タグ カンタータ が登録されている動画 : 269 件中 33 - 64 件目
種類:
- タグ
- キーワード
対象:
バッハ:カンタータ第194番「こよなく待ちこがれし喜びの祝い」BWV194
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=rN_6VqK-6hc)。
バッハのカンタータ「こよなく待ちこがれし喜びの祝い」BWV194は1723年に作曲され、11月2日に初演さ
れました。この日、ライプツィヒの南東に位置するシュテルムタールの教会と新たなオルガンの献堂式が行
われ、その際に演奏される目的で作曲されており、楽譜の冒頭にはバッハ自身の手によって「シュテルムタ
ールのオルガン落成記念」と書かれています。
バッハにとっては、シュテルムタールの教会そのものよりは新たなオルガンが出来たことの方が喜ばしいこ
とだったようですが、本作の歌詞ではオルガンに関する言及はなく、主に新生した教会の献堂式に関連して
「ソロモンの神殿奉献の祈り」の場面を取り上げ、「神は家を必要とせず、どんな家も神を住まわせること
はできないが、信じる会衆が神に賛美と祈りを捧げるところ、つまり『私たちの歌の農場』において、神は
その臨在の輝きを与えてくださる」といった内容が歌われます。
ただ、研究者によるとこのカンタータは完全な新作というわけではなく、元々はバッハがケーテン時代に宮
廷での誕生日祝賀用に作曲した世俗カンタータBWV194a(一部楽器のパート譜のみ現存)を改作したもの
と考えられています。カンタータは2部に分かれ、それぞれ6曲の計12曲で構成されていますが、曲全体に
明るく軽やかな雰囲気が支配しており、原曲である世俗カンタータの名残りがあるようです。また、楽曲の
中には序曲、パストラル、ガヴォット、ジーグ、メヌエット、そしてコラールが揃っており、管弦楽組曲に
近い構成なのも注目点とされています。
スーザン・コンソーリ(ソプラノ)
チャールズ・ブレンディ(テノール)
ウィル・プラペスティス(バス)
ライアン・ターナー指揮
エマニュエル・ミュージック
バッハ:カンタータ第113番「主イエス・キリスト、汝こよなき宝」BWV113
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=KcosBkNGjPI)。
バッハのカンタータ「主イエス・キリスト、汝こよなき宝」BWV113は1724年、この年の三位一体後第11主日にあたる8月20日に初演されました。
この日の福音書章句はルカによる福音書から「ファリサイ派の人と徴税人」のたとえが取り上げられています。これは、自分を誇示するファリサイ派の人よりも、自らを罪人として憐れみを乞う徴税人が正しく「だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる」という話で、罪を自覚し悔い改めることによって義とされるという内容になっています。本作の歌詞もこの内容に沿って「自分の心の苦しみや悲しみがイエスの言葉による救いによって癒される」という意味合いが歌われています。
音楽様式としては、ドイツのルター派神学者バルトロメウス・リングヴァルト(1532 - 1599)の作詞によるコラール「主イエス・キリスト、汝こよなき宝」の旋律や歌詞が全8曲の随所で引用されており、コラールとの結びつきが強いカンタータとなっています。なお、このコラールはカンタータ131番「主よ、深き淵よりわれ汝を呼ぶ」でも使われています。
マグダレーナ・コジェナー(ソプラノ)
ウィリアム・タワーズ(アルト)
マーク・パドモア(テノール)
シュテファン・ローゲス(バス)
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディ合唱団
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』第5曲「Manus Octo Punctorum」歌唱付き
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』第5曲「Manus Octo Punctorum」テノールソロ付きバージョン。作詞・作曲Hidy。私はラテン語初心者ですので、歌詞には文法上の間違いなどがあると思います。 Kantake "Magiagnus Sinici Officiale", Teil Ⅴ 'Manus Octo Punctorum' mit Tenorsolo. Text und Musik von Hidy. Es kann im Text vielleicht einige grammatische Fehler. カラオケバージョン/Karaoke-version → sm14291884. その他の動画・Hidy's andere Videos → user/8807293.
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』 - 第2曲「Manus Duorum Punctorum」
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』 - 第2曲「Manus Duorum Punctorum」。 作詞・作曲 Hidy。 私はラテン語初心者ですので、歌詞には文法上の間違いなどがあると思います。字幕訂正:誤 Autopreparario → 正 Autopreparatio(2分47秒付近)。その他の動画 → user/8807293。 Kantake "Magiagnus Sinici Officiale" - Teil Ⅱ 'Manus Duorum Punctorum'. Text und Musik von Hidy. Ich spreche Lateinisch nicht gut. Deshalb kann es im Text einige grammatische Fehler geben. Korrigierung des Untertitels - Falsch: Autopreparario → Ricitig: Autopreparatio (ca.2 Min. 47 Sek). Hidy's andere Videos → user/8807293.
バッハ:カンタータ第144番「おのがものを取りて、行け」BWV144
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=V_v7PUC7Dxs)。
カンタータ「おのがものを取りて、行け」BWV144は1724年にバッハが作曲し、同年2月6日
の七旬節の礼拝において初演されました。
この日の礼拝ではマタイ福音書から「葡萄畑の労働者の喩え」が述べられました。これは、葡
萄畑で一日中働いた者と、日暮れ前に呼び寄せた者に、主人が等しい日当を支払ったため労働
者が不平を言い、これに対して主人は彼との契約を守りつつ、僅かでも働いてくれた者にも等
しく報いたいと願ったことを打ち明け、その嫉妬心を厳しく諌めたという話で、カンタータは
この話に沿って「神の真意を信じて信仰を貫きなさい」といった歌詞が歌われます。
音楽様式としては、オーボエ2本と弦楽器・通奏低音という必要最小限の編成により、1724年
のバッハのカンタータの中では、極めて地味な伴奏が付いた小規模な作品となっています。
このことから本作の演奏機会は多くないうえ、作風がバッハらしからぬという理由で一時は偽
作説が唱えられるほどで、それほど評価が高くありません。なお、本作はバッハの自筆による
総譜が遺されており、現在ではバッハの真作とする意見が優勢になっています。
アンスガル・プファイファー(ソプラノ)
ポール・エスウッド(アルト)
クルト・エクヴィルツ(テノール)
グスタフ・レオンハルト指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント
レオンハルト・コンソート
ハノーヴァー少年合唱団
バッハ:カンタータ第191番(ラテン語教会音楽)「天のいと高きところには神に栄光あれ」BWV191
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=591UNte6nYQ)。
バッハの「天のいと高きところには神に栄光あれ」BWV191は、1742~1746年頃のクリスマス初日の礼拝
で初演したと考えられています。
クリスマス初日の礼拝ではルカ福音書から、厩(うまや)でイエスが誕生するとともに、羊飼い達の前に天
使の軍団が降臨し、救い主の誕生を継げて唱和する場面が朗読されます。この曲がいつ初演されたかについ
ては上記の通り諸説ありますが、1742年のクリスマス初日、パウリナー教会(Paulinerkirche)において、
バッハは学術的な演説を行っており、その際に演奏された可能性が最も高いと考えられています。
作曲にあたって、バッハは1733年7月にザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト2世に献呈した小ミサ曲
から3曲を選抜して歌詞の差し替えと編曲を行い、全3楽章の曲としました。こういった事情から、本作は歌
詞がラテン語となっており、バッハのカンタータの中では唯一、ラテン語の歌詞による作品となっていま
す。また、ハンス・ヨアヒム・シュルツェとクリストフ・ヴォルフが20世紀末に編纂した「バッハ便覧」で
は、本作は教会カンタータとは別の「ラテン語教会音楽」の項目に移されています。
なお、本作の3曲は全て、後にミサ曲 ロ短調の「グローリア」の中の曲に転用されています。
ハナ・ブラジーコヴァー(ソプラノ)
ゲルト・テュルク(テノール)
鈴木雅明指揮
バッハ・コレギウム・ジャパン
バッハ:カンタータ第186番「魂よ、躓づくなかれ」BWV186
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=HFty736iJUk)。
バッハのカンタータ「魂よ、躓づくなかれ」BWV186は1723年に作曲され、この年の三位一体主日後第7主
日である7月11日に初演されました。といっても、
この作品は完全な新作というわけではなく、ヴァイマル時代の作品で、1716年の待降節第3日曜日のために
作曲された同名のカンタータBWV186aを改作したものです。BWV186aは冒頭合唱に続いて4曲のアリアと
コラールが続く全5曲構成でしたが、バッハはこの5曲を歌詞を取り換えただけでそのまま流用し、新たにア
リアとレシタティーヴォを作曲し、2部構成に変更して新しいコラールをそれぞれの最後に配して、全11曲
の作品としました。
この日の福音書章句はマルコによる福音書から、イエスが奇蹟を起こして四千人に食べ物を与えるという話
であり、歌詞もこの章句の内容に沿ったものに替えられています。このカンタータは説教前に第1部が演奏
されて、男声によって自らの弱さと救い主の強さを歌い、説教の後に第2部が演奏されて、女声によってキ
リスト者の進むべき道が歌われます。
なお、本作の9日前に初演されたBWV147も改作された作品で、過去の作品から改作されたカンタータが2作
続けて初演されています。
キャサリン・フーグ(ソプラノ)
リチャード・ウィン・ロバーツ(アルト)
コビー・ヴァン・レンスバーグ(テノール)
シュテファン・ローゲス(バス)
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
イングリッシュ・バロック・ソロイスツ
モンテヴェルディ合唱団
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』第3曲「Manus Quattuor Punctorum」
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』第3曲「Manus Quattuor Punctorum」。作詞・作曲Hidy。私はラテン語初心者ですので、歌詞には文法上の間違いなどがあると思います。 Kantake "Magiagnus Sinici Officiale", Teil Ⅲ 'Manus Quattuor Punctorum'. Text und Musik von Hidy. Es kann im Text vielleicht einige grammatische Fehler. その他の動画・Hidy's andere Videos → user/8807293.
バッハ:カンタータ第181番「軽佻浮薄なる霊の者ども」BWV181
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=xdIqBGk6PJ0)。
バッハのカンタータ「軽佻浮薄なる霊の者ども」BWV181は1724年に作曲され、この年の復活祭前第8主日
に当たる2月13日に初演されました。この日の福音書章句はルカによる福音書から「『種を蒔く人』のたと
え」で、神を「種を蒔く人」に、神の教えを「種」にたとえ、神の教えは全ての土地に平等に行き渡るが、
その種が育つのは「良い土地」(信心深い人が大勢いる場所)であると説いています。本作はこの章句に沿
って、神の言葉(種)を芽吹かせる良い土壌となるよう備えよと呼びかける歌詞が歌われます。
初演時の楽器編成は弦とトランペットのみという簡素なものでしたが、後年の再演時にオーボエとトラヴェ
ルソが追加されており、現在ではこの再演時の編成で演奏されるのが一般的です。また、本作は通常のカン
タータでは冒頭に置かれる合唱がなく、いきなりアリアで始まります。更に、普段は最後に演奏される単純
4声体のコラール楽章がなく、途中のアリアやレシタティーヴォにもコラールの素材が使われておらず、作
品中に全くコラールの要素が現われないという、珍しいカンタータとなっています。
ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)
アレックス・ポッター(アルト)
ユリウス・プファイファー(テノール)
クラウス・メルテンス(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ財団合唱団
バッハ:カンタータ第69番「わが魂よ、主を讃えよ」BWV69
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=3F7GmsKrgI4)。
1723年に作曲・初演されたバッハのカンタータ「わが魂よ、主を讃えよ」BWV69aは、曲全体で神への賛美を歌い、トランペット3本や管楽器、ティンパニが総出で演奏する豪華で祝祭的な作品となっています。
1748年、ライプツィヒで市参事会員の交替式が行われるのに伴い、バッハは祝祭的な作品であるBWV69aを改作し、交替式で演奏するためのカンタータとしました。改作にあたっては曲中のレチタティーヴォ2曲と終曲のコラールが新曲に差し替えられており、原曲とかなり異なっているため、新バッハ全集ではBWV69aの異稿という扱いとなって独立した分類番号が付されています。これが「わが魂よ、主を讃えよ」BWV69です。
ヴィルヘルム・ヴィートル(ソプラノ)
ポール・エスウッド(アルト)
クルト・エクヴィルツ(テノール)
ルート・ファン・デル・メール(バス)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
テルツ少年合唱団
バッハ:カンタータ第64番「見よ、父なる神の大いなる愛を」BWV64
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=OzI1CImWAhU)。
バッハがライプツィヒに赴任した1723年に作曲されたカンタータ「見よ、父なる神の大いなる愛を」BWV64は、クリスマスの第3日にあたる12月27日に初演されました。ただ、この年の12月27日は使徒ヨハネの祝日とされたようで、全8曲からなる本作にはクリスマスから連想される祝祭的な雰囲気はなく、前半の曲はむしろ現世の虚しさを強調し、後半では対比する形でキリストによる救いを歌うことで、キリスト降誕の意味を深く思い起こさせるような曲想となっています。
本作がこのような構成になったのは、初演当日が使徒ヨハネの祝日であることに加え、この年のクリスマス第1日にBWV63、第2日にBWV40といった大規模な作品が立て続けに演奏されたため、合唱団の疲労を考慮して小編成による曲を作ったと考えられています。
マリア・ケオハネ(ソプラノ)
アレックス・ポッター(アルト)
ヤン・コボウ(テノール)
マシュー・ブルック(バス)
ラルス・ウルリク・モーテンセン指揮
コンチェルト・コペンハーゲン
バッハ:カンタータ第105番「主よ、汝の下僕の審きにかかずらいたもうなかれ」BWV105
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=EMBdIdO21H8)。
バッハのカンタータ「主よ、汝の下僕の審きにかかずらいたもうなかれ(主よ、とがめたもうな)」BWV105は1723年に作曲され、三位一体節後第 9日曜日である7月25日に初演されました。
この日の福音章句はルカによる福音書から「不正を行った財産の管理人を主人が赦す」という逸話ですが、これについてバッハは本作で、主人の罰を恐れる管理人の様子を主の怒りを恐れる罪人の様子に見立てています。全6曲のうち、前半は管理人が不安におののく様子を描写し、後半では罪が赦されて、神の信仰により不安が解消されるという筋立てになっています。
作品中で歌われる歌詞の内容が不正を働いた管理人を赦すという内容のため、神が不正を勧めているように受け取って難色を示す聴き手がいる一方で、音楽的には合唱による前奏曲とフーガといった形の第1曲からバッハが力を入れて作曲したことがわかり、彼がライプツィヒに着任した初年度に発表されたカンタータの中でも、評価が高い作品となっています。
エディット・マティス(ソプラノ)
ユリア・ハマリ(アルト)
ペーター・シュライアー(テノール)
ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バス)
カール・リヒター指揮
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
ミュンヘン・バッハ合唱団
バッハ:カンタータ第89番「われ汝をいかになさんや、エフライムよ」BWV89
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=IXF-K0RqMLc)。
バッハのカンタータ「われ汝をいかになさんや、エフライムよ」BWV89は、1723年10月24日(三位一体主日後第22日曜日)にライプツィヒで初演されました。この日の礼拝ではマタイによる福音書から「王が巨額の負債を負った家来を憐れみ、それを帳消しにしたが、その家来は、同僚に貸したわずかの金を返せと迫って首を絞め、同僚を牢獄に入れてしまう。王は怒って、その家来を牢獄に入れる」という話が取り上げられました。本作もこの話に沿って、不実なこの世に対する神の処罰を警告する歌詞が歌われ、全体として重苦しい雰囲気が漂っています。
音楽様式としては全6曲のうち5曲がアリアとレチタティーヴォで、終曲コラールのみ合唱となっており、伴奏も当初は弦楽器とオーボエのみだったのが、初演直前にコルノ・ダ・カッチャ(ホルン)のパートが追加されるという、声楽・伴奏ともに小規模な編成のカンタータとなっています。
マルクス・クライン(ソプラノ)
ポール・エスウッド(アルト)
マックス・ファン・エグモント(バス)
グスタフ・レオンハルト指揮
レオンハルト・コンソート
コレギウム・ヴォカーレ
ハノーヴァー少年合唱団
バッハ:カンタータ第79番「主なる神は太陽にして楯なり」BWV79
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=l4kadpznOhc)。
1725年、この年の宗教改革記念日である10月31日に初演されたのが、バッハのカンタータ「主なる神は太陽にして楯なり」BWV79です。
宗教改革記念日は、ルターが「九十五ヵ条提題」をウィッテンベルク城教会の扉に釘で打ち付けた日を記念するもので、プロテスタントにとってはカトリックとの戦いが始まった重要な日とされており、バッハの曲もそれを念頭に置いて、カトリックとの戦いを鼓舞するかのように全体として活気に満ち、勇ましい作品となっています(その代わり、当日の聖書章句との関連性はありません)。
ミリアム・フォイアージンガー(ソプラノ)
マルクス・フォルスター(アルト)
ダニエル・ヨハンセン(テノール)
マティアス・ヘルム(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ:カンタータ第182番「天の王よ、汝を迎えまつらん」BWV182
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=pIXuPhJmEJg)。
バッハのカンタータ「天の王よ、汝を迎えまつらん」BWV182は、彼がヴァイマルで宮廷楽師長に就任した
1714年に作曲され、この年の「棕櫚の日曜日」にあたる3月25日に初演されました。バッハはヴァイマル宮
廷楽師長に就任されるにあたり、新作カンタータを毎月1作演奏する仕事を課されており、そうして作曲さ
れた最初のカンタータが本作になります。
「棕櫚の日曜日(Palmsonntag)」とは、イエス・キリストが十字架にかけられて死んだ三日後に復活した
とキリスト教徒が信じる出来事の一週間前に、エルサレムへ入城した記念日のことで、キリスト教において
はこの日からイエスの死(聖金曜日)を通じて復活(復活祭)の前日までの一週間を「受難週」として特別
視しており、この一週間の始まりの日として重視されます。そういう日に演奏されることを前提として作曲
された本作は、イエスのエルサレム入城にちなんで「イエスを自らの心の中に迎え入れなさい」といった内
容の歌詞が歌われます。
全8曲のうち、最初の2曲はロバに乗ってイエスが入城したという逸話にちなんでのどかな雰囲気ですが、続
く第3曲から第6曲はイエスの受難を主題としており、第5曲を中心に受難を表す暗い曲調で一貫していて、
第7曲の雄大な合唱でようやく受難の暗黒を抜け出し、終曲で第1曲ののどかでのびやかな曲想に戻って、全
曲をしめくくります。作曲にあたってバッハがヴァイマル宮廷楽師長就任後の第1作として力を入れたこと
は間違いありませんが、それでも曲自体は比較的小規模な室内楽の伴奏が付けられており、繊細な作品とい
えます。
アンナ・レイノルズ(アルト)
ペーター・シュライアー(テノール)
テオ・アダム(バス)
カール・リヒター指揮
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
ミュンヘン・バッハ合唱団
バッハ:カンタータ第109番「われ信ず、尊き主よ、信仰なきわれを助けたまえ」BWV109
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=SgHtwSyxMsU)。
1723年、バッハのカンタータ「われ信ず、尊き主よ、信仰なきわれを助けたまえ」BWV109は三位一体節後第21日曜日である10月17日に初演されました。
この日の福音書章句は「堅く信仰をもつ者は救われる」という内容であり、本作もその内容に沿って、冒頭の合唱から「信仰」と「不信心」が対立し、前半は不信心が優勢なものの、後半はイエスの奇蹟によって信仰が優勢となり、終曲で「神は信仰を持つものすべてを助けたもう」と歌われます。
音楽様式としては、全6曲のうち第1曲と終曲に優れた合唱が配置され、1723年に初演されたカンタータの中では演奏規模が大きい部類に入る力作といえます。
ダミアン・ギヨン(アルト)
トーマス・ホッブズ(テノール)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ゲント
コレギウム・ヴォカーレ・ゲント合唱団
バッハ:カンタータ第59番「われを愛する者は、わが言葉を守らん」BWV59
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=0Oorxqthffo)。
バッハがライプツィヒの聖トーマス教会のカントルに就任してから約1年後の1724年、ライプツィヒで初の聖霊降臨祭の第1日にあたる5月28日に初演されたカンタータ「われを愛する者は、わが言葉を守らん」BWV59は、ヨハネによる福音書から、イエスが「わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る」と言ったという故事に基づいて、神と聖霊の愛に感謝する歌詞が歌われます。
しかし本作は、残された歌詞から7曲必要なのに4曲しか作曲されておらず、しかも終曲(第4曲)がコラール合唱ではなくバスのアリアで、更にトランペットが通常編成(3本)より少ない2本であることから、専門家の間ではこれが完成形のカンタータなのか疑われています。
特に終曲がアリアであることは構成上致命的な問題があるとみなされ、通常は演奏時に終曲としてコラールを追加して全5曲とする対応がなされています。その対応は演奏者によって異なり、第3曲のコラールをそのまま使って歌詞だけ変更して歌ったり、他のカンタータからコラールを転用したりといった工夫がなされています。この動画では、コラール 「Gott, Heiliger Geist, du Tröster wert」を転用して終曲としています。
ジョアン・ラン(ソプラノ)
ヤン・ボルネル(アルト)
ヴァルター・シーゲル(テノール)
エッケハルト・アベーレ(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
クリスマスカンタータ グラシアス合唱団
クリスマス・カンタータとは?家族共に楽しめ、生きることへの感謝と喜びを味わい、忘れることができない時間を与えます。笑いあり、涙あり。クラシック音楽とミュージカルの世界を行き来する新しいジャンル。幕ごとに異なった形式と表現で、クリスマスという一つの主題に含まれた意味を再現し、馴染みのあるキャロルにオペラ的要素とミュージカル的要素を加えて、クリスマスの喜びと幸福そしてイエスキリストの誕生の真の意味を歌います。新宿文化センター(大ホール)12月27日(木)2回開演 16時、19時12月28日(金)3回開演 13時、16時、19時お問合せ 03)6380 - 2257http://gracias.iyf.jpチケット購入のご案内チケットぴあ(http://t.pia.jp/) Pコード:183-547
バッハ:カンタータ第73番「主よ、御心のままに、わが身の上になし給え」BWV73
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=suCkBgDYuLg)。
1724年、公現祭(イエス・キリストの顕現を記念する祝日)後の第3日曜日である1月24日に初演されたバッハのカンタータ「主よ、御心のままに、わが身の上になし給え」BWV73は全5曲から成り、当日の福音書章句がマタイ福音書から「イエスが奇跡により病人を癒す」であることにちなんで「生の苦しみや死の痛みに悩む人々は信仰により主に救われる」といった内容が歌われています。
音楽様式としては、第1曲が合唱の合間にソプラノ、テノール、バスによるレチタティーヴォが挟まれるという珍しい形式であるものの、第2曲以降はアリアやレチタティーヴォを経てコラールで締めくくられる、典型的なバッハのコラール・カンタータとなっています。
なお、本作は初演時にはホルンのパートがありましたが、1732年に再演されたときにはオルガンに差し替えられており、この動画もオルガンで演奏されています。
バルバラ・シュリック(ソプラノ)
ジェラール・レーヌ(アルト)
ハワード・クルーク(テノール)
ペーター・コーイ(バス)
フィリップ・ヘレヴェッヘ指揮
コレギウム・ヴォカーレ・ゲント管弦楽団
コレギウム・ヴォカーレ・ヘント)
バッハ:カンタータ第132番「道を備え、大路を備えよ」BWV132
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=tRA6Q1HBnFA)。
バッハのカンタータ「道を備え、大路を備えよ」BWV132は1715年に作曲され、
同年の待降節第4日曜日である12月22日にヴァイマルで初演されました。
「待降節(Advent)」はイエス・キリストの降誕を待ち望む期間のことで、儀
式の上ではクリスマスを準備する期間となります。この時期に披露された本作
は、洗礼者ヨハネの記事に基づき、間近に迫った救世主の降臨を準備する意味
が歌詞で歌われます。
音楽構成には小編成の室内楽と独唱が中心となる全6曲の小規模な作品で、合唱
も終曲(第6曲)のみとなっていますが、現存する資料には終曲の楽譜がないた
め、同じ歌詞によるBWV164の終結コラールを演奏するのが習慣となっています。
なお、後にバッハはライプツィヒに赴任しますが、そこでは待降節期間中は第1
日曜日以外にカンタータは演奏されなかったため、第4日曜日のために作曲され
た本作はバッハの生前には再演されることはありませんでした。
カール・リヒター指揮
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
バッハ:カンタータ第65番「彼らはみなシバより来たらん」BWV65
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=qhzr7EU6XS8)。
1724年1月6日に初演されたバッハのカンタータ第65番「彼らはみなシバより来たらん」BWV65は、「イエスがこの世に栄光を現した日」とされる1月6日(公現祭)に演奏するための作品です。
1月6日はカトリック・プロテスタントにおいては「幼子イエスの元に東方(シバ)の三博士が訪問して礼拝を行った日」とされており、当日はマタイによる福音書などからの文言(聖句)が朗読されますが、1724年は旧約聖書のイザヤ書の一節が採用されており、本作の歌詞もイザヤ書から一節が引用されています。
作品は全7曲から成り、イエスの降誕を東方の三博士が貢物を持って祝福するという流れに沿って、全体的に明るく喜ばしい雰囲気に満ちていますが、1月6日は12月25日から始まる降誕節の最後の日であることから、第2曲と第7曲は簡素なコラールで、祝い事で浮かれ気味な信者の気分を引き締めるという意図が込められています。
ダニエル・ヨハンセン(テノール)
マシュー・ブルック(バス)
ハンス=クリストフ・ラーデマン指揮
オランダ・バッハ協会管弦楽団
オランダ・バッハ協会合唱団
バッハ:カンタータ第62番「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV62
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=sY0YKHw90dU)。
バッハが1714年に作曲したカンタータ「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV61(sm38613942)は
ルターによるコラール「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」が引用され、バッハのカンタータの中でも人気の高い作品です。それから10年後の1724年、バッハはこのコラールを引用した新たなカンタータを作曲しました。BWV61と同じコラールに基づくことから、こちらの作品もBWV61と同じ題名の「いざ来たれ、異教徒の救い主よ」BWV62となります。
BWV61のコラール引用が第1曲(序曲)のみであるのに対して、BWV62は全6曲にコラール全8節がすべて組み込まれており、よりコラールに密接した様式となっています。とはいえ、本作は人気作のBWV61と比べて演奏される機会は少なく、陰に隠れてあまり目立たない作品です。
デボラ・ヨーク(ソプラノ)
フランツィスカ・ゴットヴァルト(アルト)
ポール・アグニュー(テノール)
クラウス・メルテンス(バス)
トン・コープマン指揮
アムステルダム・バロック管弦楽団
アムステルダム・バロック合唱団
バッハ:カンタータ第155番「わが神よ、いつまで、ああいつまでか」BWV155
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=5uKjvD6FZNo)。
バッハのカンタータ「わが神よ、いつまで、ああいつまでか」BWV155は1716年、この年の顕現節
後第2日曜日にあたる1月19日に初演されました。この日の福音書章句は「酒がなくなって困ってい
るところに奇蹟により水がワインに変わって事なきを得た」というもので、この逸話に基づいて、
歌詞では果てしない苦悩から、やがて苦悩が終わる時への希望、やがて重荷がおろされ、神の元に
飛び込んでゆく喜びといった物語が歌われています。
音楽様式としては、レシタティーヴォとアリアが交互に2曲ずつ、そしてコラールの全5曲からなる
簡素なものですが、第2曲のアルトとテノールのデュエットによるアリアではファゴットに難しいソ
ロパート(通常の現代楽器では出せない低い音を含む)を吹かせるなど、カンタータに新風を呼び
込もうとするバッハの意欲的な試みがうかがえ、バッハのカンタータを研究するうえで注目すべき
作品となっています。
ユリア・ノイマン(ソプラノ)
マーゴット・オイツィンガー(アルト)
ユリウス・プファイファー(テノール)
ラファエル・ユート(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ:カンタータ第154番「いと尊きわがイエスは見失われぬ」BWV154
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=-NyKKhEqPcs)。
1724年1月9日(顕現祭後第1日曜日)、バッハのカンタータ「いと尊きわがイエスは見失われぬ」
BWV154が初演されました。この日の礼拝では、ルカ福音書から「12歳のイエスがエルサレムに詣
でた際に両親とはぐれ、両親は八方手を尽くしてイエスを捜し、神殿で学者と問答しているイエス
を発見する。両親はイエスを叱責するが『父(である神)の傍らに子がいることがなぜ分からない
のですか』とイエスは反論する」という福音書章句が選ばれました。本作の歌詞はこの逸話から、
信仰の拠り所となるイエスを失った人間の不安と再び見いだし得たことの喜びを歌い、最後に「も
う離すことはない」と誓いを述べる内容になっています。
音楽様式においては、新年が明けた直後で参加する団員が少ない時期の演奏であることをバッハが
考慮して、曲数は全8曲と多いものの1曲の演奏時間は短いうえに独唱者主導で歌詞が歌われ、伴奏
もオーボエ・ダモーレ2本と弦楽器・通奏低音およびチェンバロという小規模な編成になっており、
バッハのカンタータの中では全体的に地味な作品といえます。
アン・マレイ(アルト)
アルド・バルディン(テノール)
ヴァルター・ヘルトヴァイン(バス)
ヘルムート・リリング指揮
シュトゥットガルト・バッハ・コレギウム
バッハ:カンタータ第152番「出で立て、信仰の道に」BWV152
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=p7h3NlIAVVo)。
バッハのカンタータ「出で立て、信仰の道に」BWV152は1714年に作曲され、同年の降誕節後
第1日曜日にあたる12月30日に初演されました。
本作の歌詞の中心には「石(Stein)」という単語が置かれています。これは「隅のかしら石」
「つまずきの石」というキリスト教の教えに基づき、救い主は神がこの世に置いた「石」であ
るとして、それに依り頼む者にとっては動かぬ基礎となるが、逆に信仰の無い者はそれに躓く
と説き、それに躓かないように正しく信仰の礎とするようにと歌っていきます。
音楽様式としては、本作には後のコラール・カンタータのような合唱がなく、アリアとレチタ
ティーヴォだけでできている室内楽カンタータで、ヴァイマル時代の作品に特徴的な器楽合奏
曲が冒頭に置かれています。これは初演日がクリスマスという大規模な催しが終わった直後で、
祝祭的な気分が収まってきた頃に、居住まいを正して改めて神と向き合うという意図で構成さ
れているためと思われます。
Christoph Wegmann(ソプラノ)
トーマス・ハンプトン(バス)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
テルツ少年合唱団
バッハ:カンタータ第70番「目覚め、祈り、心を備えよ(目を覚まして祈れ!祈りて目を覚ましおれ!)」BWV70
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=b5IrUCibns8)。
1723年、バッハがライプツィヒに着任した1年目を締めくくるカンタータとして作曲され、この年の三位一体節後第26日曜日(11月21日)に初演されたのが「目覚め、祈り、心を備えよ(目を覚まして祈れ!祈りて目を覚ましおれ!)」BWV70です。この曲は完全な新作ではなく、彼がヴァイマルにいた1716年に作曲した同名のカンタータBWV70aを改作したものです。旧作であるBWV70aは歌詞のみが残存しており、どのような曲だったか詳しいことは不明ですが、BWV70aが全6曲と推測されるのに対し、BWV70は4つのレシタティーヴォと第1部の終結コラールが追加されて全11曲になったことが判明しています。
初演日の聖句はマタイ福音書からキリストの再臨について述べた箇所であることから、本作のテーマは「最後の審判」を取り扱っており、レシタティーヴォは後に作曲された受難曲に通ずる激しい調子ですが、一方でアリアはバッハが若いころの作品らしい雰囲気が聴かれます。
カール・リヒター指揮
ミュンヘン・バッハ管弦楽団
バッハ:カンタータ第153番「見たまえ、御神、いかにわが敵ども」BWV153
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=TuAqhuHl0so)。
バッハのカンタータ「見たまえ、御神、いかにわが敵ども」BWV153は、1723年末~1724年
1月初旬にかけてのクリスマスシーズンに初演されたカンタータの1つで、1724年1月2日(新
年後第1日曜日)に初演されました。
本作は合唱が単純な4声コラール3曲のみ、伴奏も弦三部と通奏低音のみ、管楽器やソプラノ
はなしという簡素な構成で演奏されます。これは、年末年始のクリスマスシーズンにバッハ
が新作カンタータを次々に初演したため、トマス教会合唱団と管楽器奏者の疲労が蓄積する
ことを考慮し、団員を休ませるためにあえて少人数で演奏可能な曲を作曲したとされていま
す。
この日の福音書章句はマタイによる福音書から、ヘロデ王がベツレヘム周辺で2歳以下の男の
子を虐殺させた話がとりあげられていることから、本作の歌詞にはクリスマスや新年の祝賀
気分はなく、ヘロデによる嬰児虐殺の場面から、キリスト教徒が耐えるべき試練について歌
われます。
Stefan Rampf(アルト)
クルト・エクウィルツ(テノール)
トーマス・ハンプソン(バス)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
テルツ少年合唱団
バッハ:カンタータ第148番「その御名にふさわしき栄光を」BWV148
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=C44qiMunmRI)。
バッハのカンタータ「その御名にふさわしき栄光を」BWV148は自筆譜が遺されておらず、最も
古い楽譜が18世紀後半の筆写譜であるため、正確な作曲年代はわかっていません。ただ、本作の
歌詞の内容が三位一体節後第17日曜日の福音章句に対応しており、この日に初演される目的で作
曲されたことはほぼ確実と見られています。また、歌詞の語句が1725年に出版された台本に基づ
くことから、バッハがライプツィヒに着任した後の1723年か1725年の該当祝日に演奏するために
作曲された(1724年の該当祝日はBWV114が演奏されたため除外)と推測されます。
当日の福音章句は安息日に病人を癒し、形式にこだわるファリサイ派を非難するイエスを描いた
ものですが、本作の歌詞は「安息日」「安らぎの場所」というような表象をあれこれ取り上げつ
つ、「最後の時には神の大いなる安息日の宴席に招かれたい」といった、単純に安息日を讃える
内容になっています。
全6曲のうち、冒頭曲はトランペットがリードする、喜びに満ちた合唱曲で、その後はテノールと
アルトによるアリアとレチタティーヴォが交互に続きます。終曲のコラールは歌詞の指定があり
ませんが、これは筆写譜の不備によるもので、新バッハ全集では作者不詳のコラール「私の愛し
い神に」の第6節が指定されています。
ポール・エスウッド(アルト)
クルト・エクウィルツ(テノール)
ニコラウス・アーノンクール指揮
ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
テルツ少年合唱団
バッハ:カンタータ第46番「心して見よ、苦しみあるやを」BWV46
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=k_gyrnfrgEw)。
1723年に作曲され、同年8月1日に初演されたカンタータ「心して見よ、苦しみあるやを」BWV46
は、当日の福音章句がルカ福音書からのもので、イエスが受難の直前にエルサレムに入城したとき、
エルサレムの崩壊を予言したというエピソードであることを反映して、神の怒りを畏れる暗い曲調
でほぼ統一されており、終盤にイエスによる救いが示されるという流れになっています。
それを象徴するのが第1曲で、前奏曲とフーガの様式により、エルサレムの崩壊と神の怒りを痛切に
歌い上げています。この曲は、後に前奏曲の部分がミサ曲ロ短調の第9曲に転用されています。
また、全体を通じて2本のリコーダーが活躍するのも特徴的です。
マルクス・フォルスター(アルト)
トーマス・ホッブス(テノール)
マティアス・ヘルム(バス)
ルドルフ・ルッツ指揮
バッハ財団管弦楽団
バッハ財団合唱団
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』 - 第1曲「Manus Unius Puncti」
カンタータ『Magiagnus Sinici Officiale』 - 第1曲「Manus Unius Puncti」。 作詞・作曲 Hidy。 私はラテン語初心者ですので、歌詞には文法上の間違いなどがあると思います。その他の動画 → user/8807293。 Kantake "Magiagnus Sinici Officiale" - Teil I 'Manus unius Puncti'. Text und Musik von Hidy. Ich spreche Lateinisch nicht gut deshalb es gibt im Text wohl grammatische Fehler. Hidy's andere Videos → user/8807293.
バッハ:カンタータ第190番「主にむかいて新しき歌を歌え」BWV190
Youtubeからの転載です(https://www.youtube.com/watch?v=himLz7hi_Fs)。
バッハのカンタータ「主にむかいて新しき歌を歌え」BWV190は、1724年1月1日に初演されました。
この作品は初演日からわかる通り、バッハがライプツィヒで初めて迎えた新年のために作曲されたもので、歌詞の内容も年の始まりを祝うことから「新年」という言葉が曲の随所で聞かれるほか、神を賛美する内
容の歌詞も多く含まれており、新年と神を祝福する曲にふさわしいものになっています。音楽様式的にも、
第1曲でトランペットとティンパニが活躍する華やかな響きが聴かれ、全7曲にわたって祝賀ムードに満ち
ています。
なお、この作品は伝承が不完全で、自筆譜は第3~7曲しかなく、第1曲と第2曲は合唱4部とヴァイオリン
パートしか残っていません。このため全曲演奏には補作が必要となることから、演奏・録音の数は他の完
成したカンタータと比べて少なくなっています。
シュテファン・カーラー(アルト)
クリストフ・ゲンツ(テノール)
マティアス・ヴァイヒャルト(バス)
ゲオルク・クリストフ・ビラー指揮
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
トーマス教会少年合唱団