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[急遽up]ダグ(NC)のディズニーセンバー 南部の唄
※社会情勢を考慮して、Disneycember2013から急遽単発アップです。以降はまた1年目のアップに戻ります。
南部の唄(1946公開)
ハイ皆さんこんばんわ。この映画、ディズニーが公開を自粛してますね。まぁ、たとえて言うなら、自分のおじいさんが書き残した手記の内容が差別的だった、ウチの家系に汚名を着せたくない、だから燃やしてしまえ、みたいな状態ですね。
別にディズニーという企業自体は、差別的な作品を出すことに対して、そこまで道徳観ありません。いろいろ例ありますね。ギャグという形で、あっちこっちで残ってます。白雪姫で、おとぼけがシンバルを編み笠に見立ててかぶる、わんわん物語で、シャムネコがコテコテの東洋なまりの歌うたう、トニーとジョーは典型的なイタリアーノ人、ラテンアメリカの旅は、ほら、あなたがた、南米にもちゃあんと"文明"があるのよ、みたいな紹介してる。アラジンもムーランもまぁ、度合いは違えど例外ではないですね。ピーターパンのインデアン、あれに至ってはもう、カットするとお話が成り立たないからいう理由で残してますね。ファンタジアの黒人ケンタウロスみたいに、ひっそりは切れませんね。
はっきり言いますよ、この映画のディズニーによる発禁は、偽善、ですね。複雑な問題を抱えた映画です、でも、葬ってしまうくらいなら、むしろ論じられるべきだ、私はそう思いますね。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=11a7y2UtMhA
AVGN、NC他マイリス mylist/10041450 mylist/11387586
ダグ(NC)のディズニーセンバー 白雪姫
※第1弾は2011年のシリーズのため、それ以前の時期の作品になります。
白雪姫(1937年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。白雪姫、これは、はじめての長編ですね。それまでディズニーは、短編ばかりだったの。21歳のときにハリウッドで『漫画の国のアリス』作って、評判とりました。それからトーキー時代の1928年に『蒸気船ウィリー』、あの、ミッキーマウスが、ハロー・エブリボディ、いう声を出した。びっくりしましたね~。そして1931年に、『森の朝(花と木)』で、はじめて漫画に色を付けたの。そんなわけで、この他にも短編ばかり作ってるうちに、漫画だって立派だから、映画館の添え物はいやだ、と言って、『白雪姫』を作りました。きれいな感覚で大成功を収めた作品ですよ。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=B_PGCKk2zJw
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ダグ(NC)のディズニーセンバー ライオン・キング
ライオン・キング(1994年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。さあ、愛され続ける映画がやってきました。ライオンキング、さまざまなインスピレーションが入り混じった作品ですね。ルーツとして意図的なものは、バンビ、ハムレット、旧約聖書のヨセフとモーセのお話など。手塚治虫のジャングル大帝は、偶然の一致か、大胆な影響か、どちらでしょうか?
ライオンキングは、気のめいるような悲劇と、ファミリー向けの歌や踊り、このバランスを慎重にとってます。7人の小人がハイホー歌って何十年、ウォルトが完成させたバランスですね。
一見ストーリーはシンプルです。でも、よくよく考えてみると、いろんな要素が含まれてるんですね。何かひとつの要素で成功したわけでない、共同監督のロジャー・アラーズとロブ・ミンコフが、それぞれの要素を丹念に融合させて、あざやかで劇的な、子供から大人まで幅広い層に訴える、大作にに仕上げてるんですね。
シンバは共感を得るような駆け出しのヒーロー、そこに道化役や恋愛対象や長老が現れて、シンバの物語を、楽しくも重厚にしていますね。シンバはお父さんの死をずっと引きずります。そして、暗闇にキャラクターたちが押しつぶされるのを防ぐための、十分なコミカルさもあります。ライオンキングは見ていて楽しい作品ですね。
ライオンキングは、注目を浴びて、賞賛を浴びて、長く愛される、豪華で胸を打つ、クラシックなアニメーションですね。ディズニーの長編アニメーション全部同じように作られたわけではないですが、ライオンキングは他と一線を画していますね。心を揺さぶるストーリー、豪華な役者陣、すばらしい映像、心に響く音楽、これからも忘れられずにあり続けるでしょう。ムファサと一緒に平原を歩き回りなさい。ヌーの大群に襲われて震えなさい。シンバの横をすり抜けていくスカーに震えなさい。成長したシンバの勇ましい姿に興奮なさい。ぜひご家族でその体験を共有ください。また会いましょうね。
元動画 https://youtu.be/s8vrmBqJcwg
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ダグ(NC)のディズニーセンバー リトル・マーメイド
リトル・マーメイド(1989年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。リトルマーメイド、これが成功した要因は、ひとつだけではないですね。最初からヒット確実だったわけでもありません。ディズニー・アニメーションの評価が上がっていたわけでも、勢いがあったわけでも、評価回復の最中であったわけでもありません。ディズニーの新時代はまだ始まってませんでしたし、ましてや「ディズニールネッサンス」と呼ばれるような時代ではなかったですね。公開は1989年11月、高評価、受賞歴、名作としての地位を得るのは、まだ先のことでした。保証なんて何にもない。わずか3年前、『オリビアちゃん』で監督を務めたロン・クレメンツとジョン・マスカー、リトルマーメイドの制作期間中、自分たちにたったひとつできることをやろう、とにかくあらゆる手段で、全力で、最高の映画を作ろう。がんばりました。
その努力がいわゆるルネッサンスの幕開けになったことは、今になってみれば必然だったといえますねぇ。アンデルセンの有名な童話をベースにした鋭いシナリオ、多彩なキャラクター、印象に残る悪役。作曲家アラン・メンケンと、作詞家のハワード・アシュマンが織りなす、質の高い歌の数々。革新的なアニメーション技術。もう、スタジオの壁を越えて、長編アニメ復活の舞台となったんですよ。
波間の上へ下へ盛り込まれたシークエンスの大胆なこと。キャラクターたちはディズニーの手描き作品の中でもおおいに説得力がありますね。表情豊かな人間や生き物であり続けます。マスカーとクレメンツは、この偉業を成すために、いつぶりか、俳優使いました。実写の参考シーンを撮影しました。その成果は明らかですね。眉間のしわから手首の動きまで、人間的な微妙な所作。たいへん魅力的ですね。
すべての要素がとはいいませんが、この映画、まぎれもなく時代を超越してますね。 あちらこちらで絶賛されました。世界中で2億ドル以上稼ぎ出しました。数え切れない女の子たちの心に刻みこまれました。女の子の映画だと思っていた男の子まで、びっくりした、おもしろい、楽しませました。さらには数々の賞を受賞して、ホームビデオ市場を席巻して、後に続くたくさんのたくさんのアニメーションに影響を与えました。そして何よりこの作品、ディズニーの中でもきわめて愛されてます。すばらしいミュージカルアニメ、心揺さぶる元気な魔法が詰まった、名作と呼ぶにふさわしい映画です。何べんでもご覧なさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=yTwYHLQcmlY
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ダグ(NC)のディズニーセンバー 美女と野獣
美女と野獣(1991年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。突然ですが、アニメ映画が名作になる決め手は、何でしょうか?映画の寿命か?新しい世代に語る能力か?芸術性か?アニメーションか?シナリオか?キャラクターか?音楽か?売れ行きか?それとも、もっと単純でしょうか?もっと純粋、ピュアなもの、心の底でなんともいえんものがうごめいて、"ああこれは正真正銘の名作だなぁ "とささやくんですね。『美女と野獣』は、ディズニーアニメーションの宝物とされてきました。理由がありますね。その手描きアニメの優美さ、心に残るラブストーリー、心揺さぶる音楽が、絶賛されてます。
この映画、童話の映画化というより、かつてのディズニー映画の伝統と、モダンな感覚の間で、絶妙なバランスを保っています。ベルは"プリンセス"だそうですが、かよわい乙女でも、甘やかされたお嬢様でもありませんね。といっても、その時代の産物でもない。監督のゲイリー・トルースデールとカーク・ワイズ、ふたりの丁寧な仕事が見えますね。どちらかに傾きすぎず、軽やかに一線を越えてますね。一方、野獣は、ディズニーの中でもとてもとても悲劇的ですね。ただの誤解された怪物ではありませんね。ベルは、野獣の心を掘り起こすために、積もった憎しみと怒りを掃除します。切り刻みます。そこから芽生えたラブストーリーは、まぁ驚くほど複雑。信憑性高く、インパクトがありましたね。
野獣のお城と、その住人たちも魅力的で、考えられてますね。踊る食器、おしゃべりな燭台、普通なら笑ってしまいますが、このチーム、見事成功させましたね。お城自体も野獣の延長線上にありますね。一見暗くて不吉、しかしその中には暖かさが溢れてます。お城も野獣と同じように変化していきます。
絵から、動きから、アーティストの情熱が伝わってきますね。コンピューターで完璧に作れる時代に、線が必ずしもシャープでない、プロポーションが必ずしも完璧でない、クラシックな作品に戻ること、これが実はとても新鮮なんですね。すべてが息を呑むような美しさ。アラン・メンケンの音楽と、ハワード・アシュマンの歌詞も、同様に、いやそれ以上に夢中にさせられますね。視覚的な驚きと同様に聴覚的にも優れたこの作品が、ノミネートされたり賞を獲得したりしたこと、少しも驚きではありません。
現代は数多くアニメ映画ありますが、ここまでの偉業はなかなか達成できませんね。まだ見てない?死刑ですよ。必ずごらんなさい。ジャン・コクトー監督の美女と野獣、こちらも気品高い古典です、合わせてどうぞ。また会いましょうね。
元動画 https://youtu.be/uMIJioaWZ_E
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ダグ(NC)のディズニーセンバー オリバー ニューヨーク子猫ものがたり
オリバー ニューヨーク子猫ものがたり(1988年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。この作品は、後に続くディズニー・ルネッサンスの受賞作を純血種とすると、かわいらしい雑種といったところでしょうか。
ディズニーの劇場アニメの中でも平坦な作品ですね。それにミュージカルというにはガタガタ、喜劇というには形式ばりすぎ、ディケンズのオリバー・ツイストを暗記して、うろ覚えで翻案したような内容ですね。とまぁ、さんざんに言いましたが、完全な失敗作じゃありませんよ。ジョーイ・ローレンスとビリー・ジョエル、役者の中でも健闘してます。ドム・デルイーズ、安心の個性を見せてくれます。ファミリー向けのしゃべる動物たちのキャパシティとしてはなかなかですね、歌や踊りの中に教訓が込められてます。何はともあれこの映画には、ハート、真心がありますね。ハートの効果というのははかりしれませんね。ただディズニーは、壮大な冒険や、感動的な青春物語で、評判を築き上げてきました。たまに、揺らぎますけどね。それに比べて、明らかに、ひ弱で薄っぺらな作品なのは、否めないですねぇ。
この『オリバー』、無軌道なのも問題ですよ。ナイン・オールド・メン以降のディズニー・アニメーターから、はじめて監督となってメガホンを握ったのは、ジョージ・スクライバー。予算を大幅にケズりました。大してスリルも笑いもない、出会いから次の出会いへ奔走するばかりで、『ビアンカの大冒険』のポッケから場面や展開を "拝借して"、誘拐計画や救出劇をまとめ上げてる。それも当然なんですよ、当初は『ビアンカ』の続編として開発されましたからね。それに微妙にステレオタイプな表現が、随所に見受けられます。どれも心に響きません。持続する笑いを誘いませんね。
ディズニーの劇場アニメ映画の中ではかなり劣るでしょう。楽しい作品ですが、すべったり、転んだり、可能性を無駄にすることが多いですね。ディズニーの傑作クラシックのような愛情を得るまでには至らない。でもね、ハートはある作品ですよ。一度はごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=WhWlD1FxB1o
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ダグ(NC)のディズニーセンバー コルドロン
コルドロン(1985年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。『コルドロン』、ディズニーが約十数年かけて開発を進めてきた映画。その予算なんと4400万ドル、当時のアニメ映画の最高額ですね。しかし興行収入は2100万、スタジオがガタッとかたむいた。では、この映画の実態は?テクニカルは見事、しかしストーリー性に乏しい作品でしたね。
原作はロイド・アレキサンダーの児童文学シリーズ「プリダイン物語」。まぁ映画としては、仲間を集めて、城に潜入して、宝を取り戻して、崩れる城をながめる、よくあるお話ですね。もっとストーリーにひねりが必要だし、若い主役たちに善良以外の特徴が欠けている。いわばゼッポだけのマルクス兄弟ですね。
本当に盛り上がるのは悪の世界に入ってから。魔王ホーンドキング、そのらんらんと輝く目、死体のような体、いつも影の中に閉じこもって、ローアングルで映し出される。これは怖いですよ。そして役者は名優ジョン・ハート。どんなに陳腐なセリフも豊かな響きで演じますよ。その右腕のクリーパーもいい味出してますなぁ。魔王がハンフリー・ボガートなら、クリーパーはピーター・ローレですねぇ。
そしてこの世界を描くアニメーション。その構図の大胆なこと。クローズアップ、キャメラを垂直に振る、冒険的ですね。そして特に妖精たちが登場するシーン、本当に美しい映像です。
しかしこの映画、全体的に力がありません。主役たちに"興味"がなさすぎます。お姫さまが主人公に言います、「あなたは何かを持ってる」「自分を信じなくては」でもこのふたり、何を信じているというのか、なかなか判然としない。
野心的、しかし欠点が目立つ映画です。魅力的なキャラクターは欠けてますが、その映像表現は相変わらず見事。一度はごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=hCMi9j1iVWs
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ダグ(NC)のディズニーセンバー ピノキオ
ピノキオ(1940年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。ピノキオ、誰でも知っています。あのキャラクターはどうやってできたのか。ディズニーがスタッフ集めて会議をしたのね。みんながとんがった鼻の絵を描いた。するとディズニーは、ダメ、と言ったの。こんなに鼻がとんがっていたら、子供たちがおもちゃを作ったとき、顔に当たったり、目を突いたりして大変だ、もっと丸い鼻にしなさい。そう言って、ボタンノーズにしたんですね。チロルハットをかぶったピノキオの顔に、最初は3本、毛をたらしたんですが、それもオーバーアクトで、ダメ。結局、1本にしたら、品があるのね。子供たちに対するディズニーの心構え、立派です。今でしたら子供の飲酒、喫煙、びっくり仰天するおとな、いるでしょうね。でも当時は、悪いことをしてからのしっぺ返し、これをちゃんと見せていれば、オーケーだったんですよ。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=DQfvb0t57es
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AVGN、NC他マイリス mylist/10041450 mylist/11387586
ダグ(NC)のディズニーセンバー ビアンカの大冒険/ゴールデン・イーグルを救え!
ビアンカの大冒険/ゴールデン・イーグルを救え!(1990年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。ビアンカの大冒険からおよそ13年。前作に親しんだ子供たちが、あっという間に大人になってしまう、長い長い期間ですね。この続編は、劇場公開された、ディズニーアニメーションの続編です。1作目ほど成功したわけではありません。しかし、さらに色彩豊かで、アクション満載になって帰ってきたミス・ビアンカとバーナードの冒険に、きっと子供たちは夢中になりますよ。今回の舞台は地球の裏側、オーストラリアの荒野です。男の子が、大きな大きな鳥、マラフーテの巣を見つけようとする、こわいこわい密猟者に誘拐されてしまいました。前回同様、地元の動物たちが、ビアンカとバーナードのミッションを支えますが、ネズミたちは圧倒的に不利な状況に立たされます。はたして、男の子を救うことができるのか?悪い密猟者が、マラフーテを捕まえようとするとするのを、止められるのか?最後に救助救援協会は勝つのか?答えは決まっているかもしれませんが、それでも、息をのむ瞬間、緊張でついビクッと体が動くような瞬間、思わず口を押さえこむような瞬間、この続編のほとんどは、最初から最後まで、ハラハラドキドキの連続です。
でもビアンカの大冒険、一作目も忘れないでくださいね。見る時期によってどう魅力を感じるか変わってきますけども、一作目にも十二分に優れた資質があります。迫力は続編に劣りますが、試行錯誤されたクラシックというべき作品。年を重ねられて落ち着いた方、ノスタルジックなアニメファンの方、ビアンカとバーナードの最初のミッションも大いに楽しむはずです。というわけで、ビアンカの大冒険、一作目も二作目も、いずれも大いに違った魅力があります。どちらと言わず、ぜひ両方ごらんなさい。また会いましょうね。
※ダグがミス・ビアンカの声優をザ・ザ・ガボールと呼んでいますが、間違いです。正確にはその妹のエヴァ・ガボールがミス・ビアンカ役です。字幕では割愛。
0:08 オリビアちゃんとリトルマーメイドの間のオリバーは…犠牲になったのだ…
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=Ujy04Ak--g8
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ダグ(NC)のディズニーセンバー ふしぎの国のアリス
ふしぎの国のアリス(1951年公開)
アリス、これは、ウォルト・ディズニーが、何年も何年も暖めて、ずーっと構想を練ってきた作品です。でもウォルト本人も含めて、作った人たち、完成品が気にいらなかった。アカデミー賞にノミネートされましたけど、まぁ~興行収入がぬるかった。ウォルトは、「キャラクターとしてのアリスに、ハートがない、だから失敗した」、そう感じたらしいんです。でも、今現在は、ディズニー映画の中でも特にポピュラーなほうですねぇ。
のんびり行き当たりばったりのアリスの冒険を、ウォルトはじっくりじっくり整形しました。いい映画を作りたいがために、無くした人物、無くなった場面、いろいろあります。でも思い切った判断はいい結果を生みましたね。いかれ帽子屋、三月うさぎ、チェシヤー猫にハートの女王、一癖も二癖もある住人が、ふしぎの国にはいっぱいですよ。
その大胆な色遣い、みょうちきりんなデザイン。皆さんをしばしの間、常識なんて通じない、ナンセンスな異世界へ連れて行ってくれる、これはそんな作品です。肩の力抜いて、じっくりごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=4bLywxbEjDc
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ダグ(NC)のディズニーセンバー イカボード先生とトード氏の冒険
イカボードとトード氏(1949年公開)
(イカボード先生のこわい森の夜)
ハイ皆さんこんばんわ。今夜のディズニーも、2本立ててお届けしますよ。まずは、ベストセラーから、『楽しい川べ』。そのギャグ満載のシナリオ、息もつかせぬテンポ。まるで長めのドナルドダックの短編のような、そんな楽しさが詰まったお話ですね。
もうひとつは、『スリーピーホロウの伝説』、横柄な態度のイカボード・クレーン先生と、こわいこわい、首なし騎士のお話です。よいこのみなさん、今夜は、ウォルトのおじさん本気でこわがらせに来ますから、準備してなさい、ね。
この2つのお話のナレーターも絶品ですねぇ。バジル・ラスボーン、1940年代のシャーロック・ホームズといえば、この人。ビング・クロスビー、まあ、胸震わすようなバスバリトンのシンガーですね。ホワイト・クリスマス、皆さんもごぞんじでしょ?彼の歌い上げる劇中歌の数々の美しいこと。
これぞ、もっともっと評価されていい映画です。お父さんお母さん、おとぎ話はもうおなかいっぱい?そんな冷めたあなた方こそ、ぜひ今夜は、だまされたと思ってごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=2ymjr7ow9ZY
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AVGN、NC他マイリス mylist/10041450 mylist/11387586
ダグ(NC)のディズニーセンバー 眠れる森の美女
眠れる森の美女(1959年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。今夜も、戦後のディズニースタジオの一大傑作、お届けしますよ。経済的な事情から、アニメーションは多少なり、限定されました、陰影や緻密さは失われました、でもね、代わりに、力強さとなめらかさが増しましたよ。
この映画の監督はクライド・ジェロニミいう人ですけども、ディズニー映画の場合はむしろ、職人さんたちの仕事、といったほうが適切でしょうね。戦国時代、お城を建てたのは、名前も分からない棟梁さん、大工さんたちでしょ。同じようなことですね。団結の結果、美しい名作が生まれるんですよ。
この作品は、横長のワイドスクリーン形式です。この頃のディズニーは、他にもワイド画角の映画作ってましたが、広がったスペースを見事に、劇的に、完璧に使いこなしたのは当時ですと、この『眠れる森の美女』だけですね。特に、最後のリール、あのドラゴンが威風堂々現れるところ。目が離せませんよ。
豊かな色彩に心地よい音響、そしてあまいやさしい世界と、こわいこわいおそろしい世界のメリハリ、これが見事に表現されてますね。芸術とはこれですね。
昔ごらんになられた方も、何度でもどうぞ。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=-7TMw5-RszI
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AVGN、NC他マイリス mylist/10041450 mylist/11387586
ダグ(NC)のディズニーセンバー オリビアちゃんの大冒険
オリビアちゃんの大冒険(1986年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。シャーロック・ホームズ、何度も何度も、ポップカルチャーの中で復活を遂げています。その中のひとつ、『オリビアちゃんの大冒険』。この作品は、ディズニーアニメーションの中で最優秀ではない、80年代の最高傑作でもない。でも、この作品は、あらゆる年齢層の子供たちに向けた、ふしぎな楽しさ、アクション満載のミステリー、そしてちょっとした危険に満ちた、ちいさな冒険物語ですね。
この映画、『きつねと猟犬』や『コルドロン』に比べてどうでしょうか、さわやかですか、イキイキしてますか?でしたら共同監督のバーニー・マッティンソン、デビッド・ミッチェナー、ロン・クレメンツ、ジョン・マスカーのおかげですね。クレメンツとマスカー、この名前、聞き覚えありますか?、この2人こそ、後に『リトルマーメイド』や『アラジン』の監督を務めた、ディズニー・アニメーションに大きな足跡を残した2人なんですねぇ。ストーリー面でも映像面でも、アニメ映画を勢いづけた2人ですね。主役バジルと悪役ラティガンが対立するまでさほど時間はかかりません。ストーリー自体はかなり軽いもの、軽すぎるともいえますが、よく動くキャラクター、頭脳の駆け引き、大胆な作戦、円満な再会、見どころは十分に盛り込まれてます。間違いなくスリリングな冒険ですね。
しかし、クラシックというほど想像力をかき立てるものではありません。続編の可能性も感じられますが、残念ながら実現しませんでした。そもそもホームズの影から抜け出せない。それでいて、バジルとドーソンは、物語のポイントからポイントへ急いでいるので、ホームズとワトソンとしての役割を楽しむ時間がほとんどなく、ラティガンの陰謀に反応する以外はじっくりできない。慎重なストーリーテリングよりも、アクションが優先されることが多いですね。
ディズニー・アニメーションは、特に『コルドロン』の後ですから、長編映画でも成功できると証明してやる!そう考えてたようで、キャラクターの掘り下げは二の次でした。その結果、お子さんは1秒も飽きずに楽しめる、一方で、大人も気に入りますけど、もっと充実した内容を求めてしまう、そんな映画になりました。
誰もが認める名作ではない、でも、ディズニー・ルネッサンス以前の作品で、魅力と冒険いっぱい、どの年齢の子供にも最適、大人も十分に楽しめます。ぜひごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=FzUJK3e-Ia0
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ダグ(NC)のディズニーセンバー 三人の騎士
三人の騎士(1944年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。この映画、成り立ちが面白いんです。当時のアメリカは、第二次大戦の味方が欲しいから、中南米とふれあいたがってたの。ラテン・アメリカの旅と、この三人の騎士は、国が戦争に総動員されて、政府が"奨励"した映画なのね。おんなじように、ヒトラー反対マンガも、制作を"奨励"してました。つまりは、メキシコとかブラジルとかいった国に、私たちは、あなたたちの友だちですよ、いうふうにアピールするための、プロパガンダ、そのためだけに作られたものですね。
でも作るにあたって、ディズニーは、絵描きたちにアニメーターたち、メキシコや南米に送って言いました、「芸術と文化を理解した上で映画にしろ」、彼らは、そのとおりにしたんですね。政治目的でできたものですけど、芸術性やエンタテインメントに向ける意志は、ちゃんと、健在でしたねぇ。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=2avffVdKsxk
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ダグ(NC)のディズニーセンバー くまのプーさん/完全保存版
くまのプーさん/完全保存版(1977年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。映画監督ウォルト・ディズニー、彼の成功は永遠に忘れられることはないでしょう。一方で、失敗の数はそれ以上に多いんです。ディズニーの一番いいところといえば、自分をはげまして前に進むところですね。情熱持って始めたプロジェクトがうまくいかないと別のストーリィに手を付けたり、財政破綻が目前に迫っても、なんとか会社とスタジオを存続させたり、これがディズニーのすごさですね。才能を見抜く目、お客さんの心をつかむ目で、ディズニーは、ゆっくり、しかし確実に、名作アニメーション映画のマジックキングダムを築き上げていったんですねぇ。でもその陰に、実現しそうだった映画、しなかった映画、ディズニーの無限のイマジネーションから映画館までいかなかったアイデアが、山ほどあったんですね。
その一つが「くまのプーさん」の長編映画です。ディズニーは1961年に、作家A・A・ミルン、この人の「くまのプーさん」の著作権と、キャラクターの権利を獲得して、百エーカーの森を完全な形で劇場公開するのを目指してました。でも、1966年2月公開の『猛犬ご注意』、もう忘れられて久しい作品ですねぇ、この映画の同時上映だった26分のアニメーション、『プーさんとハチミツ』、これが限界でした。伝説の映画監督ディズニー、彼は、その年の終わりに肺がんで亡くなりました。プーさんも、生きてるうちの長編は実現しませんでしたね。
それから11年後に、ディズニーが『くまのプーさん』の映画化に手をつけることになりましたね。ウォルフガング・ライザーマン監督は、新たな物語を作るんでなくて、すでに劇場公開された短編3本、これを一堂に集めました。『プーさんとティガー』、『プーさんと大あらし』、そしてディズニーの『プーさんとはちみつ』の3本です。そのミニマリズムとシンプルさのすてきなこと、キャラクターたちの愛くるしいこと。この作品の立ち位置は、時代を越えて、新しい世代の若い映画フアンによって確立されていきましたね。
この映画の無邪気さ、抑えられた雰囲気、最近のアニメーションがせわしなく感じられるほどですね。一見すると幼児向けの映画に思えますけど、その気楽さ、素朴さ、あたたかさ、ユーモア、音のデザイン、古風ながら一周回って新鮮ですね。私みたいに、しわが増えても、白髪が生えても、くまのプーさんは、何歳になっても、何回訪れても、あきることのない、オアシスですね。もう一度ご覧になって、心を洗われてごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=WAeXAJoKoFo
前 sm38844400 次 sm38982082
ダグ(NC)のディズニーセンバー ロビン・フッド
ロビン・フッド(1973年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。ロビンフッドといえば、劇場をいろどりました伝説の銀幕俳優、エロール・フリン、その魅力と活力を見せつける、見事な作り、見事な楽しさの映画、1938年公開の『ロビンフッドの冒険』が非常に有名ですね。今回のロビンフッドは、新たな形の古典ですね。
しゃべる動物、これは昔からディズニーの常套手段ですが、単なる仕掛けじゃないですね。監督のライザーマンと、脚本のクレモンズ、おもにこのふたりが売りこんだ動物たち、難なく世界に溶けこんでます。義賊のロビンはずるがしこいキツネ。リトル・ジョンはジャングルブックみたいなクマ。保安官は悪いオオカミ、国王と王子はライオン。中心のキャラクターたちはシャーウッドの森で、うまくやっています。でもこれが不服な人もいましたね。ケン・アンダーソン、白雪姫の頃からの大ベテラン美術監督で、今回動物たちのキャラクターデザインをしましたけども、ライザーマンとクレモンズの決定に、もう反対、反対。もっと仲間たちを描きたかったのに、明日に向かって撃てみたいな二人組がいい言う監督の意向で、仲間はリトルジョンだけ。他にもいろいろ決められて、自分の当初のビジョンと違う、不快感を示してました。
しかしなんで子供たちはこの映画に夢中になったでしょうか。かわいい動物だけじゃない、とても軽快で素敵な冒険がちゃんとありました、だから自然に受け入れられたんですね。
このロビンフッド、楽しいことはもりだくさんですが、他のディズニーのいわゆる"名作"に比べて、ワーッと想像力をかきたてられたり、終わった後に長く長く心に残ったりすることはないですね。壮大なスケールのアドベンチャーでもないですし、ロビンフッドの伝説を、たくみにアレンジしたものでもありません。すべての世代、老若男女楽しませようとする野心よりも、子供をターゲットにしたい、子供を引き寄せよう、そんな意図が見えますねぇ。この映画の原動力は、ノスタルジー、思い入れですね。でも、今でもたくさんたくさん熱心なフアンがいらっしゃって、特にそういった方々にとっては特別な作品ですね。といったわけで、ベストではなくても、忘れられてはいけない、そういう映画です。一度はご覧なさい。また会いましょうね。
元動画 https://youtu.be/3jMHxVOMzzA
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ダグ(NC)のディズニーセンバー シンデレラ
シンデレラ(1950年公開)
戦後、1940年代の末に、やっと再び長編アニメ映画作れるだけの資金集まりました。ウォルト・ディズニーは、シンデレラ作ろうか、それとも不思議の国のアリス作ろうか、決めかねて、そうだ、同時に作らせようと。ふたつのアニメーション製作班を用意して、お互い競わせたんですね。どっちが先に完成させるか! そして、どっちが、よりいいもの作るか!
実はこの映画、アニメの段階に入る前に、先に本編の9割も、実写のモデルで、役者やらダンサーやらで作ってたんです。あの、シンデレラの馬車もですよ、白く塗って黒線引いた実写のモデルを用意したんです。この技術を、この規模で実践したのは、これが初めてなんですねぇ。
かぼちゃが化ける、御者と馬の変身の、一連のシークエンス、あれを作り上げた方々にはもう、割れんばかりの拍手を送りましょう。それにシンデレラが、セッケンの泡を吹くシーン。乳白色の泡を、虹色の光が、きらきら輝かす。たくみなアニメーションとはこれですね。子供の夢が、現実のものとして映る、ウィットが、アートが、きらきら輝いている映画です。じっくりごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=u42acS4bPuA
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AVGN、NC他マイリス mylist/10041450 mylist/11387586
ダグ(NC)のディズニーセンバー アラジン
アラジン(1992年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。さあ、今夜はアラジン。千夜一夜物語、バグダッドの盗賊、昔々の物語のいろんなバージョンから要素を拝借した映画ですね。
美女と野獣は、幅広い層に愛された、かわいいかわいい子供ですね。一方アラジンは、不器用な弟ですね。元気が良すぎるかも、注意が散漫すぎるかもしれない、でも、その"問題"がありながら、あるいは"問題"があるからこそ、紛れもなく愛すべきだ、そんな存在ですね。このアラビアンナイトのランプの魔人役に起用したのは、ロビン・ウィリアムズ。まぁこの人が狂気じみたほどに貢献してますね。この起用は、チャンスと問題が混在した、思いきった決定だったと思います。そしてウィリアムズ、収録スタジオの中で、かなーり自由奔放にやらせてもらえました。その結果は、無秩序で、無遠慮で、そして、ひたすらに愉快でしたね。ここまで意外性のあるディズニー映画はなかなかないですね。非常にモダンで、新鮮な風がアラジンでは吹いています。これは長いことディズニーに欠けていたものですね。『美女と野獣』も、楽しみいっぱいですが、ここまでの新鮮さは決してありませんでした。
このプロジェクト、たくさんのクリエーターが参加しました。そして映画の中では、本当に本当に、多岐にわたったいろんな物語の要素が織り込まれてます。それを考えますと、ディズニー・アニメーションの中でも、ひょっとしましたら、いちばん気楽に楽しめて、ビックリするほどまとまった作品かもしれませんね。そしてまとまった歌曲の見事なこと。製作中に亡くなったハワード・アシュマンを引き継いで、ティム・ライスが書き上げたホールニューワールド、オスカー受賞しましたね。それにアラン・メンケン、『美女と野獣』で確立した方法そのままに、ポップス、演劇、中東のスタイルをものの見事に融合。すばらしくメロディアスで、イメージを掻き立てる曲を、数々提供しましたね。
そして映像は、いわゆるCG技術、まだまだ新しいですが、巧みに使いこなして二次元の手描き絵と共演させてますね。ゴージャスな人物デザイン、輝くバックグラウンド、色づかいがとてもとても特徴的で、視覚面でも非常に印象に残る映画です。
この騒々しくアクの強いエンターテインメント、しかしほとんど完璧に近い冒険とロマンス。男性も女性も、ほとんど等しくひきつける作品です。ゆったりごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://youtu.be/sX5jR_LuQYA
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ダグ(NC)のディズニーセンバー ジャングル・ブック
ジャングル・ブック(1967年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。このジャングルブック、ウォルトディズニーが直接製作に携わった最後の映画ですね。人間の子、インド人の人間の子モーグリが、動物たちに育てられていくお話、これどうやら、原作の小説とまるで違うんですね。そういうてもこれは子供向けの名作を題材にしてます。まぁディズニー作品では珍しくもないですが、この作品は、原作と、違う、これがまったくステキな結果を生みましたね。なんで成功したか、ディズニー自身の、縛られないアニマルスピリッツですね、そして、子供らしいけど幼稚でない、これですね。
さあ、ジャングルの冒険はドタバタがいっぱい、魅力的な動物もあちこちに登場しますよ。ゾウの群れはダンボを思い出しますね。そして気むずかしいトラのシアカーン、役者はジョージ・サンダース、狡猾ながら品がありますね。ヘビのカー、役者はスターリング・ホロウェイ、彼の体の活かしかた、あのバネのオモチャを想起させますね。
これより少し前に公開されました、ディズニーによる最後の実写作品、「最高にしあわせ」、こちらはウォルトの映像制作者としての手腕に疑問が残るものでした。でも、アニメ映画の分野では、ディズニーは間違いなく、最後まで最高のままでしたね。ジャングル・ブックは、原作を書いたキプリングにしてみれば、ひねくれた紹介かもしれません。しかしウォルト・ディズニーには、"最高に幸せ"な作品ですね。また会いましょうね。
元動画(再up版) https://www.youtube.com/watch?v=ZdA3JDvEDC4
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ダグ(NC)のディズニーセンバー ファンタジア
ファンタジア(1940年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。これは映画史に残る、大事な大事な作品ですね。この、『ファンタジア』のために、映画の音を、どう録音して、どう再生するか、最初からやり直したの。この映画のためだけに、専用の音響機材備えた映画館作ったのね。ハッとするような映像美、それと一緒にナマのコンサート味わえる、ような体験を、見る人に味わってほしい、それが狙いです。これ、今でいう、"サラウンド"のご先祖様ですね。新しい形の芸術に挑戦しました、でも、実験上映に、とんでもなくお金かかりました、なので1940年、この映画いっとう売れましたけど、ふしぎと大赤字になっちゃったんですね。
それはそれとして、芸術面でも、すばらしい映画ですね。例えば、『くるみ割り人形』の、金平糖の踊り。きのこがいっぱいあって、そのきのこが、音楽に合わせて動いてるうちに、中国の傘になる、頭に乗せてる傘。その踊りのきれいなこと。ポール・デュカスの『魔法使いの弟子』、ここでは、あの有名なストコフスキーが指揮してるところに、ミッキーマウスが「ハロー!」言うて出てきて、握手するんですね。その面白かったこと。ストラヴィンスキーの、『春の祭典』、これは地球の誕生。音楽の中で、画が幻想的な形になっていきます。
ディズニーの腕は見事ですねぇ。アニメとはこんな楽しいものかと。もしも「映画」がなかったら、こんな作品は生まれなかったかもしれないと、思うほど見事な名作です。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=uFmtJ5h4Ivo
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ダグ(NC)のディズニーセンバー ファン&ファンシーフリー(ボンゴ・ミッキーと豆の木)
ファン&ファンシーフリー(1947年公開)
まず、これは申し上げさせてください。こういったディズニー作品が公開されたのは、1940年台中ごろ、戦後まもなく、物資も限られてたころです。最初から最後までひとつのお話になってるようなマンガ映画は作れなかったんですね。まだ、テレビなんてものは一般家庭にありませんから、短編をつなげてつなげて、長編映画の上映時間の長さにするわけです。
『ボンゴ』、『ミッキーと豆の木』、どちらも最初は独立した映画になるはずでした。1940年代初頭から作りはじめてましたが、パールハーバー、真珠湾攻撃がきっかけで、他の映画と一緒に、"待った"がかかったんです。ディズニーは、戦時中ずっと、プロパガンダと共存せんといけなかったんですね。そして、短くはなりましたけど、なんとか戦後に公開できました。「皆さん、おもしろいおもしろいマンガですよ、今から軌道修正していくから、もうちょっと我慢してね」、いうことですね。
実写映像の部分にひょっこり出てますのは、エドガー・バーゲン、俳優ですね、コメデアンですね、伝説の腹話術師ですねぇ。キャンディス・バーゲンのお父さんですね。非常に非常にゴキゲンな方ですよ。パートナーのチャーリー・マッカーシーと、モーティマー・スナードも共演してます。
映画でウォルト・ディズニーがミッキー演じたのはこれが最後ですけど、実は、1950年代のミッキーマウスクラブでもやってるんですね。
映像の見どころは、特に、豆の木が育っていくところですね。天井のスキマからそそぐ月明かりに向かって、床板に空いた穴から、ゆらゆらゆらゆら、伸びていきます。その息づかいすら感じさせる描写の見事なこと。じっくりごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=duRhZk0tXKk
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ダグ(NC)のディズニーセンバー バンビ
バンビ(1942年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。この作品は、子供が、おもしろいけどつらい世界に、生まれる、育てられる、大人になる、それが"もと"ですね。伝えたいこと、たくさんたくさんあります。子供たちが見ると、いろんなこと学べます。例えば、父親というのは、なかなか家庭にいない、けど力を持ってる存在で、子育てはほとんど母親に任せきり。一瞬で死ぬかもしれない、それを避けるには、瞬発力があって、機転がきかないといけない、そして、それでも、もしかしたら、あっさり死んでしまうかもしれない。ひとめぼれをしたら、すぐに、"求愛"行為に走る。男が愛する人を勝ち取るにはどうするか、もうひとりの男を、完膚なきまでに叩きのめすこと。成長して父親になって子供ができたら、家を離れて、奥さんに家庭を任せる。
考えてみると、絶望、性の欲望、ニヒリズム、いろんな比喩が見えてくるんですね。世代を超えた、家族で見る、永遠の名作、いわれてますけど、実は非常に、刺激的なんですね。子供は実写物よりも、マンガに現実味感じること多いですね。白雪姫、ピノキオ、ダンボは、子供たちにはファンタジーでなくて、現実なんですよ。でもバンビは、感受性豊かな、小さな小さな子が見たら、どんな印象受けるんでしょうね。
この映画の美術はタイラス・ウォン、この人は、中国生まれのアメリカ人で、生まれ育った中国のさまざまな風景画から、大きく影響を受けたんですね。その描写の見事なこと。一緒に森の中にいるような心持ちになりますね。
あとね、草むらから飛び立つキジ、そして、バンビのお母さん、どちらも、同じ女優さん、ポーラ・ウィンスローが、声をアテてます。人間はバンビのお母さん、1度ならず、2度も撃ったんですね。こわい、こわいですねー。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=Su9D0hbxJxw
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ダグ(NC)のディズニーセンバー ダンボ
ダンボ(1941年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。これは残酷な世界のお話、特にエンタテインメントの世界のお話ですね。吹き荒れる嵐もなんのその、サーカスの労働者たちが、懸命にテントを建てる様子が映ります、それが全部終わってから、お客さんたちがやってくる。彼らは、興業が始まる前の、裏の努力を、知らない。ウォルト・ディズニーは、ファンタジアでたいへんにつらい体験しました。この頃は破産の瀬戸際でした。それがこの映画に浮き出てますねぇ。
気取ったカラスたち、出てきますね。葉巻加えてますリーダー格、映画では名前出てきませんけど、台本では「ジム・クロウ」いう名前でした。当時存在してました人種差別法の「ジム・クロウ法」が元でしょう。差別差別の声ありますが、私は顔見えない黒人労働者のほうが、差別や思いますね。リーダー演じるのは、クリフ・エドワーズ。『ピノキオ』で、ジミニー・クリケットやった白人役者ですね。白人が黒人に化けたんですね。ジミニーは、ピノキオから離れて、カラスに化けた、そう考えるとおもしろいですねー。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=di8OaKB6UAM
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ダグ(NC)のディズニーセンバー メロディ・タイム
メロディ・タイム(1948年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。さあ、ディズニーによるミュージカルの短編集は、一旦ここまでです。今回は特に、ディズニースタジオのクリエーターの人らが、幅の広さを見せてきますねぇ。もうどうにも止まらない、ドナルド・ダックのドタバタコメデーから、あのファンタジアを彷彿とさせるような、もっと洗練された作品まで、もりだくさんでお届けしますよ。中でも、ジョイス・キルマーいう人の詩を描き出した、『一本の木』、これはもう、ディズニーアニメの一つの頂点ですね。
それぞれのお話の多彩さに劣らず、その映像表現まで非常に多彩な、楽しい楽しいメロディタイム、一度はご覧なさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=ZgGYtsKmqYA
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ダグ(NC)のディズニーセンバー 王様の剣
王様の剣(1963年公開)
ハイみなさんこんばんわ。王様の剣、この映画が公開されたのは12月25日のクリスマス、話題作がワンサカ公開される時期ですね。しかも、同じアーサー王伝説にちなんだ大作映画、キャメロットの公開1か月後ですから、どうにも話題になりにくかった。
この王様の剣をもって、ディズニーの黄金時代は終わった、いう意見も耳にしますけど、私は、もっと評価されるべき、思いますね。
かの有名なトマス・マロリー卿の『アーサー王の死』、これが要約されて、4冊の小説になりました。その1冊目が出た1939年、ディズニーさっそく映画化の権利を獲得しましたが、実際に作ることできるまで何十年とかかりましたねぇ。脚本を執筆したのは、ビル・ピート。ピノキオ、アリス、ピーターパンなどなど、もう数々の名作に関わってますね。魔法、ユーモア、アクション、人物たちのいとおしいこと。音楽はシャーマン兄弟、こちらも心に残る曲いろいろ手がけてますねぇ。
あと、シンデレラらしい構図もあります。義理の母と姉に代わって、義理の父と兄に雑用をしいられる。ガラスの靴に代わって、石に刺さった剣が現れる。そして、いつまでも幸せに暮らしたのか?それは別のお話ですね。
先生や両親に教えられる、これ子供ならみんな知ってた感覚ですが、マーリンみたいな先生、現実にいますか?いないでしょうね。これもディズニーが仕立て上げた、古き良き子供のためのファンタジーです。じっくりごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=N_nive0gOB4
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ダグ(NC)のディズニーセンバー ピーター・パン
ピーター・パン(1953年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。この映画は、イマジネーション、ユーモア、ファンタジー、それから、見事な映像の数々。まさに、古典の冒険ですね。ピーターパン、元々はJ.M.バリーの舞台劇ですが、もとのお芝居のセリフはほとんど使われません。その俳優陣の個性的なこと。はじめとおしまいにちょっとだけ出てくるダーリング夫人は、なんとあのヘザー・エンジェルなんですねぇ。アリスではお姉さんの役でした。
さあ、そのアリスの時のように、このディズニーのピーターパンには、たくさんの、いわゆる原作フアンが憤慨しましたね。どうしてティンカーベルをそう、へそ曲がりでなまめかしい女性にするんだと。でも、そんな意見はごく少数で、大ヒットしましたね。
ロンドンの空を飛ぶところ、背景もアニメーションもまあ、すばらしいこと。ピーターが、ウェンディが、ジョンが、マイケルが、子供部屋の窓を飛び出して、きれいな夜空をすいすい飛び回る。そして悪役のフック船長。ディズニーのアニメーターと、ハンス・コンリードのすばらしい演技が、唯一無二の命を吹きこみましたね。これは子供たちの冒険心を形にした映画です。童心に帰ってごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=juT3qtocntg
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AVGN、NC他マイリス mylist/10041450 mylist/11387586
ダグ(NC)のディズニーセンバー メイク・マイン・ミュージック
メイク・マイン・ミュージック(1946年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。今現在ですと、"谷間のあらそい"いう短編だけ、過激だからいう理由で、削られてるみたいですよ。そこまでするか、思いますけどね。
この映画、ファンタジアみたいに豪華絢爛ということはないですけども、非常に美しい、時にはムードたっぷりな、すてきなすてきな、宝石のような作品が詰まってますね。もうたくさんたくさん、見事な作品ある中で、やっぱり、『くじらのウィリー』のネルソン・エディ、彼が絶品ですねぇ。クロード・レインズ版『オペラの怪人』のアナトールが有名です。その奇跡のようなバリトンの色気。声を大にして、すばらしい!そういう他ないですよ。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=JwKSgswLMT8
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ダグ(NC)のディズニーセンバー 101匹わんちゃん
101匹わんちゃん(1961年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。ロンドンの作家ドディ・スミスが、1956年に自分が書いた小説をディズニーに託しました、『ダルメシアン 100と1ぴきの犬の物語』。幸いドディは、結果にがっかりはしませんでしたね。アニメーターが書いた脚本をウォルトはほとんど手直ししませんでしたし、ドディに至っては、脚本を読んで、自分の原作より良くなった、言ってほめたんですよ。
さあ、ロンドンの野良の子犬たちをさらって、毛皮工場に送りこもうとする、クルエラ・デ・ビル、彼女は、ゴージャスで、けばけばしくて、そして卑劣ですね。ディズニーの悪い大人たちのなかでも、思い出深い存在ですねぇ。
このあたりから、ディズニーのアニメーションは"様式化"されていくのが見て取れます。経済面での制約に対する現実的な反応ですね。ディズニースタジオも、ディズニーとしての品質を犠牲にするまい思ってましたが、徐々に出てきてしまいましたね。でもね、白雪姫の頃から続く、"真心"は健在ですよ。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=t81tQpjvNRo
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ダグ(NC)のディズニーセンバー おしゃれキャット
おしゃれキャット(1970年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。この、ネコたちが主役の映画は、ひとつの物語としてほめちぎるにはあまりにぞんざいですね、あたりさわりのない、平凡なお話です。それでもフィル・ハリス、ヱヴァ・ガボール、スキャットマン・クローザーズ、などなど、個性の強い名役者たちの演技が、はかりしれない助けになってますね。
それにディズニー、やはり美術が光ってます。丁寧に描かれたパリの街並み。さながらアーディゾーニの絵本のようなしっとりした質感、全編にわたって、明暗と色彩が非常に美しいですねぇ。まぁ細かいことは言いっこなしです、ゆった~りご覧になったら良いでしょう。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=BbQhtUD4r-Q
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ダグ(NC)のディズニーセンバー きつねと猟犬
きつねと猟犬(1981年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。この作品では、ディズニーのアニメーターのバトンタッチ、同時に、守備範囲の変更がありましたね。どちらも、スムーズに優雅にできたわけではないですし、映画にとっても、今まで敵なしだったのが急に弱体化したディズニーにとっても、有利には働きませんでしたね。ディズニー伝説の"ナイン・オールドメン"、その2人の生き残りが、1977年にこのプロジェクトに着手しました。でもすぐに身を引いて、私らの築いたマジック・キングダム、あとは任せたよと、次の世代に、ドン・ブルースたちに、かぎを渡したんです。しかし、その2年後、こんな金もうけばかり狙うスタジオでやってられるかと、もう激怒落胆したドン・ブルースが退社してしまったんですね。さあ、これでスタジオと『きつねと猟犬』、再び窮地に立たされてしまった。この後数ヶ月、いろんな食い違い、対立、遅れが出てきて、ディズニースタジオは、まだ完成してないこの映画、開発地獄の中で何度も何度も見捨てようとしました。もちろん、『きつねと猟犬』は、1981年に、ようやく日の目を見ました。前作より興行収入は落ちましたが、それなりに愛される名作になりました。トッドがコッパーと出会うところ、胸がときめきますね。そしてあの結末、涙を誘いますねぇ。
孤児の小キツネのトッド、小さな猟犬コッパー、仲良くしてたけど、ある日すべてが崩れ去ってしまう、そんなお話ですね。今からすると、荒っぽい!いう人もいらっしゃいますかね。でも『リトル・マーメイド』以前のディズニーアニメではね、別に珍しくはないですよ。映画の中盤から話は暗転しますが、まぁ~それがかえって良かった。トッドとコッパーの最小限のお話、ちゃんと語るものがありますね。この2匹の、普通ならありえない友情の糸口を、探るだけでない、訴えかけるだけの考え深さがありますね。
アニメーションとストーリーテリング、ディズニーの最高傑作とはいえません。制作過程もツギハギです。おそらく全世代喜ばせられる、でも映画のトーンを汚すような平凡な箇所がある、歩みにムラができてます。2匹を演じるのはミッキー・ルーニーとカート・ラッセル、声に魂が、悲しみがこもってますね。スクリーンの2匹にいきいきした命を与える。ゆえに間に生じる逆境は、より強く、より鮮烈なものになりますね、『バンビ』ほどの痛烈さ、つらさ、ないしは洗練されたシンプルさはないですが、それでも簡単には忘れられない作品に仕上がってますよ。一度はごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=JjupgaVRGhI
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ダグ(NC)のディズニーセンバー ラテン・アメリカの旅
ラテン・アメリカの旅(1942年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。この映画、いわゆる、アンソロジー映画ですね。第二次世界大戦中にディズニーが作った、最初の映画です。戦時中のディズニーカンパニーは、政府命令で、普通の長編映画作らせてもらえなかったのね。だからこういう、アンソロジー映画にしたの。
まあ、この次の、『三人の騎士』とか、長編映画みたいな仕組みのアンソロジー映画もうまいこと作りましたけど、やっと、本当の長編マンガ映画作れたのは、終戦からだいぶ経ってからです。
要は、原因は、戦争と、お金なんですね。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=kRsY_OgoaVg
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ダグ(NC)のディズニーセンバー ビアンカの大冒険
ビアンカの大冒険(1977年公開)
ハイ皆さんこんばんわ。ビアンカの大冒険、これはマージェリー・シャープの小説、「小さい勇士のものがたり」と「ミス・ビアンカのぼうけん」が原作で、2匹のネズミの物語です。おすまし気取ったミス・ビアンカと、かわいらしくも臆病なバーナード、役者はエヴァ・ガボールとボブ・ニューハートですね。この2匹が、悪い悪い質屋のオーナー、マダム・メデューサから、孤児の女の子を救うために出発します。でも、ビアンカとバーナードは普通のネズミじゃありません。2匹は、誘拐された子供たちを救出するのが専門の国際秘密組織「救助救援協会」のエージェントなのですねぇ。調査はニューヨークから始まって、すぐにデビルズバイユーの沼地へ。そこでは、メデューサたちが、宝物を探していました。しかし、ビアンカとバーナードは、優秀な救助隊員。決して単独では行動しません。途中でいろんな動物たちの助けを借りて女の子の救出に向かうんです。さぁ、どうなるか?
この映画、シンプルです。シンプルには意味がありますね。いちばんハデ、いちばんおかしい、いちばん激しい、そんなものになろうとするあまり、道を踏み外してしまっているアニメーション映画、たくさんあります。ストーリーテリングですとか、その他にも基礎を補おうとして、童心を揺さぶろうとするんですね。『ビアンカの大冒険』は、そんなふうに食い意地を張りません、野望に溺れません。孤児の女の子のお話を、センチメンタルにしすぎることもない。救助協会を面白おかしくしすぎて、作品まるごと軽くしてしまうこともない。心あたたまるシンプルなお話を、シンプルに伝える、そんな狙いを、まさに実現してますね。キャラクターデザインとアニメーションは、繊細で生き生きとしています。役者もいいですね。特にガボールとニューハートは完璧ですね。日本語版では小原乃梨子さんと安原義人さん、こちらもきれた配役です。2匹の調査、洞窟での救出劇、クライマックスの沼地でのカーチェイス、イマジネーションいっぱい、そして、控えめな、楽しい冒険です。ぜひこの冒険、ご家族でごらんなさい。また会いましょうね。
元動画 https://www.youtube.com/watch?v=oaFGXiGYrdk
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