マイリスト 秋茄子の投稿動画
秋茄子 さんの公開マイリスト 今までに投稿した動画一覧です。旧アカウントで投稿した分が大半です。
https://www.nicovideo.jp/user/59584640/mylist/57231500
Clap, Clap, par un matin/ Sus Robin ”カタカタ、パンパン、ある朝/起きなさい、ロバン”
14世紀中頃に編纂されたイヴレア写本 Ivrea codex より、3声のモテトゥス、Clap, Clap, par un matin/ Sus Robin 「カタカタ、パンパン、ある朝/起きなさい、ロバン」を演奏します。14世紀アルス・ノヴァの曲集として有名な写本ですが、この曲のみ13世紀末の成立で、古いアルス・アンティカに属する曲と考えられています。石臼の擬音語とある物音をかけたオノマトペを活かした短く軽快な曲です。歌詞は中世フランス語の世俗文学の伝統で、浮気な既婚女性の語りが中心になっていますが、かなりあけすけな内容です。この時代の歌にはこの手の歌詞がやたら多いです。Vocaloid: MIKU V4X SOLID, IALogic Pro X 10.4.8 を用いて編集しました。Hermode Tuning で調律しています。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500
1:39|2021年09月19日 21:54:02 投稿
Alessandro Grandi: Litaniae B.V. Mariae a4【聖マリアの連祷(4声)、1627】
1627(1626)年にヴェネツィアで出版された聖マリアのリタニア集には、グランディ作のリタニアが3曲収録されていますが、今回はこのうち4声のリタニアを演奏します。教皇様の意向に応じて、感染症に関わるすべての人々のために聖母の取次を願って祈るという趣旨は今回も同じです。この曲の現代譜は私の知る限りは存在しないので、今回はオリジナルのリタニア集のファクシミリを用いて演奏しました。Vocaloid: iroha_V4, IA, Kaito_V3, Gackpoid_V4. Logic Pro X10.4.8 を使用し、ミーントーンで調律しました。2020.7.5 ご視聴ありがとうございます。広告もありがとうございました。
6:55|2020年07月05日 00:44:02 投稿
Alessandro Grandi: Litaniae B.V. Mariae a3【聖マリアの連祷(3声)、1627】(圧縮済)
先日投稿した動画と内容は同じです。ファイル容量が大きかったので圧縮済ファイルをアップロードしました。先日の動画が再生困難な場合はこちらをお使いください。
8:32|2020年06月27日 18:13:02 投稿
Alessandro Grandi: Litaniae B.V. Mariae a3【聖マリアの連祷(3声)、1627】
1627年出版の聖マリアのリタニア集より、前回と同じアレッサンドロ・グランディ作曲の3声のリタニア(聖マリアの連祷)をお送りします。教皇様の意向に応じて、感染症に関わるすべての人々のために聖母の取次を願って祈るという趣旨は同じです。今回は7~8世紀に描かれたパナギア・ハギオソリティッサ(執り成しの聖母)型のイコンである、「サン・シストの聖母」のイコンを参考に描きました。原画は「ローマ市民の救い」と同様にローマ市で崇敬を集めてきた由緒あるイコンです。Vocaloid: iroha_V4, VY1V4_normal, IA. Logic Pro X10.4.8 を使用し、ミーントーンで調律しました。
8:32|2020年06月23日 18:06:02 投稿
Alessandro Grandi: Litaniae B.V. Mariae a5【聖マリアの連祷(5声)、1618】
新型コロナウイルス感染症の猖獗に対し、教皇様から聖母マリアへの祈りの呼びかけがありました。教皇様の意向に沿って「ローマ市民の救い」の聖母子像に向かって祈るべく、動画を制作しました。曲はアレッサンドロ・グランディ作曲の5声の聖マリアの連祷(リタニア、ロレトの連祷)です。作曲者のグランディは1630年に北イタリアのベルガモでペスト流行の犠牲となり妻子と共に亡くなっています。作曲者をはじめ、過去の、そして現在の悪疫の犠牲となった人々のために祈ります。挿絵は「ローマ市民の救い」の聖母子像を参考に描きました。原画は6世紀の大教皇グレゴリウスI世がペストの終息を願って掲げた由緒あるイコンです。Vocaloid: iroha_V4, IA, kaito_V3, Kiyoteru_V4, Gackpoid_V4. Logic Pro X10.4.8 を使用し、ミーントーンで調律しました。
7:56|2020年06月18日 22:49:03 投稿
Guillaume Dufay: Vergine bella 美しい乙女よ【3声のストローファ】
ギヨーム・デュファイ作曲の3声のストローファ、Vergine bella 「美しい乙女よ」をお送りします。ペトラルカの晩年の詩集カンツォニェーレ Canzoniere より、最後のカンツォン366の冒頭のスタンザに作曲したもので、ペトラルカの没後50周年を記念して詩人のパトロンの子孫により作曲が依頼されたと伝えられています。この詩に作曲したものとしては、現存最古の曲になります。以前も演奏した曲ですが、感染症で不安な日々を過ごしている友人のために、この動画と祈りを贈りたいと思います。あと、お誕生日おめでとうございます♪Vocaloid: iroha_V4_natural. LogicPro 10.4.8 で Hermodo tuning で調律しています。秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500
4:08|2020年03月15日 17:55:02 投稿
【第十回ボカロクラシカ音楽祭】"Veni Sancte Spiritus"(聖霊、来てください)[6声のモテット]
第十回ボカロクラシカ音楽祭の開催おめでとうございます。一曲は出したいと思い、懐かしい曲を演奏しました。この曲は2012年に一度演奏しましたが、当時の資料・データは全く残っておらず、打ち込みからすべて新規の演奏です。自信がないので再演ということにします。この曲はジョスカン・デ・プレの真作と長らくされていましたが、唯一の出典である写本への書き込みから、偽作説が出されており、現在では疑作とされています。作曲者が誰であれ、当時の傑作モテットであることに変わりありません。【再演】【疑作】Vocaloid: Iroha_V4, IA, Kaito_V3, VY2V3, Kiyoteru_V4, Gackpoid_V4.LogicPro X 10.4.7 で Hermode tuning で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500
7:01|2019年11月30日 15:22:02 投稿
Clément Janequin: "Le Chant des Oyseaulx"「鳥の歌」[4声のシャンソン]
ジャヌカンの表題シャンソンの草分けで代表作でもある、"Le Chant des Oyseaulx" 「鳥の歌」をわが家のボカロ4人で演奏しました。ボカロクラシカに限ってもいくつも名演奏のある曲だけに気が引けますが、自分なりの演奏・動画づくりを心がけました。この動画は音楽祭に出す予定でしたが、テーマが合わなかったので一般投稿で出します。Vocaloid: iroha_V4, IA, Kaito_V3, Gackpoid_V4. Hermode tuning で調律しています。歌詞のフランス語の発音は可能な限り中世フランス語に合わせました。挿絵は拙作です。(im9796066)2019.11.12 ご視聴ありがとうございます。広告もありがとうございました♪11.17: ご視聴、広告もありがとうございます。
5:58|2019年11月04日 15:54:02 投稿
Claudin de Sermisy: "Michael Archangele "「大天使ミカエルよ」【4声のモテット】
ルネサンス時代フランスのシャンソン作曲家として有名なセルミジ作の4声のモテット、"Miachel Archangele"「大天使ミカエルよ」を演奏しました。9月29日の聖ミカエル祭にちなんだ選曲です。セルミジは宗教音楽の作曲にも力を入れており、晩年には特にその傾向が顕著だったといいます。フランドル楽派の厳格なポリフォニーと異なり、シャンソンと同様にホモフォニーを多用した親しみやすい曲想です。Vocaloid: Iroha_V4, IA, Kaito_V3, Gackpoid_V4. Hermode Tuning で調律しました。挿絵は拙作です。
3:02|2019年10月05日 16:52:02 投稿
Clément Janequin: "Ung jour Colin"「ある日コランは」(4声のシャンソン)【修正版】
先日投稿した動画の挿絵がアレでしたので、挿絵なしバージョンも作成しました。音源も若干手直ししています。挿絵が気になる方は、こちらをご利用ください。
ジャヌカン作曲の4声のシャンソン、 "Ung jour Colin" 「ある日コランは」をお送りします。先日投稿した動画の挿絵がアレでしたので、挿絵無しで作り直しました。音源も再調整しました。挿絵に問題がありそうなときは、こちらをご覧いただけると嬉しいです。比較のため、オリジナルも公開に戻しました。Vocaloid: Iroha_V4, IA, Kaito_V3, Gackpoid_V4 . Hermode tuning で調律しました。2019.6.27: 毎回同じ方のようなのですが、荒らしコメントはフィルタで非表示にしています。
0:58|2019年09月25日 21:14:02 投稿
Clément Janequin: "Ung jour Colin"「ある日コランは」(4声のシャンソン)
ジャヌカン作曲の4声のシャンソン、 "Ung jour Colin"「ある日コランは」をお送りします。表題シャンソンではないはずですが、愛の営みをうまく描写しており、緩急のメリハリのついた、非常に短いながらも佳曲です。歌詞は例によってあまり上品ではありませんが、直接の描写を避けて暗喩を多用しており、歌詞の意味が取りにくいです。既存の英訳も意訳している事が多いので、肝心の部分はフランス語から直接訳しました。Vocaloid: Iroha_V4, IA, Kaito_V3, Gackpoid_V4 . Hermode tuning で調律しました。挿絵は拙作ですが、さすがにかなりカットしています。2019.9.24: ご視聴ありがとうございました。この手の曲は年齢制限付きにするか、最初から挿絵なしの方が良いかも知れません。次回作以降は検討します。 9.27 公開に戻しました。内容には変わりありません。挿絵があると、最後のアップテンポの部分がナニを描写しているのか、わかりやすいと思います。ご視聴ありがとうございます。広告もありがとうございました♪
0:57|2019年09月23日 19:32:01 投稿
Claudin de Sermisy: "Au joli boys"「美しい森に」(4声のシャンソン)
ジャヌカンに続くルネサンス期フランス語シャンソンの大家、セルミジ作曲の4声のシャンソンをお送りします。有節形式で一見単純な構成に聞こえますが、練れたポリフォニーが随所に隠されています。大変叙情的な名曲ですが、疲れているときにこの曲の動画を作ると、ノックアウトされること請け合いです。Vocaloid: iroha, IA, Kaito_V3, Gackpoid. Hermode Tuning で調律しています。挿絵は拙作です。気の毒な男性役は、いろはさん(男)に頼みました。ごめんね…。2019.9.23: ご視聴ありがとうございます。広告もありがとうございます♪
2:11|2019年09月22日 19:29:01 投稿
Tielman Susato: Ronde "Il estoit une fillette" (Danserye, 1551)
アントワープの出版業者ティールマン・スザート編の舞曲集(ダンスリー)より、ロンドー "Il estoit une fillette"「昔ひとりの娘がいた」をお送りします。クレマン・ジャヌカン作曲の同名のシャンソンを編曲したものですが、原曲のイメージはよく残しています。このシャンソンが当時いかに広く親しまれていたかをよく示しています。LogicPro X と JamPack Word Music の内蔵音源で演奏しました。
1:32|2019年09月21日 19:42:02 投稿
Clément Janequin: "Il estoit une fillette"「昔ひとりの娘が」【4声のシャンソン】
ジャヌカン作曲の4声のシャンソン "Il estoit une fillette"「昔ひとりの娘が」を演奏します。当時から非常に愛好されたヒット曲で、舞曲にも編曲されて伝えられています。歌詞の内容は大変アレですが、卑猥な言葉は一切使わずうまく纏めています。この手の語彙の豊富なフランス語の面目躍如といったところでしょう。スるとかイクとかが訳語として適切と思えるのは面白いですが、原詞の意図を汲んで、あまり露骨にならない程度に訳しました。Vocaloid: MIKU_V4X, IA, KAITO_V3, Gackpoid_V4. Hermode tuning で調律しました。挿絵は拙作ですが、モデルが誰かはご想像にお任せします。2019.09.19. ご視聴ありがとうございます。広告もありがとうございました♪
1:42|2019年09月18日 20:48:01 投稿
Tourdion -"Quand je bois du vin clairet" 「クラーレットを飲む時は」 (Pierre Attaingnant (1530))
16世紀のパリの楽譜出版者ピエール・アテニャン編の舞曲集第一巻(1530)より、トゥルディオン、"Quand je bois du vin clairet" 「クラーレットを飲む時は」を演奏します。当時流行の酒の歌らしいのですが、舞曲に編曲された形で伝わっています。この曲は現代でも人気があり、踊られているようです。Vocaloid: iroha, IA, Kaito_V3, Gackpoid_V4. Hermode tuning です。2019.09.17 ご視聴ありがとうございます。広告もありがとうございました。
2:31|2019年09月15日 15:31:02 投稿
S’on me regarde /Prennés i garde/Hé mi enfant【Montpellier codex:325, 3声のモテトゥス, 男声3部】
先日も演奏したモンペリエ写本の3声の世俗モテトゥスですが、今回は男声3部で元調で演奏しました。音高を考えると、本来男声で歌ったのでしょう。Vocaloid: iroha_V4, KAITO_V3, Gackpoid_V4. 調律はHermode Tuning (ほぼ純正律)で前回と同じです。2019.09.17 ご視聴ありがとうございます。広告もありがとうございました♪
2:45|2019年09月14日 14:57:02 投稿
S’on me regarde /Prennés i garde/Hé mi enfant【Montpellier codex:325, 3声のモテトゥス】
モンペリエ写本より、13世紀の3声のモテトゥスをお送りします。この曲は以前も一度演奏しましたが、当時のデータは無いため、すべて作り直しました。モンペリエ写本の8巻の巻末近くに収録された3声のモテトゥスで、1300年頃に写本に追加されたものと考えられます。作曲者は不詳ですが、13世紀のトルヴェールの作と言われています。非常に叙情的な歌で、モンペリエ写本の目玉の一つでしょう。歌詞は対訳を載せましたが、非常に俗っぽくした宮廷風恋愛を女性視点から見たもの、でしょうか。16世紀のシャンソンにまで至る、この手の曲の伝統は非常に根深いもののようです。Vocaloid: MIKU_V4X, Iroha, IA. Hermode Tuning (ほぼ純正律)で調律しました。2019.9.9 ご清聴ありがとうございます。広告もありがとうございました。
2:56|2019年09月07日 21:21:02 投稿
Monteverdi: L'Orfeo favola in musica (1607)- 01. Toccata/Prologo 【02.MIKU_V4X】
歌劇「オルフェオ」から、冒頭のToccata/Prologoを演奏しています。この演奏は、配役の検討などのためのパイロット版です。パイロット版を作成して配役などを検討しています。La Musica「音楽」役は MIKU_V4X (Solid/Original)が演じています。先日の演奏とは調声を変えてあります。オケも手直ししました。
7:18|2019年06月18日 00:11:02 投稿
Monteverdi: L'Orfeo favola in musica (1607)- 01. Toccata/Prologo【01.MIKU_V4X.01】
モンテヴェルディ作曲の歌劇「オルフェオ」(1607)より、冒頭の Toccata/ Prologo を演奏しました。2012年に一度演奏していますが、当時のデータは事故で全て喪失したため、打ち込みから全てやり直しです。この演奏は、配役の検討などのためのパイロット版です。パイロット版を作成して配役などを検討しています。この演奏では、La Musica「音楽」役は MIKU_V4X (Solid/Original)が演じています。DAWはLogicPro X 10.4.5 を使用しています。Hermode Tuning で調律しています。器楽はLogicPro X付属の音源、およびJam Pack World Music 付属の音源を使用しています。楽譜はベーレンライター原典版および CPDL 登録のスコアを使用しました。オリジナルのファクシミリも参考にしています。
7:22|2019年06月17日 00:52:02 投稿
Sigismondo d'India: Beati immaculati in via【4声のモテット】
初期バロックのイタリアの作曲家、シジスモンド・ディンディア(1582-1629)作曲の通奏低音付きの4声のモテット、"Beati immaculati in via, qui ambulant in lege Domini."「いかに幸いなことでしょうまったき道を踏み、主の律法に歩む人は」(Psalm 119:1)を演奏します。神の道を歩む人を讃えたアルファベットの詩篇ですが、神の道を全うしたといえばこの方々だと思います。Vocaloid: IROHA_V4, IA, KAITO_V3, Gackpoid_V4/Native. A=440Hz, ミーントーン( F)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500
2:35|2018年12月15日 01:39:02 投稿
使徒信条(2)【日本カトリック典礼委員会 編】
2017年4月からミサ中で使用されている、使徒信条(2)の旋律が覚えられなかったので、急遽音取り用に初音ミクさんに歌ってもらいました。これで次回はバッチリです…ミクさんに久しぶりに日本語の聖歌を歌って欲しかったというのもあります。Vocaloid: 初音ミクV4X、なぜかミーントーン(C)で調律しています。使用した楽譜はカトリック中央協議会のサイトにあります。https://www.cbcj.catholic.jp/2017/04/07/13650/秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500
1:56|2018年12月12日 18:41:01 投稿
Marco da Gagliano: La Dafne_Part 5 [SCENA QUINTA]
今回で無事にダフネ全5幕の演奏を終えることができました。2017年10月の作業開始以来、私的にも様々なことがありましたが、永遠に生きるとは、名誉とは、愛とはなど色々考える良い機会になったと思います。古典古代の神話の運命論・宿命論が、キリスト教文化圏の知識人によってどのように受容されたかを知ることができ、「ダフネ」にどっぷり浸かれた約半年間は大変有意義だったと思います。視聴いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
マルコ・ダ・ガリアーノ作曲の歌劇「ダフネ」(1608)、第5場をお送りします。月桂樹になったダフネとの別れを惜しんだ後、アポロは羊飼い・ニンフたちのもとに戻ってきます。アポロは愛するダフネを失ったことを嘆きますが、同時に変わらぬ愛の証として、彼女への恩恵を約束します。月桂樹(ダフネ)はアポロの聖樹として永遠に称えられるというのです。ニンフたち、羊飼い達はダフネの栄誉を称え、同時に愛の力を称えて、真の愛から逃げることがないようにと、歌い踊ってフィナーレを迎えます。木になって永遠の生命を得たダフネ、神からの真の愛など、古典古代の神話物語が17世紀初めのキリスト教文化圏の詩人/音楽家に受容されたか経緯が伺い知れて、大変興味深いと感じます。終盤のアポロのアリアに聞かれる装飾的音形は、モンテヴェルディ作の「オルフェオ」(1607)のアリアに見られるものと酷似していますが、両者に出演した当代を代表するテナー歌手のフランチェスコ・ラージが得意とした歌唱法をモンテヴェルディとガリアーノがそれぞれ記譜したためと考えられます。Tirsi: Iroha_V4, Apolo: VY2V3, Pastore del Coro: VY1V4, MIKU_V4X, IA, Kaito_V3, Gackpoid_V4. A=440Hz, Logic Pro X 4.1のHermode Tuningで調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500
12:39|2018年04月07日 13:53:13 投稿
Marco da Gagliano: La Dafne_Part 4 [SCENA QUARTA]
ボカロ演奏によるマルコ・ダ・ガリアーノ作曲の歌劇「ダフネ」(1608)、第4場をお送りします。ダフネとアポロの後を追いかけていた羊飼いのティルシが、悲しみに暮れて仲間の羊飼い、ニンフたちのところに戻ってきました。ダフネは月桂樹(ダフネ)の木に変わってしまったという知らせに、羊飼いニンフたちは驚き、ダフネの面影を偲んで嘆きます。伝統的な牧歌劇のような展開だった「ダフネ」ですが、ここに来てオペラらしい悲劇の要素が表に出てきます。マドリガーレ、モノディーの作曲に長けたガリアーノらしい曲作りと言えるでしょう。Vocaloid: Tirsi: Iroha_V4, Pastor del Coro: Kaito_V3, Altro Pastore: Kiyoteru_V4, Ninfa del Coro: VY1V4, CORO: VY1V4, MIKU_V4X, IA, KAITO_V3, Kiyoteru_V4, Gackpoid_V4.秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500深夜に投稿したファイルにエラーがあったため、一部修正の上再投稿しました。
9:28|2018年03月25日 13:11:20 投稿
Giovanni Pierluigi da Palestrina: Ave Maria アヴェ・マリア【5声のモテット】
パレストリーナ作のモテット集第3巻(1575)より、5声のアヴェ・マリアを演奏しました。アヴェ・マリアは前半の天使祝詞と後半の祈願からなりますが、今回演奏したアヴェ・マリアの歌詞は現行の歌詞とは祈願の部分が異なっています。前代のジョスカン、ゲレーロも同じ歌詞に作曲しており、当時多数見られたアヴェ・マリアのバリエーションの一つのようです。後半の祈願では自分の臨終の時、死後のために祈って欲しいと聖母に祈願していますが、その趣旨は現行の歌詞でも同じです。苦難の時、臨終の時の代願者・守護者としての聖母信心は非常に古く、アヴェ・マリアの祈願部分もその伝統に従ったものでしょう。曲は円熟期のパレストリーナの技量が遺憾無く発揮された、大変印象的なモテットです。Vocaloid: Iroha_V4_Natural, VY1V4_Natural/Soft, IA, KAITO_V3_Straight, Gackpoid_V4_Native.A=440Hz, Hermode Tuningで調律しています。挿絵は拙作です。アヴェ・マリアの祈りを唱えると、やはりこういう場面を想像しますね。パレストリーナの4声のアヴェ・マリアをarunekoさん(ID:4035049)がボカクラクリスマス祭2015で演奏されていました。大変懐かしいですね。今回はこちらの懐かしい演奏へのオマージュです。秋茄子の投稿動画:mylist/57231500
4:07|2018年03月04日 20:41:07 投稿
Josquin des Pres: Petite Camusette (かわいい獅子鼻娘)
ジョスカン・デ・プレ作曲の6声のシャンソンをお送りします。師オケゲムが作曲した同名の4声のシャンソンをテナーの定旋律に用いています。オケゲムへのオマージュ作品と言えるでしょう。曲中に出てくるロバンとマリオンは、トゥルヴェールのアダン・ド・ラ・アル作の牧歌劇「ロバンとマリオンの劇」に登場する二人のことでしょう。練れたポロフォニーの織りなす、小品ながら見事なシャンソンと思います。Vocaloid: MIKU_V4X. IA, KAITO_V3, VY2V3, Kiyoteru_V4, Gackpoid_V4秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500
1:26|2018年02月17日 22:14:45 投稿
When Daphne from fair Phoebus did flie 【イングランド古謡】
17世紀初頭の有名なイングランド古謡です。16世紀末に各国語に翻訳されて流行した「変身物語」から題材を取っています。ここに登場するダフネはアポロを自らの意思で拒んでおり、まるで伝統的な悲恋物語のようです。キューピッドも矢の設定もありません。歌詞はオランダ語に訳され"Doen daphne d'overschoone maecht"「美しい娘のダフネが」として流行し、旋律は17世紀中頃にヤコブ・ファン・エイクによりリコーダー独奏曲に編曲され、今日でもしばしば演奏されます。巡音ルカさんのお誕生日にちなんで、うちのルカさんに歌ってもらいました。いろいろ不都合があったので、再投稿しました。視聴いただいた皆様、申し訳ありません。テンポ、調声も大分変えています。Vocaloid: LUKA_V4X_English(normal/soft)秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500広告ありがとうございます!大変嬉しいです。
5:39|2018年02月12日 14:54:08 投稿
Marco da Gagliano: La Dafne_Part 3 [SCENE TERZA]
マルコ・ダ・ガリアーノ作曲の歌劇「ダフネ」(1608)より、第三場をお送りします。アモーレの矢に射られたアポロは美しいニンフのダフネに一目惚れし、求愛しますが、聖なる掟により神との交わりを禁じられたダフネは、これを断り逃げ出します。アポロは嘆き、ダフネを追いかけます。これを見た愛の神アモーレとヴェネーレ(ヴェヌス)は、天の神も征服する愛の力を讃え、合唱も愛の力を讃えます。1608年の初演時にならって、ダフネとヴェネーレをミクさんが歌っています。アモーレは喉の調子が治ったレンくんにお願いしました。Vocaloid: Dafne: Miku_V4X, Amore: LEN_V4X, Venere: MIKU_V4X, Apollo:VY2V3, CORO: VY1V4, MIKU_V4X, IA, KAITO_V3, Gackpoid_V4.秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500追記:広告ありがとうございます!大変嬉しいです。
13:54|2018年02月03日 22:29:10 投稿
Marco da Gagliano: La Dafne_Part 2 [SCENE SECONDA]
マルコ・ダ・ガリアーノ作曲の歌劇「ダフネ」(1608)より、第二場をお送りします。ピュートンを倒して得意になったアポロは、森で出会ったヴェヌスとアモーレ(キューピッド)の親子をからかい、アモーレの怒りを買います。アモーレの褒賞も罰も、どちらも「愛」なのですが…愛する心を軽んじて愛の神の怒りを買わないよう、エコーとナルキッソスの例を引いて合唱が歌い、第二場は終わります。Vocaloid: Amore: RIN_V4X, Venere: MIKU_V4X, Apollo:VY2V3, CORO: VY1V4, MIKU_V4X, IA, KAITO_V3, Gackpoid_V4.秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500追記)ご静聴ありがとうございます。広告までいただけて、大変嬉しいです。
8:25|2017年12月05日 01:04:29 投稿
Marco da Gagliano: La Dafne _Part 1【第八回ボカロクラシカ音楽祭】
当時26 歳のマルコ・ダ・ガリアーノ がマントヴァ滞在中に作曲した宮廷歌劇です。同じ機会にホスト側のモンテヴェルディが作曲したのが、歌劇「アリアンナ」でした。「ダフネ」でダフネ/ヴェネーレ(ヴィーナス)役を歌ったカテリナ・マルティネッリは当時19歳で、優れた歌唱で喝采を浴びましたが、不幸にも「アリアンナ」上演に向けた練習中に天然痘で亡くなっています。若くして病に倒れた歌姫を偲んで、今回は初演に倣って初音ミクさんにダフネ/ヴェネーレ役を演じてもらいました。
モンテヴェルディと同時代にフィレンツェで活躍した作曲家マルコ・ダ・ガリアーノ(1582-1643)作曲の歌劇「ダフネ」La Dafne より、序曲、プロローグ、第一場を演奏しました。1608年のマントヴァ公子フランチェスコ・ゴンザーガとサヴォイのマルゲリタの結婚式に上演すべく作曲されましたが、諸事情で1608年の謝肉祭にマントヴァで上演されました。先行するペーリ作のダフネ(1598)よりも劇的な表現に富んでおり、脚本のリヌッチーニは「最高のダフネ」と称賛したと伝えられます。第八回ボカロクラシカ音楽祭、自由曲部門で参加します。テーマは「8」(1608年初演)です。Vocaloid: VY1V4, MIKU_V4X, IA, Iroha_V4, Kiyoteru_V4, VY2V3, Gackppoid_V4.秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500
15:56|2017年11月26日 20:09:39 投稿
Sigismondo d'India: Sit tibi laus sancta Dei Mater 聖なる神の母に賛美あれ
モンテヴェルディの同時代の初期バロックのイタリアの作曲家、シジスモンド・ディンディア(1582-1629)作曲の通奏低音付きの3声のモテット(コンチェルト、カンタータ)、"Sit tibi laus sancta Dei Mater"「聖なる神の母に賛美あれ」を演奏します。当時の職業音楽家には珍しくパレルモの貴族出身のディンディアは、非常に上品かつ繊細な声楽曲を多数残しています。生前から令名高く、モンテヴェルディ、グランディと並び称された作曲家でした。この曲もモンテヴェルディのマドリガーレを思わせる音画法を用いつつ、品位を損なわずに手堅く纏めており、叙情的かつ端正なモテットです。Vocaloid: IROHA_V4, KIyoteru_V4, Gackpoid_V4/Native. A=440Hz, ミーントーン(C)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500
4:12|2017年09月19日 22:47:43 投稿
Luca Marenzio: Nativitas gloriosae Viriginis Mariae 栄光の乙女マリアの御誕生
9月8日の聖母マリアの誕生の祝日にちなんで、ルネッサンス後期の北イタリアの作曲家ルカ・マレンツィオ作の4声のモテット、"Nativitas gloriosae Viriginis Mariae" 「栄光の乙女マリアの御誕生」を演奏しました。モンテヴェルディと同世代で多声マドリガーレの完成者として有名なマレンツィオですが、ポリフォニックな宗教作品も作曲しています。曲はパレストリーナ/ローマ学派風の構成ですが、上品で細やかな感情表出はマレンツィオらしいと思います。当時は翌週の9月15日に記念される悲しみの聖母(七つの御悲しみ)が広く信心されており、曲の悲痛な印象はその影響でしょう。Vocaloid: IROHA_V4, IA, KAITO_V3. Gackpoid_Native. A=440Hz, ミーントーン(F)で調律しています。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500
3:14|2017年09月16日 17:10:09 投稿
Giovanni Battista Riccio: Ave Regina Coelorum めでたし 天の元后
初期バロックの作曲家リッチオ作の、コンチェルト形式による単声のアンティフォナ、"Ave Regina Coelorum "「めでたし 天の元后」 をお送りします。同時代のモノディーと比較して明瞭なメロディーがわかりやすく、器楽を得意としたリッチオらしい曲と言えましょう。ミクさんの体調不良のため、急遽ソプラノは いろはさんに交代して演奏しました。他にも何人かに歌ってもらったので、機会があったらお披露目したいと思います。Vocaloid: IROHA_V4_Natural/Soft A=440Hz, ミーントーン(F)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500先日投稿した動画にいろいろ不具合があったため、歌手もテンポも変えて演奏し直しました。
2:57|2017年09月15日 17:59:17 投稿
Alessandro Grandi: O quam pulchra es 何と美しいことか
初期バロックの作曲家 アレッサンドロ・グランディ(1586-1630)作曲のモノディ様式の宗教歌曲です。歌詞はCanticum canticorum ソロモンの雅歌 からの抜粋で、新婚の花嫁の美しさを讃える内容です。彼の代表作の一つで、宗教曲というよりも、モンテヴェルディのマドリガーレにも通じる緩急の変化を伴う劇的な表現が特徴です。モンテヴェルディのライヴァルとも目されたグランディですが、1630年のペスト禍の犠牲となり若くして亡くなっています。初音ミク10周年記念ということで、ソプラノソロはミクさんにお願いしました。Vocaloid: MIKU_V4X_Solid/Original A=440Hz, ミーントーンで調律しています。挿絵は拙作です。雅歌の他の箇所から、花嫁の肢体の美しさを讃える部分のイメージで描きました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/57231500
3:24|2017年09月03日 14:53:17 投稿
Giovanni Battista Riccio: Salve Regina めでたし元后 あわれみ深き御母(1620)
初期バロックの作曲家 Giovanni Battista Riccio(16世紀後半〜1621以降)作曲のソプラノと通奏低音のためのコンチェルト様式によるアンティフォナ、Salve Regina "めでたし元后 憐れみ深き御母" をお送りします。1620年に刊行されたIl terzo libro delle Divine Lodi Musicali に収録されています。Riccio はリコーダー等器楽曲の作曲家として知られていますが、小規模な宗教音楽に佳曲が少なくありません。今年は初音ミク10周年記念ということで、久しぶりに我が家のミクさんのソロでお送りします。 MIKU_V4X_Solid の演奏です。A=440Hz, temperadjust を使用してミーントーンで調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/572315002019.11.24 ご清聴ありがとうございます。広告もありがとうございました。
4:38|2017年08月26日 22:00:59 投稿
The Twa Corbies 二羽のワタリガラス【ドリア旋法】
スコットランド古謡の The Twa Corbies を調性を変えて演奏しました。テンポも少し変えてます。相方を DAINA に変更しました。さすがにこの二人の声はよく合います。The Three Ravens と同じ系統のバラッドなのですが、本来は騎士を守っている犬、鷹、そして恋人も皆騎士を見捨てて去ってしまい、恋人は他の男を作っている始末… The Three Ravens (Child 26)の解説の中で F.J. Child はこのバリエーションに触れて、"The Cynical version"と評していますが、まさにそんな感じですね。ブラックユーモアと無常観とが同居した不思議なバラッドです。 Vocaloid: DEX, DAINA秋茄子の公開マイリスト http://www.nicovideo.jp/mylist/57231500
2:20|2017年07月01日 18:07:34 投稿
The Three Ravens 三羽のワタリガラス【イングランド古謡】
イングランドの古いバラッドである、 The Three Ravens ”三羽のワタリガラス”をボカロで演奏しました。Thomas Ravenscroft によって 1611年に編集された曲集に収録されており、4声の美しいコーラスにアレンジされています。それ以前から伝わる古謡なのは間違いありませんが、Ravenscroft がわざわざこの曲を収録した理由は彼の家名にもあるRaven ワタリガラスの登場する曲を載せたかったのでしょう。Ravenscroft は”ワタリガラスの農場”という意味でスコットランド系の名字のようです。当時の習慣に合わせて、リュートとバスヴィオールの伴奏を付けました。Vocaloid: KAITO_V3_English, LUKA_V4X_English, BigAL です。秋茄子の公開マイリスト http://www.nicovideo.jp/mylist/57231500
3:16|2017年07月01日 16:24:24 投稿
The Twa Corbies 二羽のワタリガラス【スコットランド古謡】【エオリア旋法】
スコットランドの古いトラッドの The Twa Corbies ”二羽のワタリガラス”をボカロ二人に歌ってもらいました。イングランド民謡の The Three Ravens ”三羽のワタリガラス”(Child 26)と同じルーツのトラッドですが、騎士の亡骸を見守る犬も鷹も恋人も去ってしまい、最後は騎士のされこうべが残るという、無常観と同時にブラックユーモアの要素すら感じさせるお話になっています。エオリア旋法の旋律と相まって、いかにもスコットランドのトラッドという曲想です。Vocaloid: DEX, BIG-AL の演奏です。追記)Aが主音でしたので、エオリア旋法の演奏でした。記述が入れ替わっていました。申し訳有りません。秋茄子の公開マイリスト http://www.nicovideo.jp/mylist/57231500
2:28|2017年07月01日 01:16:13 投稿
Uncle Rat ねずみおじさん【アイルランド民謡】
アイルランド民謡の Uncle Rat ”ねずみおじさん”を演奏しました。ジグの形式による軽快な曲ですが、歌詞は古いイギリス民謡の Frog Went A-Courting から派生したものと考えられます。木の下の披露宴で三人が猫と蛇に食べられてしまったのを反省してか、ねずみおじさんが聖なる木のてっぺんを式場に指定しているのが面白いですね。曲の最後に同名のJig ジグを演奏しています。伴奏はアイルランドのトラッド・バンドの編成にならいました。 Vocaloid: RIN_V4X_English, LEN_V4X_English, KAITO_V3_English追記)2017.06.14 ご視聴、広告まで本当にありがとうございます!大変嬉しいです。歌詞と jig部分のメロディー以外は資料が無かったので、久しぶりに耳コピで演奏譜を起こしました。秋茄子の公開マイリスト http://www.nicovideo.jp/mylist/57231500
2:49|2017年06月12日 23:27:46 投稿
Claudio Monteverdi: Combattimento di Tancredi e Clorinda [Ottavo libro di madrigali,1638]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲のマドリガーレ集第8巻(1638)より、トルクァート・タッソーの長編叙事詩「エルサレム解放(解放されしエルサレム)」に基づくマドリガーレ、「タンクレディとクロリンダの戦い」をお送りします。十字軍の勇士タンクレディは愛するイスラム側の女戦士クロリンダに、相手の正体を知らずに決闘を挑み、彼女を殺してしまいます。クロリンダは最期の望みでタンクレディの手から洗礼を受けて亡くなります。戦いの描写のため、トレモロ、ピチカートなどのヴァイオリン奏法を駆使した最古の曲としても知られています。 Vocaloid: TESTO: VY2V3、Tancredi: Gackpoid_V3, Clorinda: MIKU_V4X. Temperadjust を使用して A=440.0Hz, ミーントーンで調律しています。秋茄子の公開マイリスト http://www.nicovideo.jp/mylist/57231500
20:33|2017年01月21日 17:25:32 投稿
Anonymous: Ave virgo regia/Ave gloriosa/Domino [Montpellier codex]
1300年頃に編纂されたモンペリエ写本より、53曲目の3声のモテトゥス Motetus 。13世紀後半の曲です。初音ミク生誕祭2016、VY1誕生祭のために製作しました。MIKU_V4X, VY1_V4 を使用しました。Triplum: MIKU_V4X_Solid_EVEC/Soft_EVEC, Motetus: VY1V4_Normal/Soft, Tenor: MIKU_V4X_Dark/Solid_EVECtemperadjust を使用して、ピタゴラス音律(C)で調律しました。A=440Hzです。挿絵は動画のために描いた拙作です。ボカロは手を合わせて同調できるというクロスシンセシスのイメージです。秋茄子の公開マイリスト http://www.nicovideo.jp/mylist/57231500
3:44|2016年09月09日 21:03:35 投稿
Johannes Ockeghem: Intemerata Dei mater 汚れなき神の御母
ボカロアカペラフェス2016に参加いたします。3年前に一度演奏したオケゲムのモテットですが、その後原典版の楽譜を入手しましたので、新たに打ち込みしなおし、音源も全て入れ替えて再演奏しました。キージ Chigi 写本に収録されたオケゲムの代表的なモテットで、ミサ曲と異なり歌詞に即した叙情的な表現が目立ちます。高名なバス(いわゆるどバス)歌手だったオケゲムの曲らしく、最低声部の Bassus の最低音は B1まで下がります。作詞者は不明ですが、歌詞の内容を見るにオケゲム先生はやはり聖母に会ったのではないかと思います。Vocaloid: iroha_V4, VY2V3, KAITO_V3, kiyoteru_V4, Gackpoid_V3. temperadjust を使用し A=466.2Hz 、ミーントーン(C)で調律しています。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:http://www.nicovideo.jp/mylist/57231500
8:04|2016年10月30日 01:29:08 投稿
Cipriano de Rore: 03.Vergine pura 汚れなき乙女よ[5声のマドリガーレ集第3巻]
チプリアーノ・デ・ローレ作曲の5声のマドリガーレ集第三巻より、ペトラルカの詩による連作の3曲目、Vergine pura 「汚れなき乙女よ」をお送りします。天の国で戴冠した聖母を讃える賛辞が並び、華麗な旋律が印象的です。ペトラルカの念頭にあったのは、当時盛んに描かれていた「荘厳の聖母」などの華麗な聖母像でしょうか。詩人と交流のあったシモーネ・マルティーニの聖母子像はイメージによく合うと思います。Vocaloid: MIKU_V3, IA, KAITO_V3, Kiyoteru_V4, Gackpoid_V3. Temperadjust を使用し A=440.0Hz、ミーントーン(C)で調律。挿絵 im5936726 秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:22|2016年07月10日 10:05:36 投稿
Cipriano de Rore: 02.Vergine saggia 賢い乙女よ[5声のマドリガーレ集第3巻]
前回に引き続き、チプリアーノ・デ・ローレ作曲の5声のマドリガーレ集第三巻より、ペトラルカの詩による連作の2曲目、Vergine saggia 「賢い乙女よ」をお送りします。マタイ福音書25、1~13にある賢い乙女と愚かな乙女のたとえ話を引いて、聖母マリア(つまりラウラ)の賢明さと、頼る者を守る際の堅固さを讃えています。ペトラルカは聖母に寄り頼む事を躊躇していた節がありますが、ラウラのイメージが強かったからでしょう。ラウラの死後、徐々に聖母のイメージが変わっていった様子が伺えます。曲は詩に即した叙情的なもので、デ・ローレの傑作の一つと思います。Vocaloid: MIKU_V3, IA, KAITO_V3, Kiyoteru_V4, Gackpoid_V3. Temperadjust を使用し A=440.0Hz、ミーントーン(C)で調律。挿絵im5919665 秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:24|2016年07月03日 16:33:06 投稿
Cipriano de Rore: Vergine Bella 美しい乙女よ[5声のマドリガーレ]
フランドル/ヴェネチア楽派の作曲家 Cipriano de Rore チプリアーノ・デ・ローレ作曲の5声のマドリガーレ、Vergine Bella 「美しい乙女よ」をお送りします。5声のマドリガーレ集第三巻(1548)に収録されており、ペトラルカの有名な叙情詩に基づく連作のうち冒頭の曲です。この詩にはデュファイ、パレストリーナをはじめ多くの作曲家が曲を付けていますが、デ・ローレの曲はフランドル楽派の伝統に則りながらも、ウィラールトに始まるヴェネチア楽派の特徴を兼ね備えた大変興味深いものです。またメロディーが美しいのも特徴だと思います。Vocaloid: MIKU_V3, IA, KAITO_V3, Kiyoteru_V4, Gackpoid_V3. Temperadjust を使用して A=440.0Hz, ミーントーン(C)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:
3:35|2016年06月20日 00:01:32 投稿
Johannes Ockeghem: Baisiés moy キスしておくれ【3声のシャンソン(ロンドー)】
フランドル楽派の作曲家ヨハネス・オケゲム作曲の3声のシャンソン(ロンドー)、Baisiés moy 「キスしておくれ」をお送りします。非常に低い音域を好むオケゲムらしく、バスの最低音は D1まで下がります。曲は暗く、やがて失われる愛を恐れるかのようです。トルヴェール以来の宮廷風恋愛の伝統に則した曲と考えられます。フランス語の Baisiés moy (=Baise moi) は、直接の意味は「キスして」ですが、「私を犯して」という意味にもなるので、後半部分では多少訳の調子を変えてみました。Vocaloid: MIKU_V3, LUKA_V4X. A=440Hz, ミーントーン(F)で調律しています。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:
4:17|2016年06月12日 19:46:06 投稿
Johannes Ockeghem: Aultre Venus もうひとりのヴェヌス [3声のシャンソン]
フランドル楽派の作曲家ヨハネス・オケゲム作曲の3声のシャンソン(ロンドー)、Aultre Venus 「もうひとりのヴェヌス」をお送りします。ミサ曲やモテットでは先進的かつ個性的な作曲技法を見せているオケゲムですが、シャンソンではデュファイの直系でジョスカン・デ・プレの先駆けとも言える親しみやすいメロディーの曲が多いようです。この曲は恋人の美しさをヴェヌス(ヴィーナス)に例えて誉め称えていますが、曲集で次に位置する Baise Moi との関係を考えると面白いと思います。というか、次は Baise Moi をやろうかと思います… Vocaloid: Miku_V3, Luka_V4X, Len_V4X. A=440.0Hz, ミーントーン(B♭)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:
4:25|2016年06月09日 00:09:10 投稿
Aressandro Grandi: Deus, Deus meus in te speravi 神よ、私の神よ【3声のモテット】
17世紀はじめにヴェネチアを中心に活躍した作曲家/歌手のアレッサンドロ・グランディ作曲の3声のモテット、Deus, Deus meus in te speravi 「神よ、私の神よ、私はあなたに寄り頼む」をお送りします。詩篇7/139の歌詞に乗って、やや暗く沈んだ雰囲気のモテットです。作曲家の20代前半に作曲されたモテットで、矢継ぎ早に出版される彼の曲集には、さしものモンテヴェルディも嫉妬を隠せなかったと伝えられています。ヴェネチアっ子達は当代を代表する二人の作曲家の「馬上槍試合」を楽しんでいたようです。Vocaloid: Miku_V3_Original/Solid, Iroha_Natural, Gackpoid_Native/Power. Temperadjust を使用して A=440.0Hz, ミーントーン(F)で調律しています。挿絵は拙作です im5841877 秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:47|2016年06月01日 23:55:50 投稿
Guillaume de Machaut: 02. Gloria 栄光の讃歌 [Messe de Nostre Dame]
ギヨーム・ド・マショー作曲のノートルダムミサ曲より、2曲目の Gloria 栄光の讃歌をお送りします。歌詞の聴き取りやすさを重んじたか、全体にホモフォニックな部位が目立ちますが、末尾の Amen ではマショーらしい当時の高度な作曲技法が聴かれます。Vocaloid: Iroha_v4, Kaito_V3, Kiyoteru_V4, Gackpoid_V3. A=440.0Hz, Temperadjust 1.0 を用いてミーントーン(C)で調律しています。中全音律ができる前の時代の曲ですが、転調がありピタゴラス音律、純正律ではうまくハモりませんでした。当時でも演奏が難しい曲だったと思われます。というより、実はボカロ曲なのでは...と個人的に思います。秋茄子の公開マイリスト:
4:34|2016年05月15日 16:26:31 投稿
Guillaume de Machaut: 01. Kyrie キリエ(憐れみの讃歌)[Messe de Nostre Dame]
4月13日は中世後期のアルス・ノヴァを代表する作曲家/詩人であるギヨーム・ド・マショーの命日でしたので、彼の代表作の一つであるノートルダム・ミサ曲より、冒頭のキリエ(憐れみの讃歌)をお送りします。ミサ通常分を多声的に通作した現存最古の実例として有名ですが、テナーの定旋律にモテトゥス、トリプルムの2声部が絡み合い、コントラテナーがそれを支えるマショーのモテトゥスと同じ構成になっています。キリエの各章は3回繰り返しますが、途中にグレゴリオ聖歌を挟んだと解釈しています。コンポーザーP様の演奏へオマージュいたします。Vocaloid: Iroha_Natural, KAITO_V3, Kiyoteru_V4, Gackpoid_V3。 A=440.0Hz.純正律で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
5:19|2016年04月23日 22:58:09 投稿
Giovanni Gabrieli: O Domine Jesu Christe おお主なるイエス・キリストよ
ジョヴァンニ・ガブリエーリ編の合唱/器楽曲集 Sacrae Symphoniae (1597)より、10曲目の O Domine Jesu Christe 「おお主なるイエス・キリストよ」をお送りします。8声の分割合唱のためのモテットですが、受難のキリストをたたえる讃歌が声楽/器楽群の掛け合いにより荘重に進んでいきます。本来は受難節のモテットですが完成が遅くなったので復活節の今公開します。今回は4声x2の声楽群に、金管/弦合奏の2つの器楽群を加えました。Vocaloid: Miku_V3_Solid, Luka_V4X, Kiyoteru_V4, KAITO_V3, IA, VY2V3, Gackpoid_Native. A=440.0Hz, Temperadjust を使用してミーントーン(F)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:
3:58|2016年04月03日 15:09:44 投稿
Jacob Clemens non Papa: Crux fidelis 誠実な十字架よ【4声のモテット】
盛期フランドル楽派の作曲家 Jacob Clemens non Papa ヤコブ・クレメンス・ノン・パパ 作曲の4声のモテット、Crux fidelis 「誠実な十字架よ」をお送りします。聖金曜日の典礼で、十字架礼拝の最中に歌われるグレゴリオ聖歌に基づいたモテットで、沈鬱な雰囲気の中にも深い祈りの感じられる曲です。今年は3月25日が聖金曜日でしたので、それにちなんで演奏しました。 vocaloid: Miku_V3, IA, Kaito_V3, Gackpoid. IA以外はクロス・シンセシスを使用しています。A=440Hz, Temperadjust を使用してミーントーン(F)で調律しています。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:
4:14|2016年03月26日 19:12:26 投稿
Claudio Monteverdi:04.Se vittorie sì belle もし愛の戦が [マドリガーレ集第8巻]
クラウディオ・モンテヴェルディ編のマドリガーレ集第8巻(1638)より、2声のマドリガーレ(コンチェルト)、Se vittorie sì belle 「もし愛の戦が」をお送りします。曲集前半の Canti Guerrieri 戦いの歌より4曲目のマドリガーレです。興奮様式 stile contitato に乗ったテナー2声部の掛け合いが印象的ですが、歌詞の内容は「当たって砕けろ!」ということでしょう。やはり恋愛の極意は今も昔も変わりませんね。Vocaloid: Kaito_V3_Straight, VY2V3. temperadjust を使用して、A=466.2Hz, ミーントーン(D)で調律しました。挿絵は拙作です。古代ローマの勝利の女神(Victoria)のイメージで描きました。ヴィクトリア像はなぜか薄衣で胸ポロリというイメージなのですが、その方が兵士達も盛り上がったのでしょう。秋茄子の公開マイリスト:
2:43|2016年02月14日 01:12:05 投稿
Josquin Des Prez: Ave Maria, gratia plena アヴェ、マリア、恵みに満ちた方[6声]
ジョスカン・デ・プレ作曲の6声のモテット、Ave Maria, gratia plena 「アヴェ、マリア、恵みに満ちた方」をお送りします。最晩年のコンデ=シュール=レスコー時代の作品で、ジョスカンが遺言で聖母マリアの祝日に演奏するよう指示したパーテル・ノステル/アヴェ・マリアの後半部分です。アヴェマリアの歌詞は前半の天使祝詞と、後半の祈願の部分からなりますが、祈願の部分は葬儀/追悼式などに向けて変更されており、天国での聖母に会う事を願う内容になっています。曲は全体にホモフォニックな構成が目立ち、歌詞を噛んで含めるように進行していきます。Vocaloid: IA, Iroha_V4, KAITO_V3, VY2V3, Kiyoteru_V4, Gackpoid. A=466.2Hz, ミーントーン(F)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:18|2016年02月11日 18:42:30 投稿
Josquin Des Prez: Pater noster, qui es in caelis 天におられるわたしたちの父よ
ジョスカン・デ・プレ作曲の6声のモテット Pater noster, qui es in caelis 「天におられるわたしたちの父よ」をお送りします。主イエス・キリストが自ら教えて下さった最も大切な祈りの一つで、「主の祈り」「主祷文」の名前でも知られています。ジョスカンはおそらくグレゴリオ聖歌を元に6声のモテットとして作曲していますが、曲想は暗く沈んだ感じで、最後の2節に向かう高揚感が印象的です。彼の遺言に聖母マリアの祝日に自作の「主の祈り」を演奏するようにとあるのはこの曲の事です。ジョスカン最晩年の曲と考えられます。Vocaloid: IA, Iroha_V4, KAITO_V3, Kiyoteru_V4, VY2V3, Gackpoid. A=466.2Hz、ミーントーン(F)で調律しています。挿絵は拙作で、一応作曲家のイメージです。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:24|2016年02月07日 18:56:07 投稿
Josquin Des Prez: Benedicta es, caelorum regina 御身は祝されたまえり 天の女王よ
盛期ルネサンスの作曲家ジョスカン・デ・プレ作曲の6声のモテット、Benedicta es, caelorum regina 「御身は祝されたまえり 天の女王よ」をお送りします。聖母マリアのお清めの祝日(2月2日、現在は「主の奉献」の祝日)のためのアンティフォナに基づいて作曲されたモテットで、華麗で清新な曲想は当時の人々にも印象的だったと思われます。ジョスカンの代表作の一つです。全体に低めの声域で作曲されていますが、今回は原調で演奏しました。Vocaloid: IA, KAITO_V3, Kiyoteru_V4, VY2V3, Gackpoid. A=466.2HZ. Temperadjustを使用してミーントーン(C)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
5:57|2016年02月06日 17:20:26 投稿
Aressandro Grandi: Hodie nobis de caelo 今日 われらに天より [2声のモテット]
17世紀始めのヴェネチアを中心に活躍した作曲家、アレッサンドロ・グランディ(1586-1630)作曲の2声と通奏低音のためのモテット、Hodie nobis de caelo 「今日 われらに天より」をお送りします。モテット集第一巻(1610)の冒頭の曲で、降誕祭の日中のミサのレスポンソリウムに作曲されています。グランディはモンテヴェルディと同時期にサン・マルコの副楽長を勤めていますが、比較的短い生涯の間に出版された楽譜の多さが、当時の名声を物語っています。動画は当初は鏡音リン/レン誕生祭とボカロクリスマス祭に向けて製作中でしたが、今回リン/レンV4Xで作り直しました。Vocaloid: Rin_V4X_Power/Warm, Len_V4x_Power/Serious. A=466.2Hz, ミーントーン(F)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:
3:16|2016年01月17日 19:12:09 投稿
Luca Marenzio: Tirsi morir volea ティルシは死を望んだ_修正版[5声のマドリガーレ]
先日投稿した動画の修正版です。少しテンポや Mix を調整していますが、音源は変わりありません。曲の印象が変わったので、イラストも描き直しました。マドリガーレの演奏については試行錯誤中なので、どうかご容赦下さい。自分としてもどちらが良いではないのですが....Vocaloid: Luka_V4X, VY1V4, KAITO_V3, VY2V3, Gackpoid. 前回同様 A=466.3Hz, temperadjust を使用してミーントーン(C)で調律しています。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
5:29|2016年01月16日 13:22:06 投稿
Luca Marenzio: Tirsi morir volea ティルシは死を望んだ [5声のマドリガーレ]
後期ルネサンスのイタリアの作曲家、Luca Marenzio ルカ・マレンツィオ 作曲の5声のマドリガーレ、 Tirsi morir volea 「ティルシは死を望んだ」をお送りします。歌詞はほぼ同時代の詩人グァリーニの田園詩からで、表向きはニンフと羊飼いの情死の光景です。詩はリズミカルで大変優雅なものですが、イタリア語の読み方次第で濡れ場の光景になるという技巧が凝らされています。例えば、死ぬ=逝くと読み替えてみて下さい。当時から官能的な恋愛詩として有名な詩です。曲は暗く落ち着いた曲想ですが、時折見せる情感の高まりが、いかにもマレンツィオらしいと言えるでしょう。Vocaloid: Luka_V4X, VY1V4, Kaito_V3, VY2V3, Gackpoid A=466.2Hz, temperadjust を使用してミーントーン(C)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
5:17|2016年01月13日 00:37:11 投稿
Claudio Moteverdi: 02. Gloria 栄光の讃歌 [Missa "In illo tempore" (1610)]
モンテヴェルディ作曲のゴンベールの主題による6声と通奏低音のためのパロディー・ミサ、"In illo tempore"(そのとき(イエスは))より、2曲目の Gloria 「栄光の讃歌」をお送りします。1610年刊行のミサ曲と聖母マリアの晩課に収録されたミサ曲ですが、ニコラ・ゴンベール作曲の同名のモテットのテーマ(フーゲ)をアレンジし、パロディ・ミサにしています。対位法の規則に従いつつも通奏低音と旋律線、和声を志向した曲構成で、17世紀初頭のマントヴァでの聖母の祝日のための荘厳ミサを彷彿とさせる華麗な曲です。Vocaloid: Miku_V3, VY1_V4, Luka_V4X, Kaito_V3. VY2V3, Gackpoid. A=446.3Hz, temperadjust でミーントーン(B♭)で調律しました。挿絵は「キリストの昇天」で拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
7:47|2016年01月10日 15:43:45 投稿
Claudio Monteverdi: 01. Cruda Amarilli つれないアマリッリ(修正版)
先日投稿した Cruda Amarilli の修正版です。テンポを若干遅めにし、ピッチを A=440Hz に変更しました。調律はミーントーン(G)に変更しています。mix も再調整しました。どちらが良いではありませんが、同じ音源を使った演奏でも、その時の気分でこれだけ変わりますということで… どうかご参考までにお聴き下さい。曲の解説は先日の演奏をご参照下さい。ボカロの音源構成には変更ありません。挿絵は前回とおなじ拙作です。Vocaloid: Luka_V4X, IA, VY2V3, Kaito_V3, Gackpoid.秋茄子の公開マイリスト;mylist/33133394
3:10|2016年01月09日 09:12:05 投稿
Claudio Monteverdi: 01. Cruda Amarilli つれないアマリッリ [マドリガーレ集第5巻]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲の「5声のマドリガーレ集第5巻(1605)」より、第一曲の Cruda Amarilli つれないアマリッリ をお送りします。保守的な音楽理論家アルトゥージの批判に応えて、第二作法の特徴を存分に示した傑作として知られています。歌詞は当時一世を風靡したグァリーニ作の牧歌劇 Il pastor fido 「忠実な羊飼い」の第一幕からで、神託により突如恋人アマリッリとの仲を引き裂かれた羊飼いのミルティッロが不幸を嘆いて歌う場面です。実はアマリッリはミルティッロの事を深く愛しており、やはり不幸を嘆いているのですが、ミルティッロは知る由もありません。。 Vocaloid: Luka_V4X, IA, VY2V3, Kaito_V3, Gackpoid. temperadjust で A=415.3Hz, ミーントーン(F)に調律しました。秋茄子の公開マイリスト;mylist/33133394
2:56|2016年01月03日 18:59:42 投稿
Clément Janequin: La chasse "狩"[4/7声のシャンソン]【第六回ボカクラ祭】
ルネサンス時代フランスの作曲家クレマン・ジャヌカン作の4声(7声)のシャンソン、 La Chasse "狩"をお送りします。ジャヌカン得意のオノマトペを多用した表題シャンソンで、慌ただしい狩の準備から、獲物の牡鹿を発見、犬をけしかけて追いつめ、最後はフランス王が止めを刺しホルンが鳴って狩は終了です。当時の大規模な巻狩りの様子を活写した傑作シャンソンです。最大7声とジャヌカンのシャンソンでは最大規模です。第一部の歌詞は訳出が困難で途中から省略しました。第6回ボカロクラシカ音楽祭参加作品です。自由曲部門:ネタテーマ「俺得」。Vocaloid: Miku_V3_Solid, VY1V4_Normal, IA, Luka_V4X_Hard, Kaito_V3_Straight, VY2V3, Gackpoid_Native. A=466.2Hz, Temperadjust を使用しミーントーン(F)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
8:50|2015年11月29日 00:00:00 投稿
Claudio Monteverdi: Si, ch'io vorrei morire うん、僕は逝くよ
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲の5声のマドリガーレ集第4巻 Il quarto libro de madrigali a cinque voci, 1603 より、Si, ch'io vorrei morire 「うん、僕は逝くよ」をお送りします。モンテヴェルディにしては非常に官能的な歌詞のマドリガーレですが、曲は歌詞の内容に非常にコミットしており、不協和音も多用した劇的な感情表出が印象的です。歌詞は "Monteverdi, Songs&Madrigals" の解説をおよび英訳を参考に訳出しました。Vocaloid: Miku_V3_Solid, IA, VY2V3, KAITO_V3_Straight, Gackpoid_Native. temperadjust を使用し、A=466.2Hz, ミーントーン(G)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:34|2015年11月08日 23:31:23 投稿
Claudio Monteverdi: Zefiro torna e di soavi accenti 西風が戻り 甘美な口調で
モンテヴェルディ作曲の2声と通奏低音のためのマドリガーレ、Zefiro torna e di soavi accenti 「西風が戻り 甘美な口調で」をお送りします。Scherzi musicali cioè arie et madrigali, 1632「音楽の諧謔 (1632)」およびマドリガーレ集第9巻 (1651)に収録されたマドリガーレです。通奏低音の軽快なリズムに乗って2声の掛け合いで春の曙の美しさを歌っていきますが、最後にああそれなのにそれなのにとオチがつくのは当時の曲のお約束ということで…Vocaloid: KAITO_V3_Straight, VY2V3 A=466.2Hz, Temperadjustを使用してミーントーン(G)で調律しています。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
5:26|2015年10月17日 16:23:06 投稿
Giovanni Pierluigi da Palestrina:Assumpta est Maria in coelum マリアは天に上げられた
8月15日の聖母被昇天の祝日のためのアンティフォナ Assumpta est Matia in coelum「マリアは天に上げられた」に基づく、パレストリーナ作曲の6声のモテットをお送りします。パレストリーナ晩年のモテットで、練れたポリフォニーとホモフォニーが織りなす心地よい和声、歌詞にマッチした高揚感が特徴で傑作の一つに数えられています。パレストリーナがこのモテットを元に作曲したMissa "Assumpta est Maria "も有名です。「ボカロアカペラフェス2015」参加作品です。Vocaloid: Miku_V3_Solid, VY1V4_normal, IA, Kaito_V3_straight, VY2V3, Gackpoid_Native. A-466.2Hz, ふるるP様作のTemperadjust を使用してミーントーン(A#)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
7:22|2015年08月30日 16:46:15 投稿
Claudio Monteverdi: Zefiro torna 西の風がもどり
クラウディオ・モンテヴェルディのマドリガーレ集第6刊(1614)より、Zefiro torna e il bel tempo rimena「西の風がもどり 好天をもたらす」をお送りします。ペトラルカのソネットによる5声と通奏低音のためのマドリガーレで、前半の春ののどかな光景と、後半の詩人の苦悩の対比が印象的です。Vocaloid: Miku_V3_Original, Luka_V4X_Hard, IA, Kaito_V3_Straight, Gackpoid_Native です。A=440Hz, Tenperadjust を使用してミーントーン(C, D)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:
4:45|2015年08月08日 23:42:08 投稿
Claudio Monteverdi: Dolcissimo uscignolo やさしい ナイチンゲールよ
モンテヴェルディ作曲の5声のマドリガーレ Dolcissimo uscignolo「やさしい ナイチンゲールよ」をお送りします。マドリガーレ集第8巻(1638)に収録された通奏低音付の合唱曲ですが、ソプラノのソロと旋律線に比重を置いて作曲されており、器楽伴奏付の独唱曲の形でも演奏されます。ナイチンゲールの鳴き声を模した音型が大変興味深いです。合唱:MIKU_V3_Original, LUKA_V4X_Hard, IA, KAITO_V3_Straight, Gackpoid_Native. ソロはミクさんにお願いしました。temperadjust を使用して、A=440Hz, ミーントーン(C)で調律しています。挿絵は拙作です。(im5078331)秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:34|2015年07月29日 20:27:38 投稿
Claudin de Sermisy: Tant que vivray en aage florissant 「花咲く日々に生きる限り」
16世紀ルネサンス時代のフランスの作曲家、Claudin de Sermisy クローダン・ド・セルミジ作曲の4声のシャンソン、Tant que vivray en aage florissant 「花咲く日々に生きる限り」を演奏します。歌詞は若き日のクレマン・マロの作で、愛の成就を喜び青春を謳歌するシャンソンです。セルミジの代表作として生前から有名で、器楽曲としても親しまれてきました。Vocaloid: Len_cold, Rin_sweet, Kaito_V3_Straight, Gackpoid_Native. A=466.2Hz, 純正律(F)で調律しています。 Temperadjust を使用しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:39|2015年07月02日 00:14:11 投稿
Claudin de Sermisy: Dont vient cela なぜそうなるのですか [4声のシャンソン]
16世紀のフランスの作曲家 Claudin de Sermisy クローダン・ド・セルミジ作曲の4声のシャンソン、Dont vient cela 「なぜそうなるのですか」をお送りします。歌詞は同時代の詩人Clemént Marot クレマン・マロ作で、暗く沈んだ合唱で恋を失った男性の悲しみを訥々と歌います。当時から大変有名なシャンソンで、作曲者の生前に器楽編曲されて、ダンスリー (1551)にも同名のバスダンスとして収録されています。今回は原曲のシャンソンとスザート編のバスダンスおよびルプリーズを演奏しました。 Vocaloid: Len_cold, Rin_sweet, Kaito_V3_Straight, Gackpoid_Native. A=466.2Hz, Temperadjust を使用して純正律(F)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
7:32|2015年06月26日 23:26:01 投稿
Josquin des Prez: Nymphes des bois-La déploration de la mort de Johannes Ockeghem
フランドル楽派の作曲家ジョスカン・デ・プレ作の5声のシャンソン Nymphes des bois-La déploration de la mort de Johannes Ockeghem「森のニンフよーヨハネス・オケゲムの死を悼む」をお送りします。1497年に師のヨハネス・オケゲムが死去した事を悼んで、詩人のモリネ作の哀歌に作曲したと言われています。歌詞中にはジョスカンの同世代の作曲家達の名前が挙げられているのが興味深いです。師を悼む真情の溢れる美しいシャンソンです。Vocaloid: VY1V4_Normal, IA, KAITO_V3_Straight, Gackpoid_Native. A=466.2Hz, Temperadjust を使用して純正律(イ短調)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
5:00|2015年06月19日 00:01:41 投稿
Clément Janequin: Blaison du beau tétin
16世紀フランスの作曲家 Clément Janequin クレマン・ジャヌカン作の4声のシャンソン、Blaison du beau tétin 「美しいおっぱいについての記述」をお送りします。歌詞は当時のフランスの詩人Clément Marot クレマン・マロ作で、ジャヌカンが作曲したこの手の詩の中では格調もあって上品な部類だと思います。Vocaloid: MIKU_V3_Solid, LUKA_V4x_Hard, KAITO_V3_Straight, Gackpoid_NativeA=466.2Hz, Temperadjust を使用して純正律(F)で調律しています。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:59|2015年06月14日 01:37:38 投稿
Guillaume Dufay : Ce moys de may soyons lies et joyeux この五月に喜び楽しもう
ブルゴーニュ楽派の巨匠、ギヨーム・デュファイ作曲の3声のシャンソン(ロンドー)、Guillaume Dufay : Ce moys de may soyons lies et joyeux 「この五月に喜び楽しもう」をお送りします。軽快なリズムに乗った楽しいシャンソンで、歌詞は5月の喜びに浮き立つ恋人達へデュファイ先生からのありがたいお言葉です。好機逃すべからず!というわけですねw Vocaloid: Miku_V3_Solid, VY2V3, KAITO_V3_Straight. A=440Hz, ふるるP様作の Temperadjust を使用してミーントーンで調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:
2:41|2015年05月26日 23:39:06 投稿
Claudio Monteverdi: Laudate Dominum [Selva morale e spirituale]
モンテヴェルディ晩年の宗教曲/宗教的マドリガーレ集である Selva morale e spirituale「倫理的・宗教的な森」(1640, 1641)より、Laudate Dominum 「神(主)を賛美せよ」をお送りします。ソプラノ(テナー)ソロと通奏低音のための詩篇歌で、モンテヴェルディ晩年のモノディー様式で作られており、太鼓やシンバル(タンバリン)の音を表す音型が巧みに用いられています。今日(4月5日)は復活祭ですので、復活節の詩篇150番を歌詞にもつこの歌を選びました。ソロは巡音ルカV4X です。今回はHard/Soft のクロスシンセシスを使用しています。Temperadjust を使用して A=466.2Hz、ミーントーン(C)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:40|2015年04月05日 16:56:09 投稿
Thomas Morley: 07.Fire and lightning from heaven fall [Canzonets to Two Voices(1595)]
トマス・モーリー作曲の2声のカンツォネット集(1595)より、Fire and lightning from heaven fall 「火と雷が天から降り」をお送りします。巡音ルカさんV4X導入と同時に、我が家の作業環境も Vocaloid 4になりましたので、記念にルカさんに歌ってもらいました。ソプラノ、アルト、どちらも LUKA_V4X_ENG_Straight です。今回はクロスシンセシスは使ってませんが、次回は検討します。挿絵もお祝いにV4Xルカさんを描きました。V4Xルカさんの公式絵の胸元が眩しすぎます… A=440.0Hz、Temper Adjust を使用してミーントーン(C)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:37|2015年03月31日 00:18:05 投稿
Roland de Lassus: VI. De profundis [Psalmi Davidis poenitentiales (1584)]
後期フランドル楽派の作曲家、 Roland de Lassus (Orlando di Lasso) (1532-1594)作曲の Psalmi Davidis poenitentiales "ダビデの懺悔詩篇集"(1584)より、6曲目の De profundis "深き淵より"をお送りします。詩篇130(ヴルガタ訳では129)のテキストに基づく詩篇唱です。詩篇130(129)は四旬節、聖週間、葬儀ミサの最中に歌われる、悔悛の詩篇ですが、曲もそれにふさわしく5声(一部6声)の低声が重厚なハーモニーを繰り広げます。vocaloid: VY1V3, Luka, IA, Kaito_V3_Straight, VY2V3, Gackpoid_Native. A-463.5Hz, temper adjust を使用しミーントーン(F)で調律しました。挿絵は拙作で、悔悛するマグダラの聖マリアとエジプトの聖マリアのイメージを合わせたものです。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
10:38|2015年03月28日 10:32:16 投稿
Thomas Morley:07. Leave now mine eyes lamenting [Canzonets to Two Voices (1595)]
エリザベス朝イングランドの作曲家トマス・モーリー作曲の2声のカンツォネット集(1595)より、7曲目の Leave now mine eyes lamenting "今は私の眼が 嘆くままにしておくれ"をお送りします。恋の戦いに疲れた男女の会話と思われますが、こうした時に最初に死ぬと言い始めるのは男性の方ですねw実際に当時は情死が流行したので、シャレにならないかも知れません。曲は全体に沈鬱な感じで、女性のセリフで少しだけ明るくなりますが、すぐに暗転し、女性の動揺を物語るかのようです。Vocaloid: Meiko_V3_English, KAITO_V3_English. Temperadjust を使用し、A=440Hz, ミーントーン(F)で調律しています。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:
2:54|2015年03月15日 13:07:23 投稿
Giovanni Pierluigi da Palestrina: Salve Regina 元后、憐れみ深き御母 [5声のモテット]
パレストリーナ作曲の5声のモテット、Salve Regina "元后、憐れみ深き御母"を演奏します。有名なグレゴリオ聖歌のアンティフォナに基づくモテットで、各声部に交互に現われる定旋律の周囲を、練れたポリフォニーとハーモニーが交錯する、大変美しいモテットです。合唱:VY1V3, IA, KAITO_V3_Straight, VY2V3, Gackpoid_Native. Temperadjust を使用し、A=440Hz, ミーントーン(F)で調律しています。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
5:21|2015年03月14日 00:48:54 投稿
Giovanni Pierluigi da Palestrina: 02. Offertorium [Missa pro defunctis]
ローマ楽派の作曲家 Giovanni Pierluigi da Palestrina ジョバンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(1525-1594)作曲の、 Missa pro defunctis 死者のためのミサ より、Offertorium 奉献唱 を演奏します。ミサ中の聖体の奉献、奉納祈願の際に歌われる聖歌に基づいています。パレストリーナの曲は重く沈鬱で、死者を悼む悲しみを表すようです。奉献唱は極めて中世的で叙情的な歌詞ですが、第二バチカン公会議後の典礼改革により用いられなくなりました。合唱:VY1, IA, KAITO_V3_Straight, VY2V3, Gackpoid_Native. A=440Hz, Temperadjust を使用してミーントーン(F)で調律しました。挿絵は拙作ですが、同じパレストリーナ作の Stabat Mater を思わせる曲想からの連想です。秋茄子の公開マイリスト:
7:30|2015年03月08日 21:14:16 投稿
Thomas Morley: 06. Lo ! here another Love [Canzonets to Two Voices (1595)]
トマス・モーリー作曲の2声のカンツォネット集より、6曲目の Lo ! here another Love, [ご覧よ、愛の神がもう一人]をお送りします。突然訪れる恋の理不尽さを、愛の神の投げ矢と言い、愛の苦悩を歌っています。Vocaloid: MIKU_V3_English, Luka_English.A=440Hz, ミーントーン(F)で調律しました。2人のソプラノ、ソプラノ/テナーなどで演奏されますが、今回はこの人達に歌ってもらいました。MEIKOさんが非常に上手なのですが、事情で MIKUに出てもらっています。挿絵は拙作です。愛の神のダーツは、何だか APFSDSみたいになってしまいました…秋茄子の公開マイリスト:
2:10|2015年03月07日 15:36:19 投稿
Thomas Morley:03. Sweet nymph, come to thy lover [Canzonets to Two Voices (1595)]
トマス・モーリー作曲の2声のカンツォネット集 (1595)より、3曲目の Sweet nymph, come to thy lover (愛しいニンフよ、恋人のところにおいで)をお送りします。森のナイチンゲールの助けを借りて、かわいい彼女の恋心を確かめようという、ほほ笑ましい歌です。曲集で最も有名な曲の一つで、器楽編曲などもされているようです。昔リコーダーで演奏した懐かしい曲です。Vocaloid: MEIKO_V3_English, KAITO_V3_English. A=440Hz, ふるるP様作の、Temperadjust を使用してミーントーン(F)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:57|2015年03月01日 01:05:55 投稿
Thomas Morley:02. When lo, by break of morning [Canzonets to Two Voices (1595)]
トマス・モーリー作曲の2声のカンツォネット集(1595)より、2曲目の "When lo, by break of morning" (ご覧よ 明け方に)をお送りします。朝方に見かけた花摘みの女性の美しさを讃える歌で、明るく軽快なメロディーが、男性の幸福な気持ちを代弁するかのようです。この曲集は前半4曲目までは明るい曲が多いのですが、徐々に男性が思い詰めたのか、暗い曲が増えてきます。。今回は、 KAITO の重唱でお送りします。Vocaloid: KAITO_V3_English. A=440Hz, ミーントーン(F)で調律しています。挿絵は拙作です。やはりKAITOの讃える女性と言えば、この人でしょうw秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:19|2015年02月27日 01:20:40 投稿
Josquin des Prés: Domine, non secundum peccata nostra quae facimus nos
盛期フランドル楽派の作曲家、Josquin des Pres ジョスカン・デ・プレ作曲の2声ー4声のモテット、Domine, non secundum peccata nostra quae facimus nos 「主はわたしたちを 罪に応じてあしらわれることなく」をお送りします。四旬節の始まりを告げる、灰の水曜日 Ash Wednesday のミサ中で歌われる聖歌(トラクトゥス、詠唱)に基づいたモテットで、悔悛と救いの祈願からなっています。悔い改めの印として断食し、灰を塗られるこの日の典礼にふさわしいモテットです。Vocaloid: MIKU_V3_Solid, IA, KAITO_V3_Solid, Gackpoid_Native. ふるるP様作のTemperadjust を使用して、ミーントーン(F)、A=463.5 Hz で調律しています。挿絵は拙作で、この日行われる灰の式の様子です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
8:13|2015年02月22日 23:14:50 投稿
Thomas Morley:05.Miraculous love's wounding [Canzonets to Two Voices(1595)]
トーマス・モーリー編の2声のカンツォネット集 (1595)より、Miraculous love's wounding "奇跡の愛は傷を負わせる"をお送りします。愛の苦しみと喜びを歌った内容ですが、宮廷風恋愛の伝統と、やや沈んだ曲想から、身分違いの愛などが考えられます。Vocaloid: Cantus: MEIKO_V3_English, Tenor: KAITO_V3_English. Temperadjust を使用して、ミーントーン(F)、A=440Hz で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:00|2015年02月21日 03:10:56 投稿
Claudio Monteverdi: 01.Kyrie [Missa In illo Tempore]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲の6声のミサ曲、"Missa In illo Tempore" より、冒頭のKyrie キリエ(憐れみの賛歌)をお送りします。1610年に出版されたミサ曲と聖母マリアの晩課の曲集に含まれる、6声の豪華なミサ曲です。フランドル楽派のニコラ・ゴンベール作曲のモテット "In illo Tempore" (そのときイエスは)から選んだ10個のモチーフによるパロディ・ミサで、構成はパレストリーナ様式に従っていますが、モンテヴェルディの初期のマドリガーレに似た音型も見られ、作曲者の個性を感じさせます。キリエは6声からなる重厚な響きが特徴です。Vocaloid: VY1V3, MIKU_V3_Solid, IA, KAITO_V3_Straight, VY2V3, Gackpoid_Native Temperadjust を使用して ミーントーン (B♭)、A=463.5Hz で調律しています。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
5:31|2015年02月14日 01:59:43 投稿
Thomas Morley:01.Go ye, my canzonets [Canzonets to Two Voices (1595)]
エリザベス一世時代のイングランドの音楽家 Thomas Morley (1557-1602)トマス・モーリー編集のCanzonets to Two Voices (1595)「2声のカンツォネット集」より、冒頭の Go ye, my canzonets 「行っておくれ、私の歌よ」をお送りします。高貴な婦人に向かって、歌にふさわしい栄誉を与えて欲しいと嘆願する内容です。この婦人は、聖母マリア、あるいはモーリーの庇護者で主君のエリザベス一世と思われます。モーリーは終世カトリック信者でしたが、同時にエリザベス一世のお気に入りの宮廷音楽家でもありました。処世に長けたモーリーらしい配慮とも言えるでしょう。Vocaloid: Cantus: Miku_V3_English, Secundus: Meiko_V3_EnglishTemperadjust を使用して、ミーントーン(F)、A=440Hz で調律しています。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:
2:02|2015年02月11日 14:29:56 投稿
Thomas Morley: 04.I go before, my darling [Canzonets to Two Voices (1595)]
エリザベス朝イングランドの作曲家、Thomas Morley トーマス・モーリー(1557/58-1602/03)の Canzonets to Two Voices (1595)「2声のカンツォネッタ集」より、4曲目の I go before, my darling 「先に行くわ、可愛い人」をお送りします。女性2声による軽快な曲で、歌詞の内容は大変仲の良い女性二人の戯れを描いています。何とも屈託なく、楽しい曲です。親しい女友達どうしで、これくらいは当時からありなのでしょうねw 拙作の挿絵はこちらです。http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=48626551 Vocaloid: Cantus: MIKU_V3_English, Secundus: Luka_EnglishふるるP様作のTemperadjust を使用して、ミーントーン(F)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:31|2015年02月08日 14:02:35 投稿
Giovanni Pierluigi da Palestrina: Lapidabant Stephanum 石で打たれたステファノは
パレストリーナ作曲の4声のモテット、Lapidabant Stephanum 「石で打たれたステファノは」をお送りします。12月26日の聖ステファノの記念日のためのモテットで、聖ステファノの殉教を叙情的に歌って行きます。ステファノの言葉に特に力を入れて作曲しており、後世、対位法の教科書のように言われたパレストリーナ作品の、叙情的な側面を良く表す一曲です。挿絵は拙作です。Vocaloid: VY1V3, IA, Kaito_V3_Straight、Gackpoid_Native. A=440Hz, Temperadjust を使用して、ミーントーン(C)で調律しています。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
5:01|2015年01月26日 23:19:59 投稿
Guillaume Du Fay: Ce jour de l'an voudray joye mener この正月に楽しもう
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。新年にちなんで、ギヨーム デュ・ファイ作曲の3声のシャンソン、 Ce jour de l'an voudray joye mener 「この正月に楽しもう」をお送りします。新年の祝賀に書かれたと考えられます。ストレートな表現の歌詞ですが、やや暗く沈んだ曲想です。デュ・ファイの奉職したブルゴーニュ公の宮廷で、メランコリックな表現が流行していた事と関係あるかも知れません。イントロの弦楽器の音源は、新春にちなんで” Japanese Koto” です。挿絵は拙作です。Vocaloid: Miku_V3_Solid, Rin_power, Len_power, Meiko_V3_Power, IA, KAITO_V3_Straight, VY2V3, Gackpoid_Native, kiyoteruA=440Hz, ふるるP様作の Temperadjust でミーントーン(C)に調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:22|2015年01月01日 22:37:06 投稿
Guillaume Du Fay: Ave Regina Coelorum III めでたし、天の元后 [4声のモテット]
ブルゴーニュ楽派の巨匠、ギヨーム・デュ・ファイ作曲の4声のモテット、Ave Regina Coelorum 「めでたし、天の元后」をお送りします。デュ・ファイ作の Ave Regina Coelorum 3曲のうち最後で、最晩年の作品です。演奏時間8分超の大曲ですが、歌詞の半分は新たに挿入された祈願文からなり、その内容と、デュ・ファイの遺言から、作曲者の臨終/葬儀に演奏する事を意図したと考えられます。11月27日はデュ・ファイの命日でしたので、彼の遺言に従って、この曲を演奏しました。Vocaloid: VY1V3, VY2V3_falset, IA, KAITO_V3_Straight, VY2V3, kiyoteru, Gackpoid_Native. A=440Hz, ミーントーン(C)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
8:37|2014年12月30日 16:13:46 投稿
Giovanni Gabrieli: Hodie Christus natus est 今日、キリストは生まれた
後期ヴェネチア楽派のオルガニスト、作曲家の Giovanni Gabrieli ジョバンニ・ガブリエーリ(1554/57-1612)作曲の10声のモテット、"Hodie Christus natus est"「今日、キリストは生まれた」をお送りします。同名のクリスマスの聖歌に基づいたモテットで、5声x2の複合唱のために作られています。高声、低声の複合唱の対比が印象的ですが、特に合唱2は非常に低い声域で作曲されており、バス声部はC1まで下がります。複合唱のそれぞれに一台のオルガンを配した、サン・マルコ聖堂での演奏習慣に倣い、2台のオルガン伴奏を加えました。合唱:Miku_V3_Solid, VY1V3, IA, KAITO_V3_Straight, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native A=463.5Hz, Temperadjus を使用してミーントーン(C)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:55|2014年12月23日 01:53:08 投稿
John Dowland: Sleep, wayward thoughts 眠れ、わがままな想いよ[The First Booke of Songs]
16世紀後半のイングランドの作曲家ジョン・ダウランド(1563~1626)作曲の4声のリュート伴奏付歌曲集、The First Booke of Songes or Ayres (1597) より 13曲目の "Sleep, wayward thoughts" 「眠れ、わがままな想いよ」をお送りします。3番までの歌詞の内、1番、2番を演奏しました。歌詞は例によって、報われない恋に陶酔する男性の独白で、宮廷風恋愛の系譜に属する詩的表現です。Luka, Miku_V3_English, KAITO_V3, BigAL に歌ってもらいました。A=440Hz, Temperadjust を使用し、ミーントーン(F)に調律しています。秋茄子の公開マイリスト:
2:52|2014年12月13日 20:21:07 投稿
Robert Schumann: 04.Offertorium 奉献唱 [Messe-C Moll (Op.147) ミサ曲ハ短調]
ロベルト・シューマンの晩年のミサ曲ハ短調より、4曲目の Offertorium 奉献唱をお送りします。弦楽合奏、オルガンにソプラノ独唱、チェロ独奏という組み合わせの珍しい編成で、ソプラノとチェロの旋律が絡み合って、うねるように曲が進行します。ソプラノ独唱は(大人の)鏡音リン(Rin_sweet 改)にお願いしました。今回はリンちゃんでシューマンのミサ曲をと、リクエストをいただいたので、作ってみました。リンちゃんが全力で取り組んでいますが、うまく行ってましたら、ぜひリンちゃんを褒めてやって下さい。そう、リンちゃんは素晴しいのです(キッパリ)。挿絵は拙作です。1860年代の歌手のイメージで、極初期のバッスル・スタイルのドレスを着ています。秋茄子の公開マイリスト:mylist/sm25023469
2:37|2014年11月30日 12:53:07 投稿
Johannes Brahms: Sandmännchen 眠りの精(砂の精)【「子供の民謡」より】
Johannes Brahms ヨハネス・ブラームス(1833-1897)編曲のドイツ民謡集、 Volkskinderliedern 「子供の民謡」より、4曲目の Sandmännchen 眠りの精(砂の精)から、二番までを演奏しました。この曲集が恩人のロベルト・シューマンの遺児達のために編纂されたというエピソードは、ブラームスの人柄を偲ばせてくれます。Vocaloid は Rin_sweet を使用しました。大人リンちゃんに頑張って歌ってもらいました。挿絵は拙作です。リンちゃんの衣装は、クララ・シューマンの肖像画を参考にしました。第五回ボカロクラシカ音楽祭に、課題曲部門「〜の子守唄」で参加いたします。曲の背景の解説、訳詞はこちらを参考にしました。http://members3.jcom.home.ne.jp/goetheschubert/sandmann.htm秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:34|2014年11月27日 00:59:06 投稿
Orlande de Lassus: Tristis est anima mea わたしの魂は悲しみのあまり
後期フランドル楽派の作曲家、Orlande de Lassus (1532-1594) オルランド・ド・ラッスス (Orlando di Lasso オルランド・ディ・ラッソー)作曲の5声のモテット、 "Tristis est anima mea" わたしの魂は悲しみのあまり をお送りします。受難に先立ってゲッセマネの園で苦しみ祈るイエスの姿を、マタイによる福音書を翻案した歌詞で静かに歌って行きますが、時折見せる劇的な表現はラッススらしいものです。第五回ボカロクラシカ音楽祭、自由曲部門「5」で投稿いたします。Vocaloid: VY1V3, MIKU_V3_Solid, IA, Megpoid_Native, Kaito_V3_Straight, VY2V3, Gackpoid_Native, Kiyoteru: A=440.0 Hz, ミーントーン(F)で調律しました。ふるるP様作の、TemperAdjust を使用しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:32|2014年11月23日 14:57:36 投稿
Claudio Moteverdi: 13-2 Magnificat II マニフィカトII[Vespro della Beata Vergine]
クラウディオ・モンテヴェルディ(1567-1643)作曲の Vespro della Beata Vergine (1610) 「聖母マリアの夕べの祈り」には、有名な7声と器楽合奏のためのマニフィカトの他、もう一曲、6声と通奏低音のためのマニフィカトが収録されています。より合唱に比重を置いた構成になっており、単なる代用曲にとどまらない、隠れた名曲だと思います。一年余りに渡って、Vespro を演奏してきましたが、このマニフィカトIIで無事終曲となりました。第五回ボカロクラシカ音楽祭の自由曲部門、テーマは「埋もれた名曲」で参加いたします。Vocaloid: VY1V3, Miku_V3_Solid, IA, Megpoid_Native, KAITO_V3_Straight, kiyoteru, VY2V3, Gackpoid_Native: A=456.2Hz, ミーントーン(F)で調律しています。調律にはふるるP様作の、TemperAdjustを使用しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
18:00|2014年11月23日 00:02:00 投稿
Claudio Monteverdi: 13. Magnificat マニフィカト [Vespro della Beata Vergine]
モンテヴェルディ作曲の Vespro della Beata Vergine (1610)「聖母マリアの夕べの祈り」より、13曲目の 7声と6つの器楽群のためのマニフィカトをお送りします。モンテヴェルディの第二作法をすべて盛り込んだ大作ですが、グレゴリオ聖歌の第一旋法のマニフィカトを定旋律として用い、他声部との掛け合いで曲が進行するという、同じ曲集の他の曲にも見られる手法で作られています。本来ボカロクラシカ音楽祭用に準備していた動画ですが、予定より早くできましたので、今回投稿する事にしました。挿絵は拙作です。合唱:Miku_V3_Solid, VY1V3, IA, Megpoid_Native, VY2V3, KAITO_V3_STraight, Kiyoteru, Gackpoid_NativeA=463.5 Hz ミーントーン(F)で調律しています。ふるるP様作の、temper adjust を使用しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
18:48|2014年09月15日 11:56:27 投稿
Claudio Monteverdi:12. Ave Maris Stella めでたし海の星[Vespro della Beata Vergine]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲の Vespro della Veata Vergine (1610)「聖母マリアの夕べの祈り」から、12曲目のHymnus イムヌス(讃歌)、Ave Maris Stella「めでたし海の星」をお送りします。グレゴリオ聖歌の旋律線、曲想をよく残しており、冒頭と最終部で8声の二重合唱、途中リフレインの部分は合唱、重唱、独唱で、5声のリトルネッロを間奏で挟んでいます。合唱:VY1V3, MIKU_V3_Solid, IA, LUKA, Megpoid_Native, KAITO_V3_Straight, Kiyoteru, Gackpoid_Native. A=463.5Hz, ミーントーン(C)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
8:31|2014年07月27日 00:05:00 投稿
Claudio Monteverdi:11.Sonata sopra Sancta Maria[Vespro della Beata Vergine]
モンテヴェルディ作曲の "Vespro della Beata Vergine (1610)"「聖母マリアの夕べの祈り」より 11曲目のソナタ "Sonata sopra Sancta Maria ora Pro Nobis" 「『聖マリア、我らのために祈り給え』に基づくソナタ」をお送りします。女声の定旋律の上に、多彩な器楽が織りなす一幅のタペストリーのような、鮮やかなソナタです。終曲の Magnificat 「マニフィカト」演奏のために調整した器楽音源を使用しました。合唱(定旋律)VY1V3, MIKU_V3_Solid, IA. A=463.5Hz, ミーントーン(C)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
6:52|2014年07月21日 15:47:53 投稿
Claudio Monteverdi:10.Lauda Jerusalem Dominum [Vespro della Beata Vergine]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲の Vespro della Beata Vergine 「聖母マリアの夕べの祈り」(1610)より、10曲目の詩篇唱、"Lauda, Jerusalem, Dominum"; 「エルサレムよ主をほめよ」をお送りします。7声の合唱および通奏低音のための曲ですが、テナーの定旋律+3声x2のダブルコーラスの構成で、互いに歌い交わすアンティフォナ形式で作られているため、曲の構成がわかりやすいよう各声部を配置しました。女声の高声域を活かした、ダイナミックな合唱曲で、モンテヴェルディの「第二作法」が遺憾なく発揮された傑作です。合唱:VY1V3, MIKU_V3_Solid, IA, Megpoid_Native, VY2V3, Gackpoid_Native. A=463.5Hz, ミーントーン(C)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリストmylist/33133394
4:43|2014年07月13日 17:22:11 投稿
Claudio Monteverdi: 09.Audi coelum 天よ聞き給え [Vespro della Beata Vergine]
モンテヴェルディ作曲の Vespro della Beata Vergine 「聖母マリアの夕べの祈り」より、9曲目の Concerto コンチェルト "Audi coelum" 「天よ聞き給え」をお送りします。前半は通奏低音付の二重唱で、テナー独唱と舞台袖のエコーの掛け合いがオルフェオ(1607)の最終幕を想起させます。後半は6声の合唱と独唱の掛け合いです。歌詞の内容はいわば聖母に向けたラブソングで、(私には)大変わかりやすい内容でした。テナー独唱のKAITOに敬意を表して、挿絵の聖母のモデルはボカロのあの人にしました。独唱:KAITO_V3_Straight, Kiyoteru(Echo) 合唱: VY1V3, IA, Megpoid_Native, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native. A=463.5Hz, ミーントーン(C)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394追記)2014/07/22 「めーちゃんマジ聖母」タグに、激しく同意ww感謝いたします。
7:16|2014年07月09日 01:09:07 投稿
Claudio Monteverdi: 08.Nisi Dominus [Vespro della Beata Vergine (1610)]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲の Vespro della Beata Vergine (1610) 「聖母マリアの夕べの祈り」より、8曲目の10声の詩篇唱 Nisi Dominus 「主が家を建てられるのでなければ」をお送りします。前半では主なる神への信頼を、後半では子を持つ喜びを歌った詩篇です。10声の複合唱のための大規模な合唱曲ですが、緩急、強弱の変化に富んでおり、印象的なメロディーもありと、飽きさせない構成は実に見事です。合唱:VY1V3, IA, Miku_Solid_V3, Megpoid_Native, KAITO_V3_Straight, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native . A=466.2Hz, ミーントーン(F)で調律しました。挿絵イラストは拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
5:18|2014年07月04日 00:33:10 投稿
Claudio Monteverdi: 07. Duo Seraphim 二人のセラフィムが[Vespro della Beata Vergine]
モンテヴェルディ作曲の Vespro della Beata Vergine (1610)聖母マリアの夕べの祈りより、7曲目の Duo Selaphim 「二人のセラフィムが」をお送りします。男声3重唱で三位一体の神を讃える内容ですが、最初2声、三位一体の神を讃える段では3声になり、各声部の掛け合いが見事な曲です。KAITO_V3_Straight, VY2V3, Kiyoteru の3重唱でお届けします。A=460Hz, ミーントーン(F)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
5:35|2014年06月22日 02:07:08 投稿
作者不詳:Stella serena 翳りなき星よ [3声のコンドゥクトゥス]
1200年頃成立したフィレンツェ写本より、ノートルダム楽派の作者不詳の3声のコンドゥクトゥス Stella serena 「翳りなき星よ」をお送りします。歌詞は聖母への賛辞を連呼する連禱の形式ですが、現行のグレゴリオ聖歌には収録されていません。典型的なノートルダム楽派のコンドゥクトゥスで、終末部に比較的長大なメリスマが付されています。歌詞は拙訳、挿絵は拙作です。ピタゴラス音律(F)で調律しました。合唱:KAITO_V3_Straight. VY2V3, Gackpoid_Native です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:51|2014年05月05日 01:24:10 投稿
五月にはバラが咲き/このあいだ、朝時分に[モンペリエ写本 VII, 269]
14世紀初めに成立した Montpellier Codex モンペリエ写本より、3声のフランス語のモテトゥス、En mai, quant rosier sont flouri/L’autre jour, par un matin/Hé, resvelle toi, Robin 「五月にはバラが咲き/このあいだ、朝時分に/おい、起きろよロバン」をお送りします。この曲の作者は不詳ですが、テナーのリフレインはトルヴェールのアダン・ド・ラ・アル作の「ロバンとマリオンの劇」より採られています。3声部がそれぞれ別の歌詞を歌う中世のモテトゥスの形式で、軽妙なメロディーにのって羊飼いのカップルの愛を歌っています。挿絵は拙作です。合唱:KAITO_V3_Straight, VY2V3, Gackpoid_Native 純正律で調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:14|2014年05月03日 20:57:06 投稿
Orlande de Lassus: Victimae paschali laudes 過越の生け贄を讃えよ
後期フランドル楽派の作曲家 Orlande de Lassus オルランド・ドゥ・ラッスス作曲の5声のモテット Victimae paschali laudes 過越の生贄を讃えよ をお送りします。復活の主日(復活祭)の日中のミサに歌われる続唱 sequentia に基づき、グレゴリオ聖歌と交互に歌い交わす交唱形式で進行するモテットで、3声の中間部と後半の5声の対比が印象的です。歌詞は前半は復活したキリストの賛歌、後半はマグダラのマリアの言葉を中心とした復活の証言で構成されています。今回は歌詞の内容に合わせて挿絵を描きました。合唱:VY1V3, IA, Megpoid_Native, KAITO_V3_Straight. Gackpoid_Native. A=440.0Hz, ミーントーン(E♭)で調律しています。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:39|2014年04月27日 21:41:07 投稿
Tomás Luis de Victoria: Popule meus 私の民よ [4声のモテット]
16世紀後半のスペイン・ルネサンス黄金時代の作曲家、Tomás Luis de Victoria トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611)作曲の4声のモテット、 Popule meus 私の民よ を演奏します。聖金曜日の典礼(この日はミサ聖祭が無い)で演奏される「とがめの交唱」Improperia インプロペリアの一部に作曲されています。キリストの受難は我らの罪のためであることを諭し、回心を促す聖歌です。ビクトリアの曲は終始淡々と進行しますが、その中に時折見せる感情の高まりが、ビクトリアらしいと言えましょう。合唱:VY1V3, IA, KAITO_V3_Solid, Gackpoid_Native. A=440.0Hz、temperadjust を使用しミーントーン(F)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト:
2:11|2014年04月13日 00:38:44 投稿
Palestrina: Dominus Jesus in qua nocte trabebatur 主イエスは渡された夜
ジョヴァンニ・ピエルルイージ・ダ・パレストリーナ(Giovanni Pierluigi da Palestrina)作曲の5声のモテット、Dominus Jesus in qua nocte trabebatur 主イエスは渡された夜 を演奏します。最後の晩餐を記念する聖木曜日の聖歌で、共観福音書、一コリントに見られるイエスの言葉に取材していますが、ミサ典礼中のラテン語の奉献文(ローマ典文)に最も類似しており、典礼文からとられた歌詞と考えられます。全体にポリフォニックな構成が目立ち、暗く沈んだ中にも落ち着きのあるパレストリーナらしい曲作りと言えるでしょう。合唱:VY1V3, MEIKO_V3_Straight, IA, Luka, VY2V3, KAITO_V3_Straight, Gackpoid_Native, Kiyoteru A=440.0Hz, ミーントーンで調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:51|2014年04月12日 15:18:26 投稿
Tomás Luis de Victoria: Pueri Hebraeorum ヘブライ人の子らは [4声のモテット]
16世紀後半のスペインの作曲家トマス・ルイス・デ・ビクトリア作曲の4声のモテット Pueri Hebraeorum ヘブライ人の子らは を演奏します。キリストのエルサレム入城を記念する 受難の主日(枝の主日:2014年は 4/13(日))のための聖歌で、ポリフォニックな導入部とホモフォニックな中間部の対比が美しいモテットです。四旬節にふさわしい曲として演奏しました。合唱:VY1V3, IA, Megpoid_Native, KAITO_V3_Straight, VY2V3, Gackpoid_Native, Kiyoteru A=440.3Hz, ミーントーンで調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:59|2014年04月06日 22:13:14 投稿
Orlande de Lassus: Timor et tremor 恐れと おののき【6声のモテット】
後期フランドル楽派の作曲家、Orlande de Lassus オルランド・ドゥ・ラッスス(Orlando di Lasso オルランド・ディ・ラッソ)作の6声のモテット Timor et tremor 恐れとおののき をお送りします。四旬節の痛悔のモテットで、ホモフォニックな構成の中にも下行半音階を活かした劇的表現が印象的な、ラッススの代表作の一つです。VY1V3, MIKU_V3_Solid, IA, MEIKO_V3_Straight, KAITO_V3_Straight, VY2V3, Gackpoid_Native, Kiyoteru の演奏です。ミーントーンで調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:36|2014年04月05日 18:55:39 投稿
A l’entrada del temps clar 晴れた日々がやって来ると
12世紀中頃の、作者不詳のトルバドゥール歌曲、A l’entrada del temps clar 晴れた日々がやってくると をお送りします。春の喜びを歌い、4月の女王の美しさを讃えます。先日投稿した Veris ad imperia の元歌です。合唱:Miku_V3_Solid, Rin_Power, Len_Power, MEIKO_V3_Straight, Meiko_V3_Power 純正律で調律しています。挿絵は動画用に描いた拙作です。4月の女王様がこの艶やかさでは、王様が心配になるのもわかろうというものです。若者たちに恋や結婚を勧めるのが女王の仕事なので、仕方ないのですが。。五月祭りの伝統に合わせて、緑の衣装、ヨーロッパの春の花を入れました。衣装は12世紀中頃のものです。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:28|2014年03月30日 13:50:34 投稿
Veris ad Imperia, eya 春の盛りだ、ハイハイ【3声のコンドゥクトゥス】
1200年頃成立したフィレンツェ写本より、ノートルダム楽派の3声のコンドゥクトゥス、Veris ad Imperia, eya 「春の盛りだ、ハイハイ」をお送りします。この曲は1160年頃成立したトゥルバドールの名曲、A l’entrada del temps clar 「晴れた日々が来た」の編曲で、3声に編曲の上、ラテン語の歌詞を新たにつけています。当然、演奏上の指示は全くありませんので、様々な演奏法を試してみました。元のトゥルバドール歌曲の面影は十分残っています。Miku_V3_Solid, VY1V3, IA の合唱です。ミクの日ですので、ソロはミクさんにお願いしました。今回はA=440.0Hz、純正律で調律しました。挿絵は曲の内容に合わせて描いた拙作です。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
2:39|2014年03月09日 21:49:44 投稿
John Dowland: Come when I call-Dialogue[The Third Booke of Songes]
ジョン・ダウランド作のリュート伴奏付歌曲集、The Third Booke of Songes (1603)より、終曲の Come when I call-Dialogue 私が呼んだら来てね−対話 をお送りします。ダウランド作の声楽曲ではおそらく最大規模の器楽パート(リュート、バスリュート、3本のヴィオール)を持つ曲で、ソプラノの独唱と合唱/器楽の掛け合いで曲が進行します。MEIKO V3 発売記念なので、独唱は MEIKO, KAITO にお願いしました。MEIKO_V3_English, KAITO_V3_English, TONIO, BigAL の合唱です。A=446.2Hz, ミーントーンで調律しました。イラストはMEIKO/KAITOを応援すべく描いた拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:44|2014年02月11日 17:10:08 投稿
John Dowland: Whoever thinks or hopes of love [The first booke of songes ]
ジョン・ダウランド作曲の4声のリュート伴奏付歌曲、"Whoever thinks or hopes of love" 誰でも愛について考え望む者は をお送りします。The First Booke of Songes (1597)より2曲目です。例によって暗い歌詞ですが、リュートの伴奏に乗ったキビキビした各声部の動きが特徴です。ルカ誕生祭でしたので、今回はルカさんにトップを歌ってもらいました。Luka, MIku_V3_English, KAITO_V3_English, BigAL の合唱です。A=446.2Hz, ミーントーンで調律しました。挿絵はルカ誕生祭向けに描いた、拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist//33133394
2:31|2014年02月02日 22:39:49 投稿
Johannes Ciconia: Venetia, mundi splendor ヴェネチア、世の驚異[3声のモテトゥス]
中世後期のフランドルーイタリアの作曲家、音楽理論家、ヨハンネス・チコーニア(1373頃-1411)作曲の3声のラテン語モテトゥス、Venetia, mundi splendor-Michael cui Steno domus ヴェネチア、世の驚異ー統領ステノのミカエルよ をお送りします。1400年頃、ヴェネチア共和国と統領ミケレ・ステノの勲を讃えて作曲されたと考えられます。中世後期のアルス・ノヴァ、アルス・スプティリオルの技法を用いていますが、ヴェネチアの祝典音楽のためか、旋律も明瞭で比較的聴きやすい曲です。曲の終結部でホケトゥスが聴かれます。祝典の雰囲気を出すために、スライドトランペット、コルネット、オルガンの器楽伴奏を加えています。合唱は VY1V3, IA, VY2V3, KAITO_V3_Straight 、A=446.2Hx、ミーントーンで調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:44|2014年01月26日 18:24:45 投稿
Guillaume Dufay: Vergene bella, che di sol vestita 陽の衣を纏いし、美しき乙女よ
ブルゴーニュ楽派の巨匠ギヨーム・デュファイ作曲の3声のストローファ Vergene bella, che di sol vestita 陽の衣を纏いし、美しき乙女よ をお送りします。フランチェスコ・ペトラルカ晩年の恋愛詩集 Canzoniereカンツォニェーレより、最後の詩の第一節に作曲されています。ペトラルカ没後50年を記念してデュファイがパトロン(ペトラルカのパトロンの孫)より作曲を依頼されたようで、ペトラルカの詩に作曲したものとしては最古の事例の一つです。一昨年も演奏した曲ですが、今回は最上旋律を男声で、歌詞のない残り2声部を器楽で演奏しました。 KAITO_V3_Straight の演奏です。A=466.2Hz, ミーントーンで調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:52|2014年01月25日 18:48:11 投稿
Claudio Monteverdi:Vespro della Beata Vergine-06.Laetatus sum わたしはうれしかった
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲の Vespro della Beata Vergine (1610)「聖母マリアの夕べの祈り」から6曲目の Laetus sum わたしはうれしかった をお送りします。詩篇122(ヴルガタ版で121)に基づいた6声の詩篇歌です。エルサレムに上った巡礼の喜びを歌ったものですが、天国の喜びなど、象徴的には様々に解釈できます。合唱は MIKU_V3_Solid, VI1V3, IA, Megpoid_Native, KAITO_V3_Straight, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native, Gackpoid_Power です。A=466.2Hz、ミーントーンで調律しています。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
7:57|2014年01月18日 23:03:38 投稿
Giovanni Gabrieli:Jubilate Deo, omnis terra 全地よ神に向かって喜びの叫びをあげよ
ご降誕および新年明けましておめでとうございます。昨年のクリスマス祭には間に合いませんでしたが、主の公現の祭日(1月5日)にちなんだ聖歌をお送りします。Giovanni Gabrieli ジョバンニ・ガブリエーリ作曲の8声のモテット、 Jubilate Deo, omnis terra 全地よ、神に喜びの叫びをあげよ です。ヴェネチア楽派流の華やかなモテットですが、ガブリエーリ晩年の器楽曲を思わせる構成も見られ、彼の代表作の一つです。今回はコルネット、トロンボーン、弦楽合奏による器楽伴奏を加えました。MIKU_V3_Solid, VY1V3, IA, Megpoid_Native, KAITO_V3_Straight, VY2V3, Gackpoid_Native の演奏です。ミーントーン(C)で調律しました。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト: mylist/33133394
4:51|2014年01月04日 23:49:45 投稿
Guillaume Dufay: Lamentatio Sanctae Matris Ecclesiae Constantinopolitanae
ギヨーム・デュファイ作曲の4声の歌曲、 Lamentatio Sanctae Matris Ecclesiae Constantinopolitanae コンスタンティノポリスの教会の聖母の哀歌 を演奏します。昨年製作した動画と同一曲ですが、VSQファイルからすべて製作し直しました。今回は Cantus, Tenor の2声部の他は器楽伴奏に変更しました。ヴィオラ・ダ・ガンバの音源は、ERA Medieval Regends を使用しています。A=440Hz, ミーントーン(C)で調律しました。IA, MIKU_V3_Solid, KAITO_V3_Straight, VY2V3 の演奏です。第四回ボカロクラシカ音楽祭の再演部門に投稿します。挿絵は拙作です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:37|2013年12月01日 16:02:00 投稿
Pavane "La Bataille" パヴァーヌ「戦い」【ダンスリー(1551)より】【UTAU四重奏】
アントワープの出版業者ティールマン・スザートが1551年に出版した4声の舞曲集 Danserye ダンスリーより、パヴァーヌ La Bataille 「戦い」をお送りします。クレマン・ジャヌカンの4声のシャンソン La Guerre 「戦争」の器楽編曲で、原曲が当時いかに人気があったかを伺わせます。今回は UTAU クラシックとして、重音テト、戴デフォ太の二人に演奏してもらいました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394追記)第四回音楽祭テーマ「舞曲」で投稿します。「4」でもいいのですが、せっかく舞曲なので。
3:03|2013年11月24日 21:59:57 投稿
Pérotin: Sederunt principes 地位ある人々が座に就き【4声のオルガヌム】
1200年頃パリのノートルダム大聖堂で活躍した音楽家、ペロタン(ペロティヌス)作曲の4声のオルガヌム、Sederunt principes 地位ある人々が座に就き を演奏します。初代教会の殉教者、聖ステファノの祝日のミサの昇階唱に基づいたオルガヌムで、当時から高名な2曲のペロタン作品の一つです。典礼の内容にふさわしく、暗く重厚な響きが特徴で、同じペロタン作曲の Viderunt omnes 地上の全ての国々は の明るい雰囲気と対照的です。VY2V3, KAITO_V3_Straight, IA, Gackpoid_Native, Kiyoteru の演奏です。A=440Hz, グレゴリオ聖歌の部分にあわせてピタゴラス音律(F)で調律しました。第四回ボカロクラシカ音楽祭のテーマは「祈り」です。「4」でもありますが。。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
11:54|2013年11月24日 01:33:45 投稿
Clemént Janequin: La Guerre 戦争【4声のシャンソン】
クレマン・ジャヌカン(1485頃ー1558)作曲の4声のシャンソン、La Guerre - La Bataille de Marignan 戦争ーマリニャンの戦い を演奏いたします。1515 年 のマリニャーノ(マリニャン)の戦いで、フランソワI世旗下のフランス軍がミラノ公国の傭兵軍を破ったことを記念して作られたと考えられています。ジャヌカン得意の擬音・擬声を多用した戦場の描写が印象的な曲ですが、戦場の殺伐とした様子を冷めた目で描いており、ジャヌカンの庶民感覚を伺わせます。MIKU_V3_Solid, IA, KAITO_V3_Straight, Gackpoid_Native の演奏です。A=466.2Hz, ミーントーンで調律しました。第四回ボカロクラシカ音楽祭参加作品です。テーマは「4」4声のシャンソン「マーチ」中間部はどことなくマーチ風。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
7:06|2013年11月23日 00:27:42 投稿
Pierre de la Rue: Absalon, fili mi アブサロム、私の息子よ
旧約聖書列王記下の、息子アブサロムの死を嘆くダビデ王に取材した4声のモテット。極めて低い声域を用いており、不協和音も交えた低声の動きが特徴です。長らくジョスカン・デ・プレ作とされていましたが、近年の研究の結果、ピエール・ド・ラ=リューの真作と同定されましたので、こちらを表記しました。昨年投稿した sm18876139 と同じ曲ですが、1) 全体を8度下げて、原調に 2) 歌手を VY1V3, VY2V3, KAITO_V3_Straight, Gackpoid_Native に変更 3) A=446.2Hz, ミーントーン(B♭)で調律 3) テンポ、リバーブの見直し を行っています。秋茄子の公開マイリスト
4:26|2013年11月05日 00:17:52 投稿
Thomas Luis de Victoria: O quam gloriosum おお、なんと栄光に満ちた
ルネサンス後期のスペインの作曲家 トマス・ルイス・デ・ビクトリア(1548-1611)作曲の4声のモテット、 O quam gloriosum おお、何と栄光に満ちた をお送りします。「諸聖人の祝日」のための聖歌に基づくモテットで、歌詞の雰囲気がよく出ています。比較的歌いやすく、アマチュア合唱団によりしばしば演奏されます。MIKU_V3_Solid, IA, KAITO_V3_Straight, Gackpoid_Native の演奏です。挿絵は拙作です。A=466.2Hz, ミーントーン(C)で調律しています。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394追記)この曲には、るねさんすPさん(sm14894645)、あやせのさん(sm15687794)による演奏があります。ぜひお聞きください。追記)ロシニョールさん(nm22309207)による重厚な演奏も見事です
3:01|2013年11月03日 14:24:09 投稿
Giovanni Pierluigi da Palestrina:Stabat Mater スターバト・マーテル(悲しみの聖母)
Giovanni Pierluigi da Palestrina ジョバンニ・ピエルルイジ・ダ・パレストリーナ (1525頃ー1594)作曲の8声のモテット、Stabat Mater スターバト・マーテル(悲しみの聖母)をお送りします。8声のダブルコーラスのための曲で、元になったグレゴリオ聖歌と同じく、二つのコーラスが互いに歌い交わす、アンティフォナ(交唱)の形式を取っています。パレストリーナ最晩年の作品で、バチカンのシスティーナ礼拝堂聖歌隊のために作曲されましたが、18世紀まで長らくバチカンの秘曲となっていた話は有名です。MIKU_V3_Solid, IA, KAITO_V3_Straight, Gackpoid_Native, VY1V3, Megpoid_Native, VY2V3 の演奏です。A=466.2Hz, ミーントーン(C)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394。挿絵は拙作です。【1030ボカロアカペラフェス】に参加しています。
9:05|2013年10月27日 09:28:26 投稿
Claudio Monteverdi: 05.Pulchra es あなたは美しい[Vespro della Beata Vergine]
モンテヴェルディ作曲の Vespro della Beata Vergine (1610) "聖母マリアの夕べの祈り"より、5曲目の2声のコンチェルト、 Puchra es あなたは美しい をお送りします。この場合のコンチェルトは、通奏低音付きの歌曲くらいの意味です。雅歌の6章から取られた歌詞で、愛しい女性の美しさを、特に瞳の美しさを讃えています。雅歌は神とイスラエル、教会の間の絆を表すとされていますが、聖母マリアを讃える詩句としても、用いられてきました。モンテヴェルディはモノディ様式の掛け合いで、女性の美しさを軽やかに歌い上げています。挿絵は拙作です。MIKU_V3_Solid, VY1V3 の二人の重唱ですが、この二人は声質が極めて良く似ていますね。A=466.2Hz, ミーントーン(C)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
3:41|2013年10月19日 21:45:10 投稿
Claudio Monteverdi: 04.Laudate pueri Dominum [Vespro della Beata Vergine]
モンテヴェルディ作曲Vespro della beata vergine 「聖母マリアの夕べの祈り」より、4曲目の8声の合唱曲 Laudate pueri Dominum 主の僕らよ、主を賛美せよ をお送りします。詩篇 113 (ヴルガタ版で 112)の歌詞の基づいた賛歌で、神の恵みに感謝し、神を讃える内容です。ルカによる福音書にみられるマリアの賛歌「マニフィカト」とも共通点が見られます。ヨセフとマリア(そしてイエスも)は、こうした歌で神を讃えたことでしょう。曲は歌詞の内容にふさわしい劇的で多彩な表現を駆使した合唱が聴け、圧巻です。MIKU_V3_Solid, IA, MIKU_V3_Dark, Megpoid_Native, KAITO_V3_Staright, VY2V3, Gackpoid_Native の合唱です。A=466.2Hz, ミーントーン(C)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
6:23|2013年10月14日 19:55:55 投稿
Giovanni Pierluigi da Palestrina: Vergine bella 美しき乙女よ[5声のマドリガーレ]
16世紀後半のローマ楽派の大家、パレストリーナ(c.1525-1594)作曲の5声のマドリガーレ集 第一巻 Il primo libro di Madrigali, 5vv (1581) より、冒頭の Vergine bella 美しき乙女よ をお送りします。フランチェスコ・ペトラルカ(1304-1374)晩年の詩集「カンツォニエーレ」最後の詩の第一連に基づいた歌詞で、聖母への賛美と恋人ラウラの追憶が徐々に重なって行きます。曲は明快な旋律線、明朗な和声が心地よく、マドリガーレらしい感情表現も加わって、パレストリーナらしい傑作です。VY1V3, IA, VY2V3, KAITO V3_Straight, Gackpoid_Native の演奏でお送りします。挿絵は拙作です。A=440Hz, ミーントーン(C)で調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:40|2013年10月05日 20:15:14 投稿
John Dowland: Unquiet thoughts [The First Booke of Songes, 1597]
エリザベス朝時代のイングランドのリュート奏者、作曲家 John Dowland ジョン・ダウランド(1563-1626)作曲の、4声のリュート伴奏付歌曲、"Unquiet thoughts" をお送りします。ダウンランドの処女曲集の The First Booke of Songes の冒頭に収録されています。この曲集は1613年まで5回再版されるという大ヒットとなりました。当時のダウランドはヨーロッパ各地でリュート奏者として絶賛されており、彼の生涯でも幸福な時代と考えられています。今回のトップはMiku V3_English に歌ってもらいました。合唱: Miku V3_English, Luka_English, Kaito V3_English, BigAL. A=440Hz, ミーントーン(B♭)で調律しました。挿絵は拙作です(im3465125)。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
4:20|2013年09月29日 18:40:00 投稿
Guillaume Dufay: Gaude Virgo, mater Christi 喜び給え乙女よ、キリストの母よ
ギヨーム・デュファイ作曲の4声のモテット、"Gaude Virgo, mater Christi "喜び給え乙女よ、キリストの母よ をお送りします。デュファイの世俗曲を思わせる流麗なメロディーが特徴の、極めて美しいモテットです。歌詞は、現在は典礼で使用されていない聖母賛歌です。最低声部の contratenor は冒頭のみ歌詞が判明していますが、 tenor とほぼ同じ動きのため、 tenor 声部をもとに歌詞を割り当てました。演奏は、VY1V3, IA, KAITO_straight, Gackpoid_Native です。A-466.2Hz, ミーントーン(B♭)で調律しました。挿絵イラストは拙作です(im3435074)。秋茄子の公開マイリストmylist/33133394
4:25|2013年09月16日 22:29:37 投稿
Guillaume Dufay: Adieu Ces Bons Vins De Lannoys さらばラノワのよき酒よ
ブルゴーニュ楽派の大家ギヨーム・デュファイ作曲の3声のシャンソン(ロンドー)、Adieu Ces Bons Vins De Lannoys さらばラノワのよき酒よをお送りします。ラノワの街のワイン、飲み友達、女性たち、そして愛する人との別れを惜しむ歌で、ややユーモアも感じさせる歌詞ですが、しみじみとしたメロディーの名曲です。Len_power, Rin_power, Luka, Miku, Kaito_Straight, Gackpoid_Native の演奏で、古楽器風の伴奏を加えています。A=440Hz, temper adjust を使用してミーントーン(F)に調律しました。挿絵イラストは拙作です。秋茄子の公開マイリストmylist/33133394
4:36|2013年09月08日 01:42:48 投稿
Pierre de La Rue: Missa pro defunctis 死者のためのミサ[01. Introitus 入祭唱]
盛期フランドル楽派の作曲家 Pierre de La Rue ピエール・ド・ラ=リュー作曲の4声のレクイエムより、一曲目の Introitus 入祭唱 をお送りします。昨年投稿した動画(sm19115934)のリメイクですが、VSQファイルから全て作り直しました。全体に4度下げて原調にしています。合唱:VY1V3, VY2V3, KAITO_Straight, Gackpoid_Native A=466.2Hz, ミーントーンで調律しました。秋茄子の公開マイリストmylist/33133394
4:07|2013年08月18日 12:25:42 投稿
Antoine Brumel: Du tout plongiet 絶望の湖に身を投げ入れたので [4声のシャンソン]
オケゲム作曲の3声のシャンソン Fors seulement l'actente 死を待ち望む他に からは多数の派生曲が生み出されました。ここでは、 Antoine Brumel アントワーヌ・ブリュメル作曲の4声のシャンソン Du tout plongiet をお送りします。4声部のうち、Tenor 声部が Fors seulement l'actente の歌詞で定旋律を、他の3声部が新たな歌詞を歌う構成です。最低でC1 まで下がる、低声が印象的な曲です。合唱: KYO, VY2V3, KAITO_Straight、Gackpoid_Native A=466.2Hz, ミーントーンで調律してます。秋茄子の公開マイリストmylist/33133394
2:50|2013年08月16日 21:49:05 投稿
Johannes Ockeghem: Fors seulment l'actente 死を待ち望むしか [remix]
sm21515814 と同じヨハネス・オケゲム作の3声のシャンソン Fors seulment l'actente ですが、Contra tenor に歌詞を加えて KAITO_V3に歌ってもらいました。 Tenor は Miku_Solid に変更、テンポの設定、Mix も全てやり直しました。挿絵イラストも描き直しました(im3329357)。今回は詩人が意中の女性に拒まれたショックで、言葉通りに還らぬ人となった、という設定で作りました。sm21511255の後日談だと考えると、哀しすぎますね。合唱:VY1V3, Miku_Solid, KAITO_Straight 秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394 A=446.2Hz, ミーントーンで調律しています
5:12|2013年08月07日 22:41:35 投稿
Johannes Ockeghem: Fors seulment l'actente 死を待ち望むしか [3声のシャンソン]
ヨハネス・オケゲム作曲の3声のシャンソン、Fors seulment l'actente 「死を待ち望むしか」をお送りします。原曲は当時有名なシャンソンで、オケゲムの3声アレンジの他、ジョスカン・デ・プレ、アントワーヌ・ブリュメル等多くの作曲家のアレンジが存在します。詩人は恋の終焉の予感に絶望にかられていますが、タイトルが類似した Fors seullement contre の後日談とも考えられます。二人の別離の原因は不明ですが、永遠の別離を想定して挿絵を描きました(im3321349)。合唱:VY1V3, IA 秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394 A=446.2Hz, ミーントーンで調律しました。最低声部の contra tenor は歌詞がなく、今回は器楽で演奏しています。歌詞は3節で、1〜5番までありますが、演奏時間を考慮して1、2、5番を演奏しています。
6:12|2013年08月04日 22:58:59 投稿
Johannes Ockeghem: Fors seullement contre [3声のシャンソン]
ヨハネス・オケゲム作曲の3声のシャンソン Fors seullement contre をお送りします。同じ3声のシャンソンでは Fors seullement l'actente の方が有名ですが、時間経過(?)の順序に従って今回はこちらを演奏しました。 l'actente の方はまた別の機会に演奏します。イラストに合わせて、トップはミクさんに歌ってもらいました。挿絵のイラストは拙作です(im3318731)。合唱:Miku_Solid, KAITO_V3_Straight, Gackpoid_Native秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394A=466.2Hz, temper adjust1.0.0 を使用してミーントーンで調律しました。歌詞は3節からなり、リフレインを含めて5番まであります。演奏時間を考慮して、1、2、5番を演奏しています。
6:43|2013年08月04日 12:52:15 投稿
Johannes Ockeghem: Salve regina 元后憐れみ深き御母[4声のモテット]
Johannes Ockeghem ヨハネス・オケゲム(1410頃-1497)作曲の4声のモテット、Salve regina 元后憐れみ深き御母 をお送りします。オケゲムはグレゴリオ聖歌に基づく多声の Salve regina を2曲残していますが、今回演奏した曲は演奏時間5分弱と短いながらも、いかにもオケゲムらしく、美しくかつドラマチックな構成です。合唱:VY1V3, KAITO_V3, VY2V3, Gackpoid_Native、A=466.2Hz, temper adjust 1.0.0 でミーントーンに調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394 使用イラスト:im3303921(拙作です)日本語訳詞は公教会祈禱文に収録された旧訳を載せました。追記)先日投稿した動画は、ミーントーンでの調律に問題があったため、修正しました。sm21471088は削除しました。御視聴いただいた皆様、申し訳ありませんでした。
4:44|2013年07月30日 23:30:30 投稿
Josquin Des Prez: Ave virgo sanctissima めでたしいとも聖なる乙女[5声のモテット]
Josquin Des Prez ジョスカン・デ・プレ作曲と伝えられる5声のモテット、Ave virgo sanctissima めでたしいとも聖なる乙女 をお送りします。ほぼ同じ声域の男声5声部の曲で、高音域が華やかです。今回はオクターヴ上げて女性5部で歌ってもらいました。この聖母賛歌は現在は使用されていませんが、聖母マリアの連禱を参考にしつつ、ラテン語から訳出しました。イラストは楽曲のイメージに合わせて自分で描いたものです(im3282750)。原曲はジョスカン・デ・プレの真作か疑わしいとされていますが、全集に収録されていますので、今回はジョスカン作としました。合唱:VY1V3, IA, Megpoid_Native, Luka, Miku_DarkA=466.2Hz, ミーントーンで調律しています。ふるるP様作、temper adjust を使用しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:58|2013年07月21日 22:22:52 投稿
Johannes Ockeghem: Ave Maria アヴェ・マリア[4声のモテット]
ご無沙汰しております。2ヶ月ぶりの投稿になります。今回は初期フランドル楽派の巨匠 Johannes Ockeghem ヨハネス・オケゲム作曲の4声のモテット、 Ave Maria をお送りします。演奏時間3分程度の小品ですが、大変美しいモテットです。挿絵はグイド・レーニ画の「受胎告知の天使」を、不肖私が模写しました。seiga/im3279475。演奏は VY1V3, KAITO_V3, VY2V3, Gackpoid_Native です。A=466.2Hz, temper adjust を用いてミーントーンで調律しています。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394追記)この曲には、マリアPさまによる素晴しい演奏があります。GUMI の歌声が耳に残ります。こちらもぜひお聴きください。sm11190028
3:12|2013年07月20日 19:51:55 投稿
Josquin Des Prez: Stabat Mater スターバト・マーテル[5声のモテット]
盛期フランドル楽派を代表する作曲家の josqin Des Prez ジョスカン・デ・プレ作曲の5声のモテット Stabat Mater スターバト・マーテル(悲しみの聖母)をお送りします。ジョスカン・デ・プレの20歳代の作品で、グレゴリオ聖歌の定旋律を用いた比較的保守的な構成ですが、ジョスカンらしさは早くも見られており、初期の傑作に数えられています。VY1V3, IA, VY2V3, KAITOV3, Gackpoid_Native の演奏です。Temper adjust を使用し、ミーントーンで調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394追加)5/21 Mix を変えた演奏をYouTube http://youtu.be/Zd3iubzX-qE にアップしました。こちらもお聴きください。
7:47|2013年05月19日 23:41:29 投稿
Hayne van Ghizeghem: De tous biens playne 私の愛しい人は良いところばかり
Ottaviano Petrucci 編 CANTI A (1501)より、Hayne van Ghizeghem エーヌ・ヴァン・ギゼゲム(ハイネ・ファン・ヒゼヘム)作曲の4声のシャンソン、De tous biens playne "私の愛しい人は良いところばかり"を演奏いたします。この曲は当時のヒットソングで、定旋律として多くの楽曲に使用されました。作曲者のギゼゲムはブルゴーニュ公国に仕える歌手/戦士でしたが、1472年にボーヴェの戦いでブルゴーニュ公国軍が敗れて以降の足跡は不明です。沈んだメロディーにのって、恋に陶酔した男性の心を歌っており、非常に印象に残るシャンソンです。合唱:Avanna、IA, KAITOV3, Gackpoid_native, A=462.2Hz、ミーントーンで調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:51|2013年05月11日 16:37:48 投稿
Clément Janequin: A ce joli mois 美しいこの五月に [4声のシャンソン]
16世紀フランスの作曲家 Clément Janequin クレマン・ジャヌカン(1475頃〜1560頃)作曲の4声のシャンソン、A ce joli mois "美しいこの五月に"を演奏いたします。ピエール・アテニャン編の4声のシャンソン集(1543年)に収録された作品で、快活なメロディーに乗った陽気な歌詞が、5月が訪れた喜びを歌います。作曲者のクレマン・ジャヌカンの現存する作品は大部分シャンソンで、代表作の Le chant des oyseux "鳥の歌"を始めとする擬声・擬音を多用した曲で有名です。司祭職にあったジャヌカンは、音楽家とては不遇だったと伝えられています。VY1V3, IA, VY2V3, Gackpoid_Native の合唱で、リュート、ヴィオローネの伴奏をつけました。A=466.2Hz, ミーントーンに調律しています。秋茄子の公開マイリスト my/33133394
1:36|2013年05月05日 18:13:28 投稿
John Dowland:Come, heavy sleep [来れ、重き眠りよ]
ルネサンス末期のイングランドの作曲家、John Dowland ジョン・ダウランド (1564-1623) の4声のリュート伴奏付歌曲集 First Booke of songs (1597)より、Come heavy sleep "来れ、重き眠りよ" を演奏いたします。リュート(+ヴィオローネ)の伴奏にのって、ダウランドならではの暗い歌詞と美しいメロディーが心に沁みる名曲です。Luka_English, SweetAnn, V3KAITO_English, BigAL の演奏でお送りします。1番は独唱、2番は4重唱で演奏しています。A=466.2Hz, ミーントーンで調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:44|2013年05月03日 17:10:59 投稿
Marco da Gagliano:Valli Profonde 深い谷
初期バロックの作曲家 Marco da Gagliano マルコ・ダ・ガリアーノ作曲のモノディ歌曲、Valli Profonde 深い谷 を演奏いたします。深い谷=地獄 のことで、歌詞中にはダンテの神曲からイメージしたと思われる地獄の光景の描写が見られます。楽曲は歌詞に見合った劇的かつ叙情的な内容で、モンテヴェルディのそれと並ぶ、代表的なモノディ歌曲と言えるでしょう。Marco da Gagliano は初期オペラの作曲家としてもDafne(1608)、La Flora (1628)など重要な作品を残しています。演奏にはクヌート・イェッペセン編「フローラ」収録の楽譜を使用しました。独唱はVY2V3です。temper adjust を使用して、キルンベルガー第3法で調律しました。 秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394追加)2013/4/25 今日はVY2の誕生日でした。おめでとう。そしていつもありがとう。
3:43|2013年04月25日 02:20:34 投稿
作者不詳:オクシュリンコスの讃歌(「三位一体の讃歌」)—器楽伴奏付
sm20543639の器楽伴奏付バージョンです。テンポ、歌い廻しも変えました。リバーブは屋外を念頭に変更しています。-----エジプトのオクシュリンコス郊外で発掘された3世紀末のパピルスに記された、Oxyrhynchus hymn 「オクシュリンコスの讃歌」として知られる、初期キリスト教の聖歌を演奏しました。ヒポリディア旋法で書かれた単旋律の聖歌で、三位一体の神を讃える内容です。今回はギリシア(ヘレニズム)、ローマ時代の楽器に似た音源を選んで、器楽伴奏を付けました。KAITO_V3, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native の演奏です。楽器は JamPack WorldMusic より、Indian Shehnai Oboe、Chinese Xiao Flute、Celtic Harp、Drum Kits-Indian & Middle Eastern Kit を使用しました。a=440Hz, ピタゴラス音律で調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:22|2013年04月07日 11:05:51 投稿
作者不詳:オクシュリンコスの讃歌(「三位一体の讃歌」)
エジプトのオクシュリンコス郊外で発掘された3世紀末のパピルスに記された、Oxyrhynchus hymn 「オクシュリンコスの讃歌」として知られる、初期キリスト教の聖歌を演奏してみました。ヒポリディア旋法で書かれた単旋律の聖歌で、三位一体の神を讃える内容です。様々な演奏形態が可能ですが、まずは単旋律聖歌として無難な演奏にしてみました。他の演奏形態も試してみたいと思います。KAITO_V3, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:57|2013年04月07日 02:49:01 投稿
[Motetti B, 30] Crispinus van Stappen: Ave Maria [4声のモテット]
ペトルッチ刊 Motetti B (1503)より、30曲目の Crispinus van Stappen 作曲の4声の Ave Maria をお送りします。作曲者の Crispinus はジョスカン・デ・プレとほぼ同世代のフランドル楽派の作曲家ですが、定旋律を用いたやや保守的な構成と、テキストに応じた細やかな音型の変化、和声への志向など新要素が同居しており、4声のAve Maria も演奏時間2分弱の小品ながら、非常に印象的な響きをもつ佳品です。合唱 VY1V3, KAITO_V3, VY2V3, Gackpoid_Native です。a=466.2Hz, temper adjust を使用して、キルンベルガー第3法で調律しています。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:08|2013年04月03日 22:21:00 投稿
[イヴレア写本]Apta Caro-Flos virginum-Alma redemptoris[4声のモテトゥス]
14世紀中頃にフランスで作られたIvrea Codex イヴレア写本より、作者不詳の4声のモテトゥス Apta caro/Flos virginum/Alma redemptoris Mater をお送りします。流れるような旋律線が絡み合う、珠玉の一曲です。聖母賛歌 Alma redemptoris Mater 救い主のうるわしき母 の定旋律を contra tenor, tenor が歌います。この曲の歌詞は大変難解で、特に Tripulum の歌詞は訳出できませんでした。申し訳ありません。学問や鍛錬の必要を説く教訓的な内容なのは理解できました。Triplum はラテン語の元歌詞を載せてあります。合唱:VY1V3, IA, KAITO_V3, Gackpoid_Nativeです。a=466.2Hz, ミーントーンで調律しました。ピタゴリス音律ではうまくハモりませんでした。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:59|2013年03月31日 18:47:05 投稿
Adrian Willaert: Regina coeli 天の元后 よろこびたまえ [4声のモテット]
メディチ写本(1518)の15曲目、フランドル/ヴェネチア楽派の作曲家 Adrian Willaert アドリアン・ヴィラールト(1490頃-1562)作曲の4声のモテット、 Regina coeli 天の元后 よろこびたまえ をお送りします。復活節の聖母賛歌に基づいたモテットで、復活節にふさわしい華麗な合唱曲です。フランドル出身のヴィラールトは、ヴェネチアのサン・マルコ大聖堂の楽長としてヴェネチアの音楽の隆盛に力を尽くしました。ジョスカン・デ・プレを思わせる練れたポリフォニーに、華やかな音響が加わった、ヴェネチア楽派の祖にふさわしい傑作と思います。合唱:VY1V3, IA, VY2V3, KAITO_V3, Gackpoid_Native a=466.2Hz, ミーントーンで調律しました。ふるるP様作 temperadjust を使用しています。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:33|2013年03月30日 20:51:43 投稿
John Dunstable: Veni Sancte Spiritus 聖霊来り給え[3声のモテット]
15世紀イングランドの作曲家、ジョン・ダンスタブル(1390頃ー1453)作曲の3声のモテット、Veni Sancte Spiritus 聖霊来り給え を演奏します。聖霊降臨の祝日のためのセクエンツィアに基づいた3声のモテットで、同名の4声のモテットが有名ですが、こちらもダンスタブルらしい美しいハーモニーが聴かれます。原歌詞を Altus, Contratenor で折半して同時に歌う構成で、テナーは定旋律のフレーズを分割して歌います。昨年の音楽祭向けに途中まで作っていたVSQファイルを元に、大幅に手直しして演奏いたしました。a=466.2Hz, ミーントーンで調律しています。今回はオルガン伴奏を加えています。合唱:VY1V3, KAITO_V3, Gackpoid_Native秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:37|2013年03月28日 02:09:13 投稿
[Motetti B, 07]Gaspar van Weerbeke:Verbum caro factum est (御言葉は肉体となり)
ペトルッチ刊 Motteti B (1503)より、7曲目の Gaspar van Weerbeke 作曲の4声のモテット、Verbum caro factum est (御言葉は肉体となり)を演奏いたします。前後半の2部からなっており、前半部分は降誕祭の日中のミサのアンティフォナ、後半部分 Ave verum corps (めでたし、真の御体)は、有名な聖体賛歌です。Ave verum corps の歌詞は現行のラテン語歌詞と異なっており、乙女マリアへの賛歌を合わせたような構成になっています。Weerbeke はこの曲でもホモフォニックな音型を多用していますが、歌詞も聞き取りやすく、非常に新鮮な印象を受けます。合唱:VY1V3, IA, VY2V3, Gackpoid_Native ふるるP様作 temperadjust 1.0.0.0 を使用し、ミーントーンに調律しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:03|2013年03月20日 23:29:26 投稿
[Motetti B, 05]Gaspar van Weerbeke,"Tenebrae factae sunt"(暗くはなりて)
盛期フランドル楽派の作曲家、Gaspar van Weerbeke ガスパル・ファン・ヴェールベケ(1445頃ー1516以降)の4声のモテット、"Tenebrae factae sunt"(暗くはなりて)を演奏いたします。歌詞は聖金曜日の有名なレスポンソリウムを元にしていますが、字句の相違の他、時間経過のずれが見られます。ヴェールベケはジョスカン・デ・プレとほぼ同時代の作曲家ですが、ホモフォニックな楽曲構成を多用しています。この曲はペトルッチ刊 Motetti B (1503)の5曲目に収録されていますが、歌詞にふさわしい暗い響きが印象的で、ヴェールベケの作風をよく表しています。a=466.2Hz、ミーントーンで調律しています。ふるるP様のtemper adjust ver.1.0.0.0を使用しました。合唱は VY1V3, IA, VY2V3, Gackpoid_Native です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:20|2013年03月17日 09:47:06 投稿
Claudio Monteverdi: L'Orfeo「オルフェオ」(1607) [06.Atto Quinto(第五幕)]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲、歌劇オルフェオ(1607)より、最終幕の第五幕を演奏いたします。エウリディーチェを取り戻せず、一人故郷のトラキアの野に戻ったオルフェオは、悲しみ、嘆きつつ故郷の山河をさまよい歩きます。エウリディーチェを思慕するあまり、オルフェオは他の女性への愛を拒み続け、ついには女性を呪うまでになってしまいました。ついに力つきたオルフェオは故郷の大地に横たわります。そのとき、オルフェオの父親である太陽神アポロが、息子を救うべく地上に降り立ちました。[出演]Orfeo: VY2V3, Apollo:Kiyoteru, Eco(木霊):KAITO(V3), Coro(合唱):VY1V3, IA, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Nativeです。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
14:57|2013年03月11日 02:47:16 投稿
Claudio Monteverdi: L'Orfeo「オルフェオ」(1607) [05.Atto Quarto(第四幕)]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲、歌劇オルフェオ(1607)より、第四幕を演奏いたします。冥府の王プルトーネから首尾よくエウリディーチェを返してもらったオルフェオですが、地上に戻るまで決して振り返ってはならないという条件を付けられます。地上への道中、オルフェオは不安にかられ、大きな物音に驚き、思わず振り返ってしまいました。。。深い悲しみのうちに、地獄の精霊達の合唱、金管合奏のシンフォニアとともに第四幕は幕を閉じます。[出演]Orfeo: VY2V3, Euridice;Luka(English), Proserpina:Megpoid_Native, Plutone:Gackpoid_Power, Spirito del Coro (歌隊の精霊): Tonio, BigAL, Pastore: VY2V3, Coro de Spirti(精霊達の合唱):KAITOV3, VY2V3,Kiyoteru,BigAL, Gackpoid_Nativeです。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
17:20|2013年03月04日 01:07:44 投稿
Claudio Monteverdi: L'Orfeo「オルフェオ」(1607) [04.Atto Terzo(第三幕)]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲、歌劇オルフェオ(1607)より、第三幕を演奏いたします。希望の女神の案内で冥府の入り口までたどり着いたオルフェオは、希望の女神からこれ以上一緒に行かれないと告げられます。アケロンの川の渡し守カロンテから舟に乗ることを拒まれたオルフェオは、彼を見守る神と精霊に祈願しつつ、力を込めて歌います。一人アケロンの川を渡るオルフェオに、地獄の精霊達は彼の功しを讃えて合唱します。最終部の精霊達の合唱にあわせて、全体に若干のmixの調整をしています。[出演]Orfeo: VY2V3, Speranza(希望の女神):Miku_Solid, Caronte: BigAL, Coro de Spirti(精霊達の合唱):KAITOV3, VY2V3,Kiyoteru,Gackpoid_Nativeです。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
23:55|2013年02月17日 18:35:05 投稿
Claudio Monteverdi: L'Orfeo「オルフェオ」(1607) [04.Atto Terzo(第三幕/後半)]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲、歌劇オルフェオ(1607)より、第三幕の後半部分を演奏いたします。オルフェオの歌と竪琴の音色は、心を持たないはずのカロンテの心をも動かしますが、涙を流すことのないカロンテは眠りこんでしまいます。オルフェオは地獄の精霊達の加護を願いつつ、舟でアケロンの対岸、地獄へと渡って行きます。全曲中最長の地獄の精霊達の合唱で、第三幕の幕が下ります。[出演]Orfeo: VY2V3, Caronte: BigAL、精霊達の合唱:KAITO(V3), VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
7:36|2013年02月17日 12:02:46 投稿
Claudio Monteverdi: L'Orfeo「オルフェオ」(1607) [04.Atto Terzo(第三幕/前半)]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲、歌劇オルフェオ(1607)より、第三幕の前半部分を演奏いたします。希望の女神の案内で冥府の入り口までたどり着いたオルフェオは、希望の女神からこれ以上一緒に行かれないと告げられます。アケロンの川の渡し守カロンテから舟に乗ることを拒まれたオルフェオは、彼を見守る神と精霊に祈願しつつ、力を込めて歌うのでした。[出演]Orfeo: VY2V3, Speranza(希望の女神):Miku_Solid, Caronte: BigAL です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
16:27|2013年02月15日 02:47:18 投稿
Claudio Monteverdi: L'Orfeo「オルフェオ」(1607) [03.Atto Secondo(第二幕)]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲、歌劇オルフェオ(1607)より、第二幕を演奏いたします。オルフェオと羊飼い達が祝宴の歌を歌っているところに、驚くべき知らせがもたらされます。オルフェオは妻を取り返すべく、黄泉に下って行き、残された羊飼い達は過酷な運命を嘆きます。使者(=シルヴィア)はつらい勤めを果たした後、嘆きつつ立ち去ります。木のニンフが太陽から姿を隠す→守護する木が枯れる→ニンフ自身も死ぬ と考えられます。彼女には同情を禁じ得ません。[出演]Orfeo: VY2V3, Pastore(羊飼い)I:VY2V3、Messaggiera(使者):IA, Pastore II: Megpoid_Native, Pastore III: Kiyoteru, 合唱:VY1V3, IA, Megpoid_Native, VY2V3, Gackpoid_Nativeです。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
23:36|2013年02月05日 02:04:20 投稿
Claudio Monteverdi: L'Orfeo「オルフェオ」(1607) [02.Atto Primo(第一幕/後半)]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲、歌劇オルフェオ(1607)より、第一幕の後半部分を演奏いたします。羊飼い、ニンフたちがオルフェオとエウリディーチェの結婚を祝い、喜び踊る楽しげな光景が展開されます。sm19828499の続きになります。sm19872738の後半部分とほぼ同一ですが、最後の合唱の一部パートの音を修正しました。修正箇所)1) アルトのムジカフィクタの修正 2) MIDIデータ読み込み時にテナー、バスのパートの一部の音価が16分音符に変わってしまっていたのを修正[出演]Pastore(羊飼い)I:VY2V3、Pastore II: Megpoid_Native, Pastore III: Kiyoteru、羊飼い・ニンフたちの合唱:VY1V3, IA, Megpoid_Native, VY2V3, Gackpoid_Nativeです。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
5:08|2013年01月21日 22:38:25 投稿
Claudio Monteverdi: L'Orfeo「オルフェオ」(1607) [02.Atto Primo(第一幕)]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲、歌劇オルフェオ(1607)より、第一幕を演奏いたします。羊飼い、ニンフたちがオルフェオとエウリディーチェの結婚を祝い、喜び踊る楽しげな光景が展開されます。私のミスで前半部分の動画ファイルを消失したため、動画は全て作り直しました。後半部分だけの差分もアップしますので、そちらもご利用ください。[出演]Orfeo: VY2V3, Euridice: Luka (English), Pastore(羊飼い)I:VY2V3、Ninfa(ニンフ):IA, Pastore II: Megpoid_Native, Pastore III: Kiyoteru、羊飼い・ニンフたちの合唱:VY1V3, IA, Megpoid_Native, VY2V3, Gackpoid_Nativeです。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
16:45|2013年01月20日 12:45:05 投稿
Claudio Monteverdi: L'Orfeo「オルフェオ」(1607) [02.Atto Primo(第一幕/前半)]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲、歌劇オルフェオ(1607)より、第一幕の前半部分を演奏いたします。羊飼い、ニンフたちがオルフェオとエウリディーチェの結婚を祝い、喜び踊る楽しげな光景が展開されます。後半で聴かれるオルフェオの有名なアリア "Rosa del Ciel" (天のバラよ)、エウリディーチェのアリア "Io non dirò qual sia"(私は言いません)が、二人の愛の喜びを歌っているにも関わらず、私にはどこかもの悲しげに聞こえます(特にエウリディーチェ)。[出演]Orfeo: VY2V3, Euridice: Luka (English), Pastore(羊飼い)I:VY2V3、Ninfa(ニンフ):IA, Pastore II: Megpoid_Native, 羊飼い・ニンフたちの合唱:VY1V3, IA, Megpoid_Native, VY2V3, Gackpoid_Nativeです。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
11:50|2013年01月14日 20:07:21 投稿
Claudio Monteverdi:Vespro della Beata Vergine [03.Nigra sum 私は黒いけれども]
モンテヴェルディ作曲 Vespro della Beata Vergine [聖母マリアの夕べの祈り](1610)より、3曲目の Nigura sum sed formosa[私は黒いけれども愛らしい]を演奏いたします。様式的には当時の典型的なモノディーで、テナーのソロ+通奏低音という構成です。歌詞はヴルガタ訳聖書の雅歌より抜粋されていますが、現行のヘブライ語聖書本文(新共同訳も)とは一部相違があります。ヨーロッパ各地に残る「黒い聖母」の台座には Nigura sum sed formosa と書かれていることが多く、雅歌のイメージと重なっていることが伺えます。テナー独唱は VY2V3 です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:19|2013年01月06日 23:48:19 投稿
Claudio Monteverdi:Vespro della Beata Vergine [02.Dixit Dominus 主は言われた]
モンテヴェルディ作曲 Vespro della Beata Vergine [聖母マリアの夕べの祈り](1610)より、2曲目の Dixit Dominus [主は言われた]です。歌詞は詩篇 110(ヴルガタ版では109)3-4節からで、メシアの権能についての預言的な内容です。「第二作法 (seconda pratica)」を駆使した劇的表現が印象的で、後の「興奮様式 (stile concitato)」を先取りするかのような音型も用いられており、大変興味深いところです。VY1V3, IA, Megpoid_Native, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native の合唱/独唱です。器楽伴奏は LogicPro9.1.8の内蔵音源の他、GarageBand Jam Pack :World Music より、Irish Fiddle の音源を使用しています。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
7:03|2013年01月02日 08:37:15 投稿
Claudio Monteverdi: L'Orfeo「オルフェオ」(1607) [01.Toccata/Prologo(プロローグ)]
クラウディオ・モンテヴェルディ作曲、歌劇オルフェオ(1607)の冒頭の Toccata/Prologo を続けて演奏いたします。少女P様(sm10193772)、ルサルカP様(sm10317573)のお二人の演奏がすでにありますが、現在の自分ができる演奏をということで、試みてみました。Toccata の解説はお二人の解説と、動画中のコメントをご参照ください。Prologo(プロローグ)は擬人化された「音楽(の精)」がドラマの内容を語る、当時の歌劇の形式に則っていますが、より具体的にムーサ(おそらくカリオペ)を連想させる内容です。オルフェオ(オルフェウス)はアポロンとカリオペの息子であり、彼らが劇の全編を通してオルフェオを助けていると見ることもできます。「音楽」はMiku_Solid に歌ってもらいました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
6:24|2012年12月30日 13:42:46 投稿
Claudio Monteverdi:Vespro della Beata Vergine [01.Deus in adiutorium ]
クラウディオ・モンテヴェルディ作 Vespro della Beata Vergine (1610)より、冒頭の Deus inadiutorium (神よ、我を助けに来りたまえ)です。聖母マリアの祝日の晩課のための曲集ですが、特定の祝日向けではなく、任意の曲を選んで演奏可能になっています。自作の歌劇オルフェオ(1607)の冒頭のトッカータのモチーフを利用しており、祝祭の雰囲気を盛り上げています。当時としては異例な大規模なオーケストラ伴奏も特徴ですが、今回はオケ伴は全てLogic Proの内蔵音源で作製しました。動画はクリスマス仕様です。この曲には trionaP 様の素晴しい演奏(nm10845226)があります。是非お聴きください。IA, VY1V3,Megpoid_Native, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Nativeの演奏です。[変拍子]4/4+6/2の可変拍子 [3]栄唱で三位一体の神を賛美 秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:19|2012年12月23日 23:21:42 投稿
Giovanni Gabrieli:O magnum mysterium[おお大いなる神秘よ][8声のモテット]
後期ヴェネツィア楽派の代表的な作曲家、ジョヴァンニ・ガブリエーリ(ca 1550-1612)作曲の8声のモテット "O magnum mysterium" をお送りします。1587年の Concerti コンチェルト集に収録された、ガブリエーリ初期のモテットです。クリスマスの夜課 nocturn のための作品で、ヴェネチア楽派流の4声x4声の分割合唱 cori spezzatiを用いた上、さらにコーラス群、器楽群の対比を効果的に使用して印象的な音響効果を生み出しています。アカペラ、器楽合奏の伴奏付など様々な演奏形態が考えられますが、今回はヴェネチア楽派の基本である、2台のオルガン伴奏を加えています。VY1V3,Miku_Solid, Megpoid_Native, IA, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native の演奏です。[変拍子]4/4->3/4->4/4と一応広義の変拍子です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:13|2012年12月22日 00:28:06 投稿
Missa Tornacensis[トゥルネーのミサ]:06.Ite, missa est [イテ・ミサ・エスト]
トゥルネーのミサの終曲、第6曲目の"Ite, missa est"(行けよミサ終わりぬ) をお送りします。ミサ聖祭(感謝の祭儀)の最後に歌われる曲で、この後、司祭から派遣の祝福を受けてミサは終わります。アルス・ノヴァのモテトゥスの形式で作られており、Tenor が本来の Ite, missa est の歌詞を歌います。最上声部の Triplumは何とラブ・ソングとおぼしき歌詞を歌っています。Triplum が聞き取りにくいから、どさくさに紛れて忍び込ませたのかも。。。VY2V3, Gackpoid_Native, Kiyoteru の演奏です。オルガン伴奏も同様です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394追記)sm19587586 の後半部分で Tenor が全体に3-4音ずれていました。打ち込みのミスです。特にコメントくださった皆様、大変申し訳ありませんでした。
1:59|2012年12月16日 18:12:57 投稿
Missa Tornacensis[トゥルネーのミサ]:05.Agnus Dei [アニュス・デイ/平和の賛歌]
トゥルネーのミサより第5曲目の Agunus Dei (アニュス・デイ/平和の賛歌)です。前時代のアルス・アンティカの様式で書かれており、やはり古風な響きが特徴です。非常に短い曲ですが、ミサ中で使用するための実用的な理由と思われます。平和の賛歌は聖体拝領前の祈りの直前、手短に歌われます。本来のミサ曲は Agnus Dei で終わり(6曲目は Ite, missa est を定旋律にした3声のモテトゥス)です。VY2V3, Kiyoteru、Gackpoid_Native の演奏です。オルガン伴奏は同様です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:35|2012年12月15日 12:52:07 投稿
Missa Tornacensis[トゥルネーのミサ]:04.Sanctus [サンクトゥス/感謝の賛歌]
トゥルネーのミサより第4曲目の Sanctus (サンクトゥス/感謝の賛歌)を演奏します。キリエ、サンクトゥス、アニュス・デイが13世紀後半の定量記譜法(フランコ式記譜法)で書かれており、前時代のアルス・アンティカの様式です。古風な響きが特徴ですが、アルス・ノヴァ以降のポリフォニーに慣れた耳には、かえって新鮮な印象があります。今回も全て男声で VY2V3, Kiyoteru、Gackpoid_Native に歌ってもらいました。オルガン伴奏も同様です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:57|2012年12月15日 00:57:04 投稿
Missa Tornacensis[トゥルネーのミサ]:03.Credo [クレド/信仰宣言]
トゥルネーのミサより、第3曲の Credo クレド/信仰宣言 をお送りします。ブレヴィスの2分割、4分割などアルス・ノヴァの記譜法を使用していますが、歌詞が重要なためか、Gloria とは異なり homophonic な構成になっています。同時代のApt 写本の譜例をもとに音符の欠落を補いました。ピッチを上げて演奏されることが多いようですが、今回は本来のピッチで演奏しました。VY2V3, Kiyoteru、Gackpoid_Native の演奏です。オルガン伴奏は Garageband Jam Pack 4:Symphony Orchestra より、Orchestra Flute Organ を使用しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394追加)12/12/2012:再検討しましたが、少なくとも記譜法上からはアルス・ノヴァの音楽と考えられるため、記述を変更しました。
7:03|2012年12月09日 23:20:17 投稿
Missa Tornacensis[トゥルネーのミサ]:02.Gloria [グローリア/栄光の賛歌]
トゥルネーのミサより、第2曲の Gloria をお送りします。キリエと異なり、アルス・ノヴァの特徴が明瞭で、曲の 1/4 に相当する Amen の部分でホケトゥスも聞かれます。アルス・ノヴァらしいキビキビしたリズムが魅力的な曲です。この曲は1320年代ころに書かれたと考えられていますが、同時代のフィリップ・ド・ヴィトリのモテトゥスに類似した部分があり、大変興味深いです。VY2V3(falsetto), VY2V3, Kiyoteru の演奏です。キリエと同様にオルガン伴奏をつけました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
7:35|2012年12月08日 19:50:16 投稿
Missa Tornacensis[トゥルネーのミサ]:01.Kyrie [キリエ/憐れみの賛歌]
ベルギーのトゥルネー司教座聖堂に保存されていた14世紀の作者不詳のミサ曲の写本より、冒頭のキリエ/憐れみの賛歌を演奏します。ミサ曲の各章は異なる時代、地域で製作されたもののようで、様々な様式が混在しており、中世後期のポリフォニーの見本市のような様相を呈しています。1曲目のキリエは13世紀後半の定量記譜法で書かれており、ミサ曲中で最も古い様式を示しています。ミサ通常文+ Ite missa est の構成はマショーのノートルダム・ミサと同じですが、マショーはこの写本の存在を知っており、ミサの通作にあたって参考にしたと考えられています。今回は全て男声で VY2V3 (falsetto), VY2V3, Kiyoteru に歌ってもらいました。シンプルな曲なので、オルガン伴奏をつけています。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:19|2012年12月06日 02:34:39 投稿
Jean Mouton:Nesciens mater virgo virum[乙女である聖母は男を知らずに]
フランス・ルネサンス音楽の作曲家ジャン・ムートン(1459頃ー1522)作の8声のモテット、"Nesciens mater virgo virum"(乙女である聖母は男を知らずに)をお送りします。歌詞の題材は当時流行していた「授乳の聖母」への崇敬と考えられます。ムートンはフランス王室音楽家を長く勤め、当時としては異例な数の作品が写本、初期の印刷楽譜に残されています。この曲はウルビーノ公ロレンツォ・デ・メディチに贈られたメディチ写本(1518)に収録されており、8声部が4重のカノンを展開するという豪華な構成です。[第三回ボカロクラシカ音楽祭 自由曲][限界]当時のカノン作法の限界に近い技巧を凝らした傑作です。使用vocaloid: VY1V3, Miku_Solid, Megpoid_Native, IA, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native の組み合わせです。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:29|2012年12月02日 19:20:10 投稿
John Dunstable:Veni Sancte Spiritus/Veni Creator[4声のモテット]
15世紀前半に活動したイングランド出身の音楽家、数学者、天文学者、外交官でもあるジョン・ダンスタブル(1390頃-1453)の代表作、"Veni Sancte Spiritus/Veni Creator" 「聖霊来り給え/作り主なる聖霊よ来り給え」をお送りします。ダンスタブルの真骨頂ともいえるフォーブルドンを多用したハーモニーが特徴です。最上声部が Veni Sancte Spiritus、低声のContratenorが Veni Creator Spiritus の歌詞を歌い、内声2声部はVeni Sancte Spiritus のトロープス(替え歌)と tenor がVeni creator の定旋律を歌うという凝った作りです。今回は VY1V3, Megpoid_native, VY2V3, Kiyoteru の演奏で、伴奏無しのアカペラです。[第三回ボカロクラシカ音楽祭自由曲][3]3つの聖歌の歌詞を使用[限界]中世音楽の限界を超えた傑作[変拍子]3/1->2/1->3/1の可変拍子。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
7:30|2012年12月01日 14:36:54 投稿
John Dunstable:Quam pulchra es(あなたは何と美しいことか)[3声のモテット]
15世紀前半に活躍したイングランド出身の作曲家、ジョン・ダンスタブル作曲の3声のモテット"O pulchra es"(あなたは何と美しいことか)をお送りします。歌詞はソロモンの雅歌の第7節からで、歌詞にふさわしい明るい旋律、心地よい和音が特徴の曲です。Fidule, Medieval Lute, Irish Harp の器楽伴奏を入れました。歌詞は ブルガタ版聖書の Canticum canticorum からですが、聖書教会訳の本文とは相違があります。今回はラテン語からの拙訳をのせました。一般投稿ですが、音楽祭の自由曲のテーマに沿って解説すると [3]3声のモテット[限界]このあたりが私の恥ずかしさの限界--歌詞に関心のある方はぜひ雅歌を見てください。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:29|2012年11月27日 01:19:27 投稿
John Bedyngham/John Dunstable:O rosa bella [おお美しきバラよ][3声のシャンソン]
ジョン・ダンスタブル(1390-1453)作と伝えられる有名な3声のシャンソン(カンツォン)、"O rosa bella"(おお美しきバラよ)をお送りします。ダンスタブルは100年戦争の休戦期に主にフランスで活躍し、ギヨーム・デュファイらに大きな影響を与えました。この曲は同時代のイングランドの作曲家John Bedyngham の作との説もあり、作者として両者を併記しました。歌詞はイタリア語で、日本語訳は拙訳です。[自由曲部門テーマ][3]3声のシャンソン[限界]イングランド流の和声とイタリア流の旋律により、中世音楽の限界を越えた曲だと思います。[変拍子]4/2->3/2->4/2と一応可変拍子? IA, VY2V3, Gackpoid_Native の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:22|2012年11月24日 21:22:06 投稿
Perotinus(Pérotin):Viderunt omnes(全てのものは見た)[4声のオルガヌム]
ノートルダム楽派の巨匠ペロタン(1200年頃活動)作曲の4声のオルガヌム Viderunt omnes (すべてのものは見た)をお送りします。降誕祭に歌われる同名の graduale(昇階唱)に基づいた曲で、モーダルリズムを駆使し、当時としては異例な不協和音も効果的に使用して劇的な効果を出しています。[使用vocaloid]IA, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native[製作環境]vocaloid 3 editor + LogicPro 9.1.8[自由曲部門][3]:三位一体の神を賛美しているということで...[限界]Tenor声部は人間の限界を超えたロングブレス(Vocaloid3 editor の限界も越えていたので、こっそり分割しました)[変拍子]無理に今の記譜法にあてはめると 9/8+6/8になるかも。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
12:54|2012年11月24日 03:16:12 投稿
[モンペリエ写本3-81]Ja Pour Mal/Hé, desloiaus/PORTARE[3声のモテトゥス]
モンペリエ写本第3巻より、3声のモテトゥス "Ja pour mal, que puisse avoir/Hé, desloiaus mesdisant/PORTARE "(真の恋人なら/ああ不実な中傷者よ/[門])をお送りします。聞き取りにくい Motetus 声部に非難、哀願などやや体裁の悪い歌詞をあてるという、お約束の構成になっています。フランス語の原歌詞と、拙訳の日本語歌詞を載せました。VY1V3, IA, VY2V3 の演奏です。Tenor 声部には器楽伴奏を重ねました。Fidule は Era-Medieval Legends より、Irish Harp はJamPack World Music から採りました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:24|2012年11月19日 21:21:50 投稿
[CANTI B, 34] Josquin Des Prez:Baisés moy(キスしておくれ)[4声のシャンソン]
Ottaviano Petrucci 刊行 CANTI B numero cinquqnta, 1502 より、34曲目のジョスカン・デ・プレ作の4声のシャンソン、"Baisés moy"(キスしておくれ)をお送りします。ジョスカンもこの曲は気に入っていたようで、自作のミサの定旋律にも使用しています。歌詞は少しアレな内容ですが、曲は大変美しく、しばしば器楽合奏で演奏されます。CANTI B の歌詞は不完全で、参考にした校訂版には同時代の写本から復元した歌詞が収録されていました。非常に短い曲なので、器楽合奏で間奏を入れました。フランス語の原歌詞と日本語の拙訳をのせました。VY1V3, Megpoid_Native, IA, VY2V3, Gackpoid_Native の演奏です。器楽部分は Era-Medieval Legends より Renaissance Recorder Consort を使用しました。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:44|2012年11月18日 18:23:04 投稿
Guillaume de Machaut:Dame, se vous me’stes lonteinne [単声のバラード]
ギヨーム・ド・マショー作曲の単声のバラード "Dame, se vous me’stes lonteinne"(愛しい人よ、あなたが私から離れていても)をお送りします。マショーのバラードというと、複雑なリズムに不協和音という印象が強いのですが、この曲はトルヴェール以来の伝統の単旋律バラードで、詩もトルバドゥールのJaufré Rudelにさかのぼる「遠くからの恋」のテーマに沿っています。Kalenda maia もそうでしたが、この手の曲をしみじみと演奏すると、何やらよからぬものに取り憑かれそうな気がするので、器楽伴奏付の重唱にアレンジしました。Miku_Solid, Rin_Power, Len_Power, Luka の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:57|2012年11月11日 18:09:31 投稿
Guillaume de Machaut: Hoquetus David [ダビデのホケトゥス][修正版]
sm19195671 の修正版です。主な修正点は 1) Motetus 声部を1オクターブ上げ、音質を調整 2) Tenor にオルガン、ベルの音源を追加 です。オルガンは LogicPro 9.1 + JamPack Symphony Orchestraより Baroque Organ (Bass 1)、ベルは Era-Medieval Legends より Church Bells (Bells 2)を使用しました。Vocaloid は Triplum: VY1V3, Motetus: IA, Tenor: VY2V3 です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:56|2012年11月10日 20:31:45 投稿
[モンペリエ写本7-254] Pierre de la Croix :Aucun ont trouve-Lonc tans me
モンペリエ写本第7巻には、アルス・ノヴァの直前〜同時代の Ars Antiqua "アルス・アンティカ"の最後期のモテトゥスが収録されています。Pierre de la Croix(または Petrus de Cruce)はこの時代の代表的な作曲家・音楽理論家の一人で、代表作の3声のモテトゥス "Aucun ont trouve-Lonc tans me"では、Trouvère 以来の歌詞、楽曲の伝統に則りながらも、ブレヴィスの分割(最高7分割=7連符)により印象的な旋律線を形成しています。この「ペトルス風」の楽曲は、アルス・ノヴァの時代になっても根強い人気があったことが、資料からも伺えます。VY1V3, IA, VY2V3 の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:50|2012年11月10日 14:52:26 投稿
[イヴレア写本]Bernard de Cluny:Apollinis-Zodiacum[3声のモテトゥス]
イヴレア写本より、Bernard de Cluny 作の3声のモテトゥス、"Apollinis-Zodiacum"をお送りします。アルス・ノヴァの時代のモテトゥスには、政治的、論争的な歌詞が多く見られます。アルス・ノヴァの音楽には実は反対者も多く、必ずしも一般の支持を得られていませんでした。この曲もこうした political なモテトゥスですが、自身を含むアルス・ノヴァの作曲家たちの名前を挙げ、活動を擁護する内容のようです。この曲の歌詞は大変難解で、私のラテン語力では十分に訳出できませんでした。申し訳ありません。VY1V3, Miku_solid, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:03|2012年11月04日 23:41:34 投稿
[モンペリエ写本1-5]作者不詳:PORTA(RE)[3声のホケトゥス]
Montpellier Codex 1-5 は作者不詳の3声のホケトゥスです。この曲も他の写本に収録されておらず、ルーツは不明です。大変短い曲です。VY1, Megpoid_Native, VY2V3 の演奏でお送りします。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
0:59|2012年10月27日 16:12:18 投稿
Pierre de la Rue: 07. Communio[聖体拝領唱][Missa pro defunctis]
ピエール・ド・ラ=リュー作曲、Missa pro defunctis(死者のためのミサ)より、終曲の7曲目 "Communio"(聖体拝領唱)をお送りします。ミサの終盤、聖体拝領中に歌われる曲で、この後、短い終祭の祈りで葬儀ミサは終了し、赦祷式(告別式)に移行します。演奏を終えるにあたって、改めて昨年、今年亡くなられた全ての方々のために祈りたいと思います。IA, Megpoid_Native, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:02|2012年10月27日 12:49:10 投稿
Pierre de la Rue: 06. Agnus Dei [平和の賛歌][Missa pro defunctis]
ピエール・ド・ラ=リュー作曲、Missa pro defunctis(死者のためのミサ)より、6曲目の "Agnus Dei"(平和の賛歌)をお送りします。死者のためのミサでは、Agnus Dei~requiem を2回繰り返し、3回目にAgnus Dei ~requiem sempiternam で終わるのが通例ですが、この曲ではAgnus Dei ~ requiem sempiternam, Agnus Dei ~requiem の順番になっており、楽譜通りに演奏しました。IA, Megpoid_Native, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:06|2012年10月27日 02:18:38 投稿
Pierre de la Rue: 05. Sanctus [感謝の賛歌][Missa pro defunctis]
ピエール・ド・ラ=リュー作曲、Missa pro defunctis(死者のためのミサ)より、5曲目の "Sanctus"(感謝の賛歌)をお送りします。歌詞は光明社刊、公敎典禮聖歌集を参考にしましたが、用語は適宜変更しました。IA, Megpoid_Native, VY2V3, Kiyoteru, Gackpoid_Native の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:46|2012年10月27日 00:00:00 投稿
Pierre de la Rue: 04. Offertorium [奉献唱][Missa pro defunctis]
ピエール・ド・ラ=リュー作曲、Missa pro defunctis(死者のためのミサ)より、4曲目の "Offertorium"(奉献唱)をお送りします。歌詞は光明社刊、公敎典禮聖歌集を参考にしましたが、歌詞が一部相違しており、用語も古いため、適宜追加・修正しました。ラテン語歌詞の追加部分はイタリックで、省略個所は( )付で表記しています。IA, Megpoid_Native, VY2, Kiyoteru, Gackpoid_Native の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394追加)sm19165021の Bassus パートにミスがあり、2回目の quam olim 以下の部分で、最低声部が出力されていませんでした。sm19165021は削除しました。コメントいただいた皆様、申し訳ありませんでした。
6:21|2012年10月21日 20:17:01 投稿
Pierre de la Rue: 03. Psalmus [詩篇唱][Missa pro defunctis]
ピエール・ド・ラ=リュー作曲、Missa pro defunctis(死者のためのミサ)より、3曲目の "Psalmus"(詩篇唱)をお送りします。詩篇42番(ブルガタ訳では41番)の冒頭3節に作曲されています。「谷川慕いて」の名訳でも有名ですが、今回はラテン語原文より逐語訳しました。IA, Megpoid_Native, VY2, Gackpoid_Native の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:08|2012年10月20日 02:02:27 投稿
[モンペリエ写本1-4]作者不詳:Benedicamus Domino[3声のオルガヌム]
Montpellier Codex 1-4 は作者不詳の3声のオルガヌムでした。この曲は他の写本に収録されておらず、ルーツは不明です。原調よりオクターヴ上げて女声3部合唱にしました。VY1, Megpoid_Native, IA の演奏でお送りします。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:21|2012年10月14日 20:21:32 投稿
Pierre de La Rue: 02. Kyrie[憐れみの賛歌][Missa Pro defunctis]
ピエール・ド・ラ=リュー作曲「死者のためのミサ」より、2曲目のキリエをお送りします。IA, Megpoid_Native, VY2, Kiyoteru, Gackpoid_Native の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394追記)昨年の震災では直接・間接に被災された多くの方々が亡くなりました。全ての亡くなられた方々のために祈りたいと思います。
2:41|2012年10月14日 14:26:34 投稿
Pierre de la Rue: 01. Introitus [入祭唱][Missa pro defunctis]
盛期フランドル楽派の作曲家Pierre de la Rueピエール・ド・ラ=リュー の代表作、4声(5声)のレクイエムより、冒頭の Intoitus(入祭唱)をお送りします。原題は"Missa Pro fidelibus defunctis"(信心深き死者のためのミサ)です。暗く落ち着いた響きがいかにもラ=リューらしい曲集です。Introitus は一見単純そうに聞こえますが、非常に複雑なリズム構成になっています。訳詞は動画中にある公敎典禮聖歌集の表記に準拠しましたが、天主(てんしゅ)の訳語は現在用いられている神(かみ)に変更しています。 IA, Megpoid_Native, VY2, Gackpoid_Native の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:40|2012年10月14日 12:08:15 投稿
【モンペリエ写本1-3】Ja n'amerai que cele/IN SECULUM
Montpellier codex モンペリエ写本の 3曲目は 1-2 "Ja n'amerai que cele/IN SECULUM"のアレンジでした。テンポ、リズムは異なりますが、Quadriplum 以下の歌詞は 1-2 と全く同じです。sm18887458 と比べてお聴きください。演奏は VY1, IA, Megpoid_Native, VY2 です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394追記)別々の中世写本に酷似した曲が収録されていることは、珍しくありません。当時は今日的な意味でのオリジナル曲の概念がないので、これのどれがオリジナルかを判断するのは難しいし、あまり意味もなさそうです。
1:29|2012年10月12日 01:50:30 投稿
[Canti B,1][UTAU4重奏] Josquin des Prés:"L'homme arme" [武装した人]
Ottaviano Petrucci 刊 "numero cinquanta (Canti B)", 1502 より、冒頭のジョスカン・デ・プレ作編曲の4声のシャンソン L'homme arme (武装した人)をお送りします。原曲は有名な単旋律の俗謡で、ミサ曲や器楽編曲など多くの派生曲を生み出しました。ジョスカンの4声の編曲は歌詞が冒頭の L'homme arme の部分しか無く、器楽演奏されることが多いようです。今回は UTAU の皆様の演奏です。非常に短い曲なので、原曲の俗謡を冒頭で歌ってもらいました。 UTAU 出演:桃音モモ、重音テト、唄音ウタ(デフォ助)、波音リツ 秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:36|2012年10月10日 01:28:33 投稿
[Canti A,14]Josquin des Prez:"Adieu mes amours"[さらば愛しき人よ]
Petrucci 刊 Canti A, 1501 より、4声のロンドー "Adieu mes amours"「さらば愛しき人よ」をお送りします。単旋律の俗謡から採録されたと思われますが、ジョスカンの4声のアレンジが有名で、他の派生曲はジョスカンのこの曲を元にしています。王様の支払いの悪さを当てこすった歌詞ですが、当事者としては笑い事ではなかったと思われます。歌詞は ChoralWiki に収録されたフランス語の俗謡の原歌詞、拙訳の日本語訳を載せました。Canti Aの歌詞割は全く不完全なため、校訂版の歌詞割を参照しましたが、それでも歌詞の一部しか使われていません。器楽演奏されることが多いのには、この辺の事情もあるようです。VY1, Megpoid_Native, VY2, Gackpoid_Native の演奏でお送りします。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:38|2012年10月07日 16:52:24 投稿
Johannes Ockeghem:"Intemerata Dei Mater" [汚れ無き神の御母]
初期フランドル楽派の大家、Johannes Ockeghem ヨハネス・オケゲム作の4声(名称のない声部があるため、実際は5声)のモテット、"Intemerata Dei Mater"(汚れ無き神の御母)をお送りします。大変美しいモテットで、オケゲムらしい低声の動きに特徴があります。Bassus の最低音は C1 で D1 は頻繁に出てきます。象徴音形を効果的に用いた叙情表現など、特徴の多い曲です。ぜひご鑑賞ください。 IA, Megpoid_Native, VY2, Kiyoteru, Gackpoid_Native の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
7:14|2012年10月06日 21:53:53 投稿
[Canti A, 1]Marbrianus de Orto: Ave Maria (4声のモテット)
Ottaviano Petrucci が 1501 年に出版した "Harmonice Musices Odhecaton" (Canti A)より、冒頭の de Orto 作 4声の Ave Maria をお送りします。ほぼ全てが世俗曲からなる曲集ですが、この曲のみ宗教作品でした。作品の始めに祈りを置く伝統に従ったものでしょう。この曲集は活版印刷術による多声音楽の印刷譜としては世界初であり、その後の一連の曲集とともに、後世に絶大な影響を及ぼしました。 de Orto はジョスカン・デプレの長年の同僚かつ友人ですが、この曲の低声部の動きは、むしろオケゲムやラリューに通じるものがあると感じられます。Megpoid_Native, IA, VY2, Gackpoid_Native の演奏です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:06|2012年10月05日 01:19:33 投稿
【イヴレア写本】Philippe de Vitry: Impudenter circumivi;Virtutibus laudabilis
Codex Ivrea イヴレア写本より、アルス・ノヴァの作曲家 Philippe de Vitry フィリップ・ド・ヴィトリ作の4声のモテトゥス、 Impudenter circumivi;Virtutibus laudabilis (恥も知らずに歩き回った:讃えられるべき徳をそなえ)をお送りします。大変美しい小品ですが、なかなか難曲です。歌詞は典雅なラテン語ですが、(いつもながら)訳出には苦戦しました。VY1(V3), Megpoid_Native, IA, Kiyoteru の演奏です。参考資料: 1) Olaf Raitzig, "Gotische Polyphonie Motetten der ars nova Codex Ivrea Studien", Apus Musikverlag. 2011. イヴレア写本の演奏・研究には必携。この本に収録された現代譜を演奏に使用しました。本文はドイツ語です。2)http://gotische-polyphonie.de/上記著者のホームページ 。 1) の文献の購入の際に大変お世話になりました。 秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
3:26|2012年09月30日 20:51:38 投稿
【波音リツ4重奏】Bass dance "La Magdalena" & Tourdion
ボカロクラシカの素晴らしいUTAU楽曲の数々に刺激されまして、今回はUTAUで作ってみました。波音リツさんの4重唱(?)で、ピエール・アテニャン舞曲集(1529)より、バスダンス "La Magdalena" と Tourdion を続けて演奏いたします。彼女(?)の声は低音系コンソートによく合いました。実は彼女はオカマという設定があったことに後で気づきました。。製作環境:UTAU synth 1.00 b16, LogicPro 9.1.7+JamPack使用音源 :波音リツ 単独音 for UTAU-Synth Ver 1.0β秋茄子のマイリスト:mylist/33133394
2:46|2012年09月30日 09:12:39 投稿
Josquin Des Préz: Mille regretz (千々の悲しみ)
Josqin Des Préz 作曲の有名な4声のシャンソンと、その器楽編曲を続けてお送りします。合唱は Megpoid_Native, IA, VY2, Gackpoid_Native です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:23|2012年09月23日 21:23:44 投稿
Alexander Agricola: Frotuna desperata (6声のシャンソン・モテット)
Alexander Agricola アレクサンダー・アグリコラによる Fortuna desperata のアレンジで、高声1声部、低声2声部が追加され、アグリコラらしい重厚な響きを聞かせてくれます。Megpoid_Native, IA, Miku_Dark, VY2, Kiyoteru, Gackpoid_Native の合唱でお送りします。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:58|2012年09月23日 15:12:02 投稿
Josquin Des Préz: Fortuna desperata/Fortuna d'un gran tempo
Frotuna desperata の派生曲のうち、Josquin Des Préz による器楽編曲2曲を続けてお送りします。演奏は sm18934221 と同じく、Megpoid_native, IA, Gackpoid_Native です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:27|2012年09月22日 17:26:13 投稿
Antoine Busnois: Frotuna desperata(自棄になった運命の女神よ)
Antoine Busnois アントワーヌ・ビュノワ作の3声のシャンソン Fortuna desperata (自棄になった運命の女神よ)をお送りします。(歌詞はイタリア語なので canzon でしょうか。)原曲は当時の流行曲で、70年あまりにわたって、シャンソン、ミサ曲、器楽曲など多くの派生曲を生み出しました。この曲はビュノワによる3声のアレンジですが、原曲もビュノワの作とする説が有力です。合唱は Megpoid_Native, IA, Gackpoid_Native です。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
2:09|2012年09月21日 00:46:25 投稿
Josquin Des Prés: Scaramella va alla guerra(スカラメッラは戦に行く)
ジョスカン・デ・プレ作曲、4声のフロットーラ "Scaramella va alla guerra"(スカラメッラは戦に行く)をお送りします。歌詞はイタリア語です。原曲は大変短いため、器楽伴奏・間奏を入れてみました。ところで長靴と短靴は一緒に履いていたのでしょうか?合唱は Rin_power, Miku_solid, Len_power, KAITO です。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
1:48|2012年09月17日 14:40:21 投稿
【モンペリエ写本1-2】Ja n'amerai que cele/IN SECULUM
Montpellier Codex モンペリエ写本 1-2 より、4声のホケトゥス・モテトゥス "Ja n'amerai que cele/IN SECULUM"(私は決して恋しない/世に)をお送りします。器楽で演奏されることが多いようですが、今回は現存の歌詞を全て歌ってもらいました。Quadriplum:VY1, Triplum: Megpoid_Native, Duplum:IA, Tenor: VY2 でお送りします。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
1:33|2012年09月15日 16:54:24 投稿
Josquin Des Prés:Absalon, fili mi (アブサロム、私の息子よ)[修正版]
sm18876139 の修正版です。主な修正点は、1) Tenor を VY2 に変更です。それに伴い2) Superius をIA に、Altus を IA->Megpoid_Native に変更 3) EQ の調整をしました。秋茄子の公開マイリストmylist/33133394
4:08|2012年09月15日 13:36:06 投稿
"Alleluya"をノートルダム大聖堂で演奏するとこんな感じ?
Perotin のオルガヌムを最初に聴いた時から、これをノートルダム大聖堂で演奏したらどんな感じになるのか、すっと気になっていました。sm18833327 の前半部分 "Alleluya"を条件を変えて演奏してみました。LogicPro9 の Spece Designer で Abbey を選択して、全体を少し調整しました。Vocaloid の音源自体は同じです。単なる実験としておつき合いください。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
1:51|2012年09月10日 22:57:01 投稿
【モンペリエ写本 I-9,10】Perotin: Alleluya Nativitas Gloriose Virginis Marie
9月8日は聖母の誕生の祝日です。マリア様、お誕生日おめでとうございます(って言ってよいのだろうか....)。祝日にちなんで、モンペリエ写本より、Perotin 作の3声のオルガヌム、"Alleluya Nativitas Gloriose Virgnis Marie(アレルヤ 栄光の乙女マリアの誕生)"をお送りします。IA, VY2, Kiyoteru に歌ってもらいました。この曲は2部(2曲)に分かれており、前半の Alleluya の部分を napier さんが演奏されています。>sm4968392 napier さん、すばらしい演奏をありがとうございます。こちらも是非お聴きください。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
6:47|2012年09月09日 00:54:10 投稿
Guillaume Du Fay:La belle se siet au piet de la tour(3声のロンドー)
Guillaume Du Fay ギヨーム・デュファイ作曲の3声のロンドー "La belle se siet au piet de la tour"(美しい乙女は塔の下に座り)です。歌詞はフランス民謡で、ジョスカン・デ・プレ、プーランクにも同名の曲があります。例によって、Tenor の歌詞は不完全なため、推測で補っています。VY1, Megpoid_Native, VY2 の合唱でお送りします。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
1:43|2012年09月07日 00:16:18 投稿
Josquin Des Prés: Veni Sancte Spiritus(6声のモテット)【修正版】
sm18656223 の修正版です。修正点は 1) DAWの変更(Garageband11->logicPro9.1) 2) 一部の歌詞割りの修正 3) Gackpoid (V2)->Gackpoid_Native に変更 です。他は sm18656223 と変わりません。秋茄子の公開マイリスト: mylist/33133394
6:43|2012年09月04日 02:08:23 投稿
【モンペリエ写本1-1】作者不詳:Deus in adjtorium
Montpellier Codex モンペリエ写本より、1巻の冒頭を飾る3声のコンドゥクトゥスです。歌詞は詩篇70番からで、聖務日課の始め、共同作業の始めなどに唱和する「始めの祈り」として知られています。VY2, Megpoid_Native, IA, VY2, Kiyoteru の合唱でお送りします。秋茄子のマイリスト: mylist/33133394
2:32|2012年09月02日 23:33:01 投稿
Josquin Des Prés: De profundis clamavi(5声のモテット:修正版)
sm18717222 の修正版です。DAWをGarageband11 から LogicPro 9.1 に変更し、LogicPro に付属のエフェクターを使用しました。De-esser も控えめに使っています。Vocaloid の組み合わせはsm18717222と同じです。秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
4:05|2012年08月31日 01:25:06 投稿
Raimbaut de Vaqueiras: Kalenda Maia(五月のはじめ) (Full Version)
ラインバウト・デ・ヴァケイラス作の Estampida, Kalenda Maia (五月のはじめ)の再投稿です。今回は全6節を演奏しています。出演は Miku_Solid, Rin_Power, Len_Power, VY2, Gackpoid, Meiko, Kaito です。秋茄子の公開マイリスト:/mylist/33133394
4:16|2012年08月27日 00:12:02 投稿
Josquin Des Prés: De profundis clamavi(5声のモテット)
ジョスカン・デ・プレの5声のモテットで、歌詞は詩篇129番(聖書教会訳では130番)からです。最後の Requiem 以下の部分は、当時の葬儀の式次第からで、主の祈りの黙祷が後に続きます。Superius: VY1, Primus Contratenor: Megpoid_Native, Secundus Contratenor: IA,Tenor: VY2, Bassus: Gackpoidです。8/26 追加)秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394 ご利用ください
4:02|2012年08月26日 12:48:01 投稿
Solage:Fumeux fume par fumee(3声のロンドー)
Chantilly Codexシャンティー写本より、Ars subtilior アルス・スブティリオルの作曲家Solage ソラージュの3声ロンドーをお送りします。当時(14世紀末)に流行していた、麻薬吸入の風習を風刺した曲といわれています。麻薬で恍惚となった音楽家の様子をよく描写できていると思います。ヨーロッパはペスト禍のただ中にあり、燻蒸のために焚いたハーブに麻薬を混ぜて吸引したとか。災厄に打ちのめされた人々の気持ちは、私にもわかる気がします。合唱は: Triplum: VY2, Diplum: Kiyoteru, Tenor: Gackpoid でお送りします。男声合唱用に調声しています。秋茄子の公開マイリスト:mylist/33133394
4:49|2012年08月25日 13:36:12 投稿
[モンペリエ写本8-339] 作者不詳:Alle psallite cum luya(3声のモテトゥス)
Montpellier codex モンペリエ写本より、3声のモテトゥス "Alle psallite cum luya (アレルヤもてほめ歌え)"です。Duplum, Triplum はTropusトロープスの歌詞を歌っています。非常に短い曲なので、器楽合奏部分を挿入しました。合唱は Triplum: VY2, Duplum: Kiyoteru, Tenor: Gackpoid です。今回は男声らしさ(?)を増すために、パラメーターをかなり修正しています。8/27 追加)秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
1:44|2012年08月23日 00:20:29 投稿
Josquin Des Prés: Veni Sancte Spiritus(6声のモテット:Full Version)
フランドル楽派の大家ジョスカン・デ・プレの6声のモテット、Veni Sancte Spiritus (聖霊来りたまえ)をお送りします。聖霊降臨祭に歌われる続唱 Sequentia, "Veni Sancte Spiritus"の歌詞に作曲されています。前半、後半の2部構成になっていますが、今回は通して演奏しました。合唱は Discantus:VY1V3, Quinta vox: Megpoid_Native, Contratenor: IA, Tenor: VY2, Sexta vox: Kiyoteru, Bassus: Gackpoid で変更ありませんが、ラテン語歌詞、訳詞の見直し、若干の音調性、テンポの調整をしました。8/27 追加) 秋茄子の公開マイリストmylist/33133394
6:35|2012年08月19日 12:05:16 投稿
Josquin Des Prés: Veni Sancte Spiritus(6声のモテット:Part II)
Veni Sancte Spiritus (聖霊来りたまえ)の後半部分です。演奏は前半部分と同じく、Discantus:VY1V3, Quinta vox: Megpoid_Native, Contratenor: IA, Tenor: VY2, Sexta vox: Kiyoteru, Bassus: Gackpoid です。8/27 追加) 秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
3:51|2012年08月19日 01:58:35 投稿
Josquin Des Prés: Veni Sancte Spiritus(6声のモテット:Part I)
フランドル楽派の大家ジョスカン・デ・プレの6声のモテット、Veni Sancte Spiritus (聖霊来りたまえ)をお送りします。2部構成になっており、今回は前半部分を演奏しました。Discantus:VY1V3, Quinta vox: Megpoid_Native, Contratenor: IA, Tenor: VY2, Sexta vox: Kiyoteru, Bassus: Gackpoid です。追記)8/18 先ほどアップした演奏は、パート譜にミスがあり、演奏しなおしました。すみませんでした。8/27 追加) 秋茄子の公開マイリスト http://www.nicovideo.jp/my/mylist/#/33133394
3:17|2012年08月18日 12:40:50 投稿
Philippe de Vitry: Gratissima virginis species(4声のモテトゥス)
Ivrea cordex イヴレア写本より、Ars nova アルス・ノヴァの詩人・作曲家・音楽理論家かつ聖職者、政治家でもあるPhilippe de Vitry (1291 –1361)作のモテトゥス、"Gratissima virginis species(いとも祝せられた美しき乙女よ)"をお送りします。Triplum, Motetus, Tenor(Contratenor, Tenor) が3つの歌詞をそれぞれ歌います。合唱:Triplum: VY1(V3), Megpoid_Native, Motetus: Len_power, VY2, Contratenor: Kiyoteru, Luka, Tenor: Gackpoid, IA です。8/27 追加) 秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
3:09|2012年08月15日 01:47:07 投稿
[モンペリエ写本8-325]作者不詳:S'on me regarde (女声3部合唱版)
sm18536097 の女声3部合唱版です。合唱は Triplum: VY1V3, Duplum: Megpoid_Native, Tenor: IA, Luka です。他はsm18536097と同一です。8/27 追加) 秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
2:30|2012年08月05日 22:13:03 投稿
[モンペリエ写本8-325]作者不詳:S'on me regarde(3声の世俗モテトゥス)
モンペリエ写本より、3声の世俗モテトゥス "S'on me regarde(誰かが私を見てるかどうか)"をお送りします。3声部がそれぞれ別の歌詞を歌います。女性側の視点で書かれた歌詞ですが、「ゴシック期の音楽」の演奏に倣って、男声を使いました。今回はTriplum:Len_Power, Duplum:VY2, Tenor:Gackpoid の3人に歌ってもらいました。歌詞(中世フランス語/英訳)はhttp://www.naxos.com/sharedfiles/PDF/8.572265_sungtext.pdf を参考にしました。追記)8/05 Triplum: Len_power, Duplum: VY2 に訂正しました。最終バージョンでパート変更をしていました。お詫びして訂正いたします。8/27 追加) 秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
2:30|2012年08月05日 17:07:17 投稿
Guillaume Du Fay:Vergene bella che di sol vestita (音質改善版)
sm18411524 の音質改善版です。またテンポを若干調整し、歌詞の割り付けがおかしな箇所を修正しました。合唱は sm18411524と変わらず、Miku_solid, Luka, IA, Miku_dark, Gackpoid, Kiyoteru の組み合わせです。製作環境も変わりありません。8/27 追加) 秋茄子の公開マイリスト mylist//33133394
4:14|2012年08月05日 00:38:40 投稿
作曲者不詳:Ave maris stella - conductus
ノートルダム学派の3声のコンドゥクトゥスで、有名なイムヌス「めでたし海の星」とは歌詞が異なっています。曲の後半にホケトゥス Hoquetus の部分があるため、12世紀後半〜13世紀前半頃の曲ではないかと想像します。歌詞は適当な英訳、日本語訳がなかったので、ラテン語から自分で訳しました。合唱は Miku_dark, Luka, IA, Kiyoteru, Gackpoid の組み合わせでお送りします。8/27 追加) 秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
5:03|2012年08月04日 22:20:14 投稿
Guillaume Du Fay:Vergene bella che di sol vestita(修正版)
ギヨーム・デュファイ( -1474)の三声モテットで、歌詞はフランチェスコ・ペトラルカ(July 20, 1304 – July 19, 1374)の Canzoniere より、最終 canzon, 第一節よりとられています。ペトラルカの詩に作曲された楽曲としては、現存最古のものの一つだそうです。デュファイの当時のパトロン(Pandolfo II di Malatesta)が、晩年のペトラルカのパトロンであった祖父から Canzoniere の手稿を譲り受けており、ペトラルカ没後 50 周年の記念にデュファイに作曲を依頼したというのが、作曲の経緯のようです。演奏はsm18411524 の修正版です。修正点:1) 歌詞割りの見直し 2) Reference 1 の楽譜にあわせてキーの変更3) 歌手の変更、MIKU:Dark, Luka, IA, Gakuppoid の組み合わせに変更秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
3:59|2012年07月29日 11:25:03 投稿
Guillaume Du Fay:Lamentatio Sanctae Matris Ecclesiae Constantinopolitanae (Full version)
ギヨーム・デュファイの4声モテット"Lamentatio Sanctae Matris Ecclesiae Constantinopolitanae"(コンスタンティノープル教会の聖母の哀歌)をボーカロイドに歌ってもらいました。今回は全体を演奏しています。MIKU:Dark, Luka, IA, Gakkupoid の組み合わせでお送りします。8/29 追加) 秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
3:57|2012年07月29日 03:12:19 投稿
Guillaume Du Fay:Lamentatio Sanctae Matris Ecclesiae Constantinopolitanae (Part1)
デュファイの有名な4声モテットで、1453年5月のコンスタンティノープルの陥落に取材した歌詞です。タイトルの邦訳は「コンスタンティノポリスの教会の聖母の哀歌」といった感じでしょう。聖母の哀歌(lament)の形式になっています。今回はその前半部分です。MIKU:Dark, Luka, IA, Gakupo が1声部2人ずつの組み合わせで歌っています。2012.7.27 追加 タイトルの訳語で「ecclesiae:教会」の部分が抜けていました。お詫びして訂正いたします。2012.8.29 追加 秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
2:20|2012年07月22日 19:57:47 投稿
Guillaume Du Fay: Vergene bella che di sol vestita
ギヨーム・デュファイの3声モテット "Vergene bella che di sol vestita" を混声3部合唱でボーカロイドの皆さんに歌ってもらいました。最上声部の Cautus 以外の歌詞割りは不明確なため、資料を比較検討した上で推測で補っています。Cantus: Miku_Solid, Luka, Contratenor: Miku_Dark, IA, Tenor: Kiyoteru, Gakupo でお送りします。2012.7.26 歌詞割りに変な箇所が残っていましたので、修正版を作成中です。私の設定ミスでテスト中のバージョンが公開してしまいました。大変ご迷惑をおかけしました。8/27 追加) 秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
4:36|2012年07月22日 02:22:44 投稿
ミク、リン、レンに Kalenda maia (五月のはじめ)を歌ってもらいました
秋茄子と申します。ニコニコ初投稿です。よろしくお願いします。トルバドゥールの名曲、"Kalenda maia"(五月のはじめ) を3人に歌ってもらいました。複数の estampida(エスタンピー;舞曲)のメロディーを組み合わせて作曲されているらしく、現存最古の舞曲の譜例でもあります。歌詞の内容は「宮廷風恋愛」そのものですが、6番の歌詞に作曲の経緯を思わせる一節があります。ボーカルは試行錯誤の末、MIKU:Solid, RIN:Power, LEN:Power にお願いしました。【製作環境】Vocaloid3 Editor +CrossOver Mac 10.2, Audacity 2.0.0, GaregeBand' 11 +JamPack, iMovie'118/27 追加) 秋茄子の公開マイリスト mylist/33133394
3:53|2012年07月08日 13:26:10 投稿