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シェーンベルク:グレの歌 第2部、第3部(ストコフスキー指揮フィラデルフィア管 1932年アメリカ初演実況録音)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=Hh3uSGMBLwU)。
1932年4月9日にシェーンベルクの「グレの歌」アメリカ初演を行った指揮者ストコフスキーは数多くの現
代作品を積極的に初演して喝采を浴びており、特に初演と4月11日の演奏は実況録音され、本作の世界初の
全曲録音にしてSPレコード時代における唯一の録音として高く評価されました。
その解釈は作品の筋書きに沿って一種の歌劇作品と見なすもので、後年の本作の各録音と比較するとやや古
めかしいものですが、当時絶頂期にあったストコフスキーとフィラデルフィア管弦管弦楽団による演奏の水
準は極めて高く、1932年の録音としても音響は鮮明に記録されており、世界初録音という肩書がなかった
としても充分に優れた名演奏だと思います。
第1部:sm43650604
ポール・アルトハウス(テノール)
ジャネット・ヴリーランド(ソプラノ)
ローズ・ハンプトン(メゾ・ソプラノ)
アブラーシャ・ロボフスキー(バス)
ロバート・ベッツ(テノール)
ベンジャミン・デ・ローチェ(語り手)
ブリンストン・グリー・クラブ(合唱指揮:アレクサンダー・ラッセル)
ファートナイトリー・クラブ(合唱指揮:ヘンリー・ゴードン・サンダー)
メンデルスゾーン・クラブ(合唱指揮:ブルース・カーレー)
レオポルド・ストコフスキー指揮
フィラデルフィア管弦楽団
R・シュトラウス「死と変容」ストコフスキー指揮
リヒャルト・シュトラウス
「死と変容」
レオポルド・ストコフスキー指揮
フィラデルフィア管弦楽団
RICHARD STRAUSS
"Tod und Verklärung"
”Death and Transfiguration" 死と変容
Philadelphia Orchestra
recorded April 7, 1934
ワーグナー(ストコフスキー編):楽劇「トリスタンとイゾルデ」の交響的合成
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=aUnuu6tVfvM)。
20世紀を代表する指揮者の一人であるレオポルド・ストコフスキーは、バッハ作品を始めとする数多くの音
楽作品を管弦楽用に編曲・改訂してレパートリーに加えていたことが知られています。そういった編曲作品
の中にはワーグナーの作品も含まれており、ストコフスキーは彼の歌劇や楽劇を演奏会用に編曲・抜粋し、
それらを「交響的合成(Symphonic Synthesis)」と名付けました。
それらのうちの1つが楽劇「トリスタンとイゾルデ」の交響的合成で、有名な「前奏曲(第1幕)」と「愛の
死(第3幕)」に第2幕の「愛の二重奏」を追加した、30分強の抜粋版となっています。ストコフスキー自
身の指揮による1932年と1940年の録音のほか、マティアス・バーメルトやジョン・マウチェリ、そしてこ
の動画のホセ・セレブリエールの指揮による録音があります。
ホセ・セレブリエール指揮
ボーンマス交響楽団
バッハ(ストコフスキー編):小フーガ ト短調 BWV578
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=LHMJFhJNycM)。
指揮者レオポルド・ストコフスキー(1882 - 1977)はバッハの多数の作品を管弦楽用に編曲した
ことで知られています。それらのうち、有名な編曲の1つである小フーガ ト短調 BWV578の管弦
楽版です。
レオポルド・ストコフスキー指揮
管弦楽団
バッハ トッカータとフーガ ニ短調 ストコフスキー編曲版 ストックホルムライヴ
ストコフスキー指揮 スウェーデン放送交響楽団による演奏
1967年8月9日 ストックホルムでのライヴ録音
編集能力ゼロなので未編集生データをそのままupしています。
心に突き刺さる神曲 バーバー作曲「弦楽のためのアダージョ」ストコフスキー指揮&彼の交響楽団
「弦楽のためのアダージョ」は深い悲しみがあったとき耳が欲してしまう名曲である。
作曲家サミュエル・バーバーの意図を超えて「葬送」をイメージが定着している事も、この曲の持っているパワーを示している。
ストコフスキーの指揮するこの演奏は、一般的な演奏時間(9分程度)よりかなり速く6分35秒しかない。私的分析であるがストコフスキーがこのテンポにした理由は2つある思われる。
ひとつは、作曲家が表現したかった音楽が聴き手に伝わらなければ意味がない。だから聴き手が理解できるテンポで演奏すべきと言う考え。
もうひとつは「逆算」である。曲のクライマックスのテンポを決めてから、逆算して全体のテンポを決めるやりかた。ストコフスキーの演奏では4分20秒(#04:20)~4分48秒に曲のクライマックスがあるが、ここの演奏が間延びしないようになっている。これはYouTubeにアップされている他の演奏と比較するとわかる。
弦楽のためのアダージョ / Adagio for Strings Op.11 / Samuel Barber
https://youtu.be/BV37qZki31U?t=336
BARBER Adagio for Strings
https://youtu.be/N3MHeNt6Yjs?t=324
Vienna Philharmonic – Barber: Adagio for Strings, Op.11 (Summer Night Concert 2019)
https://youtu.be/WAoLJ8GbA4Y?t=336
ストコフスキーのリハーサル風景がYouTubeにアップされているが、注目すべきは他の指揮者とはまったく違う指揮をしている事である。拍を振るのではなく、旋律の出だしを指示していると言った方が良いかもしれない。ストコフスキーの指揮を見るとアダージョの穏やかな雰囲気ではなく、この曲の内面にある激しい感情の変化を表現している様に思える。
Stokowski Rehearsal - Barber 'Adagio for Strings'
https://youtu.be/gDrm809p2u4
グリエール(ストコフスキー編):交響曲第3番 ロ短調「イリヤー・ムーロメツ」作品42
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=dtZUSvvHGBY)。
ウクライナ出身の作曲家レインゴリト・グリエール(1875 - 1956)の代表作とされる交響曲第3番 ロ短調「イリヤー・ムーロメツ」作品42は1911年に完成し、翌1912年に初演されて好評を博しました。しかし、演奏時間が80分に及ぶ大作であったため、再生時間が短いSPレコードが主流だった時代には録音される見込みがほとんどありませんでした。
そんな中、多数の有力なレコード録音によりアメリカ音楽界で名をはせた名指揮者レオポルド・ストコフスキー(1882 - 1977)は、本作をロシア音楽における傑作交響曲と評価していて、この曲のSPレコードを作るためには曲を短縮するしかないと考え、1930年にグリエール自身に直接「この交響曲を短縮した編曲版を作らせてほしい」と許可を求めます。グリエールは自分の作品がストコフスキーによってアメリカで知名度を上げられることに魅力を感じて許可を出しました。これによってストコフスキーは数多くのカットにより演奏時間を約40分にした短縮版を作成し、これがSPレコードに録音されました。
原曲をほぼ半分にしたストコフスキーの短縮版に対しては、当然批判がありましたが、これによってアメリカ国内で本作の知名度が劇的に上昇したことは疑いなく、一時はラフマニノフの交響曲第2番と並ぶロシア・後期ロマン派の傑作交響曲とまで評価されました。ストコフスキーはこの編曲版を気に入っており、その生涯において3種の録音を遺しました。
その後、録音技術の進歩により長時間録音が可能になって、カットなしのオリジナル版によるレコードが登場するようになると、ストコフスキーの短縮版は顧みられなくなりますが、この動画の録音を聴くと、ストコフスキーの演奏はリムスキー・コルサコフの「シェヘラザード」と同様の豪華絢爛な響きに満ちており、忘れ去られるには惜しい版だと思います。
レオポルド・ストコフスキー指揮
ヒューストン交響楽団
リムスキー=コルサコフ ロシアの復活祭序曲 ストコフスキー ルツェルン音楽祭
ストコフスキー指揮、ルツェルン祝祭管弦楽団による演奏
1951年8月11日のルツェルン音楽祭でのライヴ録音
ストコフスキー唯一の同音楽祭への登場で音楽祭50周年記念のCDにしか収録されてないので非常に貴重な録音だと思います。
この日は悲愴とストコフスキーによる編曲の展覧会の絵も一緒に演奏されました。
auditeそろそろ出してくれませんかねぇ?
ルトスワフスキ 交響曲第1番 ストコフスキー ワルシャワライヴ
ストコフスキー指揮 ワルシャワ・フィルによる1959年5月22日と24日に行われた演奏会で、22日の録音らしいです。
ポーランド放送局のレーベルから新規録音と共に再録されたようです。
https://sklep.polskieradio.pl/pl/p/Leopold-Stokowski-Polskie-Radio-Chopin%2C-vol.-5-CD/1311
第2楽章#04:17 第3楽章#13:27 第4楽章#17:23
ベートーヴェン 交響曲第7番第4楽章 ストコフスキー スイスライヴ
ストコフスキー指揮 国際フェスティバル・ユース・オーケストラによる演奏
1969年8月31日のサンモリッツのホテル レーヌ・ビクトリアでのライヴ録音のようです。
第1楽章sm38961176 第2楽章sm38961207 第3楽章sm38961231
ベートーヴェン 交響曲第7番第3楽章 ストコフスキー スイスライヴ
ストコフスキー指揮 国際フェスティバル・ユース・オーケストラによる演奏
1969年8月31日のサンモリッツのホテル レーヌ・ビクトリアでのライヴ録音のようです。
第1楽章sm38961176 第2楽章sm38961207 第4楽章sm38961253
ベートーヴェン 交響曲第7番第2楽章 ストコフスキー スイスライヴ
ストコフスキー指揮 国際フェスティバル・ユース・オーケストラによる演奏
1969年8月31日のサンモリッツのホテル レーヌ・ビクトリアでのライヴ録音のようです。
第1楽章sm38961176 第3楽章sm38961231 第4楽章sm38961253
ベートーヴェン 交響曲第7番第1楽章 ストコフスキー スイスライヴ
ストコフスキー指揮 国際フェスティバル・ユース・オーケストラによる演奏
1969年8月31日のサンモリッツのホテル レーヌ・ビクトリアでのライヴ録音のようです。
出来が悪いかオケがダメダメでストコご立腹だったなんて話があるみたいですが本当ですかね?
第2楽章sm38961207 第3楽章sm38961231 第4楽章sm38961253
ハチャトゥリアン 交響曲第3番 交響詩曲 ストコフスキー シカゴ響
ストコフスキー指揮 シカゴ交響楽団 Mary Sauerのオルガンによる演奏
1968年2月15~16日、シカゴのメディナ・テンプル(Medinah Temple)でのライヴ録音のようです。※有名な20~21日のスタジオ録音(sm18454730)ではありません。
シカゴ交響楽団の初演リストによると、この演奏がアメリカ初演のようです。
#22:10 演奏後のファンファーレとストコフスキーの聴衆への言葉
コンドラシンsm11454502 ムラヴィンスキーsm17160448 チェクナヴォリアンsm8448519 グルシチェンコsm11481019
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番第4楽章 ストコフスキー プラハライヴ
ストコフスキー指揮 チェコ・フィルによる演奏
1961年5月20日のプラハの春音楽祭でのライヴ録音のようです。
第1楽章sm38951980 第2楽章sm38952006 第3楽章sm38952026
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番第3楽章 ストコフスキー プラハライヴ
ストコフスキー指揮 チェコ・フィルによる演奏
1961年5月20日のプラハの春音楽祭でのライヴ録音のようです。
第1楽章sm38951980 第2楽章sm38952006 第4楽章sm38952062
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番第2楽章 ストコフスキー プラハライヴ
ストコフスキー指揮 チェコ・フィルによる演奏
1961年5月20日のプラハの春音楽祭でのライヴ録音のようです。
第1楽章sm38951980 第3楽章sm38952026 第4楽章sm38952062
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番第1楽章 ストコフスキー プラハライヴ
ストコフスキー指揮 チェコ・フィルによる演奏
1961年5月20日のプラハの春音楽祭でのライヴ録音のようです。
第2楽章sm38952006 第3楽章sm38952026 第4楽章sm38952062
ラフマニノフ【自作自演】:ピアノ協奏曲第2番
セルゲイ・ラフマニノフ
ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
【マイリスト:ラフマニノフの自作自演全集】
https://www.nicovideo.jp/user/9543588/mylist/71269376
ピアノ:ラフマニノフ
指揮者:レオポルド・ストコフスキー
フィラデルフィア管弦楽団
【これぞエキゾチック】 ヘンリー・カウエル ペルシャ組曲 ストコフスキー&彼のオーケストラ
忙しい方は、終楽章だけでもお聴きください→#14:29
ヘンリー・カウエルは現代音楽の作曲家ですが、同時に各国の民族音楽を題材とした作曲もしています。来日したこともあり雅楽の影響を受けたOngaku(sm19095975)や2つの琴協奏曲を作曲しています。
ペルシャ組曲は、1956年 ヘンリー・カウエルがイランのテヘランに3カ月滞在したときに作曲されたものです。西洋楽器でイランの民族音楽を表現したものと考えれば良いと思います。
Ⅰ Moderato #00:08
Ⅱ Allegretto #04:39
Ⅲ Andante #09:07
Ⅳ Rondo #14:29
ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(ストコフスキー指揮ベルリン・フィル)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=AKe_PxcdsTk)。
「音の魔術師」の異名を取った名指揮者レオポルド・ストコフスキー(1882 - 1977)は、その95年(!)
の生涯において数多くのオーケストラを指揮して録音を行いましたが、この中で唯一、ベルリン・フィル
と共演して録音されたのがストラヴィンスキーのバレエ組曲「火の鳥」と「ペトルーシュカ」抜粋のカッ
プリング盤になります。
録音が行われた1957年のベルリン・フィルはカラヤンが終身常任指揮者に就任してから2年後で、前任の
フルトヴェングラーの影響がまだ残っていた頃ですが、当時75歳のストコフスキーの指揮によってベルリ
ン・フィルが繰り出す音響はカラヤン、フルトヴェングラー両者のものと明らかに違っており、いい意味
で映画音楽を思わせるゴージャスさでオケが鳴る一方、後年のロンドン響との録音と比べると、いわゆる
「ストコ節」は控えめです。また、商業ステレオ録音が一般化して間もない時期の録音ながら、長年最先
端の録音技術を追及していたストコフスキーの音響調整も見事で、かなりの名演となっています。
レオポルド・ストコフスキー指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
バッハ(ストコフスキー編):管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067より第1曲「序曲」
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=Z3txnEwU6cY)。
バッハの数々の作品を管弦楽演奏用に編曲・録音し、「音の魔術師」との異名を取ったことで知られる名指揮者レオポルド・ストコフスキー(1882 - 1977)ですが、バッハの代表作の1つである「管弦楽組曲」においては、第3番BWV1068の「アリア(いわゆるG線上のアリア)」の録音は多いものの、組曲を全曲通して録音した事例は極めて少なく、第2番 ロ短調 BWV1067を1950年9月に録音(モノラル)したのみのようです。
この録音でフルートを演奏したのは、シカゴ交響楽団やニューヨーク・フィルハーモニック等、アメリカ各地の管弦楽団で首席フルート奏者を務めたジュリアス・ベーカー(1915 - 2003)で、その演奏はストコフスキーのゆっくりとしたテンポの伴奏と相まって、極めて情感が豊かなものとなっており、本作には幼い2人の子供を亡くしたバッハの悲しみが込められているという推測もうなずける説得力のある録音となっています。
ジュリアス・ベーカー(フルート)
レオポルド・ストコフスキー指揮
交響楽団
10代半ばにして耽美 スクリャービン 練習曲 嬰ハ短調 Op2-1 ストコフスキー編
この曲は1887年に作曲されたのでスクリャービンが15歳のころの作品です。
まず原曲を知りたい方は以下で視聴して下さい。
金子 一朗さんのサイト → https://youtu.be/ykI2epzVDfA
法悦の詩で有名なスクリャービンですが、初期作品はショパンの影響が色濃いです。
15歳ごろの作品ですが、艶がありすぎです。きっと早熟だったのでしょう。
使用した写真は1890年代頃のものですので、スクリャービンの特徴である髭がありません。
「誰だこいつ」って感じなので、一般的に知られているスクリャービンの写真をサムネにしました。
ストコフスキーのアレンジですが、切ないほどロマンチックなものになっています。
【クラシックかな?元は映画音楽です】ヴァージル・トムソン 組曲 大平原を耕す鋤 より ブルース(憶測) ストコフスキー&SOA
ヴァージル・トムソンの組曲「大平原を耕す鋤」は1936年の短編ドキュメンタリー映画の音楽として作曲されたものです。
Wikipedia: The Plow That Broke the Plains
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Plow_That_Broke_the_Plains
YouTube: The Plow That Broke the Plains, ca. 1937
https://youtu.be/fQCwhjWNcH8
アメリカのフォークソングをベースにした作品でブルース(憶測)"Blues (Speculation)"は文字通りブルースを基調としています。
まぁ、フルトヴェングラーやトスカニーニ、カラヤンは絶対にやらない曲でしょう。
(バーンスタインは振っているかもしれない)
初録音は1946年ストコフスキー指揮、ハリウッドボウル交響楽団です。
そのときの演奏はこちらで聴くことができます。
https://archive.org/details/VIRGILTHOMSONThePlowThatBrokeThePlains
バッハ(ストコフスキー編):コラール前奏曲「われらは唯一の神を信ずる」BWV680(管弦楽版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=_6gOg1nGdpw)。
ストコフスキー編曲による、バッハのコラール前奏曲「われらは唯一の神を信ずる」BWV680(sm36606167)の管弦楽版です。本作は低音部(バス)の旋律が巨人の歩みを連想させるとして「巨人フーガ」の異名で呼ばれることがあり、この編曲版もその異名を意識した重厚な響きがフル・オーケストラで鳴り響いています。
レオポルド・ストコフスキー指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
バッハ(ストコフスキー編):カンタータ BWV4より 第4曲「イエス・キリスト、神の御子」
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=6uU5RT1L-bY)。
数多くのバッハの作品を大編成の管弦楽曲として編曲したことで知られる指揮者レオポルド・ストコフスキー(1882 - 1977)による、バッハのカンタータ「キリストは死の縄目につながれたり」BWV4(sm36532292)より第4曲「イエス・キリスト、神の御子(キリストは死のとりことなれり)」の管弦楽版です。
レオポルド・ストコフスキー指揮
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
【ガルパン】プラウダ高校戦で流れていた、あの曲をモートン・グールドが編曲するとこうなる。「赤騎兵マーチ」ストコフスキー&NBC
ガールズ&パンツァーのプラウダ高校戦で流れていた曲(あんこう音頭の前のシーンで大洗女子学園の士気が下がったところ)をモートン・グールドがアレンジ。ストコフスキー指揮、NBC交響楽団という豪華メンバーで演奏しています。
タイトルは「赤騎兵マーチ」"Red Cavalry March"となっていますが、実は以下の2つの曲が組み合わさっています。
・ポーリュシカ・ポーレ"Polyushko-polye"(Полюшко-поле)
ヴィクトル・グーセフ作詞、レフ・クニッペル作曲
→https://youtu.be/J4pj46qUcLI sm33407383 sm33898075
・タチャンカ"Tachanka"(тача́нка)
ミハイル・ルーデルマン作詞、コンスタンチン・リストフ作曲
→https://youtu.be/dfSbMGLKEwo
ガルパンで流れていたのはポーリュシカ・ポーレだけです。
中間部のアレンジ&演奏が無茶苦茶カッコイイです!
PS.モートン・グールドと言えばこれですね→(sm5620508)
ショスタコーヴィチ 24の前奏曲 作品34 より第14番変ホ短調~ストコフスキー編
「24の前奏曲とフーガ 作品87」ではなく「24の前奏曲 作品34」の方です。
まず原曲を知りたい方は以下で視聴して下さい。
セルゲイ・クズネツォフさん本人のサイト→https://youtu.be/m4GwE_zwv7A?t=937
エリソ・ヴィルサラーゼさんのピアノ(楽譜付き)→https://youtu.be/30gJoDUYuns?t=896
ストコフスキー編の初録音:1935年のフィラデルフィア管弦楽団の演奏(SPレコード)→sm34617097
(ショスタコーヴィチ 前奏曲 変イ長調とありますがSPレコードのレーベル誤記です)
先にうpしたショスタコーヴィチ 歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」間奏曲(sm36092600)と同時収録された曲です。
今回、改めて調べて驚いたのですが、ショスタコーヴィチ 24の前奏曲 作品34は1933年に作曲・初演され1935年に出版されました。
そしてストコフスキーが、この曲を編曲し初録音をしたのは1935年12月30日です。
つまり、ストコフスキーは出版直後に編曲を開始していたという事です。
ストコフスキーは、どの様にしてこの曲の存在を知って、どうやって楽譜を入手したのでしょうか?
考えられるのは「ショスタコーヴィチの新作が出たら(オーケストラ作品でなくても)何でもいいから送れ」と誰かに指示したという事なのでしょうか?
当時はソビエト連邦ですから「誰か」が非常に難しいと思いますが・・・(もしかして大使館経由?)
しかも録音してレコードまで販売していますから驚きです。(ピアノ原曲の録音より早いかも)
ストコフスキーは、この曲がお気に入りのようで1935年から1976年までに実に6テイクが残されています。
しかも曲の解説文まで書いています。参考→https://bit.ly/2RcpT0l
(なんとなくヲタク臭がするのですが・・・ある意味「編曲」って2次創作と考える事ができますから)
ストコフスキーからのメッセージ ショスタコーヴィチ 歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より間奏曲
(色々調べ直して全面的にタイトルと説明文を書き直しました。)
ショスタコーヴィチ作曲の歌劇「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より第3幕、第6場と第7場の間奏曲です。
この「ムツェンスク郡のマクベス夫人」はプラウダ批判により1936年から30年間上演禁止だったいわくつきの作品です。録音当時1958年は「雪どけ」と呼ばれた時期でストコフスキーは積極的にソビエト連邦の作曲家の作品を紹介しています。
この年、ストコフスキーはモスクワでショスタコーヴィチの交響曲第11番を指揮しましたが、この公演にショスタコーヴィチが立ち会っていました。もしかしたら、ストコフスキーは作曲家本人から「ムツェンスク郡のマクベス夫人」の改訂の話を聞いたのかもしれません。(スコアを入手した可能性もあります)
ショスタコーヴィチとの会見後の12月、ストコフスキーは、ショスタコーヴィチの初期作品を収録したアルバムを出します。当時、交響曲第1番(1926年初演)は32年前、更に「ムツェンスク郡のマクベス夫人」は上演禁止、かつ20年前の作品であるため忘れられた存在になっていたと思われます。ストコフスキーは、このアルバムで体制に翻弄されていない「真ショスタコーヴィチ」を伝えたかったのではないかと思います。「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を収録したのは、その様な意味が込められている様に感じます。
1934年:「ムツェンスク郡のマクベス夫人」初演
1936年:プラウダ批判により「ムツェンスク郡のマクベス夫人」の上演が禁止
1939年:第二次世界大戦~開戦
1945年:第二次世界大戦~終戦
1945年:アメリカ合衆国とソビエト連邦との間で「冷戦」が始まる。
1953年:スターリンが亡くなる。
1956年:スターリン批判
1956年:「ムツェンスク郡のマクベス夫人」の改訂に着手
1956年:改訂稿「カテリーナ・イズマイァ」完成するも上演許可されず。
1957年:交響曲第11番完成・初演
1958年:4月7日 ストコフスキー 交響曲第11番をアメリカ初演
1958年:4月9日,12日 ストコフスキー 交響曲第11番を録音
1958年:6月7日 ストコフスキー モスクワにて交響曲第11番を指揮
1958年:10月 ストコフスキー 交響曲第5番を録音
1958年:12月13日 ストコフスキー 交響曲第1番,前奏曲第14番変ホ短調(ストコフスキー編)
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」間奏曲を録音
1961年:交響曲第12番完成・初演
1963年:「カテリーナ・イズマイァ」上演(「ムツェンスク郡のマクベス夫人」の改訂)
ヴィラ=ロボス バレエ音楽「ウイラプルー」ストコフスキー&NYS
ブラジル風バッハなどで有名なヴィラ=ロボス作曲のバレエ音楽「ウイラプルー」(Uirapurú)です。
ウイラプルーとは、まるで歌う様にさえずる小鳥のことで、美しいさえずりは聴こえるが滅多に姿が見られないので幸運の鳥と言われています。
このウイラプルーには、悲恋の少女が変身したという伝説があり、ヴィラ=ロボスは、この伝説を元に作曲したという事です。
ストラヴィンスキーの影響を感じさせる作品ですが、初版作曲をした1917年当時、ヴィラ=ロボスは、ストラヴィンスキーの音楽を知らなかったらしい。
(ただし、最終改訂が1935年であるため、まったく影響がなかったかは不明)
実際の演奏時間は20分ほどですが、ストコフスキーは繰り返しの部分をカットしているので演奏時間14分ほどです。
繰り返しカットはストコフスキーの演奏では「お約束」のようなものですが、録音当時(1958年)はヴィラ=ロボスは存命(1959年死去)であったため、作曲家の了解があったかもしれません。
元々、演奏時間15分の交響詩として作曲されたという経緯があるので、このカットは交響詩の原点に戻したとも考えられます。
"Violinophone"というヴァイオリンの本体にラッパをつけたような特殊楽器が使われています(#12:09 から)
参考:ウィキペディア"Stroh violin"→https://en.wikipedia.org/wiki/Stroh_violin
引用したYoutube:O canto do Uirapuru Verdadeiro (Cyphorhinus aradus)→https://youtu.be/i0ZJu6XWwdQ
注:ニューヨーク・スタジアム交響楽団とはニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団のレコーディング用変名と言われています。
追記:がった さん、4612 さん 広告ありがとうございます。
サン・サーンス「動物の謝肉祭」ストコフスキー指揮
レオポルド・ストコフスキー指揮
フィラデルフィア管弦楽団
ピアノ:Mary Binney Montgomery, Olga Barabini
1929年9月26~27日録音
ターンオーバー周波数:250Hz
ラロ「スペイン交響曲」ジャック・ティボー=ストコフスキー&NYP(ヴァイオリン協奏曲第2番)
音悪いです。悪いですが、間違いなく名演です。
第5楽章(演奏時間7:40)だけでも聴いて下さい。→#19:31
このライブ演奏は1947年1月5日ニューヨーク、カーネギー・ホールでの放送録音です。
なお当時の慣習で第3楽章(間奏曲)はカットされています。
当日のプログラム→https://archives.nyphil.org/index.php/artifact/0c7c0778-daff-4eba-8905-97db48d8cb80-0.1
この演奏を一言で言い表すならば「リミッター解除」です。
ティボーとストコフスキーの間で、どの様な打合せがあったのでしょうか?
S「テンポはどのくらいがいい」
T「速い方がいいね」
S「このくらい?」
T「もっと速くできるよ」(リミッター解除していい?)
S「じゃあ、自由にやっていいよ、合わせるから」
オケ(おいおい・・・)
なんて妄想してしまいます。
ティボーの演奏は本当に自由で、これに合わせる指揮者、オーケストラも尋常じゃありません。
オーケストラに違和感を感じる人もいるかもしれませんが、それはオーケストラの音が良く聴こえるからです。
これはアンサンブルが良いから、音楽すべての音が聴こえる現象です。
ソリスト、指揮者、オーケストラの三位一体で成し得る名演でしょう。
ちなみに、クライスラー、エルマン、ハイフェッツ、ジンバリストもこの演奏会に居たらしい。
第1楽章 #00:10
第2楽章 #07:48
第3楽章 (カット)
第4楽章 #12:30
第5楽章 #19:31