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バッハ カンタータ 第147番 6. 主よ、人の望みの喜びよ BWV.147
バッハは生涯に200曲にのぼる教会カンタータを作曲しました。教会カンタータとはキリスト教の礼拝用の音楽で、通常、合唱に始まりレチタティーヴォとアリアが歌われたあとコラール合唱で締めくくるという形をとります。楽師長やカントル(合唱長)など常に教会に属した職務についていたバッハにとって、カンタータの作曲は義務的な公務でした。ですからバッハの作品の多くはキリスト教に根ざしたものであり、その数も膨大な量になっているのです。「主よ、人の望みの喜びよ」はカンタータ第147番「心と口と行いと生活で」の第10曲のコラールが基になっています。
バッハ カンタータ 第146番 1. シンフォニア BWV.146
カンターター交声曲には、大きく分けて二種類の形態があります。ひとつはルーテル派の礼拝の説教の前後に演奏された教会カンタータ。これはその日に朗読する聖書の部分を歌詞で説明しています。もうひとつは世俗カンタータと呼ばれる宗教とは無関係のもの。これは主に領主や貴族の慶事の際に演奏されていました。バッハで有名なものにコーヒーカンタータなどがあります。しかしバッハに限って言えば、その作曲数の差は歴然としていて、 教会カンタータが二百曲以上に対して、世俗は二十曲程度です。
カンタータ 第140番 4. シオンは物見らが歌うのを聴く ギター版
この曲はBWV140のカンタータ「目覚めよと呼ぶ声あり」の第4曲で、バッハの教会カンタータの中でも特に有名で、様々な編曲があり、バッハ自身も後年、3声のオルガン・コラールに編曲しています。おそらく自身もお気に入りの旋律だったのでしょう。 今回この曲を取り上げるにあたって、当初はオリジナルのオルガンで録音するつもりでしたが、ふと思い立ってギターの音色にしてみました。そして、ギターは音の減衰が速いので、その分テンポも上げてみました。バッハの音楽は不思議で、どんなアレンジにしても、それ相応の形になって、違和感を感じさせません。また、旋律が数学的に均整がとれ、造形としても美しく、それが心理的な安心感につながっているのかもしれません。
バッハ カンタータ 第140番 4. シオンは物見らが歌うのを聴く BWV.140
三位一体節後の第27日曜日に朗読された、マタイ福音書第25章1から13節は、 花婿の到着を待つ乙女のたとえを用いて、神の国の到来への備えを説いています。まず、花婿とは神の国のたとえです。 花婿の到来が遅れ10人の乙女たちは眠ってしまい、灯火を切らしてしまいました。 5人は予備の油を持っていたので結婚式に出席できましたが、 残りの5人は準備を怠り油を買いに行ったため、式に出席できなかったという話です。つまりやがて訪れる神の国の到来に備え、目を覚まして備えよというたとえです。これをふまえて、真夜中に物見らの声を先導として到着したイエスが、 待ちこがれる魂との喜ばしい婚姻へと至る情景を描いたのがニコライのコラール。
バッハ カンタータ 第140番 1. 目覚めよと呼ぶ声あり BWV.140
1723年(37歳のころ)、バッハはライプツィヒ・トマス教会のカントルに就任しました。カントルとはオルガン演奏などで、教会音楽を仕切る合唱指揮者です。 就任してからのバッハは、日曜を主とした礼拝用のカンタータを300曲以上作りました。 多くが紛失するなどしましたが、それでも200曲近くが現存しています。 教会カンタータはルーテル(ルター)派の礼拝の、説教の前後に演奏されていました。 歌詞はその日に朗読される使徒書簡や福音書などを説明する内容です。 難しい聖書の内容を歌にすることで、より咀嚼しやすくしようという試みです。
バッハ カンタータ 第106番 《神の時こそ、いと良き時》 1 [ピアノ版]
BWV 106「神の時こそいと良き時」は、BWV 131と共にバッハ最初期のカンタータと 言うことです。そうとは知りませんでしたが、実は以前からとても好きな曲でした。 特に冒頭の「ソナティーナ」は2本のリコーダーとビオラ・ダ・ガンバによる、静か な静かな、心にしみるような、頭が空っぽになるような、悲しみとか悩みとかいろん な感情を突き抜けたような、そういう気持ちになれる音楽です。
バッハ カンタータ 第106番 神の時こそ、いと良き時 1. ソナティーナ
200曲以上もあるバッハのカンタータの中でも特に人気の高い作品です。バッハのカンタータを集めたCDでは、外せない楽曲のひとつになっています。この曲はバッハが20歳代前半、ミュールハウゼンの聖ブラジウス教会の オルガニストを務めていた1707年に作曲されたと見られ、BWV131と共に彼の最初期に属する教会カンタータです。
バロックの声楽曲を聴こう No1 バッハ作曲 BWV51
バッハ作曲 教会カンタータ
「全地よ、神に向かいて歓呼せよ」
歌:マリア・ケオヘイン
バロックの声楽曲を聴こう No6 バッハ作曲 BWV30
バッハ作曲 教会カンタータ「喜べ救われし群れよ」BWV30
第5曲アリア「来たれ アダムの 末なる 民」
歌:マグダレーナ・コジェナー
モーツァルト作曲 カンタータ 「悔悟するダヴィデ」 K.469より
カンタータ 「悔悟するダヴィデ」 K.469
合唱「神の栄光を歌おう」
鞍をつけない裸馬に手綱なしのテクニックはすごい
【KAITO】BWV157-1【バッハ】
BWV157-1 葬儀のためのカンタータより テノールとバスの二重唱です。
GENの違うKAITO2人に歌ってもらいました。
J.S バッハ 教会カンタータ30番より ”Kommt, ihr angefochtnen Sünder”, BWV30
いいよ!来いよ!✝悔い改めて✝(意訳)(淫夢要素は)ないです
※マグダレーナ・コジェナーの独唱で知られるアリアを
ピアノ&フルート音源で打ち込みました
※フリーソフトで音符を入力しただけなので、音質についてはお察しください
【KAIKO/MEIKO】BWV4-Vers2【バッハ】
キリストは死の縄目につながれたり(Christ lag in Todes Banden)より第2節
広告していただきありがとうございます!m(_ _)m
【第八回ボカロクラシカ音楽祭】おお・イエス・我が命の光(バッハ)
第8回ボカロクラシカ音楽祭開催おめでとうございます。
今回の作品は第8回を顕彰し、バッハ作品目録118番をお送りします。
この曲は一般に合唱と管弦楽で演奏されることが多いのですが、実は第1版があってブラスバンドと合唱のために屋外で演奏されることを念頭に作曲されています。
その楽器構成ってのが、当時の言い方ではリトゥオス2、ツィンク、サックバット3なんです。特にリトゥオスは研究が必要な「幻」の楽器でして、この構成で演奏されるのはまず「幻」と言えそうです。
今回の演奏では以上の楽器のサウンドフォントがないので、不本意ながらモダンのホルン、トランペット、トロンボーンを用い、現代ピッチで演奏します。
つたない作品ですが、お聞きいただければ幸甚です。
バッハ作曲【主よ、人の望みの喜びよ】をマンドリン二重奏で。
バッハ作曲 教会カンタータ『心と口と行いと生活で』(BWV147)より、主よ、人の望みの喜びよをマンドリン二重奏で。
J.S.Bach "Jesus, Joy of Man's Desiring" on the duo mandolin.
( Wohl mir, daß ich Jesum habe )
バッハ作曲、昇天祭オラトリオ 「御国にまします神を讃えよ」 BWV 11から
バッハ作曲、昇天祭オラトリオ 「御国にまします神を讃えよ」
カンタータ11番 「神をそのもろもろの国にて頌めよ」
歌:モンテヴェルディ合唱団
【KAITO】カンタータBWV108-2【バッハ】
バッハ教会カンタータよりBWV108「私が去るのは、お前たちのためである」より テノールのアリア
バッハ(バウアー編):BWV36よりアリア「力なき、弱き声といえども」
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=7fovoIi_fXY)。イギリスのピアニスト、ハロルド・バウアー(1873 - 1951)による編曲で、バッハのカンタータ第36番「喜び勇みて羽ばたき昇れ」BWV36より、第7曲のアリア「力なき、弱き声といえども」のピアノ独奏版です。 ジョン・ピース(ピアノ)
バッハ:カンタータ第147番「心と口と行いと生活で」BWV147
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=38TS7EOGo9A)。バッハが作曲したカンタータの曲中で最も有名なのは「主よ、人の望みの喜びよ」だと思われますが、この曲が含まれている教会カンタータ第147番「心と口と行いと生活で」BWV147は全10曲(第1部6曲、第2部4曲)とバッハのカンタータとしては大規模な構成のため、全曲を通して聴く機会は案外ないのではないでしょうか。このカンタータにおいて「主よ、人の望みの喜びよ」の旋律は第6曲(第1部の終曲)と第10曲(第2部の終曲)で、歌詞を変えて使われています。 アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス、アルノルト・シェーンベルク合唱団
ベートーヴェン:カンタータ「静かな海と楽しい航海」作品112
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=fPp8_txA-JI)。1813年頃、ベートーヴェンはゲーテの2つの詩「海上の凪」「成功した航海」を知り、この詩に基づく合唱曲を作ろうと思い立ちます。この構想は最終的に混声4部合唱と管弦楽のためのカンタータという形になり、1814年秋~1815年夏の間に作曲され、1815年12月25日にウィーンで初演されて、1822年2月に楽譜が出版されました。
この作品はゲーテに献呈されており、ベートーヴェンがゲーテに宛てた手紙には次のような一節があります。
「海上の凪、成功した航海、この2つの詩のコントラストは音楽で表現するのに相応しいと私は考えました。私が付けたハーモニーが閣下(ゲーテ)の詩に適切であったかどうかを知る事ができれば幸いに存じます」
このように2つの詩から成る楽曲のため、本作も「海上の凪」「成功した航海」の2部構成となっています。なお、日本では「静かな海と楽しい航海」という題名が定着しています。
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティック、モンテヴェルディ合唱団
J.S.Bach / Cantata#12 "Weinen, Klagen, Sorgen, Zagen" - Sinfonia のオーボエソロ吹いてみた
バッハが足りない。
吹いてみたもの:mylist/61976177
twitter:https://twitter.com/of_artificial
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バッハ:カンタータ第150番「主よ、われ汝を仰ぎ望む」BWV150
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=gTO03xRoCaU)。
バッハのカンタータ第150番「主よ、われ汝を仰ぎ望む」BWV150は詩篇第25章の基づき、1708年~1709年に作曲されました。これは、彼が作曲して現存するカンタータの中で最も古い、つまり最も早く作曲された作品と考えられています。そのためか、作品の様式は全体的に古風であり、バッハの個性が充分に発揮されていないという意見もあります。ただし、終曲(第7曲)「わが苦しみの日々を」は4小節のバス主題に基づくシャコンヌで、後に対位法の大家となるバッハの片鱗が見える優れた楽曲となっています。
なお、後の1882年に本作の楽譜を手に入れたブラームスはシャコンヌの出来栄えに感動し、このシャコンヌの主題に基づいて交響曲の楽章を作曲することを思いつきました。その着想は3年後の1885年、交響曲第4番の第4楽章として結実することとなります。
フィリップ・ピエルロ指揮リチェルカール・コンソート
【第九回ボカロクラシカ音楽祭】バッハ カンタータ162番からバスのアリア
【第九回ボカロクラシカ音楽祭】参加作品
曲名:カンタータ162番 より第1曲 アリア
作曲者:ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
作詞家:ザロモ・フランク
参加部門:自由曲部門
テーマ:九
この作品をアップできてとても嬉しく思います。
どうしてテーマ「九」なのか?この162番は私のお気に入りの曲でいつか自分のものにしようと画策していました。時間の関係で今回は冒頭のアリアだけです。
そうそう、どうして「九」なのか9=1+6+2という単純な話です。
今回の歌詞はドイツ語です。私のお気に入りの歌手はトニオだったんですが、私にとってドイツ語は日本語ライブラリの方が扱いやすいので、今回は勝手にキヨテルに決めました。
オケはいつもと同じ、ソナティーナ・シンフォニー・オーケストラです。どこかにバロックオーケストラのフリー音源ってないのかなぁ?特に弦楽合奏。
今回のウリですが、初演当時のワイマール版で演奏させます。しかし元の楽譜はライプツィヒ再演時のパート譜だけ、この際ホルンのパートが加えられたようです。この当時スライドホルンが、集中的にカンタータに使われましたが、今回ホルンパートを省きました。
次に当時のワイマールのオルガンは、所謂バロックピッチに比べ短三度高く調律されていたそうです。弦楽器は、オルガンに合わせるため短三度高く調弦したようです。よって記譜はイ短調ですが絶対音感のある人が聞けば、ハ短調に聞こえます。さらに、所謂バロックピッチなので多分ロ短調に聞こえてくると思います。当時の欧州は、隣県に行った位でピッチが変わってしまうご時世だったんです。
聞いていただける皆さんの、温かいご理解を頂戴できれば幸いです。
新年の挨拶 [オリジナル歌曲(カンタータ風)] Sinsy
新年あけましておめでとうございます。
とても短いですが、世俗カンタータ風に新年の喜びを申し上げます。
今年も、皆さまにとって充実した一年でありますように。
そして、僕もたくさん成長できるよう頑張ります。
作詞作曲 ソウイチロウ
うた Sinsy
オケ musescore
スコア musescore
バッハ:カンタータ第4番「キリストは死の縄目につながれたり」BWV4
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=bH15Bm-M9WI&t=540s)。
バッハの教会カンタータ「キリストは死の縄目につながれたり」BWV4は、彼が20代のときに作曲したと考えられており、バッハがカンタータのジャンルにおいて優れた才能を示した最初期の作品とされています。一説によれば作曲年は1707年頃で、バッハがミュールハウゼンで就職活動を行う際、自分の力量をアピールするために相当に力を入れて作曲されたといわれています。
本作は復活祭に演奏されるためのカンタータで、全8曲の調性は全てホ短調で統一されており、これはホ短調の楽譜がシャープ(♯)1つで表示されることから、シャープを十字架に見立てて「天高く掲げられた十字架」を表したという解釈が有力視されています。声楽のない序奏の第1曲以外はマルティン・ルター作のコラールを編曲したコラール変奏曲(第1曲にはコラールの旋律が部分的に使われている)という構成が特徴となっており、全ての曲にコラールの旋律が含まれるバッハのカンタータは、本作が唯一とされています。
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
【KAITO】BWV4 Versus 5【Bach】
教会カンタータ BWV4 キリストは死の縄目につながれたり より
第6曲 第5変奏「まことの過越の小羊あり」(Hier ist das rechte Osterlamm)
広告をありがとうございました!
スタンチッチ:カンタータによる4つの前奏曲(BWV106,BWV18,BWV12,BWV31)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=bqDUUPjdQGc)。
スヴェティスラフ・スタンチッチ(1895 - 1970)はクロアチア出身のピアニスト・作曲家ですが、音楽教師としての評価が高く、作曲家のイーヴォ・マチェク、ピアニストではブランカ・ムスリン、ウラジミール・クルパン等を育成したことが知られています。
スタンチッチは1920~22年の間にブゾーニの下で作曲を学んでおり、その学習の成果の1つとして1922年に作曲したのが「カンタータによる4つの前奏曲」です。これはバッハのカンタータ4曲(BWV106,BWV18,BWV12,BWV31)の第1楽章をピアノ独奏用に編曲したもので、バッハの造詣が深かったブゾーニに捧げられました。作品は各曲ともブゾーニの影響が強く、重厚な和音の響きはブゾーニが編曲したバッハの「シャコンヌ」を連想させる佳作といえます。
なお、この動画で本作を演奏しているRanko Filjak(ランコ・フィリャク? 1927 - 1983)はスタンチッチに師事したクロアチアのピアニストです。
Ranko Filjak(ピアノ)
バッハ:カンタータ第6番「わがもとにとどまれ、はや夕べとなれば」BWV6
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=YOtAvqH_A9k)。
バッハのカンタータ第6番「わがもとにとどまれ、はや夕べとなれば(われらと共に留まりたまえ)」BWV6は、彼がライプツィヒで聖トーマス教会の音楽指導者(トーマスカントル)を務めていた1725年頃に作曲され、この年の復活祭にあたる4月2日に初演されました。内容は復活祭にちなんだもので、「磔刑に処せられて死んだイエスは3日後に復活したものの、弟子たちは彼がイエスであることになかなか気づかなかった」という物語に基づいています。
演奏している「オランダバッハ協会(netherlands bach society)」は1921年に創設された、現存する古楽器演奏団体の中でおそらく最古の歴史を持つ組織であり、バッハの時代の演奏を再現すべく教会での演奏にこだわっているほか、バッハの全作品を演奏・収録する「All of Bach」プロジェクトを立ち上げ、自らのサイトやYoutubeに演奏動画を毎週配信する活動を行っています。
マリア・ケオハネ(ソプラノ)
ティム・ミード(アルト)
ダニエル・ヨハンセン(テノール)
マシュー・ブルック(バス)
ヨス・ファン・フェルトホーフェン指揮
オランダ・バッハ協会管弦楽団・合唱団
バッハ:カンタータ第128番「ただキリストの昇天のみが」BWV128
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=NDCdKS1Iaus)。
バッハがライプツィヒの聖トーマス教会のカントル(トーマスカントル)に就任していた1725年に作曲され、その年のイエス・キリストの昇天祭にあたる5月10日に初演された教会カンタータ第128番「ただキリストの昇天のみが」BWV128は、その名の通り「マルコ福音書」の中のイエス・キリストの昇天の文章に基づく作品です。
歌詞は女流詩人ツィーグラーの台本に基づき、イエスのあとに従っていつの日か天に昇らんとの願いをこめた曲となっています。とはいえ、彼女の台本は必ずしもバッハにとって満足できる出来ではなかったようで、バッハ自身が歌詞をかなり改変して使ったといわれています。また、作品の様式としては合唱にコラールが引用されていて、バッハの教会カンタータによくみられるコラール・カンタータに似た特徴を持っていますが、第1曲のコラールと最後(第5曲)のコラールは別の曲が引用されており、変則的な作品となっています。これらの事情から、本作はバッハのカンタータとしてはそれほど優れた出来とはみなされず、作品そのものが特に注目されることは多くありません。
ですが、第4曲の二重奏「神の全能の力は計り知れず」は、後にマックス・レーガーが変奏曲の主題として取り上げ、彼の代表作の1つ「バッハの主題による変奏曲とフーガ」ロ短調 作品81(sm32848508)が作曲されることとなります。
ルネ・ヤーコプス(カウンター・テナー)
クルト・エクヴィルツ(テノール)
マックス・ファン・エグモント(バス)
グスタフ・レオンハルト指揮
レオンハルト・コンソート
コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
ハノーヴァー少年合唱団
バッハ:カンタータ第12番「泣き、嘆き、憂い、慄き」BWV12
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=YZQ3pPLGwvY&t=634s)。
1714年、バッハはザクセン=ヴァイマル公国の楽師長に昇進し、月に1曲のペースでカンタータを作曲するようになります。その2曲目に作曲され、4月22日に初演されたのが「泣き、嘆き、憂い、慄き」BWV12です。
初演の日は復活祭後の第3主日(日曜日)で、この日の福音章句は、イエスが弟子たちに「しばらくすると、あなたがたはもうわたしを見なくなるが、またしばらくすると、わたしを見るようになる。」と述べ、自らの死と復活を予告したという話であり、全7曲のカンタータの内容もこれに沿って、前半3曲は悲しみを、第4曲を挟んで後半3曲は喜びを表す曲想となっています。
曲の様式はバッハの初期カンタータの1つとなっていますが、この作品の白眉は第2曲「泣き、歎き、憂い、 怯え」で、後にミサ曲 ロ短調BWV232の「十字架につけられ」に転用されており、本作よりミサ曲 ロ短調の1曲としての方が有名になっています。
シギスヴァルト・クイケン指揮
ラ・プティット・バンド
バッハ:カンタータ第18番「天より雨と雪降るがごとく」BWV18
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=zCyG0N_OLGk)。
1708年にザクセン=ヴァイマル公国の宮廷オルガニストとなったバッハは、それからしばらくの間カンタータを作曲しませんでした。しかし1713年、彼は久しぶりにカンタータを作曲します。それが第18番「天より雨と雪降るがごとく」BWV18です。
この作品で歌われるのは、ルカによる福音書から「種は神の言葉である」とイエスが説く話に基づくもので、豊かな実(信仰心)を結ぶために正しい心を持つ「良い土地」となるように人々に語り掛ける内容となっています。音楽様式としては、レチタティーヴォ(話すような独唱)を中心に据えて、アリアを織り交ぜつつ、コラールで締めくくるというバッハの教会カンタータの基本形になっていますが、この作品はそういった様式を採用した初の作品であり、バッハが試行錯誤しつつも新しいカンタータの形を作り上げた重要な作品とされています。
なお、1713年にヴァイマルで初演されたときはヴィオラ4という地味な編成でしたが、後にライプツィヒで再び演奏された際にリコーダー2が追加されており、現在ではこのライプツィヒ版がよく演奏されています(この動画もライプツィヒ版の演奏です)。
ヌリア・リアル(ソプラノ)
櫻田亮(テノール)
ドミニク・ヴェルナー(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団・合唱団
バッハ:カンタータ第19番「いさかいは起れり(かくて戦起れり)」BWV19
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=PXg66t_K-QI)。
1726年に作曲され、大天使ミカエルの祝日にあたる9月29日にライプツィヒで初演されたバッハのカンタータ「いさかいは起れり」BWV19は、その祝日にちなんで、大天使ミカエルが悪魔の王サタンとされる竜と戦って勝利し、竜を天上から追い落としたという黙示録の話にちなんだ作品となっています。
全7曲のうち、前半4曲は竜を追い落としたミカエルと天の軍勢を称えるものですが、第5曲は信仰の道しるべとして「我と共に留まり給え、天使よ」と歌われるテノールのアリア、そして終盤の2曲では天使の案内で「死後に天上に向かわせてください」と歌われます。これらの中では第5曲が一番印象的で、全曲(約20分)の1/3にあたる7分弱の長大なアリアとなっています。
クルト・エクヴィルツ(テノール)
マックス・ファン・エグモント(バス)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
ウィーン少年合唱団
コルス・ヴィエネンシス