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バッハ:カンタータ第79番「主なる神は太陽にして楯なり」BWV79
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=l4kadpznOhc)。
1725年、この年の宗教改革記念日である10月31日に初演されたのが、バッハのカンタータ「主なる神は太陽にして楯なり」BWV79です。
宗教改革記念日は、ルターが「九十五ヵ条提題」をウィッテンベルク城教会の扉に釘で打ち付けた日を記念するもので、プロテスタントにとってはカトリックとの戦いが始まった重要な日とされており、バッハの曲もそれを念頭に置いて、カトリックとの戦いを鼓舞するかのように全体として活気に満ち、勇ましい作品となっています(その代わり、当日の聖書章句との関連性はありません)。
ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)
マルクス・フォルスター(アルト)
ダニエル・ヨハンセン(テノール)
マティアス・ヘルム(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ:カンタータ第105番「主よ、汝の下僕の審きにかかずらいたもうなかれ」BWV105
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=EMBdIdO21H8)。
バッハのカンタータ「主よ、汝の下僕の審きにかかずらいたもうなかれ(主よ、とがめたもうな)」BWV105は1723年に作曲され、三位一体節後第 9日曜日である7月25日に初演されました。
この日の福音章句はルカによる福音書から「不正を行った財産の管理人を主人が赦す」という逸話ですが、これについてバッハは本作で、主人の罰を恐れる管理人の様子を主の怒りを恐れる罪人の様子に見立てています。全6曲のうち、前半は管理人が不安におののく様子を描写し、後半では罪が赦されて、神の信仰により不安が解消されるという筋立てになっています。
作品中で歌われる歌詞の内容が不正を働いた管理人を赦すという内容のため、神が不正を勧めているように受け取って難色を示す聴き手がいる一方で、音楽的には合唱による前奏曲とフーガといった形の第1曲からバッハが力を入れて作曲したことがわかり、彼がライプツィヒに着任した初年度に発表されたカンタータの中でも、評価が高い作品となっています。
エディット・マティス(ソプラノ)
ユリア・ハマリ(アルト)
ペーター・シュライアー(テノール)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バス)
カール・リヒター指揮
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
ミュンヘン・バッハ合唱団
バッハ:カンタータ第69番「わが魂よ、主を讃えよ」BWV69
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=3F7GmsKrgI4)。
1723年に作曲・初演されたバッハのカンタータ「わが魂よ、主を讃えよ」BWV69aは、曲全体で神への賛美を歌い、トランペット3本や管楽器、ティンパニが総出で演奏する豪華で祝祭的な作品となっています。
1748年、ライプツィヒで市参事会員の交替式が行われるのに伴い、バッハは祝祭的な作品であるBWV69aを改作し、交替式で演奏するためのカンタータとしました。改作にあたっては曲中のレチタティーヴォ2曲と終曲のコラールが新曲に差し替えられており、原曲とかなり異なっているため、新バッハ全集ではBWV69aの異稿という扱いとなって独立した分類番号が付されています。これが「わが魂よ、主を讃えよ」BWV69です。
ヴィルヘルム・ヴィートル(ソプラノ)
ポール・エスウッド(アルト)
クルト・エクヴィルツ(テノール)
ルート・ファン・デル・メール(バス)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
テルツ少年合唱団
バッハ:カンタータ第64番「見よ、父なる神の大いなる愛を」BWV64
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=OzI1CImWAhU)。
バッハがライプツィヒに赴任した1723年に作曲されたカンタータ「見よ、父なる神の大いなる愛を」BWV64は、クリスマスの第3日にあたる12月27日に初演されました。ただ、この年の12月27日は使徒ヨハネの祝日とされたようで、全8曲からなる本作にはクリスマスから連想される祝祭的な雰囲気はなく、前半の曲はむしろ現世の虚しさを強調し、後半では対比する形でキリストによる救いを歌うことで、キリスト降誕の意味を深く思い起こさせるような曲想となっています。
本作がこのような構成になったのは、初演当日が使徒ヨハネの祝日であることに加え、この年のクリスマス第1日にBWV63、第2日にBWV40といった大規模な作品が立て続けに演奏されたため、合唱団の疲労を考慮して小編成による曲を作ったと考えられています。
マリア・ケオハネ(ソプラノ)
アレックス・ポッター(アルト)
ヤン・コボウ(テノール)
マシュー・ブルック(バス)
ラルス・ウルリク・モーテンセン指揮
コンチェルト・コペンハーゲン
バッハ:カンタータ第181番「軽佻浮薄なる霊の者ども」BWV181
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=xdIqBGk6PJ0)。
バッハのカンタータ「軽佻浮薄なる霊の者ども」BWV181は1724年に作曲され、この年の復活祭前第8主日
に当たる2月13日に初演されました。この日の福音書章句はルカによる福音書から「『種を蒔く人』のたと
え」で、神を「種を蒔く人」に、神の教えを「種」にたとえ、神の教えは全ての土地に平等に行き渡るが、
その種が育つのは「良い土地」(信心深い人が大勢いる場所)であると説いています。本作はこの章句に沿
って、神の言葉(種)を芽吹かせる良い土壌となるよう備えよと呼びかける歌詞が歌われます。
初演時の楽器編成は弦とトランペットのみという簡素なものでしたが、後年の再演時にオーボエとトラヴェ
ルソが追加されており、現在ではこの再演時の編成で演奏されるのが一般的です。また、本作は通常のカン
タータでは冒頭に置かれる合唱がなく、いきなりアリアで始まります。更に、普段は最後に演奏される単純
4声体のコラール楽章がなく、途中のアリアやレシタティーヴォにもコラールの素材が使われておらず、作
品中に全くコラールの要素が現われないという、珍しいカンタータとなっています。
ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)
アレックス・ポッター(アルト)
ユリウス・プファイファー(テノール)
クラウス・メルテンス(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ財団合唱団
バッハ:カンタータ第191番(ラテン語教会音楽)「天のいと高きところには神に栄光あれ」BWV191
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=591UNte6nYQ)。
バッハの「天のいと高きところには神に栄光あれ」BWV191は、1742~1746年頃のクリスマス初日の礼拝
で初演したと考えられています。
クリスマス初日の礼拝ではルカ福音書から、厩(うまや)でイエスが誕生するとともに、羊飼い達の前に天
使の軍団が降臨し、救い主の誕生を継げて唱和する場面が朗読されます。この曲がいつ初演されたかについ
ては上記の通り諸説ありますが、1742年のクリスマス初日、パウリナー教会(Paulinerkirche)において、
バッハは学術的な演説を行っており、その際に演奏された可能性が最も高いと考えられています。
作曲にあたって、バッハは1733年7月にザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世に献呈した小ミサ曲
から3曲を選抜して歌詞の差し替えと編曲を行い、全3楽章の曲としました。こういった事情から、本作は歌
詞がラテン語となっており、バッハのカンタータの中では唯一、ラテン語の歌詞による作品となっていま
す。また、ハンス・ヨアヒム・シュルツェとクリストフ・ヴォルフが20世紀末に編纂した「バッハ便覧」で
は、本作は教会カンタータとは別の「ラテン語教会音楽」の項目に移されています。
なお、本作の3曲は全て、後にミサ曲 ロ短調の「グローリア」の中の曲に転用されています。
ハナ・ブラジーコヴァー(ソプラノ)
ゲルト・テュルク(テノール)
鈴木雅明指揮
バッハ・コレギウム・ジャパン
バッハ:カンタータ第186番「魂よ、躓づくなかれ」BWV186
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=HFty736iJUk)。
バッハのカンタータ「魂よ、躓づくなかれ」BWV186は1723年に作曲され、この年の三位一体主日後第7主
日である7月11日に初演されました。といっても、
この作品は完全な新作というわけではなく、ヴァイマル時代の作品で、1716年の待降節第3日曜日のために
作曲された同名のカンタータBWV186aを改作したものです。BWV186aは冒頭合唱に続いて4曲のアリアと
コラールが続く全5曲構成でしたが、バッハはこの5曲を歌詞を取り換えただけでそのまま流用し、新たにア
リアとレシタティーヴォを作曲し、2部構成に変更して新しいコラールをそれぞれの最後に配して、全11曲
の作品としました。
この日の福音書章句はマルコによる福音書から、イエスが奇蹟を起こして四千人に食べ物を与えるという話
であり、歌詞もこの章句の内容に沿ったものに替えられています。このカンタータは説教前に第1部が演奏
されて、男声によって自らの弱さと救い主の強さを歌い、説教の後に第2部が演奏されて、女声によってキ
リスト者の進むべき道が歌われます。
なお、本作の9日前に初演されたBWV147も改作された作品で、過去の作品から改作されたカンタータが2作
続けて初演されています。
キャサリン・フーグ(ソプラノ)
リチャード・ウィン・ロバーツ(アルト)
コビー・ヴァン・レンスバーグ(テノール)
シュテファン・ローゲス(バス)
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディ合唱団
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』第3曲「Manus Quattuor Punctorum」
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』第3曲「Manus Quattuor Punctorum」。作詞・作曲Hidy。私はラテン語初心者ですので、歌詞には文法上の間違いなどがあると思います。 Kantake "Magiagnus Sinici Officiale", Teil Ⅲ 'Manus Quattuor Punctorum'. Text und Musik von Hidy. Es kann im Text vielleicht einige grammatische Fehler. その他の動画・Hidy's andere Videos → user/8807293.
バッハ:カンタータ第144番「おのがものを取りて、行け」BWV144
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=V_v7PUC7Dxs)。
カンタータ「おのがものを取りて、行け」BWV144は1724年にバッハが作曲し、同年2月6日
の七旬節の礼拝において初演されました。
この日の礼拝ではマタイ福音書から「葡萄畑の労働者の喩え」が述べられました。これは、葡
萄畑で一日中働いた者と、日暮れ前に呼び寄せた者に、主人が等しい日当を支払ったため労働
者が不平を言い、これに対して主人は彼との契約を守りつつ、僅かでも働いてくれた者にも等
しく報いたいと願ったことを打ち明け、その嫉妬心を厳しく諌めたという話で、カンタータは
この話に沿って「神の真意を信じて信仰を貫きなさい」といった歌詞が歌われます。
音楽様式としては、オーボエ2本と弦楽器・通奏低音という必要最小限の編成により、1724年
のバッハのカンタータの中では、極めて地味な伴奏が付いた小規模な作品となっています。
このことから本作の演奏機会は多くないうえ、作風がバッハらしからぬという理由で一時は偽
作説が唱えられるほどで、それほど評価が高くありません。なお、本作はバッハの自筆による
総譜が遺されており、現在ではバッハの真作とする意見が優勢になっています。
アンスガル・プファイファー(ソプラノ)
ポール・エスウッド(アルト)
クルト・エクヴィルツ(テノール)
グスタフ・レオンハルト指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
レオンハルト・コンソート
ハノーヴァー少年合唱団
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』 - 第2曲「Manus Duorum Punctorum」
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』 - 第2曲「Manus Duorum Punctorum」。 作詞・作曲 Hidy。 私はラテン語初心者ですので、歌詞には文法上の間違いなどがあると思います。字幕訂正:誤 Autopreparario → 正 Autopreparatio(2分47秒付近)。その他の動画 → user/8807293。 Kantake "Magiagnus Sinici Officiale" - Teil Ⅱ 'Manus Duorum Punctorum'. Text und Musik von Hidy. Ich spreche Lateinisch nicht gut. Deshalb kann es im Text einige grammatische Fehler geben. Korrigierung des Untertitels - Falsch: Autopreparario → Ricitig: Autopreparatio (ca.2 Min. 47 Sek). Hidy's andere Videos → user/8807293.
バッハ:カンタータ第194番「こよなく待ちこがれし喜びの祝い」BWV194
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=rN_6VqK-6hc)。
バッハのカンタータ「こよなく待ちこがれし喜びの祝い」BWV194は1723年に作曲され、11月2日に初演さ
れました。この日、ライプツィヒの南東に位置するシュテルムタールの教会と新たなオルガンの献堂式が行
われ、その際に演奏される目的で作曲されており、楽譜の冒頭にはバッハ自身の手によって「シュテルムタ
ールのオルガン落成記念」と書かれています。
バッハにとっては、シュテルムタールの教会そのものよりは新たなオルガンが出来たことの方が喜ばしいこ
とだったようですが、本作の歌詞ではオルガンに関する言及はなく、主に新生した教会の献堂式に関連して
「ソロモンの神殿奉献の祈り」の場面を取り上げ、「神は家を必要とせず、どんな家も神を住まわせること
はできないが、信じる会衆が神に賛美と祈りを捧げるところ、つまり『私たちの歌の農場』において、神は
その臨在の輝きを与えてくださる」といった内容が歌われます。
ただ、研究者によるとこのカンタータは完全な新作というわけではなく、元々はバッハがケーテン時代に宮
廷での誕生日祝賀用に作曲した世俗カンタータBWV194a(一部楽器のパート譜のみ現存)を改作したもの
と考えられています。カンタータは2部に分かれ、それぞれ6曲の計12曲で構成されていますが、曲全体に
明るく軽やかな雰囲気が支配しており、原曲である世俗カンタータの名残りがあるようです。また、楽曲の
中には序曲、パストラル、ガヴォット、ジーグ、メヌエット、そしてコラールが揃っており、管弦楽組曲に
近い構成なのも注目点とされています。
スーザン・コンソーリ(ソプラノ)
チャールズ・ブレンディ(テノール)
ウィル・プラペスティス(バス)
ライアン・ターナー指揮
エマニュエル・ミュージック
バッハ:カンタータ第113番「主イエス・キリスト、汝こよなき宝」BWV113
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=KcosBkNGjPI)。
バッハのカンタータ「主イエス・キリスト、汝こよなき宝」BWV113は1724年、この年の三位一体後第11主日にあたる8月20日に初演されました。
この日の福音書章句はルカによる福音書から「ファリサイ派の人と徴税人」のたとえが取り上げられています。これは、自分を誇示するファリサイ派の人よりも、自らを罪人として憐れみを乞う徴税人が正しく「だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる」という話で、罪を自覚し悔い改めることによって義とされるという内容になっています。本作の歌詞もこの内容に沿って「自分の心の苦しみや悲しみがイエスの言葉による救いによって癒される」という意味合いが歌われています。
音楽様式としては、ドイツのルター派神学者バルトロメウス・リングヴァルト(1532 - 1599)の作詞によるコラール「主イエス・キリスト、汝こよなき宝」の旋律や歌詞が全8曲の随所で引用されており、コラールとの結びつきが強いカンタータとなっています。なお、このコラールはカンタータ131番「主よ、深き淵よりわれ汝を呼ぶ」でも使われています。
マグダレーナ・コジェナー(ソプラノ)
ウィリアム・タワーズ(アルト)
マーク・パドモア(テノール)
シュテファン・ローゲス(バス)
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディ合唱団
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』第5曲「Manus Octo Punctorum」歌唱付き
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』第5曲「Manus Octo Punctorum」テノールソロ付きバージョン。作詞・作曲Hidy。私はラテン語初心者ですので、歌詞には文法上の間違いなどがあると思います。 Kantake "Magiagnus Sinici Officiale", Teil Ⅴ 'Manus Octo Punctorum' mit Tenorsolo. Text und Musik von Hidy. Es kann im Text vielleicht einige grammatische Fehler. カラオケバージョン/Karaoke-version → sm14291884. その他の動画・Hidy's andere Videos → user/8807293.
バッハ:カンタータ第172番「鳴りひびけ、汝らの歌声」BWV172
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=OVpkgUL_1YY)。
1714年、この年の聖霊降臨節第1日である5月20日に初演されたカンタータ「鳴りひびけ、汝らの歌声」
BWV172は、バッハがヴァイマルの楽師長に就任してから作曲した、3作目のカンタータになります。
聖霊降臨祭(ペンテコステ)とは、イエスの復活・昇天後、集まって祈っていた120人の信徒たちの上に、
神からの聖霊が降ったという出来事で、これにより自らの信仰に確信を得た信徒たちは周囲の迫害に恐れ
ることなく布教を行い、多くの人が洗礼を受けて信者が急速に拡大したとされています。
このカンタータはそういった故事にちなんで、父(神)と子(イエス・キリスト)と聖霊が一体であると
する「三位一体」を讃える構成になっており、歌詞だけでなく「3」という数字が随所に現れています。
例えば第1曲や第3曲では「3」本のトランペットが「3」和音で奏されるほか、第1曲は「3」拍子、第3曲
は「3」部形式となっています。
また、バッハの初期カンタータの中では演奏規模が大きい祝祭的な雰囲気の本作はバッハ自身も気に入っ
ていたようで、ヴァイマルでの初演後は1724年に改訂版(リコーダーからフルートに変更され、原曲の
ハ長調からニ長調に移調された)が演奏されたほか、更に手を加えた最終稿(管楽器が省略され、冒頭合
唱曲の反復がなくなり、調性も再びハ長調に戻された)が1731年に演奏されています。
エヴァ・オルティヴァーニ(ソプラノ)
マルクス・フォルスター(アルト)
ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)
ラファエル・ユート(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ財団合唱団
バッハ:カンタータ第143番「わが魂よ、主を頌め讃えよ」BWV143(偽作?)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=IAkxGNY1hI8)。
バッハ作のカンタータとされる「わが魂よ、主を頌め讃えよ」BWV143は、バッハの死後の
筆写譜でしか遺されておらず、正確な作曲時期も不明です。歌詞の内容は新年を祝うもので
あることから新年用のカンタータと推測されます。
全7曲からなる本作はホルンとティンパニが派手に活躍して、晴れやかで明るい雰囲気がある
一方、合唱の扱いは単純で、バッハ作品特有の転調や複雑な和声や凝った対位法の部分がな
いため、ごく初期の作品と推測する意見があるほか、偽作とする説もあります。
ロジャー・セリシウス(ソプラノ)
クルト・エクヴィルツ(テノール)
マックス・ファン・エグモント(バス)
グスタフ・レオンハルト指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
レオンハルト・コンソート
ハノーヴァー少年合唱団
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』第5曲「Manus Octo Punctorum」カラオケ版
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』第5曲「Manus Octo Punctorum」。作詞・作曲Hidy。私はラテン語初心者ですので、歌詞には文法上の間違いなどがあると思います。 Kantake "Magiagnus Sinici Officiale", Teil Ⅴ 'Manus Octo Punctorum', Karaokeversion. Text und Musik von Hidy. Es kann im Text vielleicht einige grammatische Fehler. 歌唱付きバージョン/ Dieselbe Musik mit Tenorsolo → sm14291968. その他の動画・Hidy's andere Videos → user/8807293.
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』 - 第5曲「Manus Octo Punctorum」
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』 - 第5曲「Manus Octo Punctorum」。 作詞・作曲 Hidy。 私はラテン語初心者ですので、歌詞には文法上の間違いなどがあると思います。その他の動画 → user/8807293。 Kantake "Magiagnus Sinici Officiale" - Teil Ⅴ 'Manus Octo Punctorum'. Text und Musik von Hidy. Ich spreche Lateinisch nicht gut deshalb es gibt im Text wohl grammatische Fehler. Hidy's andere Videos → user/8807293.
バッハ:カンタータ第199番「わが心は血の海に漂う」BWV199
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=ydCKpBxdB8w)。
バッハのカンタータ「わが心は血の海に漂う」BWV199は1713年、この年の三位一体節後第11日曜日であ
る8月27日にヴァイマルで初演されました。バッハのカンタータの中では比較的早い時期の作品ですが、20
世紀になってデンマークで自筆総譜が発見されるまでは存在が知られていなかったため、完成された教会カ
ンタータの中では最後の番号であるBWV199が付けられました(この後の番号の教会カンタータBWV200は
未完成)。
この日の福音書章句はルカによる福音書から「ファリサイ派の人と徴税人」の例えで、全8曲の本作もその
章句に沿って前半が徴税人の改悛につながる暗い歌詞から始まり、前半は切々と絶望や悔恨の情が歌われ、
後半は慰めから神の救済、そして救われたことによる喜ばしさが歌われます。
音楽的にはレチタティーヴォとアリアが交互に歌われ、途中の第6曲が合唱コラールとなっており、バッハ
が合唱コラールを終曲に据えるコラール・カンタータの様式を確立する以前の作品であることがうかがえま
す。しかし、バッハはこの曲に愛着があったようで、何度か改訂した上で、バッハの生前に再演を3回行っ
ていたことが確認されています。特に最後の再演である1723年8月8日には、同じ福音書章句に基づいて作
曲されたBWV179の初演にあわせて演奏されており、前半が本作、後半がBWV179の初演という順番で演奏
されました。
マグダレナ・コジェナー(ソプラノ)
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
バッハ:カンタータ第90番「怖ろしき終わり汝らを引きさらう」BWV90
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=sTGJR3hpC-8)。
バッハのカンタータ「怖ろしき終わり汝らを引きさらう」BWV90は1723年、この年の三位一体節後第25日曜日である11月14日に初演されました。1723年の教会暦において初演された新作カンタータの中では、本作は最後の作品にあたります。当日の福音書章句では終末の預言が語られていることから、前半は罪深い者に訪れる裁きと破滅、後半は信心深い者が神によって救われるという筋立てになっています。
音楽様式としては、アリアとレチタティーヴォが2曲ずつとコラールから成る全5曲の小規模な作品となっています。編成も小規模で室内楽的なものとなっていますが、実は自筆譜には楽器編成の指定がなく、トランペットのパートは作曲当時(18世紀)の出版カタログ、音域・音型・内容からトランペットと想定されて演奏されます。
また、この頃のバッハのカンタータ(BWV60、89など)は終曲のコラール以外には合唱を含まないものが多く、本作もそういった作品の1つとなっています。
ジョアン・ラン(ソプラノ)
ウィリアム・タワーズ(カウンターテナー)
ジェイムス・ギルクリスト(テノール)
ピーター・ハーヴェイ(バス)
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディ合唱団
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』 - 第4曲「Manus Sex Punctorum」
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』 - 第4曲「Manus Sex Punctorum」。 作詞・作曲 Hidy。 私はラテン語初心者ですので、歌詞には文法上の間違いなどがあると思います。その他の動画 → user/8807293。 Kantake "Magiagnus Sinici Officiale" - Teil Ⅳ 'Manus Sex Punctorum'. Text und Musik von Hidy. Ich spreche Lateinisch nicht gut. Deshalb kann es im Text einige grammatische Fehler geben. Hidy's andere Videos → user/8807293.
バッハ:カンタータ第126番「主よ、みことばもて我らを守りたまえ」BWV126
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=qE_ge6_-8W0)。
バッハのカンタータ「主よ、みことばもて我らを守りたまえ」BWV126は1725年に作曲され、
この年の復活祭前第8主日である2月4日に初演されました。
この日は聖句としてルカによる福音書から「種を蒔く人」のたとえが述べられました。この話
では神の言葉を「種」に例え、良い土地に蒔かれた種が豊かな実りをもたらすように、神の教
えを良く聞く者は豊かな人生を送るとイエスが説いたとされています。この聖句に基づき、本
作では題名の通り「みことばもて我らを守りたまえ」という風に、神の言葉を信じるべきとい
う歌詞が歌われます。
音楽上の様式としては全6曲で構成され、第1曲でルターのコラール「みことばもて我らを守り
たまえ」が、第6曲でルターのコラール「平安を与えたまえ」が歌われており、コラールで始
まりコラールで終わるという典型的なバッハのコラール・カンタータの様式となっています。
カルメラ・コンラート(ソプラノ)
Ulrike Andersen(アルト)
レミー・バーネンス(テノール)
Samuel Zünd(バス)
Bernhard Hunziker指揮
バッハ・コレギウム・チューリッヒ
グラシアスクリスマスカンタータ
クリスマス・カンタータとは?家族共に楽しめ、生きることへの感謝と喜びを味わい、忘れることができない時間を与えます。笑いあり、涙あり。クラシック音楽とミュージカルの世界を行き来する新しいジャンル。幕ごとに異なった形式と表現で、クリスマスという一つの主題に含まれた意味を再現し、馴染みのあるキャロルにオペラ的要素とミュージカル的要素を加えて、クリスマスの喜びと幸福そしてイエスキリストの誕生の真の意味を歌います。新宿文化センター(大ホール)12月27日(木)2回開演 16時、19時12月28日(金)3回開演 13時、16時、19時お問合せ 03)6380 - 2257http://gracias.iyf.jpチケット購入のご案内チケットぴあ(http://t.pia.jp/) Pコード:183-547
バッハ:カンタータ「おしゃべりはやめて、お静かに」BWV211(佐藤俊介指揮オランダ・バッハ協会)
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=B6Loyexw3uk)。
バッハが作曲した17曲の世俗カンタータのうち、「コーヒー・カンタータ」の異名を持つ「おしゃべりはや
めて、お静かに」BWV211は人気の高い作品であり、数多くの演奏家によって演奏されています。
この動画では、ヴァイオリン奏者の佐藤俊介がヴァイオリンと指揮を担当し、オランダ・バッハ協会と共に
演奏しています。佐藤は2018年にオランダ・バッハ協会の第6代芸術監督に就任しており、2023年に退任す
るまでの間、オランダ・バッハ協会と共に精力的にバッハ作品の演奏を行いました。
ルーシー・シャルタン(ソプラノ)
Jan-Willem Schaafsma(テノール)
マタイス・ファン・デ・ウールド(バス)
佐藤俊介(ヴァイオリン、指揮)
オランダ・バッハ協会
バッハ:カンタータ第165番「おお 聖なる霊と水の洗礼よ」BWV165
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=SqNVIF2Lkgo)。
バッハのカンタータ「おお 聖なる霊と水の洗礼よ」BWV165は1715年の作品で、この年の三位一体節で
ある6月16日に初演されたと推測されています。
この日の福音書章句はヨハネによる福音書から、ファリサイ派で最高法院の議員であったニコデモがイエ
スと神の国について問答をしたことが取り上げられており、本作の歌詞もその内容に沿って「水と霊によ
って生まれなければ、神の国に入ることはできない」、つまり曲名にもある「洗礼」を主題にしており、
全体的な内容としては、古い罪深い自分が死んで、新しい自分が生まれるという、苦しみと喜びについて
歌われています。
音楽様式としては、この頃のヴァイマルでのバッハのカンタータに見られる、独唱と室内楽的な伴奏で構
成される小規模な様式で構成されていますが、全6曲が多彩な様式で作曲されており、演奏規模が小規模
ながら単調さを感じないよう工夫がなされています。
マリー・ルイーゼ・ヴェルネブルク(ソプラノ)
エルヴィラ・ビル(アルト)
コリン・バルザー(テノール)
ドミニク・ヴェルナー(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ財団合唱団
バッハ:カンタータ「破れ、砕け、壊て(鎮まれるアイオロス)」BWV205
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=P5ceHk_c4Tk)。
バッハの世俗カンタータ「破れ、砕け、壊(こぼ)て」BWV205は1725年8月3日、ライプツィヒ大学の哲
学を専門とする講師アウグスト・フリードリヒ・ミュラーの命名日祝賀会で初演されました。ミュラーは当
時のライプツィヒ大学において人気があった講師で、本作はバッハが学生たち(あるいは大学)から依頼を
受けて作曲したと考えられています。
本作の台本はギリシャ神話に基づき、風の精が封印された洞窟を開き、地上すべてを破壊しようともくろむ
風神の王アイオロス(バス)に対して、西風の精ゼビュロス(テノール)、果実の女神ポモナ(アルト)、そして学術と法の女神パラス=アテナ(ソプラノ)が説得を試みて、アイオロスが怒りを鎮めるというもの
で、初演時には「鎮まれるアイオロス」の副題が付けられました。
楽器編成はバッハが手掛けたカンタータの中でも最大規模で、トランペット3本とホルン2本、ティンパニ、
オーボエ2本(オーボエ・ダ・モーレ持ち替え)、フルート2本、ヴィオラ・ダ・モーレ、ヴィオラ・ダ・ガ
ンバ・弦楽器、通奏低音という編成になっています。これほど大規模な編成になったのは、ミュラー邸前で
の屋外演奏を想定したものと推測されます。
本作は上記のような大規模編成のうえ全15曲というバッハのカンタータの中でも演奏時間が長い作品です
が、台本からわかる通りオペラに近い音楽劇であり、観客にもわかりやすい祝典的な作品であることから、
比較的演奏機会の多い作品となっています。
イヴォンヌ・ケニー(ソプラノ)
マルヤーナ・リポヴシェク(アルト)
クルト・エクヴィルツ(テノール)
ロベルト・ホル(バス)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
アルノルト・シェーンベルク合唱団
バッハ:カンタータ第162番「ああ、いまわれ婚筵に行かんとして」BWV162
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=VYHiET4VSO0)。
バッハのカンタータ「ああ、いまわれ婚筵に行かんとして」BWV162は1716年、この年の三位一体
節後第20日曜日である10月25日に初演されました。
初演日に取り上げられた福音書章句はマタイによる福音書から「天国は、ある王が王子のために婚
宴を催したのに似ている」という婚儀の例えであり、その時に初演された本作の歌詞は全体を通し
て「神の国の宴」について触れ、「神の婚宴にふさわしい信仰を身につけるべき」と歌われます。
音楽様式としては、バッハがヴァイマルでザクセン=ヴァイマル公の宮廷オルガン奏者・楽師長の
地位にあったときの作品で、全5曲という構成や室内楽的な編成、それに合唱が終曲のみと、ヴァ
イマル時代の他のバッハのカンタータと同様に簡素な作りとなっています。
トビアス・ヴァイヴァンガー(ソプラノ)
ポール・エスウッド(アルト)
クルト・エクヴィルツ(テノール)
ロベルト・ホル(バス)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
テルツ少年合唱団
バッハ:カンタータ第80番「われらが神は堅き砦」BWV80
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=mEwjYFhOcTs)。
バッハのカンタータの中でも人気がある作品の1つである「われらが神は堅き砦」BWV80は、1724年10月31日に初演されました。
10月31日はルターが「95ヶ条の提題」を発表して宗教改革を始めた日であり、ルーテル教会ではこの日を記念日として礼拝を営んでいます。この日の礼拝ではヨハネ黙示録から、福音を携えた天使が全人類に裁きの時を告げ、神への礼拝を呼びかけるくだりが説教されており、その説教を受けて、あらゆる迫害との闘争や、中傷に屈しない信仰心を呼び起こす歌詞が歌われます。
この作品には元となったカンタータがあり、1715年3月24日にヴァイマルで披露された「神より生まれし者はすべて」BWV80aが原曲です。この曲は復活祭前第4日曜日のために書かれたカンタータで、初演日の説教にあわせて罪との戦いを歌うものでしたが、四旬節から聖金曜日までカンタータ演奏を自粛するライプツィヒでは演奏できませんでした。このためBWV80aは、説教の内容が比較的近い宗教改革記念日のための作品として改作されることとなり、BWV80が完成しました。
全8曲から成る本作はルターのコラール「神は我がやぐら」がそのまま取り込まれており、バッハのコラール・カンタータの中でも屈指の完成度を誇る名作として高く評価されています。
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
テリー・ヴァイ(アルト)
ベルンハルト・ベルヒトルト(テノール)
クラウス・メルテンス(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ財団合唱団
バッハ:カンタータ第77番「汝の主なる神を愛すべし」BWV77
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=AERnWgdP6ws)。
バッハのカンタータ「汝の主なる神を愛すべし」BWV77は1723年、三位一体節後第13日曜日にあたる8月22日に初演されました。この日の聖句はルカ福音書の中でも有名な「善きサマリア人のたとえ」で、これにちなんでカンタータも隣人への愛と神の愛について歌われます。とはいえ、福音章句と直接の関係がある歌詞は第4曲(テノールのレチタティーヴォ)のみで、それほど明確なストーリーがあるわけではありません。
音楽的には、冒頭曲の合唱のあとはアリアとレチタティーヴォが交互に並び、最後はコラールで締めくくられる全6曲から成っており、本作の1週間前に初演された「わが魂よ、主を頌めまつれ」BWV69aに比べると演奏規模は簡素になっています。
デートレフ・ブラチュケ(ソプラノ)
ポール・エスウッド(アルト)
アダルベルト・クラウス(テノール)
マックス・ファン・エグモンド(バス)
グスタフ・レオンハルト指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
コレギウム・ヴォカーレ
レオンハルト・コンソート
ハノーヴァー少年合唱団
バッハ:カンタータ第167番「もろびとよ、神の愛を讃えまつれ」BWV167
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=DkV31HKNtrM)。
バッハのカンタータ「もろびとよ、神の愛を讃えまつれ」BWV167は1723年、洗礼者ヨハネの祝日である
6月24日に初演されました。本作は初演された1723年に作曲されたと考えられていますが、その4日前には
カンタータ「飾りなき心ぞ」BWV24が初演されており、間を置かずに新作カンタータが連続して初演され
ていることから、実際には以前から前もって作曲されていたのではないか、とする説もあります。
初演日は洗礼者ヨハネの誕生を祝う日であり、本作の歌詞もヨハネの誕生を祝うものとなっています。
音楽的には、曲数こそ全5曲と少なめであるものの、第1曲と第3曲のアリアが長大で、全曲の演奏時間も約
17分と中規模カンタータに匹敵しています。また、終曲のコラールはバッハが好んで編曲したもので、モテ
ット(BWV225、BWV231)やカンタータ(BWV17、BWV51など)でも重要な役割を果たしています。
ヘルムート・ヴィッテク(ソプラノ テルツ少年合唱団所属)
Panajotis Iconomou(アルト テルツ少年合唱団所属)
クルト・エクヴィルツ(テノール)
ロベルト・ホル(バス)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
テルツ少年合唱団
グラシアスクリスマスカンタータ
クリスマス・カンタータとは?家族共に楽しめ、生きることへの感謝と喜びを味わい、忘れることができない時間を与えます。笑いあり、涙あり。クラシック音楽とミュージカルの世界を行き来する新しいジャンル。幕ごとに異なった形式と表現で、クリスマスという一つの主題に含まれた意味を再現し、馴染みのあるキャロルにオペラ的要素とミュージカル的要素を加えて、クリスマスの喜びと幸福そしてイエスキリストの誕生の真の意味を歌います。新宿文化センター(大ホール)12月27日(木)2回開演 16時、19時12月28日(金)3回開演 13時、16時、19時お問合せ 03)6380 - 2257http://gracias.iyf.jpチケット購入のご案内チケットぴあ(http://t.pia.jp/) Pコード:183-547
バッハ:カンタータ第196番「主はわれらを御心に留めたまえり」BWV196
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=YNjAHgMMsFs)。
バッハのカンタータ「主はわれらを御心に留めたまえり」BWV196は、その様式的な特徴から初期の作品と
推測されていますが、正確な作曲・初演の年月日は確定していません。
歌詞の内容は、詩篇115編から12~15節が引用されており、思慮深く祝福する神について語っています。そ
して14節には「主は、あなたとあなたの子らを、ますます増やし給う」との語句があります。このことから、
多くの専門家は結婚式で演奏するためにこのカンタータが作曲されたと推測しており、専門家の中にはその
推測をさらに広げ、1708年6月5日にドルンハイムで行われた、バッハの先妻マリア・バルバラの叔母であ
るレジーナ・ヴェーデマンの結婚式のために作曲されたと考えています。ただし、これらの推測はあくまで
も状況証拠を積み上げたもので、そもそも結婚式のためのカンタータではない可能性もあります。
本作はシンフォニア、合唱、ソプラノのアリア、二重唱、そして最後の合唱という5つの楽章で構成されて
おり、短いながらも、晴れやかで祝祭的な作品となっています。音楽様式に関しては、円熟期のバッハのカ
ンタータに特徴的なレチタティーヴォや終結コラールの楽章が本作には存在せず、むしろ17世紀のカンター
タの様式に近いことから、バッハの音楽活動の初期に属する1707~08年ごろに作曲されたのはほぼ確実と
考えられています。
ドロテー・ミールズ(ソプラノ)
アレックス・ポッター(アルト)
チャールズ・ダニエルズ(テノール)
トビアス・ベルント(バス)
ヨス・ファン・フェルトホーフェン指揮
オランダ・バッハ協会管弦楽団
オランダ・バッハ協会合唱団
バッハ:カンタータ「急げ、渦巻く風ども(フェーブスとパンの争い)」BWV201
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=ORxbBLry6dE)。
バッハが1729年に作曲した世俗カンタータ「急げ、渦巻く風ども」BWV201は、ギリシャ神話を題材にし
た作品です。別名は「フェーブスとパンの争い」と呼ばれていますが、これはフェーブス(アポロ)と牧神
パンが歌を競い合い、フェーブスがパンを打ち負かすという筋立てによるもので、演奏時間は1時間弱に及
ぶ大作となっています。
作曲当時、バッハの作品は他の音楽家や評論家から時代遅れの音楽との批判を受けるようになっていまし
た。それらの批判にバッハが反論するために本作は作曲されたと考えられています。すなわち、正当な音楽
を好むフェーブスと新しい音楽を好むパンを対比させ、最終的にフェーブスが勝利することで「(バッハが
手掛ける)正当な音楽こそが勝つ」と音楽的に宣言しており、題名にある「渦巻く風ども」とは、バッハを
巡る音楽的論争、バッハに対する批判的言説を表しているとされています。
カタリーナ・ペルジケ(ソプラノ)
Sophie Harmsen(アルト)
アンドレアス・カラシアク、Michael Berner(テノール)
Krešimir Stražanac、Matthias Horn(バス)
カイ・ヨハンセン指揮
シュティフスバロック・シュトゥットガルト
シュトゥットガルト合唱団