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ワシレンコ:バラライカ協奏曲 ハ長調 作品63
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=nIUO3vb4nkA)。
セルゲイ・ニキフォロヴィチ・ワシレンコ(ヴァシレンコ 1872 - 1956)はロシア帝国末期にモスクワ音楽院教授となり、それから約半世紀の間、ロシア・ソ連音楽界で活躍しました。彼は若いころはロシア象徴主義や印象派の影響を受けていましたが、1920年代からロシア及び周辺諸国の民族音楽・民族楽器に興味を持つようになり、ソ連時代以降には数多くの民族音楽に基づく作品を作曲するようになります。
そうしたワシレンコの作品の1つが1929年に作曲されたバラライカ協奏曲 ハ長調 作品63で、ロシアの民族楽器であるバラライカを独奏楽器とする世界最初の協奏曲とされています。
Pavel Neprichenko(バラライカ)
ゲンナジー・ロジェストヴェンスキー指揮
モスクワ交響楽団
バッハ(ダニエレ・ボッカッチョ編):ヴァイオリン協奏曲集(オルガン独奏版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=1qNUrVH9dXg)。
イタリアのオルガン奏者ダニエレ・ボッカッチョ(1967 - )による、バッハのヴァイオリン協奏曲3曲(BWV1042、1041、1043)のオルガン独奏用編曲版です。バッハのヴァイオリン協奏曲をオルガン独奏用に編曲するというのは一見不思議に思えますが、考えてみればバッハ自身がヴィヴァルディ等が作曲した協奏曲をオルガン独奏用に編曲して「オルガン協奏曲」としており、ボッカッチョによる編曲版もさほどの違和感なく聴くことができます。
ダニエレ・ボッカッチョ(オルガン)
ベルンハルト・クルーセル:クラリネット協奏曲第2番 ヘ短調 作品5
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=_HtXSeZlnuE)。
ベルンハルト・ヘンリク・クルーセル(1775 - 1838)はスウェーデン系フィンランド人のクラリ
ネット奏者・作曲家です。特にクラリネットの演奏に優れた人物で、当時の音楽情報誌で紹介さ
れた彼の演奏会の記事(約50以上)に否定的評価が全くないという事実が、その技量を示す例と
なっています。
クルーセルはその優れたクラリネットの技量を生かして、クラリネットが活躍する協奏曲や室内
楽曲を多数作曲しました。これらの作品は古典派のクラリネット作品として近年再評価されるよ
うになっており、クルーセルは「シベリウス以前に広く知られたフィンランド出身の優れた作曲
家」とまで評価されています。その中でも中核的な立ち位置にある作品は3曲のクラリネット協
奏曲で、特に第2番 ヘ短調 作品5は比較的演奏機会が多いようです。
ペール・ビルマン(クラリネット)
ジェラール・コルステン指揮
ウプサラ室内管弦楽団
バッハ:2台のチェンバロのための協奏曲第2番 ハ長調 BWV1061a(伴奏なし版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=qD6mvzJtf60)。
バッハが遺したチェンバロ協奏曲のほとんどは、別の独奏楽器の協奏曲をチェンバロ用に編曲したものとされており、最初からチェンバロという楽器を想定して作曲されたのは、2台のチェンバロのための協奏曲第2番 ハ長調 BWV1061のみと考えられています。しかし、この曲の場合は最初からオーケストラ伴奏をつけていたのではなく、2台のチェンバロのみで演奏する初稿BWV1061aがまず作曲され、後に弦楽合奏パートが追加されたことがわかっています。この動画では、その初稿版が演奏されています。
エンリコ・バイアーノ、アーポ・ハッキネン(チェンバロ)
【モンゴルの】Z.ハンガル『ピアノ協奏曲第2番』【クラシック】
モンゴル国の作曲家ゾンドイン・ハンガル(1948-1996)作曲の『ピアノ協奏曲第2番』(1987)です。カザフのアルマアタ音楽院とソ連のウラル音楽院で作曲を学びました。現代の表現主義的な激しさと叙情性を併せ持った作風がヴァイオリン協奏曲よりもさらに深化させられています。一部に偶然性の要素も取り入れられています。ピアノ:Ts.エンフトゥルN.トーライフー指揮モンゴル国立歌劇場管弦楽団
2018.7.14 (三重)伊勢神宮花火 花火協奏曲
花火とMMDをうpしてる火龍と言います。
第66回伊勢神宮奉納全国花火大会
スターマイン
【花火師】
東京都 (株)丸玉屋小勝煙火店
【撮影場所】
有料個人自由席(G席)
※音楽は花火会場で流れています。
『うp主が出してる今年のMMD&花火動画のマイリスト』
MMD動画→ mylist/57902780
花火動画→ mylist/57902796
火龍のコミュニティ→ co378925
ブログ「日本各地の花火大会(動画)」→ http://ameblo.jp/hanabi-kt/
バルトーク:2台のピアノと打楽器のための協奏曲 Sz.115,BB 121
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=wuOWoOyeuWU)。
1937年、「2台のピアノと打楽器のためのソナタ」(sm33140879)を作曲したバルトークは、この曲のピアノと打楽器のパートはそのままで、2管編成の管弦楽伴奏を追加した「協奏曲」にすることを思い立ちます。しかし、1939年の母の死や、ナチスの台頭に反発してヨーロッパを脱出してアメリカに移住するといった多難な時期と重なったために作曲は遅れ、アメリカ移住後の1940年にようやく「2台のピアノと打楽器のための協奏曲」として完成しました。
なお、今作のアメリカ初演は1943年にシカゴでフリッツ・ライナー指揮、バルトーク夫妻によるピアノ演奏で行われましたが、ほどなくしてバルトークは白血病により入院し、結果的にこれがバルトークの生涯最後の公的演奏会となりました。
マルタ・アルゲリッチ、ネルソン・フレイレ(ピアノ)
ヤン・ラボルダス、ヤン・パストヤンス(パーカッション)
デイヴィッド・ジンマン指揮ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団
【自作曲】小クラリネットのための協奏曲第1楽章(エスクラ協奏曲)
小クラリネット(通称 エスクラ EbClarinet)のための協奏曲
第1楽章:Moderato - Allegro vivo ト短調 ソナタ形式
※エスクラの音域は、一般的なオケ曲よりは広めに取っております。ソロなので。実音LowGから3オクターブ上のGと半音上のA♭までは、演奏経験上通常使用可能と判断し、そのうえはショスタコ5番でも使われるB♭までとしています。
第2楽章sm32210239
第3楽章sm32391870
Ravel ピアノ協奏曲ト長調 第2楽章 cor anglais ギターで弾いてみた
ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調 第2楽章のcor anglaisパートにギターを重ねてみました。
丁寧に弾いたつもりですがもうちょっと表現に凝ってもよかったかな。
とても美しい旋律ですね。
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 第三楽章 [DTM]
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 ホ短調から第三楽章、です。GarritanPersonalOrchestraで演奏しています。
バッハのバイオリン協奏曲を口笛で吹いてみた(途中まで)
初うpです。口が痙攣しそうでした。自分の好きな楽章を途中までですが吹いてみました。楽譜も読めない人間なので、お聞き苦しいところが多々あると思われますが、よかったら聞いてください。
【アルカン】全短調による12の練習曲より 協奏曲第3楽章 (管弦楽)
音源等リニューアル!!
「全短調による12の練習曲」より「協奏曲」第3楽章 Allegro alla barbaresca
この曲は「全短調による12の練習曲op.39」の第10番「ピアノ独奏のによる協奏曲」を独自にオーケストレーションしたものです。
編成:Solo Piano, Picc.1, Fl.2, Ob.2, Cl.2, Bn.2, Cbn.1, Hr.4, Trp.2, Trb.3, Tub.1, Timp, Chime, Tgl, Cym, SD, BD, Tam-tam, Strings
第1楽章sm20217002
第2楽章sm20457403
作曲作品(交響曲・協奏曲)mylist/23099725
作曲作品(その他)mylist/23405837
編曲作品mylist/23650964
アルカン編曲作品mylist/28377705
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 Op.61(1966ライヴ)2/2
レオニード・コーガン(vn) ルイ・ド・フロマン/フランス国立放送管弦楽団 1966 Youtubeより転載 1/2 → sm20490765
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 Op.61(1966ライヴ)1/2
レオニード・コーガン(vn) ルイ・ド・フロマン/フランス国立放送管弦楽団 1966 Youtubeより転載 2/2 → sm20490847
エトヴェシュ『カプ - コ』(2005)
エトヴェシュ・ペーテレル Eötvös Péterrel (1944-)
ピアノ、キーボードと管弦楽の為の『カプ - コ』(2005)
ピアノ:ピエール=ロラン・エマール 指揮:エトヴェシュ・ペーテレル バイエルン放送交響楽団
ロージャ『ヴィオラ協奏曲』(1982)
ロージャ・ミクローシュ Rózsa Miklós (1907-1995)
ヴィオラ協奏曲 (1982)
ヴィオラ:ポール・シルバーソン 指揮:ジェームズ・セダレス ニュージーランド交響楽団
Daniil Shafran.Schumann cello concert. 2楽章
Youtubeからの転載 卓越した右手と独特のビブラートが特徴的なシャフラン 貴重な映像です 検索用 シューマン ダニール・シャフラン チェロ 協奏曲 その他クラシックmylist/16158096 自動ジャンプします 1楽章→sm18534822 3楽章→sm18534971
ジョリヴェ:打楽器協奏曲【ピアノ・リダクション】 (2/2)
フランスの作曲家で、《音楽のジキルとハイド》ことアンドレ・ジョリヴェ(1905-1974)が1958年に作曲。
現在はオーケストラの打楽器入試で扱われていますが、原曲の演奏機会は稀です。
彼自身によるピアノ伴奏版がありますが、今回は私が総譜を元に編曲してみました。これを弾けるピアニストは、きっとラフマニノフのような手をしてらっしゃるのでしょう。うらやましい。
演奏:Sibelius Sounds Essentials (from Sibelius 6)
第1・2楽章:nm24733466 | 第3・4楽章:here | これまでの:mylist/38990807
KYOU-SOU-KYOKU
TVドラマ「協奏曲」サントラ バート・バカラック/編曲 若草 恵1996年に田村正和、木村拓哉、宮沢りえ、出演作品 前←nm10850064 次→ nm10850229
KYOU-SOU-KYOKU
TVドラマ「協奏曲」サントラ バート・バカラック/編曲 若草 恵1996年に田村正和、木村拓哉、宮沢りえ、出演作品 前←nm10849797 次→nm10850164
【オリジナル】 チェレスタ協奏曲 第3楽章
■ 岡崎 恵 2003年1月~7月に作曲、全曲 約27分。
■ チェレスタ独奏と小管弦楽のために書きました、編成は2管編成、金管はホルンしか用いていません。
■ 第3楽章 "Adagio" 再び民謡調の単純な三部形式による緩徐楽章。これはまるでマーラーの交響曲第3番第4楽章のような、模糊とした始まり方です。
■ なお、後半の第3楽章から第5楽章までは、切れ目無しに続けて演奏されますが、このファイルでは第3楽章のみを収録しています。
■ 第1楽章 → nm10088985 第2楽章 → nm10088960 第4~5楽章 → nm10088666
◆ はぁもPのボカロ作品……mylist/6759913
バッハ(アヴィ・アヴィタル編):チェンバロ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052(マンドリン協奏曲版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=B9Gk_F6oeq4)。
イスラエル出身のマンドリン奏者アヴィ・アヴィタルは、グラモフォンでの初録音においてバッハのチェン
バロ協奏曲やヴァイオリン協奏曲の独奏部分をマンドリン用に編曲し、自ら独奏を担当するとともにポツダ
ム室内アカデミーを指揮するという「弾き振り」をやってのけました。彼の演奏は見事の一言で「マンドリ
ンの限界を超えている」と評価されるのも納得です。
アヴィ・アヴィタル(マンドリン、指揮)
ポツダム室内アカデミー
ベルンハルト・クルーセル:ファゴットと管弦楽のためのコンツェルティーノ 変ロ長調
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=B0T2FKmAdKg)。
スウェーデン系フィンランド人の作曲家であるベルンハルト・ヘンリク・クルーセル(1775 - 1838)は、
生前はクラリネット奏者として高く評価されており、その経歴に違わずクラリネットのための作品を数多く
作曲しましたが、クラリネット以外の木管楽器のための作品も作曲しています。
その1つが、1829年に作曲された「ファゴットと管弦楽のためのコンツェルティーノ」変ロ長調です。「コ
ンツェルティーノ(小協奏曲)」という題名の通り、演奏時間は通常の協奏曲より小ぶりな20分弱ながらも
協奏曲の基本である3楽章構成で成り立っており、ファゴットの名人芸が余すことなく聴かれるファゴット
協奏曲の佳作といえます。
Anders Engström(ファゴット)
トード・スヴェドルンド指揮
エーテボリ交響楽団
ホフマイスター:フルート協奏曲 ニ長調
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=rHTsBlkhTbg)。
フランツ・アントン・ホフマイスター(1754 – 1812)は音楽史上では楽譜出版業者としての功績が高く評
価されており、モーツァルトのピアノ四重奏曲第1番やベートーヴェンのピアノソナタ第8番「悲愴」など、
ドイツ古典派の作品を数多く出版したことで知られています。しかし、ホフマイスターは数多くの作品を作
曲したウィーン古典派の作曲家でもあり、少なくとも8つのオペラ、50以上の交響曲をはじめとする作品を
遺しています。
これらの作品のうち、ホフマイスターが特に力を入れたのはフルートを用いた協奏曲や室内楽曲でした。18
世紀末のウィーンではフルートがアマチュア音楽家たちに人気であり、彼らの需要を見込んで多数のフルー
ト作品を作曲したと考えられています。ホフマイスターは生涯に25のフルート協奏曲を出版し、それらは当
時のウィーンの音楽家に高く評価されました。その中でも特に人気があったのが、この動画のフルート協奏
曲 ニ長調だったと言われています。
イングリッド・ディングフェルダー(フルート)
チャールズ・マッケラス指揮
イギリス室内管弦楽団
ラロ:ノルウェー幻想曲
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=9z2uw1h809M)。
エドゥアール・ラロの2番目のヴァイオリン協奏曲である「スペイン交響曲」は、1875年にサラサーテの独
奏で初演されて大成功を収めました。異国情緒に満ちた協奏曲が聴衆に高く評価されるのを目の当たりにし
たラロは、新しいヴァイオリン協奏曲を作曲するにあたって、再び異国情緒を盛り込むこととし、今度はノ
ルウェーを題材として選びました。こうして1878年に作曲されたのが、3番目のヴァイオリン協奏曲である
「ノルウェー幻想曲」で、同年のうちに再びサラサーテのヴァイオリン独奏で初演され、やはり好評を博し
ました。
作品はスペイン交響曲の5楽章構成に対して通常の協奏曲に準じた3楽章構成に戻されましたが、演奏時間は
15分足らずと通常の協奏曲の半分程度となっています。ラロが本作に「協奏曲」「交響曲」といった題名を
付けなかったのは、この演奏時間の短さが理由かもしれません。
なお、ラロは翌1879年に本作を2楽章に縮小した純粋な管弦楽曲に編曲して「管弦楽のための狂詩曲」の題
名で出版しました。しかし一般的には、原曲の題名にちなんで「ノルウェー狂詩曲」と呼ばれています。
ウラディスラヴァ・ルチェンコ(ヴァイオリン)
ジャン=ジャック・カントロフ指揮
リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
ラロ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ヘ長調 作品20
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=MxtLh1Sjnqs)。
フランスの作曲家ヴィクトール・アントワーヌ・エドゥアール・ラロ(1823 - 1892)は1845年(22歳)
から作曲活動に入りますが、初期に作曲した室内楽曲や歌曲は注目されず、一旦は作曲を止めてヴァイオ
リンやヴィオラの奏者として演奏活動を行いました。そんな彼の転機となったのは1865年に結婚したこと
で、これによりラロは作曲への熱意をよみがえらせ、オペラの劇団が主宰する作品コンクールへの応募作
を作曲したりするようになります。
そして彼の名がフランス音楽界に広まるきっかけとなったのが、1873年に作曲されたヴァイオリン協奏曲
第1番 ヘ長調 作品20です。この作品は名ヴァイオリニストであるサラサーテのために作曲され、翌1874年
1月18日にパリのコンセール・ナシオナルにてサラサーテ独奏により初演されました。この作品はラロの作
品の特徴とされる独創的なリズムと大胆なハーモニーの融合が既になされており、聴衆はこの作品の斬新な
要素とサラサーテの演奏技巧に対して拍手喝采で迎え、初演は大成功を収めました。
初演での聴衆の熱烈な支持はラロを勇気づけ、彼はその年のうちにサラサーテのために新たなヴァイオリン
協奏曲を作曲します。それが「スペイン交響曲」です。
ただし、本作が聴衆に受け入れられたのは多分にサラサーテの演奏技巧に負うところが大きく、批評家たち
からはあまり高い評価を受けられませんでした。例えば、作品を気に入ったロシアの篤志家フォン・メック
夫人がチャイコフスキーに本作を紹介したとき、彼は本作について「奇妙で荒々しいハーモニーに満ちてい
る」とし、彼の大嫌いなムソルグスキーの「音楽的汚物」に匹敵すると酷評しています。
そして「スペイン交響曲」の初演がさらなる成功を収めてラロの代表作と評価された結果、ヴァイオリン協
奏曲第1番の存在はその陰に隠れ、演奏機会はほとんどなくなってしまいました。
キム・ウヒョン(ヴァイオリン)
ジャン=ジャック・カントロフ指揮
リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58(1808年改訂初演版)より 第1楽章
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=ghq73tyq4Qk)。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番は1806年に作曲されました。このときの楽譜がそのまま出版
され、現代ではほとんどの場合、この楽譜(1806年版)に基づいて演奏されています。
しかし、本作が公開初演された1808年12月22日の演奏会では、ベートーヴェン自身によってピアノ
独奏部分に更に手が加えられた状態で演奏されました。この追加部分は、写譜師が残した写譜の中
にベートーヴェンの手による注釈がついている形で遺されていますが、長らく顧みられることはあ
りませんでした。
イギリスの音楽学者バリー・クーパーは写譜師が残した写譜からこの追加部分を書き写し、改訂版
(1808年版)として復元することに成功します。この1808年版はロナルド・ブラウティハム独奏、
アンドルー・パロット指揮ノールショピング交響楽団の演奏で録音されました。
一聴すればすぐにわかる通り、1806年版と比べてピアノ独奏部分にかなり音が追加されており、よ
り華やかな響きになっています。初演のためにベートーヴェンが本作の見栄え(聴き映え?)を良
くしようとして装飾音を追加したことがうかがえます。
ロナルド・ブラウティハム(ピアノ)
アンドリュー・パロット指揮
ノールショピング交響楽団
マルトゥッチ:ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品40
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=Nuy86Kcry5s)。
ジュゼッペ・マルトゥッチ(1856 - 1909)はイタリアの作曲家・指揮者・ピアニスト・
教育者で、指揮者としてはワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」のイタリア初演
を指揮するなど、イタリア音楽界にドイツ音楽を紹介した功績で知られるほか、歌劇が
主流であった当時のイタリアにおいて、レオンカヴァッロ、プッチーニ、マスカーニと
同世代でありながら歌劇を1つも作曲せず、シューマン、ワーグナー、ブラームスなど
のドイツ・ロマン派に影響された純器楽作品(交響曲、ピアノ協奏曲等)の作曲を追及
しました。
そんなマルトゥッチの作風を決める最初の作品になったのが、1878年(22歳)に作曲さ
れたピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品40です。同年にはブラームスやチャイコフスキーが
ヴァイオリン協奏曲を作曲しており、それらと比べて構成力はやや劣るものの、イタリ
ア人作曲家らしく流麗な旋律が全体を通して流れており、大規模ながら耳に心地よい音
楽となっています。
ただし、マルトゥッチは本作を生前に出版しなかった(出版されたのは作曲から95年後
の1973年)ことから、作品の出来に満足はしていなかったと思われ、その後ほどなくし
てピアノ協奏曲第2番を作曲することとなります。
フランチェスコ・カラミエッロ(ピアノ)
フランチェスコ・ダヴァロス指揮
フィルハーモニア管弦楽団
Kei Okazaki : Concerto for celesta and orchestra in G-minor (2003)
Kei Okazaki : Concerto for celesta and orchestra in G-minor (2003)
【Score capturing video】
Playing by Roland SC-88Pro
00:10 I - Allegro moderato
05:57 II - Allegro scherzando
12:31 III - Adagio -
18:12 IV - Kadenz, Moderato maestoso -
21:27 V - Finale, Allegro animato
Score captured from Notation view at Sequencer soft "Singer Song Writer Lite v.5.0"
モシュコフスキ:ピアノ協奏曲第1番 ロ短調 作品3
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=hE5H8yV4S5s)。
モーリツ・モシュコフスキ(1854 - 1925)はポーランド出身のピアニスト・作曲家で、生前は
優れた技巧を持つピアニストとして人気を博した一方、練習曲をはじめとする数多くのサロン
向けピアノ作品を中心に作曲しました。
彼が作曲したピアノ協奏曲は長らく1897年に作曲された(第2番)ホ長調 作品59のみと見なさ
れていましたが、実際には1874年に作曲した(第1番)ロ短調 作品3が存在します。この曲は4
楽章から成り、演奏時間は約50分に及ぶ大曲で、若きモシュコフスキの才能を初めて示した作
品となります。本作を評価した人物の一人がフランツ・リストで、1875年にモシュコフスキは
本作の2台ピアノ用編曲版をリストと共に演奏会で演奏するという栄誉を受けました。
しかし、後にモシュコフスキは本作を未熟な作品と見なして楽譜を出版することはなく、自分
のピアノ協奏曲の代表作は作品59であるという態度を生涯貫きました。作曲者に見捨てられて
忘れられていた第1番は、2008年にフランス国立図書館で楽譜が再発見され、2014年にルドミ
ル・アンゲロフによって蘇演されて日の目を見ることとなります。
ルドミル・アンゲロフ(ピアノ)
ウラジミール・キラジエフ指揮
BBCスコティッシュ交響楽団