩画」に由来するもので, あくまで曲集全体を指標するものではありません← 前 ラコフ sm25450013 | sm25578097 チャイキン 後 →演奏: Nikolai Rakov
5:55|2015年02月06日 15:08:32 投稿
N.Chaikin - Concert Rondo for bayan and folk orchestra
[232] ウクライナの作曲家 ニコライ・チャイキンによるバヤンと民俗楽器オーケストラのための作品『演奏会用ロンド』
ウクライナの作曲家 ニコライ・チャイキン (1915 - 2000) のバヤンと民俗楽器オーケストラのための作品『演奏会用ロンド(1944, rev.1973?)』ですー音楽を愛する政府高官の父をもつ彼は 1915年2月15日, ウクライナ第2の都市 ハルキウに生まれますキエフ音楽院ではレヴツキ, コセンコ, リャトシンスキーに作曲を学び, 副科としてピアノを修め1940年に卒業しましたその後は作曲家活動の傍ら, グネーシン音楽学校やゴーリキー音楽院で教鞭を執り, 後進の育成にあたりました← 前 ラコフ sm25509071 | sm25587287 チャイキン 後 →演奏: Vladimir Grachev (bayan), Saratov Conservatory Russian Folk Orchestra, Kirill Ershov (cond)
7:07|2015年02月15日 00:01:26 投稿
N.Chaikin - Sonata No. 1 in B minor for bayan: 4th mvt. Finale
[233] ウクライナの作曲家 ニコライ・チャイキンによる室内楽作品『バヤンソナタ 第1番 ロ短調』より第4楽章「フィナーレ」
ウクライナの作曲家 ニコライ・チャイキン (1915 - 2000) の室内楽作品『バヤンソナタ 第1番 ロ短調(1943-44)』より第4楽章「フィナーレ」ですー作曲家としては200曲を超える作品を遺し, 声楽をはじめ 管弦楽や吹奏楽, 軽音楽や室内楽までジャンルを問わず筆を振るいましたが, 今日ロシアでよく演奏されるのは, もっぱらバヤンのために書き下ろされた作品群(教育用~演奏会用作品)です…聞けば察しがついたかと思いますが, この曲はオーケストラ編曲された『演奏会用ロンド』(sm25578097)の原曲(※)であり, バヤン史に与えた影響の大きい彼の重要な作品のひとつです← 前 sm25578097 | (sm25586519) 後 →演奏: Warszawski Kwintet Akordeonowy(※ この音源はアコーディオン4台による合奏編曲です)
8:20|2015年02月15日 23:59:43 投稿
A.Kushakov - Spring Visions for free-bass accordion (bayan), Op. 39
[234] ロシアの作曲家 アナトリー・クシャコフによるバヤンソロ作品『連作組曲「四季, それは生命の活動期」より第3番 "春の情景"』
第1曲 「大地よ」
第2曲 「春のささやき」
第3曲 「冬のこだま」
第4曲 「夢と蔭」
第5曲 「囂しい鳥の群れ」
第6曲 「陽へ」
ロシアの作曲家 アナトリー・クシャコフ (1945 - 2007)のバヤンソロ作品『連作組曲「四季, それは生命の活動期」より第3番 "春の情景" 作品39(1998)』ですー彼は, 民族楽器に関する教育に熱心な現・ロシア国立ラフマニノフ記念ロストフ音楽院(音楽理論・作曲)を卒業し, バヤンやバラライカのための作品群で主にロシアやドイツで人気のある作曲家のひとりですヴィヴァルディの作品に春夏秋冬をめぐる『四季』がありますが, クシャコフはバヤンソロのための組曲で同様の試みを目指しました『冬の描写(1976)』『秋の眺望(1988)』『春の情景(1998)』と, おおよそ10年単位で発表し続けましたが, ついぞ彼の『四季』は完成することなく作曲者の手を放れたのです← 前 sm25587287 | sm26089380 後 →演奏: Yuliy Shishikin
13:50|2015年02月20日 01:44:11 投稿
G.Schocker - Musique française for flute and piano
[235] アメリカの作曲家 ゲイリー・ショッカーによるフルートとピアノのための作品集『ミュズィク・フランセーズ』
第1曲 「カフェの音楽」
第2曲 「シャンソン」
第3曲 「ふるさと」
アメリカの作曲家 ゲイリー・ショッカー (1959 - )のフルートとピアノのための作品集『ミュズィク・フランセーズ(フランスの音楽)』(1997)ですー15歳でプロのフルート奏者として鮮烈なデビューを果たした彼は, その後ジュリアード音楽院にてフルートとピアノを学んでいますまた, 高校生の時分からミュージカルを手掛けるなど多彩な作曲活動も早くから評価されてきました現在はコンサートやマスタークラスで各地を精力的に周り, 日本に於いてもその人気を確かなものにしつつあります← 前 クシャコフ sm25616750 | sm26126440 ボザ 後 →演奏:安藤 史子 (fl), 石橋 尚子 (pf)イーッ!!
14:30|2015年04月23日 05:00:47 投稿
E.Bozza - Trois pièces pour flute et guitare: No. 3
[236] フランスの作曲家 ウジェーヌ・ジョゼフ・ボザによる室内楽作品『フルートとギターのための3つの小品』より第3番
フランスの作曲家 ウジェーヌ・ボザ (1905 - 1991)の室内楽作品『フルートとギターのための3つの小品 (1977)』より第3番ですー← 前 ショッカー sm26089380 | sm26904410 ニャターリ 後 →演奏:Hans-Jorg Wegner (fl), Andreas Maria Hagemann (gt)
1:30|2015年04月28日 08:25:03 投稿
R.Gnattali - Sonata para violoncelo e violão: 1st mvt. Allegretto comodo
[237] ブラジルの作曲家 ラダメス・ニャターリによる室内楽作品『ギターとチェロのためのソナタ』より第1楽章
ブラジルの作曲家 ラダメス・ニャターリ (1906 - 1988) の室内楽作品『ギターとチェロのためのソナタ(1969)』より第1楽章ですーポピュラー音楽とクラシック音楽の両方を軸に据えた彼は, さまざまな楽器編成のために魂を注いでいたことが遺された作品から見て取れますコンサートピアニストとしての顔だけでなく, 扱いに長けた楽器が数多くあったことはその財産に彩りを与えた大きな要因だったのでしょう事実, ヴァイオリン・ヴィオラ・ファゴット・カヴァキーニョ(ウクレレと祖先を同じくするブラジルの弦楽器)・ギター・フルートなどは流暢に演奏できたようです演奏:大萩 康司 (ga), 趙静 (vc)← 前 ボザ sm26126440 | sm27443260 ムチンスキ 後 →
5:05|2015年08月11日 03:02:05 投稿
R.Muczynski - Sonata for cello and piano, Op. 25: 4th mvt. Allegro con spirito
[238] アメリカの作曲家 ロバート・ムチンスキーによる室内楽作品『チェロ・ソナタ』より第4楽章
アメリカの作曲家 ロバート・ムチンスキ (1929 - 2010) の室内楽作品『チェロソナタ 作品25(1968)』より第4楽章ですーピアニストでもあったムチンスキの作品群はピアノや木管楽器のための編成がその多くを占めています弦楽器について, チェロには関心があったのか無伴奏チェロの作品や本作を前後する形でチェロを含む複数のトリオ作品を遺しています弦楽器唯一のソナタであるこの作品は彼最大の傑作との呼び声も高く, 「ムチンスキ節」を余す所なく感じさせます演奏:Trio D'ECHO← 前 ニャターリ sm26126440 | sm27443485 ムチンスキ 後 →
3:10|2015年10月25日 06:20:04 投稿
R.Muczynski - Sonata for alto saxophone and piano, Op. 29: 2nd mvt. Allegro energico
[239] アメリカの作曲家 ロバート・ムチンスキーによる室内楽作品『アルトサキソフォン・ソナタ』より第2楽章
アメリカの作曲家 ロバート・ムチンスキ (1929 - 2010) の室内楽作品『アルトサキソフォン・ソナタ 作品29(1971)』より第2楽章ですーソナタ(作品29)に協奏曲(作品41), 彼はこの楽器にスポットを当てた作品を2つも書きましたが, いずれもトレント・キナストンに献呈されましたジャズもクラシックも演奏するキナストンは, アリゾナ大学作曲科時代の教え子にあたりムチンスキに創作の際の助言やインスピレーションを与えました本作品は2楽章制のソナタで, 日本でも器楽専攻の学生をはじめ 人気が高く, 試験や公演で聴かれる頻度の高い作品です演奏:Scott Turpen (a.sax), Theresa Bogard (pf) ← 前 ムチンスキ sm27443260 | sm27443590 ムチンスキ 後 →
3:10|2015年10月25日 07:48:03 投稿
R.Muczynski - Time Pieces for clarinet and piano, Op. 43: I. & III.
[240] アメリカの作曲家 ロバート・ムチンスキーによるクラリネットとピアノのための作品『時のかけら』より第1番・第3番
アメリカの作曲家 ロバート・ムチンスキ (1929 - 2010) の室内楽作品『時のかけら 作品43(1983)』より第1番・第3番ですーフルートやアルトサックス同様, クラリネット作品も多く遺したムチンスキは一方で, この楽器にソナタ作品を書くことはありませんでしたタイトルは訳されずに『タイム・ピーシーズ』と紹介されることも多いですが, 作者はぜんまい仕掛けの時計や計時機を指して, 遍くすべての生命や事象, その歴史や音楽までもが時間的存在に帰結する, という意味をこの作品に込めたかったようです演奏:Andre Moisan(cl), Jean Saulnier(pf)← 前 ムチンスキ sm27443485 | sm27842467 ムチンスキ 後 →
5:00|2015年10月25日 08:21:04 投稿
R.Muczynski - Sonata for flute and piano, Op. 14: 1st mvt. Allegro deciso & 2nd mvt. Scherzo
[241] アメリカの作曲家 ロバート・ムチンスキーによる室内楽作品『フルート・ソナタ』より第1楽章・第2楽章
アメリカの作曲家 ロバート・ムチンスキ (1929 - 2010) の室内楽作品『フルート・ソナタ 作品14(1960)』より第1楽章・第2楽章ですー恐らく全作品中最も有名なものである本作は, 彼が好んで使用した半音違いの和音をぶつける静かな伴奏から開始されます作品を献呈された親友 ハリー・アトウッドはドキュメンタリー映画監督で, 実際にそちらの音楽も幾らか手がけていますムチンスキは同性愛者であり, 前線から退いた1988年以降は終の棲家としたツーソンにて彼とともに余生を過ごしたといいます演奏:Julius Baker (fl), Robert Muczynski (pf)← 前 ムチンスキ sm27443590 | sm27850295 ムチンスキ 後 →
5:40|2015年12月21日 23:49:06 投稿
R.Muczynski - Toccata for piano, Op. 15
[242] アメリカの作曲家 ロバート・ムチンスキーによるピアノ作品『トッカータ』
アメリカの作曲家 ロバート・ムチンスキー (1929 - 2010) のピアノ作品『トッカータ 作品15』よりですームチンスキは交響曲や協奏曲, 室内楽で見せるジャズ風の語法を含む作品群と, 純粋なピアノソロ作品では異なる筆致を見せていますピアノ作品でも子供向けのものや表題つきの組曲など, 旋律や展開の意図が解りやすいものと, 手がかりが少なく解釈の難しいものが認められます献呈者であるオザン・マーシュ(1920-1992)とパトリシア・ベンクマン(1917-1975)夫妻はともにカリフォルニア出身のピアニスト・音楽教育家で, オザンはラフマニノフ, ホロヴィッツ, カサドシュ, ザウアーなど, 錚々たる面々に師事しています演奏:#0:05 Philip Amalong / #3:23 Robert Muczynski← 前 ムチンスキ sm27842467 | sm27857375 ネノフ 後 →
6:10|2015年12月23日 07:27:04 投稿
D.Nenov - Toccata
[243] ブルガリアの作曲家 ディミタール・ネノフによるピアノ作品『トッカータ』
ブルガリアの作曲家 ディミタール・ネノフ (1901 - 1953) のピアノ作品『トッカータ(1939)』ですーブルガリア作曲界の第二世代はブルガリア音楽の国民楽派的な一面を築いた世代としてパンチョ・ヴラディゲロフ(1899-1978)らと共にその名を遺しています西欧の後期ロマン派音楽と自国の民謡を素材として作り上げた第一世代の作曲家たちの作風とは一線を画す, 独特な肌触りのネノフの作品. それは彼が1920年代 ドレスデンに留学し国際的な審美眼を養ったこと, 30代までは建築家としても活躍していたことが影響しているのだと思います演奏:#0:05 Viktor Valkov / #08:36 Rousse Philharmonic Orchestra, Alipi Naidenov (cond)← 前 ムチンスキ sm27850295 | sm27857445 ガリーニン 後 →
16:50|2015年12月24日 02:08:11 投稿
G.Galynin - Suite for piano: I. Toccata
[244] ソ連の作曲家 ゲルマン・ガリーニンによるピアノ作品『組曲』より第1曲「トッカータ」
ソ連の作曲家 ゲルマン・ガリーニン (1922 - 1966) のピアノ作品『組曲(1945)』より第1曲「トッカータ」ですー1941年, ナチス・ドイツによるバルバロッサ作戦に端を発する独ソ戦が展開されるにつれ, 当時の未来ある多くの若者は翻弄され続けましたガリーニンの学生時代は音楽と戦争で占められ, 1941年~45年の間 自ら志願する形で軍楽隊で作曲や演奏に従事しました戦後, 復学した彼はショスタコーヴィチらに作曲を師事することになるのですが, その頃に書かれたのが5曲から成る『組曲』です演奏:#0:05 Olga Solovieva / #2:16 Dmitri Blagoy← 前 ネノフ sm27857375 | sm27857472 エシュパイ 後 →
4:30|2015年12月24日 02:22:14 投稿
A.Eshpai - Toccata
[245] ロシアの作曲家 アレクサンドル・エシュパイによるピアノ作品『トッカータ』
ロシアの作曲家 アンドレイ・エシュパイ (1925 - 2015) のピアノ作品『トッカータ(1948)』ですー作曲家の家庭に生まれ幼い頃から英才教育を施された彼も, 同世代のガリーニン同様 学業を中断して独ソ戦に従軍しました民謡を好み, 青年期もハチャトゥリアンやバルトークなど民族性の強い音楽に影響を受け, 長い創作人生の中で作風は変化しつつもある種の匂いがその作品には息づいていました11月8日にこの世を去ったエシュパイ. 23歳で復学した頃に書かれたこの作品は中後期のものとは明らかに毛色が違いますが, そういった側面も感じられると思います演奏:Olyga Alekseeva← 前 ガリーニン sm27857445 | sm27857486 マスネ 後 →
3:10|2015年12月24日 02:27:04 投稿
J.Massenet - Toccata for piano
[246] フランスの作曲家 ジュール・エミール・フレデリック・マスネによるピアノ作品『トッカータ』
フランスの作曲家 ジュール・マスネ (1842 - 1912) のピアノ作品『トッカータ(1892)』ですーフランス語には「精神・心」,「機知」,「気風」,「霊魂」, 感情と区別される「知性」, 現実に対する「想像力」といったさまざまな意味を持つ"esprit"という言葉がありますフレンチピアニズムをひとくくりにすることは到底難しいものですが, フォーレやサン=サーンス, ドビュッシーやラヴェルにプーランク…それぞれの作曲家に宿る色彩が花開いていますマスネのピアノ音楽はこんにち あまり顧みられることがありませんが, 当代一の人気があったと頷ける, 華やかさとは一線を画す親しみやすさで溢れています演奏:Aldo Ciccolini← 前 エシュパイ sm27857472 | sm27902020 スティーヴンソン 後 →
2:00|2015年12月24日 02:30:04 投稿
R.Stevenson - 3 Contrapuntal Studies on Chopin Waltzes
[247] イギリスの作曲家 ロナルド・スティーヴンソンによるピアノ作品『ショパンのワルツによる3つの対位法的練習曲』
イギリスの作曲家 ロナルド・スティーヴンソン (1928 - 2015)の作品『ショパンのワルツによる対位法的練習曲(1955)』です彼は現在の王立ノーザン音楽大学で作曲とピアノを専攻, 際立った成績を伴って20歳で卒業しました兵役を拒否して投獄されたこともありましたが, 1950年代半ばよりスコットランドに移住し, ピアニスト・教師としても活躍しました妻 マージョリーとゴドフスキーの追憶に捧げられた本作は, ダブル・エチュードから発想を得たようですが, 左右それぞれと両手のための組曲という構成はアルカンやグラマテの作品も念頭にあったのかもしれませんこの手の作品は原曲を知っていること, ある種の制限された機能性や響きに愉しさを見出せるかどうかで人を選ぶかもしれません ← sm27857486 | sm27908257 →
13:10|2015年12月30日 04:19:00 投稿
J.Massenet - Piano Concerto in E flat major: 3rd mvt.
[248] フランスの作曲家 ジュール・エミール・フレデリック・マスネによる協奏作品『ピアノ協奏曲』より第3楽章
フランスの作曲家 ジュール・マスネ (1842 - 1912) の協奏作品『ピアノ協奏曲 変ホ長調(1903)』より第3楽章ですー
7:10|2015年12月31日 00:45:01 投稿
G.Pierné - Piano Concerto in C minor, Op. 12: 2nd mvt. & 3rd mvt.
[249] フランスの作曲家 アンリ・コンスタン・ガブリエル・ピエルネによる協奏作品『ピアノ協奏曲』より第2楽章・第3楽章
フランスの作曲家 ガブリエル・ピエルネ (1863 - 1937) の協奏作品『ピアノ協奏曲 ハ短調 作品12(1887)』より第2楽章・第3楽章ですー
12:00|2015年12月31日 01:47:35 投稿
O.Malling - Piano Concerto in C minor, Op.43: 3rd mvt. Finale
[250] デンマークの作曲家 オット・マリングによる協奏作品『ピアノ協奏曲』より第3楽章
デンマークの作曲家 オット・マリング (1848 - 1915) の協奏作品『ピアノ協奏曲 ハ短調 作品43(1890)』より第3楽章ですー20世紀前半に興ったロマン派音楽からの急速な転換によって祖国の人から忘れられた作曲家が多いデンマークは, 後半世紀になって再評価される動きが盛んになってきました10月5日に没後100年を迎えたマリングも, 当時はオルガニストとしての演奏や自身のオルガン作品, 楽譜校訂者としての精力的な活動により国内外で知られる人物であったものの, 忘れられて久しい存在の一人といえるでしょうブラームス風とも評されるピアノ協奏曲は彼が後に院長を務めることになる音楽院の教授に就任した頃に書かれた意欲作です演奏:Oleg Marshev (pf), Aalborg Symphony Orchestra, Matthias Aeschbacher (cond)← sm27909153|sm27909861 →
6:40|2015年12月31日 02:27:33 投稿
A.Wiklund - Concert No. 1 for piano med orkester, Op. 10: 1st mvt. Allegro energico
[251] スウェーデンの作曲家 アドルフ・ヴィークルンドによる協奏作品『ピアノ協奏曲』より第1楽章
スウェーデンの作曲家 アドルフ・ヴィークルンド (1879 - 1950) の協奏作品『ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品10(1906)』より第1楽章ですー
14:30|2015年12月31日 04:44:10 投稿
E.Hartmann - Piano Concerto in F minor, Op. 47: 3rd mvt.
[252] デンマークの作曲家 エミール・ハートマンによる協奏作品『ピアノ協奏曲』より第4楽章
デンマークの作曲家 エミール・ハートマン (1836 - 1898) の作品『ピアノ協奏曲 ヘ短調 作品47(1891)』より第3楽章ですー彼の血族はドイツ語圏ボヘミア王冠領グウォグフ(現・ポーランド)出身の作曲家ヨハン・ハルトマン(1726-1793)まで遡ることができます以来, 著名な音楽家を輩出したハートマン家の作曲家 J.P.E.ハートマン(1805-1900)の長男として生を受けたのがエミールです父やその弟子 ゲーゼに教えを受けた彼はみるみる才覚を顕し, ドイツ留学を機にデンマーク・ドイツ両国を軸に活動しました一方で, 祖国では父や義兄の栄光が眩しく, 自身の作品が真っ当に評価されていないと感じることが少なくなかったといいます← sm27909861 | sm27990852 →演奏:Oleg Marshev (pf), Danish Philharmonic Orchestra, Matthias Aeschbacher (cond)
6:20|2015年12月31日 04:47:21 投稿
E.Hartmann - Trio für Pianoforte, Violine und Violoncell, Op.10: 2nd mvt. Scherzo
[253] デンマークの作曲家 エミール・ハルトマンによる室内楽作品『ピアノ三重奏』より第2楽章
デンマークの作曲家 エミール・ハートマン (1836 - 1898) の作品『ピアノ三重奏 作品10(1867)』より第2楽章ですー父は大作曲家 ヨハン(1805-1900), 同じく作曲家であった母 エンマ(1807-1851), 姉 エンマ(1831-1855)と結婚した師匠であり義理の兄 ゲーゼ(1817-1890), 妹 クララ(1839-1925)と結ばれた親友であり義理の弟 ヴィンディング(1835-1899). エミールの周りには才ある友人の輪が厚く良い土壌があったように見えますが, 裏を返せばライバルだらけだったと言えます名門ハートマン家の重圧に苦しめられ, 過小評価されていると常日頃感じていた彼は精神をたびたび病んでいたと記録されています← 前 ハートマン sm27909881 | sm27993631 ゲーゼ 後 →演奏:Eskar Trioあけまし…た!
3:20|2016年01月11日 23:48:55 投稿
N.Gade - Trio für Pianoforte, Violine und Violoncell, Op. 42: 3rd mvt. & 4th mvt.
[254] デンマークの作曲家 ニルス・ウィルヘルム・ゲーゼによる室内楽作品『ピアノ三重奏』より第3楽章・第4楽章
デンマークの作曲家 ニルス・ゲーゼ (1817 - 1890) の室内楽作品『ピアノ三重奏 ヘ長調 作品42 (1864)』より第3楽章・第4楽章ですー近代デンマーク音楽を含む北欧音楽の発展を語るうえで欠かすことの出来ない存在であるゲーゼは来年 生誕200年を迎えます楽器製造を生業とする家庭に生まれ, 自身もヴァイオリンで生計を立てていた彼は作曲業での成功を模索するなかでメンデルスゾーンの知遇を得ますドイツ風とも評されるピアノ三重奏ですが, この形式をデンマークに持ち込んだ功績は大きく, のちの後輩たちの道しるべとなりました← 前 ハートマン sm27990852 | sm28011559 ゲルンスハイム 後 →演奏: Ensemble MidtVest
9:00|2016年01月12日 15:38:22 投稿
F.Gernsheim - Trio Nr.1 für Pianoforte, Violine und Violoncell, Op.28: 2nd mvt. Scherzo
[255] ドイツの作曲家 フリードリヒ・ゲルンスハイムによる室内楽作品『ピアノ三重奏 第1番』より第2楽章「スケルツォ」
ドイツの作曲家 フリードリヒ・ゲルンスハイム (1839 - 1916) の室内楽作品『ピアノ三重奏 第1番 ヘ長調 作品28 (1873)』より第2楽章「スケルツォ」ですー1916年9月10日に没したゲルンスハイム. シューマンやメンデルスゾーンなどに影響されたコテコテのロマン派音楽を多く遺しましたとりわけ, 6歳年上の同じドイツの作曲家 ブラームスへの熱は半端なく, 指揮者活動では自作以上に彼の作品を普及させることに努めました実際 両者には親交があり, 支援も受けたゲルンスハイムは生涯 その恩を忘れなかったようです演奏:Arensky Trio← 前 ゲーゼ sm27993631 | sm29613015 スヴィリドフ 後 →
8:40|2016年01月15日 14:40:07 投稿
G.Sviridov - Piano Trio in a minor, Op. 6: 2nd mvt. Scherzo
[256] ロシアの作曲家 ゲオルギー・スヴィリドフによるピアノ作品『ピアノ三重奏』より第2楽章「スケルツォ」
ロシアの作曲家 ゲオルギー・スヴィリドフ (1915 - 1998) の室内楽作品『ピアノ三重奏 イ短調 作品6(1946)』より第2楽章「スケルツォ」ですーのちに大家となるスヴィリドフは, この作品で初めての大きなタイトルであるスターリン賞に輝きました当時 すでに音楽院は卒業していましたが, この作品は全楽章の節々で師 ショスタコーヴィチの作品から影響を受けていますこの楽章の第2主題も師の第8交響曲(1943)の第2楽章「スケルツォ」から編まれたものですから, 半ばパロディのつもり…だったのかもしれませんね演奏:Rudolf Kehrer (pf), Viktor Pikaĭzen (vn) Lev Evgrafov (vc)← 前 ゲルンスハイム sm28011559 | sm29775409 ルクー 後 →
4:20|2016年09月09日 04:49:22 投稿
G.Lekeu - Quatuor avec piano: 2nd mvt. Lent & passionné
[257] ベルギーの作曲家 ギョーム・ルクーによる室内楽作品『ピアノ四重奏』より第2楽章
ベルギーの作曲家 ギョーム・ルクー (1870 - 1894) の室内楽作品『ピアノ四重奏(1892-93)』より第2楽章ですーフランク最後の弟子として知られる彼は, 1870年1月20日 ヴェルヴィエ近郊の小村ウーシーで羊毛の取引を生業とする家庭に生まれましたピアノや弦楽器に長けていましたが作曲家を志し, ベートーヴェンの後期弦楽作品とワーグナーの音楽に失神するほどの衝撃を受けたといいます確かな才能と人の縁にも恵まれ, これから…という矢先, チフス菌に侵されたシャーベットが原因となり24回目の誕生日を迎えた翌日 息を引き取りましたイザイに委嘱されたルクー最後の作品は完成を待たずに彼が斃れたため 第2楽章の終わり7小節半は師 ダンディによって補完されました← 前 スヴィリドフ sm29613015 | sm30109586 アーン 後 →
12:30|2016年10月05日 03:56:06 投稿
R.Hahn - Quintette en fa dièse mineur, pour piano et quatuor à cordes: 1st mvt.
[258] ベネズエラ出身, フランスの作曲家 レイナルド・アーンによる室内楽作品『ピアノ五重奏』より第1楽章
ベネズエラ出身の作曲家 レイナルド・アーン (1874 - 1947) の室内楽作品『ピアノ五重奏 嬰ヘ短調(1921)』より第1楽章ですー3歳でパリに移住. 11歳で特例的にパリ音楽院への入学を許可され, 13歳の時の作品で作曲家としての地位を確立したレイナルド歌やピアノを得意とした彼は自身を育んでくれたフランスを愛し, 38歳のときに帰化したのち, 39歳~44歳まではフランス陸軍で測量や電報翻訳を担当していました印象主義音楽や前衛音楽など近代化の潮流にあった当時で独自のロマン主義を貫き, 作曲家としての矜恃を持っていたことが窺えます← 前 ルクー sm29775409 | sm30896556 ペイコ 後 →演奏:Alexandre Tharaud (pf), Parisii Quartet
11:05|2016年11月25日 04:01:44 投稿
N.Peiko - Piano Quintet in D minor
[259] ロシアの作曲家 ニコライ・ペイコによる室内楽作品『ピアノ五重奏』
ロシアの作曲家 ニコライ・ペイコ (1916 - 1995) の室内楽作品『ピアノ五重奏(1961)』ですー3月25日にに生誕100年を迎えたペイコは交響曲9作などの大作もあるものの, 現代ではグバイドゥーリナの師として知られるに留まります音楽院卒業後はそのまま師であるミャスコフスキーやショスタコーヴィチの助手を務め, 教育者としての道をスタートしていきます彼もまたソ連政権に抑圧された作曲家の一人で, 特に親族に対しては父 イワンの逮捕・射殺など惨憺たる仕打ちを受けていますこのような自身の境遇もあり, 1953年にヴァインベルクが逮捕された際にはショスタコーヴィチと共に解放嘆願に働きかけています演奏:Shostakovich Quartet, Nikolai Peiko (pf)← 前 アーン sm30109586 | sm35843946 プーランク 後 → mylist/45260295
13:50|2017年03月25日 23:13:25 投稿
F.Poulenc - Sextuor pour flûte, hautbois, clarinette, cor, basson et piano, FP 100: 3rd mvt. Finale
[260] フランスの作曲家 フランシス・ジャン・マルセル・プーランクによる室内楽作品『六重奏曲』より第3楽章
フランスの作曲家 フランシス・プーランク (1899 - 1963) の室内楽作品『六重奏曲 FP100(1931-32, rev.1939)』より第3楽章ですープーランクの管弦楽曲の作曲は, 1918年 WW1の終結から平和と活気を取り戻したパリと共にありましたサティやラヴェルとの出会い, 6人組の出発点, 画家 ピカソらとの共同活動, 詩人 コクトーのサロン…この刺激的な『狂乱の時代』が"甘美にしてけしからぬ音楽"を憧憬するプーランクに齎した影響は計り知れません演奏:Berlin Philharmonic Wind Quintet, Stephen Houg (pf)← 前 ペイコ sm30896556 | sm35867654 フォルバッハ 後 → mylist/45260295お久しぶりです. またちょろちょろ更新しまふ
5:30|2019年10月21日 15:25:02 投稿
F.Volbach - Quintet for piano and winds, Op. 24: 1st mvt.
[261] ドイツの作曲家 ヨハン・フリードリヒ・ジョセフ・フォルバッハによる室内楽作品『五重奏曲』より第1楽章
ドイツの作曲家 フリッツ・フォルバッハ (1861 - 1940) の室内楽作品『五重奏曲 作品24(1902)』より第1楽章ですー音楽院卒業後は後進の指導や合唱指揮などで生計を立て, 各地の音楽監督に就任する傍らボン大学で博士号を取得します第一次世界大戦中はドイツ占領下のベルギーでドイツ交響楽団を設立するなどこれらの活動は引退する1929年まで続けています彼の本名はフリードリヒでしたが, 愛称"フリッツ"は美術史家となった息子 ヴォルフガングのミドルネームにそのまま付けられました演奏:Konstantin Goroshenko (ob), Viktor Martinov (cl), Vadim Klokov (fg), Alexsandr Peredelsky (Hr), Anna Borisova (pf)← 前 プーランク sm35843946 | sm35868947 ベルワルド 後 → mylist/45260295アップしなおしました…
8:30|2019年10月26日 20:59:02 投稿
F.Berwald - Quartet in E-flat major for piano, clarinet, horn and bassoon, Op. 1: 3rd mvt. Allegro
[262] スウェーデンの作曲家 フランツ・アドルフ・ベルワルドによる室内楽作品『四重奏曲』より第3楽章
スウェーデンの作曲家 フランツ・ベルワルド (1796 - 1868) の室内楽作品『四重奏曲 変ホ長調 作品1(1819)』より第3楽章ですー演奏者の家系に生まれ, 自身も父親に学んだヴァイオリンを携え, 王立管弦楽団の一員として宮廷礼拝堂や歌劇場で働きます一方で 17歳からはじめた作曲は独学で, 当時の感覚から外れた転調や構成を伴う作風だった為, 生前 母国スウェーデンでの理解者は少なかったといいます30代半ばでベルリンに留学した際に困窮した彼はなんと整形外科を開業, その間 作曲はお休みしていましたが発明した器具が好評で思いのほか潤ってしまったようです演奏:Joakim Kallhed (pf), Lars Hjelm (cl), Philip Foster (hr), Rolf Hallström (fg)← 前 フォルバッハ sm35867654 | sm36446573 エマニュエル 後 → mylist/45260295
8:50|2019年10月27日 01:17:02 投稿
M. Emmanuel - Sonate en trio, Op. 11: 1st mvt. Allegro con spirito
[263] フランスの作曲家 マリ・フランソワ・モーリス・エマニュエルによる室内楽作品『三重奏のためのソナタ(フルート, クラリネット, ピアノのためのソナタ)』より第1楽章
フランスの作曲家 モーリス・エマニュエル (1862 - 1938) の室内楽作品『三重奏のためのソナタ 作品11(1907)』より第1楽章ですー作曲家であったディヴリー侯爵の助言により18歳でパリ音楽院に入学し, デュボア(和声法), ブルゴー=デュクドレー(音楽史)などに師事しますこのうち作曲を師事したドリーブからは民謡や異国の旋法に傾倒した彼の作風を理解されずひと悶着起こされますが, その後のギローのクラスで終生の友となる ドビュッシーと出会います最終的には作曲を続けながらも音楽史家としての研鑽を積み, 1909年には母校の教授に就任しました1877年~1938年まで73作品を書いたものの, 自作に厳しかった彼の作品はこんにちでは30しか残されていません演奏:Alain Marion (fl), Richard Vieille (cl), Marie-Catherine Girod (pf)← 前 ベルワルド sm35868947 | sm36452330 ゴーベール 後 →
4:00|2020年03月01日 23:34:02 投稿
P.Gaubert - Troisième Sonate pour Flûte et Piano: 1st mvt.
[264] フランスの作曲家 フィリップ・ゴーベールによる室内楽作品『フルートとピアノのためのソナタ 第3番』より第1楽章
フランスの作曲家 フィリップ・ゴーベール (1879 - 1941)の室内楽作品『フルートとピアノのためのソナタ 第3番 (1933)』より第1楽章ですー趣味でクラリネットを愛奏した靴の修理屋の家に生まれた彼は 7歳のときに上京したパリでヴァイオリンを習い始めますしかし少年はすぐフルートに移り気し、近くに住んでいたオペラ座の首席フルート奏者であったポール・タファネルの家に通い始めます35歳年下のこの少年の才能に惚れ込んだタファネルは勤めていたパリ音楽院の自分のクラスに招聘し, 卒業後も推薦状を認めるなど愛弟子の為に尽力していますオペラ座での仕事は長く, 16歳でフルート奏者として, 40歳で常任指揮者, 52歳で音楽監督に就任していますその仕事終わりには向かいの老舗レストラン「カフェ・ド・ラ・ペ」でビール 大ジョッキ3杯を飲み, ナプキンやメニューボードに曲のスケッチを落書きする姿が目撃されることもしばしばあったようです演奏:Susan Milan (fl), Ian Brown (pf)← 前 エマニュエル sm35868947 | sm36465972 カサドシュ 後 →
5:10|2020年03月03日 04:39:02 投稿
R.Casadesus - Sonate pour Piano No. 4, Op. 56:IV.Giocoso, non troppo vivo
[265]フランスの作曲家 ロベール・カサドシュによるピアノ作品『ピアノソナタ 第4番』より第4楽章
フランスの作曲家 ロベール・カサドシュ (1899 - 1972) のピアノ作品『ピアノソナタ 第4番 作品56 (1957)』より第4楽章ですーカサドシュ最後のソナタはスイス滞在中に書かれ, 現地の音楽評論家であるエドゥアルド・ミュラー=ムーア(1913 - 1979)に献呈されました異国の地の影響か, この楽章は彼には珍しい7拍子(4+3)や9拍子(4+2+3), 8拍子(9-1)や単純5拍子といった試みで満たされています一方で, 音の重ね方や旋法的な筆遣い, 動静の対比の仕方や終止などといった節回しは1作目から変わらぬ特徴として作品に息衝いています演奏:Jean-François Bouvery← 前 ゴーベール sm36452330 | sm36482680 K.ハチャトゥリアン 後 →
3:10|2020年03月05日 23:01:02 投稿
K.Khachaturian - Sonata for violin and piano, Op. 1: 2nd mvt. Andante
[266] ロシアの作曲家 カレン・ハチャトゥリアンによる室内楽作品『ヴァイオリンソナタ』より第2楽章
ロシアの作曲家 カレン・ハチャトゥリアン (1920 - 2011) の室内楽作品『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 作品1(1947)』より第2楽章ですーカレンの祖父 イリヤはトビリシ(現 ジョージア)で製本業を営んでいましたが, 美声の持ち主で音楽を愛好していました一方で, 子どもたちの幼少期に正規の音楽教育を施すことはなかったものの, 5人のうち3人が音楽に関わりのある職につきましたカレンの父となる長兄 スレンは劇場の演出家, 金融家として兄弟たちを支援した次男 ヴァジナク, 恥ずかしがり屋のバリトン歌手 三男 レヴォン, そして偉大な作曲家となった末弟 アラムスレンの4歳年下の弟 アラムはモスクワに住む兄を頼って1921年に上京, 住み込みで2つの大学に通い始めます当時のことを回想したアラムによれば家は「多くの芸術家が集まった一種の芸術クラブ」のようで, 実際 俳優や作家, 音楽家が足繁く通ったといいますこのような環境下で芸術に深く関わり合いをもちながら, カレン少年は8歳で音楽学校の門を叩きそのキャリアを築いていきました作品番号1が付けられた本作は1947年にプラハの若い音楽家のためのコンクールで最優秀賞を勝ち取り, 同時期にモスクワ音楽院で学んでいたヴァイオリニスト レオニード・コーガンに捧げられました演奏:Jascha Heifetz (vn), Lillian Steuber (pf)← 前 カサドシュ sm36465972 | sm36493518 ルザイェフ 後 →
4:20|2020年03月08日 23:51:02 投稿
A.Rzayev - Sonata in E minor for violin and piano: 1st mvt. Allegretto
[267] アゼルバイジャンの作曲家 アゼル・ルザイェフによる室内楽作品『ヴァイオリンソナタ』より第1楽章
アゼルバイジャンの作曲家 アゼル・ルザイェフ (1930 - 2015) の室内楽作品『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1964, 1961)』より第1楽章ですー演奏:Arif Manafly (vn), Farkhad Badalbeyli (pf)← 前 K.ハチャトゥリアン sm36452330 | sm37526528 クラーク 後 →
7:50|2020年03月11日 01:14:02 投稿
R.Clarke - Sonata for viola (or cello) and piano: 2nd mvt. Vivace
[268] イギリスの作曲家 レベッカ・クラークによる室内楽作品『ヴィオラソナタ』より第2楽章
イギリスの作曲家 レベッカ・クラーク (1886 - 1979) の室内楽作品『ヴィオラ(またはチェロ)とピアノのためのソナタ (1919)』より第2楽章ですーアメリカ人の商人の父とドイツ人の母のもとに生まれ, 幼いころからヴァイオリンの才覚を顕わにするものの, 実父との折り合いが悪く色々あって王立音楽院を退学させられます自費で進学した王立音楽大学では師 スタンフォードの勧めでヴィオラに転向し, 並行して作曲科を修め, 1916年以降はヴィオラ奏者として生計を立てながらアメリカで過ごすようになります本作はさる作曲コンクールに提出された一品. クラークは当初 男性名の偽名で応募しており, 女性が曲を書いたと知られるや「女性にこんな作品が書けるわけない!」だの「(本コンクールで最優秀賞であった)ブロッホの偽名に違いない!」だの, そんな批評の為に次点に甘んじたという話もあるようです女性蔑視の価値観が根強い 当時の情勢を象徴するようなエピソードかもしれません演奏:Tabea Zimmermann (va), Kirill Gerstein (pf)← 前 ルザイェフ sm36493518 | sm37531101 ラフマニノフ 後 →
4:00|2020年09月15日 23:54:02 投稿
S.Rachmaninov - Sonata in G minor for Cello and Piano, Op. 19: 2nd mvt. Allegro scherzando
[269] ロシアの作曲家 セルゲイ・ラフマニノフによる室内楽作品『チェロソナタ』より第2楽章
ロシアの作曲家 セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943) の室内楽作品『チェロソナタ ト短調 作品19(1901)』より第2楽章ですー演奏:Eckart Runge (vc), Jacques Ammon (pf)← 前 クラーク sm37526528 | sm37536564 ボガティリョフ 後 →
6:40|2020年09月16日 23:53:02 投稿
A.Bogatiryov (Bogatyrev) - Sonata for contrabass and piano, Op. 49: 1st mvt.
[270] ベラルーシの作曲家 アナトリー・ボガティリョフによる室内楽作品『コントラバスソナタ』より第1楽章
ベラルーシの作曲家 アナトリー・ボガティリョフ (1913 - 2003) による室内楽作品『コントラバスとピアノのためのソナタ 作品49(b.1970)』より第1楽章ですー演奏:Daniel Gwin (Cb), Julian Ward (pf)← 前 ラフマニノフ sm37531101 | sm37546596 コダーイ 後 →
8:40|2020年09月18日 04:01:02 投稿
Z.Kodály - Sonatina per violoncello e pianoforte
[271] ハンガリーの作曲家 コダーイ・ゾルターン・ヴィルモスによる室内楽作品『チェロソナチナ』
ハンガリーの作曲家 コダーイ・ゾルターン (1882 - 1967) の室内楽作品『チェロとピアノのためのソナチナ (1910, rev. 1922)』ですー「音楽を礎とした教育は子供の能力を多面的に育む」という考えと実証に基づいて, 自国のわらべ歌を用いた歌唱やソルフェージュを重視した早期音楽教育の重要性を説いたコダーイすべての子供たちが楽しみながら体系的に音楽が学べるように, と彼が提唱したこのシステムは『コダーイ・メソッド』と呼ばれるようになり, その後 世界中の教育現場で採用されていきました『チェロソナタ 作品4』はハンガリーの若手作曲家であったコダーイとその友人 バルトークが自作品の紹介を目的として企画したパリでの演奏会(1910年)に向けて作曲され, バルトークのピアノ伴奏で初演されましたただし, その場で未完だった第1楽章は演奏されず, 5日後に開かれた演奏会では通しで演奏されたのですが, その完成度に不満を覚えていました時は流れて1922年, 改めて第1楽章を補作するために筆を取ったものの, 12年を隔たって出来た作品が元の曲集のスタイルと乖離し同じ括りにすることは適切でないと考えられ, 結果としてチェロソナタは2楽章制, 第1楽章(改)はソナチナとして独立する形で楽譜が出版される運びとなりました演奏:Julian Steckel (vc), Paul Rivinius (pf)← 前 ボガティリョフ sm37536564 | sm37557681 ロッラ 後 →
7:40|2020年09月20日 00:36:02 投稿
A.Rolla - Sonata No. 1 in E flat major for viola and piano, Op. 3-1, BI 325: 3rd mvt. Rondo
[272] イタリアの作曲家 アレッサンドロ・ロッラによる室内楽作品『ヴィオラソナタ 第1番』より第3楽章
イタリアの作曲家 アレッサンドロ・ロッラ (1757 - 1841) の室内楽作品『ヴィオラソナタ 第1番 変ホ長調 作品3(1804)』より第3楽章ですーオーストリア占領下の現・イタリア北部の街 パヴィアで生まれ, ミラノ大聖堂で働きながらソリスト兼作曲家として自作の演奏を行ったり, モーツァルトやベートーヴェン作品のミラノ初演を指揮したりと, その活動は多岐にわたりましたミラノの文化興進に積極的に携わり, 1808年 ミラノ音楽院発足に際してヴァイオリンとヴィオラの教授に任命され, 圧倒的に教材の足りなかった時代, 後進のため段階的に難易度を設定したオリジナルの教材を作曲し, 指導にあたりました現在ではパガニーニの師として知られるロッラ. パガニーニ作品に見られるような重音奏法やオクターブ奏法, 高速全/半音階上下行, 左手のピチカートといった奏法はもともとロッラが取り入れた技法であったともいわれていますただ, 1814年の音楽家事典の彼の項には『お嬢さん方が失神や発作を起こすから公の場でそういうの演奏しちゃダメ』とされている記載があり, ロッラ自身のヴィオラ演奏を禁じられている旨が書かれていたりします演奏:Jennifer Stumm (va), Connie Shih (pf)← 前 コダーイ sm37546596 | sm37559847 モナシポフ 後 →
2:50|2020年09月21日 23:59:02 投稿
A.Monasipov - Sonata for violin and piano 1st mvt.
[273] ロシアの作曲家 アルマズ・モナシポフによる室内楽作品『ヴァイオリンソナタ 』より第1楽章
ロシアの作曲家 アルマズ・モナシポフ (1925 - 2008) による室内楽作品『ヴァイオリンとピアノのためのソナタ (1954)』より第1楽章ですーソ連時代の構成国 タタール自治ソビエト社会主義共和国の首都 カザンに生を受けたモナシポフ幼少期はカザン音楽学校でチェロを学び, そのままカザン音楽院に進学しますが, 1943年 大祖国戦争(独ソ戦)従軍のため一時学業が中断されます戦後は講師を行いながらも1950年にチェロ科(アレクサンドル・ブラウン), 1956年に作曲科(アリベルト・レーマン)を, 1964年には大学院課程の指揮科(イサイ・シャーマン)を卒業しています作曲家としてはカザン語のオペラの創始や規模の大きな4つの交響曲, 声楽交響詩などを著し, 東洋的なリズムや旋律に依拠しつつ西洋語法の枠組みで曲を発表していきましたまた, 学生時代からの友人 オレグ・ルンドストレム(楽団員時代のカプースチンの映像で指揮してるオジサマ)の影響もあり, ジャズの領域での作品も残しています← 前 ロッラ sm37557681 | sm37568446 アルチュニアン 後 →
8:25|2020年09月22日 14:02:03 投稿
A.Arutiunian - 3 Musical Pictures for piano
[274] アルメニアの作曲家 アレクサンドル・アルチュニアンによるピアノ作品『3つの音楽的絵画』
I. 風は山脈を吹き抜けた (トッカータ)
II. アララト渓谷の夕べ
III. サスーン舞曲(戦士の踊り)
アルメニアの作曲家 アレクサンドル・アルチュニアン (1920 - 2012) のピアノ作品『3つの音楽的描画(1960)』ですー日付は変わってしまいましたが, 9月23日で作曲家 アルチュニアンが生まれてちょうど100年を迎えましたアジアとロシアの境, いわゆるコーカサス地方に位置するアルメニアは紀元前に遡るほどの古い歴史を持っています一方で, 主に地政学的要因から幾度となく他国や他民族の侵攻・支配に晒され続けた過酷な土地でもあります特に, 20世紀前半の第1次世界大戦を前後する頃の情勢は極めて深刻で, 多くのアルメニア人が歴史に翻弄された時代だったといえます1920年代生まれの作曲家にはアルチュニアンのほか, 彼と同級生で『アルメニア5人組』とも称される― ラーザリ・サリヤン(1920-1998), アルノ・ババジャニアン(1921-1983), エドワード・ミルゾヤン(1921-2012), アダム・フドヤン(1921-2000) ―, 幼少期に隣国ジョージアで学んだ時期もあるエドワード・バグダサリアン(1922-1987), エドワード・アブラミアン(1923-1986)らを挙げることができますアルメニア国民楽派の礎を築いたコミタス(1869-1935)やアレクサンドル・スペンジアリャン(1871-1928). 続く世代で西欧音楽とのより高次な融合を図ったアラム・ハチャトゥリアン(1903-1976)やグリゴリー・エギアザリアン(1908-1988). その流れに連なる, 第三世代とでも言える彼らが紡ぐ音楽は, 匂い立つ音階と独特の土埃を感じさせる旋律が聴く者の脳髄をゾクゾク痺れさせる魔力に溢れている…私はそんな気がします結局のところ何が言いたいのかといえば, アルメニア音楽っていいですよね・・・!!演奏:有森 博← 前 モナシポフ sm37559847 | sm37602711 サリヤン 後 →
7:20|2020年09月24日 02:31:02 投稿
G.Saryan - Aria and Toccata for violin and piano
[275] アルメニアの作曲家 ガザロス・サリアンによる室内楽作品『ヴァイオリンとピアノのためのアリアとトッカータ』
アルメニアの作曲家 ガザロス・サリアン (1920 - 1998) の室内楽作品『ヴァイオリンとピアノのためのアリアとトッカータ(1966)』ですーサリアン家の祖先は元々 サリエフ(Saryev)という姓で, クリミア半島から現在のロストフ・ナ・ドヌに渡ってきたアルメニア移民第1陣(1779年)のメンバーとしてノル・ナヒチェヴァン(新・ナヒチェヴァンの意)という街を築きました (現在でもアルメニア人の末裔が住む地区としてプロレタルスキーの名で残っています)時代が下るにつれ, 姓はサリヤンツ(Saryants), サリアン(Saryan)と改められ, ガザロスは著名な画家 マルティロス・サリアン(1880-1972)の次男として, 1920年9月30日 当地で生まれました(マルティロスは旅行大好き人間で1916年に滞在地のティフリスで作家の娘と結婚, 翌1917年の十月革命後は故郷に戻りましたが, ガザロス誕生後の1921年には一家でアルメニアに引っ越しています)広い人脈を持った父のお蔭で家は様々な芸術家が出入りし, 音楽的才能に恵まれた彼は十数年の間に3つの音楽大学でバルフダリャン, シェバーリン, カバレフスキー, ショスタコーヴィチ, アレクサンドロフといった名教師たちから作曲を学びました卒業後は母校 エレバン音楽院で教鞭を取り, 歴代最長の26年間(1960~86) 学長職に就いて後進を指導しました彼の名 ガザロスはロシア風の呼び名であるラーザリ(Лазарь)としても広く知られていますが, それは1941年の独ソ戦以後に配属された第7防空 機関銃連隊での活躍のためだと考えられます彼は機関銃小隊の指揮官としてラーザリの名で第1ウクライナ戦線等を戦い, ドイツ空軍のJu 88爆撃機を撃墜するなどの戦績を残しました職業作曲家でありながら, 政府から授与された最初のメダルは軍人としての顕彰だったというわけです演奏:Ruben Agaronyan (vn), Ghazaros Saryan (pf)← 前 アルチュニアン sm37568446 | sm38052828 スコリク 後 →
7:25|2020年10月01日 00:00:02 投稿
M.Skorik - Spanish Dance for violin and piano
[276] ウクライナの作曲家 ミロスラフ・スコリクによる室内楽作品『スペイン舞曲』
ウクライナの作曲家 ミロスラフ・スコリク (1938 - 2020) による室内楽作品『スペイン舞曲 (1978)』ですー2020年6月1日にこの世を去ったウクライナ音楽界の重鎮 ミロスラフ・スコリク学者の家系ながら音楽的才能を開花させた彼の作風は古典風のものからジャズや前衛的な作品までかなり幅が広いものでした中でもヴァイオリン(←協奏曲が9つ)とピアノに関する目録が多いのは自身の両親が趣味で奏でていた幼少期に原点があるのかもしれません生涯で40以上の映画音楽にも携わっていたスコリク. 本作はウクライナの女流作家レーシャ・ウクライーンカ原作によるウクライナ映画『石の主 (1971)』に書いた劇伴音楽を作曲者自身の手で演奏会用小品にまとめたものですyoutubeですが原曲は以下のとおりです (映画自体はウクライナ語です…) ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=hqVlva1IK34#t=15m46s演奏: #00:05 Solomia Soroka (vn), Arthur Greene (pf) / #04:12 Bogodar Kotorovich (vn), Pyotr Polukhin (gt)← 前 サリアン sm37602711 | sm38052962 S.スロニムスキー 後 →
8:30|2020年12月31日 23:06:02 投稿
S.Slonimsky - 24 Preludes and Fugues for piano: VI. & XI. & XIII.
[277] ロシアの作曲家 セルゲイ・スロニムスキーによるピアノ作品『24の前奏曲とフーガ』
第6番 ニ短調
第11番 ヘ長調
第13番 嬰ヘ長調
ロシアの作曲家 セルゲイ・スロニムスキー (1932 - 2020) によるピアノ作品『24の前奏曲とフーガ (1994)』より第6番・第11番・第13番ですー現在のベラルーシの地名 スロニム(Слонім)にその名の起源を持ち, ユダヤ系ポーランド人の血を引くスロニムスキー家一族からは作家, 弁護士・新聞記者, 数学者・発明家などの文化人を多く輩出していますセルゲイ自身の作風は多様式主義にその名前が挙がるようにゴリゴリの現代音楽を書くこともあれば, 本作のように新ロマン主義的な音楽を送り出すこともあります長い闘病の末, 2020年2月9日 がんによりこの世を去りましたが, 長年の教育活動を称えてサンクトペテルブルク市内の第2芸術小学校にその名が冠されることになりました演奏:Sedmara Zakarian (pf)← 前 スコリク sm38052828 | sm38165480シチェドリン 後 →最近どうもキャプションが長くなりすぎる悪癖が出てきたので来年はもうちょっと自重したいと思います・・・まぁ, これ書いてる時点ですでに2021年になってますけども。
9:10|2020年12月31日 23:23:03 投稿