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おいていく
それを忘れさせてくれ。
おいていくフル
https://youtu.be/lhYGxuOLH_A
付属小説 https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:f68c917a-a0e9-47bc-a3ac-8eaf07b14350
武士道主催セミナー『七生報国の証明』本編:谷樹里/石濱哲信/穴澤利夫/2026年2月22日
2026年2月22日開催、一般社団法人武士道主催セミナー
https://bushido-org.net/20260222
「特攻隊」の記憶を持つ少年の母・谷樹里さんと語る「生まれ変わり」の話。
■参考漫画:『七生報国の証明』
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:919bdcc9-96da-4064-8a54-64146fee96e2
おいていく解禁文
「おいていく」 解禁文
愛をもらえなければ、老いて、壊れて、やがて死ぬ。この世界ではそれが当たり前だった。けれど、私はもう、誰からも愛をもらいたくなかった。
あの人のぬくもりを最後に、それ以外の愛を受け入れることが、どうしても出来なかった。他人の体温は、全部、偽物みたいに冷たかった。
みんなは言う。
「愛は栄養なんだから、もらわなきゃダメだ」と。でも、私にとってそれは生き延びるためのものじゃなくて“あの人と生きた証”だった。
だから私は、老いることを選んだ。
皺が増えて、髪が抜けて、骨が軋むたび、ようやく彼のいる場所に近づいていくような気がした。最期に出会った青年の瞳は、どこか似ていた。もうこの世界にはいないはずの、“ナニカ”を宿していた。
ああ、これでいい。
この痛みのまま、終われるならきっと私は、まだ“愛している”んだと思う。
解禁文
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:998021d1-1e93-4c28-b560-6909c7acd68b
おいていく
老婆の死に際に合点がいった。
おいていくフル
https://youtu.be/lhYGxuOLH_A
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:f68c917a-a0e9-47bc-a3ac-8eaf07b14350
おいていく本アルバム付属情報
【断章八】
《記憶安定化補助制度》
〈発令年:第128期愛情供給法改訂後〉
〈発行主体:心的恒常性維持局(MHC)〉
本制度は、愛情供給値の不均衡によって生じる急性老化症(ALS/Affective Lack Syndrome)の進行を防ぐために設けられた。
研究の結果、個体の記憶の連続性が老化進行率に大きく寄与することが確認された。MHCは、過去の愛情記憶を一定量保持している個体ほど、供給値の変動が安定し、老化の進行が通常よりも 顕著に遅延することを報告している。
一方で、記憶喪失・改竄・愛着対象の消失などにより記憶連続性が断絶した場合、供給値は急降下し、不可逆的な劣化過程に突入する。
そのため、記憶消失を防ぐ目的で「記憶安定化補助装置(MAU:Memory Assist Unit)」の使用が義務付けられた。
装置は個体の神経網に直接接続され、主要な愛着記録を自動的に保存・再生する。
ただし、過剰な再生は 幻覚・幻聴・人格分裂などの副作用を引き起こす事例が報告されている。
一部の市民は装置の使用を拒否し、過去の記憶を保持したまま老化・崩壊したとされる。
その者たちは俗に「オイテイク者(The Left Ones)」と呼ばれる。
彼らは、生きながら時間においていかれることを選んだ最後の人間たちである。
付属情報
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:de9f027e-465c-42cb-8789-b2dac7ff47a3
悲環本アルバム付属情報
【断章四】
・男女間でしか愛情が循環しないため、配偶者を持たない母親は通常の経路で愛情を補給できない。
・こうした母親たちは〈代替供給制度〉の対象となり、政府認可の“愛情代替業者(IOL供給者)”から人工的に生成された愛情物質を定期的に受け取る。
・IOLは本来、違法な嗜好薬として扱われていたが、供給源のない家庭に限り合法的に配給される。
・ただし人工的愛情には“流動性が高く安定しない”という欠点があり、母体内での保持時間が短い。そのため、※1母体余剰が形成されず、子供へと渡る愛情量が極端に少ない。
・このため、シングルマザー家庭の子供は「仮想的寿命(Pseudo Life Expectancy)」と呼ばれる制度的限界値を持ち、一定年齢に達する前に命が尽きることが多い。
・政府はその事実を公表していないが、出生記録の裏データでは“単親家庭の平均停止年齢”が他の家庭よりも著しく低い。
・IOL依存が進行した母親は感情機能が劣化し、愛情の感覚そのものを認識できなくなる。 これを〈※2悲環症第二段階〉と定義する。
※1 本来、愛情は男女間のみで循環するため、親子間の愛情は「供給構造の副産物」として定義される。母親が父親から受け取った愛情の残余が、微量ながら子供へと流れる形で維持されている。
・政府はこの“副産物の供給”を「母体余剰」と呼び、出生率維持のために最低限の愛情値を母親に与える政策を実施している。
※2 悲環症第一段階は感情の起伏が著しく激しくなる。
付属情報
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:7482ccbe-abb7-4e57-9581-843c75adfd54
私事解禁文
「私事」解禁文
夜の駅は、蛍光灯の明かりが少しだけ青白く揺れていた。 仕事終わりの人たちが無言で列を作り、改札を抜けていく。いつものように、その流れに身を任せるつもりだった。 行き先は、愛を買うための街。 今日も、誰かの腕の中で一晩だけ生きながらえるはずだった。
それでも、足が止まった。 ホームの端、線路の下から風が吹き上がる。 ふと、その風がやけに冷たく感じた。
電車の到着を知らせるアナウンスが響く。 車体が入ってきて、ドアが開く。 乗れば、生き延びるための夜が始まる。 けれど、今日は一歩も動けなかった。
もう、行かなくてもいいかもしれない。
愛をもらえなければ、老いて、やがて死ぬ。
それでも、誰かに生かされ続けるより
電車が出ていった後のホームは、急に静かになった。蛍光灯の明滅が、まるで鼓動みたいに見えた。帰路はいつもより長く感じた。
部屋に着くと、窓の外からアナウンスが聞こえた。 「明日も、愛を忘れずに。」 どこかの広告の一節だった。 それがやけに遠く感じられて、笑ってしまった。
煙草に火をつける。煙がゆっくりと天井に溶けていく。この世界がどうなろうと、俺はもう行かない。それは他人にとっては些細なことでも、俺にとっては確かに私事だった。
解禁文
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:6b8e200a-e855-4a32-b616-5397736233a7
愛の抗体解禁文
「愛の抗体」 解禁文
誰も死ななくなった世界で、“生”はただ義務のように続いていた。薄暗い路地裏で煙草を吸う男の前に、ひとりの老婆が現れる。この世界で、もう誰も見なくなった“老い”を抱えた人。
彼女は静かに語る。「愛されてきました。それが叶わないならば、今。」
永遠の生を許されたはずの人が、自ら終わりを選ぶということ。その姿は、男の中で何かを決定的に変えていく。「死ぬことは怖いですが」と笑ったその声は、どこか安堵していた。
世界が歪みはじめる。
愛が秩序の中心に据えられた時代。
その静かな、始まりの話。
解禁文
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:e9bfb4a6-82e2-4bf5-b4e6-328d20dd8412
愛の抗体本アルバム付属情報
【断章一】
歳は、誰も数えない。愛を受け取る限り、人は老いない。
それがこの世界のあたりまえ。愛を失えば、皮膚は灰のように脆くなる。笑うことも、食べることも、やがてできなくなる。けれど、愛を受け取りすぎた者もまた、長くは生きられない。若さが過剰になり、身体が崩れていく。
政府はそれを「過愛症(オーバーラヴ)」と呼ぶ。
各地の建物に設置された測定器《L-Meter》が、すべての呼吸を監視している。
老いることは、恥ではあるが、あまりにも稀有で人はその姿を忘れた。それでも彼女は老いていた。そして、眠るように終わった。
その日、世界はほんの少しだけ静かになった。
以下情報
・この世界では、「老い」は愛情の残量を可視化する “生理的な指標”として存在している。
・人は愛情を受け取ることで若さを保ち、受け取らなければ急速に老いて死に至る。ただし、愛情を過剰に摂取し続けると、肉体が“再構築”を始め、やがて人の形を失う。そのため、政府は「L-Meter(ラブメーター)」と呼ばれる測定装置で国民の愛情量を常時計測し、基準値を超えた者を“過愛症(オーバーラヴ)”として隔離している。
▫️数値階層
・0〜15°A: 致死域。愛情欠乏によって皮膚が灰化し、思考も停止していく。
・16〜40°A: 安定域。一般的な「正常」とされる範囲。
・41〜60°A: 高温域。老化が止まり、外見も若く保たれる。
・61°A以上: 危険域(過愛症)。
・若返り現象が暴走し、個体の細胞が自己増殖を始める。 最終的には溶解または“形を失う”。
▫️社会的な常識
・「老い」は恥ずかしいものとされている。“愛を貰えないことの証拠”だからだ。
・「若さ」は価値そのもの。
・若ければ若いほど愛されていると見なされ、社会的地位が上がる。
・政府は「愛の均衡」を保つため、定期的な愛情測定と“供給指導”を行っている。 これに違反した者は“自愛行為”(自己愛・他者依存を伴わない愛情)を疑われ、 取り調べの対象になる。
付属情報
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:cf77e8f1-e96a-43cb-90b2-62d9526d026d
咆哮
目を奪う
咆哮フル
https://youtu.be/35crZT9TJus
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:d2c66ad6-0647-4236-b51d-f575fcde9032
ペルソナ
外れ物の副作用
ペルソナフル
https://youtu.be/RqzkDdv3DT8
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:12ffbc50-3483-4e87-8e5c-1e18637dfab0
ペルソナ
確かにそうしよう
ペルソナフル
https://youtu.be/RqzkDdv3DT8
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:12ffbc50-3483-4e87-8e5c-1e18637dfab0
セレーナ
セレーナ
僕を救ってくれ
セレーナフル
https://youtu.be/9g0L8so3tNg
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:8a845c54-b3a4-4dbd-8ecb-8bffe18e6f93
ストーカー本アルバム付属情報
【断章五】
・本世界における“愛”は生体活動に必要な栄養素として定義されており、国家によって「摂取量」と「分配量」が管理されている。
・しかし、特定個人に対して過剰な愛情を注ぐ、あるいは一方向に偏った愛情を抱く行為は、生体バランスを崩す要因として〈愛情過飽和症(LDS)〉に分類される。
・LDS患者は、愛情を放出する側の神経伝達に異常をきたし、自己補給が不可能になる。結果として、愛を与え続けながら自身の“愛情残量”を削り、最終的に「情動死」に至る。
・法的には軽度の場合、カウンセリングと投薬(IOL調整)が義務化されている。
・しかし重度の患者は“純愛体質者”とも呼ばれ、非合法の※1愛情取引市場で高値で取引される。
・愛情を正常範囲で分配できる者は社会的に健全と見なされ、逆に“過剰に愛する”者は危険思想として分類される。
・この世界では「愛が深いほど病的」という逆転構造が成立している。
・統計上、LDS発症者の大半は孤立者または“愛情欠乏歴”を持つ者である。
※1純愛体質者は自己補給不可能であるが、他者への供給は可能であり、都合よく※2A.L.を補給できるため。
※2 愛情物質〈A.L.(Affection Level)〉
付属情報
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:12196424-57ed-4e81-8453-63e3c92c5126
悲環解禁文
「悲環」 解禁文
ニュースの声が、部屋の中に溶けていく。
「母親が実の子を殴った」とキャスターが言う。
よくある話だ。日常のノイズ。グラスの氷が鳴る。指先が湿る。 俺はチャンネルを変える。 バラエティ番組の笑い声が、代わりに流れ込む。それでも、胸のどこか、心がどこにあるかも分からないがそのどこか、そこが痛む。
画面の中の母親は俯いていた。その頬には涙の跡があった。誰かに赦しを乞うように、あるいは、自分自身に赦されたいように見えた。
「あの子が悪いのよ」 「私は間違ってない」
そんな声が、テレビの向こうから漏れ出してくる。彼女の嗚咽は、音声の隙間を縫って届く幻聴のようだった。
愛せないことは罪なのか。 愛そうとしたこともまた、罪なのか。
いずれにせよ、世界は同じ顔で彼女を裁く。
窓の外では鳥が鳴いている。 その声が妙にうるさく聞こえる。
テレビを消す。光が部屋に滲む。静寂の中で、最後の言葉だけが残る。
「ねえ、ママ。ただそのままあいして」
人を責めることも、救うこともできない。 ただ、この“悲しみの環”が続いていくことを、静かに見つめるしかない。
解禁文
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:dc3f9d68-cdd6-4b6b-9b96-301ff8bd8332
悲環
あんたなんて望んじゃいない
悲環フル
https://youtu.be/RDGithMo3wU?si=JVP37YftmG1QmFsC
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:2cc425cb-2eb3-4d86-86a0-57bf9ebf0ca7
悲環
繰り返す人形
悲環フル
https://youtu.be/RDGithMo3wU?si=JVP37YftmG1QmFsC
付属小説 https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:2cc425cb-2eb3-4d86-86a0-57bf9ebf0ca7
悲観
ただそのまま
悲環フル
https://youtu.be/RDGithMo3wU?si=JVP37YftmG1QmFsC
付属小説 https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:2cc425cb-2eb3-4d86-86a0-57bf9ebf0ca7
私事
レールの際に立っている。
私事フル
https://youtu.be/7L7FgfI0G-U
付属小説 https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:cc412051-71af-46a4-854b-25c2845ec273
私事
常識者の最後
私事フル
https://youtu.be/7L7FgfI0G-U
付属小説 https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:cc412051-71af-46a4-854b-25c2845ec273
愛の抗体
物語の始まり
愛の抗体フル
https://youtu.be/69xHjycx90c
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:aae78478-cf55-4bfe-8686-07d51ef872e9
ノーモア解禁文
「ノーモア」 解禁文
望まれなかった命にも、確かに心拍はあった。
この世界では、愛が命を繋ぐ。けれど、その温度を知らずに育つ子がいる。
母の声は罰のように降り注ぎ、名を呼ばれるたびに、 胸の奥で何かが縮む。
誰かに触れたいと思うほど、その願いが汚れていく気がした。 閉ざされた部屋、 埃の舞う光の粒だけが、 唯一、優しく見えた。 愛されることが、生きる証だというなら、 僕はもう、何者でもないのだろう。 それでも、心の奥で微かに響くものがある。 まだ“人間”でいようとする、名もない脈動。 痛みが、日常と同じ色をしていく。 それでも信じている。 この胸の奥に、 ほんの少しでも温かい何かが触れる日を。 静かな息が、誰にも届かない祈りを吐き出している。
解禁文
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:fae84a30-0e5a-4c8e-bfa7-775b5c641d24
ノーモア
アルコールと生ごみの匂いでした
ノーモアフル
https://youtu.be/UNaStGiwqFI
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:44a5c855-2ffa-4f5e-83c5-694bf649f9d2
ノーモア
そもそも僕は知らない
ノーモアフル
https://youtu.be/UNaStGiwqFI
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:44a5c855-2ffa-4f5e-83c5-694bf649f9d2
ノーモア
痛みに感じていました。
ノーモアフル
https://youtu.be/UNaStGiwqFI
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:44a5c855-2ffa-4f5e-83c5-694bf649f9d2
ノーモア本アルバム付属情報
【断章三】
出生率は、かつての人類史に比べ著しく低下している。
主な理由は「人口管理法」による出生許可制の導入である。
人は※1〈A.L.〉の循環量(愛情の供給能力)に応じて妊娠が許可され、政府が定める基準値を満たさない場合、受胎は自動的に阻止される。それでも、一定数の“想定外の誕生”が発生する。
こうして生まれた子どもたちは、社会的には〈不要児(Unrequired Child)〉と呼称される。不要児の多くは、A.L.供給者を持たないまま成長する。A.L.を受け取らずに生きることは、生理的に不可能であるため、政府は代替物質〈IOL(Instead of Love)〉の投与を推奨している。
だが、IOLは一時的な精神安定をもたらす代わりに、人格の固定化・感情の欠損を引き起こすことが確認されている。
この副作用は、成長過程の子どもにおいて特に顕著である。感情の発達が途中で停止し、言語理解や社会的同調が欠落したまま成人する。
そのような子どもは「教育不適合」として隔離施設へ移送され、労働用サーバー群〈HAB-CLASS〉に再配置される。 そこでは、〈愛情を必要としない存在〉として扱われる。
愛情を与えられなかった子どもは、やがて“愛情の概念そのもの”を理解しない。
それは、世界が生み出した最も静かな死である。
※1 愛情物質〈A.L.(Affection Level)〉
付属情報
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:ff3115b4-d193-43e6-9db6-08c2b931c3ea
ペルソナ
死に足り得るはずだ
ペルソナフル
https://youtu.be/RqzkDdv3DT8
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:12ffbc50-3483-4e87-8e5c-1e18637dfab0
ペルソナ
死に足り得るはずだ
ペルソナフル
https://youtu.be/RqzkDdv3DT8
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:12ffbc50-3483-4e87-8e5c-1e18637dfab0
ペルソナ本アルバム付属情報
【断章七】
一部の子供は、成長段階で愛情供給の不足や虐待などにより、人格構築に深刻な欠損を生じる。政府はこれを「社会的同調欠損症候群(SDS)」と定義し、労働効率と治安維持の観点から、治療と再社会化を義務付けている。 対症療法として導入されたのが「人格保全制度」である。欠損した人格の上に“安定的行動様式”を植え付ける装置、通称〈ペルソナ〉が普及した。
これにより、SDSの患者は“正常”な市民として振る舞うことが可能になる。 だがこの補助人格は、元の人格を完全に覆うわけではない。定期的に発作的な“乖離”が発生し、記憶の断絶・感情の麻痺・幻視・過去の人格の再浮上などが見られる。
近年、これらの症状が社会的ストレスによるものではなく、“ペルソナの拒絶反応”である可能性が指摘されている。 多くの市民はそれを“心の病”として処理する。
だが、ごく稀に、その仮面の奥から、真に人間的な何かが漏れ出すことがあるという。
付属情報
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:d289f34e-6453-4bb3-a3fa-b33d92904ad8
孤独吐
躓きたくないんだよ
孤独吐フル
https://youtu.be/oMwL8RdrO2c
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:cbde74b7-3bf7-4a71-80b8-c3235cf7f415
孤独吐
最悪死ねばいい
孤独吐フル
https://youtu.be/oMwL8RdrO2c
付属小説
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:cbde74b7-3bf7-4a71-80b8-c3235cf7f415
孤独吐本アルバム付属情報
【断章十】
「愛情供給制度」が施行されてから二百年が過ぎた。老化は抑制され、死は例外的な現象となった。
人々は恒常的な生命を得たが、その代償として、“心”の所在を見失った。
制度下における「心」は、測定不能な要素として長らく議論の対象となってきた。脳波、遺伝子、感情記録、夢。いずれも“心の痕跡”ではあったが、“心そのもの”には届かなかった。やがて、心を語る行為そのものが、非効率で非生産的なものとして排除されていった。
「愛は供給されるものであり、感じるものではない」という定義が、社会全域に浸透し、自発的な情動の発露は“異常発火”として 矯正対象に分類された。
しかし、それでもなお、愛の循環から逸れた者たちがいた。
彼らは供給網を離脱し、登録情報から消え、都市の周縁で“静かに息をしている”と報告されている。彼らが生きているのか、あるいは、すでに別の形へと移行したのかは確認されていない。
彼らを探しに行こうとする者もいない。
ただ、ときおり通信網の深層で、名義不明の音声ログが記録されるという。
・・-・ ・-・ ・ ・
「どうすればいい。心の在り処を教えてください。……僕らが、自身が、心なんだよ。」
・・-・ ・-・ ・ ・
記録の発信源は特定されていない。彼らがどこにいるのかも、まだ、誰も知らない。
付属情報
https://acrobat.adobe.com/id/urn:aaid:sc:AP:4937498b-0166-5dce-8216-62102655a145
