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2024年5月の星空情報(明け方に現れる土星/みずがめ座η流星群/春の星座と銀河宇宙/5月の月の暦)
2024年5月の星空情報です。
明け方、東の空に、土星が昇ってきます。地平線近くには、火星も姿を見せています。月初めと月終りには、月がこれらの惑星の近くを通ります。
5月上旬に活動の極大を迎える 、みずがめ座η(エータ)流星群。出現する数はさほど多くありませんが、今年は観察に適した夜明け前の時間帯に 月明かりの影響が少ないため、観察には好条件です。
暦の上では夏が始まりますが、夜空の主役は春の星座。北斗七星から伸びる「春の大曲線」をたどり、続いて「春の大三角」を見つけてみましょう。その周辺は、天の川銀河の外まで見通せる領域に当たり、たくさんの銀河が潜んでいます。
○5月の月の暦
1日:下弦 8日:新月 15日:上弦 23日:満月 31日:下弦
2024年4月の星空情報(月が木星、すばるに接近/彗星を探してみよう/北斗七星を見つけよう/4月の月の暦)
2024年4月の星空情報です。
これまで一番星として明るく目を引いてきた木星も、高度がかなり低くなり、間もなく夕空から姿を消していきます。10日には、とても細い月が近くに現れます。
翌11日には、月は木星の上側に移動し、すばる(プレアデス星団)に近づいて見えます。細い三日月なので、まぶしすぎることもなく楽しめるでしょう。
空が澄んでいたら、木星より低いところに双眼鏡やカメラを向けてみましょう。ぼんやりと“しみ”のような光が見えるかもしれません。現在明るさを増しているポン・ブルックス彗星(すいせい)は、日本からは4月中旬まで観察できます。
北東の空には、春を告げる「北斗七星」が昇っています。柄杓の「柄」の端から2番目の星ミザールは、肉眼で見える伴星アルコルを持つことで有名な二重星です。
○4月の月の暦
2日:下弦 9日:新月 16日:上弦 24日:満月
■石垣島天文台のWEBページはこちら
https://murikabushi.jp/
■石垣島天文台で撮影されたポン・ブルックス彗星の画像はギャラリーに掲載されています
https://murikabushi.jp/?page_id=479
2024年3月の星空情報(月と木星+すばる/水星 東方最大離角/春分/3月の月の暦)
2024年3月の星空情報です。
春分を迎える3月。日の短い季節が過ぎ、日を追うごとに遅くなっていく日の入りの後に、西の空に注目しましょう。
夕方の空でひときわ明るく輝く木星も、だいぶ西に傾いています。13日から14日にかけて、細い月が木星の近くを通り、目を引く光景になります。
15日に、月はおうし座のすばる(プレアデス星団)に近づいて見えます。ただし、月の明るさに負けて、すばるは肉眼では見つけにくいかもしれません。双眼鏡などがあると見やすいでしょう。
1月には夜明けに見えた水星が、今度は夕方に観察のチャンスを迎えます。見かけ上太陽から最も離れる「東方最大離角」が25日。その前後の日の入り後、西の空に輝く木星よりもずっと低空に目を凝らしましょう。
20日は春分。太陽は天の赤道を横切り、天の北半球へと入っていきます。これからは昼が長くなっていきます。
○3月の月の暦
4日:下弦 10日:新月 17日:上弦 25日:満月
【ほとばしる解説ぷち】ビィたんのとりいそぎ科学にゅーす12『宇宙の夜明けは予想以上に明るかった』
これもうわかんねえな。
2024年2月の星空情報(明けの明星も見納め/月と木星/淡い冬の天の川/暦と天文の深い関係/2月の月の暦)
2024年2月の星空情報です。立春を迎えてそろそろ次の季節を感じる頃ですが、夜空では今しばらく冬の星座が主役を占めています。
「明けの明星」として輝いてきた金星ですが、日に日に高度が低くなっています。夜明けの空を彩る、細い有明の月との共演も、今シーズンは見納めです。
宵の空では、引き続き明るい木星が目を引きます。15日に月と接近して見えます。
冬の夜空の目印「冬の大三角」。その中を貫く冬の天の川は、夏の天の川に比べて淡く見えます。天の川銀河の中心とは反対の、星の少ない方向を見ているのです。
[参考] 新・銀河系平面図
https://alma-telescope.jp/mediatype/picture#galaxy-image
2024年は、2月が平年より1日多い、閏(うるう)年。2025年の「暦要項(れきようこう)」も発表され、暦と天文の関係を感じる2月です。
○2月の月の暦
3日:下弦 10日:新月 17日:上弦 24日:満月
2024年1月の星空情報(各地の初日の出/しぶんぎ座流星群/新春を彩る明け方の惑星/1月の月の暦)
いよいよ年が変わり、2024年を迎えます。1月の星空情報です。
一年の始まりを告げる、太陽の光。東西南北に広い日本列島全体では、日の出の時刻には2時間もの違いがあります。各地の初日の出情報は、国立天文台のウェブページをご参照ください。
(参考)初日の出情報(ほしぞら情報2024年1月) https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/01-topics01.html
新年の空で「しぶんぎ座流星群」が極大を迎えます。今年は月明かりもあり、見られる流星の数はあまり多くないかもしれませんが、4日、5日の未明に注目しましょう。
日の出前の南東の空には「明けの明星」金星が明るく輝いています。
低空に現れる水星も探してみましょう。西方最大離角となる12日の前後は、地平線からの高度が高く、見つけやすくなります。
9、10日には、細い月も夜明けの空に集い、美しい光景になるでしょう。
2024年も、星空を通して天文学を楽しみましょう。
○1月の月の暦
4日:下弦 11日:新月 18日:上弦 26日:満月
2023年12月の星空情報(好条件!ふたご座流星群/夜空で目を引く惑星たち/12月の月の暦)
12月の星空情報です。
毎年12月の見どころ、ふたご座流星群が、今年は好条件で見られます。
流星の数が多くなるのは、13日から15日にかけて。ピークとなるのは15日明け方。放射点の高度が高く、月明かりの影響もありません。空の暗いところで、目をしっかりと慣らせば、多くの流星を見られそうです。
明け方の空には金星が明るく輝き、宵の空には土星や木星が見えています。明るい惑星が月と並ぶ姿も目を楽しませてくれるでしょう。
22日に冬至を迎え、一年の中で最も夜の長い時期となる12月。暖かくして、にぎやかな星空を楽しみましょう。
○12月の月の暦
5日:下弦 13日:新月 20日:上弦 27日:満月
2023年11月の星空情報・天文現象(木星の観察シーズン/衝を迎えるもう一つの惑星/奥深い秋の夜空を楽しもう/11月の月の暦)
11月の星空情報です。
冬に向かうこの季節、早々に暮れていく宵の空を彩る、二つの明るい惑星があります。南東の空で際立って輝く木星と、南西の空で穏やかに輝く土星です。月明かりにも負けず、目を引くでしょう。
3日に「衝」となりひときわ明るい木星は、観察の好シーズンを迎えます。双眼鏡でも、4つ並んだ「ガリレオ衛星」が見られます。望遠鏡で拡大すると、淡い縞模様も見えるでしょう。
もう一つの惑星がひっそりと見頃を迎えています。14日には天王星も「衝」となります。こちらは、星図などで位置を調べ、双眼鏡などを使って探してみましょう。
暗く澄んだ秋の夜には、アンドロメダ銀河も肉眼で見えるかもしれません。私たちの天の川銀河の外まで広がっている、奥深い空を見上げてみましょう。
○11月の月の暦
5日:下弦 13日:新月 20日:上弦 27日:満月
2023年10月の星空情報・天文現象(明け方の金星/宵空の二大惑星/もう一つの名月と部分月食/10月の月の暦)
10月の星空情報です。
秋が少しずつ深まり、日の出もすっかり遅くなりました。
夜明けの空では、金星が明るく輝き、上旬には朝焼けの中で細い月と近づきます。
日の入り後、南の空には土星、東の空には一段と明るい木星が輝いています。
太陽系最大の惑星たちの姿を望遠鏡で楽しむのに、ちょうどよい時機です。
「十五夜」の中秋(陰暦八月十五日)の翌月には、日本独自で楽しまれたもう一つの名月がありました。
「後の月」とも呼ばれる「十三夜」(陰暦九月十三日)は、今年は10月27日です。
その月が満ちた29日の明け方には、部分月食が起こり、日本全国から見られます。
○10月の月の暦
6日:下弦 15日:新月 22日:上弦 29日:満月
2023年9月の星空情報・天文現象(アンタレス食/明け方の金星・水星/中秋の名月/9月の月の暦)
2023年9月の星空情報です。
21日の夕方、さそり座のアンタレスが、月に隠されます。
アンタレスが月の縁から姿を現す「出現」は、暗くなり始めた空で見やすいでしょう。
場所による出現時刻や位置の違いに、日本列島の広さを感じます。
夏の前半まで夕方の空に見えた金星が、今は「明けの明星」として輝いています。
19日には最大光度となり、マイナス4.8等の明るさで目を引きます。
地平線近くには、水星も現れます。
西方最大離角となる22日前後が、見つけるチャンスでしょう。
29日は「中秋」。秋分に近い陰暦(太陰太陽暦)八月十五日は、秋の真ん中とされました。
この夜の月は名月として愛されています。今年の月見は、満月を楽しめます※。
○9月の月の暦
7日:下弦 15日:新月 23日:上弦 29日:満月
※「中秋」の日付は、満月(望)となる日と一般的に一致しません。
2023年8月の星空情報・天文現象(夏の風物詩・ペルセウス座流星群/伝統的七夕の夜空/二度目の満月、近くの満月/8月の月の暦)
8月の星空情報です。
三大流星群の一つ「ペルセウス座流星群」が夏の夜空を彩ります。
13日、14日を中心に、夜明け近くが最も見頃となるでしょう。
月明かりの影響も少なく、好条件で見られそうです。
かつての七夕にちなんだ「伝統的七夕」の日。今年は8月22日です。
太陰太陽暦の7日の日暮れには、上弦前の舟型の月が必ず見えていました。
夜が更けて月が沈むと、七夕伝説には欠かせない天の川が、頭上にかかっています。
太陽の運行に基づく現在の暦では、ひと月に二度の満月が訪れることがあります。
31日は、2023年で地球から最も近い位置で起こる満月。
楕円(だえん)軌道を公転する月までの距離は、刻々と変わっているのです。
○8月の月の暦
2日:満月 8日:下弦 16日:新月 24日:上弦 31日:満月
※今月は2回の満月があります。31日には、今年最も地球から近い位置で満月になります。
2023年7月の星空情報・天文現象(見納めの「宵の明星」/月と木星の接近/夏本番の星空へ/7月の月の暦)
7月の星空情報です。
2023年の前半、夕方の空で目を引いてきた金星。7月上旬、金星は最大光度を迎えます。地球との位置関係によって変わる見かけの大きさと欠け方のバランスで、金星の明るさは変化します。
「宵の明星」として見えるのは、今月まで。20日、日の入り後の低空で細い三日月との最後の共演です。
8月の後半、金星は夜明けの空で輝き始めます。
夜半には、木星が姿を現します。12日、下弦過ぎの月と並んで未明の空を昇っていきます。
七夕の季節、夏の大三角が早々と高く昇っています。梅雨空の先には、夏本番の星空が待っています。
○7月の月の暦
3日:満月 10日:下弦 18日:新月 26日:上弦
2023年6月の星空情報・天文現象(6月21日は夏至/月と金星の接近/明け方の惑星/6月の月の暦)
6月の星空情報です。梅雨空の切れ間に、季節を移していく星空を楽しみましょう。
今年の夏至は6月21日。北回帰線よりも北側に位置する日本では、太陽の高度が1年で一番高くなります。影の長さに注目してみましょう。太陽がほぼ頭上を通る石垣島では、ほとんど影ができません。
日の入り後の西の空では、金星の高度が高くなり、遅い時間まで輝いています。
22日に細い月と近づく様子は、目にとまることでしょう。
近くにある火星も探してみましょう。2022年12月の地球との最接近から半年、すっかり暗く探しづらくなりました。
明け方には、東の空から木星と土星が昇ってきます。これらの巨大惑星は、秋に見頃を迎えます。
〇6月の月の暦
4日:満月 11日:下弦 18日:新月 26日:上弦
2023年5月の星空情報・天文現象(春の道標、北斗七星/おとめ座に潜むモンスター/月と惑星の接近/5月の月の暦)
5月の星空情報です。
日が暮れて暗くなると、北の空の高いところには北斗七星が昇っています。
柄杓(ひしゃく)から伸びるカーブをたどると、色違いの二つの一等星、うしかい座のアルクトゥルスとおとめ座のスピカが輝いています。
春の星空には、天の川銀河の外の天体がたくさん隠れています。イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)によって初めてブラックホール・シャドウが撮影された巨大楕円(だえん)銀河M87も、おとめ座の領域にあります。
星座の中を動く月は、5月中旬に明け方の空で土星の近くを通ります。
下旬になると、宵の空で明るく輝く金星と細い月が接近し、目を引く光景になるでしょう。
〇5月の月の暦
6日:満月※ 12日:下弦 20日:新月 28日:上弦
※6日の未明には半影月食が起こります。国立天文台暦計算室の「日食各地予報」をご参照ください。
2023年4月の星空情報・天文現象(水星が東方最大離角/一部地域で部分日食/月が金星、火星に接近/4月の月の暦)
4月の星空情報です。
夕方の空に、真っ先に輝きだす“宵の明星”、金星。
4月の前半は、それよりも低いところに水星が現れ、太陽の近くを公転する二つの惑星がそろいます。「東方最大離角」となる12日前後は、2023年で一番の観察のチャンスとなります。
20日、日本の一部地域で部分日食が起こります。南西諸島や、九州から関東にかけての沿岸部、島嶼(しょ)部で、太陽がわずかに欠けて見られます。
肉眼で直接太陽を見ないように、安全な方法で観察してください。
4月下旬、月は金星、そして火星に、相次いで近づきます。細い月と明るい惑星が並ぶ様子は、見どころです。
〇4月の月の暦
6日:満月 13日:下弦 20日:新月 28日:上弦
2023年3月の星空情報・天文現象(金星と木星の接近/金星と月の接近/一部地域では金星食/3月の月の暦)
3月の星空情報です。
21日に「春分」を迎え、夜の長さと昼の長さが逆転していくのが3月。日々遅くなる日の入りの後、注目したいのは西の空です。
今年に入って、夕方の空で目を引いてきた、金星と木星。二つの明るい惑星が、3月のはじめに大きく接近します。2日には、月1個分を挟むほどの間隔で並び、双眼鏡や望遠鏡の視野で同時に見ることができます。
24日の夕方には、金星に細い三日月が近づきます。夕暮れの空で美しい光景を楽しめるでしょう。
今回接近する月と金星は、九州の一部地域と沖縄では、金星食として見られます。
月が沈む直前、きわめて低空で起こるので、水平線まで見渡せる場所で観察しましょう。
〇3月の月の暦
7日:満月 15日:下弦 22日:新月 29日:上弦
2023年2月の星空情報・天文現象(冬の星座を探そう/星の誕生現場 オリオン大星雲/日の入り後の惑星/2月の月の暦)
2月の星空情報です。
4日に「立春」となり、春の兆しが見える頃ですが、夜のはじめの空で主役を務めるのは、まだ冬の星座。
多くの1等星を頼りに、星座を探してみましょう。
天頂付近では、2022年12月に地球と接近した赤い火星が、まだ目を引きます。
南の空に見えるオリオン座の中、ベルトに当たる「三つ星」の下側に、ぼんやりとにじんだように見える部分があります。「オリオン大星雲(M42)」です。
恒星の材料になるガスが集まっているオリオン座の領域では、活発な星形成が起こっています。
日の入り後の西の空には、金星と木星が輝いています。
下旬には、この二つの明るい惑星に細い月も近づき、夕暮れの空を彩ります。
〇2月の月の暦
6日:満月 14日:下弦 20日:新月 27日:上弦
(6日の満月は、2023年で最も遠い満月)
2023年1月の星空情報・天文現象(初日の出/しぶんぎ座流星群が極大/まだまだ目を引く火星/1月の月の暦)
2023年1月の星空情報です。
一年の始まりを告げる、初日の出。国立天文台のウェブページでは、各地の日の出情報をお知らせしています。
新年の空を彩る「しぶんぎ座流星群」。今年は極大の時刻が日本の昼間に当たり、あまり良い条件ではありませんが、1月4日の夜明け前、月が沈む時間帯からが見頃でしょう。
1月の夜空でも、昨年12月に地球に接近したばかりの火星がまだ十分に明るく、引き続き目を引きます。
日の入り後の西の空には、「宵の明星」金星がまばゆい姿を現し、次第に高度を上げてきます。対照的に地平線へと沈みゆく土星との接近が見どころです。
2023年も、星空を通して天文学を楽しみましょう。
〇1月の月の暦
7日:満月 15日:下弦 22日:新月 29日:上弦
2022年12月の星空情報・天文現象(火星が地球に最接近/ふたご座流星群/年の瀬の夕方をいろどる惑星たち/12月の月の暦)
2022年12月の星空情報です。一年で夜が最も長い時期を迎えます。
東の空に続々と昇ってくる冬の星座。明るい恒星が多く見える季節ですが、
今年はその中でも飛び抜けて明るく輝く、見慣れない赤い星があります。
2年2か月ぶりに地球と接近している、火星です。
星座の中を「惑う」ように位置を変える惑星の動きは、
人類が太陽系の姿を解き明かすための道しるべとなりました。
今月中旬には、ふたご座流星群の活動が活発になります。
13日夜から15日明け方にかけての2夜、特に多くの流星が見られそうです。
今年は、深夜になると下弦前の月明かりの影響を受けるため、
まだ月が高く昇ってこない夜半前の時間帯の観察がおすすめです。
12月下旬、夕方の南西の空では、土星と木星の二つの惑星が目立っています。
年末にはそこに月も加わります。
夜空を穏やかに楽しみながら、2022年を締めくくりましょう。
〇12月の月の暦
8日:満月 16日:下弦 23日:新月 30日:上弦
皆既月食+天王星食ダイジェスト(2022年11月8日)
2022年11月8日に起こりました皆既月食と天王星食を国立天文台三鷹キャンパスで撮影しました。
見どころを短くまとめた映像です。
2022年11月の星空情報・天文現象(11/8 皆既月食/月食中に起きる天王星食/今月の惑星たち/11月の月の暦)
2022年11月の星空情報です。満月が繰り広げる、2つの天文現象に注目です。
8日、皆既月食が全国で見られます。
東から昇ってきた満月が欠けていき、皆既食となるのは19時16分。 1時間半ほどの間、月は「赤銅色(しゃくどういろ)」に見えるでしょう。
皆既月食が終わるころ、天王星が月に隠されます。 月食と惑星食が同時に起こる、珍しい機会です。
双眼鏡などがあれば、薄い青色の天王星を探してみましょう。
すっかり日の入りが早くなった初冬の宵の空では、ひときわ明るい木星と土星が目立っています。
夜が更けると、火星が頭上へ昇ってきます。12月の地球への最接近を控え、赤い輝きがぐんぐん増していきます。
〇11月の月の暦
1日:上弦 8日:満月 16日:下弦 24日:新月 30日:上弦
2022年11月8日は皆既月食を見よう!
■2022年11月8日 皆既月食+天王星食
2022年11月8日の夜に皆既月食が起こります。晴れていれば日本全国で見ることができます。
東から昇ってきた満月が欠けていき、皆既食となるのは19時16分。1時間半ほどの間、「赤銅色(しゃくどういろ)」に見えるでしょう。
また、皆既が終わるころ、天王星が月に隠されます。月食と惑星食が同時に起きる、珍しい機会です。双眼鏡などを使って天王星を探してみましょう。
【国立天文台「天文情報」参考リンク】
皆既月食・天王星食(ほしぞら情報2022年11月)
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2022/11-topics02.html
月食とは(基礎知識)
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/lunar-eclipse.html
【11月8日の月食の予報】
部分食の始まり 18時9分
皆既食の始まり 19時16分
食の最大 19時59分
皆既食の終わり 20時42分
部分食の終わり 21時49分
※地球の影の広がりの計算方法によって、予報される皆既食の時刻には多少の違いが表れることがあります。
【月食について】
月食は、太陽-地球-月が一直線に並ぶ満月の時に、月が地球の影を通過することで起こります。今回は、月が完全に地球の本影(太陽光がほぼさえぎられた濃い影)に入る「皆既食」となります。地球の大気を通過した光が屈折して月を照らす結果、月は赤黒く見えるでしょう。
【天王星食について】
月食の最中に、天王星が月に隠されます(小笠原諸島を除く日本の大部分で見られます)。天王星は約6等級で、薄い青色に見えます。双眼鏡や望遠鏡などを使って探してみましょう。月が皆既食(あるいは深い食)中で暗い時に起きる天王星の潜入が、比較的見やすいでしょう。
2022年10月の星空情報・天文現象(夜空に目立つ惑星たち/日の出前の水星を探そう/銀河群れる秋/10月の月の暦)
2022年10月の星空情報です。
太陽系から天の川銀河の外側まで、奥行きのある夜空を楽しみましょう。
日が暮れて暗くなっていく空で、ひときわ明るく輝き始める木星がまず目を引きます。土星も穏やかな明るさで見えています。
深夜の空では、高く昇ってきた火星が、輝きを増しています。
肉眼で見える惑星の中で、見られるチャンスが少ない水星。
太陽から大きく離れる「西方最大離角」の頃は、地平線からの高度が高く見やすくなります。
9日前後、日の出前の東の空で探してみましょう。
夜の早い時間帯、秋の夜空を高く横切って見える「天の川」。私たちが暮らす銀河の姿です。
空がとても澄んだ暗い夜には、天の川銀河の外にある銀河も、肉眼でかすかに見えることがあります。
天の川銀河と同じグループ(局部銀河群)に属する渦巻(うずまき)銀河です。
〇10月の月の暦
3日:上弦 10日:満月 18日:下弦 25日:新月
2022年9月の星空情報・天文現象(中秋の名月/月と二つの赤い星/木星が見頃/9月の月の暦)
2022年9月の星空情報です。
日の入りが日に日に早まり、夜空も次第に秋めいてきます。
陰暦八月十五日は「中秋」。
かつて秋の真ん中とされたこの夜の月は、古来変わらず名月として親しまれています。
「中秋」と満月の日付はずれることが多いですが、今年は9月10日、ちょうど満月が昇ってきます。
1週間ほど後には、真夜中の東の空で、月は2つの赤い星に近づきます。
一段と明るく輝くのが、火星。もう一つは、おうし座の1等星アルデバランです。
地表に酸化鉄を含む惑星と、表面温度が低い赤色巨星。大きさも仕組みも異なる2つの天体との共演です。
深夜の南の空に輝く木星は、「衝」を迎え観察のチャンスです。
小さな望遠鏡でも、丸く明るい惑星と4つの衛星が並ぶ姿を楽しめます。
〇9月の月の暦
4日:上弦 10日:満月 18日:下弦 26日:新月
2022年8月の星空情報・天文現象(星空に親しむ夏にしよう/ペルセウス座流星群/土星が見頃/8月の月の暦)
2022年8月の星空情報です。
8月最初の1週間は「スター・ウィーク~星空に親しむ週間~」。
今年は「伝統的七夕」の日も8月4日で、この期間に重なります。
星空に親しむ夏にしましょう。
毎年8月中旬に活動が極大となる「ペルセウス座流星群」。
12日深夜から13日未明にかけて最も多くの出現が予想されますが、満月直後の月明かりに邪魔され、見える数は少なくなるでしょう。
深夜の南の空には「衝」を迎える土星が輝いています。
これから数年間は、環(わ)の傾きが小さい時期になるため、土星らしい姿を望遠鏡で楽しむのは今がチャンスです。
〇8月の月の暦
5日:上弦 12日:満月 19日:下弦 27日:新月
2022年7月の星空情報・天文現象(さそり座を見つけてみよう/さそり座δ星の食/火星食/月と惑星の共演/7月の月の暦)
2022年7月の星空情報です。
この季節に見つけやすいさそり座を探してみましょう。
頭部にあるさそり座δ(デルタ)星は、不規則に明るさを変える変光星です。
10日の深夜、この星が月に隠される「星食」が起こります。
上弦を過ぎた月は明るいですが、暗い縁に隠れる「潜入」は比較的見やすいでしょう。
21日の深夜には「火星食」が起こります。
「出現」は広い地域で見られますが、月は昇ってきたばかり。
東の低い空まで開けた場所が必要です。
月は、明け方の空で木星や土星、金星とも接近しながら、日々移動していきます。
他の天体との共演を通して、地球の周りを公転する月の動きを意識してみましょう。
〇7月の月の暦
7日:上弦 14日:満月 20日:下弦 29日:新月
14日の満月は、今年最も近く大きく見えます。
2022年6月の星空情報・天文現象(明け方の水星/日の出前に惑星が勢ぞろい/6月の月の暦)
2022年6月の星空情報です。
5月の初めには夕方に見頃だった水星が、今度は明け方に現れます。
16日が西方最大離角。地平線からの高度はあまり上がらず、見やすい条件とは言えませんが、注目してみましょう。
水星が日の出前の東の低空に見えている6月中旬から下旬までの間、
水星、金星、火星、木星、そして南の空の土星まで、肉眼で見える5つの惑星が空に勢ぞろいしています。
太陽を公転する惑星の軌道面は、ほぼ同じ平面にそろっています。地球上から、太陽系の大パノラマを楽しんでみましょう。
〇6月の月の暦
7日:上弦 14日:満月 21日:下弦 29日:新月
【ゆっくり解説】世紀の大発見で世界初!天の川銀河の中心でブラックホールを発見!簡単解説
【国立天文台水沢VLBI観測所クラウドファンディング】
https://readyfor.jp/projects/naoj-mizusawa
国立天文台などが参加する世界的な観測プロジェクトのイベントホライズンテレスコープが、天の川銀河のブラックホールを観測しました
このブラックホールはいて座A*と名付けられてて、長年の観測が実を結びました
今回は、ブラックホールとはなにか? ブラックホールができる成り立ちを解説しつつ、前回観測されたM87ブラックホールを交えながら解説していきます
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2022年5月の星空情報・天文現象(金星と木星の接近/月が土星、火星、木星、金星に接近/一部地域では金星食/5月の月の暦)
2022年5月の星空情報です。
5月の始まりは、明け方の空に注目。
1日の未明、金星と木星が接近して見えます。それぞれマイナス4等とマイナス2等。
明るい二つの惑星が寄り添う様子は、明けていく空でひときわ目立つでしょう。
月の見かけの直径の約半分まで接近し、双眼鏡や望遠鏡の同じ視野で観察できます。
下旬になると、並んだ惑星の近くを、月が毎日一を変えて通っていきます。
特に27日には、細い月と金星が並び、朝焼けの空を美しく飾ります。
この日の白昼には、日本の南部の一部地域で、金星食となります。
観察する際は、誤って太陽を見ないよう注意してください。
〇5月の月の暦
1日:新月 9日:上弦 16日:満月 23日:下弦 30日:新月
2022年4月の星空情報・天文現象(明け方の空に惑星が集合!/日の入り後には水星/4月の月の暦)
2022年4月の星空情報です。暖かさを増した季節は、朝夕の空を楽しむのにぴったりです。
4月上旬、明け方の東の空に、金星と、火星、土星が集まっています。
金星はマイナス4等、火星と土星はそれぞれ1等程度の明るさで、白み始めた空でも見つけられます。
5日には、火星と土星が、月の視直径(見かけの大きさ。約0.5度)に収まるほどに接近して見えます。
奥行きの差は10億キロメートル以上。太陽系の壮大な広がりを秘めた光景です。
下旬になると、木星も加わって、夜明けの空はますますにぎわいます。
そんな中、ただ一つ日の入り後の空に現れる惑星が、水星。
東方最大離角を迎え、高度が高くなり今年いちばん見やすくなります。
明け方の空に目を奪われがちですが、「値千金」と言われる春の宵も、楽しみましょう。
〇4月の月の暦
1日:新月 9日:上弦 17日:満月 23日:下弦
2022年3月の星空情報・天文現象(「明けの明星」を見よう/火星と土星と細い月/春分点は空の原点/3月の月の暦)
2022年3月の星空情報です。
日の出がぐんぐん早まり、昼と夜の長さが逆転していく3月。
これからしばらく、夜明けの空に注目していきましょう。
真っ先に「明けの明星」金星が目につくでしょう。
西方最大離角を迎え、東の空にあり、空が明るくなってきてもしばらく輝いて見えます。
少しずつ高度を下げる金星とすれ違うように、火星が昇ってきます。
下旬には土星も近づきます。それぞれ約1等という、見つけやすい明るさ。
月末は細い月とも共演します。 見晴らしの良い場所で楽しみましょう。
21日は春分。
この日に太陽が通過する方向「春分点」を原点に、天球に座標が張り巡らされています。
〇3月の月の暦
3日:新月 10日:上弦 18日:満月 25日:下弦
2022年2月の星空情報・天文現象(木星と細い月/「明けの明星」 金星/カノープスを見てみよう!/2月の月の暦)
2022年2月の星空情報です。過ぎゆく冬の星空を楽しみましょう。
冬と春の境目とされてきた「節分」の頃、日の入り後、西の低空に見える木星に、細い月が近づきます。
年明けまで夕方に見えた金星は、今は明け方の空にまわっています。13日には最大光度となって非常に明るく輝きます。
下旬には、新月前の細い月が近づいて目を引くでしょう。
この時期に見つけてみたい星が、りゅうこつ座のカノープス。
夜空に見られる恒星としてはシリウスに次いで2番目に明るい星ですが、かなり南に位置しているため、日本では見える地域が限られます。
シリウスが南中する直前の短い時間、地平線をかすめるように現れます。
〇2月の月の暦
1日:新月 8日:上弦 17日:満月 24日:下弦