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[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタオートエンジン AN型 3馬力 その5
それまでの農業用石油発動機では必須の作業であった、ガソリンで始動した後の軽油又は灯油への燃料切替作業が自動で行えるようになり、大ヒットしたクボタオートエンジンです。それまで、エンジン要所に点滴のように滴下させていたエンジンオイルも、オイルポンプによる圧送が行われるようになりました。
クボタオートエンジン AN型
出力 : 2.5~3馬力/1,600~1,800rpm
製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)
製造会社 : 久保田鉄工
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2015年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタオートエンジン AN型 3馬力 その4
スラントした冷却ホッパ前面に陽刻された「KUBOTA」の文字が、見る者に強烈なインパクトを刻み込む、クボタオートエンジンよりAN型です。それまでの農業用石油発動機において、ここまで明確にブランド或いは商標を筐体にアピールした機種は稀でした。現役当時は耕運機(耕耘機)に搭載され、食糧増産に明け暮れていたであろう面影がよく伝わってきた発動機でした。
クボタオートエンジン AN型
出力 : 2.5~3馬力/1,600~1,800rpm
製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)
製造会社 : 久保田鉄工
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 クボタ SHAL型 2.5馬力
日本人という人々は、昔から機械の小型化に情熱を尽くしてきました。戦後クボタが製造したこのSHAL型は、ごく一般的な形状の発動機から補機などの配置を見直し、それまでの機種よりかなり小さく仕上がった美しい農業用石油発動機です。これらを可能にしたのも、補修部品の供給体制など自社製品に対する全国的なサービス網が整備されつつあっての事と思われます。
クボタ SHAL型
出力 : 2~2.5馬力/1,500~1,800rpm
製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2015年群馬やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1962年頃 クボタトラクター L12&ハッツE90L型 10馬力
流麗なデザインが時代を感じる、クボタトラクターの中でも初期のモデルです。搭載されるエンジンは、以前紹介させていただいたsm27804671の空冷ディーゼル単気筒ハッツE90型です。復刻版が再販されないかな…と溜息をついてしまった一台でした。
クボタトラクター L12
クボタ空冷ディーゼル ハッツE90L型
出力 : 10馬力/2,500rpm 最大12馬力 667cc
製造年代 : 1962年頃(昭和37年頃)
エンジン製造会社 : Motorenfabrik HATZ GmbH&Co.
所在地 : ルーシュトルフ・アン・デア・ロット バイエルン州 ドイツ連邦共和国
販売会社 : 久保田鉄工
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 クボタ 2CL型 2馬力
アルミ鋳肌の筐体に所々緑の塗料が残る、戦後間もない頃製造された発動機です。型式の「L」は軽いの「Light」でしょうか。もっとも、物資が何かと不足していた当時、軍需物資に指定されていたアルミが民需へ放出されて製造されたのであれば、「軽い」事は副産物でしかなかったのかもしれません。戦後3年、まだまだ「質」より「量」が追及されていた時代でした。尚、アルミで出来ているのは冷却ホッパを含めた、主に本体フレーム部です。
クボタ 2CL
型出力 : 2馬力/700rpm
製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 クボタ AHB型 2.5馬力 その2
吸気バルブ用のプッシュロッドとロッカーアームを撤去し、吸気バルブをエンジンシリンダー内の吸入負圧による駆動に改造された、クボタAHシリーズよりAHB型です。戦後になると、耕運機(耕転機)の動力として使用する為、「中速型」と呼ばれた定格回転数1,000~1,500rpmの農業用石油発動機が普及し、吸排気バルブ共にカム駆動の製品が増えましたが、この程度の回転数なら負圧駆動でも追従できる様子がわかります。
クボタ AHB型
出力 : 2~2.5馬力/1,100~1,300rpm
製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2015年群馬温泉やすらぎの湯発動機運転会で見学させていただきました。
mylist/39931443 mylist/57602834
スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタオートエンジン AN型 3馬力 その3
昭和20年代までの「鋳物!!」といった印象の、画一的であった農業用石油発動機のデザインを覆し、農家に強烈なインパクトを与えたであろうクボタオートエンジンよりAN型です。当時と同じ上方排気ながら、現代風に作られたマフラーはオーナーさんのオリジナルです。こうして機能・デザイン両面で独自色を打ち出せたのも、全国展開された自社サービス網があってこそでした。
クボタオートエンジン AN型
出力 : 2.5~3馬力/1,600~1,800rpm
製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)
製造会社 : 久保田鉄工
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 クボタ AHC型 3馬力 日の出式完全製縄機
古来、農家にとって縄は買う物ではなく専ら自分で作る物でした。米を出荷するにも藁で俵を編み上げ、自作した縄で縛りました。生活必需品である縄を綯う製縄機(縄綯機)は、昭和30年頃まで多くのメーカーが国内に存在し、これらを駆動する石油発動機と共に農務労働時間の短縮に大いに貢献しました。
クボタ AHC型
出力 : 2.5~3馬力/1,300~1,400rpm
製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)
製造会社 : クボタ鉄工
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
日の出式完全製縄機
製造年代 : 1950年頃?(昭和25年頃?)
製造会社 : 片山製作所
所在地 : 埼玉県川越市
2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1949年頃 クボタ 3D型 3馬力 トウモロコシ脱粒機set
プーリーから長~い平ベルトで脱粒機を駆動する、クボタの農業用石油発動機です。発動機運転会では、脱穀機などの農業機械の駆動を実演されている事がありますが、この機械は脱粒機と呼ばれる乾燥したトウモロコシから粒を選別する優れ物です。用済みになった芯は、ミサイルのように排出口から発射されています。
クボタ 3D型
出力 : 3馬力/700rpm
製造年代 : 1949年頃(昭和24年頃)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
チクマコーンシェラー (トウモロコシ脱粒機)
製造会社 : 筑摩犂製作所(現:チクマスキ)
2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1962年頃 クボタ 空冷ディーゼルハッツE90型 10馬力
この頃のクボタ製トラクター等に搭載された、強制空冷ディーゼル単気筒エンジンです。ドイツのメーカー、HATZのE85型を基にしたOEM、又はライセンス生産品ではないかと思われます。もし叶うならば、これを搭載した乗り物を作ってみたくなってしまった発動機でした。
クボタ空冷ディーゼル ハッツE90型
出力 : 8~10馬力/2,000rpm 667cc
製造年代 : 1962年頃(昭和37年頃)
製造会社 : Motorenfabrik HATZ GmbH&Co.
所在地 : ルーシュトルフ・アン・デア・ロット バイエルン州 ドイツ連邦共和国
販売会社 : 久保田鉄工
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年常総ふるさとまつり発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1940年頃? トバタ発動機 4OL型 4馬力 その2
木栓が打込まれた冷却水ドレン、バルブスプリングシートを押すロッカーアームなど、長年の使用感に溢れながらも生き生きと回るトバタ発動機です。何十年と農家で働き続ければ、こういった状態で使われていた筐体も多かった事でしょう。どんな状態の発動機を尊ぶかは人それぞれですが、彼らの逞しさを改めて実感させられた発動機でした。
トバタ陸用発動機 4OL型
出力 : 4馬力/600rpm
ボア&ストローク : 115mm x 140mm 約1453cc
製造年代 : 1940年頃?(昭和15年頃?)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年常総ふるさとまつり発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1952年頃? クボタディーゼル ND6型 6馬力
どこかジェットエンジンのようでもある、存在感を主張する大きなマフラーが印象的な、クボタのディーゼル発動機です。そこから奏でられる排気音は、個人的には素晴らしいの一言でした。どっしりと低く構えた重量感が魅力的な発動機でした。
クボタディーゼル ND6型
出力 : 6馬力/900rpm
ボア&ストローク : 100mm x 150mm 約1,178cc
製造年代 : 1952年頃?(昭和27年頃?)
製造会社 : 久保田鉄工所
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2015年朝霞発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1970年頃 クボタオートエンジン ES40型 4馬力
朱色の塗装が太陽の光に美しく映える、クボタオートエンジンよりES40型です。大変状態も良く、運転されているのを見て最初は「新品では?」と思ってしまいました。今でも現役の個体が多いであろう世代の機種です。皆さんの中にも、耕運機のエンジンとして動くこの発動機の音を、実際に聴いた経験がある方がいるかもしれません。
クボタオートエンジン ES40型
出力 : 4馬力/2,000rpm (最大 5.5馬力/2,200rpm) 359cc
製造年代 : 1970年頃(昭和40年頃)
製造会社 : 久保田鉄工
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1958年頃 クボタ ユニバースエンジン KND5型 8馬力
自社製の耕運機(耕転機)の動力として販売された、クボタの発動機です。耕運機が日本の農家へ普及し始めたのは昭和20年代半ば頃からですが、当初は農機具屋さんがエンジンと車体を別々のメーカーから仕入れ、自らの手で合体させ販売するのが一般的でした。そんな中、クボタを始めとする大規模メーカーは両者をセットにしての販売に取組み、耕運機の爆発的な普及を後押ししました。
クボタ ユニバースエンジン KND5型
出力 : 6~8馬力/1,600rpm 596cc
製造年代 : 1958年頃(昭和33年頃)
製造会社 : 久保田鉄工
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1960年頃 クボタオートエンジン AZ型 3.5馬力
ガソリンから灯油への燃料切替を自動で行うのが「オート」の由来である、クボタオートエンジンよりAZ型です。石油発動機も技術の進化により、バイクで例えればアイドリングに近い回転数で4.5馬力を、僅か166ccの排気量にて実現できるようになりました。燃料キャップの「白灯油」の表記は、JIS規格での1号灯油の事です。以前は2号灯油として「茶灯油」も使われていました。
クボタオートエンジン AZ型
出力 : 3.5馬力/1,800rpm (最大4.5馬力)
製造年代 : 1960年頃(昭和35年頃)
製造会社 : 久保田鉄工
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 クボタ AHA型 2馬力
発動機趣味の入門機としての人気も高い、クボタAHシリーズよりAHA型です。現存する筐体が他の機種に比べて多い事から、発動機運転会でも目にする機会も多いのがAHシリーズですが、入門機的な位置づけだから魅力に乏しいという事は全く無く、歩んできた60年以上の歳月が一台一台それぞれの表情に表れる、魅力的な機種の一つです。
クボタ AHA型
出力 : 2馬力/1,100rpm
製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年越前大野発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタオートエンジン BN型 5馬力 その2
「ホホゲホゲホゲホホゲホゲ・・・」魅力的な独特の音で鳴きながら展示される、クボタオートエンジンよりBN型です。音の発生源は吸気系の吸入音でしょうか。発動機の音は、発動機の魅力において重要な要素です。日本に何百何千台と発動機があれど、それぞれの個体差は千差万別であり、全く同じ音を奏でる発動機は二つとありません。それが、発動機たちと出会う醍醐味の一つです。
クボタオートエンジン BN型
出力 : 4~5馬力/1,500~1,800rpm
製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)
製造会社 : 久保田鉄工
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 クボタ SHA型 2.5馬力
可搬性の容易さ・軽量化を重視して製造されたと思われる、クボタSHシリーズよりSHA型です。実機を目の前にすると、本当に小ささを実感するこの発動機。各部の設計やデザインも気合が入っています。大きなガラスがはめ込まれた、オイル残量のぞき窓がキュートなアルミ製のオイルタンクをはじめとして、様々な魅力が凝縮された発動機でした。
クボタ SHA型
出力 : 2~2.5馬力/1,500~1,800rpm
製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年森将軍塚発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 クボタ AH型 2馬力 その2
戦後の農業用石油発動機市場におけるマイルストーンの一つとなった、クボタAHシリーズより初代AH型です。後にAHA・AHB・AHC・AHDといった多くの後継・派生機種の源流となった機種です。それまでの一般的な発動機における、見るからに重そうなイメージを覆すコンパクトでスリムな外観は、新しい時代の訪れを現代においても感じさせられる発動機でした。
クボタ AH型
出力 : 2馬力/1,100rpm
製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? トバタ陸用発動機 FL型 1.5馬力
一本のロッカーアームで吸気・排気の両バルブを駆動する、エキセントリックなメカニズムでおなじみのトバタ発動機ですが、この1.5馬力FL型ではエントリーモデルに相当する為でしょうか、吸気バルブがシリンダー内のピストンによる吸入負圧により開閉されています。とは言え、元気よく表情豊かに回る様は、上級機に負けない魅力的な発動機でした。
トバタ陸上発動機 FL型
出力 : 1.5馬力/700rpm
製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1952年頃 クボタ AHS型 2馬力
昭和20年代後半以降、日本の農村へ耕運機が爆発的に普及したころに生産された、クボタAHシリーズからの派生モデル、AHS型です。銘板が一般的な正面ではなく側面に付き、その代りに正面に鎮座する円筒型の燃料タンクなど、当初から耕運機(耕転機)への搭載を前提に生産されたモデルと思われます。上部の赤い玉は、取扱上注意にもあるように、運転するにつれ蒸発する冷却水の残量を示す浮標です。
クボタ AHS型
出力 : 2馬力/1,100rpm
製造年代 : 1952年頃(昭和27年頃)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタ AHCK型 3馬力
鉄板のベストセラー発動機クボタAHシリーズより、AHC型の派生型と思われるAHCK型です。最初から耕運機への搭載を前提として設計されたのでしょうか、前方へ掲げた大容量の燃料タンクと、美しく背の高いアルミ鋳物製の冷却水注入口、それに付随したシリンダーへのオイル注入用のアルミ鋳物製オイルタンクが目を惹きます。AHC型の上位機種としての位置づけだったのかもしれません。
クボタ AHCK型
出力 : 2.5~3馬力/1,300~1,500rpm
製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)
製造会社 : 久保田鉄工 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年安塚発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1928年頃 クボタF型 2.5馬力
長年の歳月の流れを身に纏ったかのようなオーラを持つ、昭和初期頃の製造と思われるクボタF型です。排気バルブ駆動用の1本しかないプッシュロッドとロッカーアーム、至極シンプルなキャブレターなど、戦前のデファクトスタンダードとも言える造りに見えますが、回転式のマグネトーは当時の久保田鉄工が好んで用いてた点火システムです。
クボタ F型
出力 : 2.5馬力/600rpm
製造年代 : 1928年頃?(昭和3年頃?)
製造会社 : 久保田鉄工所
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 クボタ AHC型 3馬力 その3
昭和20年代後半、売れに売れたクボタ小型農業用石油発動機AHシリーズより、3代目となるAHC型です。AHシリーズは製造台数の多さから、現代でも比較的多くの筐体が残っており、決して珍しい存在ではありません。しかし、運転会で出会う発動機たちは、それぞれに歩んだ長い年月がその表情に表れています。同じ物は一つとして無い様々な個性が楽しめる、個人的には大好きな発動機です。
クボタ AHC型
出力 : 2.5~3馬力/1,300~1,500rpm
製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)
製造会社 : 久保田鉄工 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年島村渡船発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1949年 クボタ 3S型 3馬力
戦後、GHQの指令により農地解放が行われ、多くの小作農家が地主から独立しました。しかしそれは、今まで地主が所有していた農業機械をそれぞれ自前、又は共同で調達しなければならなくなり、需要に応じて各メーカーで農業用石油発動機の生産が再び行われるようになりました。まだ十分に物資が行き渡っているとは言えない頃の製品ですが、シンプルながらも「石油発動機」の基本を押さえた発動機でした。
クボタ 3S型
出力 : 3馬力/650rpm
製造年代 : 1949年(昭和24年)
製造会社 : 久保田鉄工所
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1955年頃 クボタオートエンジン BN型 5馬力 その1
昭和30年代に農業機械化の波に乗り、耕転機(耕耘機)の動力として売れに売れた、クボタオートエンジンよりBN型です。独特の吸気音とよく抑えられた排気音は、一口に「耕運機サウンド」と片付けてしまうのは勿体無い程に趣があります。当時この灰色のボディは、全国の農家から憧れの的となっていた発動機の一つでした。
クボタオートエンジン BN型
出力 : 4~5馬力/1,500~1,800rpm
製造年代 : 1955年頃(昭和30年頃)
製造会社 : 久保田鉄工
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年白馬発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1930年頃 クボタEF型 7.5馬力
巨大なフライホイールとマフラー、そして頂点に君臨するオイラーが抜群の存在感を主張する、クボタの大型石油発動機です。人の胸ぐらいまでの高さがある威容と、涼しげながらも力強いその鼓動。しばし圧倒された迫力満点の展示でした。
クボタ EF型
出力 : 7.5馬力/500rpm
製造年代 : 1930年頃(昭和5年頃)
製造会社 : 久保田鉄工所
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
・タイトル画像はhttps://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6d/Paris_Sette-Takarazuka1930.jpgより引用させていただきました。
[いにしえの発動機たち] 1977年頃 クボタ GN2900-H型 6.5馬力
クボタの小型コンバイン「HX350」の動力として開発された、強制空冷V型2気筒OHVの発動機です。アルミを多用し如何にも軽量そうですが、樹脂部品等の積極的な採用により低騒音・低振動・軽量化を目指したそうです。バイクのエンジンと出力を比べる無かれ。要求される特性・用途が全く異なるのです。大容量の円形エアクリーナーも近代的な、スタイリッシュな発動機でした。
クボタ GN2900-H型
出力 : 6.5馬力/3,200rpm 最大9馬力
排気量 : 289cc
製造年代 : 1977年頃(昭和52年頃)
製造会社 : 久保田鉄工
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年軽井沢発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1935年頃? トバタ陸用発動機 ALS型 5馬力
平ベルトで小型の発電機を駆動しながら生き生きと回る、トバタ陸用発動機のALS型です。一本のロッカーアームで排気・吸気バルブの両方を駆動するのがトバタの特徴ですが、この発動機の場合上側が排気バルブ、下側が吸気バルブになっています。排気マニホールドとキャブレターは、一体となった鋳物のASSYでしょうか。戸畑鋳物の流れを汲む、熟練技の一端を垣間見た発動機でした。
トバタ陸上発動機 ALS型
出力 : 5馬力/600rpm
製造年代 : 1935年頃?(昭和10年頃?)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1953年頃 クボタ CHC型 6馬力
排気管・キャブレターから野太い排気・吸気音を奏でる、高度経済成長期の序盤に製造された農業用石油発動機です。恐らく、当時農家の憧れであった耕運機への搭載を前提に製造された筐体と思われます。美しいアルミ鋳物の冷却水給水口とそれに隣接する潤滑油タンク(オイラー)は、農業機械化の波が訪れていた製造当時も、農家の憧れの象徴として誇らしげに輝いていた事でしょう。
クボタ CHC型
出力 : 5~6馬力/1,000~1,200rpm
製造年代 : 1953年頃(昭和28年頃)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年高知宮の前発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。
[いにしえの発動機たち] 1950年頃 クボタ AHL型 2馬力
生き生きと排気・吸気のリズムを刻みながら回る、アルミ筐体の農業用石油発動機です。恐らく、当時急速に農家へ普及した耕運機に搭載され、大活躍した事でしょう。農作業に明け暮れた日々を感じさせながらも、まだまだ内に秘めたる力強さを感じさせられた展示でした。
クボタ AHL型
出力 : 2馬力/1,100rpm
製造年代 : 1950年頃(昭和25年頃)
製造会社 : 久保田鉄工所 (現:クボタ)
所在地 : 大阪府大阪市浪速区
2014年出雲崎発動機運転会で見学させていただきました。
動画で辿る石油発動機の歴史 mylist/39931443
・スペック・製造年代には推定を含みます。