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【ずんだもん名作朗読】医者と病人【Shorts Ver.】
「ずんだもんの読む怪談ははたして怖いのか?」
その答えを知るべく、実際にずんだもんが怖い話を朗読したのだ。
聞きたい話などリクエストがあったら是非コメントしてほしいのだ!
(これは怖い話ではなく小噺だと思うのだ
ただ夢野久作が好きだから投稿してみるのだー)
この動画はYouTube Shortsに投稿するために作ったからニコニコだと
見にくいかもしれないのだ。もしそうだったらごめんなのだ。
でもボクがちっちゃかわいいから見てほしかったのだ!
原作:医者と病人 夢野久作
https://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/46717_27675.html
怪談朗読ずんだもんTwitterアカウント:https://twitter.com/kowaizundamon
――――――――――――――――――――――――――――――――――
クレジット(敬称略)
朗読:voicevox ずんだもん
https://voicevox.hiroshiba.jp/
ちっちゃずんだもん立ち絵
のんたお
https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im10887998
画像素材:いらすとや
https://www.irasutoya.com/
動画制作:ゆっくりムービーメーカー4 lite
https://commons.nicovideo.jp/material/nc236011
瓶詰地獄【夢野久作】VOICEROID朗読会-結月ゆかり
YouTubeにあげていたもののあげ直しです
よければツイッターフォローもお願いします
https://twitter.com/KamisuLabo
普段はYouTubeで活動しています。
https://www.youtube.com/c/KamisuLabo
音楽
・効果音辞典
https://sounddictionary.info/
【VOICEPEAK女性2】芥川龍之介『蜜柑』【音声合成朗読】
音声合成による朗読動画です。
▼テキスト中に現れる記号
《》:よみがな
(例)外を覗《のぞ》くと
▼テキスト中の補足情報
** 二等客車【にとうきゃくしゃ】
列車の客車が三等級に分かれていた時代の、第二の等級の客車。
** 外套【がいとう】
上着のコート。
** 日和下駄【ひよりげた】
歯が少し高い下駄。天気が晴れの履くから「日和下駄」らしい。差し歯下駄の一種。
** 運水車【うんすいしゃ】
水を運ぶための車。この作品中のものは、荷車に水槽が付いたようなものと思われる。
** 赤帽【あかぼう】
駅構内で乗降客の手荷物を運ぶ人。常に赤い帽子をかぶっている。
** 懶げ【ものうげ】
物憂げ。だるそうなようす。
** ひつつめの銀杏返し【ひっつめのいちょうがえし】
髪をポニーテールのようにまとめ上げ、ポニーテール部分を∞の字に結った髪型。
「ひっつめ」は、ボリュームをつけずぴっちりと髪をまとめ上げた様子。
時代劇で10歳くらいの町娘がしてそうな髪型。
普通の「銀杏返し」は、時代劇でよく見る「茶屋の娘」がしてそうな、女性の結い上げた髪型。
** 暮色【ぼしょく】
夕暮れ色。
** 鬢【びん】
もみあげの髪の毛。
** 踏切り番【ふみきりばん】
踏切にいる、踏切の遮断機を上げ下げしたり、踏切の通行を整理したりする人。
** 一旒【いちりゅう】
ひとつの旗(はた)。「旒(りゅう)」は、旗状のものを数える単位。
** 蕭索【しょうさく】
もの寂しいようす。
** 目白押し【めじろおし】
すき間なく並んだようす。
** 陰惨【いんさん】
暗く、みじめなようす。
** 喊声【かんせい】
叫び声。
** 蔵していた【ぞうしていた】
しまっていた。おさめていた。
** 幾顆【いくか】
いくつか。「顆(か)」は、粒状のものを数える単位。
** 昂然【こうぜん】
やる気のあるようす。
▼youtube版
https://youtu.be/QHMUWj9REo4
▼朗読
POICEPEAK 女性2
▼作品
蜜柑
作:芥川龍之介
底本:「現代日本文学大系 43 芥川龍之介集」筑摩書房
1968(昭和43)年8月25日初版第1刷発行
入力:j.utiyama
校正:野口英司
青空文庫より利用
改行位置、空白、記号、よみがな、漢字など、一部改変しているところがあります
【VOICEPEAK女性2】新美南吉『飴だま』【音声合成朗読】
音声合成による朗読動画です。
▼テキスト中に現れる記号
《》:よみがな
(例)わたし舟《ぶね》
▼youtube版
https://youtu.be/YRWzhnt0wX0
▼朗読
POICEPEAK 女性2
▼作品
飴だま
作:新美南吉
底本:「ごんぎつね 新美南吉童話作品集1」てのり文庫、大日本図書
1988(昭和63)年7月8日第1刷発行
底本の親本:「校定 新美南吉全集」大日本図書
入力:めいこ
校正:鈴木厚司、もりみつじゅんじ
青空文庫より利用
改行位置、空白、記号、よみがな、漢字など、一部改変しているところがあります
【音声合成朗読】芥川龍之介『蜘蛛の糸』【ずんだもん】※音量注意
音声合成による朗読動画です。
▼テキスト中に現れる記号
《》:よみがな
(例)蓮池《はすいけ》のふち
▼youtube版
https://youtu.be/RoHdArbcY3g
▼朗読
VOICEVOX ずんだもん
▼作品
蜘蛛の糸
作:芥川龍之介
底本:「芥川龍之介全集2」ちくま文庫、筑摩書房
1986(昭和61)年10月28日第1刷発行
1996(平成8)年7月15日第11刷発行
親本:筑摩全集類聚版芥川龍之介全集
1971(昭和46)年3月~11月
入力:平山誠、野口英司
校正:もりみつじゅんじ
青空文庫より利用
一部読み仮名や記号を改変しています
【ボイボ朗読劇場】『ごんぎつね』新美南吉【VOICEVOX四国めたん/ずんだもん】
かなしいね。
陰徳はダメっていう話なのかな。
一部言い易さ、わかりやすさを優先して原文から改変した箇所があります。
★提供★
青空文庫 https://www.aozora.gr.jp/
YMM4 https://manjubox.net/ymm4/
VOICEVOX https://voicevox.hiroshiba.jp/
立ち絵素材
ずんだもん https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im10792934
四国めたん https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im10796593
BGM 甘茶の音楽工房 https://amachamusic.chagasi.com/index.html
■つくったものリスト
https://www.nicovideo.jp/series/186974?ref=user_series
◆Youtube
MMDダンス https://www.youtube.com/user/ikikkable/featured
VR特撮 https://www.youtube.com/channel/UCq_P3haWR2orG53aNTo_ZOw
◆Twitter
https://twitter.com/rakatayayaya
【ボイスロイド朗読】小川未明/野ばら【伊織弓鶴】
VOICEROID2 伊織弓鶴による朗読です。
作業用BGMや睡眠導入などにどうぞ。
青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/
※朗読動画は朗読OKな作品のみお借りしています。
【甲賀三郎 傑作選】支倉事件【中篇】
★文字起こし:http://urban-legend.tsuvasa.com/kougasaburou-hasekurajiken
【夢野久作 傑作選】鉄槌(かなづち)
――ホントウの悪魔というものはこの世界に居るものか居ないものか――
――居るとすればその悪魔は、どのような姿をしてドンナ処に潜み隠れているものなのか――
――その悪魔はソモソモ如何なる因縁によって胎生しつつ、どのような栄養物を摂とって生長して行くものなのか――
――その害悪と冷笑とを逞ましくし行く手段は如何――
斯様かような質問に対して躊躇ちゅうちょせずに答え得る人間は、そう余計には居るまいと思う。
然るに私はまだヤット二十歳はたちになったばかしの青二才である。だから聖人でも哲学者でもない筈であるが、しかしこの問いに対しては明白に答え得る確信を持っている。
――ホントウの悪魔とは、自分を悪魔と思っていない人間を指して云うのである――自分では夢にも気付かないまんまに、他人の幸福や生命をあらゆる残忍な方法で否定しながら、平気の平左で白昼の大道を濶歩して行くものが、ホントウの悪魔でなければならぬ。――
――だから真個ほんとの悪魔というものは誰の眼にも止まらないで存在しているのだ――
――そのような悪魔の現実社会に於ける生活とか、仕事とかいうものが如何に戦慄すべきものがあるかという事なぞも、滅多に考えられた事がないのだ――
……と……。
「彼奴あいつは悪魔だ。お前と俺の生涯をドン底まで詛のろって来た奴だ。今度彼奴に会ったら、鉄鎚かなづちで脳天を喰らわしてやるんだぞ。いいか。忘れるなよ」
親父おやじは私にこう云って聞かせるたんびに、煎餅蒲団せんべいぶとんの上で起き直った。蓬々ぼうぼうと乱れた髪毛かみと髯ひげの中から、血走った両眼をギョロギョロと剥むき出して、洗濯板みたいに並んだ肋骨あばらぼねを撫でまわしてゼイゼイゼイゼイと咳せきをした。そのうちに昂奮して神経が釣り上って来ると、その悪魔が眼の前に坐っているかのように、鼻の先の薄暗い空間を睨み付けてギリギリと歯ぎしりをしながら、骨と皮ばかりの手を振り上げて鉄鎚をグワンと打ちおろす真似をして見せる事もあったが、その顔の方がよっぽど恐ろしくて、活動に出て来る悪魔ソックリに見えたので、私はいつも子供心に一種の滑稽味を感じさせられた。親父は悪魔を取り違えているのじゃないか知らんと思って……
……
★文字起こし:http://urban-legend.tsuvasa.com/kanaduchi-yumenoqsaku
【小酒井不木 傑作選】少年科学探偵(6)~紫外線
水銀石英灯
読者諸君は、塚原俊夫君の取り扱った「紅色ダイヤ」事件というのを記憶していてくださるだろうと思います。その事件を紹介する際、私は俊夫君に金持ちの叔父さんのあることを話しておきましたが、最近俊夫君はこの「赤坂の叔父さん」に実験室の一部を建て増してもらい、そこへ水銀石英灯というものを買ってもらって据えつけたのであります。
どうして、俊夫君が水銀石英灯を買ってもらったかと言いますと、先日俊夫君は、ある外国の犯罪学に関する雑誌を読んで、近頃外国では犯罪の探偵に水銀石英灯がさかんに使用されるということを知ったからであります。
そこで、研究好きな俊夫君は、赤坂の叔父さんに頼んだところ、さっそく叔父さんは快諾して実験室を建て増し、器械を買い入れて備えつけてくださったのであります。
かねて俊夫君はレントゲン線の装置がほしいのでしたけれど、あまりに大袈裟になるゆえ我慢していましたが、水銀石英灯は簡単なものですから、とうとう叔父さんにねだったわけです。
さてここで皆さんに水銀石英灯がどんなものかということをお話ししておこうと思います。水銀石英灯というのは一口にいえば、紫外線と称する一種の光線を発生する器械なのであります。そこで私はさらにさかのぼって、紫外線が何物であるかということを述べる必要があります。
皆さんは日光が通常七色の光線から成っていることをご存じであろうと思います。
すなわち赤色、橙色だいだいいろ、黄色、緑色、青色、藍色あいいろ、紫色がこれでありまして、日光光線を分光器で分析しますと、いわゆるスペクトルとなって、これらの美しい色にわかれます。しかし、日光光線には、この七色の光線の他になお眼に見えぬ二種の光線が含まれているのでありまして、通常赤外線、紫外線と呼ばれているのであります。……
★文字起こし:http://urban-legend.tsuvasa.com/shonenkagakutantei-shigaisen
【小酒井不木 傑作選】少年科学探偵(5)~白痴の知恵
魚釣り
塚原俊夫君が、魚釣りを好むことは、これまでまだ一度も皆さんに紹介しませんでしたが、俊夫君は、かつて動物学を修めたとき、ことに魚類の解剖と生理とに興味を持ちまして、それと同時に魚釣りも大好きになったのであります。
近頃では、むずかしい事件を依頼されると、わざわざ魚釣りに出かけて考えをまとめることもありましたが、多くの場合は、半日か一日を面白く遊んで頭脳を休めるために、魚釣りに出かけるのでした。
魚釣りの場所は、言うまでもなく東京の郊外ですが、これという決まった所へは行きませんでした。時としては二里も三里も離れたところへ行くことがありまして、いつの場合にも私がそのお供を仰せつかったことは申すまでもありません。私も小さい時分から魚釣りが好きですから、いつも喜んでお供をしました。
ある日、私たちは、久しぶりに、東京府下××村の方面へ鮒釣りに出かけました。それは柿の実がようやく色づきかけた十月なかばの、小春日和ともいうべき暖かい日でして、私たちは午後の陽光ひかり
を浴びながら、釣り竿を担いで色々の話に笑い興じ、元気のよい歩調で野道を歩いてゆきました。
すると先方から一人の巡査が佩剣はいけんを光らせ、今一人洋服を着た紳士と連れ立ってこちらへ歩いてきましたが、洋服の紳士は私たちを見るなり、にこりと笑って、
「やあ、俊夫君じゃないか?」
と言いました。見るとそれは「Pのおじさん」すなわち警視庁の小田刑事です。
「こりゃ、よい所で逢った」
と小田さんは立ちどまって言葉を続けました。
「実は、今日これから君のところを訪ねようと思ったんだ」
こう言ってそばの巡査を顧みて、何やら小声で相談し、さらに俊夫君に向かって言いました。
「実はこの村に殺人事件が起こって、有力な犯人と目星をつけていた男を逮捕してみると、それがどうやら犯人ではなさそうなので、みんなが困ってしまったんだ。君一つ、働いてくれないか?」
俊夫君は魚釣りに来たことなど、すっかり忘れてしまったと見え、言下に「よろしい」と返事をしましたので、小田さんたちは道を引っ返し、私たちを案内してやがて四人は村の駐在所へ参りました。小田さんと連れ立っていた駐在所詰めの巡査は俊夫君に向かって、次のごとき事件の顛末を語りました。……
★文字起こし:http://urban-legend.tsuvasa.com/shonenkagakutantei-hakuchinochie
【小酒井不木 傑作選】少年科学探偵(4)~頭蓋骨の秘密
山中の骸骨
実験室の前の庭にある桐の若葉が、ようやく出そろった五月なかばのある朝。塚原俊夫君が「Pのおじさん」と呼ぶ警視庁の小田刑事は、珍しくも私服を着て、私たちの事務室兼実験室を訪ねられました。小田さんは東京に近い△△県の田舎の生まれだそうですが、その村の小田さんの親戚の家に一つの事件が発生したので、俊夫君にその解決を依頼すべく来られたのです。
今日からちょうど五日前、△△県××村の付近の山奥で、先年関東の大地震の際、山崩れのあったところを、二人の農夫が掘りかえしていると、一本の松の木の根元から、以外にも、十二三の少年の死体があらわれました。死んでからよほど日数がたっていると見えて、単衣(ひとえもの)に包まれた身体
(からだ)も、学校帽子をそばに置いた頭も、ほとんど骨ばかりで、どこの誰とも分かりませんでした。
二人の農夫はびっくりして、転ぶように走って、F町の警察署に事の次第を急報しましたので、警察署からは直ちに三人の警官が取り調べのため、現場(げんじょう)に駆けつけました……
★文字起こし: http://urban-legend.tsuvasa.com/shonenkagakutant…aikotsunohimitsu
【小酒井不木 傑作選】少年科学探偵(3)~髭の謎
博士の死
それは寒い寒い一月十七日の朝のことです。四五日前に、近年にない大雪が降ってから、毎日曇り空が続き、今日もまた、ちらちら白いものが降っております。
塚原俊夫君と私とは、朝飯をすましてから、事務室兼実験室で、暖炉を囲んで色々の話をしておりました。と、十時頃、入口のドアを叩く音がしましたので、私が開けてみると、二十歳ばかりの美しいお嬢さんが、腫れあがった瞼をして心配そうな様子で立っておりました。
「塚原俊夫さんはお見えになりますか?」
とお嬢さんは小さい名刺を私に渡しました。
「お願いがあって来ましたとおっしゃってください」
俊夫君は私の渡した名刺を見て、
「さあ、どうぞお入りください」
と言いました。その名刺には「遠藤雪子」と書かれてありました。
やがてお嬢さんは俊夫君とテーブルに向かいあって腰かけました。
「ご承知かもしれませんが、私が遠藤信一の娘でございます」
「ああ、遠藤先生のお嬢さんですか、先生は相変わらずご研究でございますか?」
と俊夫君は言いました。
令嬢は急に悲しそうな顔になって、
「実は父が昨晩亡くなったのでございます」……
★文字起こし: http://urban-legend.tsuvasa.com/shonenkagakutantei-higenonazo
【小酒井不木 傑作選】少年科学探偵(2)~暗夜の格闘
紅色ダイヤ事件の犯人は、意外にも塚原俊夫君の叔父さんでしたから、悪漢の捕縛を希望しておられた読者諸君は、あるいは失望されたかもしれませんが、これから私のお話しするのは、先年来、東京市内の各所を荒らしまわった貴金属盗賊団を俊夫君の探偵力によって見事に一網打尽にした事件です。
★文字起こし: http://urban-legend.tsuvasa.com/shonenkagakutantei-anyanokakutou
【小酒井不木 傑作選】少年科学探偵(1)~紅色ダイヤ
本書に収めた六編の探偵小説は、雑誌『子供の科学』に連載されたもので、尋常五六年生から中学二三年生までくらいの少年諸君の読み物として書いたのであります。
現代は科学の世の中でありまして、科学知識がなくては、人は一日もたのしく暮らすことができません。しかし、科学知識を得るには、何よりもまず科学の面白さを知らねばならぬのでありまして、その科学の面白さを知ってもらうために、私はこの小説を書いたのであります。
次に科学知識なるものは、書物を読むと同時に、よく「考える」ことによって余計に得られるものであります。ですから、ドイツの諺ことわざにも、「読むことによって人は多くを得るが、考えることによって人はより多くを得る」とあります。
しかるに、探偵小説は、読む小説であると同時に読んで考える小説であります。それゆえ、私は私の小説を読まれる少年諸君に、ものごとを考える習慣をつけてもらいたいと思って書いたのであります。
少年科学探偵、塚原俊夫(つかはらとしお)君の出る物語は、これでおしまいではありません。私は、今後追々発表してゆくつもりですから、皆さん、どうかいつまでも愛読してください。
終わりに、本書の出版に関して、少なからぬ尽力をしてくださった神田書房主と友人深野滋君、および、雑誌に発表した当時から、ずっと挿画を書いて下さって、本書にも美しい筆をふるってくださった森田ひさし画伯に、深甚の謝意を表します。
大正15年12月(『少年科学探偵』文苑閣、1926年12月、所収)
★文字起こし: http://urban-legend.tsuvasa.com/shonenkagakutantei-beniirodaiya
【小酒井不木 傑作選】国際射的大競技
昨年オランダに開かれたオリンピック大会で、わが日本選手が三段とびの第一等に入選したとき、私
たち内地の日本人がどんなに喜んだかは、おそらくまだ皆さんの記憶にあらたなるところであると思います。
あの新聞記事を読んだせつな、思わずも私の目には熱い涙がたまりました。すべての競技がそうでありますけれど、なかんずく国際競技ほど人の血をわかし肉をおどらすものはありません。
今からおよそ五十余年の昔、普仏戦争の起こるすこし前、フランス陸軍省の主催でパリーの郊外に射的大会が開催されました。
当時フランスには世界各国から軍事研究者が留学にきていて、わが日本からも十人余りの士官が派遣
され、それらの人々が射的大会に招待されたのでありますから、いわば国際射的大会となったわけです。
当時日本人は、欧州人から見れば、まったく眼中になかったのであります。日本という国さえも認
められてはいないくらいでした。そうして、日本人そのものはといえば、欧州人よりも体格は劣るし、有色ではあるし、言語も不自由であるから、自然軽蔑されたのも無理はありません。
けれども日本人には、祖先伝来の日本精神があります。いかなる困難とも戦って、あくまで目的に進むという尊い精神があります。その精神がことごとにあらわれますから、当時の滞仏士官も、さほどの屈辱を受けずにすみました。
その証拠には、射的大会へ招待されたのでもわかります……
★文字起こし: http://urban-legend.tsuvasa.com/fuboku-kokusaishateki
【夢野久作 傑作選】悪魔祈祷書【ゆっくり怪談】
古書店で雨宿りする助教授が店主から「外道祈祷書」の話を聞かされる。価値を知らぬ学生が持ち込んだそれは世界に一冊しかない稀覯本……
「
われ聖徒となりて父の業を継ぎ、神学を学ぶ中(うち)に、聖書の内容に疑(うたがい)を抱き、医薬化学の研究に転向してより、宇宙万有は物質の集団浮動に過ぎず。
人間の精神なるものも亦、諸原素の化学作用に外ならざるを知り、従って宗教、もしくは信仰なるものが、その出発点よりして甚だしく卑怯なる智者の、愚者に対する瞞着、詐欺取財手段なるを認め、地上に於て最真実なるものは唯一つ、血も涙も、良心も、信仰もなき科学の精神を精神とする所謂、悪魔精神なる事を信じて疑わざるに到れり。
わが生まれいでし心は親兄弟、もしくは羅馬(ローマ)法皇が自分のために都合よく作り出せる所謂『神の心』には非(あら)ず。
生前の神罰、死後の地獄また在ることなし。何をか恐れ、何をか憚(はばか)らんや。
歴代の羅馬法皇、その他の覇者は皆この悪魔道の礼讃実行者なり。
万人の翹望(ぎょうぼう)する上流階級の特権なるものは皆この悪魔道に関する特権に外ならず。
人類の日常祈るところの核心(もの)は皆、この外道精神の満足に他ならず。強者は聖書を以て弱者を瞞着し、科学の教うるところの悪魔の力を恣(ほしいまま)にして恥じざらむとす。
全世界の人類よ。皆、虚偽の聖書を棄てて、この真実の外道祈祷書を抱け。われは悪魔道のキリストなり。弱き者。貧しき者。悲しむ者は皆吾に従え」
といったような熱烈な調子で、人類全般に、あらゆる悪事をすすめる文句がノベタラに書いて御座います。私(あっし)はそれを読んで行くうちに、自分の首を絞(しめ)られるような気持になってしまいましたよ。西洋(あちら)には血も涙もない悪党が多い。生肝(いきぎも)取りだの死人(しびと)使い、奴隷売買、人殺し請負いナンテものは西洋人でなくちゃ出来ない仕事だと聞いておりましたがマッタクその通りだと思いましたナ。
その耶蘇教(やそきょう)の僧侶(ぼう)さんは多分、精神異状者か何かだったのでしょう。
そんなつもりで、世界中を悪党だらけにするつもりで、一生懸命に書いたらしく、この世界が「悪」ばっかりで固まっている世界だ……神様なんてものは唯、悪魔の手伝いに出て来た位のもんだっていう事を、出来るだけ念入りに説明しているんです……
★文字起こし: http://urban-legend.tsuvasa.com/akuma-kitousyo
男声の朗読を聴きながら眠る「黄金風景」太宰治
この主人公の気持ち、僕は割と分かります。
いつもご視聴いただきありがとうございます!岡野です( ´ ▽ ` )
応援コメントなどにいつも励まされています。
皆さんは、幼い頃の黒歴史ってあるでしょうか?
きっと誰にでもありますよね。
僕なんてありすぎて数えられないかもしれない。
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【岡本綺堂 傑作選】経帷子の秘密(きょうかたびらのひみつ)【ゆっくり怪談】
「経帷子の老婆」に呪われた酒屋「井戸屋」に嫁入りした質屋の娘、お妻。井戸屋では代々、跡取りが生まれてもみんな死んでしまうため、同じ血筋が二代と続かず、縁のない他人が店を相続していた。お妻は呪いを解くために……
★文字起こし:http://urban-legend.tsuvasa.com/okamotokido-kyoukatabiranohimitsu
【岡本綺堂 傑作選】雷見舞~三浦老人昔話より【ゆっくり怪談】
幽玄なる名作:岡本綺堂作~雷見舞(らいみまい)
雷嫌いの花魁と、殿からの命を受け、そのお見舞いに行く雷嫌いの若侍の悲劇。
★文字起こし:http://urban-legend.tsuvasa.com/okamotokido-raimimai
雪さんが「雪女」を朗読するようです【VOICEVOX】
WhiteCUL祭2023投稿作品となります。
雪女でもなんでもない忍者の雪さんに小泉八雲の「雪女」を朗読してもらいました。
音声及び権利表記:VOICEVOX:WhiteCUL
https://voicevox.hiroshiba.jp/product/white_cul/
引用元:青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/cards/000258/files/50326_35772.html
底本:「小泉八雲全集第八卷 家庭版」第一書房 昭和12年1月15日発行
※引用元と異なり、傍点や圏点、傍線の付いた文字を、強調表示にしていません。
画像素材:いずれもニコニコ静画よりお借りしております。
●WhiteCULさん(球体)素材(♪♪♪♪ Op.2様)
https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im11044527
●WhiteCUL立ち絵素材(moiky様)
https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im11047926
背景素材:ニコニコモンズよりお借りしております。
●猛吹雪(背景なし)(みんちり様)
https://commons.nicovideo.jp/works/nc172755
BGM:ニコニコモンズよりお借りしております。
●雪女 Yuki-Onna written by Keido Honda
https://commons.nicovideo.jp/material/nc265501
四国めたんが朗読する『私の探偵小説』【VOICEVOX】
文学祭の進捗はほぼゼロ
やばい
青空文庫『私の探偵小説』坂口安吾
https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/card61107.html
使用ソフト
『VOICEVOX 四国めたん』
https://voicevox.hiroshiba.jp/
『PowerDirector365』
東北きりたんが読む『酒場にあつまる』【VOICEPEAK朗読】
青空文庫『酒場にあつまる――春のうた――』萩原朔太郎
https://www.aozora.gr.jp/cards/000067/card53642.html
使用素材
『14_居酒屋のガヤ01』
https://commons.nicovideo.jp/material/nc34856
使用ソフト
『VOICEPEAK 東北きりたん』
『PowerDirector365』
【朗読】桃太郎 通し【著者:楠山 正雄】
最近活舌が悪くなってきた気がしたので特訓もかねて朗読していきます。
作品:桃太郎
著者:楠山 正雄
青空文庫より
https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/18376_12100.html
【朗読】桃太郎 四【著者:楠山 正雄】
最近活舌が悪くなってきた気がしたので特訓もかねて朗読していきます。
作品:桃太郎
著者:楠山 正雄
青空文庫より
https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/18376_12100.html
【朗読】桃太郎 三【著者:楠山 正雄】
最近活舌が悪くなってきた気がしたので特訓もかねて朗読していきます。
作品:桃太郎
著者:楠山 正雄
青空文庫より
https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/18376_12100.html
【朗読】桃太郎 二【著者:楠山 正雄】
最近活舌が悪くなってきた気がしたので特訓もかねて朗読していきます。
作品:桃太郎
著者:楠山 正雄
青空文庫より
https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/18376_12100.html
【朗読】桃太郎 一【著者:楠山 正雄】
最近活舌が悪くなってきた気がしたので特訓もかねて朗読していきます。
作品:桃太郎
著者:楠山 正雄
青空文庫より
https://www.aozora.gr.jp/cards/000329/files/18376_12100.html
【朗読】芥川龍之介 作 「蜘蛛の糸」
こんにちわ!声優志望のたけをです!
今回は芥川龍之介さんの「蜘蛛の糸」を朗読しました。
皆さんはこの作品、いつからしりましたか?
私は小学校5年生の時にこの作品を全文原稿用紙に書かさせられた記憶しかありませんね。提出前日に死ぬ気で書きました。懐かしいです。あの時の担任絶許。
リクエスト、ご感想よろしくおねがいします!!
以下使用した素材元
青空文庫 様
https://www.aozora.gr.jp/
イラストAC 様
https://www.ac-illust.com/
七三ゆきのアトリエ 様
https://nanamiyuki.com/
効果音ラボ 様
https://soundeffect-lab.info/
収録ソフト
Audacity
編集ソフト
Wondershare Filmora 12
【朗読】「父」モーリス・ルヴェル(田中早苗訳)
青空文庫さま
https://www.aozora.gr.jp/cards/000326/card59618.html
【ずんだもんと読む青空文庫】イズムの功過 夏目漱石【VOICEVOX朗読】
≪「イズムの功過」を読んだ感想≫
〇〇イズムや〇〇主義に限らず、「自分は〇〇だから」とか「あの人は〇〇だから」とか「みんな〇〇であるべき」とか、既存の枠組みやカテゴリーの中に自分や他人を押し込んで考えるのではなく、「自分はどうしたいのか」「自分は何をするべきなのか」と考えて行動することが大切だと思いました。明治43年に掲載された文章だそうですが、令和になった現在にも通じる話だと思いました。
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