キーワード バロック音楽 が含まれる動画 : 836 件中 129 - 160 件目
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ヴィドール:「バッハの思い出」より 第4曲「夜警の行進」
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=fIyaR6utQSE)。
ヴィドールによるバッハ作品のオルガン編曲集「バッハの思い出」より、第4曲「夜警の行進」です。原曲はバッハのオルガン曲の中でも知名度が高い「シュープラー・コラール集」の第1曲「目覚めよと呼びわたる物見の声」BWV645ですが、中間部ではヴィドール独自の旋律が挿入され、「夜警の行進」という題名に沿って原曲から印象が変わった展開になっています。
ベルンハルト・シュナイダー(オルガン)
ヴィドール:「バッハの思い出」より 第3曲「アリア」
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=0ng5rk8MB9c)。
ヴィドールによるバッハ作品の編曲集「バッハの思い出」より、第3曲「アリア」です。この曲はバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻より、前奏曲第10番 ホ短調BWV855をオルガン独奏用に編曲したものです。
ベルンハルト・シュナイダー(オルガン)
ヨハン・ベルンハルト・バッハ:管弦楽組曲(4曲)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=PmEztGF3pF8)。
ヨハン・ベルンハルト・バッハ(1676 - 1749)はヨハン・セバスティアン・バッハの
10歳年上で、両者は祖父が兄弟である再従兄弟(はとこ)の関係になります。ヨハン・
ベルンハルトはエアフルト、マクデブルクでのオルガン奏者を経て、最終的にアイゼ
ナハでオルガン奏者及び宮廷楽団のチェンバロ奏者を務め、ヨハン・セバスティアン
より1年早くこの世を去りました。
彼は音楽様式的にはテレマンの影響を受け、数多くの序曲(管弦楽組曲)を作曲しまし
たが、それらを含めた作品のほとんどは失われており、現存する管弦楽組曲は4曲のみ
となっています。
トーマス・ヘンゲルブロック指揮
フライブルク・バロック管弦楽団
バッハ(ブゾーニ編):半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903(ピアノ独奏版 BV B 31)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=nxFSlyzUvqw)。
バッハの半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903は、バッハが弟子たちへの練習用教材として使用し、彼の死後も音楽教育用に使われ続けたことから、後年の作曲家が多くの校訂版を作りました。そういった作業を手掛けた作曲家の1人がブゾーニで、近代ピアノの演奏効果を生かしたピアノ独奏用編曲版(BV B 31)を作成しました。
なお、ブゾーニはこのほかにチェロとピアノの二重奏のための編曲(BV B 38)も行っています。
レオノーラ・アルメッリーニ(ピアノ)
バッハ:カンタータ第66番「よろこべ、汝らの心」BWV66
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=qFlTRAhCav8)。
全6曲からなるバッハのカンタータ「よろこべ、汝らの心」BWV66は、1724年の復活祭第2日にあたる4月10日にライプツィヒで初演されました。
ただ、この作品は完全な新作ではなく、バッハがケーテンにいた1718年にケーテン領主レオポルト公の誕生日を祝賀するために初演された世俗カンタータ「天はアンハルトの誉れと幸いを心にかけたまい」BWV66aの音楽を転用して作曲された、いわゆる「パロディカンタータ」です。
原曲であるBWV66aは全8曲で構成されていましたが、楽譜が失われて歌詞のみが遺されており、演奏は不可能となっています。しかし本作の作曲に当たってどう転用されたかはある程度判明しており、BWV66aの第1曲~第4曲がBWV66の第2曲~第5曲に、BWV66aの終曲(第8曲)がBWV66の第1曲に転用され、BWV66の終曲(第6曲)のみ新しく作曲されたと考えられています。
そのような作曲経緯のためか、本作は復活祭の福音書などとの関連が比較的薄く、原曲の祝祭的な気分をそのまま受け継いだかのような曲となっています。
アレックス・ポッター(アルト)
ユリウス・プファイファー(テノール)
ドミニク・ヴェルナー(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ財団合唱団
バッハ(リスト/J.G. トプファー編):パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582(ロマンティック・オルガン版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=GGVvmR-o9UA)。
ドイツの作曲家・オルガン奏者ヨハン・ゴットローブ・トプファー(1791–1870)は
400曲以上の作品を作曲しましたが、同時にオルガンの構造について数多くの著作を
遺しており、音楽史においてはそちらの方の貢献が高く評価されています。
トプファーは19世紀に発達したロマンティック・オルガンの構造についても書き記し
ていますが、その流れの延長としてバッハの「パッサカリアとフーガ ハ短調」BWV
582をロマンティック・オルガンの演奏用に編曲しました。更に、この編曲版はフラ
ンツ・リストによって手が加えられ、近代オルガンの表現力を極限まで引き出したも
のとなっています。
ヨハネス・マティアス・ミヒェル(オルガン)
バッハ:カンタータ第65番「彼らはみなシバより来たらん」BWV65
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=qhzr7EU6XS8)。
1724年1月6日に初演されたバッハのカンタータ第65番「彼らはみなシバより来たらん」BWV65は、「イエスがこの世に栄光を現した日」とされる1月6日(公現祭)に演奏するための作品です。
1月6日はカトリック・プロテスタントにおいては「幼子イエスの元に東方(シバ)の三博士が訪問して礼拝を行った日」とされており、当日はマタイによる福音書などからの文言(聖句)が朗読されますが、1724年は旧約聖書のイザヤ書の一節が採用されており、本作の歌詞もイザヤ書から一節が引用されています。
作品は全7曲から成り、イエスの降誕を東方の三博士が貢物を持って祝福するという流れに沿って、全体的に明るく喜ばしい雰囲気に満ちていますが、1月6日は12月25日から始まる降誕節の最後の日であることから、第2曲と第7曲は簡素なコラールで、祝い事で浮かれ気味な信者の気分を引き締めるという意図が込められています。
ダニエル・ヨハンセン(テノール)
マシュー・ブルック(バス)
ハンス=クリストフ・ラーデマン指揮
オランダ・バッハ協会管弦楽団
オランダ・バッハ協会合唱団
ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ:2台のチェンバロのためのソナタ ヘ長調 F.10(BWV Anh.188)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=TvgSBf9rbr4)。
大バッハの長男であるヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ(1710 - 1784)は鍵盤楽器の演奏に優れ、クラヴィーア作品を多数作曲しています。
このうち、比較的知名度が高いのは「2台のチェンバロのためのソナタ ヘ長調」F.10です。ただ、この作品の知名度は大バッハの作品と誤認された(BWV Anh.188)ことによるもので、作品自体は手堅くまとまっているものの、内容としては父親の影響を受けすぎてフリーデマンの独自性が陰に隠れているという意見もあり、大バッハのオリジナル作品より見劣りするという評価を受けています。
Jessica Park、Jenny Bower(チェンバロ)
バッハ:カンタータ第64番「見よ、父なる神の大いなる愛を」BWV64
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=OzI1CImWAhU)。
バッハがライプツィヒに赴任した1723年に作曲されたカンタータ「見よ、父なる神の大いなる愛を」BWV64は、クリスマスの第3日にあたる12月27日に初演されました。ただ、この年の12月27日は使徒ヨハネの祝日とされたようで、全8曲からなる本作にはクリスマスから連想される祝祭的な雰囲気はなく、前半の曲はむしろ現世の虚しさを強調し、後半では対比する形でキリストによる救いを歌うことで、キリスト降誕の意味を深く思い起こさせるような曲想となっています。
本作がこのような構成になったのは、初演当日が使徒ヨハネの祝日であることに加え、この年のクリスマス第1日にBWV63、第2日にBWV40といった大規模な作品が立て続けに演奏されたため、合唱団の疲労を考慮して小編成による曲を作ったと考えられています。
マリア・ケオハネ(ソプラノ)
アレックス・ポッター(アルト)
ヤン・コボウ(テノール)
マシュー・ブルック(バス)
ラルス・ウルリク・モーテンセン指揮
コンチェルト・コペンハーゲン
バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582(ペダルピアノ演奏)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=DF864Fev0ws)。
通常のピアノにオルガンと同様のペダル鍵盤を取り付けたペダルピアノは、同様のペダルを持つ
ペダル・ハープシコード(ペダル・チェンバロ)の後継楽器として18~19世紀において一般的で、
モーツァルトやシューマンなどに好まれましたが、20世紀以降は長らく忘れられていました。
21世紀に入り、イタリアのピアノ奏者ロベルト・プロッセダはペダルピアノに並々ならぬ興味を
示します。彼は2011年にペダルピアノによる演奏会を開いただけでなく、翌2012年にはイタリア
のオルガン製作者クラウディオ・ピンチと共同で新しいペダル「ピンチペダルピアノシステム」
を開発しました。このピアノには37のペダル鍵盤が付いており、これと通常のピアノに付いてい
る3つのペダルを併用することで、足元だけで5オクターブ、低音寄りの61の鍵盤を弾くことがで
きるという特徴を持っています。
プロッセダは2台のスタインウェイを合体させたピアノにピンチペダルピアノシステムを取り付け、
1台のピアノの低音部をペダル鍵盤で演奏可能にしており、いわば両手と両足で連弾(4手ピアノ)
演奏がこなせるこのピアノで演奏会を積極的に開いています。この動画は、プロッセダがペダルピ
アノによって演奏したバッハのパッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582です。
ロベルト・プロッセダ(ペダルピアノ)
バッハ:カンタータ第62番「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV62
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=sY0YKHw90dU)。
バッハが1714年に作曲したカンタータ「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV61(sm38613942)は
ルターによるコラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」が引用され、バッハのカンタータの中でも人気の高い作品です。それから10年後の1724年、バッハはこのコラールを引用した新たなカンタータを作曲しました。BWV61と同じコラールに基づくことから、こちらの作品もBWV61と同じ題名の「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV62となります。
BWV61のコラール引用が第1曲(序曲)のみであるのに対して、BWV62は全6曲にコラール全8節がすべて組み込まれており、よりコラールに密接した様式となっています。とはいえ、本作は人気作のBWV61と比べて演奏される機会は少なく、陰に隠れてあまり目立たない作品です。
デボラ・ヨーク(ソプラノ)
フランツィスカ・ゴットヴァルト(アルト)
ポール・アグニュー(テノール)
クラウス・メルテンス(バス)
トン・コープマン指揮
アムステルダム・バロック管弦楽団
アムステルダム・バロック合唱団
【音楽の歴史(前編)】原始〜中世(ルネッサンス)~バロック/古典派/ロマン派
☆動画は「前半」「後半」の2本立て定☆
「参考動画のご紹介」
(前半)原始~中世
(後半)中世~現代音楽
【音楽の歴史「原始~中世」】
・民族音楽が主流(打楽器)
・楽譜はない時代(今から5万年以上前)
・洞窟の壁がにあるイメージ!
・目の前の素材を楽器に気ままに叩く!
【音楽の歴史「中世(ルネッサンス)」】
・ルネッサンス=古代ギリシャ、ローマ時代の再生。
・「グレゴリオ聖歌=男性のみ、無伴奏の歌」が生まれる。
・「ドレミの音階」が生まれる(グイード・ダレッツォ)
・イギリスで「3度」「6度」の和音が生まれる。
【音楽の歴史「バロック音楽」】
・17~18世紀頃
・バロック=いびつな真珠(ポルトガル語)
・バロック音楽=テンポ、強弱、音色の対比が大きく、劇的な感情表現。
・絶対王政の時代とかぶり「権威」を象徴するような音楽が生まれる。
・そのバロックの様式は「建築物」「ファッション」「アート」などにも波及。
・ドラクエ7のゲーム音楽を思い出す!笑
【音楽の歴史「古典派音楽」】
・18世紀~19世紀頃@クラシックが主。
・理性を重視した音楽が生まれる。
・その典型例として「ソナタ形式」がある。
「ソナタ形式とは?」
序奏→提示→展開→再現→結尾
※今のPops,Rockの「A,B,サビ」などの展開の基礎になったか!?
「代表的なアーティスト」
・ルートヴィヒ
・ヴァン
・ベートーベン
【音楽の歴史「ロマン派音楽」】
・19世紀~20世紀頃 @ヨーロッパ
・古典派を受け継ぎつつ、モーケストラの規模拡大へ。
・複雑で深い感情表現の為に「半音階」「不協和音」が活用される。
・ロマン派では「叙情詩」「物語」が構成に取り入れられる。
「ロマン主義とは??」
感情表現を押し広げ、より深層に隠れた真実を探し当てる戦い。
(例)本当の幸せとは何か?
「代表的なアーティスト」
・バッハ
・ハイドン
・モーツァルト
・ベートーベン
【編集後記】
やってみて疑問や気付いた事があれば、
是非、お気軽にコメントにて教えて下さいm(_ _)m
今後の動画の参考にさせて頂きます☆
バッハ:カンタータ第61番「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV61
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=pLPSQMOFxbA)。
1714年、この年の待降節(イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)の第1主日(日曜日)にあたる12月2日に初演されたバッハのカンタータ「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV61は、バッハの初期カンタータの名作とされ、演奏機会の多い作品です。
この曲の特色として、第1曲が「フランス風序曲」の形式に拠っていることが挙げられます。フランス風序曲はフランスにおいて、歌劇が始まる前、国王が客席につくときに「王の入場曲」として演奏されていたもので、この形式を応用することで、教会歴の始まりである待降節を祝い、天の王の到来を喜び迎える曲となっています。
全5曲の歌詞の内容は、キリスト者の信仰心をイエスが降臨すべき神殿とみなし、信者一人一人にイエスを迎え入れる心構えを勧めるものです。
クリスティーネ・シェーファー(ソプラノ)
イアン・チャールズ・ボストリッジ(テノール)
クリストファー・モルトマン(バス)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
アルノルト・シェーンベルク合唱団
バッハ:カンタータ第60番「おお永遠、そは雷のことば」BWV60
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=Sa0s8C4N8o4)。
1723年に初演されたバッハのカンタータ「おお永遠、そは雷のことば」BWV60は全5曲からなり、「恐れ」と「希望」を擬人化して、両者が対話するという一風変わった形式となっています。信仰心が足りず、死を恐れる「恐れ」(アルト)に対し、神を深く信ずる「希望」(テノール)が語り掛け、第4曲で「イエスの声」(バス)が「今より後、主にあって死ぬ人は幸いである」と語ることで「恐れ」にも救いがもたらされて、終曲のコラールで締めくくるという筋立てとなります。
ロビン・タイソン(アルト)
ジェイムス・ギルクリスト(テノール)
ピーター・ハーヴェイ(バス)
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディ合唱団
バッハ:パルティータ第3番 イ短調 BWV827(アコーディオン演奏)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=-Wxz-lZcUZI)。
ノルウェー出身の新進気鋭のアコーディオン奏者フローデ・ハルトリ(1975 - )の演奏による、バッハのパルティータ第3番 イ短調 BWV827です。
フローデ・ハルトリ(アコーディオン)
バッハ:カンタータ第59番「われを愛する者は、わが言葉を守らん」BWV59
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=0Oorxqthffo)。
バッハがライプツィヒの聖トーマス教会のカントルに就任してから約1年後の1724年、ライプツィヒで初の聖霊降臨祭の第1日にあたる5月28日に初演されたカンタータ「われを愛する者は、わが言葉を守らん」BWV59は、ヨハネによる福音書から、イエスが「わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る」と言ったという故事に基づいて、神と聖霊の愛に感謝する歌詞が歌われます。
しかし本作は、残された歌詞から7曲必要なのに4曲しか作曲されておらず、しかも終曲(第4曲)がコラール合唱ではなくバスのアリアで、更にトランペットが通常編成(3本)より少ない2本であることから、専門家の間ではこれが完成形のカンタータなのか疑われています。
特に終曲がアリアであることは構成上致命的な問題があるとみなされ、通常は演奏時に終曲としてコラールを追加して全5曲とする対応がなされています。その対応は演奏者によって異なり、第3曲のコラールをそのまま使って歌詞だけ変更して歌ったり、他のカンタータからコラールを転用したりといった工夫がなされています。この動画では、コラール 「Gott, Heiliger Geist, du Tröster wert」を転用して終曲としています。
ジョアン・ラン(ソプラノ)
ヤン・ボルネル(アルト)
ヴァルター・シーゲル(テノール)
エッケハルト・アベーレ(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ:カンタータ第54番「罪に手むかうべし」BWV54
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=tBwjv-QJhIk)。
バッハによって1714年に作曲されたと推測されるカンタータ「罪に手むかうべし」BWV54は、彼のカンタータの中でもかなり早い時期の作品で、アルトの独唱が3曲のみで合唱曲がないという極めて小規模な曲です。内容としては題名の通り「罪に立ち向かいなさい」というもので、第1曲の冒頭から不協和音が次々と展開する異様な構成になっています。これは、作曲当時のバッハは30歳になるかならないかという若さであることから、自身の作風を確立するためにあえて冒険的な作りにした実験作ではないかと考えられています。
マールテン・エンヘルチェス(アルト)
ラース・ウルリク・モルテンセン指揮
オランダ・バッハ協会管弦楽団
バッハ:前奏曲とフーガ ハ長調 BWV531
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=OgNyOxDgvEw)。
オルガン独奏のための前奏曲とフーガ ハ長調 BWV531は、バッハが1700~1707年の間に作曲されたと推定されています。
当時のバッハは、1700年(15歳)にリューネブルクで修道院付属学校の給費生となり、1703年(18歳)にはヴァイマルの宮廷楽団に就職するとともにアルンシュタットの新教会のオルガン奏者に就任しつつ、自分の音楽を確立するための勉学に励んでいました。この作品はそういった最中に作られたもので、バッハが初めて作曲したオルガン曲の1つと推測されています。
音楽の展開は先人の作曲家が作った様式に依存していて、習作の域を出ていないとされるものの、バッハの様々な「前奏曲とフーガ」がここから始まったと考えると、なかなか意義深い作品といえます。
カイ・ヨハンセン(オルガン)
バッハ:オルガン小曲集(全曲)BWV599~644
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=whnTkKiXqM0&t=560s)。
バッハがヴァイマルで宮廷オルガン奏者を務めた1708~1717年、およびライプツィヒで聖トーマス教会の
カントル(トーマスカントル)を務めていた1726年に作曲した全46曲の「オルガン小曲集」BWV599~644
は、バッハ自身が楽譜表紙に「初歩のオルガニストが、コラールを様々な仕方で展開するための手引き、さ
らにペダル演奏を習得するための手引き」と記した通りに、弟子たちにオルガン奏法を教育する目的でまと
められた作品です。
これらの曲は全て、16世紀に作曲されてバッハ家の中でも親しまれたコラールをオルガン演奏用に編曲した
もので、本来は教会での礼拝の前奏・後奏のために作曲された小曲を、息子たちをはじめとする弟子たちの
教育目的に転用したと考えられています。
ウォルフガング・ツェラー(オルガン)
バッハ:カンタータ第46番「心して見よ、苦しみあるやを」BWV46
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=k_gyrnfrgEw)。
1723年に作曲され、同年8月1日に初演されたカンタータ「心して見よ、苦しみあるやを」BWV46
は、当日の福音章句がルカ福音書からのもので、イエスが受難の直前にエルサレムに入城したとき、
エルサレムの崩壊を予言したというエピソードであることを反映して、神の怒りを畏れる暗い曲調
でほぼ統一されており、終盤にイエスによる救いが示されるという流れになっています。
それを象徴するのが第1曲で、前奏曲とフーガの様式により、エルサレムの崩壊と神の怒りを痛切に
歌い上げています。この曲は、後に前奏曲の部分がミサ曲ロ短調の第9曲に転用されています。
また、全体を通じて2本のリコーダーが活躍するのも特徴的です。
マルクス・フォルスター(アルト)
トーマス・ホッブス(テノール)
マティアス・ヘルム(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ財団合唱団
バッハ:カンタータ第44番「人々、汝らを除名すべし」BWV44
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=FFU_DsTiiKI)。
バッハが1724年に作曲し、5月21日に初演されたカンタータ「人々、汝らを除名すべし」BWV44は、第1曲で「人々はあなたがたを会堂から追放するでしょう」、第2曲で「あなたがたを殺す者がみな、そうすることで自分は神に奉仕しているのだと思う時が来ます」と歌われるように、曲全体が迫害の苦しみと耐乏を歌う厳しい曲想となっています。これは、初演された5月21日が復活祭後第6主日にあたり、ヨハネによる福音書からキリスト教徒が迫害される未来を予言する一節が朗読されたことに基づいて作曲されたことに拠っています。
バルバラ・シュリック(ソプラノ)
キャサリン・パトリアッシュ(アルト)
クリストフ・プレガルディエン(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ
バッハ(ゲオルク・ダルムシュタット編):「フーガの技法」より 3つのフーガ
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=9zNUC5bQdW8&t=654s)。
1940年12月22日のニューヨーク・フィルハーモニック演奏会において、ディミトリ・ミトロプーロスの指揮により演奏された、バッハの「フーガの技法」から3つのフーガ(コントラプンクトゥスⅪ、同Ⅸ、同XIV)の管弦楽編曲版のライブ録音です。編曲者ゲオルク・ダルムシュタットの詳細は不明ですが、管楽器を華麗に響かせており、ミトロプーロスの指揮も相まって強い印象を残します。
ディミトリ・ミトロプーロス指揮
ニューヨーク・フィルハーモニック
バッハ:カンタータ第40番「神の子の現れたまいしは」BWV40
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=02iRY_sXfLI)。
1723年、バッハはライプツィヒの聖トーマス教会における音楽指導者「トーマスカントル」に就任します。そして、その年の12月26日に初演されたのが、カンタータ「神の子の現れたまいしは」BWV40です。この日はクリスマスの翌日ですが、本作が初演された年は聖ステパノ(ステファノ)の記念日でした。
ステファノはギリシャ語を話すユダヤ人(ヘレニスト)の代表でしたが、ユダヤ教の指導者を論争で論破したため、ユダヤ人たち(ファリサイ派)に石打の刑で殺害され、キリスト教における最初の殉教者となった人物です。このことを踏まえ、ステファノの記念日に初演された本作は、クリスマス2日目の演奏ということで基本的には祝祭的性格を持ちながらも、全8曲中3曲がコラールであることからわかるように、より厳粛な雰囲気を持たせた曲となっています。
ルネ・ヤーコプス(アルト)
マリウス・ファン・アルテナ(テノール)
マックス・ファン・エグモント(バス)
グスタフ・レオンハルト指揮
レオンハルト・コンソート
ハノーヴァー少年合唱団
バッハ:前奏曲とフーガ ホ短調「楔」BWV548(アンソニー・ニューマン)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=_hmfgIQmjuI)。
快速なテンポ設定などの個性的演奏で知られるアメリカのオルガン奏者アンソニー・ニューマンによる、バッハの前奏曲とフーガ ホ短調「楔」BWV548です。
アンソニー・ニューマン(オルガン)
バッハ:オルガン協奏曲第2番 イ短調 BWV593(ペダル・チェンバロ演奏)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=IIAR-Bgo3sI)。
アメリカのオルガン奏者ながらペダル・チェンバロによる演奏録音を多数残したエドワード・ジョージ・パワー・ビッグス(1906 - 1977)による、バッハのオルガン協奏曲第2番 イ短調 BWV593のペダル・チェンバロ演奏版です。
エドワード・ジョージ・パワー・ビッグス(ペダル・チェンバロ)
バッハ:オルガン協奏曲第1番 ト長調 BWV592(ペダル・チェンバロ演奏)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=rW2cG-e0vYo)。
バッハの生きた時代、パイプオルガン奏者はオルガン曲の練習用として、鍵盤やペダルの
配置が類似するペダル・チェンバロを使用していました。実際、バッハを含む数多くのオ
ルガン作品はペダル・チェンバロによって演奏が可能ながら、オルガンとは異なる響きを
聴かせられるため、ペダル・チェンバロによるオルガン曲の演奏を録音する奏者もいます。
この動画は、そういったペダル・チェンバロ演奏録音の先駆者の1人であるエドワード・
ジョージ・パワー・ビッグス(1906 - 1977)演奏による、バッハのオルガン協奏曲第1番
ト長調 BWV592です。
エドワード・ジョージ・パワー・ビッグス(ペダル・チェンバロ)
バッハ:前奏曲とフーガ イ短調 BWV543(アンソニー・ニューマン)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=yANGFY3MZSQ)。
個性的な演奏で知られるアメリカのオルガン奏者アンソニー・ニューマンの演奏による、バッハの前奏曲とフーガ イ短調 BWV543です。
アンソニー・ニューマン(オルガン)
バッハ:幻想曲とフーガ ト短調「大フーガ」BWV542(アンソニー・ニューマン)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=HpftYNvB_6s)。
アンソニー・ニューマンの演奏による、バッハの幻想曲とフーガ ト短調「大フーガ」BWV542です。彼の演奏の特徴といえる快速のテンポはこの演奏でも健在で、通常なら13分程度の演奏時間なのに対し、9分を切るという快速ぶりでありながら決して「弾き飛ばした」という印象を与えない、まさしく卓越した演奏だと思います。
アンソニー・ニューマン(オルガン)
バッハ:カンタータ第24番「飾りなき心ぞ」BWV24
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=nnCL72x-JnA)。
1723年、ライプツィヒの着任したバッハは長大な2部構成によるカンタータを立て続けに2つ(BWV75、BWV76)作曲・初演しましたが、3つ目に作曲された「飾りなき心ぞ」BWV24は全6曲と、前2作の半分程度の作品となりました。
歌詞の内容は題名の「飾りなき心」こそが自分たちを神と人々の前で美しくする、と歌う第1曲に沿ったもので、全体的に「正しい心をもって生きなさい」「自分がしてもらいたいことを人にしてあげなさい」と諭すものとなっています。
音楽様式としては、普通なら冒頭に配置される合唱が中間の第3曲に配置され、その前後(第2、第4曲)をレチタティーボが、更にその前後(第1、第5曲)をアリアが挟み込み、最後の第6曲がコラールで締めくくられるという珍しい構造になっています。
ボグナ・バルトシュ(アルト)
ゲルト・テュルク(テノール)
クラウス・メルテンス(バス)
トン・コープマン指揮
アムステルダム・バロック管弦楽団、合唱団
バッハ:前奏曲とフーガ ニ長調 BWV532(アンソニー・ニューマン)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=wcbhakahaJA)。
アメリカのオルガン奏者アンソニー・ニューマンの演奏による、バッハのオルガン曲「前奏曲とフーガ」ニ長調 BWV532です。この作品は20代の若いバッハがオルガン作品に新風を吹き込もうとした意欲的な作品ですが、快速の演奏で知られるニューマンの演奏は作品の勢いを生かすもので、若きバッハが作品に込めた情熱を感じさせるものとなっています。
アンソニー・ニューマン(オルガン)
バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV582(アンソニー・ニューマン)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=ty2xhqXpe5Y)。
アメリカのオルガン奏者アンソニー・ニューマンの演奏によるバッハの「パッサカリアとフーガ」ハ短調 BWV582です。彼の演奏は快速のテンポと独特の装飾をちりばめることで知られていますが、この演奏では冒頭部の装飾がバッハの次男カール・フィリップ・エマヌエル・バッハによる写譜に基づいており、通常の演奏ではあまり聴かれない装飾音が確認できます。
アンソニー・ニューマン(オルガン)