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【ダイジェスト・無料】芳賀傑「水面に映るグラデーションの空」
芳賀傑「水面に映るグラデーションの空」
★こちらはダイジェスト動画です(無料配信)。
全編の動画も公開開始!(2020/10/3生放送のアーカイブ動画)
ダイジェスト未収録の「コメント質問に生回答」コーナーもあり!
2018年「第6回クードヴァン国際作曲コンクール」で第1位を受賞、一躍時の人となった作曲家、芳賀傑。
受賞作である「水面に映るグラデーションの空」について、大井剛史が迫ります。
・映像内で使用している演奏は、「神奈川大学吹奏楽部」様の許諾により使用しております。
♪2019年「ジャパンバンドクリニック」ライブ!小澤俊朗&神大の「水面」収録アルバム!
ムソルグスキー 組曲「展覧会の絵」(CAFUAレコード/CACG-0298)
「水面に映るグラデーションの空」楽譜レンタル
「水面に映るグラデーションの空」閲覧用スコア
番組制作・著作 CAFUAレコード
川島素晴×渋谷慶一郎×新垣隆 司会=木石岳「『現代音楽』に未来はあるか?――『やさしい現代音楽の作曲法』刊行記念イベント」 @action_music @keiichiroshibuy @TNiigaki_1970 @asahisism8
【収録時のイベント概要】
ジョン・ケージの死から25年。十二音技法の登場からもうすぐ100年。
「無調で、リズムが複雑で、小難しくて近寄りがたい」という現代音楽に対するジャンルイメージは、いまだ強固なものとして存在しています。
そんななか、今年4月に刊行された『はじめての〈脱〉音楽――やさしい現代音楽の作曲法』(自由現代社)は、現代音楽の作曲技法を平易なことばで解説し、楽曲制作者のみならず、「現代音楽がわからない」という人々に向けた啓蒙書としても読むことができる本として出版されました。
しかし、書籍のなかで取り上げられているのは20世紀の現代音楽が中心。
監修者・川島素晴さんへの巻末インタビューでは「90年代以後はメインストリームが生まれにくくなっている。90年代以後って、目新しいものってあんまりない」と語られており、21世紀の現代音楽をめぐる状況は不透明なものともなっています。
今回のイベントでは、音楽界の最前線で活躍する川島素晴さん、渋谷慶一郎さん、新垣隆さんをお呼びし、21世紀以降の現代音楽の行方について、存分にお話しいただきます。
司会は『やさしい現代音楽の作曲法』編著者である木石岳さんにお務めいただきます。
【登壇者より】
現代音楽は芸術の大衆化における最後の砦だとぼくは思っています。これほどアカデミズムに幽閉された分野が他にあるだろうかと思うのです。
現代美術における村上隆や会田誠、現代文学における筒井康隆や高橋源一郎、映画における園子温や三池崇史のように、ごくごくあたりまえに先端的でありながらも周縁ではない作品を発表して、しかも商品としても受け入れられているような例が、現代音楽には(目立った形では)見当たりません。
一見すると現代音楽とほとんど同じことをしているように見える人たち、たとえばノイズ・ミュージシャンや電子音楽のアーティストは、自身の作品を「現代音楽」とは呼びませんし、まわりもそうだと思ってはいません。坂本龍一や池田亮司、ボアダムスやきゃりーぱみゅぱみゅは「現代音楽」でしょうか?
単に言葉の問題とはいえ、「現代音楽」という括りは現代美術や現代文学とは全く違った様相を持って私たちの前に立ちはだかります。
現代音楽の真っ只中で違った独自性と話題性を持つ新垣隆さんと川島素晴さん、現代音楽に限りなく近い分野で大衆支持と先端を併せ持つ渋谷慶一郎さん、これら先輩方と一緒に、現代音楽という言葉が指し示すものや、言葉にはなっていないけれど現実に存在する問題を明らかにしつつ、ぼく自身は現代音楽のアウトサイダーとしてやや穿った見方で横槍を入れることができればと思います。
(木石岳)
【イベントのページ】
https://genron-cafe.jp/event/20180704/
8bit project +松武秀樹の「ニコニコ現代音楽 #4」
~チップチューンと松武シンセによる現代音楽~
7/26(木)19時スタート!
4回目を迎えた「ニコニコ現代音楽」は最先端の表現手法による現代音楽を取り上げます。
双子座三重奏団 [うるう日ライブ] Part.2
asobi cast vol.22 〜 双子座三重奏団「うるう日ライブ」
Part.2
3. クロード・ドビュッシー:シランクス [トランペット版] / 曽我部清典
4. クロード・ドビュッシー:ため息 / 中川俊郎 & 松平敬
5. クロード・ドビュッシー:庭にて / 中川俊郎 & 松平敬
6. 鈴木治行:蛇行 / 双子座三重奏団
双子座三重奏団 [うるう日ライブ] Part.3
asobi cast vol.22 〜 双子座三重奏団「うるう日ライブ」
Part.3
7. 森田秦之進:こうふくのしま / 双子座三重奏団
8. クロード・ドビュッシー:スケッチ帳より / 中川俊郎
9. クロード・ドビュッシー:ハイドンを讃えて / 中川俊郎
ラウタヴァーラ:真実と偽りのユニコーン IV.
True and False Unicorn IV. Mon Seul Desir 1→sm8719341
【自作】電子音と弦楽のためのダ・カイポ【音楽】
駄絵も添えてみました。実験的に一日で作曲したため微妙かも。長い。音量注意(おまけ付き)(注・三楽章目にオマージュ曲有。すごい好きなんで・・・) ■脚本やら音楽やら→sm7586464 サークルHPhttp://m-pe.tv/u/page.php?uid=mggd314&id=1 8/27近々まんがをうp予定
清水脩 智恵子抄 古沢淑子
古沢淑子独唱 上田仁指揮 東京交響楽団による演奏
1955年10月13日、日比谷公会堂での世界初演時のライヴ録音
同日演奏のドラージュの4つのインドの歌(抜粋)sm43661828
モーリス・ドラージュ 4つのインドの歌(抜粋) 古沢淑子
古沢淑子独唱 上田仁指揮 東京交響楽団による演奏
1955年10月13日、日比谷公会堂での日本初演時のライヴ録音
音源に問題があるのか全4曲のうち第2曲と第3曲しか録音がありません。
同日演奏の清水脩の智恵子抄sm43661831
ハチャトゥリアン:バレエ「仮面舞踏会」(1985年 ソヴィエト・テレビ映画)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=uyYQr8RnZd8)。
1941年にハチャトゥリアンがレールモントフの戯曲のために作曲した全14曲の劇付随音楽「仮面舞踏会」
は、後に5曲を選んで編曲された組曲版や、作品冒頭に演奏される「ワルツ」の人気が高い一方、オリジナ
ルの劇付随音楽全曲が演奏される機会は多くありません。
1985年、ソ連のテレビ映画スタジオであるスタジオ・エクランは、ハチャトゥリアンの劇音楽に弟子のエ
ドガル・ホヴァニシャンがバレエ音楽として編曲したバレエ版「仮面舞踏会」に基づくテレビ映画を作成し
ました。現時点では、このテレビ映画版がハチャトゥリアンの「仮面舞踏会」全曲の唯一の公式映像のよう
です。
脚本:リディア・ヴィルヴォフスカヤ(台本)
ミハイル・ドルゴポロフ(リブレット)
監督:ナタリア・リジェンコ(振付家)
ヴィクトール・スミルノフ=ゴロヴァノフ(振付家・演出家)
演出家:フェリックス・スリドフカー
カメラマン:ゲオルギー・レルベルグ
配役
ニキータ・ドルグーシン(アルベーニン)
スヴェトラーナ・スミルノヴァ(アルベーニンの妻ニーナ)
セルゲイ・バラノフ(ズヴェズヂッチ公爵)
ナタリア・バリシェワ(シュトラーリ男爵未亡人)
アレクサンドル・コレーネク(正体不明の男)
ハコブ・テル=ヴォスカニアン指揮
アレクサンドル・スペンディアリャン・オペラ・バレエ国立劇場管弦楽団
アレクサンドル・スペンディアリャン・オペラ・バレエ国立劇場合唱団
山内正 陽旋法に拠る交響曲 上田仁 東響 スタジオ録音
上田仁指揮 東京交響楽団 による演奏
Salidasの初演盤ではなく、日本現代作曲家シリーズNo.11 TBS賞交響絵巻「日本」第1集 東芝 JSC-1012のスタジオ録音盤
何故か未だにCD化されていない録音
編集能力ゼロなので、演奏時間を合わせる以外はほぼ未編集でupしています。
素人録音のため、糞音質でも聴けるだけで充分と思える方のみご視聴ください。
カップリングの片岡良和の抜頭によるコンポジション sm43528223
カゼッラ:管弦楽のためのディヴェルティメント「パガニーニアーナ」作品65
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=dCwg07vXjiA)。
1941年1月、イタリアの作曲家アルフレート・カゼッラは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団から創立
100周年を記念する作品の委嘱を受けました。これに応えて、彼は全4楽章の管弦楽組曲を作曲します。
この作品はパガニーニの作品(奇想曲やギター四重奏曲、ヴァイオリンと管弦楽のための「春のソナタ」
「タランテラ」など)からのメロディの引用に満ちており、カゼッラはユーモアにあふれた作品の性格から
ディヴェルティメント「パガニーニアーナ」と名付けました。
1942年4月14日、本作はカール・ベーム指揮のもと、ウィーン楽友協会ホールで初演されました。
リッカルド・ムーティ指揮
スカラ座フィルハーモニー管弦楽団
ジョゼフ・ジョンゲン:オルガンと管弦楽のための協奏交響曲 作品81
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=9WF951J5l4k)。
ベルギーのオルガニスト・作曲家・指揮者であったジョゼフ・ジョンゲン(1873 - 1953)は、同じ年に生
まれたラフマニノフと同様に後期ロマン派の作風に則った作品を数多く作曲しました。
その中で最も有名な作品は、1926年に作曲された「協奏交響曲」作品81になります。この作品の独奏楽器
はオルガンで、有名なハイドンやモーツァルトの協奏交響曲のように2つ以上の独奏楽器が登場するわけで
はありません。その代わり、全4楽章を通じてオルガンはほぼ途切れることなく演奏され続けており、オル
ガンを独奏楽器とする大規模な協奏曲とも、オルガンをオーケストラの一部とする交響曲とも解釈できる両
義的な作品となっていて、ジョンゲンが本作を「協奏交響曲」と名付けた理由がうかがえます。
音楽的にはワーグナーやフランクの流れを受け継ぐ後期ロマン派に属していますが、一方でドビュッシーの
印象派に近い響きもあり、何より大規模で壮麗な音響にあふれた作品です。本作はオルガンと管弦楽のため
の作品としては、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」やプーランクの「オルガン、弦楽とティ
ンパニのための協奏曲」などに匹敵する名作の1つとして、多くのオルガニストたちに高く評価されていて
実際に演奏・録音を手掛ける奏者も多いとのことです。
ヴァージル・フォックス(オルガン)
ジョルジュ・プレートル指揮
パリ国立歌劇場管弦楽団
ストラヴィンスキー:ミサ曲
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=vjn4-kal2ZI)。
ストラヴィンスキーの「ミサ曲」は1944年から徐々に作曲を進め、1948年に完成しました。彼が指揮者の
ロバート・クラフトに語った内容によると、作曲のきっかけとして「モーツァルトのミサ曲に苛立ったとい
うのが幾らかある。ロサンゼルスの古本屋であれらを見つけたのは1942年か1943年だった。ロココ・オペ
ラ的な罪の甘さを最後まで弾いたとき、自分のミサを、ただし本物を書かないといけないと気付いた」との
ことです。作品は先に完成した「キリエ」「グロリア」が部分的に初演され、全曲初演は1948年10月27日
にミラノにおいて、エルネスト・アンセルメ指揮スカラ座管弦楽団、合唱団によって行われました。
この頃のストラヴィンスキーは簡素で新古典的、反ロマン派的な美学に基づく作品を作曲していました。特
に「ミサ曲」は彼には珍しく、どこからも委嘱を受けることなく自発的に作曲しており、当時の彼の作風が
色濃く表れたものとなっています。
ジョージ・ベンジャミン指揮
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
SWRシュトゥットガルト声楽アンサンブル
ショスタコーヴィチ:交響曲第14番 ト短調 作品135(ドイツ語歌詞 ケーゲル指揮ライプツィヒ放送響)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=ZeoLGj8ERFw)。
1962年、ショスタコーヴィチはムソルグスキーの歌曲集「死の歌と踊り」の管弦楽伴奏版(sm38157469)
を作りました。この歌曲集は全ての曲が「死」を題材にしており、自らの体調が減退して死を強く意識して
いたショスタコーヴィチは、正面から死を取り扱ったムソルグスキーの作品に感銘を受けて、自らも「死」
を題材にした作品の作曲に取り組みます。そうして完成した交響曲第14番 ト短調 作品135は、1969年9月
29日にレニングラードで初演されました。
芸術作品における「死」は救済や安息といった要素が取り上げられることが多いのに対し、本作は「死は美
しいものではなく、死はすべての終わりでしかない」というショスタコーヴィチの思想が前面に押し出され
ていて、周囲からは賛否両論を巻き起こしましたが、現在では彼の代表作の1つと評価されています。
この動画はレニングラード初演の約2年半後、1972年3月28日にライプツィヒにおいて開催された演奏会の
実況録音です。旧東ドイツでの演奏ということで、このときはドイツ語に訳された歌詞が歌われており、バ
ルシャイやロストロポーヴィチの名演を聴き慣れていると違和感があります。とはいえ、ロシア国外におい
てはショスタコーヴィチ作品の優れた解釈者と評価されていたケーゲルの指揮は冴えわたっており、ドイツ
語歌詞による歌唱は本作がマーラーの「大地の歌」に影響されて作曲されたことを思い起こさせ、なかなか
に聴き応えのある名演だと思います。
なお、この作品はしばしば「死者の歌」の標題で呼ばれていますが、これは日本のレコード会社が国内での
販売にあたって名付けたもので、海外では使われていないそうです。
エミリア・ペトレスク(ソプラノ)
フレッド・タシュラー(バス)
ヘルベルト・ケーゲル指揮
ライプツィヒ放送交響楽団
ヒンデミット:組曲「1922年」作品26
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=jRLf-0QWcXY)。
第一次世界大戦後のドイツでは、人間の内面の探求を表現主義音楽から、社会の中の人間をの存在を即物的
に表現する新即物主義(Neue Sachlichkeit)音楽への移行が始まりました。その代表的な作曲家がパウル・
ヒンデミットで、その作風を確立させた曲の1つが、1922年に作曲されたピアノのための組曲「1922年」作
品26です。
全5楽章から成る本作は、シェーンベルクが主導する無調音楽に影響されつつも、当時流行していたジャズ
やダンス音楽を大胆にパロディ化しており、大量消費社会における流行音楽は工業製品と同じ消耗品に過ぎ
ない、という表現主義音楽にはない冷徹な視点により作曲されたことがうかがえます。
題名が作曲年の「1922年」なのは、本作の様式が1922年に作曲された現代の(バロック音楽において一般
的な)「組曲」である、というヒンデミットの意思表明と推測されています。その根拠は、本作の初版楽譜
の表紙に当代社会を象徴するものとして自動車や電車、大衆生活を描いたヒンデミット自身によるイラスト
が掲載されていることで、この拍子は作品が現代(1920年代)社会の音楽的な反映であることを強調して
いる、とされています。
スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
團伊玖磨 行進曲 ビヤ・フェスティバル ドイツ民謡 乾杯の歌
行進曲は上田仁指揮、東京交響楽団のフル・オーケストラ演奏。乾杯の歌では二期会によるドイツ語合唱が加わった演奏です。
どちらも未CD化録音で、團伊玖磨の行進曲「ビヤ・フェスティバル」の原典版(オケ版)の録音はおそらくこれしかないかも?
ビヤ・フェスティバルは1962年5月に竣工したアサヒビール大森工場の落成記念に作曲された作品。初演者は上田仁指揮の東京交響楽団。
ビヤ・フェスティバル#00:00 乾杯の歌#05:20
モートン・グールド:ウェスト・ポイント交響曲(交響曲第4番)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=WFdyvCx2aN4)。
モートン・グールド(1913 - 1996)といえば、日本ではテレビ朝日系の「日曜洋画劇場」のエンディング
テーマ曲として長らく使われた「ソー・イン・ラヴ」 (コール・ポーター作曲) の編曲者として知られてい
ますが、彼は映画音楽・テレビ音楽・バレエ音楽・ジャズ音楽・ミュージカル音楽、そして純粋なクラシッ
ク音楽など、幅広いジャンルの作品を手掛けた作曲家でした。
1952年、グールドはアメリカ陸軍士官学校(ウェスト・ポイント)から150周年を記念する作品の委嘱を受
け、「バンドのための交響曲(Symphony for Band)」を作曲しました。これは題名の通り吹奏楽での演奏
を前提とした作品で、グールドの4番目の交響曲にあたりますが、委嘱の経緯から「ウェスト・ポイント交
響曲(West Point Symphony)」とも呼ばれています。当時、吹奏楽のために作曲された交響曲はヒンデミ
ットの交響曲 変ロ調やヴィンセント・パーシケッティの交響曲第6番くらいしかなく、草創期の吹奏楽のレ
パートリーを広げるのに貢献したとして高く評価されました。
作品は「墓碑銘」と「行進曲」の2楽章構成で演奏時間は約20分と、クラシック音楽の交響曲と比較すると
やや小ぶりですが、内容は「全体的な性格は悲しげな」第1楽章と「たくましく、陽気な性格」の第2楽章
(いずれもグールド自身の説明)の2つの楽章が好対照をなしており、現代では吹奏楽分野におけるグール
ドの代表作とされるのも納得の作品です。
モートン・グールド指揮
ウェスト・ポイント・バンド
Swampman
無調やリバース(逆再生)などを使ったリリースカットピアノのソロです。この曲も泥から発生したのかもしれませんね。
バーンスタイン:前奏曲、フーガとリフ(1955年10月16日 テレビ放映)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=T3JYlHS5KHw)。
1940年代、ジャズ・クラリネット奏者のウディ・ハーマンは、自ら組織したビッグバンド・ジャズの
楽団(通称ウディ・ハーマン楽団)の演奏レパートリーを増やすために多くの作曲家に新作の委嘱を
行いました。そうした作曲家の1人がレナード・バーンスタインで、1949年にハーマンの依頼を受けた
彼は「前奏曲」「フーガ」、そしてジャズ用語で短い旋律の繰り返しを意味する「リフ」の3楽章が切
れ目なく演奏される作品を作曲します。これが「前奏曲、フーガとリフ」です。
しかし作品が完成したとき、依頼者ウディ・ハーマン楽団は解散しており、いったん作品は演奏される
ことなくお蔵入りとなりました。本作が初演されたのは1955年10月16日、バーンスタインが司会を務
めたテレビ番組「The World of Jazz」でのことで、その時の演奏がこの動画となります。バーンスタ
イン自身が指揮したこの演奏により、作品は広く知られることとなります。
8年後の1963年5月、バーンスタインはクラリネット奏者にベニー・グッドマンを迎えて本作のセッショ
ン録音を行い、これにより作品の知名度・評価はさらに高まりました。そして現代では、ジャズとクラ
シックが高レベルで融合した、バーンスタインの愛すべき小品との評価が確立しています。
なお、この「The World of Jazz」の演奏におけるクラリネット奏者については「ベニー・グッドマン」
「アル・ガロドロ」という2つの情報が混在しており、動画を見る限りでは、クラリネット奏者はアル
・ガロドロのように思われます。
バルトーク:44のヴァイオリン二重奏曲 Sz.98
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=8Twqrhz8B6M)。
1930年、ドイツのヴァイオリニスト・教育者であったエーリヒ・ドフラインは、ヴァイオリン
初級者向けの教本とヴァイオリン曲集の編纂を計画します。ドフラインは「初心者向けの教則
用の作品であっても芸術的なレベルが低くてはいけない」との信念から、バルトークに協力を
要請し、バルトークはそれに応じてヴァイオリン二重奏のための曲を数多く作曲しました。そ
の数は最終的に44曲に達し、その一部はドフラインの教本(1931年刊)と曲集(1932年刊)
に収録される一方、全曲は2冊に分かれて1933年に刊行されました。これが「44のヴァイオリ
ン二重奏曲」Sz.98です。
ドフラインは作曲に向けてバルトークに趣意書を送り、その中で「簡単に弾ける」「短く、形
式的に簡潔」といった要望を出しており、本作はその趣旨に沿って、演奏時間1分程度の短く
簡単な形式の曲で構成され、全44曲を続けて演奏しても演奏時間は50分弱で収まるようになっ
ています。
なお、バルトークは1936年に本作から6曲を選んでピアノ編曲を行い、「小組曲」Sz.105とし
ています。
アンドレ・ジェルトレル、ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)
カゼッラ:ピアノと小管弦楽のための「スカルラッティアーナ」作品44
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=JTmE8gmRzmA)。
イタリアの作曲家アルフレード・カゼッラ(1883 - 1947)は、伝統的に歌劇偏重の傾向が強かっ
たイタリア音楽界において、レスピーギらと同じく器楽曲の作曲に力を注ぎ、ストラヴィンスキー
に影響されてイタリア新古典主義音楽の旗頭となりました。
そんな彼の立ち位置を明確にした作品が、1926年に作曲されたピアノと小管弦楽のための「スカル
ラッティアーナ」作品44です。これはドメニコ・スカルラッティの多数のチェンバロのためのソナ
タから80個以上(一説では88個)のフレーズを抜き出して編曲したもので、全5楽章の作品です。
本作が作曲される6年前の1920年に、ストラヴィンスキーはペルゴレージ等の音楽作品を編曲した
バレエ音楽「プルチネルラ」を作曲・初演しており、カゼッラが触発されて「スカルラッティアー
ナ」を作曲したと推測されます。
ただ、本作は楽しい作品ではあるものの、単純にスカルラッティの作品を称賛しているわけではな
く、パロディとしての意味合いが強いといえます。このため発表当時はふざけた作品として物議を
醸したようで、例えばシェーンベルクは「もし音楽が凍結した建築だとすれば、ポプリ(音楽の寄
せ集め)は凍結した茶卓のゴシップ、動作の中に捉えられた不安定性、すべての論理的思考のパロ
ディである」と述べており、真っ当な音楽作品ではない「寄せ集め」とみなしていたようです。
ブルーノ・カニーノ(ピアノ)
アントニオ・バリスタ指揮
イ・ポメリッジ・ムジカーリ
ケクラン:セヴン・スターズ・シンフォニー(7人のスターの交響曲)作品132
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=YW-1uigZ-14&t=1654s)。
シャルル・ルイ・ウジェーヌ・ケクラン(1867 - 1950)はパリ出身でマスネやフォーレなどに
作曲を学び、作曲家として200曲以上の作品を作曲した多作家であり、パリの音楽学校スコラ・
カントルムの教授にも就任した音楽教師でもありましたが、音楽史においてはドビュッシーの
バレエ「カンマ」やフォーレの劇音楽「ペレアスとメリザンド」の管弦楽版への編曲を担当し、
両者に有能な編曲者として認められたことで歴史に名を残しています。
ケクランは1920~30年代に映画というメディアに夢中になって、それらに触発された作品をい
くつか作曲しています。その中で最も大規模な作品が「セヴン・スターズ・シンフォニー(7人
のスターの交響曲)」作品132です。この作品は7人の映画俳優・女優にちなんだ7つの楽章で
構成されており、ケクランはフランス人作曲家でありながらハリウッドに敬意を表してわざわ
ざ英語の題名「The Seven Stars' Symphony」を採用しています。
この曲で採り上げられたのはダグラス・フェアバンクス、リリアン・ハーヴェイ、グレタ・ガ
ルボ、クララ・ボウ、マレーネ・ディートリヒ、エミール・ヤニングス、そしてチャーリー・
チャップリンの7人で、特に最終楽章「チャーリー・チャップリン」は全曲の演奏時間の3分の
1を占める大規模な変奏曲となっています。
ジェームズ・ジャッド指揮
ベルリン・ドイツ交響楽団
プーランク(レノックス・バークリー編):フルートソナタ(フルート協奏曲版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=Bs1ePSIdxh8)。
プーランクの代表作の1つとして名高いフルートソナタには、ピアノパートを管弦楽用に
編曲してフルート協奏曲の形にした版があります。
この編曲版は、イギリスの作曲家でプーランクの友人でもあったレノックス・バークリー
(1903 - 1989)が、フルート奏者ジェームズ・ゴールウェイの依頼を受けて編曲したも
ので、1973年に出版されました。
エミリー・バイノン(フルート)
ブラムウェル・トヴェイ指揮
BBCウェールズ交響楽団
【オリジナル楽譜動画】「スクールアイドルの休日」【現代音楽】
ジョン・ケージの「ウォーター・ウォーク」へのリスペクトがこもった作品に仕上がりました。
よかったら実際にモノを用意して演奏してみてね。
ブリテン(コリン・マシューズ編):歌劇「ポール・バニヤン」作品17 序曲
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=-_z5eHCmslY)。
1941年、ブリテンは詩人W・H・オーデンが書いた台本に基づき、歌劇「ポール・バニヤン」作品17
を作曲しました。これが、ブリテンが初めて手掛けた歌劇となります。
題名の「ポール・バニヤン」とは、アメリカやカナダの民話に登場する、伝説上の木こりの巨人の名
前です。アメリカ開拓期において、彼は数多くの森林を切り開いてアメリカ発展の礎になったと伝え
られており、本作はそんなポールの活躍を伝える複数の民話をつなぎ合わせ、2幕ものの歌劇に編集
されています。音楽的には、アメリカの民謡(フォーク・ソング)やブルース、讃美歌が盛り込まれ
ており、大学に所属する管弦楽団などのセミプロの音楽団体が演奏する目的のため、わかりやすく平
易な様式で作況されています。
1941年5月5日にコロンビア大学で「ポール・バニヤン」は初演されましたが、反応は良いものではな
く、作品はそのまま忘れられました。ブリテンは1975年に本作の改訂を行い、これにより演奏や録音
の機会が徐々に増えていきますが、それでも彼の歌劇の代表作とされる「ピーター・グライムズ」や
「カーリュー・リバー」に比べると評価・知名度が劣る習作という評価は払拭されていません。
なお、この歌劇には序奏部はあるものの「序曲」は存在しておらず、後にイギリスの作曲家コリン・
マシューズが作品中の旋律を抜き出して演奏会用序曲に編曲しています。
スチュアート・ベッドフォード指揮
ロンドン交響楽団
クレバノフ:4つの前奏曲とフーガ
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=RPPQdx7L58A)。
ウクライナ出身の作曲家ドミトロ・リヴォヴィチ・クレバノフ(1907 - 1987)は、第二次世界大戦まではソ連国内で広く演奏されたものの、1945年に作曲した交響曲第1番「バビ・ヤールの犠牲者の思い出に」(sm40159256)がスターリニストたちから反愛国的であるとの批判を受け、その後は社会的リアリズムに沿った作品を作曲するようになりました。
1975年に作曲された管弦楽のための「4つの前奏曲とフーガ」はそういった作品の1つで、題名の通りウクライナの民族的な旋律に基づいて前奏曲とフーガの様式に忠実な4つの曲から構成されており、現代音楽としては社会主義リアリズム特有の平明な作風による、一種の組曲となっています。
ヴァフタング・ジョルダニア指揮
ハリコフ・フィルハーモニー管弦楽団
シェーンベルク(ウェーベルン編):室内交響曲第1番 ホ長調 作品9(五重奏版)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=czRGMUvv6Xc)。
シェーンベルクが1906年に作曲した室内交響曲第1番 ホ長調 作品9は、交響曲の演奏規模が拡大し続けていたことに対するアンチテーゼとして、わずか15人で演奏する「室内」交響曲として作曲されました。この時点でも演奏規模はかなり少ないものでしたが、1922年にウェーベルンはさらに人数を少なくして、5人で演奏可能な編曲版を作成しました。
編曲にあたってウェーベルンが想定していたのはフルート、クラリネット、ヴァイオリン、チェロ、ピアノの五重奏で、この編成で演奏されるのが普通ですが、フルートかクラリネットのどちらかのパートをヴァイオリンやヴィオラに変更して「ピアノ四重奏+管楽器」の五重奏として演奏することもしばしば行われています。
この動画ではフルートがヴァイオリンに置き換えられ、ピアノ、ヴァイオリン2、クラリネット、チェロの5人で演奏されています。
Assaff Weisman(ピアノ)
David McCarroll、Yonah Zur(ヴァイオリン)
Tibi Cziger(クラリネット)
Michal Korman(チェロ)
クレバノフ:交響曲第1番「バビ・ヤールの犠牲者の思い出に」
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=nh5q3mGLTj4)。
ハリコフ(ハルキウ)出身で、ハリコフを中心に精力的な音楽活動を行っていたウクライナの作曲家ドミトロ・ルヴォヴィチ・クレバノフ(1907 - 1987)は、第二次世界大戦(独ソ戦)中の1941年9月にキエフのバビ・ヤール峡谷で約3万人のユダヤ人がナチス親衛隊により虐殺されたことを知りました。彼は戦争中はユダヤ人難民とともにタシュケントに避難しており、虐殺されたユダヤ人を追悼する目的で、1945年に交響曲第1番「バビ・ヤールの犠牲者の思い出に」を作曲します。
4楽章構成の本作はユダヤ人に伝わる伝統的な楽曲をいくつか引用しており、特に第4楽章は「会葬者(喪主)のカッディーシュ」による変奏曲となっていて、虐殺を追悼すると同時に、ユダヤ人が虐殺に屈しないことを音楽的に示しています。この交響曲は1947年に初演されて熱狂的な賞賛を浴び、1949年にはスターリン賞の候補にまで挙げられました。
しかし、当時のソ連の最高権力者であったスターリンは、建国されたばかりのイスラエルが西側諸国に接近したことから反ユダヤ主義に転じており、その意を受けた評論家たちから、この交響曲は「(ユダヤ人の称賛に偏っているため)ブルジョア民族主義とコスモポリタニズムの精神が込められている」と批判され、非愛国的と弾劾されました。クレバノフはかろうじて収容所送りは免れたものの、本作は演奏の機会を失って封印され、本作の再演奏がかなうのは、クレバノフが没した後の1990年のことでした。
なお、第二次世界大戦後のソ連における反ユダヤ主義はスターリン没後も長く続いており、同じくバビ・ヤール虐殺事件を扱ったショスタコーヴィチの交響曲第13番「バビ・ヤール」は、本作の15年後になる1962年に作曲されたにもかかわらず、初演に際してソ連当局から様々な妨害工作を受けることとなります。
イーゴリ・ブラジュコフ指揮
管弦楽団不明
【自作曲】「七の瞑想」【オーケストラ】
(現代音楽は)初投稿です。
オリヴィエ・メシアンの「移調の限られた旋法」を、24平均律に拡張してみました。完全にメシアンのオマージュ曲ですが、旋律の作り方が微妙に古典的になってしまいました。
YouTubeにも同じものを投稿しています。
YouTube:https://youtu.be/WiR9F3lbwsc
使用DAW:Cubase
使用音源・プラグイン:Vienna Symphonic Library
This is my first post (of contemporary music).
I tried to extend Olivier Messiaen's "mode of limited transposition" to 24 equal temperament. It's a complete homage to Messiaen, but the way I created the melody is slightly more classical.
I also posted the same one on YouTube.
YouTube:https://youtu.be/WiR9F3lbwsc
DAW:Cubase
plug-in:Vienna Symphonic Library
[AMV] An Alpine Little Girl [Magical Girl Raising Project]
作曲:田村文生 / 演奏:ヤマハ吹奏楽団浜松 / 指揮:渡部謙一
シリーズ:series/70809
拙作リスト:mylist/56463677